いんでぃらで夕食をご一緒してから渋谷のタワ・レコでLiVSを観ませんかとF君をお誘いしたところご快諾いただく。やんわり断られるかもしれないと思っていた。氏が支持するHello! Projectの某メンバーさん退団までのファイナル・カウント・ダウン。4月30日(水)に迫った最終公演。それまでは極力、そのコに向き合うことに集中したいはずである。気が進まなかったとしても十分に理解できる。なので来てくださるのはありがたかった。
スクランブル交差点。渡りながら、あるいは立ち止まって、ソーシャル・メディア映えする動画や静止画を撮影する外国人観光客たちを通り過ぎるたびに思う。ここは私が好んで近寄る場所ではない。今回のように何かが渋谷で行われるから来るのであって、その目的以外の理由で長居したいとは思わない。強いて言えばIKEAのソフト・クリームは素晴らしい。特筆すべきなのが植物由来の材料だけを使っている点である。それでJPY50。あと最近知ったいんでぃら。仕方なく渋谷に来たときにはせめてこのどちらかは楽しみたい。どっちも池袋にはないからね。
17時半からコンパクト・ディスク予約開始。19時入場開始、19時半開演。先に私がタワ・レコでパー券をゲトり、18時すぎにF君と合流。58と68。しょっぱいね…(つんく♂)。この番号だと取れる位置に差はないに等しい。一緒に入ることにする。前に #KTCHAN のワンマン(和製英語)で来たときには臨時休業で辛酸をなめさせられたいんでぃら。今日は営業している。私はポーク&ベンガル・チキンと瓶ビールを注文。まろやかで家庭的なポーク・カレーに、ベンガル・チキンの追いルーでガツンと来る味変。やっぱりここはベンガル・カレーがおいしい。容赦なくからいんだけど、口の中にも胃にも変に残らない。清々しくて爽やかなからさ。ビールとの相性抜群。次に来たときはベンガルの大盛りにゆで卵をつけたい。
私は今、基本的に月曜日と火曜日が出社日。今日は木曜日。在宅業務だったので、好きな服を着て家から向かうことが出来た。Release partyの利点は盛り上がり方に制限があるため、激しく動くことがない分、汗をかくことを考えずに服装を決められる点である。今日も最近ゲトッた古着を駆使して会心のコーディネートを組んだ。たまたま会社に属して働いているという点を除けば社会との繋がりに乏しい独居独身者である私は、いくらお洒落をしたところで純然たる自己満足に終わってしまう。その点で、特典会で好きな服を着た状態でアイドルさんと並んだ写真を残せるのは嬉しいことである。服と言えばLiVSを見たF君が、分かりやすいアイドル的な風貌というよりは服飾学生のような個性的な感じのコが多いという旨のことを言っていて、初見の反応として視点が面白かった。
渋谷タワ・レコの5階。前に来たことがある。去年、F君に入場券をいただいて稲場愛香さん(以下「MNK」)のrelease partyを観覧したのと同じ場所。あれは楽しかった。オタク側がオール・スターズと言っていい顔ぶれだった。有名どころが一通りいた。とにかくノリが仕上がっていた。曲の中でまなか!と我々がコールする箇所で、気付かれない程度にたまにまんこと言うスリル。有意義なストレス解消が出来た。もしまんこと言っているのがバレたとして、仮に白い目で見られようが出禁になろうが、Hello! Projectの村を出た私にはどうでもよかった。
入場時間の時点で我々の58番と68番は本当に最後の最後だった。「いや、最後かよ」と声が出た。58と68の間にほぼ誰もいなかった(記憶があやふやだがゼロだったかもしれない)。3-4列目くらい。開演時間になるとさすがに少しずつ埋まってはきたが、収容人数に対しては余裕のある客入りだったと思う。そもそもここは広めの会場。MNKのときも後ろ半分はほぼ人がいなかった。日産スタジアム(収容人数約7万人)が2万人入ってもガラガラに見えるのと同じ。これくらい余裕があってまったり見られるくらいの方が、F君に初めてLiVSを体験してもらう分にはちょうどよかった気もする。
MNKのときに熱く盛り上がった思い出の場所ではあったが、今日のrelease partyはどういうわけかやや不完全燃焼感が残る。あくまで私個人の体感として。もっといけたやろ、もっとやれたやろという感じ。LiVSが、じゃなくて自分が。なんか乗り切れなかった部分がある。こういうときもある。
部類の貧乳ギャル好きで知られるF君。具体名は伏せるが実際にこれまでも貧乳のギャルばかりを推している。そういう意味ではLiVSの中におそらく刺さるメンバーさんは見つからないであろうとお伝えしていた。ところが終演直後の開口一番、「貧乳のギャルいたじゃないですか」とF君。「え、いました? 誰ですか?」。お話を聞くとスズカス・テラさんだった。是非ともスズカス・テラさんとチェキを撮ってお話をしてほしかったが、時間の都合で特典会が始まる数分前にお帰りになられてしまった。代わりにスズカス・テラさんと撮ってくださいと、F君に使ってもらうはずだった特典券を託される。スズカス・テラさんがギャルと言われても私はピンと来なかったのだが、実際にお話をしてみるとなるほどギャルだった。印象が変わった。恐るべきF君のギャル・センサー。初めて一対一でお話をする彼女に「実は(あなたのTwitter)アカウント知ってるから。LiVSのこと呟いてくれてるよね」と言われ、驚く。