2025年2月27日木曜日

Belated Birthday LiVE (2025-02-23)

昨日の19:20くらいに退出した下北沢MOSAiCに、同じ淑女たちを観るために翌日11時に戻ってきた。私は何をやっているのかという疑問が二割。またすぐにマルコchanに会えるという嬉しさが八割。八割蕎麦における小麦粉とそば粉の比率と同じである。八割蕎麦を食べて小麦粉を意識することがないように、自分の生き方に対する疑問など会場に入った頃には消えていた。最高チケットの購入者が30名以上いた。昨日は20名くらいだったはず。入場時に受付で配布されている、パーティ・グッズのメガネや模様入りのコーン+ゴム紐。そういえばさっき、裏のドン・キホーテからササガワさんともうお一方が出てくるのを見た。繋がった。おそらく元から眼鏡をかけている紳士にはコーンを渡しているのだろう。私には黒字に白の水玉が入ったコーンが渡される。フロアに入ると昨日よりも一列分くらい人が多い。昨日はほぼ右端の二列目あたりにいたが、今日はもうちょっと中に入ることにした。三列目くらい。皆さんコーンを頭に装着されている。(メガネはパッと見、少数派だった。そもそも用意されている数が少なかったのかもしれない。)パーティ感が強い。そういえば私は子どもの頃、ニュージーランドに住んでいたのだが、友達や自分の誕生日には必ずバースデイ・パーティを各自の家で開催していた。あの国には商業的な娯楽が少なかったからなのか、ホーム・パーティが人々の生活において重要な位置を占めていた。あと向こうは家が広いから人をたくさん呼べるというのもある。いずれにせよ誕生日とは、無条件でその人が主役になれる日だった。私が子どもの頃は記念日とか誕生日とか、そういうのをもっと大事にしながら生きていた。頭をよぎる、遠い記憶。意識を手元に戻す。私もコーンを頭に着けないと。コーンを見ると、ゴム紐を通すように二箇所に切り込みが入っている。そこに紐を通そうとすると、初手で片方の切り込みが破れ紐を通せなくなった。不器用な男。(私は先日も届いたばかりのiPhone 14に差すためのSIMカードを台紙から外そうとしたはずみでどこかに飛んで行った。しばらく探して奇跡的に発見し事なきを得た。私にはこういうドジっ子な一面がある。)仕方なく、紐をコーンの破れていない方の切り込みだけに通し、紐を首に回し、顔の下にコーンが来る形で公演に臨んだ。特典会で、ずっと(コーンが)この辺にあったよねとマルコに言われ、ちゃんと見つけて、見ていてくれたんだと思い、好きになった。

Belated Birthday LiVE。Belatedという単語を私はこれまで見た覚えがない。少なくとも使ったことはない。遅れたという意味で、遅れて祝うときにHappy Belated Birthdayという言い方があるらしい。全員の誕生日をまとめてお祝いする、というのが本日の趣旨。なぜこんな企画なのか、当日まで考えていなかったが、今日は天皇誕生日なのか。知らなかった。天皇誕生日から天皇を外し、万人の誕生日として祝福するという再解釈。一切の政治性を廃し、誰しもにとって反対する理由のない、全員に平等な企画。深い意味がなかったとしても毎回なにかしらのテーマがあるのは面白い。テーマをどう公演の中身に反映させるかという点においては、昨日の猫、遡ると豆まき餅つきの方がはっきりしていた。今日ならではと感じられたのは“BiRTHDAY!!”をやった点である。まあそりゃ、今日やらなきゃいつやるんだっていうね。なかなか普段の公演ではやらない曲のはず。少なくとも私が生で聴いたのは初めて。のはず。フックでメンバーさんたちが両手を広げてクロスさせる振りがなんか見ていて癖になる。一曲目が“Shall Weeeee Dance???”で、パーティ・メガネを装着したコンニチハクリニックさんを先頭にメンバーさんたちがコンクリ・ダンスでステージに入ってくる。この曲と“EGO”のイントロがかかると私は高揚する。もちろんすべての曲が素晴らしいけど。マルコが私と同じ黒に白水玉のコーンを頭につけている。特典会で再登場した際には赤に白水玉のコーンに変わっていた。マルコも最初はこれだったよね? と聞くと、『僕の声、跳ね返る』で頭を振った際に取れたから今のコーンに変えたのだという。でも見て、これもこうなってるの、と片側の切り込みが破れているのを見せてくるマルコ。だからあんまり動けないの、と頭の上に皿を乗せているかのような身振りでおどける。氏の頭をよく見ると編み込んだ髪の毛の束にコーンを通していた。誕生日いつ? 8月の16。8月16日ね。覚える。私の誕生日は3月22日だからね、覚えてね。知ってる。俺インターネットで結構マルコの調べてるから(※生年月日の把握どころかYouTubeに残っている彼女の声優時代の配信動画約30時間分を順番に観ている)。あ、ありがとう。調べてくれてるんだ。何か恥ずかしいな。8月16日ね! 覚える、たぶん! チェキ撮影では悪戯っぽい笑みを浮かべつつ私が首にかけていたコーンを私の口に強く押し付けてきて、好きになった。今日はケチャ(オキニのメンバーさんのソロ・ラインで支持者がフロア前方に押し寄せることをこう呼ぶらしい)でマルコのすぐ目の前に一、二回行くことが出来た。それが今日の成果。

会場を出ると13時40分くらい(開演11時半)。近くのサテン(名前は忘れたけどイタリアン・トマト系列の店)でテリヤキ・エッグ・バーガーとレーコー。14時キック・オフのサンフレッチェ広島対横浜F・マリノスを観る。負けはしたけど失点は事故のようなものだし、この段階で広島相手にここまでやれるのは悪くない。ジェイソン・キニョーネスさんとジャン・クルードさんが半端なさすぎる。帰宅後、カバンからアルバムを出す。これまでに買ったのと並べて数えたところちょうど10枚だった。12月23日(月)からの約二ヶ月。

ALL CATS LiVE (2022-02-22)

・1月10日(金)から風邪による体調不良
・1月19日(日)から25日(土)は海外出張
・1月26日(日)から2月17日(月)まではちょこざっぷのトレッドミル故障(三台中二台が使用不可になっていた。残る一台はいつでも誰かが使っている)
と、一ヶ月以上にも渡りジョギングから遠ざかっていた。それまでは時速10kmで30分、週に三回(多いときは四、五回)は走っていた。マシンが故障したとき、ちょこざっぷに迅速な対応など望んではいけない。しょうがない。月会費がJPY3,278なんだから。安かろう悪かろうだよ。とはいえ酷い。会費を返還してほしいくらいだ。米国なら裁判になっているだろう。最悪、銃撃事件に発展する。2月18日(火)に行ってみると、新しい、前よりも安そうなトレッドミルに三台とも置き換わっていた。五週間半ぶりのジョグ。ブランクを感じる。走り始めた直後にもも裏が張る。腰が痛くなる。これって本当に時速10km? この10ってもしかしてkmではない? 単位が違う? そう思うほどにスピードも速い。
・2月18日(火)に17分
・2月19日(水)に20分
・2月21日(金)に20分
まだまだきつい(※)。この程度の運動でさえ、一ヶ月以上の間を空けたらこれだけ苦しくなるのか。これは続けないとダメだ。続けることにはそれなりの意味がある。
※その後2月23日(日)に20分ときて、これを書いている2月24日(月・祝)にはついに30分を無理なく走り切った。ただ、まだ本来の体力を取り戻していない。感触としては中断前の80-90%である。

そもそもの問題として、ちょこざっぷはトレッドミルが少なすぎる。彼らは利用者のレヴェルを見誤っている。会員の大半はトレッドミルがあれば事足りる。無理だって。あいつらに筋トレなんか。来る紳士淑女の半数は歩くので精一杯なんだから。外で歩けばいいものをわざわざお金を払ってトレッドミルで歩く不思議な奴ら。いっそのこと筋トレの機械を撤去して全部トレッドミルにしてもいいんじゃないか。かくいう私もちょこざっぷではトレッドミルしか使わない。筋トレをやるときは家でやる。家にダンベル(3kg、5kg、10kgが各一組)とケトル・ベル(12kg)、アブローラーがある。あとはパーソナル・トレーニングを二週間に一度。

横浜F・マリノスの選手たちが明治安田J1リーグとACLEを並行して戦っているのと同じように、私もフル・タイムの労働生活を送りながらそれ以外の予定をこなしている。
・2月22日(土):LiVS
・2月23日(日):LiVS
・2月25日(火):LiVS
・2月26日(水):マリノス
・3月1日(土):マリノス
・3月2日(日):BLUEGOATS
過密日程。体力をつけないとやっていけない。適度な休養も必要。2月24日(月)にもLiVS出演の対バンがある。池袋。私が何度か利用したことのあるすた丼屋のすぐ隣。家から徒歩圏内だが、それはスルーする。何も予定のない休みを挟みたい。四日連続で高いインテンシティを保ってLiVSを楽しめる自信がない。あとお金の問題もある。当然。別にこの四日間で三回ならよくて四回ならよくないという基準があるわけではないが。この数ヶ月、服への物欲が底なしになっている。主要な服を、マリノスのCBくらい入れ替えている。これまで中心に据えていたNeedlesは寝間着に転用した二本のトラック・パンツを除いて(傷がついていたので)すべてカインドオルに売却した。一、二年前からNeedlesは自分の中でイケてるブランドではなくなった。世の中に普及しすぎた。色んな人が着るようになりすぎた。その辺の働いてもいねえ髪を染めたピンチケみてえな二十歳前後のガキがNeedlesのトラック・パンツをイキり散らかしながら履いているのを見てはげんなりしていた。Needlesに限らず、一定期間、同じブランドやある方向性の服を着ていると、どこかで自分の中で陳腐化する。入れ替えたくなる。
オトナになるって金かかる だっけどドキドキ(ドキドキ ドキドキ)(スマイレージ、『オトナになるって難しい!!!』)

今日と明日、二日連続で下北沢MOSAiC。安心感。ホーム・スタジアム。2月22日。にゃんにゃんにゃん。メンバーさんたちが猫になり切る。そして我々もフロアでの会話で語尾ににゃんをつけることが義務づけられる。開演前のフロア。割と皆さん、順守している。自ら持参した猫耳のカチューシャをつけている紳士たちも一定数。猫耳をつけたメンバーさんたちが登場。曲間のちょっとしたコメントや我々への煽りににゃんをつけていたのはもちろんのこと、曲のリリックも部分的ににゃーとかにゃんに改変されていた記憶。メンバーさんたちからのコールがにゃーで、我々のレスポンスも当然、にゃー。紳士たちの野太い声が響き渡る。大きい猫だ~と、やや引き気味のコチャキンTVさん。ユニセックスさんのお腹右側にCATと黒いペンで書いてある。腕を上げて衣装がずれないと見えない位置。ミニ・マルコさんの自己紹介は「いつだって忘れない うちの猫ちゃんはチュール食べない そんなの常識」。自己紹介後の煽りと曲振りをマルコがやっていたんだけど、それを全部にゃーにゃーで貫いていて。『ときめき☆めきめき ガガーリン』を、にゃにゃにゃにゃ☆にゃにゃにゃにゃ にゃにゃーにゃー! と言っていて。声色も可愛さマックスにチューンしていて。それがとんでもなく可愛すぎて好きになった。特典会でマルコは私が来ていたタコベルのチワワteeシャツ(フラミンゴの年末年始半額セールで購入。テーマにちなんだteeを着たかったが猫モノを所持しておらずこれにした)に強く反応し、猫の敵にゃ! と繰り返しチワワのプリント部分にパンチをしてきて好きになった。右手にはめている灰色の、猫の手を模したモコモコ手袋を差し出し、これエリザベス(氏が飼っている猫の名前。ちなみにマルコのオーディション時の名前はエリザベスCVである)と同じ色なんだ。でも今日はマルコ猫の方が可愛いにゃん! と言ってきて好きになった。(マルコの前にチェキを撮ったコンニチハクリニックさんはスマ・フォの筆談で「かわい?」と聞いてきて、顔と顔が触れそうになるくらいの距離でじーっと目を見つめてきて、本当によくないドキドキの仕方をしてしまった。)

2025年2月21日金曜日

ILLEGAL UPLOADING LIVE (2025-02-11)

ツイ・キャスで配信をするのは異常者しかいないというのが一般的な認識である。(アイドルさんなどの顔を売る仕事をしている人々を除く。)なのでまさか自分が配信をする日が来るとは思ってもみなかった。配信と言っても自撮りを動画で晒すわけではない。キャメラの向きが逆。内キャメラではなく外キャメラ。これはツイ・キャスのアプリで切り替えられる。レンズが捉えるのはiPhone SE (2nd generation) を所持している中年男性ではなく、ステージで歌って踊るLiVSのメンバーさんたちである。この公演の開催が発表された直後にコンニチハクリニックさんがツイ・キャスで配信をするためのチュートリアルを自身のツイ・キャス配信でやってくれた。それで要領は掴めた。視聴用のアプリ(緑)とは別に配信用のアプリ(青)をインストールする必要がある。知らなかった。操作は非常に簡単。アプリを開いて数タップ以内で自分の姿が世界に流れてしまう。何と今日はツイ・キャスで公演を配信すればチケット代がタダ。さらに配信する旨をツイートで告知すればサインありチェキ券がタダでもらえるという太っ腹で攻めた企画。チェキ券までもらえるので、何ならドリンク代は別としてお金をJPY1も使わなくても十分に楽しめる(もちろん実際には特典券を買うのだが)。本当に毎回、面白いことをやってくれる。これを書いている(正確にはマルマン ノート ニーモシネ A5 無地 N183Aに、実際にコンピュータでメモ帳を開いて打ち込む前段階の構想を書いている)最中にも新たな公演が発表された。2月23日(日)。公演名がBelated Birthday Live。曰く、すべての方の誕生日をまとめてお祝いします。なんだそれは。よく分からないけど何か面白そう。思わず行きたくなってしまう。その前日の2月22日(土)にはALL CATS LiVE。メンバーさんたちが猫になりきって公演を行う。そしてフロアにおける我々のすべての会話においても語尾ににゃんをつけることが義務付けられる。この企画説明を読んで思わずチケットを買ってしまった。同日に行われるBLUEGOATSのリリース・パーティのチケットを購入済み(JPY500)だったにも関わらず、である。残念ながら時間的にハシゴは難しい。LiVSの特典会に参加しなければBLUEGOATSに間に合いそうだが、にゃんをつけてマルコと会話する機会を逃すわけにはいかないにゃん。普通に考えて。だから申し訳ないけどBLUEGOATSは干すことにした(当日、間に合いそうになったら行くけど)。おそらく予算上の制約があって衣装を何通りも用意することが出来ない。そしていくら活動期間に対しては十分な数の曲がリリースされているとはいえ(おそらくSpotifyにある27曲+『僕の声、跳ね返る』の計28曲)、セットリストを毎回ガラッと変えることも出来ない。そんな中でLiVSが高頻度の公演を飽きさせず、目撃者を楽しませ続けているのには、間違いなく企画の面白さが大きく寄与している。面白い企画、優れた音楽、ミニ・マルコさんをはじめとするメンバーさんたちのクオリティ。そしてまともな運営。

そうそう、これは前の記事で書こうと思っていて、文章の据わりを優先して省いたんだけどさ。公演後に会場の近くでササガワ氏とすれ違ったんだ。私が会釈をすると、ありがとうございました! またお待ちしております! と爽やかに言ってくれたの。ミニ・マルコさん、コンニチハクリニックさん、ユニセックスさんが客演した先日の鈴木Mob.氏のトーク・ショウでは、(運営ではなくオタクとして)最前管理してそう、厄介そうなぞと鈴木氏に評されていたが、そんな見た目とは裏腹な、真摯なご対応。こんなまともな紳士がマネージしているからまともな集団になり、まともな客層になるんだろうなとそのとき私は思った。

開演前、物販卓のSuzuki氏に告知ツイートを見せ、チェキ券を受け取る。追加でチェキ券1枚(JPY2,000)と写メ券2枚(JPY1,000x2)を購入(まだアルバム完売に伴う対バン時の特典会レギュレーションが続いている)。今日は控えめで。たまには出費を抑えたい。チケット代と特典券を合わせて毎回4-5千円で済めば助かるんだけど…。もちろん特典会に参加しなければ可能ではあるものの、それは理論上は可能、技術的には可能というレヴェルの話であって、実際にそんなことが出来るはずがない。

ササガワ氏による事前説明。曰くSチケット(JPY10,000)購入者人以外は全員、ツイ・キャスで配信をすること(このときSチケット所持者に手を挙げさせ、いま顔を覚えましたんでと言っていたのがウィットに富んでいた)。約80分の公演を、最初から最後まで。カメラは必ずステージに向ける。メンバーはフリー素材だが目撃者の中には映りたくない人もいるから極力、映さないように(私はこれを聞いて我々のことを人間扱いしているんだなと感心した)。配信はデフォルトだと30分で終わる。誰かが延長コインを投げてくれれば延ばすことが出来るが皆さんは友達がいないだろうから30分で終わる。30分で切れてもすぐに新しい配信をまた始めることが出来るのでそうするように。スマートフォンは頭の高さまで。後ろの人たちの視界を遮るのでそれより上に掲げないように。視聴者がゼロでもめげないように。LiVSも最初、配信をしても誰も観てくれなかった。この演説の時間を利用し、テスト配信をするように促すササガワ氏。私もそこで初めての配信をやってみた。ツイ・キャスを完全に理解した。私に出来ないわけがない。異常者たちに出来るんだから。配信をやめるときにpublishを押すとアーカイヴが保存されることも把握した。開演直前に、配信を始めるようフロア後方のササガワ氏からお達しがあった。そこで一斉に配信を始める目撃者たち。

ほぼ全員がずっとスマ・フォを構えている分、フロアにいつものインテンシティはなかった。LiVSのフロアの特徴であるポジションの流動性がほとんどない。我々には全世界にLiVSの公演を届ける使命がある。だから動き回って映像を乱れさせることは出来ない。そもそも小池百合子もひっくり返るくらいの三密状態でスマ・フォで何かを撮りながら動き回ることは出来ない。視野が狭まる。危ない。ぶつかる。落とす。ヒップホップ現場に集う若者たちのようにおとなしくスマ・フォを構える我々。ある程度は声を出したり身体を動かしたりはしたものの、撮り続けることと盛り上がることの両立は難しい。というのが、動きづらいのに加え、自分が声を出すことで配信にノイズを入れたくないという心理が働くからだ。スマ・フォのマイクのすぐ近くに自分の口があるわけで。そうやって半ば仕事のような真面目さでツイ・キャス配信を行ってはみたものの、現実は厳しかった。私に関して言えば視聴者がたまに一人、二人。同時接続が最大で三人。0人の時間も長かった。前にいた紳士たちのスマ・フォ画面をチラッと除いても同じような状況だった。明治安田J1リーグ(当時の名称。今は明治安田J1リーグ)がコヴィッド・ナインティーンの騒ぎでしばらく無観客だったのが制限つきの有観客になった際、観客がゼロなのと、少しでもいて拍手などの反応をしてくれるのとではプレイしている側の気持ちが全然違うとマリノスの選手の誰かが言っていた。今日、ツイ・キャスで配信をしてみて、私は同じことを思った。視聴者0人の時間は心を抉られる。私は何のためにこれをやっているんだろうという思いが頭をよぎる。一人でも二人でも視聴者がいるとやっている意味を感じる。びっくりしたのが、存じ上げない紳士が延長コインを投げてくださったことだ。(お茶を送ってくれた方も二名ほどいらっしゃった。)おかげで60分の連続配信を行うことが出来た。あとでその紳士のTwitterアカウントを覗きに行ったところ、何と延長コインを投げるためにお金を払っていた。色んな目撃者の配信に延長コインを投げて回り、合計でJPY3,000使ったという。氏のおかげで行えた60分の配信が終わる前に私のiPhone SE (2nd generation) の電池残量が一桁%になっていた。開演前には90%を超えていたので公演中は電池が持つだろうと思っていた。読みが甘かった。池袋の野良修理業者で電池を交換してから一年経っていないが、減りが早いのは明らかだ。6%になったところで意を決し、荷物を置いていた左端まで移動。充電器をカバンから取り出し、充電しながら残りの配信を行った。最後の10分くらいは左端で観た。スピーカーのすぐ前だったがKsGear Evo2を耳にはめていたおかげで耳はヘッチャラだった。この耳栓はおすすめ。前にも書いたよね。テスト配信(開演前のササガワ氏による注意事項の説明)、公演の配信一回目(60:02)、二回目(08:59)と計三回の配信を行った。アーカイヴを残してある。チェックYOLO。この一連の配信が、私が2020年9月7日(月)から使い続けたiPhone SE (2nd generation) の、最後の大仕事だった。今では自宅専用機として継続使用している。iPhone 14に乗り換えた。機種代を48回払いにし、24ヶ月払ってから再び別の機種に乗り換えると残りの機種代の支払いが免除されるソフトバンクの制度を利用すると機種代が約JPY22,000で済む。ちなみに私は以前、ソフトバンクから格安SIM(MINEO)に乗り換えようとしたがクレジット・カード(PayPayカード)の審査で弾かれた。

特典会は引き続きアルバム欠品により対バン仕様となっているため、チェキにサインを入れてもらえる。マルコが私の身体(右の肩と胸の中間くらい)にチェキを当てながらサインを書いてくれて、好きになった。マルコによるとツイ・キャスで投げ銭をもらっても累計金額がJPY30,000に達しないと入金がされないらしい。これを契機にツイ・キャス配信をして喋ったらいいんじゃないかと勧めてくるマルコ。喋るの得意じゃないから…。そっか…。でも黙ってご飯食べてるだけでもいいんだよ?(それはマルコだから成り立つのであって、私がやったら完全に異常者の仲間入りなのである。)『孤独のグルメ』みたいにね、と私が言うと、私『孤独のグルメ』大好きなのーとマルコが言ったがそこで時間になり掘り下げることが出来なかった。まだ声の出せないコンニチハクリニックさんはスマ・フォの音声読み上げアプリで「可愛く撮れた?」と満面の笑みで聞いてきて、私は思わず笑った。

13時過ぎ。D氏と合流。私が手に持っていたチェキのミニ・マルコを見て「22歳ですか?」と年齢を寸分違わず的中させてきて怖かった。この紳士は長年に渡ってさまざまな若い女を見過ぎている。氏が自信なさげに提示した蕎麦屋という案をやんわり却下し、前にお会いした際にもご一緒したトルコ料理店、ケバブ・シェフに入る。二人ともランチ・ミックス・ケバブ JPY1,780。ドリンクのオーダーが必須と言われ、私はプレ・モルの何か限定っぽいやつ(JPY580だったかな)、D氏はお好きなコロナ・ビール(JPY700だったかな)。注文時に店員氏を呼ぶとき、すみませーんとD氏が言い、すぐにはーいと返事があったのに直後にD氏がテーブルのベルを鳴らし、追い討ちをかける形になって可笑しかった。D氏ご自身も笑ってしまっていた。スープを飲んだD氏が「スープって感じだ」とご感想を述べていたが、私はあえて反応せずに受け流した。

2025年2月18日火曜日

SIX (2025-02-08)

何年ぶりに入ったか分からないマクド。六本木。ホット・コーヒー(M)。なんだこれは。飲めたものではない。私がふだん利用するドトールやヴェローチェといった一流店との違いは歴然。手元に置いたまま開かれる気配のない『ブロッコリー・レボリューション』(岡田利規)の文庫本。iPhone SE (2nd generation)で眺めるTwitter。夜は東十条にネパル麺(ミゾグチヤ)を食べに行くというF君の投稿。私は今、めいめいが出演するミュージカル“SIX”の入場までの時間調整でここにいる。いさせられている、という感覚の方が強い。“SIX”がなければ東十条でF君とネパル麺をご一緒したかった。“SIX”とネパル麺、今どっちに興味があるかを問われればネパル麺だと即答する。腹が減っているわけではない。ネパル麺を所望する気持ちが強いというよりも、“SIX”を観劇する意欲が弱い。ほぼゼロ。もっと面白いこと、興味のあることをやりたい。六本木から抜け出したい。もちろん私にはその自由がある。EX THEATER ROPPONGIに入らなかったとしても誰にも咎められることはない。しかし、チケット代JPY14,000に加えて手数料と送料を支払った手前、おいそれと干すわけにはいかない。JPY2,000-3,000のコンサートを干すのとは訳が違う。誰かにチケットを譲れればよかった。試みた。昨日Twitterで検索し、直近でチケットを求めている人を二人くらい見つけた。そのうちの一人にリプライを送った。ところが10時半頃にリプライを送って夜になってもうんともすんとも言いやしねえ。あり得ない。お前、チケットが欲しいんだよな? 仕事は言い訳にはならない。お前がそうやって公演の1-2日前になってチケットを求めているんだったら仕事をサボってでもTwitterに張り付いて通知欄に目を光らせる義務がある。そいつのことは19時で見切りをつけてブロックした。仮にその後になって返事を寄越してきたとしてもこんな非常識な奴との取引はイヤな思いをさせられる可能性が高い。まあ、動き出すのが遅すぎた私が悪い。“SIX”の公演時間が80分であることを、マクドで検索して知った。変な話だが80分で終わってくれるという朗報によって私の意欲が少し回復した。ミュージカルって3時間くらいあることが多い。前半90分、ハーフ・タイム20分、後半60分くらいの。80分だったら19時半には東十条に着ける。F君とネパル麺をご一緒できるじゃん。

かなりいい席だった。段差が始まる一番前の列。ほぼど真ん中。考えようによっては会場の中で一番見やすい席かもしれない。開演前、マスクを着け、死んだ目で、決められた二つくらいの台詞(カーテン・コール以外では撮影をするな、とかの注意事項)をひたすら連呼するスーツ姿の係員。まだ20代だろうか。まだ若いが、学生という感じでもない。その年代でこんなシルバー人材のような職務をやっていていいのか。厳しいって。弱いって。モテないって。いずれ人工知能に仕事を奪われるとか以前の問題。現時点で既に必要がない仕事。だってあんなの録音された音声を流しっぱなしにしていればいいじゃん。よっぽど好きなことで夢を追いかけているとか、不労所得で暮らしていけるけど社会との繋がりを感じるために申し訳程度に働いているとかでもないかぎり、ガチで危機感持った方がいい。コールド・シャワーとオナ禁、筋トレが必要。

久しぶりに観たミュージカル。さすがに華やかだった。LiVSやBLUEGOATSとは桁が異なるであろう予算規模。収容人数は920席らしい。それだけの人数が一人当たりJPY14,000を払っているわけだからね。もちろんその分、会場代とか、裏方の給料とか、諸々の費用も桁違いではあるだろうけど。うわー、すげーって、最初は思った。だけど、その高揚も長くは続かなかった。通常、ミュージカルというのは黙って静かに観ることが求められる。“SIX”は毛色が違って、盛り上がることが許容されている。中身はだいぶコンサートに近い。ただ、その盛り上がり方、会場のノリが、私にはどこか嘘っぽく感じられた。何というのかな、ガイドラインに沿った歓声というか。思わず出てしまう声とか、熱狂とか、そういうものではなかった。録音された「歓声」という題名のSEを、誰かがボタンを押して流しているような。ソープ・オペラで流れる笑い声みたいな。コンサートとして見た場合、何よりもまず単純に高すぎる。“SIX”にもミュージカルというジャンルにも思い入れがない私がフラットに見たとき、これに出せるのはせいぜいJPY6,000だ。“SIX”の世界、ミュージカルの世界にどっぷり浸かって心酔していないと、これにJPY14,000を喜んで払うのは無理だ。それに盛り上がるのか、聴き入るのか、どっちに振り切るわけでもなく、中途半端に感じた。ミュージカルとして見た場合、衣装がひとつしかないし、内容も物語というよりは掛け合いやコントに近いしで、さほど深みを感じることが出来なかった。もちろんそれは私の知識不足が主な原因ではあるが、他のミュージカルとの比較ではなく、私が愛好する他のライヴ・エンターテインメントとの比較において、明らかな物足りなさを感じた。

今の私が求めているライヴ・エンターテインメントと比べ、現場のインテンシティが低い。ぬるい。今の私がしっくり来る居場所は、LiVSのフロア。BLUEGOATSのフロア。横浜F・マリノスの観客席。そこには情熱がある。激しさがある。そこでは我々の感情表現がその興行を構成する要素となっている。やる側と観る側の関係が、ミュージカルとは大きく大きく異なる。このギャップが、私にはもう無視できなくなっている。それはそれ、これはこれで両方を楽しむというのが難しくなってきた。前にも書いたが(その“前”がいつなのかと思えばもう一年以上前だった。これだけの期間、ミュージカルを観ていなかったのか)、私は喜怒哀楽の発散、解放を求めている。そのためには現場にインテンシティの高さが必要だ。いや、私は別に周りと喧嘩をしたい訳じゃない。揉みくちゃになって怪我をしたり眼鏡を破壊されたり服を破られたりしたいわけじゃない。平和を希求している。とは言えピクニックをするためにチケットを買って会場に足を運んでいるわけではないのもたしかだ。完全に受け身の娯楽も悪くはないが、それなら映画で十分だ。わざわざ会場に足を運んで、家でYouTubeを観るのと大差のない体験はしたくない。

ごめんね。あえて乱暴で誤解を招く言い方をさせてもらうと、女向けの娯楽なんだ。ミュージカルってのは。それが悪いと言っているわけではない。ここで私は何の価値判断もしていない。単純に、分類としてそうだと言っている。そしてその分類で言うと、私は男向けの娯楽が好きなんだということ。当たり前と言えば当たり前なんだが、男は男性比率の高い現場に行った方が肌に合う可能性が高い。女も女性比率の高い現場に行った方が肌に合う可能性が高い。性別だけでなく年齢による区分けもあるだろう。すげー雑に言ってしまうと、オジサンはオジサンだらけの現場に行った方が楽しいんだ。もちろんこれは一般論。個別に見ると、これに当てはまらない場合もあるだろう。そして、LiVSを、BLUEGOATSを、フットボールを女が観に来ちゃいけないなんてことは絶対にない。実際に女の客もいる。ミュージカルを男が観に来てもいけないなんてことも絶対にない。実際に男の客もいる。それを踏まえた上で、男がたくさん来る興行・娯楽と、女がたくさん来る興行・娯楽というのはあって、それはその現場の強度やノリと密接に関係している。私にとって、女が客の大半を占める飲食店は間違いなくハズレである。あくまで私の目線では。しかし、そこに来ている女性たちにとっては居心地のいいステキな飲食店なんだ。世の飲食店は客層によって棲み分けが存在している。女の多い飲食店は、店側が明示的に女しか来るなと言っているわけではなく、出す料理や店の雰囲気、接客、立地などの諸要素によって結果的に多くの女性客を引き付けているのだ。そしてミュージカルの世界というのが、私にとってはまさにその客が女ばかりの飲食店に相当するのである。

会場を出て六本木駅に向かう道で聞こえてくる、周りの女性たちの話し声。感想を語り合う彼女らは、一様に満足げだった。それを聞いて、私はミュージカルの観客として潮時なんだろうだと感じた。となると、めいめいの支持者で居続けることにも限界がある。だってこれってさ、とあるフットボーラーが好きだけどフットボールはどうしてもそこまで好きになれないみたいなもんでしょ? 成り立たない。めいめいが出演する次のミュージカル『キンキー・ブーツ』はどうしたんだっけと思ってGmailを検索してみたら、申し込んでいなかったようだ。ファンクラブ先行申し込み期間が2024年10月3日(木)~10月9日(水)だった。東京公演は2025年4月27日(日)~5月18日(日)。そりゃそうだ。七ヶ月先の予定を抑えられないっつーの。明治安田J1リーグの日程も全然決まってないし。ただ、ちょうどよかったかもしれないね。めいめいの支持者であるという体裁を保つために惰性でミュージカルを観続けるべきではない。今一番楽しめることを楽しむべきだ。しっくり来ない場所からは一旦離れてみたらいい。

2025年2月14日金曜日

SETSUBUN OF LiVS (2025-02-02)

カレンダー上の日にちには二種類しかない。働く日と、働かない日だ。平日、土日、祝日の三つに分ける必要すらない。なぜなら働かなくてよいという以上の意味が、祝日にはないからだ。その祝日が設けられた意味を考えることはない。何か特別なことをするわけでもない。だから土日と祝日は識別する必要がない。事実上、私の頭の中ではそうなっている。祝日にすらならない何とかの日についてはその存在を意識することさえほぼ皆無。セールの口実になる限りにおいて私の生活に意味をもたらす。欲しかったあの服が安くなるかどうか。その金銭的な価値だけに興味がある。セールに結びつかない何とかの日には一切の価値がない。季節の行事やら伝統やらが私に何をもたらしてくれるというのか? それよりブラック・フライデーの方がはるかに重要だ。会社勤めの労働者になって年月を経れば経るほど、生活とはすなわち労働と消費であるという思考が強くなっていく。

2月2日(日)は節分の日らしい。日曜日に被るからといって明日が休みになるわけでもない。何のための日なんだ。節分って何だ。記憶を遡る。言われてみると子供の頃、住んでいたアパートメントの窓から豆を投げていた場面が脳内で再生される。そのとき、家には母親がいた。母から豆を渡されたのだ。詳しいことは覚えていない。三十年以上前だ。その頃以来、豆をまいた記憶がない。節分という行事の当事者になった記憶がない。ある時期(少年期~青年期)においては、それは斜に構えていたということなのだろう。しかし今はもうそういう問題ではない。独居中年男性が何のために一人で部屋の中から外に向けて豆をまくというのか。これは家族があっての話である。ライフ・ステイジが年齢相応に進んでいれば、子どもに豆まきをさせる側に回っていたはずだ。こうやって独身独居を長く続けているから、労働と消費を繰り返すことに最適化された思考が加速していく一方なのである。もし今日、LiVSの公演がなければ、そして節分にちなんだ企画が行われていなければ、私は今日が節分の日だと知らずに過ごしていた可能性が高い。知る必要がなかったからだ。そういえば、豆まき以外に節分の風物詩があった。年に一度、意識の高いアイドルさんたちが何も知らないフリをして恵方巻をちょっとそれっぽく持ったり咥えたりしている画像をソーシャル・メディアに投稿する時期。そういえばあれが節分だったのか。(あれをやらなくなった時期からつばきファクトリーの凋落が始まった。)

労働者ではないときは消費者。消費者ではないときは労働者。労働を憎みつつもコインの裏表である消費を愛している。労働と消費の無限ループ。資本主義の回し車で死ぬまで走り続けるハムスター。振り返ると、歳をとればとるほど生活から文化が消失している気がする。そんな私が、LiVSなる集団に出会い、現場に足を運ぶようになることで、少しずつ文化を取り戻しつつある。正月の餅つきに続き、今日の豆まき。この歳になって、人生で一番楽しい豆まきの思い出が出来るとは思わなかった。もう何歳だったかも分からないあの頃、実家の窓から豆を投げたというおぼろげな記憶。私にとっての豆まきの思い出が、ここに来て更新された。

入場時にプロデューサーのSuzuki氏から配布される、小さな袋入りの豆。袋は開けないでくださいと念を押すSuzuki氏。袋に書いてあるチケットの整理番号。公演中、『RとC』と『始まりの歌』の二曲のフック中、ステージに置いてある小さな箱に向けて、フロアの我々が豆の入った袋を投げる。外れた袋はメンバーさんたちがフロアに投げ返す。それを我々がまた投げ返す。メンバーさんが投げ返す。我々が投げ返す。その繰り返し。一投目は自分の袋を箱に入れて景品を当てることしか頭になかったが、二回目以降はそもそも自分の袋ではないので自分に何かが当たるか当たらないかはどうでもよくなった。とにかく豆の袋がフロアとステージを行き来するこの状況が楽しくて。利害を捨てて無心に遊ぶ。この感覚を大人になって味わうことは稀である。LiVSの豆まきってどんな感じになるんだろうと開演前にワクワクはしていたものの、ここまで楽しくなるとは思っていなかった。たまに歌っている最中のメンバーさんに当たったときの反応が可笑しかった。メンバーに当てたら出禁だとミニ・マルコさんが言っていた。実際には誰も出禁にならなかった。

これからもLiVSと一緒に、目撃者の先輩方と一緒に、季節の移ろいとそれに伴う行事を楽しんでいきたい。冥土の土産になる。2月16日(日)にはヴァレンタインにちなんだ企画がある。チケットを買うとメンバーさんから義理チョコと、なぜ我々が本命チョコをもらえないのか指摘してもらえるフィードバック券がもらえるという非常に魅力的な公演である。残念ながら私は行くことが出来ない。めいめいが出演するミュージカル“SIX”の観劇と重なってしまったからだ。“SIX”に対する私のモチベーションはほぼゼロである。二公演のチケットが部屋にある。片方だけでも売却したい。手数料や送料を除いた純粋なチケット代だけで一公演JPY14,000もする。そのお金でLiVSの公演を観たい。ミニ・マルコさんとコンニチハクリニックさんとチェキと写メを撮りたい。11月30日(土)にBLUEGOATS目当てで行った対バンでLiVSに出会ってしまって以来、より正確にはあのときミニ・マルコさんを見つけてしまって以来、この集団に色々と持って行かれている。それはBLUEGOATSの曲を聴く時間であり、BLUEGOATSの公演に足を運ぶ機会であり、めいめいのミュージカルへの興味である。明治安田J1リーグもまだ開幕していない2月2日(日)時点において、私が生きていて一番楽しいのがLiVSの現場である。

コンニチハクリニックさんが声帯結節のため発声不可。歌を奪われているにもかかわらず氏のステージでの振る舞いには悲壮感がなく、いつにもまして明るかった。むしろ声が出せないのを表情、ダンス、立ち振る舞いの一つ一つに込めるんだという気持ちが伝わってきた。自己紹介がとても面白かった。スマート・フォンのテキスト読み上げアプリでいつもの挨拶。「はい、目撃者の皆さんこんにちは。ハロー? どるちぇーへいへい! LiVSの挨拶担当コンニチハクリニックです」。この手法を採用するというアイデア自体の可笑しさ、そして機械音声のイントネーションの可笑しさ。フロアだけでなくメンバーさんたちにも受けていた。次のミニ・マルコさんが笑いを堪えられず、始めかけた自己紹介を仕切り直したほどである。ちなみに本日の氏の自己紹介は「いつだって忘れない 節分の鬼はお父さん そんなの常識」だった。

開演前にササガワ氏より、アルバムが完売したのでレギュレーションを対バン仕様にするとの通達があった。対バン仕様と言われても私は分からなかったのだが、終演後の物販で若い男性係員に尋ねたところサイン入りチェキがJPY2,000、写メがJPY1,000で一枚から買えるという。明らかにこっちの方がいい。通常だとJPY3,300のアルバムを買わないといけない。しかも実質的には二枚単位で買わざるを得ないようなやくざな売り方をしている。かたやこの対バン仕様だと、お金がないから今日はチェキを一枚だけという買い方が出来る。しかも通常のチェキはサインがつかない。この違いはなぜ? 今日はチェキ券2枚と写メ券2枚を購入。JPY6,000以上の会計で写メ券1枚がおまけでついてくるので、手にしたのがチェキ券2枚と3枚。しーちゃんって呼んでいい? とマルchanに聞かれ、好きになった。そしてサインを書くとき、私の身体にチェキを押し当てながら書いてくれ、さらに好きになった。

2025年2月8日土曜日

Let's Meet LiVS (2025-01-28)

一週間の海外出張中、日本の味は恋しくなかった。そもそも私は普段から日本の味をそこまで口にしていない。中華、ネパール、インド、パキスタン、バングラデシュ。その辺の料理が日常食。炊き込みご飯といったらビリヤニ。塩辛でお茶漬けを掻き込んで、日本人でよかったナ~ってなる感覚が、昔はあったかもしれない。今はほとんどない。別にコメがしばらく食べられなくたってパンや麺があれば大丈夫。白米への執着もない。むしろ雑穀米のほうが好き。欧米への出張での最大の楽しみはホテルの朝食。今回のホテルではゆで卵がキンキンに冷えていておいしくない。大量生産されたスクランブル・エッグもまともではない。色々と試した結果、リンゴとシリアルに落ち着いた(あともちろんコーヒー)。シリアルといってもケロッグのコーン・フレイクとは違う。ケロッグ創始者のジョン・ケロッグはマスターベーション反対派で、栄養価の低いコーンフレークを朝に食べることでマスターベーションを抑止できると信じていた(Terence Kelsey, “Breakfast is a Dangerous Meal”)。今回のホテルで提供されていたシリアルは栄養満点だった(別にマスターベーションをしたくはならなかった)。ブルーベリー・コンポート、ひまわりの種、アーモンド、かぼちゃの種、グラノーラ、くるみ、チョコレート・チップ、ココナッツ・フレーク、ドライ・クランベリー(craisinという)、レーズン。そして牛乳ではなくオーツ・ミルク。おいしい。健康的。食事に関して言えば、もうしばらくはあのままでも不満はなかった。ただ、そんな日々には欠けているピースがあった。ミニ・マルコである。向こうでも寝る前や朝の自由時間にホテルの部屋でLiVSを聴いていた(あと無性に #KTCHAN が聴きたくなった)。でもSpotifyで聴いたところで満たされない。早くLiVSの公演をライブ・ハウス(和製英語)で観たい。マルコに会いたい。その思いを募らせていた。

出張中はずっとホテルで会議に参加。主催者が夜にみんなを夕食に連れて行ってくれるのを除けばホテルから出ていない。というか出られない。外の気温がマイナス10度とか20度とかなので。寒いというよりは痛い。特に頭。耳。生命の危険を感じる。朝食と夕食のときにさまざまな国籍の人々と雑談をする機会があった。少し驚いたのが、ポケモンやアニメのサブ・カルチャー、訪問先としての日本への関心の高さである。陰キャのオタクではないどころか今でもアマチュアでフットボールをやっているクロアチア人の紳士(ポジションはCB。過去にMLSからオファーを受けたことがある。断ったのを今では後悔しているという)がポケモン・カードの熱心な収集家だった。(もっともポケモンの世界に入れ込んでいるというよりは投資対象という感覚らしい。実際、買ったときから値段は何倍にも膨れているという。)妻と子供が日本の文化が大好きでこの間も旅行に行っていたというインド人の紳士。小さい頃にドラえもん、クレヨンしんちゃんなどを観て育ったという中国系アメリカ人の淑女。日本はスキーが出来るんだろと何人かに聞かれた。いやコレが日系企業だったら日本に興味がある人が多いのは分かるけど、メリケンの会社だからね。親日的な人が集まる理由はない。日本に媚びる理由もない。私に媚びる理由もない(偉くないので)。だからホンモノなんだろう。こういう形で日本に好感を抱いている人たちがちゃんと存在しているんだなと実感した。

そういう日本という国をうっすらと好きな人たちもアイドル現場を目撃したらドン引きすると思う。西洋の基準からすると、すべてがあり得ない。どこがあり得ないというより、あり得る部分がほとんどない。理解できないだろう。理解できなくていい。これは世界に広めなくていい。これは私たちだけのものだ。愛すべき日本のアイドル文化。これに私は救われてきた。これなしでは生きられない。
これがなけりゃ何してた?
これやるために街に出た
これに会わなきゃどこにいた?
これのおかげでここに来た
(DJ OASIS feat. K DUB SHINE, 『これ』)

金曜日の午前10時半にホテルを出、通算約20時間の移動。土曜夜に羽田着。月曜と火曜は振替休暇を取得。すぐには戻らない睡眠のリズム。15時間の時差。現地では細切れにしか眠れなかった。一度の睡眠が最大で2-3時間。目が覚めて時計を見たら1時間も経っていないことが何度もあった。メラトニンのカプセルを飲んでもさほど効かなかった。毎日、短い睡眠を2-3回。平均で計4時間くらい。その反動で帰国後は10時間睡眠が続いている。日、月、火といい休養にはなったが、まだ休み足りない。睡眠負債をまだ返済しきれていない。明日(水曜)は午前8時から会議がある。寝過ごすことは許されない。起きられるだろうか? 起きられないとまずい。頭の片隅に若干の不安を抱えつつ、渋谷へ。その前に新大久保。ソルマリ。アサヒ・スーパー・ドライ(瓶)、サモサ・チャット、セクワ・セット。渋谷CLUB CRAWL。渋谷駅と恵比寿駅の真ん中くらい。会場前にそれらしき人だまり。少ない。18時半開場、19時開演。18時29分の時点で私入れて12人。入場。18時47分でフロア内に15人。18時50分、18人。とはいえ開演直前に人が一気に人が増え、なんだかんだ30-40人にはなった。混みすぎず空きすぎずのいい塩梅。おまいつの紳士たちによると定期公演では多い方らしい。

開演前に生まれる、思いがけない交流。おまいつの紳士たち複数人に声をかけられ、誰推しなのかを聞かれる。マルコですと答えると、マルコのパートのときに私を前に行かせる旨を示し合わせてくれる。恐縮する。その場で四人とTwitterでフォローし合う。慣れない展開。なんだこれは。公演中、マルコのパートになるタイミングでわざわざ私の方を向いて、来い来いという感じで誘導してくれる。時には身体を押してまでわざわざ最前中央に何度も行かせてくれる。目と鼻の先にいるマルコ。なんだこの優しさは? こんなことがあるのか? 仲間内の私利私欲で最前を固める(いわゆる最前管理)のがおまいつの常ではないのか? それどころか贔屓のメンバーさんのソロ・パートで前に行くことを積極的に奨励してくれる。公演中も気にかけてくれる。このフレンドリーさ。私はこれまでLiVSの公演をフロアの端っこや後ろの方でも十分に楽しめていた。それでも近いし、ちゃんと見えるし。今日味わった、オキニのソロで前に駆け寄って最前中央付近に密集するあの感覚。私にとっては新たな世界の発見だった。単に近いだけならHello! Projectでもライブ・ハウス(和製英語)の最前で何度か観たことがあるが、それとは違う快楽がそこにはあった。味わったことのない感覚。一度コレを味わってしまうともう戻れないだろう。私にとってはLiVS現場の真のデビュー戦だったと言っていい。横浜F・マリノスに加入した選手が、しばらくしてからゴールを決め、これで僕も正式にマリノス・ファミリーになれた気がしますと試合後に言っていたことがある(誰がいつ言ったかは忘れた)。それに近い心境である。LiVSの公演自体はこれまで何度か観ているが、これまでは一歩引いた傍観者だったのが本当の意味で目撃者になれた。少なくともなれる手応えを掴めた。今日はその記念日となった。とんでもなく楽しかった。背中を(文字通り)押してくれた先輩方には本当に感謝している。

お帰りだね、と特典会で開口一番にマルコが言ってくれて好きになった。なお、1月25日(土)に私が帰国してからこれを書いている2月8日(土)に至るまで、公私を問わず、対面かオンラインかを問わず、私にお帰りと言ってくれたのはマルコのみである。

2025年2月1日土曜日

FAT FiRE LiVE (2025-01-18)

カルデラビスタさん曰く、
ラップするための生活 生活するためのラップ
私の生活に当てはめると余暇のための労働、労働のための余暇。五日間の労働と、二日間の余暇。その繰り返しで過ぎていく日々。身体に染み付いた労働生活のサイクル。これが大きく崩れると調子が狂う。私が正月明けに風邪をひきがちなのはそのせいだと思う。気温の低さだけではない。この年末年始は元からカレンダー上の休みが長かった。そこに二日の年休をくっつけて手に入れた11連休。この期間中、私は四つの現場に行き、当ブログを七本更新した。正月に実家の集まりに顔を出したのを除けばやりたいことばかりをやった。他人に指図されることなく、好きなこと、やりたいこと、自分で決めたことをやる。苫米地英人さん風に言えばhave toではなくwant toを軸にした生活。まさに労働生活とは対極。1月6日(月)に労働が再開してからしばらくの間、現実を受け入れるのが難しかった。私はこんなに朝から晩まで拘束され続ける生活を送っていたのか。今更ながら愕然とした。それも好きな人たちとやりたいことをやっているわけではない。ただ生き抜くため、衣食住と遊びの資金を得るため、歯を食いしばっている。束の間の自由を手にすることで、普段の自分が自由ではなかったことに気付く。それが12月26日(木)から1月5日(日)の11日間が私にもたらした作用だった。

1月10日(金):最初の五日間を乗り切る。なんとなく本調子ではないのを感じる。翌日のBLUEGOATS対バン(チケット購入済み。JPY3,801)に行かないことを決める。仮に行ったとして熱量についていけない気がする。おとなしく休んだほうがいい。
1月11日(土):決めた通りBLUEGOATSに行かず静養。だが夕方から急に風邪っぽくなる。19時半くらいから家で寝込む。
1月12日(日):家で寝込む。
1月13日(月・祝):家で寝込む。外の空気を浴びるのがきつい。JPY5,690を払って優先入場券をゲトッていた #KTCHAN (どうやらメジャー・デビューを期にアーティスト名が #KTちゃん から #KTCHAN に変更されたようである)のrelease party参加を泣く泣く諦める。
1月14日(火):まだ治りきらない。出社日だったが在宅勤務に切り替える。騙し騙しで働けるくらいには復調。三連休に不調のピークを持ってくる、プロフェッショナルな風邪のひき方。チケット購入済み(JPY3,000)だったLiVSの定期公演を干す。苦渋の決断。調子は戻りつつあるが、あともう一歩。
1月15日(水):朝に日焼けサロン。最後の方にしんどくなってちょっと吐き気。日焼けは体力を消耗する行為なんだと実感。とはいえこの日から外出するのが苦痛ではなくなった。

1月18日(土):三つも現場を干してしまった(計JPY12,491をドブに捨てた)が、どうしても今日は見送りたくない。翌日から海外出張。飛行機の事故で死ぬ可能性もある。その前にLiVSを観たかった。最後にミニ・マルコさんにお会いしてから死にたかった。幸いにもなんとか体調は戻った。今回、風邪をひいて改めて思ったことがある。やりたいことに対してお金や時間が足りない(Juice=Juice、『アレコレしたい!』)のは幸せな状態なのかもしれない。仮にお金と時間が存分にあったとしても、体力と気力が伴わないと、そもそも意欲がわかない。食欲もほとんどないし、何かをしたい、どこかに行きたいといった気持ちがわいてこない。気後れする。ただ外の空気を浴びるだけでHPが減っていく。部屋の中でじっとしているくらいしかやることがなくなっていく。老化が進んでいくとそれがデフォルトになっていくのだろう。だから老人たちはテレヴィジョンが大好きなのだろう。家の中で完結するし、受け身で浸れるから。人生の楽しみを老後に取っておくなんて本当に無意味なんだろうと思う。もうその頃には自分がそれを楽しめなくなっている可能性が高い。今やりたいことを今やらなければ、もう終わりなんだ。まさしく、Life is Very Short(LiVSという集団名に込められた意味)。

Shibuya CYCLONE。正月太りを解消しようというのが今日の企画。来場者の先着50人にサウナ・スーツがプレゼントされる。強制ではないが我々はそれを着用して公演に参加する。病み上がりにはなかなかにハードである。私より前に50人以上が入場すれば合法的(?)にサウナ・スーツを着なくて済むが、どうやらその可能性は低そうである。開場前に会場前を通りがかる。耳に入ってくるおまいつの紳士たちの会話。曰く、今日(の来場者数)ってたぶん30人くらいだろ。(人が少なすぎて)別の汗かいちゃうね(笑)。たしかに私の整理番号はA5。チケット発売直後に秒で買ったわけではない。これまでの公演だとA30番前後で、その前にSチケット(最高チケット)で入る紳士たちが20-30人はいた。どういうわけか今日は番号が早い。実際に入場してみるとSチケット(最高チケット)所持者が10人もいなかった。なので余裕でサウナ・スーツ配布対象者になった。それどころか先ほどのおまいつの紳士たちの読み通りで人が入り切った状態でフロアにいた目撃者(LiVS支持者の総称)は28-29人だった。なんでこんなに少ないのか分からない。土曜日だし、渋谷だし。下北沢MOSAiCよりも人が集まらない理由が思い当たらない。デニム・パンツとteeシャツの上からサウナ・スーツを着、持参したごみ袋に荷物を入れフロアの端っこに置く。開演を待つ。無性にワクワク、ゾクゾクしてくる。人が多くて熱気ムンムンのときとは異なる、人が少ないにときにしか味わえないタイプの興奮。薄暗いフロア。目に入る人のほとんどが纏う真っ黒なサウナ・スーツ。異様な光景。怪しい集団、宗教みたいなぞと運営の方々が後方で楽しげに話している。

宗教みたい、というのは冗談抜きで重要なことだ。成功したアイドル(メンバーさん、運営さん、支持者たちの総体)とは、成功した宗教団体である。規模が大きければ成功、小さければ失敗ではない。ハレの場、祭りの場、非日常の空間を用意し、信者を引き込み、人々を救済する。そのための熱狂を音楽でどう作り出し、商売にどうやって落とし込むか。そこに成否がかかっている。宗教儀式感、秘密クラブ感を出す上で、全員が同じ格好をするというのは非常に効果的な方法である。なぜなら参加者の見た目の個性が消え、一体感が増すからだ。普段からLiVS現場では目撃者の90%以上が公式の黒teeを着用し、独特のヴァイブスがある。薄暗いフロアでゴキブリのように黒光りする長袖のサウナ・スーツをほぼ全員が着用することによる視覚的インパクトはそれを超えていた。

フロアが空いているからか、目撃者たちは普段よりも自由にフロアを動き回っていた。特に『RとC』では全員で前に動いては後ろに動くというこれまで見た覚えのないムーヴが発生した。私はなんとかついていった。動き回るおまいつの紳士たちの邪魔にならないよう、私は中央付近を避け左端付近にいた。(十分近く、メンバーさんがよく見えた。)途中からプロデューサーのSuzuki女史がすぐ横の壁際にお越しになり公演をご覧になっていた。授業中に先生が近くでずっと立ち止まって見て来ているような状況に少々たじろいだ。

私がサウナ・スーツを着るのはおそらく人生初だったのだが、ナメていた。あんなに汗をかくとは。一度汗をかきはじめると止まらなくなる。通気性がゼロだから、どんどん蒸れていく。汗が汗を呼ぶ。公演と特典会のあいだに、我々サイドにも着替え(と出来ればシャワー)が必要なレヴェル。汗をかきながら、当日中にふくらはぎが筋肉痛になるまで飛び続ける。単純に汗をかく有酸素運動の気持ちよさに加え、集団的サウナ・スーツ着用がもたらす視覚的異常性と一体感、フロアの空き具合による快適さと謎の高揚感が加わる。

そういえばふと思ったのだがLiVSは集団結成当初(2023年8月)から衣装がひとつしかないようだ。私がこれまで足を運んだ公演はもちろん、YouTubeで観たあらゆる過去公演でも常に同じ衣装を身に着けている。(追記:どうやら初期には別の衣装を着用していたようだ。)今回のサウナ・スーツといいLiVSは趣向を凝らしたさまざまな企画で我々を楽しませてくれるが、衣装を変える企画をやってみてはどうだろうか。私服衣装とか、メンバーの誰か一人がプロデュースして買い揃え衣装とか。特典会の写真もたまにはメンバーさんの衣服に代わり映えばあったほうがいいのではないだろうか。もちろん一番いいのはそういった変化球ではなく正式な衣装の種類が増えることだが。

アルバム(JPY3,300)2枚を購入し、LiVS券6枚と写メ券を得る。コンニチハクリニックさんとチェキ。左右のほっぺを氏に両手で触られ、意表を突かれる。サウナ・スーツであれだけ発汗するとは思わなかったという話。あとコン・クリさんが会員のチョコザップに私も行っているという話。行っているのかと問われ、週に三回、走っていると言うと、私はあのツイートをしたときしか行っていないとコン・クリさん。ライブで身体を動かしているから大丈夫だよと言うと、優しいんだねと言ってくださる。残りの券はミニ・マルコさんに。チェキ2枚と写メ1枚。この配分が私には最適解のようである。BLUEGOATSのときから続けて来てくれるのが嬉しくて、だから見つけると嬉しいんだよと言ってくれて、好きになった。明日から仕事で海外に行くという話をした。英語できるの? うん。私ぜんぜん分かんない。と言い、英語で自己紹介を試みるミニ・マルコさん。マイ・ネーム・イズ……ミニ・マルコ。マイ・フェイヴァリット・イズ……ビーフ・ジャーキー! 可愛かった。いい思い出が出来た。これで思い残すところはない。万一、飛行機が事故っても悔いなく死ねると思った。