2026年1月15日木曜日

緊急開催!岸本亮 Solo Piano (2025-11-01)

LiVSの何かが入るというのは事前に公式サイトのカレンダーで分かっていたのだが詳細は一向に発表されず。結局は対バンが決まったのだがチケット販売開始が10月26日(日)21時。急すぎる。まあ急であるかどうかに関係なく、私は行かないと決めていた。LiVSの過剰摂取で心身ともに衰弱している。いくらミニ・マルコchanとLiVSのことが好きでも最近の通い方は自分のキャパシティを超えている。もう限界に来ている。休む必要がある。まさに「ドクターストップがかかる程『恋落ち』してるわ 大好きが止まらない Oh Love Me Love Me Love Me Love Me Love Me Do!」(スマイレージ、『有頂天LOVE』)という状況である。今日は単にLiVSに行かないだけではなく活動そのものを控えめにして静養に努めるつもりだった。ところが昨日Instagramを眺めていたらメルテンさんこと岸本亮さん(fox capture plan, POLYPLUS, JABBERLOOPのピアノ担当者)が今日ソロ・ピアノ公演を開催するという報せが飛び込んできた。前の日になって急に決まったらしい。無料。場所は代官山。こんな機会はそうそうやってこない。逃すわけにはいかない。久し振りにメルテンさんのピアノを聴きたい。10月31日(金)15時23分に申し込み完了。せっかく休むためにLiVSの予定を入れなかったのに結局は音楽の現場に行くのかよ…とは思うけど、これも何かの縁である。

17時半開場、18時半開演。恵比寿駅前のルノアールで時間を調整していたら近くの席に見覚えのある紳士が。F君じゃないか。お仕事の打ち合わせだったりすると気まずいなと思って少し様子を伺う。いや、対面にいらっしゃるのはD氏じゃねえか。D氏がfkmrの写真集お渡し会か何かの帰りだったのかな。ブツ(写真集)の取引のためにここに入ったようである。私も『瑠璃藍』を一冊いただく。D氏によると今日は謎のレギュレーションでチェキのポーズ指定が出来なかったらしい。インディー・アイドルの特典会に慣れてしまうとHello! Projectの接触にまつわるすべてが馬鹿馬鹿しくなる。もうあっちの世界に戻ることは出来ない。アイドルさんとオタクの間に入る人員やルールがとにかく多すぎる。そして単純に高すぎる。シングル一枚(JPY1,300くらい)毎に7秒。LiVSがJPY1,000の写メ券一枚で20秒(JPY2,000のチェキ券で40秒)と言われているので、三倍。しかもHello! Projectの7秒は純然たる交流時間であって写メやチェキはついてこない。しかもその交流に物理的な近さはない。無駄な(どうせ有事には何も出来ないしそのようなトレーニングも受けていない)係員も多数配置されている。ストレッサーが多すぎる。オタクを理不尽なまでにガチガチに縛り付けるHello! Projectのやり方は、オタクが何をしでかすか分からない、信頼できない異常者であることを前提としている。相手が異常者である以上、警戒が必要。万一の事態を想定して運営しなければならない。規模が大きいとそうなってしまうのは仕方のないことではある。インディー・アイドルの特典会は特定少数のオタクとメンバー、運営の相互信頼の上に成り立っている。

話がそれたが、それは私がこの記事を事前の計画なしでフリースタイルで書いているからだ。この文字を打っている今は1月15日(水)。二ヶ月半ビハインドである。書く記事があまりにも多すぎて一個一個を丁寧に作り込んでいられない。しかし私くらいのプロになるとこうやってチャチャッと作った文にもそれなりの味が出てくるのである。

晴れたら空に豆まいて。10月11日(土)に田村芽実さん(めいめい)の歌を聴きに来たのが初めて。この短期間で二度目の来訪。今日は公演チケットが無料である代わりに入場時に強制でドリンク二杯の料金を徴収される。JPY1,400。めいめいのときはフロアに隙間なくスツールが敷き詰められていたが、今日はゆとりのある席の配置。ドリンクを置けるテーブルもある。テーブル毎に2-3人分のスツールが置いてある。こだわりを感じさせるドリンク・メニュウ。焼酎のお茶割(クマ笹茶)と阿波挽茶ハイ・ボールを開演前に飲む。

直前告知も会場満員。ドリンク代がJPY1,400、そして任意の投げ銭(たしか千円札を二枚入れた)もあった。無料ではないとはいえ、この値段でここまでやるかという贅沢極まりない3セット。各30分程度の正味90分。メルテンさんがやりたい曲をひたすら詰め込んだセット・リスト。宇多田ヒカルの“Automatic”のカヴァーが聴けるとは思わなんだ。fox capture planの“Jazz Me Tender”が米津幻師氏の『感電』にinspireされているという裏話が明かされた。『感電』を聴いてみると、言われてみるとたしかに分かる感じ。演奏はもちろんのこと、メルテンさんの飄々とした語り口から繰り出されるトークとジョークもこれ以上ない箸休めになっていた。温かい空間。チケット代がJPY8,000-10,000してもおかしくはないくらいの内容だった。(だったら投げ銭をもっと入れろよという声が聞こえてくるが、日々LiVSに搾取され続けている私のお財布事情を考えてみてほしい。)最後の二曲は撮影とソーシャル・メディアへの投稿が自由というメルテンさんの素晴らしいサーヴィス精神。最後はちょうど来日中のOasisの“Don't Look Back in Anger”。大満足。あらゆる音楽の様式でもやっぱり自分はジャズ、特にソロ・ピアノが心から大好きなんだなとしみじみ実感しながら、メルテンさんの演奏に浸った。無理せず、背伸びせず、緊張せず、自然体の自分にしっくりくる音楽。自分の中に沁み込んでくる音。自分の魂の居場所。幸せだった。今年に入って人生のリソースをほぼすべてLiVSに懸けてきたが、たまにはふらっとジャズを聴きに行きたい。