とんぼ返りするつもりだったので泊まった場合に必要になるものを何も持っていなかった。服に関しては昨日の物販でLiVSのL/S tee(JPY4,500)を購入。いずれ買おうとは思っていた。最近、L/S teeにはまっている。これまで軽視していた。イケていないと思っていた。不要だと思っていた。L/S tee一枚でちょうどいい季節などほとんど存在しない。夏には暑いし、秋冬はS/S teeの上にスウェット・シャツでも着た方がええやん。そう思っていたが最近はL/S teeを着こなす方向に意識が変わった。整髪料は昨晩コンヴィニエンス・ストアでGATSBYのちっちゃいやつを買った。使い慣れていないのもあって、これが全然よくない。ただ乾かすだけのほうがよかったくらい。(セットを失敗しているのがこの日の写メを見ると分かる。GATSBYは家に帰ってから捨てた。ふざけんなよ、株式会社マンダム。)久々の外泊。いつもと違う場所で朝を迎えるのはいい気分転換になる。大浴場を堪能してからチェック・アウト。また利用したい。JPY5,000で名古屋に泊まれるなら今後の遠征の選択肢が広がってくる。
矢場町(9:34)→金山(9:40)
金山(9:54)→大垣(10:34)
大垣(10:34)→米原(11:17)
米原(11:50)→大阪(13:13)
在来線でJPY3,620。昼メシ。あんまり呑気に吟味する時間はない。(いや、時間そのものはあるんだが既に昼メシにしては時間が遅い。食事のリズムをなるべく崩したくない。)梅田食道街。適当に決めたステーキ屋。といってもとても庶民的なプライシング。ステーキ定食(肉大盛り)JPY1,500。多くを期待するのは間違っている。それは承知。にしても肉が少ない。入院患者の食事かと思った。物足りない。喫茶アリサ。『完全版 ブラック・マシン・ミュージック 下』を読む。ヒップホップやR&Bの陰に隠れて見過ごされがちな、ブラック・ミュージックとしてのテクノに光を当て、歴史を辿る。上下巻を通し、音楽ジャンルやアーティストがアンダーグラウンドであることの意味や当事者たちが持つ誇りがテーマとして興味深い。インディー・アイドルと重ね合わせながら読んでいる。インディーはメジャーに劣る、規模の大きさこそが価値であるといった刷り込みから、我々は自由にならなければならない。必要なのは「アンダーグラウンドが一番タフ」(般若)の精神だ。
有名なDJが二五〇〇〇人の前でプレイしたら、それは実験的にはなり得ないだろう。[…]たった三〇人だったらとてつもないことが可能だぜ。そこにいるだけで全員が狂っているんだからな。そういうやつらにこそ、おれの音楽を聴いてほしい。
(野田努、『完全版 ブラック・マシン・ミュージック 下』)
福島県ではない福島駅。徒歩数分で今日の会場。LIVE SQUARE 2nd LINE。ファミリー・マートでモカ・ブレンド(S)をしばいてから向かう。ぱらつく小雨。昨日、急遽買った(といってもタダ)チケット。66番。開場時点で後ろには数人しかおらず。箱の従業員とおぼしき中年男性が整理番号を呼び出しながら「我こそはという方は!」なぞと言ってオモロさを醸し出している。大阪を感じる。ほぼ最後に入場。当然、フロアには大方ヘッズが入り切っている。とは言ってもそこまで混んでいるわけではなく。ほどよく空間のある中、後ろの方でまったり観ようと思っていたら某紳士がどういうわけか場所を空けてくださって真ん中の四列目くらいに行かせていただいた。この公演は17時半開演。18時から横浜F・マリノスの大事な試合がある。対FC東京。味の素スタジアム。明治安田J1リーグ残留に向けて崖っぷち。負けていい試合はひとつもない。そわそわするが、マリノスの健闘を祈ってLiVSに集中する。考えてみると私がセンターで観ることってほとんどない。いつもと違う感覚。なかなか新鮮な体験。マルコchanの目線をたくさん貰った。メンバーさんがデフォルトで見るのは真ん中なので自ずとそうなる。端っこの最前に行くよりは2-3列目でも真ん中に行った方がいいというのがF君の持論だが、たしかに一理ある。それくらい真ん中には価値がある。ただしF君が言っているのはHello! Projectの話。必ずしもLiVSに100%適用できるわけではない。LiVSのフロアは特に前方中央が流動的で人が頻繁に入れ替わる点に留意が必要。今日の公演を自分がどう感じたのか、詳しく覚えてはいない。たぶん良かったと思う。ただ昨日の名古屋公演には個人的体験としては劣っていたと思う。セットリストが昨日と一緒ではなかったのは覚えている。そもそも公演はその場、その場で感じ取るものであって、言葉にするのが難しい。言葉になる前のプリミティヴな何かはその都度、頭に浮かぶのだが、時間が経過すると細かく覚えていない。それを無理やり感想にしようとすると可愛かったとか、楽しかったとか、毎回同じようで決まり文句になってしまう。であれば別に無理に言葉にしなくていいのではないかと思う。
終演後、特典会までの待ち時間。ジョルダンで帰りの電車を検索。大阪から東京が意外と遠いことに気付く(どおりで関西の方々はなかなか東京まで遠征してこないわけだ)。なんか新幹線で三時間くらいかかるじゃないか。明日は出社日。サクッとチェキ、写メを撮って早く帰らないと。マルコchan列に早く並ぶ。本当は来る予定なかったんだけど急遽、来ることにしたんだ。着替えもなかったから昨日物販でロンT買って。あ、そういうことなんだ。でもこれいいよね。気に入った。着こなしもいい。これ入れてる(タック・インしている)のがポイント。ね。お昼ごはん何か食べたの? なんか食道街でステーキ食べたんだけど、肉を大盛りにしてもめっちゃ量が少なくて。病院の食事かって思った。それはヤダね。夜は何かちゃんとしたもの食べれるのかな。そうだね。駅弁でも買うかな。駅弁のお勧めはね…。鮭とイクラの入ったやつ。名前は分からない。551は20時くらいまでかな。551は食べたことある? あるけど、普通かな。それを以前、大阪出身の人に言ったらめっちゃ根に持たれた。数年後、あのとき551のことを普通って言ってましたよねって。心の柔らかいところを突いてしまったんだろうね。大阪出身の人に551のことは悪く言わないほうがいいっぽい。私は551が冷めてるほうが好き。皮の食感が少し硬くなるの。アメリカでもピザが冷めてるほうが好きな人がいるらしいよ。感性が同じなんじゃない? えー、ピザは暖かいほうがいいよね。チーズが伸びなくなっちゃうよね。ピザの具は何が好き? アンチョビとマッシュルームかな。なるほど…アンチョビって何? え、知らない? 知らない。食べたことない。食べたことないんだ。カタクチイワシで、しょっぱいの。スーパーとかに売ってる? 売ってる。高そう。そうでもないよ。私、マッシュルームは食べられないの。キノコが苦手。エノキ以外のキノコは食べられない。だからアンチョビとエノキだったら食べられる。でもアンチョビ食べたことないんだったら分からないじゃん。何これ、食べられないってなるかもしれないじゃん。たしかに。でも魚でしょ? でしょっぱいんでしょ? だったら食べられると思う。というような会話(記憶。概要。正確な書き起こしではない)をして、そそくさと会場を出る(マルコchanの食べられないものが次々に判明して驚く)。iPhoneのABEMAアプリを開く。何とマリノスが2-0で勝ち越している! 観始めた数分後、ジョルディ・クルークス選手のクロスを谷村海那選手がヘディングで決めて3-0! 思わず会場と福島駅の間のストリートで飛び跳ねる。前の人が振り返る。マリノス勝ちを確信するがそこから二点を返され最後の最後までハラハラドキドキ。薄氷の勝ち点3。
急ぎ足の帰途。何か食うものを買わないと。マルコchanのお勧めを無視するわけにはいかず。鮭とイクラが入っているという情報だけで弁当を探し出す難度の高いミッション。検索してもそれらしきものが見つからず。いくつかの店を回った結果、おそらくこれのことであろうとおぼしき弁当を新大阪駅で見つける。が、売り切れ。マルコchanという一人の女にとことん振り回される私。置いてある弁当がどれもピンと来ない。納得はいかないと鯖寿司とアサヒ・スーパー・ドライを購入。新幹線、混んでいる。デッキで立ち食い。そのまま東京まで立ちっぱなし。今日、8時間くらい移動している。疲れる。23時半くらいに池袋。この街が落ち着く。