花粉症のような、風邪の入り口のような、どっちとも判別がつかないような、両方が入り混じったような状態。3月12日(水)に鍼の先生に言われた:春はデトックスの季節。花粉症と一緒に風邪の症状が出やすい。豆もやし、春菊、せり、わかめ、大根。この五つの食材をよく食べること。肉は控えめに。症状があるうちはカレーはやめた方がいい。約一時間後、私はネパール料理店でチキン・カナを頼んでいた。俺にはこれしかねえ(DJ PMX feat. MACCHO, ZEEBRA, “NO PAIN NO GAIN”)。急にカレーをやめろって言われたって無理だって。厳しいって。それに言うてもカレーはちょっとだから。
開演前にちょっとお話した有識者によるとSSチケットが20番くらい、Sチケットも20番くらい、Aチケットは80番くらいまで出ているらしい。その後に学生チケット、新規無料チケットと続く。SHIBUYA CYCLONEの収容人数を検索すると300と書いてあるけど、300人を入れるのは実際には無理だろう。満員電車のような状態になると思う。今日フロアにいたのは200人前後だったのかな? 実際に何人入ったのかは分からないけど、盛況だった。完売はしていなかったのかな。でも満員と言って差し支えがなかった。先日の名古屋とは比較にならない。このフロアの客密度の違いが、遠征してまで公演を観に行く大きな利点のひとつだろう。フロアに人が少ない方がステージは見やすいので。新栄DAYTRIVEのフロアにいた人たちの多くも結局はSHIBUYA CYCLONEにもいる。遠征して観に行っている人が大きな割合を占める。彼らがいるから地方巡業が成り立っている。ちなみにこれ(地方公演でも遠征者が観客の大多数を占め、地元民の割合が低い)はHello! Projectでも同じだった。LiVSがどうという問題ではなくそもそもアイドルが東京の文化ということだろう。だったらハナから東京だけでやればええやんって思うかもしれない。たしかに効率だけを考えるとその方がいいだろうけど、おそらくツアーで東京以外を回ることにはそれ以上の意味がある。メンバーさんの気分転換、モチベーション維持である。普段と異なる土地に行って、普段と異なる会場で、(東京にも来るおまいつがコア層とはいえ)普段は目にしない現地のファンの存在を確認すること。それがあるとないとでは、メンバーさんの気持ちが大きく変わると思う。なぜそう思うかというと、私も労働で海外出張をするとそういう効果を感じるからだ。引っ越しもそうなんだけど、場所を変えることで得られる力ってのはある。
そういや前の記事で書き忘れていた。名古屋の特典会でマルコに聞いたら、3月8日(土)はLiVSの遠征で初めて宿に泊まれたと言っていた。メンバーさんたちが3月7日(金)の夜に車で東京から大阪に向かっていたのはTwitterで把握していた。さすがに三日連続で車中泊というのは過酷すぎるので、一泊だけでもベッドで眠れてよかった。そのうち新幹線で移動できるようになるといいねとマルコに言うと、本当にね…的な反応だった。あと、大阪で551のぶたまん、名古屋では矢場とんの肉まんを食べたと言っていた。矢場とんの肉まんは皮が薄くて中身がずっしり入っているらしい。その話を中島さんにしたら矢場とんはフェイクだと一蹴された。
『RとC』でメンバーさんが下りてくるだけの空間はフロアに残されていなかった。人の多さに伴いフロアの熱量も高かった。フロアを見るステージのメンバーさんたちの笑顔がいつも以上に弾けていた。いつもよりも彼女たちが生き生きしているように見えた。当たり前かもしれないけど、彼女たちが見たいのはフロアに人がいっぱいいる光景なんだな。フロアの激しさはいつも以上だった。私がこれまでに入ってきたLiVSの現場ではいちばん激しかった。はっきり言うとちゃんとステージを見ている余裕がなかった。LiVSの現場ではほぼ常にとっかえひっかえケチャのため人が移動する。今日の人の多さと空間の少なさでは、前に行くときも戻るときも人と強くぶつからないように(多少ぶつかるのは避けられない)注意が必要だった。移動距離が長い分、戻るときにステージを背にする時間も長い。自分の定位置に戻るのも簡単ではなかった。ここはどこだ? 自分はどこにいた? 空中戦で競った後の着地後、視界から消えたボールの位置を探すフットボーラーのように頭を左右に振る必要があった。何をしに行っているんだという本末転倒感があるのは否めない。それでも最前に侵入し間近で見るマルコはうっとりしてしまうほどに神々しかった。消耗したが、間違いなく熱い公演だった。ツアー・ファイナルに相応しい。熱いライブ(和製英語)だったね、と特典会でマルコに伝える。LiVSのフロアって激しいじゃん。今日は特に激しくて。と言うと、こうなってたよね(片足立ちでおっとっととバランスを崩しそうになる私を再現する)と言ってから、初めての人は(フロアのこの激しさが)こわいかな? と気にしていた。コンニチハクリニックさんがフロアにダイヴしたあの光景は忘れられない。LiVSではこんなことまで起きるのかと衝撃を受けた。あのガンギマリの表情。躊躇が微塵も感じられないダイヴ。氏をしっかり受け止め、落とすことなく数メートル後ろに流してからステージに戻す目撃者たちの対応。この一連の流れには呆気に取られた。強烈だった。演者さんがステージにダイヴするのを現地で観るのは、私にとっては二度目。前回は約20年前。K DUB SHINEさん。ちなみにK DUB SHINEさんは床に落ちて負傷した。特典会でダイヴの感想を伝えたら、次やったときは受け止めてよとコンニチハクリニックさんは言った。頑張ります、と私は答えた。鼻が詰まって話しづらかった。
会場を出ると頭が痛い。19時から同じ渋谷でBLUEGOATSのリリース・パーティに行くつもりだったが見送ることにした。十条に移動し、サテン(梅の木)で休憩と時間調整。レーコー2杯。JPY800(一杯目JPY500。おかわりJPY300)。光屋でホッピー・セット(黒)とポテ・サラ、枝豆、もも串二本、鶏レバー串二本、野菜入りピザ。JPY1,947。早めに帰宅し、銭湯でゆっくり身体を温めた。