なんか見覚えのある風景。たぶん前に来たことがある。会場は駅から徒歩一分。ということはここから見えるんじゃないか? Google Mapを開くまでもないかも。立ち止まる。見まわそう 360度上下確認 今日の状況(キングギドラ、『見まわそう』)。あ、あそこだ。分かった。思い出した。KissBee関係で来たよ。後から調べたらゆいのの。2023年8月6日(日)。2024年末、三日連続の現場。その最終日。 #KTちゃん 、LiVS、そして締めのBLUEGOATS。この三日間を最後まで楽しみ切れるかどうか。自分との戦い。しかも今日は長丁場。まずYouTubeのメンバーシップ登録者限定のトーク・ショウ。それが開場13時半、ショウが14時から15時半まで。そのまま15時45分開場、16時半開演でコンサート。ほぼ全曲と銘打った長尺。公演時間は3時間を予定。そこから打ち上げ(?)、特典会。帰れるのは21時~22時頃になる見込み。会場はずっと同じ四谷ロータス。私にとっては11連休の四日目だがあまり休んでいる感じがしない。ハードな日程を乗り切っているという感覚がある。13時頃に四谷駅に到着。この時点で10人くらいだったかな。すぐに列に加わる必要はない。急がない。早い段階で並ぶ利点は椅子に座れることだが、私は立ち見でいい。むしろ立っている方が楽。会場近くのファミリー・マートでモカ・ブレンド(S)。店の前で一息。13時10分頃に列に入る。『悪意のきれっぱし』(生島治郎)を読む。どんどん長くなっていく入場列を眺め、BLUEGOATS売れたな、横アリ埋まったな、と軽快な冗談を飛ばすおまいつの紳士。定刻の13時半を過ぎても始まらない入場。13時40分過ぎ、申し込みよりめっちゃ人が多い! 申し込みフォームに記入しましたよね? と焦った様子でヘッズに尋ねながら駆けずり回る運営のHさん。結局、無事に全員が入れた模様。
フロアとは別室のバー・スペースに入ろうとすると、入り口付近に見たことのあるお顔が。LiVS運営のS氏だ。昨日行きましたって言おうかと思い近寄ると向こうから声をかけてくださる。あれ、昨日来られてましたよね? その場にいたBLUEGOATS運営のHさんが、この人はこの間の対バンで初めてLiVSを見て…と少し説明してくれる。あの対バンで初めて観て、で曲聴いたらはまって、それで23日行って、28日も行きました。と私が言うと嬉しそうに顔を綻ばせるS氏。昨日も行ったんですよとHさんに補足説明すると氏は笑っていた。誰推しですか? とS氏。マルコです(即答)。ああ、マルコいいですよね~と目を細めるS氏。マルコを推すのはロリコンである的なコメントを差し挟むHさん。はっきり言わないでくださいと苦笑する私。BLUEGOATSでは誰推しですか? ソナ? いや、チャンチーです。チャンチーとマルコは近しいものがあるよね。二人ともバブ系で、と東大出身ならではの学術的な分析を披露するHさん。5日のチケットも取りましたとS氏にお伝えし、その場を離れる。
トーク・ショウの題材は、1.アオヤギ・チャンネルの2024流行語大賞の決定と、2.メンバーシップでやってほしいことの意見募集の二本柱。1.に関しては、ほんま・かいなさんが競馬で27万円勝った回におけるダイナマイト・マリンさんの「なんでだよー」に落ち着く。妥当な結果。私が極めて個人的に推したかったのは「マジで胸あったら結構、抜いちゃうかも。たぶん」である。これは24時間ライブの配信中、休憩時間にチャンチーさんが発したパンチラインである。「ちんちんを??!」と確認するほんま・かいなさん。私はかなり笑った。その部分を何度も繰り返して聞いた。(なおチャンチーさんは脂肪を抜いて胸を小さくするかもという意味で言っていた。)他に何かある人はいますかと司会の三川さん(社長)がフロアに呼びかけてくれたが、下ネタなので言わない方が賢明だと判断し黙っていた。根が紳士に出来てるので。2.に関しては、参加者からはグッズの販売などの案が出た。私は何も思いつかなかった。私の場合はファンクラブの会費、なんなら一般公開されているいつものYouTube動画の視聴料くらいの感覚で払っている。だから追加で何かをやってほしいというのはほとんどない。そもそも現時点でメンバーさんも運営さんも過重労働なのは重々承知している。既にやってくれている登録者限定の配信や動画、そして今回のようなトーク・ショウを観させてもらうだけで十分。月JPY500程度でこれ以上を要求するのも憚られる。
一旦、ヘッズは会場外へ。そのままコンサートの入場列を作る。コレってオシッコする時間と場所がないのでは? 最悪、最後まで我慢することも覚悟。膀胱の状況的に、いけなくはなさそう。ただ尿意は既にある。結果としては、入場してから中のお手洗いを使うことが出来た。そこでちんちんからたくさん出して空っぽにした。
2025年1月11日(日)にBLUEGOATSとMAPAという集団の対バンがある。私はチケットを買ったのだが、その後にLiVSがコンサートをやることが発表された。時間も被っているから回すのは不可能。チケットの購入を取り消せないかサイトで確認した。もし数クリックで手軽にキャンセルできるのであればそうしていた。決済済みなので主催者に確認してくださいと書いてあった。面倒なのでやめたが、それくらいにはLiVSに気持ちが傾いている。この約一ヶ月、相変わらずLiVSばかり聴いている。BLUEGOATSはほとんど聴いていない。だから今日のコンサートに対してもさほど高いモチベーションを持っていなかったのが正直なところだ。横浜F・マリノスにとっての2024明治安田J1リーグ最終節の名古屋グランパス戦(日産スタジアム)くらいの。
そんな煮え切らない気持ちは、開演するや否や吹き飛ばされた。心に火をつけられた。凄まじい圧。熱気。ステージで、フロアで、会場全体でほとばしる感情。のっけから全力で飛ばしまくる。アンジェ・ポステコグルー監督時代の横浜F・マリノスのよう。試合開始直後から猛烈な勢いで攻めまくる。支配する。圧倒する。ペース配分という概念なし。そう、これこそが2019年にマリノスがやっていたアタッキング・フットボールだ。みんな大丈夫? 後半になってバテちゃうとかないよね? 的な言葉を我々に投げかけるソンソナさん。ノリでイエーイみたいに反応してはみるものの、実際にはバテるのが見えている。というより既にバテつつある。これを三時間は絶対に無理。30分で燃え尽きるくらいの熱量。ステージからフロアに乗り出すメンバーさん。勢い余ってフロアにダイヴするほんま・かいなさん(おそらく意図したダイヴではない。直前にかいなさんがやばい、やばいと言っていたように聞こえた)。メンバーさんも我々も、鬱積した日々の怒り、恨み、イライラ、悲しみ、さまざまな感情をすべて解き放って音楽にぶつけているようだった。チケット完売、満員のフロア。要所要所、ヘッズがどんどんステージに寄って行く。それはフロアにいる奴らが目立ちたくて暴れている(いわゆるお客様自身による過度のパフォーマンス)のでは決してなく、そこにいる全員が音楽でひとつになっている証だった。私が2月に初めてBLUEGOATSの現場に来たときは、この集団の現場がここまで熱くなるとは微塵も想像出来なかった。あのときのまばらなフロアと静かな鑑賞スタイル。今やパンパンに詰まったフロアで、全体を通して一緒に歌う、肩を組む、拳を上げる、ステージに寄るなど、仕上がりまくっているノリ。BLUEGOATSの音楽そのものも大きく変わっている。驚くばかりの変化、発展。そのスピード。11月30日(土)の対バンの記事で、2024年で一番熱くて楽しい現場だったと書いた。訂正。2024年の最高は今日でした。
今の私にとってここまで自由に感情を解放できる場所はほかにない。フットボール現場では熱くなって声を出すと近くに子供や女がいた場合、こわがって振り返ってくる。ちょっと叫んだだけでキチガイのオジサンになってしまう。初めてサッカーを観に行ったら近くのオジサンが叫んでいてこわかったですなんてソーシャル・メディアに書かれた日にはこっちに勝ち目はない。あなたの言動が初心者をスタジアムから遠ざけているんですよ(怒)なぞと訳知り顔のアカウントに説教されかねない。あまりその傾向が強くなっていくようだと私がスタジアムに行く意味はなくなるかもしれない。試合中に中指を立てただけで観客が無期限で入場禁止になるなど、Jリーグが推し進める無菌室的なクリーンさ(その割に選手に暴行をした指導者は簡単に復帰させるご都合主義。笑わせてくれる)。好ましくないと当局が判断する感情表現をする観客は排斥される。そんな未来はひとつのシナリオとしてあり得る。
特典会。普段は一枚。今日は二枚買う。トーク・ショウを無料(ドリンク代だけ)で観させてもらったし、コンサートが長かったし、年内最後だし、という複合的な理由。たまにはチャンチーさん以外とも話してみる。まずチャンチーさん。今年の一月にBLUEGOATSを知って約一年。今年を一緒に駆け抜けた感じがする。もうそんななるんだ、的な反応。続けてくれてありがとう、改めて。こちらこそ的な反応。月見ル君想フで話したのをすごい覚えている、とチャンチーさん。なお私はその公演には行っていない。初めて来たのはいつかという話になる。新宿Marbleの投げ銭ライブと答える。あれなんだ! という反応。二枚目はほんま・かいなさん。長蛇の列。30人くらい? もっといたかも。おまいつの紳士たちも驚く並び。抜きありなのかと思うくらいに進まない。かいな氏と対面。前に話したことある? 一回だけ赤チェキを撮ったことがある。じゃそれかな。俺、友達に競馬雑誌で連載を持っている競馬ライターがいるんだけど、そいつ借金300万で、家賃踏み倒して、松屋でウヰスキーを持ち込んで勝手に水割りを作って、あと一番凄いのが面接で、面接官にディスられて角瓶で面接官の頭を殴ったんだって。といったエピソードたちを、都度大きく笑いながら、ガチのクズだ…とかそこまで行ったら終わりだ…なぞと言いながら聞いてくれるかいなさん。それに比べたら(かいなさんは)全然まともだよ。働けてるし。と言うと、あたしは捕まってないのが取り柄だから。(中略)友達のことはいいからあんたのこと聞かせてよ。というかそれあんたっていうオチじゃないよね? 今日どうだった? という感じで感想を求められた。いやめっちゃ楽しくて、二月から観てるけどどんどん変わっていって…みたいに言うと、お前そんな前からいたのかという感じの目で見てきた。書いていて気付いたけど、たぶんこのやり取りは所定の時間(1分間)を優に超過している。かいなさんの列が長くて進みが悪いように思えたのは人気メンバーなのもあるがご本人の裁量で時間を伸ばしていたんだと思う。実際に話してみて、かいなさんの賢さを肌で感じた。ブック・スマートではなくストリート・スマート。機転。