吉祥寺駅前のバインミー★サンドイッチでベトナム・ハム&鶏レバー・ペーストのバインミー(JPY750)になます(JPY100)と青唐辛子(JPY60)のトッピング。高田馬場の店は何度か利用したことがある。吉祥寺にもあるのは知らなかった。私が食べてきた中ではここのバインミーが一番おいしい。
吉祥寺SHUFFLE。何かの間違いじゃないかっていうくらいフロアに人が少ない。識者によるとTIFというアイドル・フェスと被っているらしく。そっちに人が流れているんじゃないかって話。それ以上に各集団が抱えているそもそもの支持者の数が少ないんじゃないかと思う。だって、この対バンとTIFを天秤にかけて後者を選ぶのはDD的な層でしょ。ハーコーな支持層は問答無用でこっちに来るはず。言うても目撃者(LiVS支持者)も胸を張れるほどたくさんいたわけではないけど、それでもフロアの過半数を占めていた。他の集団の集客たるや酷いものだった。最前が埋まってなかったもん。もしLiVSが出ていなかったら動員は壊滅的だったと思う。一桁はないにしても20人に達するか怪しかったんじゃないかな。LiVS以外に出ていたのがBuzzer01&.という若い女たちのバンドと、▒▒▒▒というアイドル集団。どうやらBuzzer01&.はアイドルではないらしい。でもこうやって対バンで他の集団と並べて見ると具体的にどこがアイドルではないのか分からない。何がアイドルで、何がアイドルではないのか。アイドルを見れば見るほど、その境目、定義がよく分からなくなってくる。採用する集金システムの問題だろうか? ライブやイベントをやって、グッズを売って、特典会をやって、という我々にお金を払わせる一連の流れ。それに乗っかっていればアイドル。乗っかっていなければそうではないという風に。ただ、その観点だとBuzzer01&.が終演後に支持者たちとチェキを撮ってサインなぞを入れながら交流している姿はアイドルそのものだった。もちろんアイドルの語源であるidolという英単語には偶像、憧れの対象といった意味があるわけだが、実際問題としてアイドルを名乗っている当人たちでさえそんなことは深く考えたことがなさそうである。前にも書いたがアイドルという日本語はidolという英単語から独立し、aidoruという職業になった。
猫だって 杓子だって 名刺を作れば即アイドル
世界でも稀に見る 特殊な職業 Jアイドル
(Berryz工房、『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』)
インディー・アイドルなんてのは結局のところ、フロアが沸けばええじゃないか、楽しければええじゃないかの世界なのかもしれない。でも、本当にそれでいいのか? 私はどうしても首を傾げてしまう。ミックスが打てれば、コールが出来れば、ケチャが出来れば、仲間内で好きな盛り上がり方が出来れば、ステージ上のメンバーは誰でもいいのか? そこで表現される音楽と表現のクオリティはどうでもいいのか? Buzzer01&.は良かったよ。楽しく観させてもらった。▒▒▒▒は観れば観るほど、聴けば聴くほど、気分が悪くなっていった。本当にイライラさせられた。こういう奴らをあんまり甘やかすべきではない。何がリアルで何がフェイクなのか分からなくなってしまう。Buzzer01&.→▒▒▒▒→LiVSという順番だった。ようやく▒▒▒▒の出番が終わった頃には私の胸にMERA MERAと闘志が沸いていた。おい、▒▒▒▒のメンバーども。運営ども。支持者ども。これから本物を見せてやる。お前らとの差を見せつけてやる。こういう気持ちの盛り上がり方も対バンならでは。私は溜まった怒り、苛立ちをすべてLiVSにぶつけることでポジティヴに変換した。
真夏だが吉祥寺SHUFFLEの中は空調がよく効いている。肌寒いくらい。長袖teeで袖を適宜調整するか、薄いナイロン・ジャケットでもカバンに忍ばせておいた方がいい。空調事情は箱によって違う。いずれにせよ日中にライブハウス(和製英語)にいると、涼しい室内で身体を動かして楽しみながら酷暑をやり過ごすことが出来る。ありがたい。
今日は対バンの二本立て。同じ会場。昼が12時から、夜が18時半から。昼の特典会でミニ・マルコchanが教えてくれた台湾老劉胡椒餅で胡椒餅(豚肉)JPY440。ジューシー。なかなか。想像していたよりもおいしかった。(マルコchanはバインミーを食べたことがないらしい。ヴェトナム料理店に行くといつもフォーを選んでいるのだという。玉ねぎが苦手らしく、バインミーの話をしたら玉ねぎ入ってる? と気にしていた。)ベローチェで時間調整。一日に何回かコーヒーを飲まないとやっていけない。私にとっては精神安定剤のようなもの。
音楽は素晴らしい あと酒と馬鹿話抜きではやっぱ悲しい(ライムスター、『ビッグ・ウェンズデー』)夜の対バンはLiVSと三組のバンド。THE KING OF ROOKIE、THE DO DO DO's、hotspring。異色の組み合わせ。面子だけ見るとLiVSだけ浮いている(もっともTHE DO DO DO'sに関しては“He Meets”の楽曲提供を受けているという繋がりがある)。が、それを感じさせないくらいぶちかましてくれた。対バン一組目としての責務を存分に果たしたと思う。いい感触。最近セット・リストに頻出する『始まりの歌』。私はこの曲が前よりも好きになってきた。イントロがかかると嬉しくなる。フックで両腕を左右にピンと伸ばす動き。あれは後ろから見ても絵になるだろうし初見の人でもとっつきやすいと思う。LiVSのフロアはケチャ、ミックス、メンバー名のコールといったどっぷりインディー・アイドルのノリが中心で、門外漢が気軽に参加できるノリはそんなに多くない。(他に分かりやすいので言えば“ONE”で腕を上げて下ろすやつとかか。)LiVSの出番後にジン・ライムを一杯飲んだら気持ちがよくなってきた。二回か三回お代わりした。ずっと気持ちの良い状態が続いた。いい酔い方。LiVSが最初だったのが良かった。自分としてはもう残りの時間をフロア上の位置取りなどを気にすることなく気軽に楽しむだけになったからだ。良い音楽+アルコール。幸福が増幅。特にTHE KING OF ROOKIEが印象的だった。新潟を拠点に活動する非常にドープな若者たち。ヴォーカルの青年が、前に出演した新潟のロック・フェスでトリがBiSHだった、自身もアイドル(生ハムとアイドル)が好きでBiSHのDVDもよく観ていた、もし自分たちの出番が先だったらLiVSのフロアの輪に入りたかった、もし自分が女だったらアイドルになっていたなぞと熱く語り、目撃者(LiVS支持者)の心を掴んでいた。談話だけでなく音楽も抜群に熱くてカッコよかった。(もしteeシャツでも売っていれば一枚買ってヴォーカルの青年に感想でもお伝えしたかったが、残念ながら彼らは物販をしていなかった。)あとは何と言ってもTHE DO DO DO'sによる“He Meets”のセルフ・カヴァー。始まるや否や、フロアの前へ前へと詰めていく目撃者たち。勝手に身体が動く感じ。あれを聴けたのは今節最大の収穫。 目撃者の某紳士がTHE DO DO DO'sのteeシャツを購入し着用した状態で女性メンバーさんにサインを入れてもらっていたのだが、その際に乳首が感じたと言っていた。