2024年10月27日日曜日

駆け抜けて青春〜後夜祭〜ワンコインLIVE (2024-10-14)

起きて洗濯機を回し、日焼けサロンで18分焼き、ちょこざっぷで30分走り、セヴン・イレヴンのホット・コーヒー(R)を飲み、家で冷水シャワーを浴び、お香を焚く。模範的な祝日の朝。幸先いい。新大久保ソルマリ。ソルマリ・ミックス・プラッター、サモサ・タルカリ、アサヒ・スーパー・ドライ。今日は時程的に夕食がまともに摂れないかもしれない。コンサートが19時半開場、20時開演なんだけど、その前にYouTubeメンバーシップ限定のオフ会がある。そちらが16時半集合、17時~18時半がトーク・ショウ、18時半~19時半が特典会。つまり16時半から隙間がまったくない。可能性があるとすればオフ会の特典会終了からコンサートの入場までの間。19時半までと言っても最後まで残るのはメンバーさんと枚数を積むおまいつだけ。私が最後までいるわけではない。メシのことばっか気にして食い意地が張ってンなと思うかもしれないが、再三に渡って書いてきたように、休日のメシってのは私にとっては本当に重要。BLUEGOATSはたまにあるんだけど11時半開場の12時開演とか、やめてほしい。

オフ会もコンサートも同じ新宿Marble。オフ会前に紀伊国屋書店を見たり近辺をテキツーにぶらぶらしていたら中途半端に時間が余った。わざわざサテンに入るのもアレなんで、ファミリー・マートでモカ・ブレンド(S)を買って店の近くで立ち飲み。出入り口のすぐ横で缶ビールを呷りつつ店を出る若い女に声をかける50代くらいの赤ら顔白人男性。Hey, where you goin'? なんと相手をしている。24歳。これから近くで仕事。How often do you dye your hair? とか、You look like a Chineseといったホワイト・トラッシュの不躾な問いかけにも笑顔で対応する女。しばらく歓談した後、仕事に遅れちゃうからと立ち去る。

オフ会はドリンク代がかからないとは聞いていたが、ドリンクをタダでもらえるという意味だとは思わず、びっくりした。ドリンク代がかからない代わりにドリンクももらえない(欲しいなら自分で買う)ものと思い込んでいた。ラム・トニック。既にフロアに置かれた椅子のすべて(50個くらいだったか)にケツかカバンが乗っている。その後ろで立ち見。もしどうしても立っているのがつらい人がいたら誰か代わってあげてほしいと呼びかける三川さん(株式会社TEAF代表取締役)が本日の司会。あるビッグな案件のオファーが来た話や、メンバーが曲のリリックを解説する企画をYouTubeでやりたいという話、Q&Aなど。コンサートとは違って落ち着きのある雰囲気の中、色んな話を聞くことが出来て面白かった。特典会はメンバーさんが私服で登場。普段は同じコンサートの衣装で代わり映えがしないので、服が違うだけで新鮮。しかも一人一人、特徴があって可愛らしい。特にダイナマイト・マリンさんのオーヴァーサイズドな太いジーンズとグレーのバンドtee?の合わせが印象的だった。チャンチーさんは白系で、フリルっていうかレースというか半透明の何かを重ねた彼女らしい合わせ。ほんま・かいなさんは身体にフィットした黒系の合わせ。ソン・ソナさんはどんなのだったか忘れたがきっと可愛かったと思う。特典券がなぜかいつもよりJPY500安いJPY2,000だった。チャンチーさん。私が来ていた長袖tee(W@NDERFABRIC)を褒めてくれたので、チャンチーさんも古着好きなんだよね? と聞いたら頷く。最近は買っているの? 聞くと買っていない。買うときは店に行く派? それともネットで買うかを聞くと店に行くとのこと。私がネットで見ていると言うと、どこを見ているのか聞いてくる。色々見るよ。レディースもある? あるよ。でもやっぱ男の服の方が多いかな。たとえばFlamingoとか、JAMとか、Feeetとか…といくつか挙げてみたところ三つとも彼女は知っていた。でもFlamingoはなんだかんだ高いんだよね。質はいいんだけど…もっとお金があるといいなとチャンチーさん。給料が増えるといいね、と言ったくらいでお時間。また(このすぐ後の)ライブでね、とチャンチーさん。私が当たり前に来るものと認識してくれているのが嬉しい。ちなみにBLUEGOATSの基本給は3万円で、最近まで2万円だった。実際にはチャンチーさんの場合YouTubeの編集などの手当が加算され7万円くらいもらっているようだ。

19時前には終わったので一旦、会場を出る。だがサクッと食えてなおかつ興味をひく店がすぐに見つからない。なので夕食はキャンセル。19時20分くらい?に新宿Marbleに戻ると列が出来ている。おそらく特典会が終わった人からそのまま入場列を形成しているのだろう。コンサートのオフ会に続き、私は最後の方。列で近くにいたおまいつの紳士が、以前に特典会でかいなってワキがエロいよねと本人に言って本気で嫌がられたことがあるとお仲間に話していて、非常に興味深かった。19時半を過ぎても始まらない入場。どうやら特典会が延びているようだ。(開演は15-20分くらい押した。)いつもより安いし、メンバーさんの衣装がレアだしで、多めに買っている人が多いのかもしれない。オフ会は参加が無料な上にドリンクがタダでもらえたが、コンサートの方までドリンク代がJPY500値引きされてJPY100の支払いで済んだ(メンバーシップ会員は自己申告制)。そもそものチケット代がJPY500なのに。太っ腹。私がフロアに到達した時点でだいぶ埋まっている。四列目くらいの位置に立つ。すると前にいた紳士が「前どうぞ」と空いている前方のスペースに誘導してくださる(どうやらあえて真ん中くらいの位置でお仲間と楽しみたかったようだ)。「え、いいンすか?」。進んだ先が2列目。幸運。

前方にいたおかげで、特典会の別れ際、顔見えたよ。いい顔してたとチャンチーさんが言ってくれた。そういえばオフ会の特典会ではチェキのポーズを決めるとき、(筆者の)笑顔がいいからとチャンチーさんの指定で笑顔のポーズになった。たとえお世辞であったとしても笑顔を褒められたのは人生でほぼ初めてかもしれない。読者諸兄と同じように、私も決して笑顔の多い人生を送ってきたわけではない。笑顔といえばチャンチーさんの代名詞。ある長所を持っている人は、他人が示すその同じ長所を感知するセンサーが強いのだ。

合唱が今のBLUEGOATSのノリのキモである。特定の曲の特定箇所を歌うのではなく、全体的に一緒に歌うのが普通になってきている。歌うためにはリリックを覚えないといけない。私はこれを思ったよりも出来ていない。悔しい。リリックを見ながら繰り返して自分で歌ってみないと覚えるのは難しい。聴くのとリリックを覚えるのとでは別モノ。聴いているだけでは曖昧になってしまう。分からないときは適当に自分で歌詞を作って歌ってしまえばいいとオフ会でほんま・かいなさんは言っていた。実際、リリックを多少間違えたところで浮かない自由な雰囲気かこのフロアにはある。一糸乱れないマス・ゲーム的な合唱ではなく、それぞれの内なるパッションを解き放ち、それが合致した結果の合唱。肩組み。ジャンプ。終演後には私も周囲の紳士たちも汗をかき、顔は上気し、肩で息をしている。最高だぜ。回を重ねるごとに最高を更新していくBLUEGOATSのコンサート。その一部になれる幸せ。とはいえ、やっぱりリリックに確信を持って歌った方が大きな声が出せる。感情もより強く発露できる。そこはこれから上達していきたい。

特典会。2枚買って、一枚はチェキ、もう一枚はiPhone SE (2nd generation)で林田さん(株式会社TEAF副社長)に撮ってもらった。私のiPhone SE (2nd generation)背面に挟んであるNHK撃退ステッカーに興味を示すチャンチーさん。チェキにはNHKをぶっ壊すにかけて「ライブぶっ壊す!!!」とうまいことを書き込んでくれた。ライブでウチらをぶっ壊してほしい。NHKをぶっ壊してる場合じゃなよ、とチャンチーさん。会場を出る前にバー・カウンターでラム・トニックを作ってもらい、会場の外に持ち出す。外気を浴びながらラム・トニックをちびちびやる。これが夕食代わり。余韻に浸る。また近いうちにこの集団を観に来てその一部になりたいが、今のところ11月16日(土)まで入る予定がない。

2024年10月26日土曜日

駆け抜けて青春ツアー/PACHI PACHI 20 (2024-10-06)

私が初めてBLUEGOATSを観に行った2024年2月18日(日)の時点で、三年間という時間制限のうち二年以上が経過していた。もうその時点で現実的ではないのが明らかだった。入場無料の投げ銭公演でこの小さなライブ・ハウス(和製英語)がようやく埋まるかどうか。何がどう転んだらあと10ヶ月やそこらで横浜アリーナを埋められるようになるのか。チケットを捌けるかどうかの以前に、もう会場の予約をしておかないと間に合わない時期なのでは。大体フル・サイズのセット・リストを組めるだけの持ち曲がないじゃないか。メンバーさんも運営さんもファンも分かっていないはずがない。誰もハッキリと言わないだけで年末になったら解散するのが規定路線なのだろうか。スッキリしなかった。

BLUEGOATSは3年以内に横浜アリーナを埋めるのを目指して立ち上げられた集団である。過去のYouTube動画を見てもメンバーさんたちは度々その目標を口にしていた。そうである以上、三年が経った時点で、あるいは三年が間近になった時点で、何かしらの振り返りが必要になる。ゴールが達成できたのか、できそうなのか、無理そうなのか。それを受けてこの集団はどうしていくのか。活動を続けるのか、終えるのか。続ける場合、目標は据え置くのか、修正するのか。終える場合、個々のメンバーさんは別の形で芸能の世界に残るのか、業界から足を洗ってカタギになるのか。

前にチャンチーさんがインスタグラムの配信で、観に行きたいけどなかなか予定が合わない的なコメントに対し、会いに来られるうちに会いに来てほしい。ウチらは一応、期限つきでやっているから…というようなことを言っていた。やっぱり三年を区切りに終わってしまうんだろうか。私は薄々そう思いつつも、その不安からは目を逸らして、BLUEGOATSのある生活を楽しんでいた。1月16日(火)にBLUEGOATSの存在を知って以来、私はSpotifyにBLUEGOATSの曲をすべて集めたプレイ・リストを作成し、毎日のように聴くようになった。2月18日(日)から9月14日(土)の間にコンサートに7回入った。YouTubeのアオヤギ・チャンネルは生活に欠かせない。同じ動画を何度も繰り返して視聴している。

彼女たちの公演に足を運べば運ぶほど、曲を聴けば聴くほど、動画を観れば観るほど、横浜アリーナに行けませんでした。はい解散、で済ませるべき集団ではないと思うようになった。そんなつまらないことで終わらせるべき集団ではない。何せ日を追う毎にどんどん面白くなっていく。2月18日(日)時点ではフロアの熱狂がゼロだった。今となっては手がつけられないくらいにコンサートが盛り上がる。地下アイドルや地上アイドルのテンプレートに頼らない、BLUEGOATSなりの熱狂を作り出すという難題にこの短期間で答えを出した。これは驚くべきことだ。一体どこまで進んでいくんだ。もっと長く見ていたい。この先を見たい。デカい花火を一発打てたら成功、打てなかったら失敗、なんていう問題ではない。この集団の価値はそこではない。

目的が手段になり、手段が目的になること。その美しさをBLUEGOATSは教えてくれる。そしてその道のりを一緒に楽しませてくれる。記録よりも記憶。結果よりも過程。それこそがBLUEGOATSが言う青春なのではないだろうか。この東名阪ツアーでBLUEGOATSは経済的な事情から車中泊で移動していたのだが、寝ている様子までYouTube配信で映していた。見せすぎなくらい過程を見せてくれていた。今回に限らず、マラソン、24時間ライブ、10時間ライブなど、多くの企画を無料でYouTube配信してくれている。YouTubeの動画も簡潔、端的にまとめるのではなく、そこまで撮って動画にするのかと思うほど色んな場面を見せてくれる。動画の長さは1時間超えが当たり前。一見ムダに見えることや、報われるのかが分からない苦労、普通は見せないような部分まで開示して見せてくれることで、BLUEGOATSと自分が一蓮托生のような気持ちになってくる。実際、集団の公式スローガンが最近「あなたと私でBLUEGOATS」に更新された。我々サイドも歌をそらんじているのを前提に一緒に歌うことを求めてくる。「お前らもっとBLUEGOATSとしての自覚持て!」とコンサート中にチャンチーさんが煽ってくる(10時間ライブのときだったかな?)。

コンサートの終盤、ほんま・かいなさんから集団の今後に関する発表があった。「あたしたち、BLUEGOATS…これからも続きます! 終わらせません! あなたと私でBLUEGOATS! ウチらが終わったら、あなたも終わっちゃうでしょ? あなたを終わらせないために、あたしを終わらせないために、BLUEGOATSを終わらせないために、あなたと私でBLUEGOATSです! これからも、ずっと末永く、よろしくお願いします!」。特典会でチャンチーさんに、集団が存続するのが嬉しい旨をお伝えした。彼女曰く最近メンバーで話し合った結果、全員の意志が一致した。決まったのはこの数ヶ月の話。今の四人になってから。最後だけ(大阪、名古屋、東京の順に回るツアーの東京)でも一緒に過ごせてよかったと言ってくれたのを聞き、名古屋も行けばよかったかな、と思った。でもそうやって心残りになるくらいが丁度いいのでしょう。名古屋に行っていればどうせ大阪にも行っていればよかったと思うんだろう。(と言いつつも、次に機会があれば遠征してもいいかなと思っている。)

開場時間の直前まで会場付近の地上にいたが案内が始まる気配がない。おまいつの姿も見ない。階段を下りてみると既に列が出来ていた。先にグッズを買う。ブルーゴーツとカタカナでプリントされたteeの白と黒。サイズLを購入。JPY3,000/枚。良心的。一般入場列のほぼ一番最後だったので4列目の右端になった。それでも十分にステージから近い。決して悪くはない。そういえば気付いたのが、BLUEGOATSの現場では常に同じおまいつが最前を独占せず、公演によってはあえて真ん中や後ろで見ている。彼らのこの姿勢に私は好感を持っている。なかなか出来ることではない。今日、私の左隣にいたのがよく見るおまいつ氏だった。氏と肩を組んで左右に揺れた。知らない同士でも目配せして肩を組むと一気に互いの警戒が緩み緊張が解れる感じがする。うれしはずかし。現代社会で希薄になった他人との物理的接触。生きている感覚を取り戻せる。特典会の列に並んでいると新規らしき紳士たちが、あの子カワイイよね、ボブの。聖子チャンカットみたいな。チャンチーね。でも人気ありそうだから他の子にしたほうがいいかも(笑)なぞとスゴくオタクっぽい会話をしていて可笑しかった。


目と鼻の先。BLUEGOATSのコンサート会場が渋谷CYCLONE。#KTちゃん のコンサート会場が渋谷WWW。本当に数軒先。読み方の正解が分からない。#KTちゃん は渋谷ダブダブ、客演したDOTAMAさんは渋谷ダブリュー・ダブリューと言っていた。(いま検索したところ渋谷ダブリュー・ダブリュー・ダブリューが正しいようだ。)私が最後の受付で購入したチケットは177番。ほぼ最後。たぶん整理番号は200番まで。入場していく紳士淑女を見る限り、客層はいかつくない。分別のありそうな人たち。177番が呼ばれる頃には入場を待つ人もほぼいなくなっていた。階段を下り、物販列に並ぶ。何日か前に #KTちゃん がTwitterに上げたグッズ写真を見てTeeシャツを買おうと思っていた。売り場で客を捌く、愛想がよい女性たち。右から左に流れるようになっていて、その先になんと #KTちゃん が立っている。初めて見る生#KTちゃん。写真撮るよー、本番前の(メイクが崩れていない)今だから撮りたいみたいなことを言っている。前の人々は撮ってもらっているが、チェキ券とか写メ券のような商品を販売している様子がない。若くてキレイな女性とスマート・フォンで写真を撮ってもらうのにJPY1,000を払わなくていいの? そんなうまい話があるか? これは罠か? 不安になって売り場の淑女に確認しそうになった。teeシャツのサイズL(後で分かったが一般的なLよりも大きかった)JPY4,000を購入。撮影を担当している淑女にiPhone SE (2nd generation) を渡す。左から「こんにちは!」と笑顔で元気のよい先制挨拶をしてくれる #KTちゃん。こんにちはと返す。一言、二言、会話をすることが出来た。「最近知って、初めて来ました」とお伝えすると、そうなんだ、ありがとう的なことを返してくれたと思う。「俺、実家が保土ヶ谷なんですよ。近いですよね。( #KTちゃん が地元と公表している戸塚駅から)二駅」「ちっか…!」

そもそもなんで #KTちゃん が二十歳になった当日に行われるワンマン・ライブ(和製英語)に私が来ているのか。私は #KTちゃん の名前くらいは目にしたことはあったのかもしれないけど、存在をちゃんと知ったのがごく最近で。8月末か9月の頭くらいだったと思う。この数年というもの、私はMCバトルというものからすっかり遠ざかっていた。現場に行くのはもちろん動画を観るのもやめていた。よくも悪くも大衆化が進みどんどんポップな若者文化になっている印象があって、もう自分が観るものではないなと見切りをつけていた。年齢的にもいつまでもこれに夢中になっている場合ではないというのがあって。でも最近またちょっとだけバトル動画をかじるようになって。何でかっていうと、私って二週間に一度、パーソナル・トレーニングを受けてるのね。トレーナーが二十代のムキムキ男性なんだけど、ヒップホップが好きで。MCバトルの話をするときに彼が言ってくる最近の話についていけなくて。まあいい機会だしちょっくら最近のも見てみるかと思い、YouTubeのオススメに出てきたやつを芋づる式に何本か観てみたんだ。そこで #KTちゃん の試合を初めて観、衝撃を受けた。私がしばらく観ないうちにこんな逸材が現れてバトルを引退していたとは。DOTAMAさんとの試合だったかな(最初のやつ。仙台の)。そこから他の試合も観て、彼女のYouTubeチャンネルも観るようになって。漢Kitchenのゲスト回なんかも観て。Spotifyで曲も聴くようになって(私は“choma!”が一番好きだ)。そうなると当然、一回は生で観てみたくなる。ワンマン・ライブ(和製英語)が近々開催されるそうだけど、調べたらどうもチケットの販売が終わっていたようで。諦めていた。でも直前になって最後の販売が始まって。ソッコーで買ったわけ。いま観に行かないんだったらいつ行くんだっていうね。時間的にBLUEGOATSと回せるし。

目を引くのが客演ラッパー陣の豪華さ。サイプレス上野さん、ASOBOiSMさん(不勉強ながら私は存じ上げなかった)、DOTAMAさん、呂布カルマさん、D.O.さん。ワンマン・ライブ(和製英語)とは言っても #KTちゃん はまだそこまで曲を出していない。全部あわせてまだ30分もないくらい? それでどうやってワンマン・ライブ(和製英語)のセット・リストを組むんだろうというのは気になっていた。これだけ豪華かつ多くのラッパーたちを呼んでいるということは実質的に対バンのような形になるのだろうか? #KTちゃん が食われてしまうのではないだろうか(性的な意味ではなく)。それがちょっと心配だった。だがそれは杞憂だった。ゲストが登場し自らの曲をパフォームするときも #KTちゃん は引っ込むのではなく、一緒にステージに立ち、ヴァースをカヴァーしていた。ゲスト陣に花を持たせつつもあくまで#KTちゃん のワンマン・ライブ(和製英語)であるというバランスを維持していた。#KTちゃん 以外の曲を多くやる物足りなさよりも #KTちゃん が他人のラップをカヴァーしているのを聴ける特別感があった。バック・ダンサーとして二曲くらいに登場した若い女性金髪二人組の躍動感と爽やかな色気に目を奪われた。かつて #KTちゃん が披露していたバトルのスタイルにおいても如実だったように、観る人をとことん楽しませるという姿勢が表れたコンサートだった。来年1月13日(月・祝)に#KTちゃん がメジャー・デビューするという発表があった。BLUEGOATSの継続、#KTちゃん のメジャー・デビュー。もちろん私が何かを達成したわけではないが、いい報せが重なり、ハッピーな気分に包まれる一日だった。渋谷WWWからの退場時、全員に不二家ポップ・キャンディ袋20本入りが配布された。

「スーツ姿だから、本当に、お父さんが成人式で迎えに来てくれたみたいな…」( #KTちゃん、DOTAMAさんに向けて)

「意外とオッサンもいるんだよな…」(呂布カルマさん、フロアを一瞥して)

「全部飲むに決まってんだろ!!」(D.O.さん、#KTちゃん に飲ませるためにサプライズでテキーラを持ち込み、グラスを持った #KTちゃん が「全部飲まなくていいですよね?」と確認するのを受けて)

「こいつは紛れもなくKTの、本当のヒップホップだろ。(中略)こんなハッピーなヒップホップがあって俺は、絶対にいいと思ってるし、お前らもそうだろ?」(D.O.さん)