2025年12月13日土曜日

GOLD SOUNDZ (2025-10-15)

またあるのかよ。どんだけあるんだよ。一息つく暇がない。正味しんどい。チケットを買っているのは自分だが、もはや本当に自由意志で購入手続きをしているのかも分からなくなってくる。脳と身体を乗っ取られているのではないか。買っているのではなく買わされているのではないか。ミニ・マルコという麻薬に依存させられ、抜け出せなくなって、“ほどほどの”摂取では満足できなくなって、常に新しいのが欲しくなっているのではないか。『インターネットポルノ中毒』(ゲーリー・ウィルソン)によると中毒は脳に以下の変化をもたらす:増感(渇望)、脱感(耐性がつき喜びに鈍感になる)、機能不全の前頭葉前部回路(衝動にブレーキが効かなくなる)、ストレス系の誤作動(ネタが切れると不安、鬱などメンタル不調)。LiVS現場に通う頻度が加速的に増加してからの私はかなりの程度、これらに当てはまるのではないだろうか。もっと行きたい、もっと観たい、もっと会いたいという欲求。それを実行した結果、最初の頃のようには純粋に楽しめない日も出てくる。にもかかわらず通う頻度をいちど落としてみるという理性的な判断が出来ずチケットが発売される度に反射的に購入してしまう。銀行口座の残高がみるみる減っていく痛みよりもミニ・マルコという麻薬をゲトりたい気持ちが遥かに上回る。ミニ・マルコという麻薬の効き目が切れてくると、実際にちょっと軽い鬱のような症状になることがある。今の私はLiVS現場に異常な頻度で通うのは体力的・経済的にしんどく、かといって頻度を落としてミニ・マルコという麻薬から距離を取ったらそれはそれで精神的に持ちこたえることが出来ない。八方塞がり。仮にLiVSの現場に行くのをやめてもっと“健全な”生活を送ったとする。それでたとえば貯金が出来たとしてそれに何が得られるというのか。老後の安心? クソ食らえ。老後がどうのよりも今のミニ・マルコの方が大事に決まってるだろ。最近はLiVS現場に来て凄く楽しかったという日とまあそこまででもなかったかなという日がある。上記でいう脱感に該当するのだろう。波がある。本当にこの日を楽しみにしてきた(とうとう来たな この時が)というよりは、毎日出勤して自分の義務を果たさないといけないという、仕事のような感覚になることがある。終演直後、純粋に楽しかったという気持ちを、粗相なく最後まで乗り切れたという安堵感が上回ることがある。私はこれまでの人生でこんな異常な頻度でひとつの集団の現場に通ったことがない。それなりに長くオタクをやってきたが、こんな強度でひとりの対象を追ったことはない。こんな対象を見つけることが出来たのは奇跡であり、私にはこれを上回る幸せはない。もちろんそうはいってもどこかで折り合いをつけないといけない。破産するわけにはいかない。現実の生活をないがしろにしているといずれLiVS現場に通うことも出来なくなる。ミニ・マルコという麻薬も手にすることは出来なくなる。私は遠征をあまりしないようにしている。交通費や宿泊費が馬鹿にならないからだ。(それでも今年だけで名古屋に三回、大阪に一回行っている。)ただ東京で行われる公演についてはどれに行ってどれに行かないかの判断は難しい。困ったことに思いがけない大当たりというのがたまにあるんだ。どれがそうなるかは事前には分からない。だからやめられない。(これがまたいかにも依存症っぽい。)今日がまさにその大当たりだった。目撃者(LiVS支持者)は15人もいなかったかもしれないが少数ならではの異常な楽しさがあった。THE抱きしめるズの紳士が、十万人に必要な音楽もあれば、百人に必要な音楽もある。僕(の音楽を必要とするの)は百人、いやもしかすると50人、30人かもしれない。それでも僕はその人たちのために音楽を届けるんだと腹を決めている、というようなことを言っていた。数や規模の大きさで価値を計るのではなく、自分がやっている表現や音楽そのものと、それを観に来てくれる目の前の(少数かもしれない)人たちを大切にする姿勢。私には彼の言葉は「売れたいです」「(会場を)埋めたいです」よりも遥かに心を打った。何をやって売れたいのか、何をやって埋めたいのか。そのほうが結果として売れるか、埋まるかよりも大事なのではないだろうか。それを追求することがインディーで、アンダーグラウンドでやることの意味ではないだろうか。袖で観ていたLiVSメンバーにはどう響いたのだろうか。私の人生は連敗続きで敗戦処理の段階だが、“Believe”の曲中にメンバーさんと出来るじゃんけんではランルウさんに三連勝くらいした。横浜F・マリノスの勝ち試合を観ることによる疑似的な勝利さえ味わえなくなってきている(マリノスの不振により)現状において、何かに勝つことの喜びをランルウさんが思い出させてくれた。ありがとう、ランルウさん。特典会でコンニチハクリニックさんに行くと私には英語で話してくれるのが通例になっている。今日はToday, I ate サンマ。But, many bone. Tired...と言ってくれた。愛しい。そしてミニ・マルコという麻薬がこれまででもトップ級にハイにさせてくれた。このときのやり取りは約二ヶ月が経過した今でもたまに反芻するほどである。