2025年11月14日金曜日

きゃらめるもんすたーず 2nd Anniversary Band Live!! ~2OOM CRUSH~ (2025-10-03)

2025年9月16日(火)19時過ぎ

出社日。退勤後、新大久保でメシを食って、池袋。猛暑は去ったがまだじっとりしている。ときおり眼鏡を外し、首にかけたタオルで顔を拭く。いつものようにサンシャインのふるさと広場で半額の餅か団子か玄米おにぎりでも物色してタリーズかヴェローチェに入ろう。交差点の前。何やらインディー・アイドルっぽい女のコたちがいる。少し足を止めてみる。俺は別にオタクじゃないしアイドルには興味ないんだゾって感じでそのまま横断歩道を渡ろうとする。アイドルの一人が私の進路を遮るように近づいて軽く触れてきて、行かないで聴いて行ってくれと訴えてくる。ちょうどこれから曲をやるらしい。きゃらめるもんすたーずという集団。彼女(後で知ったが芹沢あかりさん、別名キャサリン)の熱意に押され、聴いてみることに。興味があるかないかで言えばそりゃあったけど、まあしゃーないから聴いてやるかというくらいの気持ち。完全に冷やかしだった。どうせ大したことないんだろ、俺の目(耳)は誤魔化せないゾと思いながら、まあTwitterのネタになるかと思って動画を回す。するとこれが。あれ、意外といいのでは? 特に一人のメンバーさんの力強い歌声に思わず聴き入ってしまった。ちゃんと最後まで見届けた聴衆は私を含め五、六人だったかな。一人一人に個別にポーズをとって写真を撮らせてくれる、手厚いサーヴィス。

メンバーさん:何かポーズある? 公式ポーズはないの?
私:俺の?

赤羽ReNYで行うワン・マン(和製英語)公演に向けた販促で、池袋に連日出没しているらしい。歌声が魅力的だった金髪のコが、インターネットやってる~? と聞いてくる。やってるよ。(Twitterに動画を)上げとくわ。分かった。探しに行くね。すぐに #きゃらめるもんすたーず をつけて投稿する。22時18分にリプが来る。ももはらみのりさんという淑女だった。Twitterでいいねでも稼げればいいかと思って撮った動画を、後から何度も自分で観返してしまう。とても良い曲。Spotifyで検索してみる。『僕を流るる』。繰り返し聴く。

2025年9月1?日(?)(いつだったか忘れた)

公式Twitterを見てもメンバーさんが池袋のどこにいるのかがぼんやりとしか書いていないので、探し出すのが困難。ハッシュタグを追い、オタクのどなたかが上げていた画像から場所を特定する(池袋には土地勘があるので)。ももはらみのりさんがビラを配っている。頃合いを見て話しかける。みのりせんせー!(氏の愛称)。えーっと何さんだっけ…読み方が難しい…。今日は歌わないのと聞いたら、警備員さんがいるから歌うことが出来ないの。だから急遽、ここに来たの。というようなことを言っていた。そういうことか。場所や時間をはっきりと書けないのはグレーなことをやっているからだ。インディー・アイドルにはこれくらいの精神が必要。なんでもかんでもコンプラ、コンプラでインディーが大手に勝てるわけがない。私が前にいた会社の元CEOが「法律の塀の上(適法と違法の境目)を歩け」とよく言っていたという話を思い出す。

2025年9月19日(金)

みのりせんせーを発見。今日はもう一人のモンスター(メンバーのことをモンスターというらしい)が来ているとのことで、紹介してくれる。佐藤ららchan。はじめましてのご挨拶。16日(火)にはいなかったらしい。(いたような気がしたが、それは流川るぅさんだった。まだ個々のモンスターさんの識別が出来ていない。)Twitterアカウントはこれだと教える。それ(アイコン)誰なの? 尾見茂。好きなの? いや、好きじゃない。好きな人をアイコンにすると、自分の愚かな発言でその人の印象も悪くなる可能性があるでしょ。だから嫌いな人をアイコンにしてるの。その思想好き、と言ってくれるららchan。だってイヤでしょ? 自分の顔をアイコンにして変なこと言ってる人がいたら。イヤ! と首を振るららchan。ワン・マン(和製英語)なんだけどさ、ちょっと考えてるんだよねと言うと前のめりになるお二人。手売りチケットをその場で購入する流れに。チケットの裏にサインと落書きをしてくれるらしい。ペンを持って来ていなかったらしく、私が貸す。書いてもらっている最中、なんでせんせーなの? とももはらみのりさんに聞く。いつかビッグになると決めてるから。あとみんなの心の担任なの。これは事実。そうなんだ…と私は相槌を打ちながら怪訝な表情で首を傾げる。「眉をひそめない!」とららchanに注意される。写真を撮らせてくれる

2025年10月3日(金)

赤羽にはたまに来る。グレイト・カルカッタというインド料理店にドン・ビリヤニ・セットJPY1,100とチキン・ティッカ(2pc)JPY550を食べに行ったり、友路有というサテンに入ったり。以前は駅から逆方向にある別の店でマトン・ビリヤニをよく食べていた。そのビリヤニが一番好きだった。ただクオリティが安定せず。2024年の12月に行った際、大幅に味が落ちていると感じた。それ以降は一度も行っていない。グレイト・カルカッタに行く途中にある書店にもたまにふらっと入ることがある。今日の会場、赤羽ReNYがどこにあるのかと思ったらその書店の地下だった。私がストリートでみのりせんせーとららchanから買った手売りチケットはLivepocketで売っている一般チケットよりも入場順が先だった。VIPの後が手売りチケットだったかな。今日のためにデザインされた(前面の絵はキャサリンこと芹沢あかりさんが描いたとのこと)L/S tee JPY5,000と、チェキ券4枚を購入。チェキ券は新規限定で何枚買っても半額、次回以降も使えるらしい。それを売り場の婦人に聞く際「あの、新規なんですけど…」と切り出すと「うん」と馴れ馴れしく応じてきた。うんじゃねえよてめえ誰に口聞いてんだ殺すぞと思ってしまった。殺すのはやめておいた。トイレで着替える。買ったばかりのL/S tee。今着ないでいつ着る。なかなかええやん。開演前にジン・トニック。この時点ではまだ行こうと思えば2-3列目には行けた。が、どういうフロアなのか勝手が分かっていないので今日は後ろからおとなしく見物することにした。段差の一番前、右寄りの位置を確保。4-5人も入ればいっぱいになるくらいの女性エリアのすぐ後ろ。Hello! Projectの無銭release partyで有馬岳彦さん(通称サムライ)がよく使うことで知られる手法。女性は男性よりも背が低いので、女性エリアに人が埋まったとしても見晴らしがよくなる。(結局女性エリアには二人しか来なかった。)

今日は生バンド。まず出囃子から生演奏。この時点で笑ってしまうくらいカッコよかった。私のオキニでお馴染みの『僕を流るる』が一曲目だった。最高の立ち上がりであると同時にこの曲を最初に済ませてしまうのは勿体なかった。アンコール明けにもう一回やってくれないかなと密かに期待していたが、実現しなかった。いずれまた生で、願わくば生バンドで聴いてみたい。生演奏の効果もあって、思っていたよりもロックで、こう言うと失礼だが思っていたよりもちゃんと音楽をやっていた。おそらくいいものを見せてくれるだろうというのは池袋のストリートで観て分かってはいたが、ちゃんとステージで観るまでは半信半疑だった。実際に体感してみると、期待を上回る心地よさの音楽空間だった。今日が来るまでは曲を聴いたりYouTubeを観たりしてみのりせんせーの声と歌とキャラクターに魅了されていたが、今日のコンサートでは佐藤ららchanに目が釘付けになった。私がきゃらめるもんすたーず内でいわゆる“推し”を選ぶのであれば、それは佐藤ららchan(通称ららもん、ららお、ららたん)だと言わざるを得ない。ごめんね、せんせー…。でも、せんせーのことも好きだよ…。

次回からはもっと前に行っても大丈夫そう。インテンシティはそこまで高くない。モッシュやリフトやサークルは起きない。ミックスも数人がやっている程度。それぞれが好きなように観ている感じ。治安がよい。平和。女性や子どもでも安心して楽しめるフロア。フットボールのゴール裏のように男くさくて熱いフロアも、人が前に前に圧縮してみんなで拳を上げるフロアもいいけど、こういうちょっと緩い感じもこれはこれでいいなと思った。熱狂的すぎない。気を張る必要がない。何というか、こちらサイドがそこまで試されていない。演者サイドと勝負をしなくていい。

終演後の特典会ではみのりせんせーとららchanとチェキを撮った。きゃらめるもんすたーずはチェキの値段が安い(定価JPY1,000)かわりに交流時間が30秒のようだ。せんせーには(これからも)たくさん来てね! と言われたが、既に体力と財力の限界を超えてLiVSの予定が入っていてミニ・マルコchanに本気な私は返事に困り、口ごもる。その反応を見て氏は察したのだろう、笑っていた。ららchanは私がかけている眼鏡を見て、今後もそれをかけるよう要求してくる。1-2回しか会っていないくらいのアイドルさんは私を眼鏡の色や特徴で覚えようとしてくる傾向があるが、私はそれに迎合しない。4種類の眼鏡、4-5種類の帽子、毎回のように異なる服装で攪乱していく。キャサリンこと芹沢あかりさんと、流川るぅさんにもご挨拶しようと思ったが芹沢さんの列に並んだところで田舎のヤンキーっぽい髪形の運営らしき紳士にもう締め切っていると言われる。いつ何が終わったんだよ。インディー・アイドルあるあるだがとにかく説明やアナウンスが不足している。よく分からない。

余らせた二枚のチェキ券を使わないといけないし、またそのうちきゃらめるもんすたーずを観に来たい。とはいえ彼女たちの活動は対バンが主。さすがに彼女たち目当てで対バンに行くほどガチ勢にはなれない。そう思っていたら11月22日(土)に再びワン・マン(和製英語)公演が行われることが決まった。販売開始と同時にチケットを買った。場所は横浜。そういえばYouTubeで配信のアーカイヴを観ていたら、ららchanの出身が横浜だと言っていた。俺もだよ、ららchan。