チケット代が破格のJPY199。いざ買うとなったらサービス料JPY110。システム利用料JPY330。イー・プラスでの決済額はJPY639。それでも安い。ドリンク代が前人未到のJPY700。チケット代と手数料と合わせてJPY1,339。それでもまあ安い。物販で #KTちゃん から買ったteeシャツ(黒、サイズM)がJPY4,000。さっきのJPY1,339と足すとJPY5,339。JPY199というほぼ無料のチケット代から始まって、結局まあまあ普通な金額を払っている。最初は無料で思考停止させ、客を引き付けてから集金に繋げるという、一昔前にビジネス書の世界で流行ったFREEMIUMに近い。たしかにteeシャツを買わないという選択肢もなくはなかった。ちゃんと見ていないがもっと安い商品もあったのかもしれない。だからもっと安く済ませることも可能は可能だった、のかもしれない。でもいいんだ。あの黒のteeは前から欲しかった。先日のソロ・コンサートでは売っていなかった。それに、あそこまで来て何も買わないという選択肢はなかった。ちなみに、パーティと銘打っているように、終演後にはバーのあるフロアで本当に演者さんとヘッズが乾杯し合う場が設けられていたようだ。人間の類型としてパーティ・ピーポーとは対極の位置にいる私にとっては完全アウェイ。怖すぎる。私は物販で #KTちゃん とお喋りをさせてもらい、スタッフさんに二人の写真を撮ってもらうとペコペコと頭を下げながらお礼を述べ、階段を降り、ドリンクを交換せず、そそくさと恵比寿BATICAから立ち去った。まるで次の約束があって急いでいるかのような足取りで。 #KTちゃん とお酒で乾杯が出来るかもしれないチャンス。それよりも、あの場から逃げることを選んだ。基本的にあらゆるパーティは私にとっての悪夢である。
どういうイヴェント構成なのか露知らず。どこかにタイム・テーブルが公開されていたのだろうか? 私の見落としかもしれないが、少なくとも #KTちゃん のTwitterとInstagramには載っていなかったはず。当日、 #KTちゃん のツイート。曰く20時からライブをやる。このイヴェントの開演時間は19時。19時からライブの打ち間違い? それとも19時からしばらくDJタイムや前座があるのか? どういう仕組み、仕掛け? 分かっていないのは私だけ? その可能性はある。というのが #KTちゃん が姿を現す前にSAMさん、さらにその前にMANONさんという女性がそれぞれの曲を披露する時間帯があったんだけど、SAMさん目当ての若者たちは氏がステージにいるときは最前やその付近を確保し、氏の出番が終わると後ろの方に捌けていったんだ。SAMさんがいつからいつまで出るのかというある程度の流れを分かっていないと出来ない立ち振る舞いだった。私は #KTちゃん 以外には『マジ興味ねぇ』(DJ OASIS feat. K DUB SHINE)というスタンス。彼らはSAMさん以外には『マジ興味ねぇ』(DJ OASIS feat. K DUB SHINE)というスタンス。全員がMANONさんには『マジ興味ねぇ』(DJ OASIS feat. K DUB SHINE)というスタンス(ごめん、言い過ぎました。そんなことはないよね)。だったら会場も小さいことなんだし #KTちゃん だけのイヴェントにできなかったんだろうか? まだ単独ではこの箱でも十分に集客できないんだろうか。とはいえSAMさんはよかった。バトル以外で氏のラップを聞くのは初めてだった。曲を聴いてみようと思った。SAMさんが地元の後輩と紹介した恰幅のよいラッパーがいかにもオタクをいじめていそうな不良という感じの風体(違ったらごめんなさい)でカッコよかった。 #KTちゃん は20時過ぎに登場。この会場はステージ側から楽屋に繋がっていないようで、演者さんがフロアを経由してステージに上がるつくりになっている。 #KTちゃん が私のすぐ右、私のちんちんに氏の左手が触れてしまうのではないかと心配するくらいのスレスレを通った。“imagination”、“BaNe Bane”(DOTAMAさんのヴァースもカヴァー)などの持ち曲、他にはSAMさんと一緒に“Do The Rhyme Thing”(DOTAMAさんのヴァースを #KTちゃん がカヴァー。先日のソロ・コンサートではDOTAMAさんを迎え、SAMさんのヴァースを #KTちゃん がカヴァーしていた)。あと新曲『距離ガール』の世界初披露。まだどこにも流れていない曲を先行して生で聴けるのは特別感があった。 #KTちゃん の出番は約30分。
スマート・フォンと共に生まれ育った若い世代が多いからか、ヒップホップの現場はヘッズによる撮影に大らかだ。撮るのが当たり前。みんなとにかく動画を撮り続けている。最初に出てきたMANONさんのときは誰も撮らない。撮影禁止なのかと思った。ところがSAMさんが出てくるとなった瞬間から場が色めき立つ。フロアにいる若者たちが一斉にスマート・フォンを取り出す。向けられるカメラ(iPhone)の数がそのまま関心度を表す。アイドル現場におけるペンライトの色のように。まだMANONさんにはそこまでファンがついていないのだろう。社交辞令的に(?)軽く撮る素振りすらない。見せられる残酷な現実。これは今日のイヴェント全般について感じたことだが、ヘッズが撮るのに夢中すぎて、目の前の現場を盛り上げるのが二の次になっている。ヒップホップの現場が全般的にこうなのか、たまたま今日がそうだっただけなのか、それは分からない。音楽の現場としてまだまだ未成熟だと感じた。撮ることと、この場を盛り上げて楽しむこと、その匙加減がうまく出来ていない。せっかく近距離で観ているのに、自分のiPhoneストレージの中に動画を残すことにほぼ全振りしてしまっている。撮影が自由であったとしてももうちょっとやりようはある。実際、畑は違うがLiVSは撮影自由なのにあれだけ現場が盛り上がる。これは #KTちゃん 現場におけるこれからの課題と言える。氏の現場におけるノリはこれからみんなで作り上げていくものなのだろう。そしてそのみんなの中心にいないといけないのは若者たちだ。私ではない。 #KTちゃん 現場において私は一歩引く立場だと思っている。ここは私のホームではない。SAMさんが捌けて彼のフォロワーも後方に撤退した瞬間、最前に行こうと思えば行けた。私はあえて行かず、二列目の端っこを維持した。そのタイミングで私とは別のオジサンが最前に移動していた。横幅が五人くらいしかないフロアで、最前にオジサンが二人いるべきではない。それは #KTちゃん の現場に相応しくない。最前に若者男性数名ががっつくのを好ましく思っていたが、彼らがやることと言えば突っ立ってスマート・フォンで動画を撮り続けるだけだったのでガクッと来た。たぶん声らしい声も出していなかったのは動画のノイズになるからだろ? そもそも音楽の現場に慣れていなくて振る舞い方が分からないのもあるかもしれないが。大体、そんなに動画ばっかり撮ってどうするのか。帰ってからそれを観てシコるのだろうか? ソーシャル・メディアにアップロードして #KTちゃん の布教に使うなら理解できる。なお、かくいう私もしっかり動画を撮ったクチである(撮ったんかい)。つくづく人間とは矛盾に満ちた存在である。人の発言や意見を額面通りに受け取ってはいけない。
(終演後、フロア後方。物販で購入者がいないタイミングで覗くと、こっち来て~的な身振りで私に笑顔を向けてくれる #KTちゃん )
(黒のTシャツを指さす)コレをください
4,000円です
はい(肩にかけているBAICYCLON by bagjackのCombo Shoulderから千円札を四枚取り出す)。
(お洒落なメガネですね、的なことを言ってくれる)
あ、ありがとうございます。僕あの、 #KTちゃん が
はい
Spotifyで2024年に3番目に長く聴いたアーティストです
えーっ! マッジで~??! ちょー嬉しいんだけどー! 一番どの曲が好きですか?
“choma!”
“choma!”(この後に何か言ってくれたけど忘れた)
あと“MAI MAI”
“MAI MAI”。結構ノリノリの曲が好きなんですね
そうかも
的な会話をさせてもらった。出口に向かう私。あ、よろしければお写真お撮りしますよとわざわざ引き留めてくれる優しい男性スタッフさん(ありがとうございます)。 #KTちゃん は最近の動画でおじさんが得意と自ら言うだけあって、抜群の接触対応。地下アイドル顔負け。絶妙なポジショニング。ヒップホップの世界にしっかりと足場を築き、質の高い音楽を創出しつつ、アイドル的な要素もありつつ。私はアイドルではないとご本人は以前に動画で言っていたが、売り方は確実にアイドルが入っている。帰り道に聴く彼女の曲。生で観て、対面してお喋りもさせてもらって、写真まで撮ってもらった直後だと、もう鳴りが違う。1月13日(月・祝)に渋谷のマンハッタン・レコードで行われるリリース・パーティを、私はパスするつもりだった。優先入場のために買わされるトート・バッグが欲しくなさすぎる。それに高すぎる(送料込みでJPY5,690)。JPY5,690を払ってレコード店内のリリース・パーティを観るのか? しかし、購入してしまった。
(黒のTシャツを指さす)コレをください
4,000円です
はい(肩にかけているBAICYCLON by bagjackのCombo Shoulderから千円札を四枚取り出す)。
(お洒落なメガネですね、的なことを言ってくれる)
あ、ありがとうございます。僕あの、 #KTちゃん が
はい
Spotifyで2024年に3番目に長く聴いたアーティストです
えーっ! マッジで~??! ちょー嬉しいんだけどー! 一番どの曲が好きですか?
“choma!”
“choma!”(この後に何か言ってくれたけど忘れた)
あと“MAI MAI”
“MAI MAI”。結構ノリノリの曲が好きなんですね
そうかも
的な会話をさせてもらった。出口に向かう私。あ、よろしければお写真お撮りしますよとわざわざ引き留めてくれる優しい男性スタッフさん(ありがとうございます)。 #KTちゃん は最近の動画でおじさんが得意と自ら言うだけあって、抜群の接触対応。地下アイドル顔負け。絶妙なポジショニング。ヒップホップの世界にしっかりと足場を築き、質の高い音楽を創出しつつ、アイドル的な要素もありつつ。私はアイドルではないとご本人は以前に動画で言っていたが、売り方は確実にアイドルが入っている。帰り道に聴く彼女の曲。生で観て、対面してお喋りもさせてもらって、写真まで撮ってもらった直後だと、もう鳴りが違う。1月13日(月・祝)に渋谷のマンハッタン・レコードで行われるリリース・パーティを、私はパスするつもりだった。優先入場のために買わされるトート・バッグが欲しくなさすぎる。それに高すぎる(送料込みでJPY5,690)。JPY5,690を払ってレコード店内のリリース・パーティを観るのか? しかし、購入してしまった。