2022年2月27日日曜日

LOVE & PEACE (2022-02-11)

今の前の前の家に引っ越すときだったかな。不動産屋の姉ちゃんが言ってたんだけど、釣り物件というのがあるらしい。実際には存在しない好条件の物件をでっち上げて、ぶら下げておく。問い合わせが入ったら、それは成約したんですよと言って別の物件の案内に繋げる。集客のための撒き餌。JR東日本も同じことをやっている。仙台行きの切符が35%引きになるってやつ。全然当たんねえじゃねえか。15%引きでさえ外れる。F君とG君も当たらないと言っていた。そもそも割引で当たる、外れるっていうシステムがおかしい。キャンペーンを打つなら一律で安くしろよ。割引目当てで新幹線を申し込んで、落選し、仕方なく普通料金で切符を買い直した奴は一定数いるはず。そういう奴らは仮に新幹線の割引がなかったとしたら他の交通手段を検討していたかもしれない。それがあいつらの目的なのではないか? もはや詐欺に近い。新幹線はたしかに速いが席は狭く(昔のジャップの体型を基準にしているのか?)居心地は悪い。ただ人を詰め込んで運べばいいという思想が見え見え。ホスピタリティの欠片もない。昔はこれが特別だったんだろう。昭和の名残。高度成長期の名残。あれにたけー料金を払わされるのは癪に障る。昼公演が14時半開演だから仕方なく利用した。昼行バスだと間に合わないし、夜行バスで移動するのもキツい。

仙台駅を出て目にする光景は東京と変わらない。99%以上の人々が外を一人で歩いていてもマスクを着けている。法律でも何でもないのに何となく空気に従っている。信念があってやっているわけではない。何も考えていない。こんなクソバカどもが大多数を占める社会で、どうやってそれに飲まれず自分なりに幸せに自由に生きていくのか、それを真剣に考えないといけない。私は自分がいつマスクをしていつしないのか、自分で決める。もちろん小売店に入るときやコンサートを観るときなど、他人の敷地で求められるときは着ける。でもそれはあくまで社会的な理由で着けているに過ぎないということを忘れない。

仙台駅から歩いて10分くらいかな。東北電力ビルヂングの地下一階にある韓国料理店。扶餘(プヨ)。オサム・プルコギ定食。JPY930。おいしくて安くて量が多く、非の打ち所がない。甘辛い味付けの炒め物に味噌汁が意外と合う。イタリアン・トマトで読書。樋口毅宏さんの『雑司ヶ谷R.I.P.』再読。たぶん三回目。『さらば雑司ヶ谷』と『雑司ヶ谷R.I.P.』。この二冊は私に、文章は自分の書きたいことを書きたいように自由に書いていいんだと教えてくれた。筆者の才能に嫉妬するような、自分もこんなのを書いてみたいと思わせてくれるような、そんな文章にはそう滅多に巡り会うものではない。『雑司ヶ谷』二作は私にとってそんな本。ひとつの理想であり、目標。あとは『テロルのすべて』。樋口毅宏さんはこの三作。他に名前を挙げるとチャールズ・ブコウスキーさん、ヒューバート・セルビー・ジュニアさん、ハンター・S・トンプソンさん、ミシェル・ウエルベックさん、ジャレット・コベックさん。私に影響を与えた、もしくは自分もこういう文を書きたいと思わせてくれた作家さんたち。私のコアなファン、当ブログの熱心な読者は、彼らの本も読む必要がある。

仙台サンプラザ入り口前。探すまでもなくF君とG君に出くわす。二人は同じ新幹線でしりとりをしながら移動し、さっきまで仙台名物として広く知られる水煮肉片を食っていたようだ。地元民が厚い信頼を寄せる店らしい。F君が絶賛する水煮肉片を、私も次に仙台に来たときにはトライしてみようと思う。F君は2階と3階、G君は夜公演のみの参加で2階の席とのこと。私は昼公演(14時半開演)が1階CゾーンB列40番、夜公演(18時開演)が1階CゾーンL列40番。上原ひろみさんのショウ、ハロ・コン中野、田村芽実さんの舞台に続き、今年に入ってから席運に恵まれている。それに限らず全般的に人生の流れが来ているのを感じている。この波に乗らないといけない。我慢しもがき苦しみ続けうまくいかなかった日々は終わりつつある。でも指をくわえているだけでは機会を逃すだけ。

この期に及んでコヴィッドを素朴に恐れ、所謂「専門家」や政治家たちの言うことを従順に信じ込み、人々の活動への締め付けや相互監視を正当化している紳士淑女はさすがに頭がアレすぎる。もう彼らは加害者側だと思う。この騒ぎを終わらせない犯人。先日、美容室で私の隣にいた若い美容師が客とこういう会話をしていた。感染者数やばいですよねー。ね、増え方がやばいですよね。今年もマスクは外せなさそうですよねー。ですよね。私は呆れ果てた。いや、外したいなら自分で外せよ。まず可能な範囲で。しまいにはマスクを着けるのに慣れたからもう顔を出すのが恥ずかしいとまで美容師が言い始める始末。私は彼女たちの言葉からにじみ出るあまりの受け身さにびっくりした。自由や権利は黙っていて享受できるものではない。行使するには自分で行動しないといけない。人間は若いうちは反抗的で、歳を重ねると角が取れて体制や現状に迎合していくものだと私は思っていた。しかしこのコヴィッド騒ぎを見ているとむしろ若い人の方が違和感なく「新しい生活様式」の狂気を受け入れている気さえする。若者の方が順応性が高い。まだノーマル(正常)の基準を身につけていないから疑問を持つことが出来ない。これがノーマルだと言われたらおかしな宗教、商売、企業文化などに簡単に染まってしまう。ジジイがマスクもちゃんと着けずにうろついていて……という悪口を何度か聞いたことがあるが、そのジジイたちが正しい可能性について考えてみた方がいい。どっちが狂っているんだ? どっちが異常なんだ? あんたも数年後、何事もなかったかのようにマスクを外し、あのときはみんなマスクをしていたから仕方なかったんだなんて空気のせいにするのか?

大事なのはヴァイラスのマニアックな知識とか、高度な統計技術ではない。最近ようやく「ただの風邪」と言ってもキチガイ扱いされずに済む雰囲気になってきた。オミクロンはこれまでのコヴィッドに比べリスクが低い、それまでは「ただの風邪」ではなかった? どうでもいい。そんなのは研究者や感染症オタク同士で盛り上がっていればいい。日本の一般の生活者にとっては、武漢だろうがデルタだろうがオミクロンだろうが風邪だと認識していれば生活に支障はなかった。これまで我々は風邪をひく度にこれはどのウイルスの何株だとか考えていただろうか? 仮にそうしていたとして、人生に有益な効果をもたらしただろうか? 生活する上で大切なのは細かい学問上の分類ではない。
風邪の原因には少なくとも二〇〇種類の異なるウイルスが関与する。[…]風邪ウイルスには少なくとも五つの属がある。ピコナウイルス(ライノウイルスを含む)、アデノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルス[…]
[…]感染症の世界では、「今月の風邪ウイルス」とでも呼びたくなるようなものがある。例年のように、感染症流行は九月の一連のライノウイルス感染に始まり、やがて一〇月と一一月のパラインフルエンザの蔓延にいたる。冬季には呼吸器系シンチウムウイルス、ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、コロナウイルスが活発に活動する。そしてライノウイルスが戻ってきて、三月と四月に小さな感染の波を起こしてサイクルが一巡する。夏期はエンテロウイルスの独壇場だ。
(ジェニファー・アッカーマン、『かぜの科学』)
全容が分かっていないからとコヴィッドを恐がり続ける人がいるが、世の中の多くのことは全容が分かっていない。科学的に解明されていないこともたくさんある。私は昔10円ハゲが出来て皮膚科に行ったことがある。医師によると10円ハゲはストレスが引き金と言われているが詳しいメカニズムはまだ分かっていないそうだ。専門家でさえ専門分野について分かっていないことがある。そもそも我々は政治、経済、社会をはじめとしてロクに物事を知らないで平気で生きている。

仙台サンプラザのステージに登場した五十人くらいのアイドルさんだって、誰に彼氏がいるのか、いないのか、誰が性の悦びを知っているのか、知らないのか、最近ヤッたのはいつなのか、そういったことは明確に解明されていない。ブログやInstagramに投稿する写真や文章に明らかな変化が表れ、そういうことかと推察できる例もある。山﨑夢羽さんのように。でも高木紗友希さんのようにゴシップ雑誌に暴露でもされない限り、アイドルさんの交際性交事情は想像の域を出ない。暗黙の了解。それでも我々はアイドルに熱を上げるのをやめない。わざわざ新幹線に乗って地方都市に向かう。

昼公演は実質5列目(最前列は潰してあった)のど真ん中という絶好の席だった。思っていたよりも近く、メンバーさんがステージの前方にいるときは臨場感がスゴく、単純に近くてドキドキした。その状態で双眼鏡を使うのに序盤は躊躇した。でもそこでビビってもしょうがないので、途中から思う存分、双眼鏡に専念した。小野瑞歩さんがあまり出ない方の公演だったのでちょうどよかった。

野中美希さんがとにかく可愛かった! ボブっていうの? 髪型がバッチリ決まっていて。ステージに出てきた瞬間から目を引くマブさで。誰だって思った。しかもメンバーさんの中でも露出度が高めな衣装で、肌を多く見せてくれたから、目を離せなかった。もし目の前にいたら抱きついていたかもしれない。野中美希さんに対する性的な衝動が芽生えた! 公演後に仙台サンプラザの裏でこのことを話すと、野中さんは半同棲をアド(advantage)に変えているとG君は言っていた。F君から野中さんのInstagramのフォローを勧められ、その場でフォローした。
抑えきれない急な衝動(K DUB SHINE、『理由なき反抗(中学生日記)』)
  • モーニング娘。トゥートゥーさんが纏う白衣装がメンバーさんそれぞれの脚の性的さを際だたせていた。北川莉央さんの短パンが小さく、ふとももがムチムチでよかった!
  • 『約束・連絡・記念日』の八木栞さんの「だ・か・ら」が曲の中で浮くくらい力強かった。音の圧。
  • フレフレエブリデイ的な曲でお辞儀して静止している岡村美波さんの尻肉の始まりがはみ出していて私は精子が出そうになった。
  • 谷本安美さんが自身のブログで恐ろしさを痛感したと吐露した重病(コヴィッド)からわずかな期間で奇跡の復活を遂げていて感動した。
  • 谷本安美さんが武道館のあの衣装で披露した伝説のヒップを『My Darling〜Do you love me?〜』で再視認することが出来て嬉しかった。このときばかりは小野瑞歩さんではなく谷本さんを双眼鏡でロック・オンせざるを得なかった。
小野瑞歩さんが目新しい髪型になさっていた。デコ出しで、ペタッと下ろしている感じ。コヴィッド茶番の二年間でどんどん大人っぽくなっている。その間、触れなかったのが悔しい。定期的に触りながら目を合わせたかった。

夜公演は1階の後ろから2列目だった。罪悪感なく双眼鏡に専念できた。これはこれで快適だった。決して席に恵まれなかったF君とG君も席への不満はなく楽しんでいた様子。どの席でもステージと遠くはない、本当にいい会場だと思う。仙台駅付近は飲食店と宿泊施設にも恵まれ、素晴らしい遠征先。それを再認識した。最後の曲、『生まれたてのBaby Love』の最後。アンジュルムさんの早熟な子供が気持ちよさそうにフェイクを決めるあまりの威風堂々ぶりを見せつけられ、クソガキがと声に出た。本当にぼそっと声に出た。