2019年3月14日木曜日

爛漫 メジャーデビュー2周年スペシャル (2019-02-22)

・午前中はコメダで労働。通常のコーヒーよりも高いコメ黒ってのを頼んでみたが違いが分からない。というか普通の味を覚えていない。その場で飲み比べれば気付けるのかもしれないが。コーヒーは好きだけどこだわれるほどの知識がない。
・13時20分頃、愛知から新幹線で来たNさんと落ち合う。昨年11月17日以来。あのときは岐阜。東京でお会いする機会ってのはそう滅多にない。遠征の思い出になるようなとっておきの飲食店にご案内したいと毎回思っている。今日はA. Rajか楊にするつもりだった。インドか四川、どっちがいいですかという私の問いに、四川と答えたNさん。楊3号店。平日ランチ。回鍋肉1,200円。麻婆豆腐880円。ココの麻婆豆腐一皿を一人で食べるとお腹を壊す恐れがある。本物なので。私は過去に2-3回、やったことがある。Nさんがコンサート中にこらえきれず脱糞するという悲劇は避けたかった。だからおかずを分け合った。二人で来た利点を生かしたかったというのもある。
・ココに来たら一度、麻婆豆腐と水餃子を一緒に頼んでみてほしい。水餃子を麻婆豆腐に浸して食う。一口食ったら再び麻婆豆腐にどっぷりくぐらせてから食う。たまらない。抜群の相性。楊といえば汁なし担担麺が有名だが、3号店で大体いつも調理を担っている料理人さんは汁なし担担麺の作成がそれほど上手ではない。お目当てが汁なし担担麺なら他の店舗に行った方がいい。
・喫茶店フラミンゴでビールを飲むという案も考えたが、原宿の喫茶カメリアを覗いてみることに。つばきファクトリーのメンバーさんたちが考案した飲み物が頼める、期間限定のカフェである。
・原宿駅。竹下通りを抜ける。かつてはココに娯楽堂チケット館があった。便利だったので、閉店は惜しい。名物といってもいい、服か何かを売りつけるために点在する黒人たち。彼らはどこから来てなぜココでこんなことをやっているのか。新しく出来たっぽい何かの店に大行列が出来ている。新大久保で四時間待ちのタピオカ店だという声が聞こえてくる。ラジカセを肩に乗せてモノスゴイ化粧と格好で熱唱しながら通り過ぎる、原宿を煮詰めたようなオジサン。
・情報量の多すぎる竹下通りを抜けると、道路を挟んで前に見えるのがNew Balanceの路面店。この間、行ってみたけど凄くよかった。足の計測から始まる。知識のある青年による丁寧な接客。ここでスニーカーを買えば、後から足に合わなくて後悔することはまずあり得ないだろう。道路は渡らずに、右に曲がる。そのまままっすぐ。交差点を渡って数分。右に目的の建物があった。
Twitterの公式アカウントには、整理券の配布情報が載っていた。すぐには入れない。入れたとしても入るつもりはなかった。外観を眺めて、写真を撮る。狭い入り口を除いて外から見えない。窓もない。利用者の姿を一般のお客様に晒さなくて済むのは景観上、好ましい。入り口付近から中を窺う。狭い上にオタクさんで満員。居心地が悪そう。
・Nさんと一緒でなければ冷やかしにも来なかっただろう。ココでしか買えない限定写真? そこまでの物欲はない。メンバーさんの考えた飲み物? どれもこれも砂糖まみれじゃないか。集団の主な支持層である中高年男性たちを殺しに来ている。食いモンもワック、よくて平均的と決まっている。ナポリタンは私が作った方が絶対にうまい。死ぬまで限られている食事回数。こんなのに貴重な枠を使うわけにはいかない。
・喫茶店というのは私にとってコーヒーを飲んでゆっくり本を読んだりブログを書いたり誰かと歓談したりする場所だ。
・まだ時間に余裕はあるが、Nさんは特に見たいところもないということなので、新木場に向かう。
・午前はコメダで労働をしていた私だが、午後もちょくちょく会社のiPhoneでメールを確認する。
・新木場に行くのはNさんだけでなく私も初めてだ。この地区について私が知っているのは今日つばきファクトリーがコンサートを行う新木場STUDIO COASTが『フリースタイル・ダンジョン』の収録会場であるというくらいだ。
・昨日、自分のfavologを新木場で検索してみたところ、牛丼屋しかないというtweetが出てきた。とはいっても東京都だ。それなりに栄えているのだろう。そう高を括っていた。
・それは大きな間違いだった。駅のすぐ前にコンビニ、コメダ、ラーメン屋、その他いくつかのお店があったが、それで終わりだった。会場方面に歩くと、倉庫なのか何なんか、ちゃんと見ていないので分からないが、複数の会社の建物がそびえたっていた。生活感の薄い街だ。たしか何かのセミナーで流通センター駅に来たことがあるが、そこもこんな感じだった気がする。
・16時過ぎに新木場STUDIO COAST前に到着。グッズ売り場。まったく並んでいない。相当、並ぶんじゃないかと私は予想していたが、完全に外れた。日替わり写真にあたる商品が後から通販でも買えることが前日に分かったので、わざわざ並んでまで買う理由はなかった。小野瑞歩さんのA5写真2枚組1,000円、2L写真2枚組1,000、コレクション生写真500円を2枚購入。コレクション生写真の中身は一枚が山岸理子さんと、もう一枚が小野さん含む三名の集合(書き込みなし)。
・書き込みのないコレクション生写真、やめてくれ。書き込みにこそ価値がある。
・新木場駅前には座る場所がそれなりにあるのでストアル(ストリートでアルコホールを行為)には向いている。
・ファミリー・マートでお酒を調達。Nさんはたしかフォーナインだった。私はトリス・ハイボール濃いめ350ml。同じのをもう一缶追加して飲み干すと、アルコホールが効いているのを実感できた。
俺は何をやっているんだとか、そういう思いを打ち消すためにアルコールを入れるんですよ。そういう感じのことをNさんが言っていたのがとても印象に残っている。
・17時半開場、18時半開演。
・17時半頃にストリート・アルコホールを終了し、会場に戻る。
・冬なのに背中に大きく山岸理子さんの画像を貼り付けた緑の自作Tシャツ一枚で歩く、体型のだらしない男性。
・今日も大宮ナンバーで駆け付けたアンオフィシャル・フォトグラフ・ディーラー。興奮するNさん。最近では名古屋に彼らが現れなくなっているのだという。いつものように食い入るように選ぶ。
・私の整理番号が433番。Nさんの番号はたしか私の倍くらいだった。待つ場所が違うので、別れる。
・番号の塊ごとに区切られた待機場所は圧倒される密集度合いだったが、入場は円滑に進んだ。あんまり厳密に番号をチェックしていなかったので、ごまかして先に潜り込むことも可能だったかもしれない。まあそんなことをする奴はほとんどいないだろうけど。
・18時過ぎ、会場内。思ったよりも埋まっていない。サブ・ステージ周囲左側の6列目くらい。なかなか観やすそうだ。思ったよりもいい場所を取れた。
・トリス・ハイボール濃いめ700mlの効果で、外で入場を待っている間も、中で開演を待っている間も、ずーっと気持ちがよかった。公演中に尿意にも襲われなかったので、最適な飲酒量だった。
・背中の首付近に初恋と印字されたTシャツ(2018年春ツアーのグッズ)をまとって開演に備える紳士たち。
・つばきファクトリーの単独公演では最大規模の会場。
・今日のつばきファクトリーは、これまで私が観てきた彼女たちの中で最もカッコよく、可愛く、頼もしく、キラキラしていた。二年前とも、一年前とも、明らかに違う。
・デビューの記念日だからめでたいとか、メンバーさんが感極まっているからこちらも釣られて感激してしまうとか、そういう祝賀的な要素による補正を抜きにして、私が最近入ったHello! Projectの公演の中でもトップ級にグルーヴのある空間だった。イントロがかかった瞬間にフロアがオオーってなる曲がいくつもあるのは並大抵のことではない。もちろん優れた楽曲をつばきファクトリーに割り振っている事務所の采配によるところは大きい。でもそれらの曲を自分たちのものにして、現場でヘッズがぶち上がる育て上げているのは紛れもなくつばきファクトリーの実力だ。
・今日のコンサートでは披露されなかったけどたとえば『就活センセーション』を私は初めて披露されたリリース・パーティのリハーサルから観ている。メンバーさんだけではなく、曲が育っていく過程も見ている。
・このブログで何度も書いているけど『今夜だけ浮かれたかった』はもう間違いなくポスト・つんくのHello! Projectを代表する楽曲の一つだ。私のお気に入りは断トツで『春恋歌』だったけど、最近ではこっちの方が聴く頻度が多くなった。
・『I Need You ~夜空の観覧車~』あたりで私はほぼ素面に戻った。セットリストを検索したところ22曲中の16曲目だったようだ。
・終盤のコメントで涙をこらえながらくそー! と悪態をつく谷本安美さんに、収録入ってるよと忠告する小野瑞歩さんが面白かった。
・『帰ろう レッツゴー!』ほどコンサートの最後にぴったりな曲はないんじゃないかと、初めて聴いたときから私は思っていた。前のツアーでなぜパフォームしなかったのかが不思議だった。イントロが流れた瞬間に、すべてが氷解した。今日のために取っておいたんだ。初披露のはずだが、まるで何年もつばきファクトリーの定番曲であり続けてきたかのように違和感がなかった。
・つばきファクトリーがメジャー・デビューを果たした日から、今日で二年たつ。
・つばきファクトリーの成長は目覚ましい。二年前の彼女たちの画像を見ると、こんなに幼かったっけと私は驚く。歌とかダンスがどうとかいう以前に、人間として、生物として成長している。
・それに比べたら私の成長は止まっている。もちろん脳が正常に働いているかぎりにおいて、新しいことを学び続けることは出来る。現に私は日常的にさまざまな本を読み続けている。最近では業務上の必要に迫られAccessを勉強している。習得は出来ると思う。でも、もうこの歳になると、出来ないものは出来ない。無理なモンは無理。そういう諦念がはっきりと確立している。それでいいんだと私は思っている。
・いい歳をした大人が(自分について語るときに)成長という言葉を使うのに私は薄気味悪さを感じる。成長したいからと言い残してフットボーラーは移籍する。いわゆる成長企業と呼ばれる会社の採用ページでは、成長している企業に入って自分も成長したかったなぞと社員がほざいている。私が感じる不快感の正体を、はっきりとは言語化することが出来ない。
・成長という言葉は、つばきファクトリーのメンバーさんのように、まだ生物的に成長している年代に使うべき言葉である。
・いい歳をした大人がすべきことは、彼女たちの成長を見守ることである。支持するメンバーさんの写真を買って、公演のチケットを買って、応援するべきなのである。Hello! Projectにお金と時間を注ぎ込む。それが大人の責任である。


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