昨日の19:20くらいに退出した下北沢MOSAiCに、同じ淑女たちを観るために翌日11時に戻ってきた。私は何をやっているのかという疑問が二割。またすぐにマルコchanに会えるという嬉しさが八割。八割蕎麦における小麦粉とそば粉の比率と同じである。八割蕎麦を食べて小麦粉を意識することがないように、自分の生き方に対する疑問など会場に入った頃には消えていた。最高チケットの購入者が30名以上いた。昨日は20名くらいだったはず。入場時に受付で配布されている、パーティ・グッズのメガネや模様入りのコーン+ゴム紐。そういえばさっき、裏のドン・キホーテからササガワさんともうお一方が出てくるのを見た。繋がった。おそらく元から眼鏡をかけている紳士にはコーンを渡しているのだろう。私には黒字に白の水玉が入ったコーンが渡される。フロアに入ると昨日よりも一列分くらい人が多い。昨日はほぼ右端の二列目あたりにいたが、今日はもうちょっと中に入ることにした。三列目くらい。皆さんコーンを頭に装着されている。(メガネはパッと見、少数派だった。そもそも用意されている数が少なかったのかもしれない。)パーティ感が強い。そういえば私は子どもの頃、ニュージーランドに住んでいたのだが、友達や自分の誕生日には必ずバースデイ・パーティを各自の家で開催していた。あの国には商業的な娯楽が少なかったからなのか、ホーム・パーティが人々の生活において重要な位置を占めていた。あと向こうは家が広いから人をたくさん呼べるというのもある。いずれにせよ誕生日とは、無条件でその人が主役になれる日だった。私が子どもの頃は記念日とか誕生日とか、そういうのをもっと大事にしながら生きていた。頭をよぎる、遠い記憶。意識を手元に戻す。私もコーンを頭に着けないと。コーンを見ると、ゴム紐を通すように二箇所に切り込みが入っている。そこに紐を通そうとすると、初手で片方の切り込みが破れ紐を通せなくなった。不器用な男。(私は先日も届いたばかりのiPhone 14に差すためのSIMカードを台紙から外そうとしたはずみでどこかに飛んで行った。しばらく探して奇跡的に発見し事なきを得た。私にはこういうドジっ子な一面がある。)仕方なく、紐をコーンの破れていない方の切り込みだけに通し、紐を首に回し、顔の下にコーンが来る形で公演に臨んだ。特典会で、ずっと(コーンが)この辺にあったよねとマルコに言われ、ちゃんと見つけて、見ていてくれたんだと思い、好きになった。
Belated Birthday LiVE。Belatedという単語を私はこれまで見た覚えがない。少なくとも使ったことはない。遅れたという意味で、遅れて祝うときにHappy Belated Birthdayという言い方があるらしい。全員の誕生日をまとめてお祝いする、というのが本日の趣旨。なぜこんな企画なのか、当日まで考えていなかったが、今日は天皇誕生日なのか。知らなかった。天皇誕生日から天皇を外し、万人の誕生日として祝福するという再解釈。一切の政治性を廃し、誰しもにとって反対する理由のない、全員に平等な企画。深い意味がなかったとしても毎回なにかしらのテーマがあるのは面白い。テーマをどう公演の中身に反映させるかという点においては、昨日の猫、遡ると豆まきや餅つきの方がはっきりしていた。今日ならではと感じられたのは“BiRTHDAY!!”をやった点である。まあそりゃ、今日やらなきゃいつやるんだっていうね。なかなか普段の公演ではやらない曲のはず。少なくとも私が生で聴いたのは初めて。のはず。フックでメンバーさんたちが両手を広げてクロスさせる振りがなんか見ていて癖になる。一曲目が“Shall Weeeee Dance???”で、パーティ・メガネを装着したコンニチハクリニックさんを先頭にメンバーさんたちがコンクリ・ダンスでステージに入ってくる。この曲と“EGO”のイントロがかかると私は高揚する。もちろんすべての曲が素晴らしいけど。マルコが私と同じ黒に白水玉のコーンを頭につけている。特典会で再登場した際には赤に白水玉のコーンに変わっていた。マルコも最初はこれだったよね? と聞くと、『僕の声、跳ね返る』で頭を振った際に取れたから今のコーンに変えたのだという。でも見て、これもこうなってるの、と片側の切り込みが破れているのを見せてくるマルコ。だからあんまり動けないの、と頭の上に皿を乗せているかのような身振りでおどける。氏の頭をよく見ると編み込んだ髪の毛の束にコーンを通していた。誕生日いつ? 8月の16。8月16日ね。覚える。私の誕生日は3月22日だからね、覚えてね。知ってる。俺インターネットで結構マルコの調べてるから(※生年月日の把握どころかYouTubeに残っている彼女の声優時代の配信動画約30時間分を順番に観ている)。あ、ありがとう。調べてくれてるんだ。何か恥ずかしいな。8月16日ね! 覚える、たぶん! チェキ撮影では悪戯っぽい笑みを浮かべつつ私が首にかけていたコーンを私の口に強く押し付けてきて、好きになった。今日はケチャ(オキニのメンバーさんのソロ・ラインで支持者がフロア前方に押し寄せることをこう呼ぶらしい)でマルコのすぐ目の前に一、二回行くことが出来た。それが今日の成果。
会場を出ると13時40分くらい(開演11時半)。近くのサテン(名前は忘れたけどイタリアン・トマト系列の店)でテリヤキ・エッグ・バーガーとレーコー。14時キック・オフのサンフレッチェ広島対横浜F・マリノスを観る。負けはしたけど失点は事故のようなものだし、この段階で広島相手にここまでやれるのは悪くない。ジェイソン・キニョーネスさんとジャン・クルードさんが半端なさすぎる。帰宅後、カバンからアルバムを出す。これまでに買ったのと並べて数えたところちょうど10枚だった。12月23日(月)からの約二ヶ月。