2020年1月8日水曜日

HELLO! PROJECT IS [     ] ~side A~/HELLO! PROJECT IS [     ] ~side B~ (2020-01-04)

8:20-
12月の頭からだったと思う。セブン・イレブンさんが富裕層向けのコーヒーを売り始めた。高級キリマンジャロ・ブレンド。レギュラー・サイズで110円。普通のは100円。安い豆と高級豆の区別すら怪しい私が100円と110円のコーヒーの違いなんて分かるはずもない。でも、つい110円のを頼んでしまう(貯金できない人にありがちな行動様式)。違い以前にそもそも普通のホット・コーヒーをセブン・イレブンで買ったことがない。アイス・コーヒーはしょっちゅう飲んでるんだけど。キリマンジャロ・ブレンド用であることを示す青いカップをレジで受け取ると、白いカップをコーヒー・メーカーに設置している先客たちが賤民に思えてくる。100円のやつしか買えねえのかよって。変な優越感が自分の中に生まれる。たぶんカップの色が違うのが大きい。こうやって社会は分断されていく。セブン・イレブンさんは差別の温床。

8:53-
G.T.HAWKINSのバックパックを背負った老紳士の強い加齢臭を鼻孔に吸い込みつつエスカレーターに乗る。池袋北口へ。岐阜からお越しになった、センズリをカウントしてTwitterで報告なさっている紳士と待ち合わせ。お会いする度にお太りになっている気がする。カフェ・ド・巴里。クリームの乗った紅茶。680円(モーニングと同価格だが、私は朝食を食べないので…)。親はインターネット経由で色んな人と会って危なくないのかと心配しているんですよ。いや、まずあなたが危ない人ですよ。コレと同じ巴里という字の風俗が名古屋にあるんですよ。どうなんですか、そこは? いや、行ったことはないんですが…。センズリ以外の方法で射精した場合は、数に入れるんですか? いや、それは入れません。センズリではないので。だから風俗に行っている暇なんかないですよ。2019年は何回くらいまで行ったんでしたっけ? 400回くらいですね。働いていたときと比べて回数は増えたんですか? そうですね。無職の方が時間があるんで。つばきが春ツアーで名古屋と岐阜に行くんでまたそのときにでも会いましょう、と言って別れる。

11:30-
譜久村聖さんの支持者であられる紳士と合流。彼は私に譜久村さんの最新写真集『多謝!』の贈与を申し出ていた。1月4日(今日)が二人ともHello! Projectコンサートを観に行く日だったので、お会いすることにしていた。蜀签(しょくせん)というリアルな店で豚の脳みそを食べようとしたが、ランチの貼り紙を出していない。まだ開店していないのか、それとも今日はランチをやっていないのか(後で通ったときもまだ貼り紙はなかったので、ランチをやっていなかったようだ)。一路香に入る。この店は最近の私のお気に入り。安くて、おいしくて、いつでもやっている。1月1日もランチ営業をしていた。値段も含めるとこの辺で昼食を摂るならココが一番と言っても過言ではない。私は麻婆豆腐と黒ホッピー。モーニング娘。さんの前作シングルのリリース時には20ボックスをご購入され20回チェキをお撮りになった紳士はシャオチャオロウ麺とハイボール。『多謝!』よりも前作の写真集がよかったとおっしゃるので題名を伺った。“One Day”だったかな…とのこと。後で検索してみたが、それは写真集ではなくBlu-rayの題名だった。

山手線で新宿、中央線で中野。鈴木愛理さんのアルバム“i”について。聴きました? 聴きました。どうでした? よかったですよ。オフィシャル…髭なんとかって人たちの曲が好きです。ただ曲はいいんですけどね、もっと肌を見せなくちゃダメですよ。それが鈴木愛理なので。そうか、元々℃-uteを観ていたんですよね。そうです。たしかに、愛理と言ったらくびれですもんね。そうなんですよ。

中野サンプラザ近くの喫煙所に、宮本佳林さんから横山玲奈さんへの推し変が100%完了した(にもかかわらず未だにTwitterに投稿するハロプロ・ソートでは宮本さんを一位ということにし続けている)紳士と、大学生時代は英語の政治ディベート大会に出場していたのにどこかで道を踏み外し今ではオタクとしての異常性を高く評価される佐々木莉佳子さん支持者の紳士がいた。年始のご挨拶もそこそこによこやん支持者の紳士がHello! Projectオフィシャル・ショップの袋を渡してきた。いいから見てください。中を見ると、井上玲音さんの新しい写真集『燿 ~You make me~』だった。いいから見てください、と繰り返す紳士によって強制的に見させられた。横から覗き込んでいた譜久村聖さんの支持者が、ツーケーが…などと言い出したので年上なのについタメ語で注意してしまった(普通の人も通る場所だったので)。

俺、グラビアじゃ抜けないんですよねと譜久村さんの支持者は大きな声でおっしゃった。私は少し距離をとって他人のふりをした。(『多謝!』という題名を見たら多射というしょうもない連想をせざるを得ないのが男の性だが、この言葉が正であれば、彼は同書で多射はなさっていないことになる。)FANZAで準備運動をしてから最後に写真集でフィニッシュしてください。そのうち写真だけで抜けるようになります、というのが横山玲奈さんを支持する(しかしセンズリに関しては横山さんだけでなく数多くのHello! Projectメンバーさんのお世話になっている)紳士の助言だった。グラビアでは抜けない40代男性曰く、横山玲奈さんの最新写真集『REINA is eighteen ~N to S~』にはツーケーが不足しているという。それに同意しつつも、バックからの写真は後日デジタル・ブックスで出るはず。後ろから撮っているのはメイキングDVDで確認済み。写真集の評価はデジブが出てから。と横山さんを愛する紳士は冷静にコメント。買います、と私は言って写真集を返した。

13:35-
会場内でグッズを買いたかったので、私はお先に失礼して入場列に向かった。井上玲音さんの書籍をゲトるつもりだったが、本日分は完売していた。日替わりの小野瑞歩さん500円に、Tシャツ3,000円。Tシャツは背面にHello! Projectメンバーさんたちの顔が並んでいるドープなデザイン。これをゲトらない手はない。製品は白地だが、スタッフさんはコレの黒バージョン(非売品)を着ていた。Hello! Projectのグッズ売り場では時折、これでもかと商品を次々に注文し買い終えるまでに異常な時間を要する紳士がたまにいる(会計額が数万円になるのはざら)。所要時間は大抵、体臭のきつさと比例する。今日、私の前にいた紳士からはプーンと臭いが漂っていた。お召しになっているキャップは薄汚れ、乾燥した汗が白く付着していた。中高年男性(特に老紳士)がキャップを被りがちなのは、そうすれば髪のセットだけでなく洗髪も一生免除されると認識しているからなのだろう。

14:30-
5列の左ブロック。思っていたよりもステージに近い。2020年のHello! Projectでは公演中のスマ・フォによる写真撮影が解禁された(ただし降臨中はダメとかの細かい条件がある。もっと意味不明なのが開演前の撮影禁止)。最前やその付近から撮影された写真をTwitterで何枚か観たが、画質が悪く(スマ・フォだからねえ)、まったく羨ましくならなかった。だから私は撮らないつもりだったが、この近さを目の当たりにすると、少しだけ撮ってみたいという欲求を抑えられなかった。数枚だけiPhoneに収めた。周りの人たちも基本的にはステージを自分の眼で観るのに集中していて、たまにトーク中とかにちょっとスマ・フォを取り出す感じだった。みんなが撮影に必死になってコンサートを観るのが疎かになるとか、撮影する手が邪魔になって観づらいとかはなかった。

羽賀朱音さんが道重さゆみさんに見えた。何か、お顔のつくりとか、自信に満ちた表情とか。

序盤、小野瑞歩さんがステージから左側に捌けるときに私の存在に気付いてくれたような気がするが、私の気のせいかもしれない。(そういやコンサートが久し振りすぎて、ペンライトを持ってくるのを忘れた。Tシャツ、耳栓、双眼鏡は持って来たんだけど。)

BEYOOOOONDSさんの“BEYOOOOOND1St”は名盤。2019年にリリースされたアルバムで(私が聴いた中で)最も優れたアルバムを一枚だけ挙げよと言われたら上原ひろみさんの“Spectrum”を選ぶが、三枚とか五枚とか選べるのであれば“BEYOOOOOND1St”は食い込んでくる。2019年にはHello! Projectから三作もまともなアルバムが出た。後の二作はこぶしファクトリーさんの『辛夷第二幕』と、カントリー・ガールズさんの『カントリー・ガールズ大全集①』(後者はアルバムというより音源集ではあるが)。2018年に遡るとつばきファクトリーさんの“First Bloom”。いずれも繰り返して聴くに値するクラシック。私はこのブログで橋本慎さん率いるHello! Projectの音楽制作陣をアルバムを作れないワックな人たちと評し続けてきたが、そろそろその評価を撤回しなくてはならない。

ただ事務所が配分する資源には集団によって大きな偏りがある。そのときに力を入れる集団とそれ以外の集団との落差が激しい。言うまでもなく今はBEYOOOOONDSさん。つばきファクトリーさんは2019年はシングル一枚だけだった。アップフロントさんはどういうつもりなんだ。BEYOOOOONDSさんに流れろということなのか。まあ単純に保有する全集団を十分にサポートするだけの人員がいないというのが内実なんだろうけど…。私はつばきファクトリーさんから流れるつもりはないけど、実際問題、今はBEYOOOOONDSさんの曲がいちばん面白い。『恋愛奉行』をやってくれたのは嬉しかった。同曲はアルバムの中で私が最も好きな曲の一つだ。毎日のように聴いているアルバムの、好きな曲を、目の前で、生でパフォームしてくれたという純粋な喜びがあった。

開演直後に流れる映像ではHELLO! PROJECT IS [     ]の空白部分に各メンバーさんが記入した内容が一人ずつ流れる。公演毎に一人を呼び出して、その回答を説明させているようだ。この公演では山岸理子さん。たしか [輝ける場所]だった。曰く、Hello! Projectに入る前は学校で図書委員になるような地味な子だった。Hello! Projectに入ってから変われた。ステージではいちばん輝ける。司会(アシスタント)の宮崎由加さんが、でもその衣装だいぶ目立つよね、と山岸さんがお召しになっていた衣装に触れる。(月光ツアーで最後にお召しになっていた、女性の上にBEAUTYと書かれた衣服。私は何度も見てきたので、正直またそれかよと思った。)でも、コレは私服で着ていてもおかしくない、せめて私服だけでも目立ちたい、と山岸さん。

ステージの近くで観るHello! Projectコンサート。たしかにコレだけたくさんの美女たちが入れ代わり立ち代わり素敵な笑顔で歌とダンスを披露してくださるのを観られるのは幸せで、眼福ではあるんだけど、どこか無心に楽しみ切れないというか、煮え切らない部分があった。何なんだろうな。

16:28-
会場近くのストリートでGirl's Bar M'sという看板を見て、小野瑞歩さんのブログによく出てくるえむぅーずという単語を思い出した。彼女は自身と秋山眞緒さんの組み合わせをえむぅーずと称している(MizuhoとMaoの頭文字がMなので)。お二人で指でMの形を作った写真をよくブログで拝見する。ファミ・マでバター・コーヒーをゲトって飲む。

17:53-
開演まであと数分。通路のすぐ後ろの中央ブロックのが四列くらい(13-16列)全員若いナオンで占められている。偶然ではあり得ない。何かの招待なんだろうな。前もこんなことがあった。まあ、降臨させられるメンバーさんにとっては前にいるのが若いナオンの方が精神的な負担が軽くて済むだろうからいいけど(前のときもこのブログに同じことを書いた)。

開演前はエスタシオンの奴らが撮影禁止の札を持って歩き回っている。開演後は撮影していいのに、こんな労力をかけて監視するのは何が目的なんだ…。規則を作ったのは彼らではないから、彼らをディスってもしょうがないのだが。

噂には聞いていた(Twitterでそういう声をいくつか目にしていた)が、夜公演(パターンB)の方が楽しかった。BEYOOOOONDSさんとアンジュルムさんの共演による『眼鏡の男の子』が面白かった。清野桃々姫さんが言おうとした最初の台詞を、奪うように室田瑞希さんが言って、そこからアンジュルムのメンバーさんで寸劇をやるっていうね。そういえば室田さんと言えばさ。意外と接触では人気が低いらしい。アンジュルムさんのコアなオタクさんに聞いたんだが、ステージでよく見せるあのひょうきんな感じで来るのかと思いきや実際には内弁慶で、お得意様になっていかないと面白い感じの対応にはならないらしい

モーニング娘。さんの衣装がよかったなあ。新曲“KOKORO&KARADA”の衣装。ストッキングの上に短いスカート的なのを履いていて。擬似パンチラ気分を味わえる。譜久村聖さんは身体の線が出る衣装が似合う。どんどん身体の線を出していくべきである。つばきファクトリーさんもこれくらいはやってほしい。最近はドテラやマタニティ・ウェアのようなのばっかじゃんか。勘弁してくれや。せっかくメンバーさんたちは素晴らしいスタイルを維持しているのに、それを活かす衣装になっていない。モーニング娘。さんの新曲をちゃんと聴くのは初めてだったが、『LOVEペディア』『人間関係No way way』は二曲で一つの曲のようになっているのかな?

Hello! Project研修生ユニットの新曲、『ミステイク』だったかな? のダンスが観ていて楽しかった。両足を交互に、こうやってスウィングさせるの。

今日、印象に残ったメンバーさんを一人挙げるなら島倉りかさん。前から分かってはいたけど、常に弾け続けて崩れることのない笑顔。自分をステージで表現する喜びと意欲がみなぎっている、躍動的なダンス。歌でもBEYOOOOONDSさんで中心的な役割を果たしているよね。

夜公演は15列だった。90%以上の時間は双眼鏡を使った。きらびやかなショーを堪能は出来たけど、めちゃくちゃ楽しいというほどではなかった。オレはサッカーよりもマリノスが好き:2019年でフットボーラー稼業を引退した横浜F・マリノスの栗原勇蔵さんはそう言った。今の私も同じだ。オレはHello! Projectよりも小野瑞歩さんが好き。だからHello! Projectコンサートにそこまで入り込めないんだ。Hello! Projectのメンバーさんは50人だか60人だかいるけど、彼女ら全員を観るよりも小野瑞歩さん一人を観る方が私の心は満たされる。

19:48-
帰りに高架下のアンオフィシャル・フォトグラフ品揃えを確認。小野瑞歩さんの写真はなし。42番が佐藤優樹さんのエッチなお腹。ちょっと心を動かされるが、佐藤さんはいいや。何も買わなかった。しかしあんな上モノは画質的にも技量的にも我々には撮りようがない。写真撮影はプロに任せなくてはならない。我々はコンサートを楽しむのに専念した方がいい。スマ・フォのワックな画質で得られる写真などクソ食らえ。スマ・フォを構えるな。ゴツい双眼鏡を構えろ。

私が昼公演で何枚か撮った写真もほとんど意味を為さない代物だった。前方の席なら普通に観て、そうじゃなければ双眼鏡で凝視している方が絶対に私は満足できる。だから私は二度と撮影はしないつもり。仮にスマ・フォでアン・オフィ並の画質が実現できるなら話はまたは別だが、そうではないので。撮影可にするのであればスマ・フォのみとか降臨中はダメとかの中途半端で意味不明な規制を撤廃すべき。いっそのことK-POPのようにエゲツないfancamがYouTubeに出回るくらいの自由度にしないと面白くないよ。