2026年3月1日日曜日

武蔵野音楽祭 (2025-12-17)

  • 朝のコールド・シャワーが冷たいを通り越して痛い。まだ暖かいうちは水道水もそこまで冷たくなかった。キンキンに冷えている今の水でやるのは厳しいって。
  • 週に3-4回、プッタネスカのスパゲッティを作り続けてだいぶ習熟してきた。この動画を観て覚えた。他の動画だったと思うけどトシさんによるとケーパーは酢漬けではなく塩漬けを使うのが重要。これが自分で作れるのなら外でスパゲッティを食べる必要がない。
  • 吉祥寺に来たら食べておきたいのがバインミー★サンドイッチのバインミー。スペシャル・バインミー JPY880、鳥レバー・ペースト JPY100、青唐辛子 JPY60、甘辛チリ・ソース JPY0、キャロット・ケーキ JPY380。
  • 今日の会場はPlanet K。開演時間の19時直前で目撃者が5-6人。その後から来た人を入れても計7-8人。メンバーの数よりも我々が多いので最低限の面子は保てている(保てているのか?)。少なかったのは目撃者だけではない。昨日チケットを買った人が30番くらい、その2日前で25番だったらしい。
  • 当日券もそう何枚も出てはいなかっただろう。仮に売れたチケットが30枚だったとして、LiVSの動員でもちょうど平均くらいということになる。なかなかに厳しい。しかしながら客の少ない対バンはその時点で忘れられないような楽しさになるのが約束されている。これまでの経験で分かっている。
  • なぜそうなるのかを考えるに、人が少ないということはそれだけ他人に気を遣う必要性が低いということ。極端な話、仮にフロアにいるのが自分ひとりだけならステージだけに集中できる。他の要素がないから。ここにいると後ろが見えづらくないかなとか、このタイミングで後ろからケチャに来るから空けた方がいいかなとか、ここでこのコールは間違えていないかなとか、そういった事柄のいっさいを気にする必要がない。もちろん客が自分ひとりというのはあくまで思考実験だが、少数であればあるほどフロア内のストレスが減りやすいというのは言えるだろう。逆を考えてみる。仮に身動きがとれないほどフロアがパンパンだとしたら。周りの客ばかりが目に飛び込んできて、メンバーがほとんど見えない。ふらっとドリンク・カウンターやトイレに行くのも難しい。フロアが混んでいる方が絵としては盛り上がっている風に見えるかもしれないが実際にはストレスが強いだろう。
  • 少ないからこそ当事者意識が生まれやすいのも要因だろう。不特定多数の群衆の中にいれば自分ひとりがサボっていても大勢に影響はない。しかしこのような特定少数の規模感だと匿名的な存在として埋もれるのが難しくなる。目撃者がせめて数十人いるならまだしも7-8人のうちのひとりとなると自分がやることをやらないとLiVSのライブが成り立たないという危機感が芽生える。さらに他の集団とその支持者たちのことも仲間とみなすようなコミュニタリアンな精神になってくる。向こうも客が少ないんだから遠巻きに見物するだけじゃなくてある程度はちゃんと参加してあげないといけないと、という。
  • 前に観たYouTubeの動画でSOMOSOMOのプロデューサーが言っていた:アイドルは(いわゆる地上と地下のヒエラルキーにおいて)階層が上になればなるほど対バンでファンが他の集団に興味を持ってくれない。階層が下だと応援している集団ではなくても一緒に盛り上げようとしてくれる。ここから先は私の考えだが、この違いを生み出しているのは動員能力の差であろう。自前で十分に集客できる集団であればその既存サークル内だけでフロアは成り立つ。他の集団の支持者たちを巻き込む必要はない。助けてもらう必要はないし、わざわざ興味のない集団を助ける義理もない。何なら対バンに出る意味もそこまでない。一方、我々のような規模でやっていると、親和性の高い他の集団およびその支持者たちと「界隈」と呼ばれる緩い繋がりを作って助け合うことがお互いの生存確率を高めるために必要になってくる。
  • この「界隈」というのを、Hello! Projectは自前でつくっている。というかHello! Project自体がひとつの界隈なのである。最近だとOCHA NORMAやロージークロニクルといった後発集団が一定の人気、動員、売上を担保できるのはHello! Project全体が好きな人がたくさんいるからだ。たとえば普段はモーニング娘。を観ているけどOCHA NORMAが武道館で公演をやるなら観に行くような人たち。Hello! Projectには数千人のファンクラブ会員がいる。そこでデビューする時点で一定の知名度は約束されている。LiVSのように誰も知らないような集団をひとつだけ抱えている小さな事務所だと、他の陣営と交流を持つことで支持者たちもお互いの現場にたまに出入りし合う互助会のような関係を作る必要があるのである。
  • 今日の対バン相手はSu凸ko D凹koi、魔訶不思議変革者 -デスデス-、THE NUGGETS。
  • 髪を髪をリーゼントで固めた、一昔前のヤンキー漫画のような見た目のTHE NUGGETS。千葉の幼馴染たちで作ったバンドらしい。出身地のことを日本のリバプールと言っていたがリバプールがどういうイメージを想起させる場所なのかが分からないのでピンと来なかった(聞いた側がそう思うのも織り込み済みなのだろう)。いかつすぎる見た目で最初は身構えたが音楽も合間のトークも優しさとユーモアに満ちていた。Vocalの紳士が缶ビールをたくさん買ってきて我々に配ってくれた。
  • THE NUGGETSが最後にフロアに舞いた紙吹雪。昔のマリノスのゴール裏を思い出した。外国籍選手がアルゼンチン人で占められていたあの頃。(紙吹雪はすぐにファンの方が掃除していた。)
  • 魔訶不思議変革者 -デスデス-の新規無料特典がちょっと変わっていた。チェキでも写メでもなく、チラシにサインを入れて貰って少しお話をする。依杯おをいさん。いっぱい多いと読むとのこと。一人称がぼくなのが印象的だった。ハスキー・ヴォイスが魅力的だったがたまたま今日だけだったらしい。
  • 最近の中でいちばん楽しかった。2025年を通してもトップ5に入るかも。

COUNTER FES in LINE CUBE SHIBUYA (2025-12-14)

LINE CUBE SHIBUYA。聞いたことのない会場名だと思ったら渋谷公会堂だった。私はHello! Projectで何度か来ているはず。少なくとも一度は来ている。2012年6月16日(土)。真野恵里菜コンサートツアー2012~DATE~東京公演。℃-uteでも来たような気がする。座席付きのいわゆるホールであって、ライブハウスではない。にもかかわらず入り口でドリンク代を徴収される。舐めやがって。LiVSの出演は18時15分~18時40分。特典会が18時55分~19時55分。この対バンというかフェス自体は11時40分開場、終わるのが21時。長丁場。私はアイドル・オタクではないので最初から観る気はさらさらない。知らないアイドル集団を観るよりは昼メシを食う方が大切。池袋の蒙古焼肉で麻辣湯。ベローチェでブレンド・コーヒー(R)。14時40分のAQという集団の途中から入った。会場のこの感じ、懐かしい。Hello! Projectを思い出す。私は知っている。こういう会場では中途半端に前で埋もれるよりは通路を挟んだ後方ブロックの最前にいた方がいい。Hello! Projectだと人気の席。見晴らしがいいのと、メンバーさんがステージから下りてくるのが目当てで。いくつかの集団のパフォーマンスを眺めて感じた。ライブハウスで数十人から100人程度を相手にやるのと、2,000人規模の座席付き会場でやるのとでは別競技。同じことをやっていても輝けるとは限らない。求められるパラメータがちょっと違うというか。この土俵だとHello! Projectに勝つことはできない。いわゆる地下アイドルにとっても地下アイドルの客にとってもこういう会場はアウェイである。某集団の客は目に余った。中央の通路に集まってそこをフロアとして利用して騒いでいる。見るからに酔ってぐったりしうなだれている紳士。後方ブロック最前席の前にある仕切りに座ってステージを観る淑女。なんでもありなのか。リフトまでおっ始める。人力では上げきれず、持ち上げられていた紳士が前ブロックの一番後ろの座席の背もたれの上に立つ始末。あり得ない。座席つき会場でのお作法が身についていない。野放し。やりたい放題。だいぶ後のFinallyの途中からようやく運営が重い腰を上げる。通路に留まっている客に話しかけ、席に座るよう指導する。それで通路はキレイになった。XINXINという集団の名前がちんちんと紛らわしかった(どういうコたちでどういう音楽やパフォーマンスだったかは覚えていない)。Maison de Queenという集団にちょっとももち(嗣永桃子さん)に似たコがいた。声も特徴的で目を引いた。今日観た中でFinallyは格が違った。この会場でも違和感なく持ち味を発揮していた。Aoiチャンの嫌味がない天真爛漫な明るさに無関心層も思わず屈服し、Finally側の要求(手を上げろとかそういう類)を呑んでいた。Finallyは別として概して地下アイドルというカテゴリの集団はこの規模のこのタイプの会場で観るには物足りなさがあるというのが全体的な印象。いわゆるホールと呼ばれる大きな会場でパフォームするLiVSはどう見えるのだろうか。私はそれを知りたくて、今日のチケットを購入した。彼女たちの出番が近づくにつれ少し不安になったが心配は無用だった。ミニ・マルコらの集団のパフォーマンスと立ち振る舞いからは会場の大きさに負けていなかった。安心した。頼もしい。単に大きな声を出すとか動きを大きくするとかの勢い任せだけではなく気持ちが乗りつつも空回りにならない匙加減が出来ているように見えた。もっとも数曲でそれをやるのとフル・サイズのコンサートを見せるのとでは違うけど。今のLiVSの主戦場であるライブハウスとは違う、この規模の会場ならではの感覚を色々と思い出した。自分の声はステージまで届かないけど届かないからこそありったけの声で名前を叫ぶ感じ、ステージから見える自分一人は小さな存在だからこそ必死でジャンプするあの感じ(Hello! Projectではある時期からジャンプ禁止になったが)。愛を伝えたい相手が近くにいないからこそ出せる声とジャンプがある。特典会でミニ・マルコchanがチェキを撮る直前に小さな声でささやくようにアモーレ…って歌っていた。Juice=Juice? と聞く。そう、と頷くマルコchan。

Traces of LiVS_Live (2025-12-13)

理性が働くから万チケには滅多に手を出さないんだけど初代衣装を間近で観たい一心で最高チケットを叩いた。写真や動画でしか見たことがなかった。私がLiVSを初めて観た2024年11月30日(土)には既に二代目衣装だった。独特の雰囲気、世界観があって凄くいいなと思っていた。あれを見たことがないのはLiVS支持者としての負い目と言ってもよかった。だからJPY10,000のチケットを選ぶのに迷いはなかった。私の情報収集不足なのだがランルウさん、スズ・カステラさんの生誕企画を行うと公演の直前まで知らなかった。ちょっとやってしまった感。控えめに端っこに立ったものの最前の枠をひとつ埋めてしまったことにやや罪悪感。もしチケットを申し込む前に分かっていればおとなしく通常のチケットにしていたかもしれない。それでもあの衣装を目に焼き付けたかったという思いは変わらない。初代から四代目(現行)衣装のそれぞれをメンバーの誰かが着用するという変わり種の公演。LiVSがちょうど四人なのでぴったり収まる。蓋を開けてみると初代衣装をスズカス・テラさん、二代目衣装をランルウさん、三代目衣装をコンニチハクリニックさん、四代目衣装をミニ・マルコchanが纏っていた。四代目衣装を着られても普段と一緒だから無意味なのではないかと思っていたがそこにはちゃんと捻りが加えられていた。ミニ・マルコchanが着ているのはコンニチハクリニックさんの衣装だった。コンニチハクリニックさんの三代目衣装もランルウさんのだった。LiVSに限らず多くのインディー・アイドルではひとつの公演で二着以上の衣装が用いられることがほとんどない。活動の多くを対バンが占めるため途中で衣装を替えるほど出演時間が長くない。そして資金的な問題もあるだろう。(ついでに言うとインディー・アイドルは活動歴の割に曲が少ないと感じることがある。曲を作るのはとてもお金がかかるらしい。Hello! Project村に住んでいた時期にSHOCK-EYEの楽曲にブーブー言っていられたのは相当に贅沢だったんだなと今になって思う。その点、LiVSやBLUEGOATSは質と量ともに楽曲に恵まれている。)そして特にLiVSがそうなのだが公演や企画によって衣装を使い分けるということもない。新しい衣装が決まったらずっとそれを着続ける。また次の新しい衣装が出るまでひたすら使い倒す。前のはもうキレイさっぱり着なくなる。LiVSは物凄い頻度で公演をやる。我々は物凄い頻度で観に行く。そうすると視覚的な新鮮味が日に日に薄れていく。もちろんメンバーさんは毎回メイク・アップやヘア・アレンジに工夫を凝らして我々を目で楽しませてくれる。それでも同じ衣装を月に10回とか見ているとどうしても目が慣れていく。たまにでいいから衣装に変化をつけてほしい。私は前からLiVSにそれを望んでいた。今日の企画は私の希望が叶ったと言える。念願の初代衣装を目の前で観ることが出来て嬉しかった。スズカス・テラさんがまた似合うんだ。シンプルだけど身体の線がキレイに出る。正直なところ普段はあまり氏を熱心に見ることはない(失礼)んだけど今日はマルコchanの次くらいに彼女を見てしまった。こうやって私が見るメンバーの序列を変えてしまうほどに衣装は大事。もし衣装の割り振りがいつもこうだったらもっとスズカス・テラさんの特典会に行っていたかもしれない。対バンに出演するときも最初にステージに出てきたときのパッと見の印象で勝負の何割かは決まっていると思う。新規客がどれだけ興味を持って振り向いてくれるかという点において。衣装はその第一印象を左右する大きな要素だと思う。それで言うと四代目衣装は弱いと私は思っている。何も知らない人が見てしばらく目を離せなくなるような華やかさ、独創性に欠ける。三代目衣装との差別化も十分に出来ていない。スズカス・テラさんの前面、腰のあたりに白い跡がいくつかついていた。氏が特典会で言っていたところによるとポスカの跡で、洗っても落ちないらしい。今日の公演で初代衣装をこの目で見たいという願望は部分的に満たされた。ミニ・マルコchanが着ているのも観たかった。メンバー全員が初代衣装を纏って歌い、踊る姿も観てみたい。(その願いは後日、叶うことになる。)公演後に参加させていただいた飲み会で某氏から「ギリギリ理性を保っているサイコパス」「いきなりハムスターを生で食いそう」などの言われなき誹謗を受けた。(後日の特典会でマルコchanがこのトゥイートに触れ「ちょっと笑っちゃった」と言っていた。)

2026年2月26日木曜日

闇雲 5th ONEMAN LIVE 『東京破壊』 (2025-12-08)

月に10回くらい同じ集団を観に行く生活を続けていると次に入る公演を楽しみにして純粋にワクワクする気持ちが消失してしまう。数日おきに現場があるとワクワクしている暇すらない。むしろ次の現場もその次も現場もまたすぐにあるじゃねえかよという呆れに近い感情が生まれてくる。その意味で今日のコンサートに対しては久し振りに新鮮な気持ちで期待を抱き続けてきた。10月27日(月)の対バンで初めて観て面白い音楽をやっているなと思った闇雲という集団。Club asiaで単独公演をやるというので翌日に購入したチケット。Spotifyで曲は何周か聴いたけど、それだけ。メンバーさんのことも知らない。よく分からないけど面白そうな場所にポンと飛び込んでみる。今の私にはそういう気分転換が必要である。会社帰り。渋谷。開場前にサクッとメシを食いたい。こういうメシにいちいちJPY2,000、JPY3,000を出すわけにはいかない。吉野家ではさすがにつまらない。前からちょっと気になっていた兆楽という町中華っぽい店に。ムースーロ定食 JPY920。量があるわけでも特段おいしいわけでもない。思っていたのとちょっと違う。良いとも悪いとも断言できない。どう評価すればよいのかが分からない。近辺のコイン・ロッカーにカバンやスーツのジャケットを預けてclub asiaへ(鍵が刺さったままのロッカーが空いていると思って開けたら中に女物のカバンが入っていて声が出た)。あ長袖シャツ一枚(厳密にはその中に肌着を着ているが)でも寒くない気温。フロアは前からS、暴動A、Bと三つに(柵で物理的に)区分けされている。Sが高額チケット購入者向けのVIPエリア。暴動Aがなんでもありの規制なしエリア。Bがおとなしく観たい人たちのエリア。私はもちろんB。チケット代はJPY1,000。時間通りに会場に行って順番通りに入ったらBエリアの最前に立つことが出来た。前の暴動エリアを埋める、見るからに血気盛んでテストステロンの高そうな紳士たち(一部、淑女たち)。どちらかというとカツアゲをされる側の見た目をした紳士が数名のお仲間にぶっ殺すぞ的な柄にもないことを言いながらフロアを練り歩いていた。何をいきなり言い出すんだと思ったがどうやら闇雲の決まり文句のようなものらしい。公演中にもメンバーさんが殺してくれなぞと絶叫していた。公演が始まると私はその紳士が言っていたぶっ殺すの意味を知ることになる。暴動エリアの激しさには呆気にとられた。その激しさはもはや美しかった。ガンガン動き回るわ、頭を回すわ、公演を通してほぼ常に誰かしらが持ち上げられているわ、サーフしていたオタク同士がぶつかってそのまま二人とも地面に落ちるわ、たまにミックスが入るなど地下アイドルっぽいノリも挟まれるわでとんでもない熱狂の大渋滞だった。それでいて笑顔が溢れていて、思いやりと優しさのある空間だった。海外のフットボールにおけるゴール裏のウルトラズのように、見事な景色で公演を彩っていた。私が入っていくにはあれは激しすぎる。しかし今日のように区分けされたエリアで一歩引いて見る分には感動さえ覚えるほどに仕上がったフロアだった。オタクたちの熱量にメンバーさんも、音楽、演出も、何もかもが負けておらず、すべてがカッコよかった。本当に痺れた。前に対バンで観たときには闇雲のオタクはそこまで来ていなかったのもあって、ここまで強いインパクトは受けなかった。単独公演を観てみて、私が知らないだけで面白くて尖っていてレヴェルの高い集団は(闇雲もそうだし、おそらく他にもたくさん)世の中にあるんだろうなと認識した。コンサートの序盤でメンバーさんの誰かが、私たちは見せかけの数字にこだわらない! チケットが完売するまで会場のキャパを上げない! 的なことを言っていた。今日のclub asiaは完売したという。激アツだった。終盤には次にやる曲についてメンバーさんの誰かが、この曲をやってほしいと言ってくれるファンの方が多くて。でもそれはこの曲が良い曲だからというだけじゃない。この曲が最高な理由、それは私たちが歌うからなんだよ!!! 的なことを叫んで、会場がウワーって盛り上がったときは鳥肌が立ちそうだった。感銘を受けるほどに素晴らしいコンサートだったが、その高揚感で特典会まで残ることはせず、冷静な判断でそのまま帰った。また単独公演があったら後方エリアで観たい。

2026年2月25日水曜日

Hiromi’s Sonicwonder JAPAN TOUR 2025“OUT THERE”東京公演 (2025-12-05)

オフィシャル先行に申し込んだのが2025年5月12日(月)。まだ7ヶ月あるというのに今日の公演に申し込む決断をしなければならなかった。来月の予定はもちろん、下手すると二週間後の公演の詳細さえまだ分かっていないインディー・アイドル界とは隔世の感がある。全国ツアー。東京公演は昨日と今日。他には福岡、仙台、白河、栃木、静岡、京都、大阪、金沢、愛知、広島、高松、岡山、岐阜、札幌、浜松を回っている。LiVSにはまる前の私であれば一回くらいは遠征をしていたかもしれない。私は上原ひろみさんのことを世界一のピアニストだと思っているし、彼女が作り出す音楽世界に心酔しているからだ。しかしLiVSとミニ・マルコに身体的、経済的自由の一切を奪われている今の私にそんな余裕は残っていない。こうやって東京公演に一回行くだけでもヒーヒーしている。

公演名   : 上原ひろみ
会場名   : 東京国際フォーラム ホールA
席種枚数
<第1希望>
 抽選結果  当選
 公演日時  : 2025/12/05(金)  17:30開場 18:30開演
 席種・料金 : SS席 \8,800×1枚[チケット料金]+\550×1枚[サービス料]
料金
  料金合計 : \9,680
  内訳
   <第1希望>
   チケット料金 : \8,800
   サービス料 : \550
  --------------------------------------------------------
   システム利用料 : \330

冷静に考えれば私はこれとちょうど同じくらいの金額を毎回LiVSに使っている。ひとつの公演でチケット代JPY3,000(公演によって上下する)、ドリンク代JPY700。チェキ券や写メ券がJPY6,000。しかし私は完全に洗脳されているため、同じ金額(約JPY10,000)でもLiVSだとコンヴィニエンス・ストアでコーヒーを買うくらいの感覚で支払い、LiVS以外だと途端に出費を躊躇する。上原ひろみさんの公演を日本で観られる機会の稀少さを思えば今日だけではなく明日の東京公演にも行ってよかったはずである。過去の私であればそうしていたであろうが、今の私は燃え尽きるか燃え尽きないかの際までLiVSにコミットするのが人生における最優先事項。LiVSとそれ以外のバランスよく楽しむような発想はないのである。正直なところ、最近は消化しきれないほどに予定を詰め込みすぎてややうんざりしている。昔の私は毎日好きな本でも読みながら静かに暮らしたいと思っていたはずである。賑やかな場に顔を出すのを好むタイプではない。自分の人間としての元来の性質に向かないことをやっている。こんなにたくさん何らかの現場に来ていると、毎回、毎回が自分との戦いのようである。ちゃんと楽しめるのか、あるいは気負けしてしまうのか。

東京国際フォーラム ホールA。入場した先にあるカフェのような場所でホット・コーヒー。18時15分くらいに席に着く。だいぶ後ろの方。小さいライブハウス(和製英語)の数十人しかいないフロアに慣れているのでステージが物凄く遠く感じられる。こんなに距離があって入り込めるのだろうか、と少し不安になる。最近は上原ひろみさんの音楽をあまり聴いていない。なので気持ちも高ぶっていない。ちょっと疲れている。席で目を瞑る。拍手で目が覚め、自分が軽く寝ていたことに気付く。演者たちが登壇したようだ。気だるい状態で開演。酷い態度。とても一万円のチケットをわざわざ買って来たとは思えない。にもかかわらず、上原ひろみさん率いるHiromi’s Sonicwonderの奏でる音楽に私は瞬く間に魅了された。感情のマッサージ。凝り固まった脳みそにショックを与えてほぐしてくれる、この感覚。コンサートという単位で見ても一曲という単位で見ても山の天気のようにドラマティックに展開が変わる即興演奏。激しく情熱的なタッチ。その中に繊細さと哀愁さえ同居させる上原ひろみさんの巧みで力強い表現。怒涛の波状攻撃。圧倒された。表情筋が緩んだ。前半にはまだ客席に固さがあった。休憩を挟んでの後半は会場の雰囲気もほぐれてノリノリになってきた。とはいえ、歯痒さもある。もっと自由に、身体を揺らして、声を出して楽しみたい。ライブハウス(和製英語)でやってほしい。グッズには絶対にお金を出さないつもりだったのに、この素晴らしい音楽空間に自分がいたこの日のことをどうしても形に残してくて、終演後にteeシャツを買ってしまった。帰りに赤い袋に入ったそれを手に池袋のストリートを歩いていたらガル・バの淑女にこんばんはー。何持ってるの~? と話しかけられ、ちょっと笑ってしまった。

20時35分から20分の休憩。LiVSが出演するBaDKNEE Fesのチケットが21時から販売開始。叩けない(販売開始と同時に購入して良番を取ることが出来ない)のが確定。まあいいや。(公演後にチケット販売サイトを見たら前方チケットが既に完売していて驚いた。5分で売れたらしい。一般チケットを購入した。)

2026年2月23日月曜日

BLUEGOATS 1stアルバム発売記念ワンコインライブ『さらば青春』 (2025-12-06)

11時半開場、12時半開演という来場者から昼メシを食うタイミングを奪うためにデザインされたようなスケジュールにはもはや文句を言う気もなくなった。数年前の私ならこの非人道的な時間設定を理由にその現場自体を回避していた。私にとって休日の昼メシは一大事だからだ。しかしインディー・アイドルの世界でそれをやっていると行ける現場が極端に減ってしまい、オタクとしての活動が成り立たなくなる。もう諦めるしかない。昼メシを食いっぱぐれるのを想定し、朝は重めにMOM'S TOUCH。韓国資本のファスト・フード店。渋谷駅周辺の絶望的な飲食店事情を鑑みるとこの店の存在は救いでさえある。メニュウは全体的にチーズ・ソースを多用していてキモいのだが、サイ・バーガーはおいしい。朝の時間帯は比較的空いていて、今日くらいの時間に渋谷で現場があるときはモーニング感覚でゆっくりするのに重宝する。サイ・バーガー以外のモーニング・メニュウには例外なくキモいチーズ・ソースが使用されているので要注意。

1st album発売記念のワン・コイン・ライブ(和製英語)。チケット代がJPY500。BLUEGOATSはこういう安価な公演を一定の頻度でやってくれるのが非常に助かる。プロデューサーの三川さんがエンターテインメントはほんらい無料で誰にも開かれているべきだという思想を持っているというのを前にYouTubeの動画でメンバーさんが解説していたと記憶している。

渋谷FOWS。新しい会場らしい。縦長のつくり。先行抽選93。列に並んでいるとすぐ隣にたまたま二日前のAoiチャンのバースデー公演で見かけた紳士がいたので、Finallyにいましたよねと話しかけた。少し雑談をした。BLUEGOATSはチェキが高い(JPY2,500)ですよねと私が言うと、対バンで他のアイドルのチェキ価格の相場を知ったBLUEGOATSのファンがそっちに流れていくというパターンがある。それが最近のBLUEGOATSの動員拡大ペースが落ちている一因であるというようなことをおっしゃっていて面白かった。これまでにメンバーさんが配信などで言っていたことから判断するにBLUEGOATSのファンは元からアイドル・オタクだったというよりはYouTube(アオヤギ・チャンネル)経由で興味を持って現場に来るようになった人が多い。よってチェキ一枚でJPY2,500が高いのか安いのかを判断する相場観を持ち合わせていないのだ。前は単独公演が主だったが最近では多くの対バンに参加するようになって、支持者たちが外の世界を知るようになったというのはあり得ることであろう。あくまでひとつの仮説、想像ではあるが。

チケット代を反映してかコンサートの時間は短めだった。JPY500でこれだけ観られれば大満足ではあるが、私としては普段の公演と比べると入り込めきれなかったのは否めない。12月10日(水)に配信でリリースされることになる『青春初期衝動』を、私は初めて聴いた。フックを歌うメンバーさんたちの気持ち良さそうな表情。爽やかでゴキゲンなナンバーだった。

BLUEGOATSは静止画の撮影は自由。本格的なカメラを持ち込むことも可能なのだが、ギューギューに圧縮するフロアとの相性は悪い。そのうちエリアを分ける必要があるかもしれないと感じた。というのが今日、前方に一眼レフを持ち込んでいた紳士が、意図的ではないにせよ、自分が撮る空間を確保するために肘で周囲の客をブロックするような体勢になっていたからだ。そのうち頭に肘打ちしたとかしていないとかで揉め事が起きてもおかしくない。ちなみに今日は普段は禁止されている動画の撮影もスマート・フォンならOKという稀少な回だった。もちろん狙いとしてはソーシャル・メディアに投稿してもらうことによる宣伝。実際にどれだけ効果があったのかを検証するのだろう。意図をもって施策を試しているのが伝わってくる。BLUEGOATSの場合は運営とメンバー側が作りたいフロアがはっきりししていて、観る側もそれを理解した上で参加している。ルールで縛るというよりは指針を示した上で我々の自主性や民度に委ねたいという運営からの意思を感じる。

LIQUIDROOM公演の宣伝tee。カッコいい。前にメンバーさんがTwitterの動画で着ていて絶対に欲しいと思っていた。LET'S END THIS SHITTY WORLD TOGETHER(このクソみたいな世界を一緒に終わらせよう)と前に大きく印字してある。背中には公演情報。そのteeを二枚(白と黒のペア)と新規用の招待チケット一枚でJPY4,000。破格。Tee一枚だけでJPY4,000でもおかしくないくらい。ここでお金を使ったから今日はチェキは撮らずに帰ることにした。BLUEGOATSに対してはこうやって冷静な購買活動が出来る。ほんま・かいなさんはYouTubeの配信で、特典会には必ず来なきゃいけないということはない。ライブが終わったらそのまま帰ってもいいんだよとよく言っている。勇気がある発言。良心的。前にも書いたが、BLUEGOATSが本当に成功して売れた際にはコンサートをやって終演後に特典会をやるという地下アイドルのモデルからは抜け出しているはずである。その将来像はおそらく運営もメンバーさんも頭に描いているのではないだろうか。

Aoi Birthday Live 「自由にやらせてもらってます!」 (2025-12-04)

Finallyに関しては私の中でひとつの区切りがついている。LIQUIDROOM公演までは観ようと前から決めていた。それが終わった今、継続的に観に行くほどの熱意は残っていない。私の時間的、財政的、気力・体力的なリソースが限られている中、新興勢力(きゃらめるもんすたーず)も出現している。BLUEGOATS熱も戻ってきた。めいめいもたまには観に行かないといけない。現場さえあれば #KTCHAN もまた観に行きたい。私は横浜F・マリノスのシーズン・チケット・ホルダーでもある。そして言うまでもなくトップ・プライオリティはLiVS、ミニ・マルコである。これまで対バンや単独公演で何度かFinallyを観てきたが、この集団の音楽をそこまで好きにはなれない。いくつか好きな曲はある。でも私のSpotify年間トップ・アーティストや楽曲の上位に食い込んでくることは決してあり得ない。

Spotifyの2025 wrapped結果

Songs
1. “He Meets” (LiVS)
2. 『きゃp@い』 ( #KTCHAN )
3. “ZOMBiES→” (LiVS)
4. “imagination” ( #KTCHAN )
5. 『距離ガール』 ( #KTCHAN )

Artists
1. LiVS
2. #KTCHAN
3. Girls be bad
4. 花譜
5. #KTちゃん

Albums
1. “sixteen's pleasure” (Girls be bad)
2. “NEW ERROR” (LiVS)
3. “Don't Look Back” (LiVS)
4. “sixteen's mind” (Girls be bad)
5. 『寓話γ』(花譜)

Finallyはメンバーさんがとにかく盛り上げ上手。なので曲を現場で聴くのは楽しい。だが私個人の感想としてはひとりでイヤフォンで聴き込みたくはならない。フロアの雰囲気を含め全体的に好印象ではあるけど私を夢中にさせる何かがない。もちろんAoiチャンがカワイイ。私がFinallyの現場に足を運び続けるとするとそれがほぼ唯一の理由である。自分の中でもうFinallyには見切りをつけていいという考えと、でもAoiチャンはたまには観たいなという考えがある。実際のところ、Aoiチャン以外のメンバーさんの顔と名前が今でも一致していない。前述のように他を観るので手一杯。キャp@い。とりあえずその日は予定がないからという軽いノリで何でも行っていると生活が破綻する。まあFinallyは単独の現場に行くのはもうやめにして、またLiVSと対バンでご一緒することがあればそのときにAoiチャンに会いに行けばいいかと思っていた矢先、Aoiチャンのバースデー公演の開催が発表される。これを逃したら当面、行く予定もモチベもない。Finally内のオキニの晴れ舞台。行くことを即決。どうせ行くならチケットを叩こう。一度くらい近くで観てみたい。とはいえ私のような部外者があまりいい番号を取りすぎると気まずい。と思いながら申し込んだら10番という、最前には行けないが近くでは観ることが出来る、絶妙にいい具合の番号が来た。

仕事が立て込んでいる。ストレス強め。こんなのに行っている場合ではないんだけどな、という思いが頭の何割かを占める。後ろ髪引かれる思いで渋谷へ。Milkyway。Finallyがよく利用する会場。先日のきゃらめるもんすたーずでもそうだったが、私の考えとして、自分のホームではない場所では文字通り一歩引くのが大切。お邪魔しているという感覚を持たなくては。二列目の真ん中も空いていたがあえて左端に立つ。仮に最前に行ける番号だったとしても躊躇して二列目を選んでいたかもしれない。隣の紳士としばし歓談。Finallyが主現場なんですかと聞いたら四つある主現場のひとつ、FinallyではAoiチャン推しなんですかと聞いたら二人いる推しのひとりとのことだった。入場時にファン有志からペン・ライトとリスト・バンド、公式からAoiチャンからのメッセージが入ったプラスチックでコーティングされたいちご型の何かが配られた。横のコイン・ロッカーとテーブルにAoiチャンの写真やHAPPY BIRTHDAYの文字を貼り付けてデコレートする有志の方々。

間近で観るAoiチャン。カワイイ。眼福。ついこちらが笑顔になってしまう、はつらつとした天真爛漫な明るさ。ひとつひとつの表情、動き、肌。眼に焼き付ける。これだよな、私が本来アイドル現場に求めていたのは。Aoiチャンが選んだというセット・リスト。ほぼAoiチャンだけを観ていた私。他のメンバーさんが目の前に来て私を見ていたときでも私は逆サイドにいるAoiチャンを見ていた。途中のコール・アンド・レスポンスで、「Aoiのこと好きな人~?」、「Aoiのことを愛してる人~?」というコールにレスポンスを求められる。好きかという問いに対しては迷うことなく声を返せるのだが、愛しているかと言われると躊躇してしまう。なぜなら私が愛しているのはミニ・マルコだけだからだ。

曲はカッコいいし、メンバーさんのパフォーマンスも水準が高い。だけど、上述したように音楽が私には深く刺さらない。そこが私の中で(あくまで私にとって。この音楽がばっちり刺さる人もいるだろうしそれを否定するわけではない)Finallyの限界。『アゲアゲええじゃないか!!!』が群を抜いていいと思うけど、カヴァー曲。オリジナル曲でいくつか好きなのもあるけど、あくまで私の好みという点ではパンチがもうひとつふたつ欲しい。

いいリフレッシュになった。仕事のストレスも軽減した。渡辺恭良・水野敬、『疲労と回復の科学』によると子ども、孫、恋人、配偶者といった愛する人と過ごすことには大きな疲労回復効果がある。私がアイドルさんを観ることでそれと同等の効果を得ているのであって、したがって私の生活にアイドルさんは欠かせないのだと再認識した。