月に10回くらい同じ集団を観に行く生活を続けていると次に入る公演を楽しみにして純粋にワクワクする気持ちが消失してしまう。数日おきに現場があるとワクワクしている暇すらない。むしろ次の現場もその次も現場もまたすぐにあるじゃねえかよという呆れに近い感情が生まれてくる。その意味で今日のコンサートに対しては久し振りに新鮮な気持ちで期待を抱き続けてきた。10月27日(月)の対バンで初めて観て面白い音楽をやっているなと思った闇雲という集団。Club asiaで単独公演をやるというので翌日に購入したチケット。Spotifyで曲は何周か聴いたけど、それだけ。メンバーさんのことも知らない。よく分からないけど面白そうな場所にポンと飛び込んでみる。今の私にはそういう気分転換が必要である。会社帰り。渋谷。開場前にサクッとメシを食いたい。こういうメシにいちいちJPY2,000、JPY3,000を出すわけにはいかない。吉野家ではさすがにつまらない。前からちょっと気になっていた兆楽という町中華っぽい店に。ムースーロ定食 JPY920。量があるわけでも特段おいしいわけでもない。思っていたのとちょっと違う。良いとも悪いとも断言できない。どう評価すればよいのかが分からない。近辺のコイン・ロッカーにカバンやスーツのジャケットを預けてclub asiaへ(鍵が刺さったままのロッカーが空いていると思って開けたら中に女物のカバンが入っていて声が出た)。あ長袖シャツ一枚(厳密にはその中に肌着を着ているが)でも寒くない気温。フロアは前からS、暴動A、Bと三つに(柵で物理的に)区分けされている。Sが高額チケット購入者向けのVIPエリア。暴動Aがなんでもありの規制なしエリア。Bがおとなしく観たい人たちのエリア。私はもちろんB。チケット代はJPY1,000。時間通りに会場に行って順番通りに入ったらBエリアの最前に立つことが出来た。前の暴動エリアを埋める、見るからに血気盛んでテストステロンの高そうな紳士たち(一部、淑女たち)。どちらかというとカツアゲをされる側の見た目をした紳士が数名のお仲間にぶっ殺すぞ的な柄にもないことを言いながらフロアを練り歩いていた。何をいきなり言い出すんだと思ったがどうやら闇雲の決まり文句のようなものらしい。公演中にもメンバーさんが殺してくれなぞと絶叫していた。公演が始まると私はその紳士が言っていたぶっ殺すの意味を知ることになる。暴動エリアの激しさには呆気にとられた。その激しさはもはや美しかった。ガンガン動き回るわ、頭を回すわ、公演を通してほぼ常に誰かしらが持ち上げられているわ、サーフしていたオタク同士がぶつかってそのまま二人とも地面に落ちるわ、たまにミックスが入るなど地下アイドルっぽいノリも挟まれるわでとんでもない熱狂の大渋滞だった。それでいて笑顔が溢れていて、思いやりと優しさのある空間だった。海外のフットボールにおけるゴール裏のウルトラズのように、見事な景色で公演を彩っていた。私が入っていくにはあれは激しすぎる。しかし今日のように区分けされたエリアで一歩引いて見る分には感動さえ覚えるほどに仕上がったフロアだった。オタクたちの熱量にメンバーさんも、音楽、演出も、何もかもが負けておらず、すべてがカッコよかった。本当に痺れた。前に対バンで観たときには闇雲のオタクはそこまで来ていなかったのもあって、ここまで強いインパクトは受けなかった。単独公演を観てみて、私が知らないだけで面白くて尖っていてレヴェルの高い集団は(闇雲もそうだし、おそらく他にもたくさん)世の中にあるんだろうなと認識した。コンサートの序盤でメンバーさんの誰かが、私たちは見せかけの数字にこだわらない! チケットが完売するまで会場のキャパを上げない! 的なことを言っていた。今日のclub asiaは完売したという。激アツだった。終盤には次にやる曲についてメンバーさんの誰かが、この曲をやってほしいと言ってくれるファンの方が多くて。でもそれはこの曲が良い曲だからというだけじゃない。この曲が最高な理由、それは私たちが歌うからなんだよ!!! 的なことを叫んで、会場がウワーって盛り上がったときは鳥肌が立ちそうだった。感銘を受けるほどに素晴らしいコンサートだったが、その高揚感で特典会まで残ることはせず、冷静な判断でそのまま帰った。また単独公演があったら後方エリアで観たい。
2026年2月26日木曜日
2026年2月25日水曜日
Hiromi’s Sonicwonder JAPAN TOUR 2025“OUT THERE”東京公演 (2025-12-05)
オフィシャル先行に申し込んだのが2025年5月12日(月)。まだ7ヶ月あるというのに今日の公演に申し込む決断をしなければならなかった。来月の予定はもちろん、下手すると二週間後の公演の詳細さえまだ分かっていないインディー・アイドル界とは隔世の感がある。全国ツアー。東京公演は昨日と今日。他には福岡、仙台、白河、栃木、静岡、京都、大阪、金沢、愛知、広島、高松、岡山、岐阜、札幌、浜松を回っている。LiVSにはまる前の私であれば一回くらいは遠征をしていたかもしれない。私は上原ひろみさんのことを世界一のピアニストだと思っているし、彼女が作り出す音楽世界に心酔しているからだ。しかしLiVSとミニ・マルコに身体的、経済的自由の一切を奪われている今の私にそんな余裕は残っていない。こうやって東京公演に一回行くだけでもヒーヒーしている。
公演名 : 上原ひろみ
会場名 : 東京国際フォーラム ホールA
席種枚数
<第1希望>
抽選結果 当選
公演日時 : 2025/12/05(金) 17:30開場 18:30開演
席種・料金 : SS席 \8,800×1枚[チケット料金]+\550×1枚[サービス料]
料金
料金合計 : \9,680
内訳
<第1希望>
チケット料金 : \8,800
サービス料 : \550
--------------------------------------------------------
システム利用料 : \330
冷静に考えれば私はこれとちょうど同じくらいの金額を毎回LiVSに使っている。ひとつの公演でチケット代JPY3,000(公演によって上下する)、ドリンク代JPY700。チェキ券や写メ券がJPY6,000。しかし私は完全に洗脳されているため、同じ金額(約JPY10,000)でもLiVSだとコンヴィニエンス・ストアでコーヒーを買うくらいの感覚で支払い、LiVS以外だと途端に出費を躊躇する。上原ひろみさんの公演を日本で観られる機会の稀少さを思えば今日だけではなく明日の東京公演にも行ってよかったはずである。過去の私であればそうしていたであろうが、今の私は燃え尽きるか燃え尽きないかの際までLiVSにコミットするのが人生における最優先事項。LiVSとそれ以外のバランスよく楽しむような発想はないのである。正直なところ、最近は消化しきれないほどに予定を詰め込みすぎてややうんざりしている。昔の私は毎日好きな本でも読みながら静かに暮らしたいと思っていたはずである。賑やかな場に顔を出すのを好むタイプではない。自分の人間としての元来の性質に向かないことをやっている。こんなにたくさん何らかの現場に来ていると、毎回、毎回が自分との戦いのようである。ちゃんと楽しめるのか、あるいは気負けしてしまうのか。
東京国際フォーラム ホールA。入場した先にあるカフェのような場所でホット・コーヒー。18時15分くらいに席に着く。だいぶ後ろの方。小さいライブハウス(和製英語)の数十人しかいないフロアに慣れているのでステージが物凄く遠く感じられる。こんなに距離があって入り込めるのだろうか、と少し不安になる。最近は上原ひろみさんの音楽をあまり聴いていない。なので気持ちも高ぶっていない。ちょっと疲れている。席で目を瞑る。拍手で目が覚め、自分が軽く寝ていたことに気付く。演者たちが登壇したようだ。気だるい状態で開演。酷い態度。とても一万円のチケットをわざわざ買って来たとは思えない。にもかかわらず、上原ひろみさん率いるHiromi’s Sonicwonderの奏でる音楽に私は瞬く間に魅了された。感情のマッサージ。凝り固まった脳みそにショックを与えてほぐしてくれる、この感覚。コンサートという単位で見ても一曲という単位で見ても山の天気のようにドラマティックに展開が変わる即興演奏。激しく情熱的なタッチ。その中に繊細さと哀愁さえ同居させる上原ひろみさんの巧みで力強い表現。怒涛の波状攻撃。圧倒された。表情筋が緩んだ。前半にはまだ客席に固さがあった。休憩を挟んでの後半は会場の雰囲気もほぐれてノリノリになってきた。とはいえ、歯痒さもある。もっと自由に、身体を揺らして、声を出して楽しみたい。ライブハウス(和製英語)でやってほしい。グッズには絶対にお金を出さないつもりだったのに、この素晴らしい音楽空間に自分がいたこの日のことをどうしても形に残してくて、終演後にteeシャツを買ってしまった。帰りに赤い袋に入ったそれを手に池袋のストリートを歩いていたらガル・バの淑女にこんばんはー。何持ってるの~? と話しかけられ、ちょっと笑ってしまった。
20時35分から20分の休憩。LiVSが出演するBaDKNEE Fesのチケットが21時から販売開始。叩けない(販売開始と同時に購入して良番を取ることが出来ない)のが確定。まあいいや。(公演後にチケット販売サイトを見たら前方チケットが既に完売していて驚いた。5分で売れたらしい。一般チケットを購入した。)
2026年2月23日月曜日
BLUEGOATS 1stアルバム発売記念ワンコインライブ『さらば青春』 (2025-12-06)
11時半開場、12時半開演という来場者から昼メシを食うタイミングを奪うためにデザインされたようなスケジュールにはもはや文句を言う気もなくなった。数年前の私ならこの非人道的な時間設定を理由にその現場自体を回避していた。私にとって休日の昼メシは一大事だからだ。しかしインディー・アイドルの世界でそれをやっていると行ける現場が極端に減ってしまい、オタクとしての活動が成り立たなくなる。もう諦めるしかない。昼メシを食いっぱぐれるのを想定し、朝は重めにMOM'S TOUCH。韓国資本のファスト・フード店。渋谷駅周辺の絶望的な飲食店事情を鑑みるとこの店の存在は救いでさえある。メニュウは全体的にチーズ・ソースを多用していてキモいのだが、サイ・バーガーはおいしい。朝の時間帯は比較的空いていて、今日くらいの時間に渋谷で現場があるときはモーニング感覚でゆっくりするのに重宝する。サイ・バーガー以外のモーニング・メニュウには例外なくキモいチーズ・ソースが使用されているので要注意。
1st album発売記念のワン・コイン・ライブ(和製英語)。チケット代がJPY500。BLUEGOATSはこういう安価な公演を一定の頻度でやってくれるのが非常に助かる。プロデューサーの三川さんがエンターテインメントはほんらい無料で誰にも開かれているべきだという思想を持っているというのを前にYouTubeの動画でメンバーさんが解説していたと記憶している。
渋谷FOWS。新しい会場らしい。縦長のつくり。先行抽選93。列に並んでいるとすぐ隣にたまたま二日前のAoiチャンのバースデー公演で見かけた紳士がいたので、Finallyにいましたよねと話しかけた。少し雑談をした。BLUEGOATSはチェキが高い(JPY2,500)ですよねと私が言うと、対バンで他のアイドルのチェキ価格の相場を知ったBLUEGOATSのファンがそっちに流れていくというパターンがある。それが最近のBLUEGOATSの動員拡大ペースが落ちている一因であるというようなことをおっしゃっていて面白かった。これまでにメンバーさんが配信などで言っていたことから判断するにBLUEGOATSのファンは元からアイドル・オタクだったというよりはYouTube(アオヤギ・チャンネル)経由で興味を持って現場に来るようになった人が多い。よってチェキ一枚でJPY2,500が高いのか安いのかを判断する相場観を持ち合わせていないのだ。前は単独公演が主だったが最近では多くの対バンに参加するようになって、支持者たちが外の世界を知るようになったというのはあり得ることであろう。あくまでひとつの仮説、想像ではあるが。
チケット代を反映してかコンサートの時間は短めだった。JPY500でこれだけ観られれば大満足ではあるが、私としては普段の公演と比べると入り込めきれなかったのは否めない。12月10日(水)に配信でリリースされることになる『青春初期衝動』を、私は初めて聴いた。フックを歌うメンバーさんたちの気持ち良さそうな表情。爽やかでゴキゲンなナンバーだった。
BLUEGOATSは静止画の撮影は自由。本格的なカメラを持ち込むことも可能なのだが、ギューギューに圧縮するフロアとの相性は悪い。そのうちエリアを分ける必要があるかもしれないと感じた。というのが今日、前方に一眼レフを持ち込んでいた紳士が、意図的ではないにせよ、自分が撮る空間を確保するために肘で周囲の客をブロックするような体勢になっていたからだ。そのうち頭に肘打ちしたとかしていないとかで揉め事が起きてもおかしくない。ちなみに今日は普段は禁止されている動画の撮影もスマート・フォンならOKという稀少な回だった。もちろん狙いとしてはソーシャル・メディアに投稿してもらうことによる宣伝。実際にどれだけ効果があったのかを検証するのだろう。意図をもって施策を試しているのが伝わってくる。BLUEGOATSの場合は運営とメンバー側が作りたいフロアがはっきりししていて、観る側もそれを理解した上で参加している。ルールで縛るというよりは指針を示した上で我々の自主性や民度に委ねたいという運営からの意思を感じる。
LIQUIDROOM公演の宣伝tee。カッコいい。前にメンバーさんがTwitterの動画で着ていて絶対に欲しいと思っていた。LET'S END THIS SHITTY WORLD TOGETHER(このクソみたいな世界を一緒に終わらせよう)と前に大きく印字してある。背中には公演情報。そのteeを二枚(白と黒のペア)と新規用の招待チケット一枚でJPY4,000。破格。Tee一枚だけでJPY4,000でもおかしくないくらい。ここでお金を使ったから今日はチェキは撮らずに帰ることにした。BLUEGOATSに対してはこうやって冷静な購買活動が出来る。ほんま・かいなさんはYouTubeの配信で、特典会には必ず来なきゃいけないということはない。ライブが終わったらそのまま帰ってもいいんだよとよく言っている。勇気がある発言。良心的。前にも書いたが、BLUEGOATSが本当に成功して売れた際にはコンサートをやって終演後に特典会をやるという地下アイドルのモデルからは抜け出しているはずである。その将来像はおそらく運営もメンバーさんも頭に描いているのではないだろうか。
Aoi Birthday Live 「自由にやらせてもらってます!」 (2025-12-04)
Finallyに関しては私の中でひとつの区切りがついている。LIQUIDROOM公演までは観ようと前から決めていた。それが終わった今、継続的に観に行くほどの熱意は残っていない。私の時間的、財政的、気力・体力的なリソースが限られている中、新興勢力(きゃらめるもんすたーず)も出現している。BLUEGOATS熱も戻ってきた。めいめいもたまには観に行かないといけない。現場さえあれば #KTCHAN もまた観に行きたい。私は横浜F・マリノスのシーズン・チケット・ホルダーでもある。そして言うまでもなくトップ・プライオリティはLiVS、ミニ・マルコである。これまで対バンや単独公演で何度かFinallyを観てきたが、この集団の音楽をそこまで好きにはなれない。いくつか好きな曲はある。でも私のSpotify年間トップ・アーティストや楽曲の上位に食い込んでくることは決してあり得ない。
Spotifyの2025 wrapped結果
Songs
1. “He Meets” (LiVS)
2. 『きゃp@い』 ( #KTCHAN )
3. “ZOMBiES→” (LiVS)
4. “imagination” ( #KTCHAN )
5. 『距離ガール』 ( #KTCHAN )
Artists
1. LiVS
2. #KTCHAN
3. Girls be bad
4. 花譜
5. #KTちゃん
Albums
1. “sixteen's pleasure” (Girls be bad)
2. “NEW ERROR” (LiVS)
3. “Don't Look Back” (LiVS)
4. “sixteen's mind” (Girls be bad)
5. 『寓話γ』(花譜)
Finallyはメンバーさんがとにかく盛り上げ上手。なので曲を現場で聴くのは楽しい。だが私個人の感想としてはひとりでイヤフォンで聴き込みたくはならない。フロアの雰囲気を含め全体的に好印象ではあるけど私を夢中にさせる何かがない。もちろんAoiチャンがカワイイ。私がFinallyの現場に足を運び続けるとするとそれがほぼ唯一の理由である。自分の中でもうFinallyには見切りをつけていいという考えと、でもAoiチャンはたまには観たいなという考えがある。実際のところ、Aoiチャン以外のメンバーさんの顔と名前が今でも一致していない。前述のように他を観るので手一杯。キャp@い。とりあえずその日は予定がないからという軽いノリで何でも行っていると生活が破綻する。まあFinallyは単独の現場に行くのはもうやめにして、またLiVSと対バンでご一緒することがあればそのときにAoiチャンに会いに行けばいいかと思っていた矢先、Aoiチャンのバースデー公演の開催が発表される。これを逃したら当面、行く予定もモチベもない。Finally内のオキニの晴れ舞台。行くことを即決。どうせ行くならチケットを叩こう。一度くらい近くで観てみたい。とはいえ私のような部外者があまりいい番号を取りすぎると気まずい。と思いながら申し込んだら10番という、最前には行けないが近くでは観ることが出来る、絶妙にいい具合の番号が来た。
仕事が立て込んでいる。ストレス強め。こんなのに行っている場合ではないんだけどな、という思いが頭の何割かを占める。後ろ髪引かれる思いで渋谷へ。Milkyway。Finallyがよく利用する会場。先日のきゃらめるもんすたーずでもそうだったが、私の考えとして、自分のホームではない場所では文字通り一歩引くのが大切。お邪魔しているという感覚を持たなくては。二列目の真ん中も空いていたがあえて左端に立つ。仮に最前に行ける番号だったとしても躊躇して二列目を選んでいたかもしれない。隣の紳士としばし歓談。Finallyが主現場なんですかと聞いたら四つある主現場のひとつ、FinallyではAoiチャン推しなんですかと聞いたら二人いる推しのひとりとのことだった。入場時にファン有志からペン・ライトとリスト・バンド、公式からAoiチャンからのメッセージが入ったプラスチックでコーティングされたいちご型の何かが配られた。横のコイン・ロッカーとテーブルにAoiチャンの写真やHAPPY BIRTHDAYの文字を貼り付けてデコレートする有志の方々。
間近で観るAoiチャン。カワイイ。眼福。ついこちらが笑顔になってしまう、はつらつとした天真爛漫な明るさ。ひとつひとつの表情、動き、肌。眼に焼き付ける。これだよな、私が本来アイドル現場に求めていたのは。Aoiチャンが選んだというセット・リスト。ほぼAoiチャンだけを観ていた私。他のメンバーさんが目の前に来て私を見ていたときでも私は逆サイドにいるAoiチャンを見ていた。途中のコール・アンド・レスポンスで、「Aoiのこと好きな人~?」、「Aoiのことを愛してる人~?」というコールにレスポンスを求められる。好きかという問いに対しては迷うことなく声を返せるのだが、愛しているかと言われると躊躇してしまう。なぜなら私が愛しているのはミニ・マルコだけだからだ。
曲はカッコいいし、メンバーさんのパフォーマンスも水準が高い。だけど、上述したように音楽が私には深く刺さらない。そこが私の中で(あくまで私にとって。この音楽がばっちり刺さる人もいるだろうしそれを否定するわけではない)Finallyの限界。『アゲアゲええじゃないか!!!』が群を抜いていいと思うけど、カヴァー曲。オリジナル曲でいくつか好きなのもあるけど、あくまで私の好みという点ではパンチがもうひとつふたつ欲しい。
いいリフレッシュになった。仕事のストレスも軽減した。渡辺恭良・水野敬、『疲労と回復の科学』によると子ども、孫、恋人、配偶者といった愛する人と過ごすことには大きな疲労回復効果がある。私がアイドルさんを観ることでそれと同等の効果を得ているのであって、したがって私の生活にアイドルさんは欠かせないのだと再認識した。
2026年2月22日日曜日
Chemistry LiVE with LiVS ~unknown~ vol. 5 (2025-11-29)
TwitterにもiPhoneのNotesアプリにも記録らしい記録を何も残していない公演のひとつである。今これを書いているのが2026年2月22日(日)。この約三ヶ月のあいだにも物凄い数の現場に足を運んでいる。どれがどうだったか、その当時に自分がどういう感想を抱いたのか、細かく覚えているわけがない。メモもなければ細かくどころかほとんど覚えていない。写真も動画もまったく撮っていないから記憶を蘇らせるフックが何もない。記憶を手繰り寄せているとうっすらと思い出してきた。だがここに感想として残せるほどの具体性がない。今でも分かることとして、この日にはある重要性があった。私が初めてLiVSを観て、ミニ・マルコに出会って、ほぼ一周年であったという点である。2024年11月30日(土)。下北沢。Flowers Loft。BLUEGOATS目当てで観に行ったツー・マン(和製英語)の対バン。相手がLiVS。実際に観るまで若い女の集団という以外の知識はほとんどなかった。そこで見つけてしまった。ミニ・マルコ。あの時に味わった、ゾワっと来るような感覚。これは只事ではないかもしれないという直感。このまま何もせずに帰ることは出来ない。物販受付でスズキさんにもらった新規無料写メを手にして会いに行ったミニ・マルコ。それがすべてのはじまりだった。あれから明日でちょうど一周年。明日もLiVSの公演はある。だが私は根がアイドル・オタクではなくフットボール好きの健全な一般人に出来ているため日産スタジアムに横浜F・マリノス対セレッソ大阪を観に行く。なので私にとっては今日がミニ・マルコと出会ってからの実質的な一周年の記念日だった。たしかにあのときの私はまだアイドルというカテゴリに属する集団(BLUEGOATS)を観てはいた。しかしそこには節度があった。行くのはせいぜい月に2回くらい。公演毎に撮るチェキも1-2枚。行くのは単独公演だけで対バンには行かないというルールも守っていた(あのときたまたまLiVSとの対バンを観に行くまでは)。狂うことがオタクをオタクたらしめる条件だとすると、あのときの私はオタクではなくなりつつあった。アイドルというものに対して醒めていた。再び夢中になることはないだろうと思っていた。だがミニ・マルコが私を再び狂わせてしまった。私にとって2024年11月30日(土)はただの日付ではない。単にLiVSとミニ・マルコを初めて観た日というだけでもない。理性と節度を取り戻しつつあった私がアイドル・オタクという狂気に向かうようになったはじまりの記念日なのである。明日でちょうど一年になる旨を特典会でミニ・マルコに言うと手を差し出してくれた。これからも末永くよろしくね、と握手をしながら言ってくれた。末永く続けてくれるの? という疑問が頭に浮かんだが言葉を呑み込み、私は頷いた。マルコが続けてくれるなら、私はいのちを懸けて追いかけたい。出来ることならそのままマルコと一緒に地獄に堕ちたい。
限界突破!~全オリ曲ノンストップ!緊急ワンマンライブ~ (2025-11-22)
いわゆる地下アイドルのご多分に漏れずきゃらめるもんすたーずの活動は対バンが主である。対バンというのは規模にもよるが一般的に一組の出演時間は20-30分程度。お目当ての集団のコンサートを観られる時間はワン・マン(和製英語)の半分から三分の一程度、それでいてチケット代は変わらない。公演の全体からすると自分にとっては興味のない集団が出ている時間の方が多い。もちろんステージに出ているのがどのアイドルだろうが変わりなく盛り上がれるようなDD(誰でも大好き)的アイドル・オタク・スタンスなら存分に楽しめるだろう。しかし、そうではなく特定の集団や個人に心酔するスタンスの場合、対バンは無駄が多い。時間的にも金銭的にも割に合わない。それを分かった上でわざわざ足を運ぶのだから対バンに来る層というのはその集団の支持者たちの中でも精鋭である。だから、私がきゃらめるもんすたーずを目当てに対バンを観に行くのはちょっと違う。行くならいわゆるワン・マン(和製英語)である。それで10月の公演を観に行った。次に彼女たちを観るのはいつになるのだろうかと思っていたら思いがけずこのタイミングで再びワン・マン(和製英語)が開催されることに。LiVSと被っていなかったので観に行くことにした。
Yokohama Mint Hall。横浜駅西口。相鉄ムービルが入っているビルヂング。私にとっては馴染みの場所。熱心な読者はご存知のように私は横浜出身。毎日のようにこの辺をウロウロしていた。ちなみにYouTubeで観た配信アーカイヴで知ったのだが、きゃらもん(きゃらめるもんすたーず)における小生のオキニであるららもん(佐藤ららchan)が横浜出身らしい。この建物には私が大学生時代によく行っていたことで知られる松屋とモス・バーガーがある。当時は当たり前のように三食に加え牛丼を食っていた。もちろんそれ以外に間食もしていた。モス・バーガーではセットにさらにバーガーを追加していた。見る見る太っていった。
11時半開場、12時開演。我々に昼メシを食わせてたまるものかという運営側からの断固たる意志が伝わってくる。知り合いがいないのでちょっと離れた場所でおとなしく開場を待つ。特に運営からのお願いもないのに客の大多数がマスクをしている。運営からマスク推奨のお達しが出てもなし崩し的に無視し始めているLiVSとは客のキャラクターが異なる。私はチケットを販売開始直後に購入したので最前に行ける番号を得たが、あえて二列目の端っこ付近を選ぶことにした。私のような新参者に最前はまだ早い。私はまだこの現場における立ち振る舞い方が分かっていない。文字通り、一歩引いて様子を見る必要がある。
前方にフロアがあって後方には傾斜つきで座席がついている珍しい作りの会場。前の二列はフルに埋まるけどそれ以外はまばらと言っていいレヴェルの集客。前にも書いたようにこの集団のフロアはインテンシティが高くない。女性にも高齢者にも優しい現場。リフト、サークル、モッシュもない。床にカバンを置いている人もいるが、それが問題にならないくらい人が動かないしフロアは混雑していない。見方によっては緩くて熱量の高くないフロアかもしれないがストレスなく快適に観ることが出来るのは確かである。このステージで燃え尽きる覚悟ですべてを出し尽くすというよりはしっかりと表現の要点は押さえつつも個々の客にレスをしっかりと送っていくスタンス。これにはこれの良さがある。気を張らなくて済む。平和。LiVSやBLUEGOATSは人を選ぶがここであれば老若男女だれでも安心して連れてくることが出来る。それはメンバーも支持者たちも胸を張って誇るべき、きゃらめるもんすたーずの長所のひとつである。
演目名からも明らかなようにすべてのオリジナル曲を休憩なしで一気にやるというのが今日のコンセプト。とはいえそれだけでフル・サイズの公演をやれるほど持ち曲多くない。最後の方は箱からくじを引いて出た曲をやっていた。そこで『僕を流るる』が5回連続で出て、一曲目と合わせて計6回やっていた。私はこの曲がとても好きなので単純にこれでもかというくらい聴けて嬉しかった。同じ曲を何回もやることで生まれる謎の高揚感があって、フロアに一体感が生まれた。紛れもなく今日のハイライトだった。前のワンマン(和製英語)で買って余らせていた特典券二枚を使って、本日もせんせーことももはらみのりchanと佐藤ららchanに面会した。1時間強休みみなしで曲をやるのは普段の彼女らの活動からするとかなりハードだったらしい。燃え尽きたか的なことを特典会でで聞かれたのだが、私がふだん観ているLiVSやBLUEGOATSの方がステージ側もフロア側ももっともっとハードである。LiVSはオリジナル曲が2時間分くらいあるんだけど次のツアーで全曲やるよと言ったらせんせーもららもんもちょっと引いていた。(あとこれは言わなかったけどLiVSもBLUEGOATSも24時間LiVEをやっている。)ももはらみのりchanは特徴のある声で繰り出すパンチのある歌声が魅力なのだが、配信で自身の声をドラえもんヴォイスと言っている。それが面白かったとお伝えしたら、あードラヴォね、と言っていた。ららchanは横浜出身ということでハングリー・タイガーを知っているかと聞いたら知っている。でもお値段が高い。ランチなら私でも食べられると言っていた。
終演後、ハングリー・タイガーでメシを食おうと思ったものの、14時くらいにもかかわらずとんでもない待ち時間。あんたらこぞって何メシを食いに来てるんだ。プランBの磯丸水産 横浜鶴屋町店。ホッケ焼き定食 JPY1,209。ギリで定食が頼める時間だった。
なお、後から気付いたのだが、私は過去にブチギレ氏原さんの動画できゃらめるもんすたーずを観ていた。完全に忘れた状態で池袋のストリートで再会していた。これらの動画は面白いのでお勧めである。
2026年2月21日土曜日
yumegiwa last girl pre. ポストモダニズム Vol. 20 (2025-11-20)
これと今の私の労働生活は、見事なまでの補完関係にある。隣り合ったパズルのピースのようにばっちりはまっている。平日の遅い時間に会議や緊急の連絡がほとんど入らず、自分の判断で一日を閉められる自由さ。高頻度で観に来ても(貯金は出来なくとも)破産をしないだけの収入。これを続けられるようにすること。それが当面の目標。たとえば仮に転職したら年収がJPY2,000,000増えるとしても代償として平日に自由に現場に来られなくなったら無意味。ミニ・マルコに会える回数が減ったら無意味。人生の優先事項ははっきりしている。私はミニ・マルコとLiVSに出会ってから人生における漠然とした不安や不満が消え去った。絶対に守りたい現在を見つけたからだ。現在を信じることが出来れば、現在に夢中になれれば、過去にも未来にも逃避する必要はない。LiVSの出番が終わって、フロア後方のカウンターでオーダーしたジン・ライムをちびちびやりながらそんなことを考えた。
18:30- じゅじゅ
19:00- TOKYOてふてふ
19:30- LiVS
20:00- LADYBABY
20:30- yumegiwa last girl
yumegiwa last girlとLiVS以外の3組は名前を聞いたこともなかった。整理番号A3(3番目)で入って最前の右側をとった。最初の二組の支持者たちで譲ってほしそうな人も見当たらなかったのでLiVSまで居座った。対バンの5組中3組を最前で観るという贅沢な経験が出来た。状況によってはがめつい行為かもしれない。ただ繰り返すが替わってほしそうな人は確認してもいなかったし、端っこのほうなので許してほしい(ちなみになんと最前0番で最初から最後まで居座る肝の据わった紳士もいた)。じゅじゅ。ややとっつきづらさはあった。音楽にポップさがないので。後から知ったが集団の名前は呪(じゅ)から来ていて、呪いをテーマにした集団らしい。セットリストの前半はその世界観を前面に出した曲が多く、後半にはもう少し乗りやすい曲もあった。TOKYOてふてふ(てふてふは蝶々かと思ったらそのままてふてふと読むようだ)はとにかくメンバーさん全員がに恥じらいがまったくない。とりつかれたかのよう。やり切っている。最前にいると近すぎてこちらが戸惑うほどにステージから前のめりになってくる。いい匂いがした。Kissができそうな距離。少し手を伸ばせば目の前のメンバーさんのむき出しのふとももに簡単にしゃぶりつける距離。眼帯をした小さな女にステージから拳で顔を小突かれる。じゅじゅとTOKYOてふてふ、特にTOKYOてふてふのおかげで身体がイイ感じに温まった。万全の状態でLiVSに臨むことが出来た。18:30のじゅじゅの出番が始まる直前で目撃者は5人しかいなかった。最終的には15人くらいいたかな。この対バンのチケット自体は直前に買った人が70番台だった模様。LADYBABYのことは見てはいたものの、LiVSで息が上がった直後で休憩しながらだったので、どんな感じだったかよく覚えていない。yumegiwa last girlを観るのはこれで何度目かだが、印象が変わってきた。彼女たちのパフォーマンスは思っていたよりも情熱的で、激しさがある。夢際リサchanのハスキーな歌唱。佇まい。カッコいい。美しい。yumegiwaの中では小生のオキニ。気になる存在。見る度に印象がよくなっていく。5組、計2時間半。思ったよりも見応えがあった。これだけの内容でJPY2,500のチケット代はお値打ちだった。
雑感
- 直近の目標にファンを含めた全員が踊らされ、消耗している。その繰り返し。その先が分からない。数字の前に、もうすこし自分たちはどうありたいのか、どうなりたいのか、多数のアイドルがいる中でLiVSはどういう存在でありたいのか。どう尖りたいのか。どういう面白いことをしていきたいのか。逆にどうなりたくないのか、何をやりたくないのか。そのために我々ファンには何をやってほしくて、何をやってほしくないのか。もう少し(やり過ぎてもよくない)、LiVS(運営+メンバー)としての価値観、信念、考え方を言葉にして我々と共有する作業があってもいいのではないか。定性的な目標を設定しないと評価基準が「売れる」かどうかだけになってしまい、なおかつその「売れる」の基準すらも曖昧だと常に「売れていない」不幸な状態になってしまう。
- 多数の対バンに出演するという現状の活動スタイルの延長上に、LiVSが目指す姿はあるのか? いいか悪いかではなく、単純に疑問。対バンに出ることで知名度を上げること。知ってもらうことで新規客を増やすこと。より現実的には大一番の公演でチケットをタダでもらえるなら行ってもいいという客層を作り出すこと。それは大事だし、一定の効果は出ていると思う。ただ、多数の対バンでスケジュールを埋めることで、段々と尖った部分(コンセプト性、宗教性)が削れていって、よくある「普通の」地下アイドル(ライブ・アイドル)になってきてはいないか。
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