来る度にあの日々を思い出す。私にとっては長年の思い出が染みついて離れない街、中野。あのままHello! Project村の中で生き続けていればこんな会場まで来ることはなかっただろう。こんな会場とは酷い言い草だが、足繫く通っていたHello! Projectの聖地、中野サンプラザと今日の会場である中野heavysick ZEROとでは雲泥の差がある。収容人数がかたや2,222人、かたや120-150人(とされているが実際にはその半分も入れば混雑する)。世界が違う。LiVSがデビュー公演を行ったのが今日の中野heavysick ZERO。開催地が中野だと知ったメンバーさんが中野サンプラザでやるものと早とちりして興奮していたという初々しいエピソードがある(COUNTDOWN 2nd Anniversary interview:コンニチハクリニック)。
中野ブロードウェイを通り抜け、右折、直進。右側の地下。(地下と言えばどうやら地下アイドルという呼称の由来は地下のライブ・ハウス(和製英語)が主な活動現場だからというところから来ているらしい。私はてっきりアンダーグランド・ヒップホップにおけるアンダーグラウンドのような意味が込められているのかと思っていた。商業主義に走らず、マス受けよりも自分たちの考える本物を目指してやってまっせ的な。)私がここに来るのは二回目。Revenge Shangrilaツアー千穐楽前のトーク・ショウ以来。二度目でも新鮮な戸惑いを覚える狭さ。ステージは狭い以前に形がイレギュラー。柱が邪魔して四角い空間がまともに確保されていない。これで曲中のメンバーさんの移動が成立するのだろうかと疑問に思う。ステージとフロアの物理的な境目がほとんど存在しない。柵がない。ちょっとした段差があるのみ。たじろぐほどの異常な近さ。LiVSを何度も最前やその付近で観る機会に恵まれて近さに慣れているはずだが今日は近さのレヴェルが違う。たとえばクラブ・クロールの最前は非常に近いけど柵がある。誇張抜きで普通に観ているだけでメンバーさんと触れそうになってしまうくらい。メンバーさんがあまりにも目の前に来たときは身体を縮ませてぶつかってしまわないように気を付けた。LiVSのフロアは盛り上がってくればくるほどケチャで最前がぐちゃぐちゃに入れ替わっていくのが特徴ではあるけど今日の会場ではそれをやるのにはやや無理があった。少しでも勢いを持って最前に突っ込もうものならすぐにメンバーさんとぶつかってしまう危険があった。私は最前にいたのだが、今日は突っ込んでくる人はいなかった。ただ普段のフロアでは最前に張り付いて退かないのはフロアの楽しさを台無しにするクソ野郎であるというのが不文律。本当にこれでいいのだろうか、私の振る舞いで後ろの人たちの楽しみを制限していないだろうかという心配から来る落ち着かなさが付きまとった。そのすぎるがあまりの居心地の悪さは、身に余るほどの幸福だった。この間やっていたイマーシヴなんちゃらというVRを、この現実が凌駕している。イマーシヴなんちゃらには行っていないけどそう断言できるくらいに突き抜けた、非現実的なまでの体験だった。本当に映像作品を観ているような感覚。メンバーさんは各々が衣装の上に耳のついたフードを被っていた。元の衣装のシルエットを崩さない、やり過ぎない装飾。ちょうどよかった。(たとえば頭から全身に被るでっかいクリスマスの木の仮装とかをしちゃうとシルエットがもっさりしてしまうし安っぽくなってしまう。)コンニチハクリニックさんから特典会で聞いたところによるとドンキで買ったらしい。
中野ブロードウェイを通り抜ける前に、うどん 嵐で夕食。日替わり(タラ天、とり天、梅干し、わかめ)温かけうどん JPY850。朝から小雨。やたらと寒い。温かい出汁を身体に入れたい。天ぷら揚げたて。アツアツ。サクサク。なかなかよい。三代目茂蔵豆腐で干し芋、かりんとう饅頭、スコーン、くるみ餅を調達。近所に欲しい店。三代目茂蔵豆腐といえば、2022年6月に今の家に引っ越してくるとき、成増駅の店舗で健康弁当みたいなのと干し芋を買って、家で食べた思い出。