2024年12月22日日曜日

ULTRA!! (2024-11-30)

体調不良で干した11月24日(日)の主催公演。発熱などの分かりやすい風邪症状はない。疲労。気力・体力の低下。コンサートを楽しめる心身状態にないと判断。平日の労働は気を張っているからまあ何とかなる。問題は余暇。最近は週末にサテンでブログを書こうとしても居眠りをしてしまう。読書もはかどらない。(最近このブログの更新が少し遅れていたのはそのためである。今ではほぼ復調している。)11月16日(土)のコンサートも十分に入り込むことが出来なかったが、それが更に悪化していた感じ。11月24日(日)を欠席すると次にBLUEGOATSを観るのが決まっているのが12月29日(日)。その前に可能性があるとすると12月15日(日)だがコレはコンサートではなく縁日イヴェントなのでたぶん行かない(結局、行かなかった)。となると年末までBLUEGOATS現場がないが、それでは物足りない。Twitterのタイムラインに流れてきた11月30日(土)の対バンの告知ツイート。急遽、チケットを購入したのが11月25日(月)22時58分。チケット番号はA90。

BLUEGOATSの出演する対バンに入るのを、私は頑なに避けていた。集団を問わず対バンというものに入ったことがない。お目当ての出演者以外には『マジ興味ねぇ』(DJ OASIS feat. K DUB SHINE)。なんで知りもしなかった集団を何十分も観なきゃいけないんだ。それに、普段は接点のない複数集団の支持者が同じフロアに密集することによるストレスは容易に想像できる。それぞれにお作法、文化が異なるからだ。BLUEGOATSを理解し愛する人たちが集まっているからBLUEGOATSのノリ、雰囲気が成立する。明文化されたルールだけでなくその現場ならではの不文律がある。ある意味その閉鎖性こそがBLUEGOATSの現場をBLUEGOATSの現場たらしめている。もちろんコレはBLUEGOATSに限った話ではなく他のあらゆる集団についても同じことが言える。何も知らない部外者によって普段の平和や秩序がぶち壊される可能性がある。それに対バンとなると今度は対バン特有のお作法もありそうでなんだか面倒くさそう。今回に関しては出演者がBLUEGOATSともう一組だけであること、BLUEGOATSのコンサートを30分×2セット(60分)観られること、対バン相手のLiVSが若い女の集団であることから私は参加を決意した。若い女の集団ならまあ見ても損はないかなと。コレが男のバンドだったらおそらく申し込んでいなかった。

11月26日(火)に三川さん(BLUEGOATS運営)がササガワ氏(LiVS運営)とツイキャスで対談していた。もう90枚くらい売れてるらしいっすよ。え、SOLD OUTにしないと。まだイケるよ。対バンをSOLD OUTにしても意味ないから。いや物理的に入れないから。的なやり取りを、そのちょうど90番を買ったのは私なんだよなと思いながら聞いていた。この対談を視聴することで私のLiVSへの興味が増した。若い女の集団という以外には何も知らなかったが、不登校だったメンバーさんが多いことや、運営が音楽を本気で作っていてアルバムという単位で聴かせることにこだわっていることなどを知った。アルバムのくだりにちくりと噛みつく三川さん。LiVSは色んな曲があるからこそ何をやりたいのか分からない。BLUEGOATSはアルバムではなく単発でポンポン出していくから同じ方向性の曲を出し続けても成り立つ。BLUEGOATSがやろうとしていることは宗教。というようなことを言っていた。面白かった。おそらく私の後にチケットを購入したのは数名、多くて10名くらいだろうか。最終的にはSOLD OUTになっていた。実のところ主催公演に比べ対バンはゆったり観られると耳にしていたので完売は想定外だった。

11時開場、11時半開演という我々の昼食チャンスを完全に潰しに来る嫌がらせのような時程も、先日のツイキャスを聞いて理解した。この対バンがそうだとは言っていなかったが、一般的な話として昼の時間帯の方がライブハウス(和製英語)の使用料が安いのだ。仕方ない。昼食はスキップする。その代わり、朝食は池袋駅北口のコメダでゆで卵とトーストのモーニングにゆで卵をひとつ追加。最低限のたんぱく質を確保。卵二つで約12g。今日の会場、Flowers Loft Shimokitazawa。下北沢駅からすぐ。近隣のスーパー・マーケット、オオゼキで売っていた大ぶりな柿がおいしそう。カバンをコイン・ロッカーに預けているので公演後に買おうと思ったがもちろん公演後には忘れていた。会場前には人が溜まっても邪魔にならない空間があって、肩身の狭い思いをせずに入場待ちが出来た。記念撮影をするLiVS支持者たち。意外と女性もいる。まともな位置には行けないことが確定しているA90番の私。気楽に待ち、ほぼ最後の客として入場。フロアは思ったより混んでいない。段差のある後方二列目を確保。つくりが横に長い。だからステージは近い。覚悟していたよりも総じて良好な環境。開演前、各運営から注意事項のアナウンス。LiVSは静止画も動画も自由。どんどんSNSに上げてくれというスタンス。一方、BLUEGOATSは静止画のみOK。ミックス(ファイバー、サイバー、ジャージャー的なキモイ絶叫)が禁止。今回は出演集団が二つだからまだいいものの、コレが三つ、四つとなると訳が分からなくなるだろうな。あれ、今って何がよくて何がダメなんだっけって。

耳栓を忘れたことに、家を出てすぐに気付いた。まあいいやと思いそのまま駅に向かったが、結果としてよくはなかった。過剰な音量。大きすぎる耳へのダメージ。終演直後に近くの紳士が耳が死んだ…とお連れの紳士に言っていた。同感。明らかに耳に悪い。あのとき横着して家に戻らなかったのを悔やんだ。コンサート中、すぐ近くで誰かが思いっきり絶叫してもまったくうるさいと感じなかった。それくらいにコンサート自体の音が大きかった。ただその分、自分も叫びやすかった。いくら大声を出しても目立たない。埋もれる。その安心感。思う存分、私は大きな声でBLUEGOATSを歌い続けた。誰に配慮することもなく。それは快感だった。世界から自分の存在がなくなっているようで。もっと大きな何かの一部になっているようで。他人の目がいっさい気にならなくなって。自分がどんな大きな声を出しても周りに影響を与えることがない。この世界を変えることがない。だから好き放題に感情を爆発させていいんだって。フロアの前にいるか後ろにいるか。そんなことは関係ない。何度も息をすべて吐き切るまで叫び続けた。最初から最後までフロアのヴァイブスは満タンだった。BLUEGOATSとLiVSが入れ替わる30分の区切りごとにきつい…という声が聞こえてくるほどにヘッズがすべてを出し切っていた。今日に関しては対バンという形式がこれ以上ないほどバッチリとはまったように感じた。ステージ側もフロア側も互いの陣営同士がバチバチに勝負している感じもありつつ、お互いを尊重している。両方の支持者たちが相手の集団に敬意と興味を持ってコンサートを作り上げている。二組という少なさ。BLUEGOATSとLiVSの親和性。振り返ると今年でいちばん熱くて楽しい現場だったかもしれない。(まだ一年が終わっていないが。)

LiVSには好印象を抱いた。メンバーさんを順繰りに見ていくと一人の婦人に目が留まる。ショート? ボブ? の黒髪。Juice=Juice時代の宮本佳林さん感のあるパッと見の第一印象。しなやかな身のこなし。魅力的な歌声。可愛らしい。もし私がLiVSでいわゆる推しを決めるとするとこの淑女以外にあり得ない。お名前だけは覚えないと。後でチェキを撮りたい。お話をしてみたい。自己紹介でお名前が判明。「いーつだって 忘れなーい 自己紹介が思いつかない そーんなーのー常識ー はい、LiVSの著作権ギリギリ担当、ミニ・マルコです」。ちびまる子ちゃんの替え歌。それでミニ・マルコさん。覚えやすかった。どうやら今回でいうところの「自己紹介が思いつかない」の箇所を毎回変えているようだ。自己紹介がそれぞれにネタを仕込んでいて個性的だった。挨拶担当のコンニチハ・クリニックさん、略してコンクリ。あとびっくりしたのがユニセックスさん。その名前、なんで? ヘッズのノリはよくある地下アイドルのテンプレート(ミックスとか、曲中の然るべきタイミングでそのとき歌っているメンバーさんの名前を叫ぶとか)を基本としつつも、割と多彩だった。『RとC』だったかな、ではヘッズがみんな肩を組んで前後に身体を傾けているのが面白かった。

新規はLiVS公式アカウントをTwitterでフォローすれば写メ券が無料でもらえるというLiVS運営からのアナウンス。行くっきゃない。買うつもりだったので渡りに舟。どうやらBLUEGOATS支持者が入場者の多数を占めていたようで、物販列はBLUEGOATSが数倍長い。先にLiVSの列に並び、新規である旨を申告、LiVSをフォローする。ミニ・マルコさんはさっきフォローした。新規なんですけど、と言うと売り場の女性が非常に喜んでくれた。フロアの奥でLiVS、手前でBLUEGOATSの特典会が行われた。やはり参加人数はBLUEGOATSが数倍多い。先にLiVSの方に行っておかないと終わってしまう可能性がある。ミニ・マルコさんの列に並ぶ。撮影係の紳士に写メ券とiPhone SE (2nd generation) を渡す。私が被っていた帽子(W@NDERFABRIC)のつばを手でつまんでポーズをとるミニ・マルコさん。今日はじめてLiVSを観たんですけど、いちばん目を引きました。目で追っちゃいました。とお伝えする。あの辺にいたよねとか、目も合った気がする~なぞと分かりやすく模範的なアイドルの接客対応をしてくださるミニ・マルコさん。久しく味わっていなかったこの感じ。氏が私の服を褒めてくれた流れで、帽子(W@NDERFABRIC)の話をする。曰く、叔父さんが帽子を作っているので自身も帽子が好きなのだという。最後に名前を聞かれ、しいてきと答える。しいてきね。覚える! と言ってくださったが、覚えられるはずがない。なぜなら普通、しいてきという音ではctekiという表記にたどり着かないからだ。また来てね! と手を振ってくれるミニ・マルコさん。頷く私。その後、BLUEGOATS側に移動する。場所が狭すぎて列が混沌状態。並んでいる人に聞いても誰の列なのかが分からないという。チャンチーさんは喉を傷め直近のコンサートでは歌唱なしだった。今日から歌えるようになった。回復を祝いたいヘッズで長くなった列。人の多さを見た三川さんがうわっこんないるのかよという感じで顔をしかめていた。オシャレ! と服を褒めてくれるチャンチーさん。いつもと違う感じ。コレ(上着)最近買ったんだ。でもバッカ高いんでしょ、シュプ(Supreme)って。古着で5万くらいしたと答えると目を丸くして打撃でも食らったように少し後ろにのけぞるチャンチーさん。何がそうさせるの? というチャンチーさんの問いがこんな高い服を買ってしまう私のことを言っているのかと思い、まあオタクだからなぞと嚙み合わない回答をしてしまった(チャンチーさんが聞いていたのはSupremeの服が高価になる理由だった)。