2020年6月16日火曜日

こういう時期

田村芽実さんでさえ“頑張るぞ、本気で頑張るぞ!と意気込んだ時間は短く”、“こんなにダラダラした日々は過去にあったか。というくらいダラダラした日々を送っ”たという(田村芽実 公式ブログ - みなさま)。私のような凡人が何かを成し遂げられなかったのは無理もない(もっとも彼女と私ではダラダラの尺度が一緒ではないだろうが)。せっかくの自由な時間を生産的に使えたとは言いがたい。私にはいくつかやりたいと思っていたことがあった。料理を作れるようになりたかった。毎食、外食ばかりでは飽きるだろうし、経済的にも賢明ではない。私はミート・ソースだけは上手に作ることが出来るが、それ以外のレパートリーとなると目玉焼きとスクランブル・エッグくらいだった。所持しているウー・ウェンさんの料理本からいくつかの料理を習得したかった。結果、作れるようになったのは鳥もも肉の肉じゃが。ただ一つだけ。(ちなみに肉じゃがの発祥地については広島の呉と京都府舞鶴市で50年くらい争っている。肉じゃがと呼ばれ出したのは戦後で、当初は甘煮だった。出典は2019年12月10日放送『三宅祐司のふるさと探訪』。)気温が上がってきた時期(5月11日)にミート・ソースを作っている最中、ゴキブリが現れ、自炊の意欲が大幅に削がれた。今では家で食べるときは魚の水煮缶とメステマッハーさんのライ麦パンあたりで適当に済ませている。パンにはローヤル・ゼリーを塗る。あと炭酸水。それでいいんだよ、もう…。栄養的に悪くない食材で腹をまあまあ満たせれば。あとは本を大量に読むつもりだった。理論上は十分に可能なはずだった。日によってはたしかに一日三、四時間読んでいたが、最近では一日一時間くらいしか読まなくなっている。普通に仕事をしているときと変わらない。四月から読み終えてきた本はこんな感じだ(括弧内の日付は読了日):

  • 藤井雅彦、『横浜F・マリノス 変革のトリコロール秘史』(4月3日)
  • Charles Bukowski, “Women”(4月15日)
  • 村上陽一郎、『ペスト大流行』(4月19日)
  • 小松左京、『復活の日』(4月26日)
  • スティーヴン・ジョンソン、『感染地図』(5月3日)
  • Richard Preston, “The Hot Zone”(5月9日)
  • 朝倉かすみ、『てらさふ』(5月13日)
  • 西村繁男、『さらば、わが青春の「少年ジャンプ」』(5月15日)
  • 斎藤糧三、『病気を遠ざける! 1日1回日光浴』(5月16日)
  • Walter Dean Myers, “145th Steet: Short Stories”(5月19日)
  • Jarrett Kobek, “The Future Won't Be Long”(5月24日)
  • 『まんが凶悪犯罪者の驚愕半生』(6月2日)
  • Douglas Murray, “The Strange Death of Europe”(6月7日)

今はミシェル・ウエルベックさんの『素粒子』を読んでいる。こうやって振り返ると、まとまった時間を取って向き合わないと歯が立たない本に一つも挑んでいない。(半分読んで数ヶ月放置していた“The Future Won't Be Long”を読み切れたのだけは潤沢な自由時間の恩恵だったと思う。)中学数学を学ぶと決めたが、二週間ほど前に『増補改訂版 語りかける中学数学』を入手して以来まだ手を着けられていない。仕事に使える本はいっさい読んでいない。部屋の片付けは頓挫している。当ブログも二回しか更新していない。

こういう時期ですから…というのは便利な言い方だ。天気の話のように波風を立てない。相手と同じ立場にいる感じを出せる。実際には天気と違い、期間や中身は人為的に設定されている。また、人によって内容が異なる。私にとっては、生きる糧だった明治安田生命J1リーグ、Hello! Project、田村芽実さん等々の活動が中止・中断し、会社からは在宅勤務が認められ、50%の休業により収入を減らされ、その代わりに自由時間が増え、あまり外出をするなと社会的に圧力をかけられている、四月はじめから今日に至るまでの時期が“こういう時期”である。俗に“自粛期間”と呼ばれる奇妙な日々。自粛という単語のアクロバティックな用法。自粛 意味で検索すると、自分から進んで、行いや態度を慎むこととネット上の辞書には書いてある。この定義は私の感覚とも一致する。でも多くの人々が疑問を持つ様子もなく、禁止令のような意味にすげ替えている。“自粛期間”にも関わらず山に登ったとか、“自粛を破る”奴はけしからんとか。“自粛警察”と呼ばれる気味の悪すぎる老人たちまで一部で発生した(私は彼らを実際に目撃した訳じゃないが、おそらく実在するんだろう。第二次世界大戦中はそれが優等生の行動様式だったんだろう)。世を覆う“自粛”に私は、会社員に求められる“自主性”に近い気持ち悪さを感じる。本当に自分で考えて決めるというよりは、みなまで言わんでも会社(上司)の望むように動けやってこと。会社とかスポーツ・チームのように同じ目的を共有する機能集団であればそれでいいのかもしれない。合わない人は他に転職・移籍することが出来るから。国民という共同体で法律や命令ではなく“自粛”や“自主性”に頼ろうとしてもそう一枚岩になるものではない。構成員同士の監視、密告、暴力が生まれる。アメリカでは連邦政府の権限を制限した結果、自警団が発達し、リンチが生まれた(鈴木透、『性と暴力のアメリカ』)。

結局のところ“自粛期間”は終わったのか、そうではないのか。ちょっと曖昧だ。日本政府による緊急事態宣言の解除に伴い“自粛期間”が終わったような雰囲気になっているが、“自粛”の定義が完全に明確ではない上に(休業した店もあれば“自粛営業”と称して営業時間を少しだけ短縮した店も多数ある)、法律で期間が定められている訳でもないので、何となくなし崩しで少しずつ元に戻っていくのだろう。完全に元通りにはなるには年単位の時間がかかるのかもしれないが。結局のところ、私を含めて日本人の大多数は何となく空気に従っているだけ。山本七平さんが『「空気」の研究』で書いた通り。日本教。上述の“自粛警察”もそうなんだけど、戦争になったときもこういう感じなんだろうな、と思うことがこのCOVID-19を巡るパニックでは多々あった。率先してステイ・ホームを呼びかけ社会を息苦しくさせた出しゃばりな有名人たちは、戦時中には自国民向けのプロパガンダに喜んで協力するだろう。スポーツ選手はそのスポーツが上手であるという以上でも以下でもないのに、媒体を通し、国民のリーダー面をして我々に指図する(もちろん一部の選手だが)。受け手もそういった言葉に影響を受けてしまう。人間はある分野で能力が高い人は別の分野の能力も高いに違いないと錯覚する。ハロー効果(ふろむだ、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』)。その点、爆笑問題さんの太田光さんの発言は地に足が着いていて好感を持った。彼が出演するラジオ番組、爆笑問題カーボーイを聴いてほしい。YouTubeにたくさん違法アップロードされている。(ある回で田中裕二さんが、お子さんがソーセージが大好きだという話をしたところ、じゃあ将来フェラチオ大好きになるねと太田光さんは言ってケラケラ笑っていた。五十代になってもこれでいいんだ、と私は感銘を受けた。自分の人生に少し光が差したような気がして、何だか楽になった。)

私にとっては本日をもって“こういう時期”に一区切りがつく。50%の休業が今日で最後だからだ。(こうやって文を書こうと思い立ったのもそれが大きな理由。)在宅勤務はもう少し続けそうだが、7月からは段階的に出社することになるだろう。今後も100%在宅だけでやっていくのは無理にしても、せめて週に一、二回だけでも続けられたらいいなあと思っている。仕事に取りかかる少し前まで寝ていられる気楽さ。掃除、洗濯、宅配便の受け取りが出来る便利さ。オフィス環境がクソだから尚更。

胸を張ってコレをやりましたと言えることがない。無為と言ってもいい日々だった。現時点で後悔はしていない。これでよかったのか悪かったのかは後にならないと判断できない。無職期間がその後においても私の糧になったように、一見、無意味で無価値な時間が、長い目で見たら役に立つこともある。マルコムXさんが収監中に数多くの本を読んで思想を先鋭化させたように、私も生き甲斐(サッカーの試合とコンサート)を奪われむやみな外出をするなという圧力をかけられたソフトな牢獄で悶々としながら感じたこと、考えたことが今後の人生で活きてくるはずだと信じている。でも、あれだ。Twitterは例外だ。少しやる分にはいい。でも人生の貴重な時間の浪費と紙一重。5月24日からiPhoneでTwitterアプリの使用時間を一日一時間半までに制限したが、まだデスク・トップで見るという抜け道がある。SNSは利用者を短期的な報酬に反応する動物にする。流れてくる短文にふぁぼやRTをポチポチ押すだけの猿。まとまった文章を作る時間、意欲、集中力を削ぐ。ナカムラ・クリニックの中村先生もTwitterを始めてから4月14日を最後にブログ(今はnoteに移行)を更新しなくなった。悲しい。目まぐるしく入れ替わっていく流行りの話題に反応(画面に表示されるボタンを押すか、せいぜい140文字以内の感想を述べるだけ)して何かをやった気になるのは簡単だ。それよりも大事なのは本を読むこと。判断することではなく、理解すること。
人間は善悪が明確に区別できる世界を願う。というのも、理解する前に判断したいという御しがたい生得の欲望が心にあるからだ。(ミラン・クンデラ、『小説の技法』)
Twitterでは、自分の意見に価値があると思っている人が多すぎる。ほとんどの場合、あなたの意見に価値はない。人が意見で救われることはほとんどない。意見が影響力を持つにはそれ相応の専門知識か立場が必要だ。その題材についてロクに学んだこともない人がスマート・フォンでお気軽に表明する意見に何の意味があるのか。Twitterで何かの社会問題に感心を抱いたのであれば、その事柄に関する本を読むべきなのだ。Twitterは何かをちゃんと勉強するきっかけとしては最適である。

2020年5月7日木曜日

Hello! Project スペシャル会員(ゴールド)限定ポイントプレゼント フリーメッセージDVD

4月29日(水)に受け取ったが、5月7日(木)まで観ることが出来なかった。緊張で。握手会の列に並んでいるときの、胃に来る感じ。あれと同じ。佐川急便さんが来たとき私は早めの昼食を摂っていたんだけど、受け取った封筒に書いてあったSPポイントプレゼント商品という文字を見て急に食欲が失せた。申し込んだのが2月末だったから、しばらく来ないと踏んでいたんだよね。COVID-19の騒ぎでアップフロントさんは通常の業務は回っていないだろうから。別に半年くらい届かなくてもいいやって思っていた。意外にも遅延なく来てしまい意表を突かれた。小野瑞歩さんの直筆による宛名(私の名前)とオートグラフが書いてあるブツを封筒から取り出して、テレビ台に置いたままにしていた。握手は強制的に自分の番が来るけど、DVDはプレイヤーに入れないと始まらない。いつまで先延ばしにするんだ? そろそろ観ろよ。今日は天気がいい。部屋に掃除機をかけて、窓を開ける。気持ちのよい風が部屋を吹き抜ける。気分がよい。やるなら今しかない。



█████さん、いつも応援ありがとうございます。つばきファクトリーの小野瑞歩です。█████さんからいただいた質問に、さっそく答えていきたいと思います。一問目~もしHello! Projectにはいっていなかったら今頃どういう生活をしていますか?…と思いますか? という質問なんですが、いやぁ…私は、中学三年生の頃にハロプロ研修生に加入したので、何か、高校、大学の、そのーハロプロに入っていなかったら、どう生活していたのかっていう、想像をあまりしたことがなくて、なのでちょっと難しいんですけど、でもやっぱり周りの友達は、普通に大学に通って、勉強をして、アルバイトをしたり、しているので、私もそういう風に生活していたんじゃないかなとおもいますね。でもハロプロは好きだったので、好きだったので、中学生の頃から。だからハロプロのライブとかに、もしかしたら行ってたかもしれません。二問目! これまでの人生でやり直したい決断や戻りたい瞬間はありますか? という質問なんですが、私ホントに失敗とか、多くて。何か、皆さんの前で失敗して転んでしまうとか恥ずかしい思いをしてしまうことが、結構あるんですけど、でもたぶん、いちいち戻ってたら、たぶんキリがないくらいの失敗をしているので、なので、まあやり直したいなって思うことはあるけど、戻りたい瞬間は今のところありません。三問目。これからアイドルを目指す子に1つだけアドバイスをするなら何と伝えますか? ん~…。アイドル…は、何か、いろいろ覚えたり、色んなことをしたり、大変なこともあるかもしれないんですけど、私自身、あのアイドルが好きでHello! Projectが好きで、こうアイドルになって、ハロプロに入ってそれでとても楽しい生活をいま送っているので、何か好きな気持ちを忘れないでほしいなって、思いますね。アイドルが好きって思ってアイドルを目指していたら、いつか絶対になれると思うし、なった後も頑張れると思うので、その気持ちを忘れずに頑張ってもらいたいなと思います。はい! 四問目。Hello! Projectに入ってから、ご自身が1番成長したと思う点は何ですか? ん~…何だろうなあ…。でも、ここ一、二年…一年くらいは、結構、何か自分の中で、殻が破れたなって思うこと? がたくさんあって、そこは成長できたんじゃないかなって思います。ポジティブになったっていうか、あんまり、はぁ(溜息)…もうダメだ…みたいなことを、思わなくなりました! 五問目! 今日、起きてから何を食べましたか? という質問なんですが、朝ご飯は、昨日の、残りの、中華スープと、あとご飯と、あと、あのー、鶏むね肉で作ったハンバーグを食べました。鶏むね肉と、えのきと、おからパウダーとか入れて、何か最近わたしご飯ちゃんと作るようになったんですけど、健康的なものを意識して摂るようにしています。お昼はサラダ! 六問目! アイドルとしての最終的なゴールは何ですか? おー! おっきな質問ですね。アイドルとしての最終的なゴールは、たくさん、目標は決めているんですけど、まだ、あのー…ゴールってのは決めてなくて、でも目標はたくさん達成していって、いつかゴールが決められるように頑張りたいなって、思います! 最後の質問! 可愛くい続けるために気をつけていること、やっていることを教えてください。ということで、これは、やっぱり可愛い女の子を見たり、可愛い子に、どういうメイクを使ってるの? どういうメイクしてるの? とか聞いたりすることですかね。努力を惜しまない。もっと可愛くなれるように頑張ります! たくさんの質問、ありがとうございます。これからも、私の応援、よろしくお願いします! 小野瑞歩でした! バイバーイ



正直、どうしても聞きたいことってそんなにないんだよね。普段から。ラジオなりブログなりでしゃべりたいことをしゃべってもらって、書きたいことを書いてもらって、それを受け取ることが出来れば、私としては満足なんだ。だったら同じ10,000ポイントの特典でバースデーメッセージDVDにすればいいじゃんと思うかもしれないけど、自分の誕生日(8月)から遠いし(2月末で数百ポイントが消失するのに気づき急いで応募した)、私は誕生日に対する思い入れがあんまりないので。質問を考えるにあたっては、普通の握手会では聞けないような、ちょっと考えないと答えられないようなのを入れたいなと。あとは、小野さんがアイドルというものをどう考えているのかを引き出せればなと思っていた。Alex Banayanさんの"The Third Door"という本を前に読んだことがあって。異常なまでの行動力、使命感、執念、体力、知力、根性で、数々の失敗を重ねながらも各界の著名人とのインタビューを成功させていく無鉄砲な無名大学生(著者)の冒険物語。その中で誰かが筆者にこう助言したんだ。インタビューをするときは、これからこの世界を目指す人に一つアドバイスを送るなら何ですかと聞けと。その職業に対する相手の考え方を引き出すことが出来るから。(記憶だけで書いているんだけど、たしかそんな感じだったと思う。)三問目はそれを参考にした。(『サードドア』という題で日本語版がある。オススメ。)

応募する前。1月だったかな。池袋で豚の脳みそを一緒に食べた二人の紳士に、お二人ならどういう質問をしますかと聞いてみたんだ。うーん…と二人とも首を傾げた。握手会で聞けるからなあ。たしかにそうなんだよな。個別握手会が頻繁に開催され、メンバーさんと対面して言葉を交わすことが出来る。その常識を誰も疑わなかった。今では2月に開催予定だった握手会が延期され、いつになるかの見通しが立っていない。もしコンサートが再開できるようになっても、握手会という風習はしばらく出来ないだろうし、なくなっていくのかもしれない。

10,000ポイントを貯めるのは並大抵のことではない。ポイントのボーナスやキャンペーンを加味しなければ、一千万円分の買い物。ポイントは一定期間で消失する。普通にやっていたら無理だと思うよ。私は家賃、ガス代、出張費、等々、極力すべての出費をアップフロント・インターナショナル・カードに集約してここまでたどり着いた。これからCOVID-19の影響で出張は激減する。特に海外出張はもう年単位で発生しないだろう。短期的にも既に私の収入は減っている。短期で済むのか、長期化するのか、長期化した場合に収入が減るだけで済むのか、先は見えない。10,000ポイントの頂にもう一度到達する日は来ないかもしれない。小野瑞歩さんが5分近くも私だけのためにしゃべっているDVDが存在するという事実。答えを考えるときの仕草や笑顔。宝物です。ありがとうございました。

2020年4月29日水曜日

イタリアン・トマトでマスクを着けて書いた文

自由な時間がどれだけあるかと、その中で何を生産できるかはまったく別の問題だ。むしろ時間が限られていた方がやりやすい。このブログの話だ。誰かの発注を受けて書いているわけではない。締め切りはない。でも放置していたら書かないといけない現場は溜まっていく一方。時間が経てば経つほど書くのが大変になるのは経験済み。未来の自分が苦しむのが目に見える。だから何とか時間を工面してやらないと…そう駆り立てられる。私は四月から在宅勤務になった。その上、月の半分が休業になった。COVID-19の流行に伴う業績悪化を受けて(+見越して)の会社による措置である。たとえば月曜と火曜は8時間、木曜は4時間、というような働き方をしている。いつ終わるかは分からない。とりあえず6月末までは続くのが決まっている。通勤の時間がなくなったし、半分は休みになった。だいぶ暇。となれば週に一本くらい数千文字の文章を書いて投稿するのは造作がなさそうなものだ。実際には二ヶ月前を最後に、ブログの更新は途絶えている。今こうやってイタリアン・トマトの机でポメラを取り出すまで、私はブログ用の文章を一文字もタイプすることはなかった。

もちろん最大の理由は、主な題材としてきたHello! Projectの現場がなくなってしまったことだ。コンサート、ミュージカル、リリース・パーティ等に行ったら何かしらの記録をここに認(したた)めるという習慣は私の身体に染みついている。ライフ・ワークだ。伊達にこのブログを五年も続けていない。現場はしばらくなくなっているが、何かしらを書いて残したいとは思っていた。でもさ。完全な休みの日だったとしても洗濯、掃除、食事、風呂といった雑事をこなして音楽を聴いてYouTubeでも観ていれば一日というのは何となく終わってしまうものなんだ。明日も休みだしその先も時間に余裕がある。そのうちやればいいや。そういう感じで三週間以上が経過した。こうも休みが多くなると、フル・タイムで働いていた頃とは時間の感覚が変わってくるんだ。以前は9時から6時まで働いて20時からジムで運動をするという風に朝から晩まで活動的なのが普通だった。今は15時頃には一日が終わったような感覚。

生活にメリハリを出すのが非常に難しい状況。通勤がなくなった分、早起きのプレッシャーから解放された。それはありがたいけど、オンとオフの境界は不明瞭になった。Hello! Projectの現場だけじゃなく明治安田生命Jリーグも止まっている。ジムは閉まっている。外出をなるべく控えるよう政府は全国的に要請している。ストリートに出たところで多くの店は政府の意向を汲み閉まっている。平坦な日々。労働の負荷は軽減されたが収入は減ることが決まり、娯楽も大幅に減った。底抜けに楽しいことがない。たしかにHello! Projectのメンバーさんは今でもブログを毎日のように更新してくれるし、家にこもらざるを得ない我々に向けてTwitter, YouTube, Instagramにいつも以上にさまざまな動画や写真を投稿してくださる。だが、それはコンサート、リリース・パーティ、ミュージカル、握手会の代わりにはならない。Hello! Projectを通して知り合ったリアルなホーミーたちとTwitterで会話をしても、それは実際にお会いして食事を共にする楽しさには代えられない。フットボールに関して言えば、いくら名試合であったとしてもDAZNで過去の試合を観るのと、スタジアムに赴いて目の前で行われている試合を観る喜びとでは比較することさえ無意味だ。

つばきファクトリーさん、田村芽実さん、横浜F・マリノスを支えに生きる日常が早く戻ってきてほしい。私は強く願っている。でも一方で、もし政府が5月6日をもって緊急事態は終了したと宣言し世の中が経済活動の完全再開に急旋回したら(それはなさそうだが)それはそれで味気ないという思いもある。たしかに私の給料は減る。ボーナスもほとんどもらえなさそうだ。それは痛い。ただ労働者生活は長い。下手すりゃ死ぬまで働かないといけない。たまにはクッションの時期がないと息が詰まる。このまま会社の業績が悪化していけば、そんな呑気なことも言っていられなくなるかもしれない。状況によって私は失業する可能性もある。そうなったら、そうなったときに考える。それでいい。一寸先は誰にも分からない。失敗小僧さんもそう言っていた。

それに、世の中がいい方向に変わるきっかけになるのではないかと期待している。たとえばさ。在宅勤務が広く一般的になるとか。事務所の座席配置に社会的距離が考慮される(席と席を離すとか、パーティションを付けるとか)ようになるとか。人々が電車に乗るとき特定の車両に密集するのではなく分散するようになるとか。飲食店やサテンで空いているのになぜかすぐ隣のテーブルに座ってくる奴がいなくなるとか。まあ、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、何事もなかったかのように元に戻るかもしれないけど。もちろん人々がそこまで気にするようになった社会では、コンサートやサッカーの試合で歓声をあげて飛沫を飛ばすのはいいのかとか、アイドルさんをたくさんの人々に接触させる握手会はいいのかといった問いからも逃げられないんだけどね。

今だからこそ出来ることをやろう的な薄ら寒い意識高い系の言説から、私はソーシャル・ディスタンスを取りたい。とはいえ私も今こそやるべきだと思って実践していることはいくつかある。たとえば、感染症に関する本を読むこと。何年も積ん読していたカミュさんの『ペスト』を読む気になったのはCOVID-19のおかげだ。いま読まなきゃ一生読むことはなかっただろう。同書を皮切りに、三冊を読んで、いま四冊目。今のところ手元にあるのはこの五冊。四冊中で一番のオススメは『感染地図』。まだ読んでいる途中だけど言い切れる。

  • カミュ、『ペスト』★★★★☆(現代のCOVID-19をめぐる人々の反応をそのまま記したかのような場面もある。人間の普遍的な感情を描いたクラシックだと感じさせる)
  • 村上陽一郎、『ペスト大流行』★★☆☆☆(さまざまな文献のコピー&ペースト集。大学の授業を聞いているような感覚。読ませる文章ではない。いかにも岩波新書)
  • 小松左京、『復活の日』★★☆☆☆(私の好みではなかった)
  • スティーヴン・ジョンソン、『感染地図』(読んでいる途中)★★★★★(これぞプロの文章。『ペスト大流行』のような日本国内でしか通用しなさそうな拙い文と比べ構成力にプロとアマの差がある)
  • Richard Preston, “The Hot Zone”(未読だけど期待している)

(★の数はオススメ度)

近所に詳しくなること。今の家に引っ越して約三年経つんだけど、これまではほとんど家と駅の往復だった。徒歩圏内に自然のあるちょっとした散歩コースがあるのを初めて知った。隣駅まで歩くと知らなかったサテンとかスーパーマーケットがいくつもある。遠出の機会を減らす代わりに、徒歩の行動範囲を広げる。

太陽の光を浴びること。身体にビタミンDを生成させる。家にこもりがちなこの時期は特に気を付ける必要がある。
また最近ビタミンDが心や神経のバランスを整える脳内物質セロトニンを調節することがわかり、うつなどのメンタル症状に効果的であることがわかってきました。例えば北欧諸国は自殺率が比較的高いとされていますが、日照時間の短さからくるビタミンD合成不足が一因ではないかとされています。(ビタミンDの効用 - 新百合ヶ丘総合病院
私は真冬のドイツに一ヶ月半ほど滞在したことがあるんだけど、終盤はだいぶ精神的に参ってしまった。いま思えば日照が少ないことによるビタミンDの不足が一因だったのではないか。COVID-19が問題になってからの生活で気分が落ち込んでいる人は楽しみにしていた何かが中止になったとか色々あるかもしれないけどもっと生理的な原因として日光を浴びる機会の減少でビタミンDが不足している可能性がある。日が出ている時間帯は一定時間、外に出よう。それか窓を開けて日差しを肌に浴びよう。この肌に浴びるというのが大切らしくて、長袖長ズボンでは効果が低いようだ。

さいきん読んだ山田鷹夫さんの本(『無人島、不食130日』)に、人間は太陽から力をもらって生きていると書いてあった。だから人間は太陽を凝視することで生命力を得ることが出来、食べなくても生きられるというのが筆者の主張。そこまで行くとさすがにぶっ飛んでいる。私はその境地には至れないと思うけど、人間が太陽に生かされているというのは一つの真実な気がしているんだよね。最近の私は信仰に近い気持ちで太陽に感謝し、日光を身体に取り込んでいる。

そういえば、マスク。いいのを見つけた。編み目が荒いが飛沫の拡散防止には十分。呼吸がしやすい。生地の肌触りがよく、着用のストレスがない。そしてメガネが曇らない。とても気に入った。諏訪繭マスク 普通サイズ シルクふぁみりぃ

2020年2月28日金曜日

椿 (2020-02-22)

50メートルで200円くらい。マツモト・キヨシさんでいちばん安かったデンタル・フロス。同社のプライヴェット・ブランド製品。2月17日(月)に使っていたら歯の詰め物が取れた。右上の奥歯。出張中だったので歯医者さんに行けなかった。本当は治療の予約を今日に入れたかったが、先生が学会に参加のため不在らしく、来週の土曜日まで持ち越すことになった。右側で噛むと食べ物が詰まって痛む。我慢を強いられている。なるべく左だけで噛むようにしている。食べ物を完全に味わいきれていない感覚。私がふだん使っているJ&J リーチ デンタルフロス / ワックス・ノンフレーバー / 55ヤード(50.3m)でも同じことは起きていた可能性はある。しかし私はマツモト・キヨシさんサイドにも落ち度があった気がしてならない。糸が微妙に太く、滑りが悪い。余計な力がかかったのではないか。いずれにせよ安物買いの銭失いだった。50メートルのうち49メートル以上を残したまま出張先のホテルで捨てた。二度と買わない。

歯が気になる上に労働もインテンシティが高く、くたびれる一週間だった。昨日は仕事の後、外国人三名に仙台駅付近を案内した。ずんだスムージーを飲ませ、焼き鳥を食わせた。そういえばそのうちの一人のアメリカ人とこんな会話をした:
―マスクはしないの?
―しないね。マスクでcoronavirusは予防できないから(Twitterで聞きかじった情報)。
―そうなんだよね。俺の兄弟がCenters for Disease Control(アメリカ疾病予防管理センター)に勤めているんだけどさ。マスクではcoronavirusを防げないというのを彼から聞いているから俺もしない。手洗いが有効だそうだ。
日本のストリートではマスクを着けている人が多い。もしcoronavirusの予防に少しでもなると思っているのであれば、おまじないの世界と言っていいだろう。ただし感染した本人が付ければヴァイラスの拡散防止にはなるらしいし(そもそもストリートに出てくるなという話だが)、ちょうど花粉症の時期でもあるので、マスクの着用がまったく無意味というわけではない。

今日は会場が新宿で、当選していたのも夜公演だけ。早くから移動する必要はない。少しゆっくりしたかったので、ちょうどよかった。DAZNの見逃し配信で湘南ベルマーレさん対浦和レッドダイヤモンズさんを観てから家を出る。水谷竹秀さんの『日本を捨てた男たち』を読む。

12時58分、池袋の楊3号店。回鍋肉とご飯。
―花粉症ですか?
―ちょっとね。花粉症ですか?
―そうです。
―クスリ飲んでますか?
―飲んでます。
―ビタミンD3をたくさん摂ると、軽くなります。
―クスリは飲んでいない?
―飲んでないです。ビタミンだけ。
―いいこと聞いた。
―花粉症 ビタミンで調べてみて。
調べてみます、と会計のときにお店の人は言った。もっとも、私自身がグズグズしていたので説得力はなかったかもしれない。

13時32分、池袋フラミンゴ。コーヒー・フロート。

新宿ReNYには何度か来ているから最初に比べれば迷わなくなったが、相変わらず私には新宿駅付近の土地勘を得られない。まだ仙台駅付近の方が分かる。15時14分、小野瑞歩さんの日替わり写真とコレクション生写真2枚を購入完了。あとDVD MAGAZINE Vol. 10。どれも売り切れていなかった。昼公演が行われている最中だけあって待ち時間なしで買えた。

Hello! Projectはコンサートやイベントの参加者にマスクの着用を呼びかけている。無自覚の感染者もいる可能性を考慮すると、一律でマスクを付けさせるのは理にかなってはいるのかもしれない。私自身がcoronavirusに感染していないとはいえ、この状況でマスクを持参しないのはメンバーさんに対して不誠実。ポーズとしてでもマスクは着けたほうがいい。私の家にはマスクが無駄に80枚以上ある。二、三枚カバンに入れてきた。が、マスクを入れたままそのカバンを新宿駅西口中央地下1階(白色/右側)コイン・ロッカーに預けてしまった。今日の会場である新宿ReNY近くのセブン・イレブンに入ったところ普通に売っていたので買った。お一人様一点のみという制限はあった。花粉症ではある。今年はまだ薬を飲まずビタミンD3+K2で乗り切っている(鼻にスプレーは一日に一回くらい噴射する)が、ビタミンの量が足りないのか症状を抑えきれていない。今日はだいぶくしゃみが出る。喉のかゆみもある。だからマスクはあるに越したことはなかった。

16時7分、新宿アンダーグラウンドのリエ・コーヒー。季節のハーバル・ティー。何だったかは分からん。暖房が過剰。暑苦しい。鼻水が治まらない。

今日は17時半開場、18時開演。

17時15分、150番までお持ちの方はこの付近まで来るようにとエスタシオン係員。
17時26分、50番まで階段どうぞ。

オタクさんがたくさん集まる場所に来るのは久し振りな気がする。入場を待つ人々をまじまじと見ると、やはりキモい。我々オタクさんとアイドルさんでは生物的な階層が違いすぎる。同じ学校なら言葉を交わすことすら許されなかった。本来であれば交わる要素など一切ないはずのオタクさんとアイドルさんが、こうやってコンサートやイベントを通じてお互いを必要としているのは貨幣経済の妙である。アイドルさんが仮に我々を個々の人間としては哀れな負け犬だと思っていたとしても、お金を払って興行に足を運ぶ人たちとしての我々がいなければ彼女たちの活動は成り立たない。

若いカップル。ファックしていればいいのに、何でHello! Projectのコンサートに二人で来るんだろう。その辺の一般ピーポーのナオンがどうあがいたってセックス・アピールでつばきファクトリーさんとは張り合えないわけやんか。(勘違いをする人が多いけど、セックス・アピールという言葉は性的魅力という意味だよ。)彼女の自己評価は知らんけど。男は極上のナオンたちを見てしまった後でどうやって目の前のナオンに対して気持ちを高めるんだ。無理じゃないか? それともアレか、FANZAで準備運動をしてからアイドルさんの写真集でシコる(俺グラビアでは抜けないんですよという40代男性に対するある関西出身者による助言)的な感じで、アイドルさんを観た後に普通のナオンとファックするといっぱい出るんだろうか? 順序は逆だが…。

17時30分、100番まで呼び出し。

今チケットが手元にないから正確な番号は分からないんだけど、アップフロントさんが私に与えた整理番号は480前後だった。新宿ReNYの収容人数からするともうほとんど最後なんじゃないか。だからってわけじゃないんだけど、去年一昨年の2月22日のような高揚感はない。あ、分かっていると思うけど、2月22日というのはつばきファクトリーのメジャー・デビュー日。番号が悪い以上に、会場の規模が拡大するどころか縮小したという特別感のなさね。当然来ると思っていた東海のホーミーはそれを理由にファンクラブ先行の申し込みを見送ったんだって。次に会うのは5月23日(土)、このツアーの岐阜公演かな。予定通り開催されればの話だが。

17時35分、230番までの方どうぞ。
17時38分、330番。
17時40分、当日券ご希望の方いらっしゃらないですか?
17時41分、待機場所に人がまばら。この様子だと私の後ろはほとんどいなさそう。
17時42分、420番。
17時44分、460番。

10番毎に呼び出され一列に並んでいるにも拘わらず、私の後ろにいたオレンジ色のフード付きダウン・ジャケットをお召しになった50代半ばくらいのふくよかなハゲが徐々に私の真横に来た。気色悪いなと思っていたら案の定、どさくさに紛れて私を追い越した。いくつだよアンタ。何かもう、死んじゃえよ。チケットをもぎられ、600円を支払い、ミネラル・ウォーターを手にし、フロアへ。うわ、マジかよ。思わず声が出た。もう人が溢れつつあった。味噌汁を飲み終わった後の残りカスのような場所しか残っていなかった。選ぶ余地はほとんどなかった。入ってすぐの段を上がったところに立つ。しまった。前の紳士が包茎チンポ(いわゆるドリチン)のような形状をしたニット帽をお召しになっている。だがもう動くのは難しい。ライブハウス(和製英語)で初手の失敗は覆せない。

だけど会場に救われた。見やすいね新宿ReNYは。包茎チンポ(いわゆるドリチン)のような形状をしたニット帽で視界は塞がれはしたものの、基本的にはよく見えた。メンバーさんのほぼ全身が見えた。一番後ろでここまで見える会場はそうないだろう。二つ目の衣装で小野瑞歩さんが左奥に下がって水を飲むときに屈んだ際のスカートの中も見えた。もちろん、見えていいものしか穿いていない。かといってそう簡単に見られるものでもなく、稀少性は高い。ご利益があるとされている。ありがたや~、ありがたや~。公演を通して包茎チンポ紳士が脱帽していればもっとよく見えたのは間違いない。だがもし彼が包茎チンポでなかったとしたら私がいた空間は先に誰かが埋めていたかもしれない。

ただ、場所が悪いだとかチンポジ(包茎チンポニット帽を被った紳士の位置取り)がどうのとかは開演すぐにどうでもよくなった。つばきファクトリーさんが私の雑念を吹き飛ばしてくれた。彼女たちがステージに現れた次の瞬間から眼を奪われた。最初の衣装がとてつもなく素晴らしい。ハレの日に相応しい。着物をアレンジしたようなデザイン。キレイなだけじゃなく肌も見せるところは見せている。絶妙にツボを押さえている。『エイヤサ!ブラザー』を思い出したけど、こっちの方が手が込んでいる。マブすぎるナオンたちが身に着けることによる相乗効果。眼が喜ぶ。瞬く間にコンサートの世界に連れて行かれる。衣装ってのはこうじゃないと。Hello! Projectもこれだけの仕事が出来るのかと驚いた。だって前にも書いたように最新シングルの衣装がクソだせえからさ。雲泥の差よ。つばきファクトリーさんも嬉しそうで通常に比べ40%増し(当社比)で生き生きとしていた。初めて人前で見せることの興奮、新鮮味も寄与していただろう。一つ目の衣装をもっと長く観ていたかったが、二つ目の衣装もいかにもアイドルさんっぽくそれはそれでよかった。衣装替えを終えてステージに現れた時点では小野瑞歩さんはお腹はほとんど露出されていないのだが(メンバーさんによって着替えた段階でのお腹の出方に差がある)、動くにつれ生地がずれて肌が露わになってくる。趣がある。いとおかし。どのメンバーさんもおへその国からこんにちはしてくださらないので、そこだけは残念。

私の場所的に山岸理子さんがよく目に付いたんだけど、彼女の表情やヴァイブスがとにかくセダクティヴで。もう、セックスでしょ。メンバーさん全員から溢れんばかりのフェロモン。分泌されまくっている女性ホルモン。新沼希空さんがお好き博多のお菓子は通りもん。もし彼女たちが性の悦びを覚えているのだとしてもこのような形(や写真集等)で還元してくれるのであれば私は歓迎する。性の悦びが関係しているのかどうかは私には知る由がないが(小野田紗栞さんは別として)、つばきファクトリーが魅力を増し続けているのは間違いない。浅倉樹々さんが復帰した9人のつばきファクトリー。旬の中の旬。何使ったって止めらんねえ。誰がやったって超えらんねえ。それぞれの個性。どこを見ても完璧。欠点がない。いくら観ても飽きない。ずっと観ていたい。この集団はまだ私を夢中にさせ続けている。私は一時期に比べるとHello! Projectにはやや醒めつつあるが、つばきファクトリーだけは例外である。

トークのセグメント。デビューしてからの3年間で恥ずかしかったこと的なお題。
・昔ブログでやらかしちゃって…と小野田紗栞さんが言い始めて、場内がしばらくざわざわしていたのが可笑しかった。もちろん我々の頭に浮かんだ好きってなった♪の件をぶっ込むわけがなく、ささくれが出来たときにその写真をブログに載せたという話だった。見た人? 手はそんなに挙がらず。掘らないでねと懇願する小野田さん。(いま検索してみたら2016年9月6日の記事だった。)
・リリース・パーティでメンバーさんが一斉に水を飲みに行ってステージ上に岸本ゆめのさんと二人だけになったときの話をする小片リサさん。場をつなぐために二人で話したが、岸本ゆめのさんがことわざを言ったのに対抗し、私の方が頭いいとマウントを取った。
・昔のブログでは小学生の頃のプリクラのように写真にフレームをつけていた。私なんて餃子を切り取ってフレームに使っていた、と岸本ゆめのさん。
・谷本安美さんはブログ冒頭でやっていた挨拶が今となっては恥ずかしい。消したい。浅倉樹々さんは最初に魔法使いのキキですと書いていたが、皆さんに告知をせずやめた。キャラじゃないなって。(ヘッズからエーイング。)飛べません。

就活センセーション』のイントロで、小野瑞歩さんが一対一で笑顔を交換してださった。この椿ツアーにおいて『就活センセーション』がみずほchanと私のテーマ・ソングになった瞬間である。みずほchanと言えばさ。コンサート中の小野さんへの掛け声はみずほ!なんだけど、今日は咄嗟に出て来ず、お…と言い掛けてしまった。私は最近(1月20日からなるべく毎日。と言いつつ毎日は出来ていない)小野瑞歩さんのブログにコメントを投稿するようにしているんだけど、そこで小野さんのことをおみずchanと書いているのね(最近はみずほchanに変えつつあるけど)。おみずchanとして認識することが続いていたから、お…になってしまった。コンサート中の掛け声は瞬発的な反応が求められる。筋力トレーニングと一緒で、少し日にちを置くだけで感覚は鈍ってしまう。

立て続けに曲をやった後のみずほchanの表情がHIIT (high intensity interval training)をやっている最中の私のようだった。出せる力をすべて出し切っている爽快感が伝わってきた。

2019年11月末にドロップされたBEYOOOOONDSさんの1stアルバム“BEYOOOOOND1St”の衝撃によって、私の中で同集団以外のHello! Projectの音楽は影が薄くなっていた。しかし今日のコンサートでつばきファクトリーも名曲揃いであることを再認識した。私の記憶がたしかなら(違っていたらごめん)セットリストはカヴァーなし。オリジナル曲だけで構成されていた。初めてだよね。たぶん。あ、いや、デビュー一周年のコンサートがオリジナル曲だけだったね。でもね。同じオリジナル曲だけのコンサートでも二年前とはクオリティが段違いだったよ。あのときに比べて曲の充実度といったら。新曲『意識高い乙女のジレンマ』『抱きしめられてみたい』は共に間違いのないドープ・チューン。セットリストには間違いが一つもなかった。『ハッピークラッカー』もなかった。

衣装、セットリスト、メンバーさんの魅力、すべてにおいて申し分なし。これまでのつばきファクトリーのよさをすべて凝縮した、集大成のようなコンサートだった。正直なところ整理番号がアレだったので多くは期待していなかった。大事な記念日のコンサートを観させてもらえるだけでありがたい、参加することに意義があるというオリンピックの精神を持っていた。しかし蓋を開けてみると一本満足バーを百本食べても得ることが出来ないほどの満足感を得た。

新宿ReNYは開場前からクロークを受け付けていた。にもかかわらず大多数の観客が足元に荷物を置いていた。私がフロアに入った時点でほとんど足の踏み場はなかった要因は客入りの多さだけではなかった。みんながコイン・ロッカーなり会場のクロークなりに荷物を預けていればだいぶ余裕を持って観られたはず。もうさあ、カバンを床に置くという風習はいい加減やめさせろや。ジャンプ禁止の前にまずそっちだろ。人が一人立てるくらいの床面積を荷物で占有している奴らも普通にいるしさ。でも彼らは何かに違反しているわけではないんだよね。むしろエスタシオン係員は荷物を下に置けって積極的に呼びかけていたからね。係員がそう言うのならこれでいいんだって思うよね。わざわざお金を払って預けようとはならないよね。オタクさんはランダムのL版写真1枚に500円を平気で払うのに普通の出費には異常にケチだから。あとちょっと不満だったのが女限に余裕があったこと。後ろの方はスカスカだったよ。狭めてほしかった。女がみんな女性限定エリアに行くわけでもないし。

アンコールはつばき! 三周年! だった。最後のコメントで秋山眞緒さんは今日で皆さんのことが大好きになりましたとおっしゃっていた。私のような汚れた大人はつい言葉尻をとらえて昨日まではどうだったんだと勘繰りたくなるが、彼女の言葉に他意はないであろう。

小野瑞歩さんは、この先も4周年、〇周年、〇〇〇、〇〇〇(おううえんという感じでぼやかすような言い方)…とずっと皆さんとこの日を祝っていきたいという旨のことをおっしゃった。素敵な言葉だと私は思った。しかしアイドルさんは永遠ではない。いつ終わっても不思議ではない。流れ星のように眩い光を放ち、いつの間にか彼女たちは儚く消えていく。その日が五年後なのか、一年後なのか、はたまた明日なのか、それはそのときにならないと分からない。明日ってのはさすがにないと思うが、何も保証されていない。

今日のセットリストで私が唯一ピンとこない曲が『ハナモヨウ』だが(どういうわけかずっと好きになれない)、どうやら曲が始まったときの我々のどよめきが凄かったらしく、皆さん『ハナモヨウ』お好き? と山岸理子さんはオーディエンスに聞いていた。(私の周りでは最後の『帰ろう! レッツゴー』が始まったときにはしゃいでいる人たちが多かった。)

終演後のお見送り会に参加せずにお帰りになる紳士はそれなりにいた。おそらく15-20人前後いたんじゃないかな。Coronavirus前に全員握手を回避する紳士はこんなにいなかったと思う。握手に比べて濃厚接触度が低い(というか語義通りの接触ですらない)のでそんなのを待つよりは早く帰るという判断をしているのだろう。エスタシオン係員から手にアルコール消毒液の噴射を受ける。2メートルくらい離れたところに一列に並んだつばきファクトリーさん。私は扉のすぐ近くにいたので二番目だった。バースデー・イベントのお見送りのときと同じスピード感(つまり一瞬)だが相手が9人なんで、言葉をかけるのも難しい。マスクを着用し手を振る美女たちの前を、マスクを着用してペコペコしながら通り過ぎるというシュールな時間。二人目の小野瑞歩さんから、指を差しながらのあ!!!をいただいた。マスクをしていてなおかつ普通の服装(黒いTシャツ)姿でも瞬時に認識してもらえたのが私は単純に嬉しかった。

コンサートの余韻に浸りながら新宿駅に向かって歩いていたら前に某有名オタクさんがいた。たぶんお連れの紳士だと思うんだけど、1メートル圏内に入ると臭いがツンと来た。あのはじめの肩出しの衣装! アレ見てまたコンサート行きたいと思いましたネ! と彼は異臭を放ちながら興奮気味にまくし立てた。コレが新宿スタイル。

Eldar Djangirovさんの新譜(“Rhapsodize”)を聴きながら帰途につく。つばきファクトリー ライブツアー2020春 椿、非常に楽しかった。最高だった。つばきファクトリーさんが横浜F・マリノスと並んで世界で最もイルな集団であると確信した。明日は個別握手会が中止になったので明治安田生命J1リーグの開幕戦、横浜F・マリノス対ガンバ大阪さんを観に日産スタジアムに行く。楽しみだ。三連休の初日がつばきファクトリーさん、二日目が横浜F・マリノス、三日目が予定なし。至福。

これを書いている時点では、私が次に入る予定だった3月7日(土)の柏公演の中止が決まっている。3月15日(日)の横浜公演以降は実施してほしい。仮にやむを得ず中止したとしても、必ず振り替え公演を設けてほしい。なぜならつばきファクトリーが最高だから。椿ツアーが最高だから。

2020年2月25日火曜日

ウエスト・サイド・ストーリー (2020-02-15)

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』にヒロイン役で出演するのがどれほど凄いことなのか、私は分かっていない。でも去年のバースデー・ライブ(コンサートのことをライブというのは和製英語)でご出演決定を我々に知らせる田村芽実さんの喜びようと、まさか受かるとは思っていなかったという口ぶりからして、ご本人にとって、そして客観的にも相当ビッグな仕事なのだろう。ファンクラブに入っている身として先行受付に申し込まない手はなかった。15,000円のミュージカルは高いから一公演だけ申し込み、6,500円のコンサート(つばきファクトリー)は24公演に申し込む(当選したのは18公演)という、俄かに理解しがたい経済観念。私は普段の消費活動でも同じことをしている。高い商品の購入には慎重で、単発で見るとそこまで高くはない買い物を繰り返す。結局、累計すると大きな金額になる。毎月のカード請求額が異常な金額になるカラクリ。

ここ一、二週間は目覚めが悪かった。朝になっても疲れが取り切れていない。中途覚醒はしていないし、Fitbitの睡眠スコアも安定して80点前後。日中にしんどくなるわけでも、眠くなるわけでもない。深刻さはない。でもどこかスッキリしない日が続いていた。こうなるのを見越していたわけではないが、今日は朝一で整体の予約を入れていた。先生の施術が的確だったのだろう、昼過ぎには元気がみなぎるのを実感した。パンダさんパワーMAXとはこのことである。

Weston A. Priceさんの“Nutrition and Physical Degeneration”という本がとても面白い。未開部族が白人文明の食事(小麦粉、甘いもの、缶詰等)を取り入れることで顔と歯列弓が狭まる。歯が収まらなくなる。虫歯が大幅に増える。口呼吸になる。身体が弱くなる。というのを筆者が実際に数々の部族や伝統的な食生活を続けている地域を訪れて実地調査で示していく。これらの変化はわずか一世代で起きる。古来からの食事を続ける親と、白人文明の食事が主の子供で顔の形と歯並びがまったく異なる。素晴らしい発育や歯の健康、丈夫な身体を支える伝統的な食事の例は、
・ライ麦パンとチーズ。肉を週に一度
・魚の肉、脂、卵。野菜を数種類。たまにクランベリー
・動物の血、肉
といった具合だ。(ちょっとうる覚え。気になる人は原典にあたってほしい。ネット上で無料で見ることも出来る。)白人の食事を導入して虫歯に悩まされるようになったある部族では、歯の痛みが自殺の唯一の原因になっているという(彼らの社会には歯医者が存在しない)。私はこの本をどこか遠く離れた地域に住む人たちの話としてではなく、自分の問題として読んでいる。私は子供の頃に歯の矯正をしたし、口で呼吸をすることが多かったからだ。そしてたしかに、糖質を制限し始めてから明らかに虫歯は減った。出版されたのは1939年。80年の経過を感じさせない。こういう本のことをクラシックと呼ぶのだろう。(『食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響』という題で2010年に日本語版がドロップされているようだ。)

健康や栄養に関する言説は混沌を極めている。考えられるほぼすべての説が入り乱れており、それぞれの論者が自分こそは正しいと主張している。しかし、小麦粉についていい話を聞いたことがない。この時期に多くの人々を苦しませる花粉症をもたらす原因の一つとも言われている(たとえば宮澤賢史、『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』)。花粉症に罹っている人たちが真っ先にするべきことは糖質の過剰摂取をやめること、特に小麦を避けることである。(小麦がここまで敵視されている最大の理由は20世紀後半の品種改良。その影響を受けていないスペルト小麦はよいとされている。)今日の昼食はそれを踏まえた上で、池袋の楊3号店で汁なし担担麺を注文した(いや、めっちゃ小麦粉ですやん)。おいしい。3号店でいつも腕をふるっている料理人さんは汁なし担担麺を作るのがあまり上手ではなかったが、ある時期から技量が向上し、2号店と遜色なくなった。

13時半過ぎに市場前駅。IHI STAGE AROUND TOKYOの場所を把握。開場が17時、開演が17時半なのにこの時間に来たのには二つの理由がある。一つは万が一の事態(電車が止まる等)に備えたかった。もう一つが、何時間か労働をする必要があった。MIFA Football Parkというフットサル場に併設されたサテン。アイス・コーヒー。会社のラップトップを開く。カウンターの席。椅子が低すぎる。フットサルをやっている子供たちの母親たちとおぼしき集団が後ろの長机でワイワイやっている。うざめ。そういう場所なのでしょうがない。Tame Impalaさんの“The Slow Rush”を聴く。非常にドープなアルバム。労働を完了させてサテンを出る。しばらく会場付近をウロウロする。空間がだだっ広い。建物が密集していない。余裕がある。この近くに住んでいればジムに入らなくても好きなだけジョギングが出来る(ジョギングは筋肉とテストステロンを低下させるので私は滅多にやらないが)。一口に東京といっても広いんだな。

開場予定時間は17時だったが、16時45分にロビーまで入れるようになった。中の掲示で公演の長さを知る。
上映時間
1幕:1時間30分
休憩:20分
2幕:55分
約2時間45分
ロビーでプロテイン・バー(Rise Bar, The Simplest Protein Bar, Almond Honey)を食べる。私はiHerbでプロテイン・バーを色々と比較したが、原材料に関してはコレが圧倒的に優れている。アーモンド、はちみつ、ホエイ・プロテイン・アイソレート。何と三つだけ。お腹も空いていないし、夕食はコレだけでいいかなと。ロビーの座席表。自分のチケットと照合。田村芽実ファンクラブ事務局さんがとてもよい席を恵んでくれたことを知る。4列目の中央付近(最後部が32列)。すぐ後ろが通路。実際に座ってみるとそれはもう明らかに良席だった。これはやばいなと。これ以上前だと近すぎて却ってステージが観づらそうという絶妙な塩梅。整体によってパンダさんパワーはMAXだし、席はステージに近いしで、開演が楽しみで仕方なくなった。このワクワクする感覚は横浜F・マリノスの試合前にもあるのだが、Hello! Projectで味わうことは減ってきている。これからどんなスペクタクルが展開されるんだろう、という純粋な期待。客席が回るってどういうこと? いや、言葉の意味としては分かるんだけど。実際どういう感じなのか、想像がつかない。

開演してすぐに私は圧倒された。体験したことのない没入感。我々が観ている場所も演出の一つに組み込まれている感覚。冒頭からガンガン回る客席。(一つ一つの席が回るんじゃなくて、全体が時計回りと反時計回りに動く。)自分で顔を動かさなくても、視点が勝手に物語の中心に移動するんだよね。こんな会場があるんだな。IHI STAGE AROUND TOKYO。一度、体験してみる価値があるよ。観る前はチケット代が高いと思っていたが、値段に納得するのに時間はかからなかった。まずこの会場と席の時点で数千円で済むはずがないし、ミュージカルそのものも相当な労力をかけて作り上げられているのが伝わってきた。私はミュージカルのことはよく分からないが、おそらくこういうのが一流のミュージカルなんだろうなと思った。こういう経験を出来るのは大きい。要所で繰り広げられるダイナミックなダンスは動きが揃っていて、鳥や魚の集団移動を見ているようだった。衣装も手が込んでいた。移民役の男性たちが着ているデニム上下がカッコよかった。自分も上下でデニムを着たいと思った。

田村芽実さんはヒロインだったので自ずと出番は多く、あえて注目する必要はなかった。物語に身を任せていれば田村さんのことを追うことが出来た。今回のミュージカルで私がちょっとびっくりしたのが、キスの頻繁さ。そんなにキスする必要があるのかというくらいにフィアンセ役の村上虹郎さんとキスをなさっていた。村上さんの欲望でどさくさに紛れて台本に書いてある以上にキスをしているんじゃないかと訝しがりたくなるほどだった。桐村里紗さんの『日本人はなぜ臭いと言われるのか』によると日本人が一般的に自分の口臭に無頓着なのは欧米人のように日常的にキスやハグをしないからと考えられている。舞台役者さんたちはそうはいかない。あれだけキスの機会が多いと口臭の予防には相当に念を入れざるを得ないだろう。個人のエチケットを超えてもはや職業的な義務の領域。なお、同書では口腔ケアに有効な栄養素として
・ビタミンC(炎症→歯周病の元になる活性酸素を抑える)
・マグネシウム(体内のカルシウムのバランスを調整し歯石の沈着や歯槽骨の脆弱化を防ぐ)
・フィトケミカル(抗酸化、抗菌、消臭)
・食物酵素(口臭元のタンパク質分解)
が挙げられている。

私は物語にはそれほど引き込まれなかった。開演前に横の若い女性が読んでいた冊子(おそらく公式パンフレット)に田村さんのインタビューがあった。横目でちょっと覗いたら(覗くな)マリアの悲しみを歌で表現したい的な言葉が載っていた。私がHubert Selby Jr.さんやDonald Goinesさんを愛読して麻痺しているのかもしれないけど、そんなに悲しい話には思えなかったんだよな。主役の二人は恋愛を楽しんでいるわけで、悲劇って言ってもさ。知れてるじゃん。それに、たしかに人は死ぬんだけど、話としてはキレイで、ドロドロしていなかった。麻薬が出てこないしさ。もちろんストリートの現実を描くのは主眼ではなく、民族の壁を超えた純愛が物語のテーマなんだろう。だからこそ広く民衆に支持される有名なミュージカルになったんだろう。

田村芽実さんがご出演されていなければ私はブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』を観ることはなかったし、IHI STAGE AROUND TOKYOに足を運ぶことも一生なかったかもしれない。田村さんが私をこのミュージカルに、この会場に導いてくれた。今日の観劇は私が今後ミュージカルを観る上での一つの尺度になるだろう。そんな貴重な経験をさせてくれた田村さん。私をココに連れてきてくれてありがとう。

2020年1月24日金曜日

つばきファクトリー 6thシングル発売記念 ミニライブ&握手会イベント (2020-01-14)

三連休明けだろうが何だろうが、休暇を取るんだよ。12月12日(木)にアルビ兄さんが予告していた通り、シングル発売週につばきファクトリーさんがクラブ・チッタに戻ってきた。リリース・パーティの会場としてこれ以上の箱は望むべくもない。ショッピング・モールのイベント広場よりも音響がよくステージが高いのは言うまでもない。通常のコンサートをやる場所としてもライブハウス(和製英語)としては上位に属する。それにリリース・パーティはコンサートに比べて混雑しないので他の中年男性たちと密着しなくてよい。ストレスが少ない。つまり一公演6,500円くらいするライブハウス(和製英語)・ツアーよりも1,100円で入れる今日のパーティの方が(時間はもちろん短いが)鑑賞環境としては上なのだ。私はつばきファクトリーさんの春ツアーに18公演入るのだが、クラブ・チッタと張り合えるクオリティを備えた会場は新宿ReNYと岐阜のClub-Gくらいしかない。(と書いていて思ったけど何でツアーのコンサートをクラブ・チッタでやってくれないんだ?)

私が大学生の頃に聴いていたAFN(米軍関係者向けのAM放送)で、いつも同じ時間に同じ場所を通るとテロリストに狙われやすいから気を付けろという注意喚起が流れていたのを覚えている。川崎でつばきファクトリーさんのリリース・パーティがある日の私はまさにそれに当てはまる。行動パターンが固定化している。一日のスケジュールがほぼ同じだし、横浜まではいつも同じ電車に乗っている。

そう。まずはハングリー・タイガー。横浜モアーズ店。開店時間の11時1分に整理番号を発券。20番。11時34分、ダブル・ハンバーグ・ステーキ。11時53分、ホット・コーヒー。12時5分、会計。2,270円(平日は土日より数百円安い)。横浜駅から東海道線。プラットフォームで20分くらい待たされた。人身事故があったとかで。川崎駅。私と同じ電車に乗っていたのか、おまいつの中年男性二人組がすぐ前を歩いている。クラブ・チッタ。今日はコンパクト・ディスクを予約する必要がない。発売日の前日。いわゆるフラゲ日。昔から業界の慣習で、実物をゲトれるようになる。12時59分、列に並ぶ。穴の開いた箱に手を入れて、くじ引きのような感じで自分で参加券を取るんだけど、前にいたバーコード頭の紳士の取り方が乱暴で(わざと多く取ってその中からいい番号を選ぼうとしているような感じもした。それは私の憶測だが、いずれにしても動きが不審だった)、箱が壊れるんで…と売り場の青年に露骨にイヤがられていた。13時12分、何やら買い出しのビニール袋を手に下げたアルビ兄さんがクラブ・チッタに入る。ルイ・ヴィトンの財布、NIKEのhoodie(グレー)、NIKEのロング・パンツ(黒)、NIKEのスニーカーといういつもの、オラつき気味な地方の男性を体現したスタイリング。13時17分、私がコンパクト・ディスクを購入完了。ガッカリする番号。一部が272番、二部が483番。顔をしかめる。が、深追いはしない。列には並び直さない。そういえば前に並んでいた50代くらいの紳士が高校のときの担任の先生に似ていた。

13時27分、星乃珈琲店駅前店でウインナー珈琲。Jarett Kobekさんの“The Future Won't Be Long”を読む。面白いが、同じ著者の“I Hate the Internet”の方が私は好きだ。“I Hate the Internet”は小説ではあるが物語はおまけ。補足説明のような形で展開される実在のさまざまな人物、組織、大衆への辛辣な論評がメイン・ディッシュ。書きたいことを好きに書く喜びが伝わってくる。こういう文章を自分も書いてみたい。そう思える稀有な本。Slum Villageさんを聴きながらこの本を読むと、私の文化的な洗練度合いを追体験することが出来る。『くたばれインターネット』という題で日本語訳されている。2,860円とちょっと高いが、私のコアなファンは読んでみてほしい(翻訳の質は未確認)。支払いのときに私が出した10円玉の一つがピカピカだったので気になってめくったら令和元年と刻印されていた。店員さんが取る前に財布の中にある古い10円玉と替えようかという考えが頭をよぎった。製造が何年だろうと10円玉の価値には変わらないんだから…と思ってやめた(行動経済学の本を読んで身につけた合理的な思考)。少し後悔した。

① 16時集合、16時半開始

番号がどうであれ、この会場だと大体いつもこの辺になる。右端付近の6列目。コンパクト・ディスク売り場の列の長さからして前よりもヘッズの数は少ないんじゃないかと私は思っていたが、そうでもなかった。同じくらいかな。NIKEのhoodie(グレー)を脱いだアルビ兄さんが登場。黄色と緑のストライプ長袖Tシャツの上にBILLABONGの半袖Tシャツ(黒)、首には金色のネックレス。客入りの少なさにモチベーションの低下すら感じさせた前回に比べると士気は高め。今日から浅倉樹々が全部出ると言って我々を鼓舞する。ジャンプの禁止を強調。(ジャンプが禁止になってから)リリイベ初なんで、変な意味で注目されてますから、とアップフロントの社内事情を漏らす。残念ではございますが…、禁止禁止言うのは好きじゃないんですが…と現場の苦悩を匂わせた。盛り上がる準備できてますかと我々に発声を求めるいつもの流れ。半分くらいしか声が出てねえんだよなあ…とか、何か声が小さいなあ…的ないつもの煽りはなく、彼はあっさりと捌けた。(パーティ中、左の袖から腕を組んでフロアを睨みつけるアルビ兄さんの眼光があまりに鋭く、私はステージよりもそちらに注意を奪われることが何度もあった。)

ストリート(Twitter)の情報によると数日後のリリース・パーティで、優勝する準備は出来てますか!とアルビ兄さんがヘッズを煽ったらしい。横浜F・マリノスのファンである私はこう思ってしまう:我々は2019年の明治安田生命J1リーグで優勝しました。アルビレックス新潟さんはどうですか?(まだ2020年シーズン開幕前なので王者として調子に乗らせてください。)

薄々は気が付いているのだが、昔に比べて私の聴力は落ちている。いつからなのかは分からない。五年前なのか、十年前なのか。もっと前なのか。私は幼少期から生粋の音楽好きだったし、電車やバスに乗って片道一時間半くらいかけて学校や会社に行く生活を中学生の頃から続けている。通学・通勤ではずっとひとりきりイヤフォンで音楽聴いている。たしかどこかの国際機関がイヤフォンで音楽を聴くのは一日一時間以内にしろというガイドラインを出していた。私の場合、一時間で収まっている日はゼロに近い。その上、耳栓をつけるようになったとはいえ過剰なデシベル数に鼓膜が晒されるコンサートやイベントに年数十回も行っている。耳に負担の大きい生活。数年前に耳年齢を計測できるアプリをiPhoneにインストールはしたものの一度も開くことが出来ていない。結果を知るのが恐いからだ。

他人よりも早く耳が遠くなったとしても、私は仕方がないと思っている。この生活を自分の意思で選択したからだ。仮に大音量の環境にい続けるにいることが聴力に与えるリスクを私が知らなかったとしても、それは知らなかった私が悪い。大人なんだから。もちろん耳が悪くなるのをなるべく防ぐために自分で出来ることはしていきたい。コンサートでは必ず耳栓をつける。イヤフォンの音量を大きくしすぎない。あとは抗酸化サプリメントを摂取する(参考:難聴と栄養 ナカムラクリニック 院長ブログ)。もちろん私だけではない。今日クラブ・チッタにいた人たちがいくら鼓膜にダメージを受けてゆくゆく難聴に悩まされようとも、同情の余地は一切ない。二人を除いて。

最前に設置されたスピーカーのすぐ前。赤ん坊を連れた女性が二組。中年男性たちがヘッズの大半を占める中、赤ちゃんの存在はつばきファクトリーのメンバーさんにとって一服の清涼剤であったに違いない。母親とおぼしき女性二人は、連れてきた子供に耳栓をさせていたのだろうか? 耳栓のあるなしにかかわらずライブハウス(和製英語)のスピーカーの数メートル以内に三半規管が未発達な幼児を滞在させるのは賢明なのだろうか? 余計なお世話かもしれないが、私は心配になった。もし自分がいつか耳が悪くなって、それが幼児期に親の趣味でアイドルさんのリリース・パーティに何度も連れて来られたのが起因していると知ったら、やるせないだろう。自分の意思による行動の結果ならいざ知らず。

肌の露出が少ないドテラとマタニティ・ウェア風の衣装もあってつばきファクトリーさんの6thシングルに私はそれほど気乗りがしていなかったのだが、今日のパーティ一部で『意識高い乙女のジレンマ』が急にピンときた。あ、これいいじゃんって。小野田紗栞さん風に言えば好きってなった♪である。この瞬間に出くわすことは、音楽を聴く喜びの一つだ。(意識高い乙女もいいけど、つばきファクトリーさんには露出高い乙女になってほしいナ…。)『抱きしめられてみたい』はまだ何とも言えない。

トーク・セグメントは意識高い未成年の主張(最初、序盤でこのセグメントを始めかけていたが、もっと後にやることだと岸本ゆめのさんが気付いてメンバーさんに呼びかけ、取りやめていた)。浅倉樹々さんがご担当。皆さんは会社で上司への不満があっても言えないことがあると思うんです。そういったことを溜めこまず、週に一度、話し合う場を設けてはいかがでしょうかという、思いのほか真っ当な提案をなさっていた。自分の思いを真面目に伝えようとする浅倉さんが健気だった。

全員握手

山岸理子さん
小片リサさん
新沼希空さん
谷本安美さん
岸本ゆめのさん
浅倉樹々さん
小野瑞歩さん
小野田紗栞さん
秋山眞緒さん

―ツアーたくさん行きます、私は小野さんに言った。
―小野さんのお返事は、この野郎と聞こえた。

小野さん以外には無言で通したのだが、秋山眞緒さんが今年もよろしくお願いしますをエンドレスでリピートしているのを聞いて、そうか新年だからそれを言えばよかったのかと気が付いた。その発想が浮かばなかったのは、私にはもう新年がめでたいとか、新しい年だから心機一転するとか、抱負を立てるというような感覚がもうないからだ。労働生活という日常と、Hello! Projectや明治安田生命J1リーグといった非日常。その繰り返し。それ以上でも以下でもない。

無言で会釈するだけの気味の悪いオジサン(メンバーさんに言葉をかけたらそれはそれで気味が悪い)に対して、しっかり目を合わせてありがとうございますと言ってくださるつばきファクトリーのメンバーさん。プロフェッショナル。

この野郎と小野さんがおっしゃるわけがない。何だったんだ。クラブ・チッタを出たあたりで分かった。そうか、ことよろだ。

17時33分、観行雲で芝エビと卵の炒め物の定食とホッピー・セット(黒)。

② 18時半集合 19時開始

Hello! Projectの現場におけるジャンプの全面禁止は、会場の後方ならOKにどこかのタイミングで軟化させるべきなのではないだろうか? ライブハウス(和製英語)ならココから後ろはジャンプ可能だと床に線を引く(つばきファクトリーさんのリリース・パーティでアルビ兄さんが一時期やっていたように)。座席つきの会場では、一般席とジャンプ席でチケットを分けて販売し、売れ行き次第で境界線を設定する(たとえばFC先行で申し込みが半々なら後ろから半分をジャンプ可能にする)。私もかつてはジャンプを忌み嫌う側だったが(今でもさすがに最前で跳びまくる輩は頭がおかしいと思っている)、今のHello! Project現場の主流を占めるライブハウス(和製英語)で番号が悪いと跳ばずに楽しむのは難しい。後方の恵まれない位置にいる人々には、前方の人々にはない自由が与えられてもいいと思う。ジャンプ出来る後方席と出来ない前方席という区分けを作れば、従来の最前管理的な異常者たちが後方に流れる等の面白いことが起きるかもしれない。

『可能性のコンチェルト』では少しうずうずした。本来であればココではジャンプをしたいところなんだが…。フロア右端の後方からステージとの間にいるヘッズを眺めていると、2019年なら見えていたであろう光景が頭に映像化された。この曲のこのあたりで彼らは跳んでいたはずだ。

ハイライトは何と言っても最後にキックされた『帰ろう レッツゴー!』。私はこの曲に関しては初めて聴いたときから好きだった。浪漫ツアーで最後に歌われた曲だった。コンサートを締めくくるに相応しい、高揚感、一体感を作り出す曲。つばきファクトリーには欠かせない曲。リリース・パーティにはもったいないくらい。私は一部ではそこまで楽しいという感じではなかったが、二部ではスイッチが入って、『帰ろう レッツゴー!』で頂点に達した。

意識高い未成年の主張は小野瑞歩さんがご担当。(浅倉さんと小野さんの二人だったのは今年二十歳になるからだった。)
―大人の尊敬するところは落ち着いているところ。転ばないところ。つばきの年長組は落ち着いている。でも鬼ごっこをやってくれない。そんなに動きたくないの?(本気で拗ねている感じ。それを見て手を叩いて笑う新沼さん。)
―私もやってみたい。鬼ごっこは若い者たちがやることなので十代のうちにやってみたい、と浅倉さん。
―その言い方が既に若くないと突っ込む岸本ゆめのさん。
―もっとみんなが元気に楽しく過ごせたらいいという社会のヴィジョンを表明する小野さん。たとえばおはようのときにギャグを言ったり…でも私はそういうのが苦手で、苦手な人に強いるのもよくないと思うので、まおぴんとか、きしもんとか、関西人の方にやってもらって…。目標は自立する、皆勤賞(皆勤賞を目指すと小野さんは言ったようだが会計士を目指すと私には聞こえた。コレも加齢性難聴だろうか)、転ばない。(浅倉さんも同じテンプレートに沿って回答をしていたんだけど、詳しく覚えていない。)

全員握手

岸本ゆめのさん
小野瑞歩さん
新沼希空さん
小片リサさん
谷本安美さん
秋山眞緒さん
山岸理子さん
浅倉樹々さん
小野田紗栞さん

―さっきことよろって言ったの? 岸本さんを早めに切り上げて(ごめんなさい)私は小野さんに尋ねた。
―ことよろ、と小野さんは頷いた。
―この野郎って聞こえた、と言って私は次に流れた。
―この野郎じゃないよこの野郎!!! 新沼希空さんに対面しつつある私に向かってパンチのモーションをつけながら小野さんはおっしゃった。いい笑顔をいただいた。(私の後ろにいた紳士には悪いが、こうやって次の人との時間を犠牲にしてまで応対していただけると嬉しくなる。)

2020年1月14日(火)現在でも小野瑞歩さんは私の心を満たす。それを確認した。1月4日(土)にHello! Projectコンサートを3時間半(2公演)観ても得られなかった充足感がある。小野瑞歩さんがアイドルさんという道を進み続けるかぎり、私は最後までついていくつもりだ。

21時4分、帰りの電車。駆け込みで乗ってきた紳士の荒い息遣い。病的な口臭。本当に何かの病気だろう。

2020年1月8日水曜日

HELLO! PROJECT IS [     ] ~side A~/HELLO! PROJECT IS [     ] ~side B~ (2020-01-04)

8:20-
12月の頭からだったと思う。セブン・イレブンさんが富裕層向けのコーヒーを売り始めた。高級キリマンジャロ・ブレンド。レギュラー・サイズで110円。普通のは100円。安い豆と高級豆の区別すら怪しい私が100円と110円のコーヒーの違いなんて分かるはずもない。でも、つい110円のを頼んでしまう(貯金できない人にありがちな行動様式)。違い以前にそもそも普通のホット・コーヒーをセブン・イレブンで買ったことがない。アイス・コーヒーはしょっちゅう飲んでるんだけど。キリマンジャロ・ブレンド用であることを示す青いカップをレジで受け取ると、白いカップをコーヒー・メーカーに設置している先客たちが賤民に思えてくる。100円のやつしか買えねえのかよって。変な優越感が自分の中に生まれる。たぶんカップの色が違うのが大きい。こうやって社会は分断されていく。セブン・イレブンさんは差別の温床。

8:53-
G.T.HAWKINSのバックパックを背負った老紳士の強い加齢臭を鼻孔に吸い込みつつエスカレーターに乗る。池袋北口へ。岐阜からお越しになった、センズリをカウントしてTwitterで報告なさっている紳士と待ち合わせ。お会いする度にお太りになっている気がする。カフェ・ド・巴里。クリームの乗った紅茶。680円(モーニングと同価格だが、私は朝食を食べないので…)。親はインターネット経由で色んな人と会って危なくないのかと心配しているんですよ。いや、まずあなたが危ない人ですよ。コレと同じ巴里という字の風俗が名古屋にあるんですよ。どうなんですか、そこは? いや、行ったことはないんですが…。センズリ以外の方法で射精した場合は、数に入れるんですか? いや、それは入れません。センズリではないので。だから風俗に行っている暇なんかないですよ。2019年は何回くらいまで行ったんでしたっけ? 400回くらいですね。働いていたときと比べて回数は増えたんですか? そうですね。無職の方が時間があるんで。つばきが春ツアーで名古屋と岐阜に行くんでまたそのときにでも会いましょう、と言って別れる。

11:30-
譜久村聖さんの支持者であられる紳士と合流。彼は私に譜久村さんの最新写真集『多謝!』の贈与を申し出ていた。1月4日(今日)が二人ともHello! Projectコンサートを観に行く日だったので、お会いすることにしていた。蜀签(しょくせん)というリアルな店で豚の脳みそを食べようとしたが、ランチの貼り紙を出していない。まだ開店していないのか、それとも今日はランチをやっていないのか(後で通ったときもまだ貼り紙はなかったので、ランチをやっていなかったようだ)。一路香に入る。この店は最近の私のお気に入り。安くて、おいしくて、いつでもやっている。1月1日もランチ営業をしていた。値段も含めるとこの辺で昼食を摂るならココが一番と言っても過言ではない。私は麻婆豆腐と黒ホッピー。モーニング娘。さんの前作シングルのリリース時には20ボックスをご購入され20回チェキをお撮りになった紳士はシャオチャオロウ麺とハイボール。『多謝!』よりも前作の写真集がよかったとおっしゃるので題名を伺った。“One Day”だったかな…とのこと。後で検索してみたが、それは写真集ではなくBlu-rayの題名だった。

山手線で新宿、中央線で中野。鈴木愛理さんのアルバム“i”について。聴きました? 聴きました。どうでした? よかったですよ。オフィシャル…髭なんとかって人たちの曲が好きです。ただ曲はいいんですけどね、もっと肌を見せなくちゃダメですよ。それが鈴木愛理なので。そうか、元々℃-uteを観ていたんですよね。そうです。たしかに、愛理と言ったらくびれですもんね。そうなんですよ。

中野サンプラザ近くの喫煙所に、宮本佳林さんから横山玲奈さんへの推し変が100%完了した(にもかかわらず未だにTwitterに投稿するハロプロ・ソートでは宮本さんを一位ということにし続けている)紳士と、大学生時代は英語の政治ディベート大会に出場していたのにどこかで道を踏み外し今ではオタクとしての異常性を高く評価される佐々木莉佳子さん支持者の紳士がいた。年始のご挨拶もそこそこによこやん支持者の紳士がHello! Projectオフィシャル・ショップの袋を渡してきた。いいから見てください。中を見ると、井上玲音さんの新しい写真集『燿 ~You make me~』だった。いいから見てください、と繰り返す紳士によって強制的に見させられた。横から覗き込んでいた譜久村聖さんの支持者が、ツーケーが…などと言い出したので年上なのについタメ語で注意してしまった(普通の人も通る場所だったので)。

俺、グラビアじゃ抜けないんですよねと譜久村さんの支持者は大きな声でおっしゃった。私は少し距離をとって他人のふりをした。(『多謝!』という題名を見たら多射というしょうもない連想をせざるを得ないのが男の性だが、この言葉が正であれば、彼は同書で多射はなさっていないことになる。)FANZAで準備運動をしてから最後に写真集でフィニッシュしてください。そのうち写真だけで抜けるようになります、というのが横山玲奈さんを支持する(しかしセンズリに関しては横山さんだけでなく数多くのHello! Projectメンバーさんのお世話になっている)紳士の助言だった。グラビアでは抜けない40代男性曰く、横山玲奈さんの最新写真集『REINA is eighteen ~N to S~』にはツーケーが不足しているという。それに同意しつつも、バックからの写真は後日デジタル・ブックスで出るはず。後ろから撮っているのはメイキングDVDで確認済み。写真集の評価はデジブが出てから。と横山さんを愛する紳士は冷静にコメント。買います、と私は言って写真集を返した。

13:35-
会場内でグッズを買いたかったので、私はお先に失礼して入場列に向かった。井上玲音さんの書籍をゲトるつもりだったが、本日分は完売していた。日替わりの小野瑞歩さん500円に、Tシャツ3,000円。Tシャツは背面にHello! Projectメンバーさんたちの顔が並んでいるドープなデザイン。これをゲトらない手はない。製品は白地だが、スタッフさんはコレの黒バージョン(非売品)を着ていた。Hello! Projectのグッズ売り場では時折、これでもかと商品を次々に注文し買い終えるまでに異常な時間を要する紳士がたまにいる(会計額が数万円になるのはざら)。所要時間は大抵、体臭のきつさと比例する。今日、私の前にいた紳士からはプーンと臭いが漂っていた。お召しになっているキャップは薄汚れ、乾燥した汗が白く付着していた。中高年男性(特に老紳士)がキャップを被りがちなのは、そうすれば髪のセットだけでなく洗髪も一生免除されると認識しているからなのだろう。

14:30-
5列の左ブロック。思っていたよりもステージに近い。2020年のHello! Projectでは公演中のスマ・フォによる写真撮影が解禁された(ただし降臨中はダメとかの細かい条件がある。もっと意味不明なのが開演前の撮影禁止)。最前やその付近から撮影された写真をTwitterで何枚か観たが、画質が悪く(スマ・フォだからねえ)、まったく羨ましくならなかった。だから私は撮らないつもりだったが、この近さを目の当たりにすると、少しだけ撮ってみたいという欲求を抑えられなかった。数枚だけiPhoneに収めた。周りの人たちも基本的にはステージを自分の眼で観るのに集中していて、たまにトーク中とかにちょっとスマ・フォを取り出す感じだった。みんなが撮影に必死になってコンサートを観るのが疎かになるとか、撮影する手が邪魔になって観づらいとかはなかった。

羽賀朱音さんが道重さゆみさんに見えた。何か、お顔のつくりとか、自信に満ちた表情とか。

序盤、小野瑞歩さんがステージから左側に捌けるときに私の存在に気付いてくれたような気がするが、私の気のせいかもしれない。(そういやコンサートが久し振りすぎて、ペンライトを持ってくるのを忘れた。Tシャツ、耳栓、双眼鏡は持って来たんだけど。)

BEYOOOOONDSさんの“BEYOOOOOND1St”は名盤。2019年にリリースされたアルバムで(私が聴いた中で)最も優れたアルバムを一枚だけ挙げよと言われたら上原ひろみさんの“Spectrum”を選ぶが、三枚とか五枚とか選べるのであれば“BEYOOOOOND1St”は食い込んでくる。2019年にはHello! Projectから三作もまともなアルバムが出た。後の二作はこぶしファクトリーさんの『辛夷第二幕』と、カントリー・ガールズさんの『カントリー・ガールズ大全集①』(後者はアルバムというより音源集ではあるが)。2018年に遡るとつばきファクトリーさんの“First Bloom”。いずれも繰り返して聴くに値するクラシック。私はこのブログで橋本慎さん率いるHello! Projectの音楽制作陣をアルバムを作れないワックな人たちと評し続けてきたが、そろそろその評価を撤回しなくてはならない。

ただ事務所が配分する資源には集団によって大きな偏りがある。そのときに力を入れる集団とそれ以外の集団との落差が激しい。言うまでもなく今はBEYOOOOONDSさん。つばきファクトリーさんは2019年はシングル一枚だけだった。アップフロントさんはどういうつもりなんだ。BEYOOOOONDSさんに流れろということなのか。まあ単純に保有する全集団を十分にサポートするだけの人員がいないというのが内実なんだろうけど…。私はつばきファクトリーさんから流れるつもりはないけど、実際問題、今はBEYOOOOONDSさんの曲がいちばん面白い。『恋愛奉行』をやってくれたのは嬉しかった。同曲はアルバムの中で私が最も好きな曲の一つだ。毎日のように聴いているアルバムの、好きな曲を、目の前で、生でパフォームしてくれたという純粋な喜びがあった。

開演直後に流れる映像ではHELLO! PROJECT IS [     ]の空白部分に各メンバーさんが記入した内容が一人ずつ流れる。公演毎に一人を呼び出して、その回答を説明させているようだ。この公演では山岸理子さん。たしか [輝ける場所]だった。曰く、Hello! Projectに入る前は学校で図書委員になるような地味な子だった。Hello! Projectに入ってから変われた。ステージではいちばん輝ける。司会(アシスタント)の宮崎由加さんが、でもその衣装だいぶ目立つよね、と山岸さんがお召しになっていた衣装に触れる。(月光ツアーで最後にお召しになっていた、女性の上にBEAUTYと書かれた衣服。私は何度も見てきたので、正直またそれかよと思った。)でも、コレは私服で着ていてもおかしくない、せめて私服だけでも目立ちたい、と山岸さん。

ステージの近くで観るHello! Projectコンサート。たしかにコレだけたくさんの美女たちが入れ代わり立ち代わり素敵な笑顔で歌とダンスを披露してくださるのを観られるのは幸せで、眼福ではあるんだけど、どこか無心に楽しみ切れないというか、煮え切らない部分があった。何なんだろうな。

16:28-
会場近くのストリートでGirl's Bar M'sという看板を見て、小野瑞歩さんのブログによく出てくるえむぅーずという単語を思い出した。彼女は自身と秋山眞緒さんの組み合わせをえむぅーずと称している(MizuhoとMaoの頭文字がMなので)。お二人で指でMの形を作った写真をよくブログで拝見する。ファミ・マでバター・コーヒーをゲトって飲む。

17:53-
開演まであと数分。通路のすぐ後ろの中央ブロックのが四列くらい(13-16列)全員若いナオンで占められている。偶然ではあり得ない。何かの招待なんだろうな。前もこんなことがあった。まあ、降臨させられるメンバーさんにとっては前にいるのが若いナオンの方が精神的な負担が軽くて済むだろうからいいけど(前のときもこのブログに同じことを書いた)。

開演前はエスタシオンの奴らが撮影禁止の札を持って歩き回っている。開演後は撮影していいのに、こんな労力をかけて監視するのは何が目的なんだ…。規則を作ったのは彼らではないから、彼らをディスってもしょうがないのだが。

噂には聞いていた(Twitterでそういう声をいくつか目にしていた)が、夜公演(パターンB)の方が楽しかった。BEYOOOOONDSさんとアンジュルムさんの共演による『眼鏡の男の子』が面白かった。清野桃々姫さんが言おうとした最初の台詞を、奪うように室田瑞希さんが言って、そこからアンジュルムのメンバーさんで寸劇をやるっていうね。そういえば室田さんと言えばさ。意外と接触では人気が低いらしい。アンジュルムさんのコアなオタクさんに聞いたんだが、ステージでよく見せるあのひょうきんな感じで来るのかと思いきや実際には内弁慶で、お得意様になっていかないと面白い感じの対応にはならないらしい

モーニング娘。さんの衣装がよかったなあ。新曲“KOKORO&KARADA”の衣装。ストッキングの上に短いスカート的なのを履いていて。擬似パンチラ気分を味わえる。譜久村聖さんは身体の線が出る衣装が似合う。どんどん身体の線を出していくべきである。つばきファクトリーさんもこれくらいはやってほしい。最近はドテラやマタニティ・ウェアのようなのばっかじゃんか。勘弁してくれや。せっかくメンバーさんたちは素晴らしいスタイルを維持しているのに、それを活かす衣装になっていない。モーニング娘。さんの新曲をちゃんと聴くのは初めてだったが、『LOVEペディア』『人間関係No way way』は二曲で一つの曲のようになっているのかな?

Hello! Project研修生ユニットの新曲、『ミステイク』だったかな? のダンスが観ていて楽しかった。両足を交互に、こうやってスウィングさせるの。

今日、印象に残ったメンバーさんを一人挙げるなら島倉りかさん。前から分かってはいたけど、常に弾け続けて崩れることのない笑顔。自分をステージで表現する喜びと意欲がみなぎっている、躍動的なダンス。歌でもBEYOOOOONDSさんで中心的な役割を果たしているよね。

夜公演は15列だった。90%以上の時間は双眼鏡を使った。きらびやかなショーを堪能は出来たけど、めちゃくちゃ楽しいというほどではなかった。オレはサッカーよりもマリノスが好き:2019年でフットボーラー稼業を引退した横浜F・マリノスの栗原勇蔵さんはそう言った。今の私も同じだ。オレはHello! Projectよりも小野瑞歩さんが好き。だからHello! Projectコンサートにそこまで入り込めないんだ。Hello! Projectのメンバーさんは50人だか60人だかいるけど、彼女ら全員を観るよりも小野瑞歩さん一人を観る方が私の心は満たされる。

19:48-
帰りに高架下のアンオフィシャル・フォトグラフ品揃えを確認。小野瑞歩さんの写真はなし。42番が佐藤優樹さんのエッチなお腹。ちょっと心を動かされるが、佐藤さんはいいや。何も買わなかった。しかしあんな上モノは画質的にも技量的にも我々には撮りようがない。写真撮影はプロに任せなくてはならない。我々はコンサートを楽しむのに専念した方がいい。スマ・フォのワックな画質で得られる写真などクソ食らえ。スマ・フォを構えるな。ゴツい双眼鏡を構えろ。

私が昼公演で何枚か撮った写真もほとんど意味を為さない代物だった。前方の席なら普通に観て、そうじゃなければ双眼鏡で凝視している方が絶対に私は満足できる。だから私は二度と撮影はしないつもり。仮にスマ・フォでアン・オフィ並の画質が実現できるなら話はまたは別だが、そうではないので。撮影可にするのであればスマ・フォのみとか降臨中はダメとかの中途半端で意味不明な規制を撤廃すべき。いっそのことK-POPのようにエゲツないfancamがYouTubeに出回るくらいの自由度にしないと面白くないよ。