2026年2月19日木曜日

Weekly LiVE at LiVS (2025-11-17)

LiVSに興味を持っているわけでもない誰かを定期公演に誘って実際に来てもらう。これは簡単なことではない。平日。渋谷CLUB CRAWL。開場時間が18時半。一般的な定時が18時だとして普通に働いていたら近場で働いていないと間に合わせるのは難しい。みんなが簡単に仕事を早く切り上げられるわけではない。就業後の時間を自分の好きなように使えるわけでもない。多くの人々はそこまで自由ではない。(もっと言うと自由ではないことに不自由を感じていない。自由を手に入れようともがいてきたわけでもない。)人それぞれに事情がある。居場所がある。仕事。家庭。別のアイドル現場。結婚している人は妻や子どもを家に残して遊びに行くことがまず難しい。ましてや観に行くのがアイドルとなると決裁者(妻)からの許可がおりないのが普通だ。独身のオタクは独身のオタクで、働きながら自分が好きな女のケツを追い回すので手一杯。人生の正規ルートに乗っていようがオタクだろうが生活に予定外の何かが入り込めるだけの余白と余裕を残している人は非常に少ない。また、正味な話、歳を重ねる毎に段々と保守的になって不慣れな場所に行くのは腰が重いというのもあるだろう。そして私の人望のなさもなかなか人を連れて来られない大きな要因である。しかし今日は成功した。北関東在住のアキヤマさん(仮名)。今シーズンの定期公演、計6回。他に3人、計4人に声をかけていた。仕事の関係で平日は東京から離れた場所に勤務している。アイドルを観に行くのは妻の許可がおりない。仕事が不規則なので先の予定を入れられない。三人に断られた理由はそんな感じだったと思う。アキヤマさんは独身な上に定職には就いていない。彼には生活から自由を奪う社会的な足枷が少ない。もちろん北関東から出向かないといけないのと、お金をあまり持っていないという問題はある。いつでも東京に来られるわけではない。今回は都合をつけて来てくれた。彼がいてくれたおかげで今日の私ははいつもと違う楽しみ方をすることが出来た。私は二列目のやや右寄り、アキヤマさんは私の二つ右(ほぼ右端)に定位置をとってもらった。私がTwitterやInstagramで上げている動画の影響でミニ・マルコchanが好きだと言っていたはずなのだが、今日あらためて聞いてみたらコンニチハクリニックさん推しになっていた。(彼は命拾いをした。彼がマルコ推しのままだったら同担拒否の血が騒いで私は彼を殺していた可能性があるからだ。)彼女のソロ・ラインの際には度々アキヤマさんを最前中央付近まで引っ張って一緒にケチャやコールをした。(ありがた迷惑かなと思っていたが、後にアキヤマさんに聞いてみたらあれのおかげで心に火が付いたと言ってくれて一安心した。)自分だけではなく他の人にも楽しんでもらう。他の人に幸せを分け与える。それが自分の幸福として返ってくることを実感した。与える行為そのものの楽しさ。そしていやらしいがメンバーさんから見た私の株が上がるという思わぬ実利も得た。特典会でコンニチハクリニックさんとお話をしに行ったら、私がアキヤマさんを前方中央付近に引っ張り出していたいたことに触れてくれ、嬉しかったと言ってくれた。定期公演のペア・チケットは新規客を連れてくると招待した側もされた側もチケットが無料になる上に公演後の特典会でメンバー全員との写メ(グループ・ショット)が撮れる。撮った後に少し喋れる。事前にアキヤマさんと示し合わせて、彼はナンパが得意だからこれからコンクリをナンパしてもらう、というのをやった(彼は実際にナンパが得意)。アキヤマさんが誘おうとするとコンクリの方から「ご飯行く~?」と言い、「そっちから?」と目を丸くするアキヤマさん。この流れにメンバーさんからドッと笑いが起きた。面白いね…とマルコは目を細めて私に言ってきた。コンクリの個別チェキ(写メ)には行かないのかとアキヤマさんに問うと、全員と撮ったのでいいです、と素っ気ない。明らかに痩せ我慢をしている(体型は痩せていない)。彼はお金がない。これまでのやり取りで何となく察していた。私は彼に写メ券(JPY1,000)を一枚あげた。せっかく東京に、LiVSの公演に来て、いわゆる推しも出来たのだから、個別の特典会に行ってもらいたい。こうやってお金を自分のためだけに使うのではなく少しを他人のためにも使った方が幸福度が高まるというのは前にDan Arielyの本で読んだ記憶がある。本で推奨されていた割合はたしか数%から一割くらいだった気がする。