2019年9月13日金曜日

ワタシノアカシ (2019-09-08)

7時6分に起きて風呂。身支度をして8時20分くらいにカプセルホテル大東洋から退出。設備には年季が入っているが、カプセルとして過不足なし。二年前に初めて利用してからカプセル・ホテルの愛好者になっている。3,500-4,500円くらいの価格設定。サウナや水風呂のある大浴場。寝るのに必要最低限の空間。独身異常男性の一人旅はこれでいいんだよ。いびきが必ず鳴り響くが、耳栓をすればいい。倍近くのお金を払ってビジネス・ホテルに泊まる意味を感じない。差額を食事代に回したい。移動も同様だ。新幹線はやむを得ないときに使う最後の手段だ。もちろん自分がお金を払う旅においては、である。会社の出張では惜しみなく新幹線を使う。自分のお金じゃないから。WILLERバスターミナル大阪梅田(梅田スカイビルタワーイースト1F)に向かう。昨夜ダチのカバンを回収するために立ち寄っていたので場所は予習済みだったが、辿り着くのにやや手こずった。大阪駅・梅田駅付近の徒歩ルートは迷宮すぎる。分かりにくさは新宿駅を超えている。途中で行き止まりになるわ、本来渡ってはいけない場所を渡らないと異常な遠回りになるわで、都市設計を馬鹿が考えたとしか思えない(馬鹿って大阪で言うたらあかんねんな)。大阪から名古屋は新幹線だと約6,500円。私が予約したバスは3,300円。

【便名】大阪⇒名古屋/W704便
【シート】ニュープレミアム(2列席・男性専用)(映画見放題)
【プラン】基本プラン(男性専用席)
【乗車日】2019年09月08日(日)
【乗車地】【大阪梅田】WILLERバスターミナル大阪梅田(梅田スカイビルタワーイースト1F)

思っていたよりも座席が広く、快適だった。昨日イスラエル料理店の店主らしき紳士に教えてもらったParty Favorさんの音楽を聴きながらバスに揺られる。飲食店でこれを大音量でかけるのはいかれている。9時半発で、12時半ちょい前に名古屋着。不思議なもので、大阪よりも落ち着く。駅から少し外れた場所で降ろされたが、どっちに歩けばいいかは察しがつく。何度も来ているので、ホーム的な感覚が芽生えつつある。今日の会場Rad Hallは大須方面なので、そっちの方向に歩く。柳橋市場の横にあるトキワ寿司の暖簾をくぐる。上寿司2,200円。麦焼酎450円。おいしいけど、足りない。かといって寿司を追加すると昼食としては高すぎ。セブン・イレブンで調整豆乳(無調整が置いていなかった)とプロテイン・バー(糖質40% OFF)をゲトってタンパク質をお腹に補充する。

会場の場所を把握してから、大須商店街へ。そういえばHello! Projectのオフィシャル・ショップがあったなと思い出し、寄る。名古屋店の限定品を含む写真を数枚と、小野瑞歩さんのソロ・クリア・ファイルを購入。どの写真を買えばいいのか迷う場合は、おへそが出ていれば即決、出ていなければ肌の露出量で決めればよい。

コーヒーフロートをください。
サイズはどうしますか?
Sで。
380円です。
PASMOで。
? manacaですか?
…manacaで。
(コーヒーショップ ボルサ 大須店)

昨日もそうだったが、参るほど暑い日には涼しい日陰での休憩を挟むのが重要だ。約一時間、サテンにいたことでリチャージされた実感があった。16時過ぎに、SKE48の倉島杏実さん(14歳。モーニング娘。の山﨑愛生さんと生年月日が同じ)を崇拝するギャンブル依存症の派遣労働者かつ競馬ライターの中島さん(仮名)と合流した。彼はさっきまで13時からのSKE48の公演を観ていた。私は元々、今日の公演を二人の現地民と一緒に観る予定だった。一人(今年の四月に就職したばかりの若者)は試験が重なった、もう一人(TENGAを箱買いする過重労働者)は労働から抜けられなくなったという理由でご一緒できなくなった。若者は自分でチケットを買っていたが、TENGA愛好家のチケットは私が買っていた。一枚余るので誰かに譲る必要があった。東京に居を構えながら(家賃未払い)名古屋に月の半分くらい?いることでお馴染みの中島さんに声をかけたところ、来てもらえることになった。今日は昨日と同じで17時開場、17時半開演。大須商店街を散策して、開場時間の10分前くらいに会場前。番号の塊ごとに待機場所が分けられている。私がたしか220番前後、中島さん(仮名)にあげたチケットはたしか430番台だったかな。並ぶ位置が違うんで、別れる。

16時52分。お、スゴい並んでる。有名なやつだよ田村ゆかりだよと話しながら通り過ぎる二人の若い男性。彼ら以外にも、ライブあるの? と珍しがる通行人がちらほらいたが、そりゃあるだろ。そのための施設なんだから。STAFF SF OPERATION係員(制服の黒シャツにNo.844と書いてある。何の番号だろう)の誘導を待っていると、誰かが私の右肩を叩いてきた。顔を向けると、試験があると言って参加を棄権したはずの若者ではないか。おー、お前、来たの? と先輩風を吹かせる私。このあと時間あります? うん、飲もうよ。今日、中島さん(仮名)も来てるよ。若者は私同様eplus先行でチケットを買っていた。番号を聞くと、私の10番か20番くらい後だった。

整理番号分の人数はいなかった。明らかに私の前に200人はいなかった。100人もいなかった。数えていないんで断定できないが。eplusで買ったチケットを発券するといつも疑問に思うけど、整理番号はリリース・パーティのようにランダムなのかな(もちろん、ファンクラブ先行用に押さえられた以降の番号で)。つまり番号の抜けが発生し得ると。今日の人の集まり方を見ているとそんな感じがする。いや、分かんないよ。整理番号割り当ての仕組み、興味ある。

我々を炎天下で待たせながら開場は遅延した。17時7分の時点でまだ入場が始まっていなかった。その2分後には120番まで呼び出されていた。列が出来ていたドリンク売り場をパスして私がフロアに到達したのが17時20分。今日は右側、スピーカーのちょっとだけ内寄り、7列目。こじんまりした会場。ステージの際まで人を立たせるつくり。最前の近さはおそらく異常。ファンクラブ先行で申し込んでいたら向こう側にもっと近づけていた。開演前、すみませんと言ってかき分けて前に進んでいく人が数名。私はHello! Project以外のライブハウス(和製英語)経験が少ないから何だこいつとなるが、むしろ隙間があれば前に詰めていいというのが一般的なんだろうな。異常なのはカバンを入れたゴミ袋を足元に置くHello! Project現場の方だ。

田村芽実さんのコンサートは、Hello! Projectのコンサートに比べて圧倒的にステージが観やすい。なぜなら女性が多く、周りの身長が低いからだ。誇張ではなく本当に来場者の半分以上は女性。

田村さんは目の上が怪我をして出血したかのように赤くて、見慣れるまで時間がかかった。そういうメイクアップだった。
・“76th Star”を歌うと、女の子を頑張ろうと思う。欠けている部分があったとしても。何で笑ってるの?
・東海地方の方と呼びかけると、観客の半分以上が挙手。本当に? と昨日に続いて地元民の割合に興奮する田村さん。
・『ロマンス』を説明する田村さん。私の人生を180度変えた曲。歌手デビューは棚からぼたもち。歌手になれるなんて人生で一度も思ったことがなかった。そんな中、阿久悠さんのトリビュート・アルバムに参加させていただくことになった。知っている人? こんなに? 阿久悠さんのトリビュート・アルバムに私が参加しているのを知っている人がこんなにいるとは。マニアックですね。いや、嬉しいんですよ。皆さん知っているのならこれまでの説明が要らなかったですね。
・新曲『舞台』。聴いていない人? あ、ちょいちょいいる。
・私は最近、本当に歌うのが好きなのかなと思うことがあった。小さい頃から歌っていたから好きだと思っているだけなんじゃないかって。でもこうやって皆さんの前に出て歌って、笑顔とか あーという表情(うっとりした感じ)を見られると、私は歌うのが好きだなと実感できる。私は表現するのが好き。表現が出来れば他の手段でもいい。(いくつか表現の例を挙げて)絵を描いたり。絵は下手くそなんですが。最初に出会ったのが歌だった。

『お祭りマンボ』終盤の静かになる箇所で、歌詞と歌詞の間の静寂に一人の中年異常男性がめいめい!と大声で叫んで曲をぶち壊した。田村さんは動じず歌い切ったが、張り詰めていた空気が壊れて事故になっていた可能性もあった。キース・ジャレットさんだったら演奏をやめてステージから捌けていただろう。あの奇声が入ったことによって今日の『お祭りマンボ』をたとえば音源として売るようなことは難しくなった。私は本当に悲しかった。ムカつくとか許せないとかよりも、悲しかった。田村芽実さんのワタシノアカシ東名阪ツアー三公演を通して、これが私にとって唯一の不満だった。あ、あと欲を言えば名古屋でも『エイリアンズ』を聴きたかったかな。彼女によるカヴァーの中でも極上の仕上がりなので。

東京、大阪でもそうだったけど、まだ我々(観客)サイドにはアンコールはどうすればいいのかという戸惑いがある。女性は基本的に公演中もアンコール時も声を出さないからさ。一応、拍手は続くんだけど、このままボヤっとしていると田村さんの再登場なしで終わってしまうんじゃないかとヒヤヒヤするほどだ。その点、おまいつの皆さんは率先してめいめい! めいめい! を始めてくれるから助かる。そうしないと彼らの存在意義がない。ただのいつもフロア前方に貼りついているストーカーと紙一重の気持ちの悪い追っかけのオタクのオジサン集団になってしまう。さすがに私もソロでアンコールを始める勇気はないので、彼らには感謝している。おまいつさんたちがイノヴェーターだとすると、私はアーリー・アダプターのタイミングで声を出す。女性は基本的に最後まで声を出さない。ただ、かといって田村さんの現場が男性ばかりになっても困る。女性ファンが多い環境は私にはありがたい。異臭者の近くになるリスクが少ないし、視界がよい。利点の方が大きい。アンコールの難しさが唯一の否定的側面と言える。今日も大阪公演のときと同じように、ステージに戻ってきた田村さんは我々がアンコールをしたことを案の定と表現していた。その案の定に至るまでにフロアにはギクシャクがある。

東名阪ツアーでワタシノカタチを見つけた、次のステージに行けたと手応えを掴んだ様子の田村さん。11月24日(日)に東京で行うコンサートではどういう表現を見せてくださるのだろうか。ぜひ見届けたいのだが、私は11月24日(日)には先約がある。行けない。悔しい。そんなに行きたかったんなら先約をキャンセルすればいいじゃんと思うだろうが、つばきファクトリーさんのコンサートだから簡単に捨てるわけにはいかないんだ。田村芽実さんのファンクラブ事務局さんは、Hello! Projectよりも先に予定を出してくれ。

終演後、中島さん(仮名)、若者と食事。今夜は尾毛多セコ代に入ると前から決めていた。二店舗あるうちの小綺麗な方は閉まっていたが、汚い方は開いていた。枝豆、牛タン(うまい)、ハラミ(うまい)、テールスープ(うまい)、漬物、軟骨唐揚げ、チャーハン(具が少なすぎ。卵とネギだけ)、等々。今日は取り放題の副菜がほぼ欠品していて最後まで補充もされなかった。中西香菜さんを溺愛している若者が、中島さんと私がうんざりするほど彼女をプッシュしてくる。彼のいつもの芸風である。どうやら閉店時間が21時らしく、21時20分か30分頃に店を出る。コンビニで飲み物を調達し、公園で23時過ぎまで三人で駄弁る。先に若者が帰る。夜行バスの集合場所まで見送ってくれた中島さん(仮名)と別れ、私がバス(台風が関東に接近中だったが運行してくれた)に乗ると、運転手さんのお名前が中西さんだった。