2025年11月3日月曜日

人間最高ツアー (2025-09-27)

ひょんなことから自炊を再開した。9月4日(木)に東池袋エー・ラージで食べたサマー・フェスティバル・スイカ。すいかチキン、すいかサンバル、すいかラッサム、すいかライタ、すいかトック、すいかライス、すいかプーリー、すいかアイスクリーム。スイカ・ライスはインドにあるが、それを除けばラージさんの創作料理なのだという。これがJPY4,398もした。もちろん値段を知った上で注文したわけだが、平日に一人で食う昼飯にこの金額を出してしまうとさすがに罪の意識に苛まれた。少しは節約をしないと。しばらくは家で余っているツナ缶を使って塩と胡椒だけで味付けたスパゲッティを作っていた。当然ながらまったくおいしくない。あるいは卵かけご飯と梅干と納豆と魚の缶詰めという献立も試したが、長く続けられる気がしない。形式的に腹を満たすことは出来ても侘しい。この記事とは前後するが10月2日(木)にファビオ飯というYouTubeチャンネルでガーリック醤油のパスタの作り方を学んで以来、そればかり作っている。(基本的に私の自炊においては何かの作り方を覚えたら同じものを作り続けることしか出来ない。そして何品も用意するのは無理。その一品だけで食事を完結させる。)この料理ではナスを炒める際にオリーヴ・オイルを多く消費する。残りが少なくなってきた。近所のスーパー・マーケットに行ったら値段を見て目を疑った。2024年の1月(前回購入時)にJPY800くらいだったはずのエクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイル(456g)。同一商品がJPY1,402になっているのだ。とてもじゃないて手が出ない。背に腹は代えられない。トップ・ヴァリュのフェイクなシット(682gでJPY798)を購入して今でも使っている。明らかに風味が劣るが、ドバドバ使う炒め物の油としては不満はない。

チケット代。物価高騰に喘ぐ私のような庶民にとってそれは大きな問題。たかだかJPY3,000からJPY5,000。ガタガタ抜かすな。そう言われるとその通りなのだが、どういう頻度でその出費が発生しているかを考えてみてほしい。ジャブのように効いてくるんだ。(と言っても私はジャブを食らったことがない。それどころかボクシングをまともに観たこともない。だからジャブが効くというのが実際にどういうことなのかよく分かってはいない。)ストリート・ファイターⅡでも必殺技を一度も食らわなくても小キックや小パンチをひたすら受け続けたら体力ゲージはゼロに近づくだろう。今回のツアーはチケット代が無料。超最高チケット(JPY31,500)、最高チケット(JPY10,000)も販売される。それらのチケット所持者には優先入場をはじめとする特典がついてくる。JPY0とJPY10,000あるいはJPY31,500を誤差と言えるくらい経済的に恵まれていれば有料チケットを買えばいいが、オリーヴ・オイルの値上げに耐えられずトップ・ヴァリュで手を打つ私にとってはおいそれと払える金額ではない。実際のところ東京は別として地方公演であればそれぞれのチケットで得られる経験に決定的な違いはない。ざっくりした目安で言うと超最高チケット(JPY31,500)で最前、最高チケット(JPY10,000)で二列目、無銭の若い番号で三列目くらいには行ける。一、二列目と、三、四列目の差。そこにどこまでこだわるか。そもそも最前と言ってもLiVSのフロアでは開演時点にいた人たちが最初から最後まで占有するわけではない。最前の特に中央付近はケチャが起きる度に人が入れ替わるのが暗黙の了解。ベースの立ち位置が崩れてゴチャッとしてくればくるほどフロアがいい具合に仕上がっている証拠。まあ超最高チケットの場合は優先入場以外にもいくつかの手厚い特典がついてくる。一番中途半端なのが最高チケットで(超最高チケットの次の)優先入場+メンバーとの集合チェキ(or写メ)+サインとメッセージ入りのチェキ券一枚。これにJPY10,000は値段に見合っていないと私は感じる。ということでこのツアーは有料チケットは買わず、無銭チケットだけで入ることにした。そもそも有料チケットを買ったところでどうせ特典券も買うので、出費がそれだけで済むわけではない。おそらくは新規の人たちにも気軽にたくさん来てほしいというのがチケット代をタダにする本来の趣旨なのだろう。だとすると私はターゲットから外れているのかもしれないけど、甘えさせてもらう。結局は特典会でお金を落とす。それでもチケット代の分が安く上がるのはありがたいことである。

行きはバス。8時10分新宿発、13時40分名古屋着。の予定だったが名古屋に着いたのが14時57分。序盤に交通渋滞。到着が大幅に遅れる旨が車内にアナウンスされたときは最悪の結果も覚悟したが、結果としては17時開場に十分に間に合った。サーヴィス・エリアに到着する度にお勧めグルメ情報を教えてくれる、サーヴィス精神に溢れる運転手氏だった。足柄サーヴィス・エリアのZETTERIAでパテが二枚入ったバーガーを食った。プレミアム感は皆無で、期待を下回るクオリティだった。浜松サーヴィス・エリアでおでんを食べた。値段を見ずに適当に取っていたらしぞーかおでんハンバーグというのが小さいのに一つでJPY387もするという罠が仕掛けられていて、思っていたよりも高くついた。名古屋は何度も訪れてはいるものの土地勘があると言えるほどではない。何も考えずGoogle mapを見ながら会場まで歩いていたら1時間くらいかかった。会場の場所を確認するために近くまで行ったら数十メートル先に見覚えのある金髪ボブの後ろ姿を観測。もしかして…と思い一旦立ち止る(入り待ちとかストーカーのようなことをしたくないので)。歩道の端にそれて様子を伺おうとすると、金髪ボブと一緒にいる誰かが私に向けて手を振っている。ランルウさんじゃないか。ということはやっぱりあの金髪ボブはコンニチハクリニックさんだ。会釈をして退散。16時12分、ベローチェ。時間調整。入場時間間際。会場前に集う同志の皆さん。軽くサツアイ(挨拶の業界用語)。私は今日の名古屋公演を観たら東京に帰るつもりだったが、明日の大阪公演も観るよう某紳士に説得され、気持ちが傾く。私の整理番号(無料の人間チケット3番)を聞いた大阪在住の紳士が、絶対に東の方が時計が早い。チケット発売時刻になるのが5秒くらい早いから東の人はみんな整理番号が早いという説を唱えていて、視点が面白かった。

公演はこれまででトップ級と言っていいくらいに熱く楽しめた。私の位置から最前まで通りづらい場面も多々あったのだが、その難度が却って私の気持ちを搔き立てた。これでくじけてたまるか、これを乗り越えてマルコの前に行ってやるんだっていう。気持ちのこもった納得の行くケチャを何回も遂行することが出来た。凄くしっくりくるセットリストだった。新旧バランスよく。“EGO”を聴ける貴重な機会だった。土曜日に早起きして8時10分から15時までバスに乗り、そこから1時間歩いて無銭公演を観に来るという異常行動は報われた。池袋に住む私が渋谷や下北沢の会場に行っても味わえない何かが、地方遠征にはある。観光がどうのではなく公演そのものがちょっと別の味がする。ような気がする。かといってそう頻繁に観に行くわけにはいかない。交通費、宿泊費がマジで馬鹿にならない。

特典会でマルコchanが、私が着ていた横に茶色の線が入った黄色のL/S tee(quiksilver。古着)を見てチーズのかかったホット・ドッグのようだと言った。映画館とかで食べるのが好き。あ、チーズ・ソースみたいな? うん。好きなんだ…そこは合わないかも。俺はチーズ嫌いなんだ。ピザは好きなんだけどね。子どもの頃ニュージーランドに住んでいて、酪農国だからスーパーに行くとチーズがたくさん置いてあって。それで匂いでイヤになった。たしかにピザはチーズの匂いはそんなにないよね。子どもの頃の思い出でずっと食べられなくなることってあるよね。私は納豆が食べられないんだけど、小さな頃に犬がたくさんいる施設に行ったら匂いが納豆みたいで…そこから食べられなくなった。この彼女のエピソードがスゴく可笑しくて、笑ってしまった。(このときマルコchanには言わなかったけど、私の母親は子どもの頃に学校で飼っていた鶏の成長過程を見たことで鶏が食べられなくなった。ウチでは食卓に鶏肉が出てきたことは一度もない。)今日はランルウさんが凄く印象に残ったので氏の列にも並んだ。彼女の口ぶりからすると今日のセットリストは彼女が考えたようだった。

大阪まで夜行バスで移動しようと思ったが、男性が予約できる空きがなんとひとつもない(女性限定の席はひとつだけ空いていた)。名古屋の(に限らないが)宿を楽天トラベルで検索すると冗談でしょと言いたくなるような価格しか出てこない。二万、三万当たり前。ウェブで栄 サウナで検索。近くにサウナフジというのがある。ホームページには宿泊がJPY5,000と書いてある。もしここに泊まれなければ大阪公演は諦めて家に帰ろう。サウナフジに飛び込み、ダメ元で聞いてみたら上の段なら宿泊の空きはあるとのこと。一泊を予約する。チェック・イン。すぐに外出。近くを散策。晩メシの店を物色。南陽倶楽部という台湾料理店に決める。瓶ビールダイ(サッポロ)JPY825、ニラ玉子炒めJPY715、台湾酢豚JPY968、スパイシー・ポテトJPY528。なかなか良い店。味仙のように混んでいないし。サウナフジに戻る。。個性的な大浴場。メインのお湯が30度くらいのぬるま湯。湯の種類が多く、比較的空いている。色々と入り比べるだけで楽しめる。リフレッシュできた。