2018年5月28日月曜日

Juice=Juice 段原瑠々バースデーイベント2018 (2018-05-08)

旅先の広島から仕事をした二日間を除けばすべての日に現場がありまったく休んだ気がしないゴールデン・ウィークが明けた二日目にまた段原瑠々さんのバースデー・イベントという我ながら呆れるスケジュール。連休中は心身ともに最高の状態だった。ただ最後の夜にちょっと調子を崩した。池袋の知音食堂でMとHello! Project研修生発表会2018~春の公開実力診断テスト~の感想を語り合っていたらちょっと頭が痛くなってきた。たぶん疲れていたんだろう。そこに暴力的な四川料理とアサヒ・スーパー・ドライのアルコホールを身体に入れたのがよくなかったのかもしれない。当日は特に気にしていなかったのだが、月曜日にもうっすらと頭が痛いまま。二日酔いだと思っていたが、夜になっても、火曜日になっても抜けない。人生でいちばん過酷なゴールデン・ウィークを楽しみきった自分を誇りに思う。仕事に多少の影響が出るのは仕方ない。人生の目的は遊ぶことであって働くことではないから。ただ体調が優れないまま現場に行かなければならないのは困る。バファリンを飲むが効いているような効いていないような。労働を適当に流して16時過ぎに退勤。新大久保。ナングロ。サマエボウジ。マトンシェクワ。二日酔いではないようなので酒を控える理由がない。ホッピー黒を飲む。19時10分に半蔵門のTOKYO FM HALL前。平日のイベント名物、スーツを着たおまいつ。

段原瑠々さんは以前から弾き語りを特技に挙げていたので、おそらく今日やるんだろうなと私は予想していた。会場に入るとステージの左側にピアノが置いてあったので、やっぱりなと。ところでジャズのコンサートでもピアノはいつも左にあるような気がするけど何で? 自分が観に行ったのを思い返すとキース・ジャレットさんも上原ひろみさんfox capture planさんもそうしていた気がする。と思って今ピアノ ステージ 左側でググってみた。二番目に出てきたYahoo!知恵袋のベストアンサーによると音の響きと演奏者の移動や配置を考慮して左にすることが多いそうだ。ステージに姿を現した段原瑠々さんの第一声が、31番、段原瑠々です。聴いてください。『Give me 愛』。ご自身がベストパフォーマンス賞を勝ち取った去年の実力診断テストのオマージュ。これ以上はないつかみ。私は去年の実力診断テストを観に行ってはいないけど、ハロ!ステか何かで聴いた覚えはあったんで、ピンと来た。その後もひたすら歌を聴かせてくださる、至高のソロ・ショーケース。段原瑠々さんの得意なこととやりたいことと我々が求めることの完全一致。どこかで聞いたこと(書いたこと)のある文。そう、高木紗友希さんのバースデーイベントもそうだった。初めてのバースデーイベントにして定型フォーマットを崩すことを許される段原さん。それだけ歌唱が自他ともに認める強みだということ。司会はいない。唯一、オレンジのマカロンが乗ったケーキが運び込まれるときだけスタッフ=スタッフを名乗る男性が声だけで出演した。ハッピーバースデー・ディアの後はそのスタッフ=スタッフの指定でるーちゃんだった。私はるるちゃん派なのだがアップフロントの工作人員がるーちゃんを押してくると旗色が悪い。さっきの公演は宮崎由加さんと植村あかりさんが観に来てくれた。初めてお祝いメッセージをくれたのは(モーニング娘。の)羽賀朱音ちゃん。研修生の同期。同期7人のLINEも久しぶりに稼働した。Juice=Juiceでは宮崎由加さんが一人目。さすがリーダーと持ち上げる段原さん。

『Give me 愛』に続いて段原さんが我々に聴かせてくださった歌は『恋ING』(モーニング娘。)。『独り占めしたかっただけなのに』(℃-ute)。私の元チーム℃-uteの血が騒いだ。段原さん曰く長く℃-uteのバックダンサーをやっていたので毎公演℃-uteさんの曲を一つは入れたかった。『冷たい風と片思い』(モーニング娘。)。憧れの鞘師里保さん。似ても似付かないですが、振りコピをしました(振りコピという言葉の選択に我々からちょっと笑いがこぼれた)。『宇宙でLa Ta Ta』(太陽とシスコムーン)。(私の耳が腐っているだけかもしれないが段原さんが曲名を言うときLa Ta Taがやったったって聞こえた。私はHello! Projectにはまり出した頃よく松浦亜弥さんのコンサートDVDを観ていたが、この曲はセットリストの常連だった。この曲は太陽とシスコムーンというよりは松浦さんの曲として認識している。)ピアノの弾き語りは、『渡良瀬橋』(森高千里)。3歳から小6までピアノをやっていたので出来るだろうと思っていたが、ブランクで出来なくなっていた。追加公演が決まったあたりから練習を始めたが、何とか形にできてよかった、とホッとした様子の段原さん。最後に『ロマンティック 浮かれモード』(藤本美貴)。両手の人差し指を突き出す例のキモいオタ芸をやるも身体がついて行っていない紳士。

ソロ・コンサートのような公演形式はHello! Projectのバースデー・イベントとしては変則的だが、ちゃんさん(宮本佳林さん)さゆぴょん(高木紗友希さん)とるるちゃん(段原瑠々さん)が立て続けに実現している。Juice=Juiceが歌を聴かせる集団であることの証左である。彼女たちが同じグループにいるってことのありがたみ。歌を聴かせるとなると音響は大事になってくる。今日のTOKYO FM HALLは高木さんのときのTFT HALL 1000に比べるとだいぶマシだった。来年の段原さんのバースデーイベントはもっと大きな会場でやるだろうけどさ、TFT HALLではなく音響にこだわった会場にしてほしい。

頭痛が治っていればもっと楽しめたのだろうというのが残念だった。帰りにTwitterを眺めていると低気圧で頭が痛いというtweetを見た。私のも低気圧から来ているのか? 22時までやっている近所のドラッグ・ストア。葛根湯を買う。帰宅後、服用。明日には頭痛が治ることを期待。今週の土曜日は田村芽実さんのソロ・コンサート2公演、日曜から海外出張。休みがなさすぎる。

2018年5月26日土曜日

春の公開実力診断テスト (2018-05-06)

Hello! Project研修生が三ヶ月に一度、東京、大阪、名古屋で発表会をやっているのはご存じの通りだけど、それとは別に公開実力診断テストというのがあってね。これは年に一度。うる覚えなんだけど元々はつんくさんが研修生の成長を見定める場として内輪でやっていたのを、お客さんを入れて大々的にやりましょうということで始まったはず。2013年が第一回。以降、この時期の恒例行事になっている。ファンからの注目度が高くてね。私は2016年、2017年とファンクラブ先行で応募したんだけど共に外れた。今年、初めて当たったんだ。普段の発表会は東京だとZepp Tokyo。椅子を使うから入れるのは1,200人くらいかな。実力診断テストは中野サンプラザ。2,200人くらい。ファンクラブ先行ではZepp Tokyoでの発表会はよく落選するし、中野サンプラザでさえ三度目で初の当選。下手するとHello! Projectの正規グループのコンサートよりも競争率が高いかもしれない。中野サンプラザってのはHello! Projectにとって特別な会場。夏と冬の全体コンサートでは全所属員がステージに立つけど、単一グループが簡単に立てる場所ではない。デビューして数年たつこぶしファクトリーだってこの会場で単独コンサートは一度も出来ていないわけで。Hello! Project研修生が中野サンプラザを毎年満員にして、研修活動を終えてデビューしたこぶしファクトリーとつばきファクトリーがショッピング・モールとライブハウス(和製英語)周りを続ける状況は倒錯している。そういう意味じゃ、先日の合同コンサートで二つのファクトリーが中野サンプラザを埋めたのは大きな一歩だった。

一岡伶奈さんをリーダーとする新グループ。高瀬くるみさんと清野桃々姫さんの新セクション。それらの立ち上げが発表されたのが、昨年の実力診断テストだったんだ。審査員の一人だったアップフロントプロモーション代表取締役の西口猛さんがステージで言ったんだけどね。それ以降の動きの鈍さを見るに、何の計画もなくその場の思いつきで口を滑らせたんだろうね。MC BATTLEに出るラッパーでさえもうちょっと考えてから発言するよ。上記の他にも段原瑠々さんと川村文乃さんをデビューさせるって言っていた。それに関しては彼女たちのJuice=Juiceとアンジュルムへの加入という形で早期に実現した。一岡さん、高瀬さん、清野さんに関してはあれから丸一年たって、実質的に進展がゼロ。今になってようやくオーディションが開催されている。その新グループなり新セクションなりで何をやりたいのかは曖昧。というかさ、何でグループを増やすわけ。既存のグループでさえまともに捌ききれてないでしょ。それを如実に表すのがアルバムの少なさ。シングルを出してリリース・パーティと接触イベントで食いつなぐことに精一杯で、その先に行けていない。こんなんで音楽事務所と言えるのか。モーニング娘。の“15 Thank you, too”は前作から約3年ぶり。Juice=Juiceが8月1日に2ndアルバムを出すことがこの間のハロ!ステで発表されたけど、これも1stから約3年なんだよ。同じメンバーで何十年も活動を続けるバンドでもあるまいし、3年という周期は長すぎる。

去年はその西口猛さんと、音楽関係の統括をしている橋本慎さんが審査員を務めていた。今年は二人ともいなかった。賢明な判断だ。特に西口猛さんは、昨年この場で大きなヘマをやらかしてるんでね。さすがに気まずくて顔を出せなかったんでしょう。橋本さんに関しては、寺田光男さんが病気になってから新しい作家陣を開拓したのは彼の功績のはず。CMJKさん(最近はHello! Projectに関わっていないようなのが残念…)、中島卓偉さん(彼はアップフロント内部だが)、児玉雨子さんといったドープな才能がHello! Projectの音楽に新たな広がりをもたらした。そこは評価すべき。職安のような芸名のワックな紳士との蜜月関係はいただけないが…。元々マネージャーらしいので、外とのコネクションを作るのがうまいのだろう。ただ橋本さんにしても西口さんにしてもプロデューサーの器ではない。矢面に立って批判を受け止めてHello! Projectメンバーを守るような人間的な大きさも持ち合わせてないだろう。いざとなったら尻尾を巻いて逃げ出しそうな小物感がある。あんまり人前に出ない方がいい。裏方に徹した方がいい。

今年の審査員は、日頃から研修生たちを指導している上野まり子さん(歌唱担当)と、オアシズ大久保佳代子さん似で知られるパワハラ詰問系インストラクターのみつばきまきさん(ダンス担当)。一時期、スーパーバイザー? とかいうポストを与えられて研修生たちを見ていたが今ではそのポスト自体がなくなった模様の元Berryz工房の清水佐紀さん。元℃-uteの中島早貴さん(とにかくすべてのコメントが研修生たちへの愛情たっぷりで優しかった)。Hello! Projectのレコーディング・ディレクターで、コンサートのPAエリアでもよく目にするたいせいさん。研修生発表会で司会を務めているまことさん。司会はアラケンさん。検索したら新井健一郎さんというプロレスラーのウィキペディアが出てきたが、写真を見るかぎり別人である。アシスタントに起用されたのがHello! Projectのファンであれば嫌いな人はいない別格の存在、北の本物、稲場愛香さん。

事前に抽選で決められた順番で、各研修生が一人ずつ、1コーラスを披露する。都度、アラケンさんが審査員の誰かにコメントを振る。Hello! Project研修生北海道からも数名が参加。合計30人だったけど井上ひかるさんが直前で体調不良により脱落して、29人になった。全員の持ち場が終わると、しばらく中断するの。20分だったかな。その間に観客全員が席を離れて、投票するんだ。入場時にラミネート補強された紙切れが渡されてね。それが投票券。出場者ごとに名前と番号が書いた箱が用意されていて、自分が一番だと思った人に券を入れていくの。開演前に誰かが落としているのを見てさ。落としたとおぼしき老紳士に駆け寄って、コレ落としましたかって差し出したんだけど、自分が落としたかどうかすら把握できていないようだった。彼は誰に入れたんだろ。スーツを着たバイトだか派遣だかの兄ちゃんたちが票を数えている間に、つばきファクトリー、ハロプロ研修生、ハロプロ研修生北海道、稲場愛香さん、高瀬くるみさん、清野桃々姫さん、一岡伶奈さんのショーケース。最も多くの票を集めた研修生に与えられるのがベストパフォーマンス賞で、これが目玉。この賞を二度獲得した研修生が一人だけいて、それが後にJuice=Juiceに加わった段原瑠々さん。今やグループで高木紗友希さんと双璧を為す歌姫としてプロップスをほしいままにしている。その他にもキャラクター賞、ダンス賞、歌唱賞という三つの賞があったけど、今日みた印象では賞の区分にあまり意味がないように思えた。事実上、惜しくも一番を逃した出場者に何か箔を与えるための救済措置だった。それだったらいっそ単純に一位、二位、三位を表彰すればいいような気もする。

中にはあらかじめ評価項目を表にした採点用紙を準備して、書き込みながら出場者を査定している紳士もいた。たしかに厳密に評価するためには何かしらリアルタイムで記録した方がいいのかもしれない。人間の記憶なんてのはポンコツだからね。ただ、私はそれはしないことにした。一時期やったことがあるんだ。コンサートで紙とペンを手に持ってね。セットリストとか、トーク・セグメントの内容とかをその場で記録していくの。たしかに記憶に頼るよりは正確にコンサートの中身を再現できるんだけど、どうしても下を見る時間が長くなって。何をしに行っているのか分からなくなる。記録することに集中するあまりステージ上で行われていることを見落とすようじゃ本末転倒だと感じて、やめたんだ。実際、今日にしてもステージから目を離していい瞬間はなかった。各研修生の歌とダンスと衣装はもちろん、司会や審査員とのやり取り中の表情なんかも細かく目に焼き付ける必要があった。実力診断テスト中は観客が全員座ったままでね。私も10列からずーっと双眼鏡で観させてもらった。基本的にテストでは曲中の歓声とかチャントはなしで、みんな真剣に観ている感じ。中島早貴さんもこんなに(会場が)静かな『Kiss me 愛してる』は初めてと17番目の河野みのりさんが同曲を披露した際に驚いていた。

とはいえ、今日は目に焼き付けて終わりじゃだめなわけで。自分の一票を誰に投じるかを決める必要があった。どうやって決めていったかというと、BET Freestyle Friday方式でやった。つまりまず一人目が出てきた時点で暫定チャンピオン。二人目がもっとよければ二人目が暫定チャンピオンで一人目が脱落、という具合だ。暫定チャンプは岡村美波さん(1/29番目)→児玉咲子さん(2/29番目)→西田汐里さん(3/29番目)→石栗奏美さん(5/29番目)→山崎愛生さん(15/29番目)。山崎愛生さんが残りの14人を連続でなぎ倒し、最終チャンピオンの座を射止めた。私の中でね。実際に最多得票に輝いたのは島倉りかさんだった。山崎愛生さんは私の一票を含む209票を得て、何位だったかは分からないけど上位だった。歌唱賞を受賞し、こんな重みのある賞をいただけて嬉しい、帰りの飛行機が落ちないか心配だという旨のことを泣きながら言って我々を笑わせた。(みつばきまきさんがダンス賞を前田こころさんに与えたとき、前田さんと仲がよいことで知られる小野瑞歩さんが涙を流しているのが印象的だった。)

私の中では、山崎愛生さんが圧倒的に一位。次点に石栗奏美さん、西田汐里さん。その次点くらいに島倉りかさんという感じだった。山崎愛生さんは、歌唱の表現力が抜けていたように思う。私は専門的なことはいっさい分からないが、歌に関しては声量と声の魅力がすべての土台だと思う。一定の音量で自分の声を届けないと、伝わるものも伝わらない。その点で彼女は私の心を鷲掴みにするような堂々とした歌を届けてくれた。それにとどまらない。山崎さんが選んだ曲はJuice=Juiceの“Wonderful World (English Ver.)”だった。英語曲に挑戦し淀みなく歌いきるだけでも加点要素。彼女は英語をきちんと理解した上で、自分なりに解釈した歌詞の世界を表現しているように見えた。今日のため相当に歌詞を読み込んで一つ一つの表情や動きに試行錯誤を重ねたであろうことが伺い知れた。たいせいさんはコメントを求められてJuice=Juiceに欠員が出ても大丈夫だと思いましたと絶賛した。多分にリップサービスであろうから額面通りに受け取ることはできないが、数年後に山崎さんがJuice=Juiceに入ってもおかしくないような気がした。石栗奏美さんはモーニング娘。の『私のなんにもわかっちゃない』をパフォームした。歌、ダンス、表情。立ち振る舞い。研修生感がほとんどなく、完成されていた。隙がなかった。山崎さんと石栗さんに関しては私はこの実力テストで観るまで存じ上げなかった。彼女たち以外もハロプロ研修生北海道の面々は本体の研修生よりギラギラしていて、捌ける前のコメントでも何かしらの爪痕を残す子が多かった。特に優れた子たちが選抜されているのかもしれないが、彼女たちがいて、さらに稲場愛香さんが率いているとは物凄い集団じゃないかと今さら気付いた。私は西田汐里さんについては演劇女子部の『僕たち可憐な少年合唱団』で観て以来、特徴的な声と伸びのあるフローが好印象だったが、今日の『ゴールデンチャイナタウン』(Berryz工房)ではそれに加えてダンスのキレが印象的だった。島倉りかさんに関してはほんわかした印象だったが“Fiesta! Fiesta!”という激しめの曲を力強くパフォームしたことで新たな能力を開花させた感がある。

15時に開演して、私が外に出たのが19時10分くらいだったか。今後の参考として、実力診断テスト開演から退場まで4時間半を見ておいた方がいい。なぜか最後にお見送りまであって。これは過剰サービスだったかもしれない。時間もかかりすぎるし。2,200人を相手にやることじゃないでしょ。前の列から順番に退場していって、初めは進みが異常に遅かった。お見送りだけじゃなく抜きでもあるんちゃうかっていうくらい。途中からだいぶスピードを上げたらしく、20何列かにいたMによると小走りだったらしい。実力診断テスト後のショーケースは今日日Hello! Project本体ではあり得ないくらいの露出度でほぼ犯罪だった。これで5,500円だから、応募が殺到するのも納得した。


併せて読みたい:Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~ 中野サンプラザ

2018年5月22日火曜日

十人十色+/ハハノシキュウ生誕祭~ツーマンの会~(ミンちゃんを呼んで誕生会!) (2018-05-05)

マジックミラー号(※1)に出演していてもおかしくはない年齢と容姿のナオンたちが大挙して押し寄せるんだからアンジュルムの現場は凄いよ。こことモーニング娘。の客層における若いナオンの率。中高年紳士を中心としたJuice=Juice(※2)とつばきファクトリー(※3)の現場に慣れていると、同じHello! Projectでもここまで違うのかと面食らう。蒼井優さんのフックアップ(※4)にはここまでの効果があるのか。私はHello! Project以外のいわゆる芸能界に疎いので、彼女がどれほどナウなヤング(※5)への影響力を持っているのか分かっていない。ただ時計台の下に寝っ転がって中野サンプラザ前のグッズに並ぶ人々を眺めていると、おそらく相当なインフルエンサーなのだろうと想像せざるを得ない。和田彩花さん率いる集団の支持者層は元々こんなのではなかったはずだ。スマイレージ初期の頃は厄介系のガチ恋ピンチケが幅を利かせてたんじゃないか? もちろん私はスマイレージの現場にはほとんど足を運んだことがない(初期の四人時代に関してはゼロ)から生き証人として語れるわけではない(※6)。とはいえあの有名な焼肉事件(※7)を起こしたのが和田彩花さん・福田花音さん・前田憂佳さん・小川紗季さんという四人時代のスマイレージである。その印象が強い。2015年8月27日に埼玉のライブハウス(和製英語)にスマイレージ(この頃は田村芽実さんがいた)のコンサートを観に行ったときは、ヘッズの大部分がオジサンだったと記憶している。入場列で私の前にいた若いナオンが、今から入場 なんかオジサンがいっぱいwwwというテキスト・メッセージをスマートフォンに打ち込んで送信しているのが見えた。

誤算だった。このコンサートのファンクラブ先行受付が始まった時点では、ゴールデン・ウィークに開催されるHello! Projectの公演の全貌が見えていなかった。たしかまだ何も決まっていなかったんじゃないか。アンジュルムは私の主戦場ではない。特に集団でひときわ支持していた田村芽実さんが去ってからは、一気に重要度が落ちた。曲もアレだし。最近の新譜つまらなくねー?(※8)『マナーモードキソクタダシクウツクシク君だけじゃないさ…friends』は買ったが開封していない。最新シングル『泣けないぜ…共感詐欺Uraha=Lover君だけじゃないさ…friends (2018アコースティックVer.)』は注文していない(※9)。そのうちハロコンあたりでご自由にお取り下さいボックスからいただきたい(※10)。ただ、個々の人員には魅力を感じていた。演劇女子部『モード』や『夢見るテレビジョン』は大いに楽しませてもらった。ホール会場でのコンサートなら年に一、二回くらい入ってもいいかなというくらいの興味はあった。だから今日の昼公演だけ、軽い気持ちで申し込んだ。エグゼクティブ・パスの先々行なので、そこそこいい席が来るだろうという目論見もあった。実際、席はよかった。8列の中央付近。中野サンプラザには0列というのが何列かあるから実質10何列目かなんだけど、双眼鏡がなくてもそこそこ迫力のある絵を得られる位置である(※11)。今日のチケットを申し込んだ時点で予想がつかなかったのが、Juice=Juiceとつばきファクトリーがゴールデンウィークにあそこまで公演をぶち込んでくるということ。さらに5月6日には研修生実力診断テストが入り、当選した。結果として、この記事に記載した地獄のスケジュールが出来上がってしまった。前も言うたけどアップフロントさんは公演のスケジュールを細切れにしか出さへんねん(※12)。あらかじめ全体像が分かっていればアンジュルムのコンサートは絶対に申し込まなかった。昨日Juice=Juiceで大満足したことで、ますます今日へのモチベーションが下がった。さすがに割といい席なので定価はアレだが1万5千円くらいならチケットを手放したかった。もう直前だしTwitterで広く呼びかるのも億劫だからせんかったけど。例えば18列目くらいのチケットと1万円で交換しませんかって言われたら喜んで応じていたと思う。私よりも後方で観ていた素人お嬢さんたちには申し訳ないんだけど、私のこのコンサートに対する気持ちはそういう感じやってん。

もちろんこっちもプロだから、いざコンサートが始まればちゃんとステージ上のメンバーさんを目に焼き付けて、自分なりに見所を見つけて、楽しむようにした。実際、良質なコンサートだったと思う。アンジュルムには私が見慣れているJuice=Juiceとつばきファクトリーとは違う持ち味もあって、新鮮な驚きと喜びもあった。今のアンジュルムに好印象を持った。例えば、ダンスの完成度。船木結さん、和田彩花さん、竹内朱莉さん、笠原桃奈さん(たしか)、あと一人いたかな? とにかく数人でダンスだけを見せてくれるセグメントがあったんだけど、キレがあって、揃っていて、鬼気迫るものがあった。アンジュルムに関しては身長も個性もバラバラの、よくも悪くも統一感に欠ける人たちという思い込みを私は持っていた。今日、これだけ一体となったダンス・パフォーマンスを見せられて、そのステレオタイプは見直さなければならないと感じた。最後のアンコール明けだったかな、和田彩花さんがこのメンバーでどこまでグループとしての完成度を高められるのか不安だったがここまで仕上げることが出来たという旨のことを言っていて。そう自負するだけあると思った。途中でスクリーンに映し出される映像が可愛く、見入ってしまった。メンバーが順番にコップでリズムを作って、最後は全員で演奏する。個人では川村文乃さん、笠原桃奈さん、和田彩花さん、佐々木莉佳子さんあたりが特に印象的だった。川村さんには華があって、多人数でも埋もれない。ヴァイブス、笑顔、ダンス。キラキラしている。彼女はアンジュルムではなくJuice=Juiceでもうまくやっていけただろう。もし彼女がJuice=Juiceに入っていたら面白かっただろうな…と想像を膨らませながら観ていた(※13)。笠原さんからは自信を感じる。自分のやっていることを楽しんでいるのが伝わってくる。それが伝わるとこっちも楽しくなる。笑顔になる。和田さんは他のメンバーとの年齢差(※14)にも関わらずお局感がゼロで、存在感、ダンス、歌唱、発言、すべてにおいてグループを引っ張っている。単にパフォーマーとして彼女が抜けるのはまだ何とかなるにしても、彼女の次にグループを率いるのが誰かと考えると、色々な面で厳しいなと思ってしまう。佐々木さんは子供っぽさを少し残しつつも見た目には幼さがなくなってきて、誰が見ても美人さんと思う造形になっている。

私にとってスマイレージ、アンジュルムとは田村芽実さんだ。前に単独コンサートを観させてもらったときにも思ったが、今回も同じ感想を抱くとは思わなかった。コンサート中、ずっと彼女の亡霊を追い続けてしまった。『新・日本のすすめ!』の冒頭のリリックを室田瑞希さんが歌い上げるときには田村さんの歌声がフラッシュバックした。『大人の途中』がかかるといつかのコンサートのBlu-rayの映像で田村芽実さんが歌って踊っている姿が頭に浮かんだ。それ以外にも複数の曲で、田村さんのラインを田村さん以外が歌っているという、カヴァーを観ているような感覚になってしまった。田村芽実さんが去ってから、アンジュルムは一人(※15)が退団し、3人(※16)が加入した。人員構成は変わり、田村芽実さんのラインというものはもう存在しない。でも私の中ではまだアンジュルムは田村芽実さんのグループだった。私としては室田瑞希さんがパフォーマーとして田村芽実さんの穴を埋める存在になるものと思っていたが、どうも今の彼女ではそこまで行けていない。今日、田村芽実さんのいないアンジュルムを観たことで、来週の土曜日に彼女のソロ・コンサートを観に行くのが本当に楽しみになった。

ここで終わらない。中野から新宿経由で下北沢。ハハノシキュウさんの生誕祭と銘打たれた催しを観に行く。正直しんどいし帰って休みたいのもやまやまである。下北沢Lagunaは前にもいちど来たことがあるので楽勝かと思いきや、駅前の工事で出口がよく分からないことになっており、随分と遠回りをして会場にたどり着いた。朝にコメダでモーニング、昼にソルマリでスペシャルセットを食っており胃に食料を供給過多気味。晩飯は抜くつもりだったが、やっぱり軽く食っておくことに。ストリートでトルコ人のやっている店でケバブ・ラップ。SIRIN KEBAB & BARという店だったが肉がなかなかいい味。18時開場、18時50分開演。あんまり開場の直後から入ってもすることがないので、周囲をぶらぶらしてから18時20分頃に中に入った。ハハノシキュウさんとMinchanbabyさんとおぼしき紳士とすれ違う。この時点で10人弱くらいだったかな。ドリンク代は前回が500円だったのに600円に値上げしてやがる。チケット代と合わせて3,100円を支払う。ジンライム。今日は生誕祭ということで、バースデー関連の曲が次々に流れている。そのうちの一つがたぶん初めて聴くラッパーの曲だと思うんだけどすっげードープだった。部分的に聞き取った歌詞(※17)をいくつか検索しても出てこない。CDかmp3があるんだったら買いたいな…。

謎のドープな曲の後にオープニング・アクト。M1NAZUK1さんという女ラッパー。さっきその辺を歩いていて、てっきり裏方さんかと思ったら出演者さんだったんか。私はただでさえ連日の現場で疲れておりしかも下北沢Lagunaは狭い空間に立ちっぱなしを強いられるので、何だこいつは…ハハノシキュウさん目当てで来たのに前半はMinchanbabyさんというよく存じ上げないラッパーさんのショーケース、さらに前座があるんかいと思った。ところが実際に曲を聴いてみると引き込まれた。熱くて押しの強い感じの人で。言いたいことがたくさんありすぎて曲に出来ない的なことを言っていた。ラップはうまいけど何を表現したいのかがよく分からない人が多い昨今においては珍しいタイプかもしれない。まとまった音源を聴いてみたくなった。

Minchanbabyさんとおぼしきガリガリの紳士が上半身裸で出てきた。ちょっとびっくりするくらいにガリガリで、骨格もそんなにガッシリとはしていなくて、まずは彼の見た目に眼が慣れるのに時間がかかった。頭がスキン・ヘッドでマハトマ・ガンディーさんのようだった。このあいだ体重を計ったら50キロになっていて…と言うので痩せたのかと思ったら太ったので48キロまで戻したという話だった。身長は170センチらしい。彼曰く、みんなが太りすぎなのだという。外見はとっつきづらかったが、曲と曲の間にビートたけしさんの物真似を入れたり、淡々とした語り口でちょくちょく笑いを取ってきたので場は和んだ。ここに来ているのはハハノシキュウさんのファンが多いという話の流れで、わたくしMinchanbabyのことを知っているという人もしくは知らないという人…それじゃ全員が手を挙げるかというくりぃむしちゅーのクラシック営業ネタ(※18)を彷彿とさせる小ネタも挟んできた。ラップ・スタイルは、難しくない言葉で比較的単純なラインを繰り返す感じがちょっとKOHHさんぽいなと感じた(※19)。“NISHIVI”という曲を歌った後にもうこの曲は二度とやらないと言っていた。いい曲にしようという作為的な感じが気にくわないらしい。私からすると初めて聴く曲だったのでそう言われても、という感じだった。アルバムを聴いたら癖になりそうだが、もう販売していないらしい。ハハノシキュウさんとの関係が気になるところだったが、先月にちょっとだけ会っただけでほぼ初対面だという。

本日の主役、ハハノシキュウさん登場。誕生会とは言うもののHello! Projectのバースデー・イベントのようにハッピー・バースデーの合唱もケーキもゲームもなかった。そもそも今日が本当に誕生日なのかも定かではないし、何歳になったのかも分からない(※20)。先ほどのMinchanbabyさんが最前の女性たちをハハノシキュウ地蔵と挑発して盛り上がるように促していた。それに軽く言及しつつも、いっさい我々を煽るようなことはせず、むしろ熱した会場を冷ますかのような陰鬱なヴァイブスを放ち続ける。葬式のような誕生日にしたいという。途中で会場がシーンとなると、葬式みたいだ、と喜んでいる様子だった。明日、髪を切る予定。どれくらい切るかは分からない。Minchanbabyさんに言ったら私と同じ坊主にするんですねと言われた。さすがにそれはしないが、ふかわりょうくらいにはするかも。軽い悲鳴のような声が女性ファンからあがる。今の長さを写真に残せるチャンスは二度とない、と終演後のチェキ会の宣伝。途中、私の二人くらい左にFRANKENさんが現れた。すらっとしたモデルさんのような彼女とおぼしき女性を連れて。例のまじでそうさまじでそうさ的なアレをやっていたが、ハハノシキュウさんとファン層があまりかぶっていないのかそこまで盛り上がらなかった。彼が現れたのでタイミングがいいということで次回の独演会の告知。7月7日。第二回一人MC BATTLE。今度は一人30人組み手。前回は司会も一人でやったら大変だったので外注する。で外注先がFRANKENさん。これは行かないとね。今日は新曲祭りにしたい、といくつかの新曲を披露していた。その中でも『ニートになろう』が出色だった。トラックは前回の独演会で競馬オジサンと若者のタッグのときのやつだった。ニートのムシャクシャ、フラストレーションを吐き出したヤケクソな感じの曲で。フックがニートになろう! ってこっちも声を出す感じで。まだ歌詞が完全に出来ていないと言っていた。半分フリースタイルのような感じだったのかな? これはリリースが待ち遠しい。

終演後のチェキ会。ハハノシキュウさんと撮る場合は500円、Minchanbabyさんと撮る場合も500円。ハハノシキュウさんとMinchanbabyさんと三人で撮る場合(囲み)は1,000円。私は明日も現場があるし、ダラダラ残りたくなかったので列を作れという指示があった直後に並んだ。3人目だった。1人目も2人目も囲みで頼んでいた。私が囲みでお願いしますというとハハノシキュウさんは笑った。1,000円札をハハノシキュウさんに手渡す。Minchanbabyさんがポーズを聞いてくださる。何かご希望は。じゃあこういう感じで。うさちゃんですね。そうですうさちゃんピースです。道重さんスタイルで。ハハノシキュウさんの口からうさちゃん、道重さんという言葉が出てくるとは。撮影者はM1NAZUK1さん。最高のチェキが出来上がった。いい歳をした紳士三人の可愛いうさちゃんピース。記念品が折れないようにカバンにしまい、私は下北沢駅へと向かった。

※1 いいよね。当たり外れはあるけどさ。私は学生時代に『がなり説法』を読んだ。私は踊りをすべて否定しています。踊る側ではなく踊らせる側に回るべき的な記述がやけに印象に残っている
※2 いつぞやのコンサートのコール・アンド・レスポンスで宮崎由加さんが観客を30歳以下と30歳以上に分けた際にレスポンスの大半が30歳以上だった
※3 Juice=Juiceとの違いは特定おまいつが徒党を組み最前を固めている点である
※4 テレビで度々アンジュルム好きを公言している
※5 私はナウなヤングという言い方をする世代ではない
※6 Twitterが主な情報源となる前は、Witch Hunting Girlscoutsというまとめブログをよく覗いていた。今は更新が止まっている
※7 分からなければググれ。中国ではGoogleが使えないし、このブログもGoogleのブログだから見られない
※8 ライムスター、『ビッグ・ウェンズデー feat. MAKI THE MAGIC』
※9 ハロコンの現場で聴けりゃいいかなって。他に聴きたい音楽もたくさんあるし、わざわざ所持したいと思わせるドープネスに欠ける
※10 私も家につばきファクトリーの『低温火傷春恋歌I Need You~夜空の観覧車~』が何十枚か余っているんで、夏ハロコンあたりで配布デビューするか…
※11 双眼鏡はたっぷり使ったけどね
※12 グループ毎にアップフロントの担当者が違うからバラバラにスケジュールが出るのかな
※13 もちろん、実際にJuice=Juiceに入った二人がどうのという意味ではなく
※14 和田彩花さんは23歳だが、その次が20歳の中西香菜さんと竹内朱莉さん。グループ最年少の笠原さんは14歳である
※15 相川茉穂さん
※16 笠原桃奈さん、川村文乃さん、船木結さん
※17 例えば、ラマダンに溢れる我慢汁、今日から俺がガムシャラに飛び込む三途の川で釣るカジキマグロ ライク松方弘樹、とか。言葉の選び方が普通ではなかった。もしこれを見ていてアーティスト名や曲名が分かる人がいたら教えてくれ…
※18 くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンでこれを初めとする営業ネタばらしをする回があった
※19 そんなにKOHHさんに似てはいないかもしれないけど、私は最近のラッパーをそれほど知らないんでね、今風フローのジェイラップを聴いたらKOHHさんぽいとしか言えないんですよ
※20 永遠の8849歳なんでしょうね

2018年5月20日日曜日

Go ahead SPECIAL (2018-05-04)

勘のいい人は気付いているかもしれませんが、と宮崎由加さんが切り出す。今日はDVD収録が入っています。歓声。今日はセクシーさを過剰に出していこうと思って。普段から出てはいるんですが。笑い。/円盤化されたJuice=Juiceの公演を、私は高い確率で現地で観ている。このツアー“Go ahead SPECIAL”に関してもそうなった。これまでのパターンから、DVD (Blu-ray)に収められるのが東京の夜公演である。何なんだろうね。たまには変化を付けて、例えば大阪のコンサートにしてもええような気もするねんけど。撮影人員が東京を拠点にしているから交通費がかかるとか、撮影する機材の輸送費がかかるとか、そういう理由なのかな。/そのDVD (Blu-ray)では私の姿を確認できる可能性が十分にある。3列(1列の前に0列が何列かある)中央ブロック。それも通路席だったから。ピンクの宮崎Tシャツを着ているのが私。発売は9月頃になるのかな? 円盤をゲトったら、私を見つけてみて。ついでに宮崎由加さんがDVDで確認してくださいと言っていた過剰なセクシーさにも注目。/今メールを検索したら2015年7月4日(土)だった。推しTシャツ・グッズ専門店PUSHさんから宮崎Tシャツの発送連絡が来ていたのが。3年近く使用しているけど、バリバリ現役。プリントはまったく剥がれていない。ただ、私の宮崎さんに対する気持ちがどうかっていうとね。正直2015年7月とまったく同じとは言いがたい。Juice=Juiceのことは相変わらずめっちゃ好きやねん。このツアーにしても全11公演のうち大阪の2公演を除く9公演に入る。2018年に入ってからこの集団を観るために福島福井静岡広島に行っている。ただ宮崎さんに対しては、かつてのように見づらい位置からでもずっと彼女を目で追い続けるっていう感じではなくなってきているんだよね。Tシャツに印字された宮崎の二文字よりも早く私が宮崎さんを推す思いが薄れてきてしまった。いや、興味がなくなったんとちゃうで。相変わらず上位やで。この間バースデー・イベントにも行かせてもうた。でもな、宮崎由加さんは私の中でしばらく1位やってん。1位が2位になるのは、たとえば4位が5位になるのとは決定的に違うんだよ。

人はピザ屋に入ると素直にマルゲリータを頼めばいいものをちょっと色気を出して知らない名前のピザを注文しトマトソースなしとかチーズなしでレモンを搾るようなピザを引いて後悔しがちである。これは有名な行動経済学の知見だが(というのは嘘で、私が考えた)、私は過去に痛い目を見ているにも関わらず、またはまってしまった。中野サンプラザに来たときはよく使わせてもらうピッツェリア・クッチーナ・ナポリモ。15時から18時のHAPPY HOUR。全22種類のピザがどれも500円。貧乏性なので普段は1,500円するいちばん高いやつを頼んだ。バジル・ソース。うん、悪くはないんだが…。ピザはトマト・ソースにモッツァレラが前提だよ。安くてもそっちの方がうまい。この組み合わせに勝るものはない。揺るがない真実。/カンパリ・ビア2杯を飲んだ結果、バッキバキに仕上がった。量の割にクるなと思ったがカンパリはアルコホールが25度あるんだな。席に着いた瞬間、これはヤバいことになるぞ、と確信した。はじめから全力で声を出した。“GIRLS BE AMBITOUS”ではたくさん飛んだ。メガネがずれた。BABYMETALが『いいね!』で歌ったアタマユラセ メガネハズセという歌詞を思い出した。『愛のダイビング』のコール・アンド・レスポンスでは腹の底から叫んだ。/私はお酒には苦い思い出がある。労働者になって一年目。同期たちとの飲み会で飲みすぎた私は、知らない家で目を覚ました。一緒に飲んでいた一人が住んでいた寮の部屋だった。自分が住んでいた寮のトイレで吐いたこともある。記憶がなかったのだが、私の嘔吐物を同期の一人が片付けてくれたと翌日に聞いて知った。それ以来、お酒の飲み方には気を付けている。/飲酒の数少ない利点の一つが、コンサートから得られる楽しさをブーストしてくれるということである。素面でも楽しめるし、それが基本(厳密には飲酒してのご観覧は禁止されている)だが、あり得ないほどに楽しいという域に達するには多少アルコホールの補助が必要だ。もしかするとお酒以外でもこれは可能なのかもしれない。たとえばマリファナとか。(私の同僚で、アメリカに16年住んでいた人がいる。マリファナをやったら楽しくなるんですか? と私は聞いてみたのだが彼の答えはやっていないか分からない。やっていた周りの人からは食べ物がおいしくなるとは聞いた、だった。)でも日本じゃ違法だしね。リスクが高い(反対から読めばクスリ リスク by T.A.K. THE RHHHYME)。/夜公演の後、アンオフィシャル・フォトグラフ・ディーラーの屋台がいつもの高架下だけでなく中野サンプラザから駅に向かう横断歩道を渡る前にも出店していて、俺たちは逃げも隠れもしないんだという気概を感じた。/Juice=Juiceが最高すぎて明日のアンジュルム昼公演へのモチベーションがさらに下がった。チケットを1万5千円で誰かに売りたい。

昼公演から。/段原瑠々さん:中野サンプラザはこれまで何度も立たせてもらっている。実力診断テストで二回ベスト・パフォーマンス賞をいただいた場所。/梁川奈々美さん:3年前、実力診断テストで初めてステージに立ったのがここ、中野サンプラザ。そのときは『ロマンスの途中』を歌った。まさか自分がJuice=Juiceのメンバーとして『ロマンスの途中』を歌うことになるとは思わなかった。皆さん、推しメンとかいらっしゃるじゃないですか。アイドルにどれが正しいとかはない。それぞれの人によさがる。私も自分なりのやり方を模索していきたい。それを見守っていただけたら嬉しい。/植村あかりさん:昨日は休みだった。Juice=JuiceのDVDを観た。まだ五人の頃。歌詞の意味、当時は分かってたのかなと思いながら観ていた。今日も『私が言う前に抱きしめなきゃね』をやりましたが、今日は伝わってましたか? チケットが売り切れた。いや私が皆さんに拍手したいですよ。でも、やったー嬉しいだけじゃなく、期待されてるんだって思う/宮本佳林さん:テレビを付けるとゴールデン・ウィークのレジャー情報が流れてくる。私でさえ魅力に感じる。そんな中Juice=Juiceを選んでくださってありがとうございます。/高木紗友希さん:昨日は家族がゴルフに行くというので付いていこうとしたが、置いてかれた。登録が必要とかで。前髪を切りすぎた。リハーサル中、汗でさらに短くなって焦った。メイクさんに整えてもらった。(『未来へ、さあ走り出せ!』では前髪の隙間からねというリリックで宮崎さんや植村さんから前髪をかき分けておでこを露出させられていた。)/金澤朋子さん:中野サンプラザは何回も立たせてもらっているが、毎回、新たな発見がある。例えばメガネの人が多いんだなとか(『愛のダイビング』で静岡と広島では地元の人と呼びかけていたコール・アンド・レスポンスの箇所が今日はメガネの人だった)。今日は着替えで(ブルゾンのジッパーを)初めてちゃんと着られた。不器用で、これまで毎回、失敗してきた。これからも成長した部分を見せられるようにしていきたい。/宮崎由加さん:evelynの服を着ている子を探そうとしたがコンサート中は余裕がなかった。今(アンコール明け)見たらチラホラいた。去年のを着てくれている子もいた。

2018年5月11日金曜日

KOBO (2018-05-03)

コンサートの開演時間は15時と18時半だがDVD MAGAZINEの宣伝動画で観たみーたんがあまりにも可愛すぎてその衣装と髪型の日替わり写真を絶対に手にするため朝に家を出る必要があった。6日連続で6時前に目が覚めている。アラーム・クロックなしで。労働者の習慣が身体に染みついている。カラダだけが大人(労働者)になったんじゃない。ブクロのコメダでレーコーのシロップ別添えミルクありモーニングAバターで。520円。愛知県民の一般的な朝食。中野サンプラザ。9時12分。グッズ列じゃモロ最後部な奴ら。物販の開始時間は11時半だが、ざっと80人くらいはいたかな。/早朝からアイドルさんのコンサートのグッズ列に並びつつ週刊少年ジャンプを読む中年の紳士。/いつ頃から並んでるんですか? 7時半です。はやっ。笑い。7時半に来て21人で、8時くらいまでほとんど増えませんでした。/持参した折り畳みの椅子に腰掛ける老人たち。/若いオタク女から代購の注文を取るニヤニヤしたキモジジイ集団。承りますよ。いいんですかあ。じゃあ、日替わりの谷本、井上と、あとコレクション生写真…何枚くらいいけますか? まだぜんぜん枠あまってますよ。10枚はいけます。じゃあ10枚で。/いつからいるんですか? ボク7時半です。最初人少なかったんですけど天気になってからわーって人が集まって来ました。やっぱりー。/今日はじめは21列で。定価でいいやって思って出したら1,1500円になって。笑い。1,500円で10列ジャンプアップに成功した。ラッキー。笑い。/横浜の夜、360番。超クソ番で。定価でって書いたらDMがたくさん来て。オク出した方がいいかなって。笑い。他の方に決まりましたとか返事して。/最近アンジュルムのリリイベ、アルビ兄さんがやってるんだよ。知ってた? オタクルムは全握でゆっくりに慣れてないから無言になっちゃう。笑い。/自撮り棒で自分たちを写真に収めるキモジジイ二人。/スッゲー並んでるよ。笑い。300はいる。一列だいたい50人として。350人くらい? 笑い。/アンジュルム最近Twitterよく更新するじゃん。武道館来てねって書くじゃん。そうしたら行きたくなるじゃん。その日はゼッタイ説明会入れないようにする。/最近ハロプロ好きなんですよって話するとき真野ちゃん効果スゴくない? 向こうから言ってくる。いたんでしょって。そう真野ちゃんの知名度スゴい!/えー本日たいへん気温が高くなっております。水分をこまめに補給し、体調管理にはお気を付けてお並びください。/アタシいま渋谷勤務なんだけどー、会社の福利厚生で行けるジムにエグザイルの人が来てるらしくて。アタシは見ても分からないんだけど、知らないから。エレベーターとかで会うらしい。/本日のチケットをゆずってください。6日の実力診断のチケットも探しています。インドのバックパッカーじみた風貌と服装の有名な紳士。短パン。半袖Tシャツ。バックパック。後ろで束ねた白髪交じりの長髪。/11時42分、建物の中に入る。/りさまる可愛すぎやろ。今回みんなビジュアルいい。おのみずほの可愛さが限界突破しててやばい。お団子かわいすぎやろ。お団子否定派だったのに、これは好き。/窓口6つ。12時9分、購入完了。小野瑞歩さんの日替わり写真1,000円。小野さんの2L写真B 1,000円。DVD MAGAZINE 2,600円。コレクション生写真500円を2枚。コレ生は二枚とも野村みな美さんやった。別種類の。どんな確率やねん。こうやって揃うと後で交換しやすいかもしれない。/たしか坂口孝則さんの『会社の電気はいちいち消すな』にこういうことが書いてあった。微々たる効果しかないコスト削減の施策を会社が従業員に強いる意味とは、コスト削減そのものではなく、コスト削減の意識を彼らに根付かせることであると。私たちが高価な写真を買うために強いられるこの無駄な待ち時間も、アップフロントが私たちを飼い馴らすのに大いに有効である。

中野から大久保は中央・総武線で5分だ。ソルマリでスペシャルセット1,150円(f----n' hard core)、ランチビール350円、ネパールチャ(アイス)150円。/何かお探しですか? 小野瑞歩さんが欲しくて。出せるのは、この野村さんの二枚なんですけど。えっと小野瑞歩は…。小野瑞歩はそれだな。部下のような紳士が地面に置いてある小野瑞歩さんの二枚を手渡してくる。いいんですか? ありがとうございます。ストリートのディール成立。私の手札を見て、野村ちゃんとつぶやく部下。Hello! Projectでコレクションものの交換の胴元をやっている紳士は向こうから声をかけてくれるし、部下との分業が出来上がっているし、プロ。/時計台の下にいます。真下にいます。ありがとうございます。一応、発送連絡しておきますね。よく見る兄ちゃん。外れの席をオークションで捌いたのだろう。/開演前、Hubert Selby Jr. “Requiem for a Dream”を読むがお腹いっぱいでオネムになってきた。/デブのオジサンしかいない。Berryz工房上がりか。思い出す。Berryzの現場は二回くらいしか行ったことがないけどさ。こんな感じだった。観に来るのはこんなのばっかなのに青春を懸けて取り組んでくれるこぶしファクトリーとつばきファクトリーには頭が上がらない。/鹿島アントラーズのFW興梠慎三さん風の紳士。/昼は9列目。中央付近。双眼鏡がなくても楽しめるくらいの位置。だったけど、暗雲が立ち込めた。14時53分。ジブさん(ZEEBRA)のクルーじみた名前で知られる有名な紳士が目前の席に着く。長身かつ動きが大きいかつ臭いの三拍子。せめて二つにしてくれよ。ゲームのモードが一気にラッパ我リヤの名盤1stアルバム(“SUPER HARD”)になった。/メンズ・エステでこんなのが来たらさ、俺が嬢だったらイヤだよ。サービス・レベルも自ずと落ちる。密着洗体でも密着の度合いを減らすよ。そりゃ。/もう見事なまでに前が見えない。ステージの中央付近は完全に遮られた。双眼鏡なしでもいいかなと思っていたが、こういう状況なので、彼を視界に入れないようにすべく双眼鏡に頼ることにした。前にも書いたことがあるが、双眼鏡の利点は見たいものを拡大することだけじゃなく、見たくないものを見えないようにすること。ステージの右と左に登場したときの小野瑞歩さんを追い続けた。/全員による『超HAPPY SONG』で始まった。/このツアー名KOBOは、こぶし・つばきの両ファクトリーの工房と、二つのグループの攻防という意味が込められていると広瀬彩海さんが説明する。攻防とかけているのか、グループ同士で対決するセグメントがあった。アーム・レスリング。井上玲音さん対岸本ゆめのさん。井上さんの筋肉を見た岸本さん。細マッチョやないかい! こちとらゴリ・マッチョやで! とムキムキの腕を見せつける。伊達に毎日2リットルのペットボトルを持ち歩いてないですよ! と小野瑞歩さん。勝者、岸本さん。直後、ゼッタイ勝利は譲らんない…とこぶしファクトリーの『闇に抜け駆け』が始まる。/つばきファクトリーがカヴァーする、こぶしファクトリーのワックなサンバもどき。しょうもない曲。箸にも棒にもかからない。リアルな奴らのiPodではかからない。なぜこれを何度も披露するのか分からない。大体、サンバと称するならもっと色んなところを出さないとダメだよ。変な意味じゃなくてさ。ほら本場のやり方をリスペクトしないと失礼でしょ。/こぶしファクトリーが『うるわしのカメリア』をカヴァー。イントロでどよめく会場。カメリアの箇所をマグノリアと替えていた。/ナイスガールトレイニー出身の小片リサさん、井上玲音さん、広瀬彩海さんによる『僕らの世代!』。私はナイスガールトレイニーを追ったことはないのだが『僕らの世代!』は野外だか屋上だかで彼女たちが歌っている動画を観たことがある。だからこの曲が始まったときにはじめに思ったのが、YouTubeで観たやつだ! だった。/なあみんな。へそんとこよろしく。という本家・浜浦彩乃さんのお声で始まる『おへその国からこんにちは』。元Hello! Project研修生たちが一堂に会する場で粋な選曲だ。けどな。双眼鏡でちゃんと見てんけど誰一人としておへそを出してへんやないかい。曲のコンセプトを体現せえや。ちゃんとしいや。/井上玲音さんと小野田紗栞さんによる『ね~え?』(松浦亜弥)。/両グループによる『シャララ! やれるはずさ』。昨年夏のハロコンを思い出した。/アンコール後の衣装はグッズのTシャツをアレンジしたものではなく、ちゃんとした衣装だった。白と青のマリン風。おそらく初めて披露された『ひょっこりひょうたん島』。/一位から順に山岸理子さん、浜浦彩乃さん、野村みな美さん、小野瑞歩さん、広瀬彩海さん。浅倉樹々さんが作ったこのランキングは、ルームシェアをしたいメンバー。広瀬さんは、リーダーだから掃除係とかゴミ当番とかを決めて仕切ってくれそう。小野瑞歩さんは笑いのツボが浅いのかいつも笑っているので、一緒にいたら楽しそう。野村みな美さんは料理が得意なので。浜浦彩乃さんはまともにお話をしたことがないので、話してみたい。山岸理子さんはマイペースだから合わせなくてよさそう。理由を言うたびにはいルームシェアしてくださいと言って終わらせる野村みな美さんの雑な司会に笑いが起きる。/トークの度にみんな息が切れている。Juice=Juiceとの差が大きい。Juice=Juiceはもっとハードなセットリストで出ずっぱりでも息が切れない。かつて私はJuice=Juiceを観て℃-uteとの差を感じていた。数年後には新しいグループを観てつばきファクトリーと比べるとまだまだだなと感じるのだろうか。そうなってほしい。

昼公演と夜公演のインターヴァル。キモい中年紳士の博覧会の様相を呈するファミ・マ店内と近辺。ハロコンなんかに比べても来ている人たちの濃さが違う。/宮崎由加さんが原宿のevelynでイベントをやっていたらしい。宮崎さんがデザインした服を買うとチェキが撮れる的な。evelyn入りました? いや厳しいでしょ。今日入ったから余裕っす。笑い。という中年の紳士同士の会話。evelynの袋を脇に置いて時計台の下に座る白髪交じりの老紳士。あれくらいの歳になると子供のためなんだぞっていう感じ、もしくは孫のためなんだぞっていう感じを出すことが出来るから却って買いやすいのかもしれない。実際どうなんだ。飾るのか? 売るのか? 夜の女性にあげるのか?/夜は15列。右側。通路席。/そこ? そう。交換して。やだ。年間のお小遣いが9万円なんだよ。月でしょ。いや年間。月でしょ。いや年間年間。/昼にも観たアントラーズ興梠選手のような紳士。/昼公演では前の紳士が臭かったが、夜は左の紳士が臭いことが決定した。ご愁傷。と思ったところで声をかけられる。すみません。はい。ボクちょうどこのシンメなんですけど。ここに友達がいて。交換しませんか? 視界見てからにしますか。はい。どうですか、あんまり変わんないと思いますが。いいですよ。あ、いいですか? ありがとうございます。ちょっと傘を置いてきたんで。一旦戻ります。はいはい。さっきシンメと言っていたけど一つ前の列だった。14列の8番。前がキチガイとかの罠があるのではないかと危惧したが、杞憂に終わった。こういう席交換は理解できる。隣の紳士が臭かったし、ちょうどよかった。みーたんが右側にいることが多くて、そこはしまったと思ったけど、臭いから逃れられたし、一つ前に行けたので、後悔はしていない。/アイドル現場にあらわれる頻度よりも身体と頭髪と衣服があらわれる頻度が低そうな紳士たち。/開演前、いっちゃんを連呼するあのキチガイさんのかつての勢いを思い出させる熱量でさくらこちゃんと連続でシャウトを発する紳士。/昼よりもぜんぜん視界がいい! よく見えた。ステージの中央付近が見えるか見えないかでは大きく異なる。/こぶしファクトリーによる『うるわしのカメリア』のイントロでまたもどよめき。お前ら昼公演観とらんのかいと思ったが片方だけの人が多かったのかもしれない。私はエグゼ先々行の恩恵で昼も夜も当選しとるけど、普通に応募しとったらこうはいかなかったかもしれないな。/『僕らの世代!』では小片リサさんが目をひく。ダンスの身のこなし。優美さ。キレ。笑顔。/夜の攻防は、万歩計ダンス対決。両陣営から三人ずつが参加。制限時間内に万歩計のカウント数が多い方が勝ち。マイ万歩計で練習したきた、と山岸理子さん。このために走り込んできた、と谷本安美さん。地元じゃ万歩計の桜子と呼ばれていると和田桜子さん。マイペースで行くと野村みな美さん。ティーンエイジャーの美少女たちの口から発せられるマンポという音声。つばきファクトリーのリリース・パーティで衣装のマントが…と言っていたのがある時期からケープに変わっていたのを思い出した。たしか131対125くらいでこぶしファクトリーが勝ち。山岸さんが10点台で足を引っ張った。秋山眞緒さんだったかな、60点台を叩き出していた。こぶしファクトリーは全員が安定して40数点だった。/夜公演のランキングは井上玲音さんが作成。一位から野村みな美さん、浅倉樹々さん、小野瑞歩さん、浜浦彩乃さん、井上玲音さん。世界が滅亡しても最後まで生き残りそうな人。少食そうな人と食べ物をいつも持ち歩いている人を選んだ。井上さん(ご本人)は、運だけで生き残る。浜浦さんはいつもお菓子を持ち歩いている。小野さんは少食そう。そうですか? と小野さんが意外そうに聞くが話を広げない井上さん。あまり深い仲ではないんだなと雰囲気から伝わってきた。研修生で一緒に活動してきた期間もほとんどない(ゼロ?)しね。昼も浅倉さんはちゃんと話したことがないのに浜浦さんとルームシェアがしたいと言っていたし、ランキングにつばきとこぶしのメンバーを均等に入れるようにという大人からの指示があったんだろう。/夜公演における最大の改善点は、昼に比べて二つ目の衣装の布面積が減らされたことである。昼には全員お腹の露出がほぼゼロだった。それが夜になると和田さん以外は(広瀬さんでさえ。数センチではあったが)お腹の肌を見せてくださる衣装になっていた。おへそは浅倉さんがほんのちょっとだけ見せてくださった。布はどんどん減らしてほしい。/コンサートの途中で広瀬彩海さんがHello! Projectの伝説に残るライブがしたいと言って、伝説に残ったんじゃないかと思います的に終盤で回収してはったけど、こういうのはコンサートの最中に自分たちで言うことと違う思うで。/小野瑞歩さんは自身のラインではないときでもよく口を動かす。コンサート最後の“Big dreams”で彼女をずっと観ていたら、一番では歌詞ではなくゆめの! とかのこっち側のチャントを口ずさんでいた。二番では歌詞を口ずさんでいた。握手で聞いてみたい。自分のラインじゃない歌詞における振る舞いについて。こういうときはこうするって自分なりに決めていることがあるのか。そのときの気分なのか。/何の曲かは忘れたが、膝を上げておちゃらけた動きをするときの小野さんが本当に愛らしくて可愛らしくて。大勢がステージにいても、双眼鏡でこの子だけを追いかけたいと思える人がいるのは幸せなことである。

2018年5月8日火曜日

Go ahead SPECIAL (2018-04-30)

マルチビタミン剤(※1)を飲んだ後の私のションベンと同じ色をした清涼飲料水(※2)を飲む紳士を横目にHubert Selby Jr.の“Requiem for a Dream”を読む。登場人物が腕にdopeを注射することをmorning shotと言っているのだが、そういう名前の缶コーヒーがあったよね。広島に向かう機内。海外出張で貯めたマイル。アップフロントに酷使され、これまでの人生でいちばん活動的な日々を過ごしている。昔の自分ではあり得なかった。Hello! Projectの現場漬けになる前は、土日祝日は休むためにあった。片方、特に日曜日は翌日からの労働に備えてなるべく予定を入れないようにしていた。平日を中心とした生活だった。Hello! Projectのために高速バスや飛行機で地方都市にまで足を伸ばすようになった今では、人生の中心が休日(※3)になった。労働生活をつつがなく送れるように土日を過ごすのではなく、主に休日に開催されるHello! Projectの公演を楽しむために労働で賃金を得る。労働の疲れを週末に休んで癒すのではなく、週末に全力を出せるように労働をほどほどにする。

広島空港から広島駅へのバス。11時半発。本を少し読んでまどろむ。所要時間45分と言っていたが約5分の遅れ。12時20分頃に駅。この土地に足を踏み入れるのは、たしか五回目だ。戻ってきたという感覚。まず昼飯。ここに来たからには、お好み焼き。入ったことのない店にしようとふみちゃん(※4)に入ったが、前に来たことがあった。すみません。スペシャルで、トッピングのキムチ。あと生ビールをください。生ビールはお好み焼きが出来てからお持ちしますか? はい。お願いします。カウンターさん、スペシャルにキムチ、デキナマです。目の前に鉄板。そこで次々に作成されるお好み焼き。これは自分のだなと思いながら眺めていると自分のではなかったというのを何度か繰り返す。鉄板から直接ヘラで口に運ぶ。熱々。流し込むアサヒ・スーパー・ドライ。ソースを追加して頬張る。こんなにビール(※5)が合う食いモンもそうない(※6)。

iPhoneで位置を確認。向かうのはJMSアステール・プラザ。今日の会場。前にハロコンで来たことがある広島文化学園HBGホールのすぐ近く。途中のストリートに露天やステージが設営されている。フラワー・フェスティバルという催しが開催されるらしい。ああいうステージを見るとつばきファクトリーを観たくなってうずうずしてくる。14時25分に会場着。どうやら14時半から販売開始。販売開始の前後に並び始めるのは効率が悪い。並ぶなら早めからにした方がいい。でもしょうがない。これは旅行でもあるんだ。メシが優先。次々に売り切れていく日替わり写真。15時29分に段原瑠々さん。まあこれは予想できた。地元公演じゃけえ。みんな記念に欲しがるんよ。15時47分に梁川奈々美さん。やれやれって感じで列から離れる老紳士。私が売り場に到達した時点で植村あかりさんと宮本佳林さん以外の日替わりにはバッテンが付いていた。宮本佳林さんのを注文。あとコレクション生写真2枚とオレンジのサイリウム(※7)。そうしているうちに植村あかりさんのが売り切れ。本当は宮崎由加さんと高木紗友希さんのをゲトるつもりだった。私が買い終わった16時2分からものの数分後で宮本さんの日替わりも売り切れた。グッズ列じゃ最後部な奴らになるのがあと数分遅かったら日替わり写真を買えていなかった。つーか、早すぎやろ。もっと刷れや。

施設内のトイレでメガネを洗う。メガネは泡立てた石鹸で水洗いするのが一番。今日は特にレンズをピカピカにせなあかん。一点の曇りもない視界が必要だ。なぜなら今日のチケットは特別なんだ。エグゼクティブ・パス2017特典、限定特別シート無料ご招待。ここで行使した。3列目以内の中央ブロックが保証されている。アップフロントが私に与えたのは3列のど真ん中。1列はカメラが通るために潰すだろうから、おそらく実質的な2列目だ。会場の外で開場を待つ。輪になって談笑するキモめなオジサンたち。/アイスを食べる少女。生き返る~。(Juice=Juice現場に)よくいる女の子、すぐ分かりません? 少なすぎて。いつも見る段原Tシャツの人とか。さんははじめ男じゃないかと思ってた。髪みじかいし。笑い。/あの子たち脚すごくない? ダンスとかやってそう。一般人の脚じゃない。/そうそう。彼女たちがグッズ列に並んでいるのを見て、私も気になっていた。一人が白い短パンをお尻に食い込ませていて。お尻すげえなって。この容姿とスタイルのナオンが何人も揃って歩いているのは普通にはあり得へんし、たぶん地元のいわゆるアイドル的なことをやっている人たちなんだろう(※8)。

限定特別シート無料ご招待は、本当は宮崎由加さんの地元、石川でのホール公演で使いたかった(※9)。でもエグゼクティブ・パス2017の期間中にそういう興行がなくてね。広島は好きだから旅行も兼ねて行きたかったし、段原瑠々さんの地元公演(ホールとしては初)だし、公演は一回のみだったから特別になるだろうなと思って、この公演を選んだ。

17時14分、席に着く。予想通り、1列が潰してある。2列もロープを張って通れなくしてあった。ということは、だ。私はまさかの最前中央じゃないか。しばらく震えが止まらなかった。誰も交換してくれませんかって寄ってこない。Juice=Juiceの客層があんまりそういうことをする感じではないし、地方だから東京に比べてキチガイが少ない(※10)。Juice=Juiceのコンサートを最前で観させてもらったことはこれまでに3回ある。一回目が2016年6月25日、横浜Bay Hall。二回目が、2017年4月1日、福岡Drum Be-1。三回目が、2017年7月17日、京都FANJ。最前という括りで言えば今日が四回目だったが、これまでの三回とは違った。まず最前でも中央ってのが未経験だった。それに、これまでの最前はすべてライブハウス(和製英語)。いわゆるホールと呼ばれる会場で最前をいただいたのは初めてだった。音響、照明、衣装、演出がライブハウス(和製英語)よりも格段に豪華できらびやか。ライブハウス(和製英語)に比べるとホールの収容人数は数倍ある。チケットの売上金額が数倍になるからその分、色んなところにお金もかけられるわけで。1,000人単位の観客に向けて作られたショーを一番前で観るということの特別さ。もちろん物理的な近さではライブハウス(和製英語)に軍配が上がる。会場によっちゃそれこそ手を伸ばしたら触れられるくらい。ホールではそうはいかない。カメラを通らせるために前の一、二列は客を入れないし。でもそれを補って余りあるくらいに、価値のある体験をさせてもらった。

静岡の公演で段原瑠々さんが℃-uteのバック・ダンサーとしてステージに立つのとJuice=Juiceの一員として間に誰も挟まずに観客と対面するのとでは心境が異なるという旨のことを言っていた。来場者の側から見ても、最前の席とそれ以外の違いってのはそこなんだよね。自分と演者さんたちの間に、誰もいない。自分の前にいるいちばん近い人がJuice=Juice。他の観客を視界に入れないでコンサートを鑑賞できる。その上、ど真ん中。目の前に0と書いたテープが見える。夢か現実か分からなくなる。開演前に感じていた疲労などポンと飛んで行った。公演が始まった瞬間から終わるまで、私はずっと思い続けていた。この時間が永遠に続いてほしい。

終演後、私はJMSアステール・プラザから繁華街の方向に歩きながら確信した。これまでの私の人生は、間違っていなかった。今に至るまでのすべての人生の分岐が正しかった。なぜなら一つでも違う選択をしていたらこの体験を得ることはできなかったかもしれないからだ。エグゼクティブ・パス2017に申し込んでよかった。限定特別シート無料ご招待をこのコンサートにしてよかった。今日のチケットと2ショット撮影で年会費64,800円は十分に回収した。いや、今日のコンサートだけでも年会費分の価値はあった。この世で最もイルな集団のコンサートを、最前中央で鑑賞する。私の人生でこれ以上に価値のある時間は存在しない。つばきファクトリーやハロコンだったら転売集団のボスのを舐めないとあてがってもらえない(※11)ような席。転売すれば儲かっていただろうが、金銭と引き換えにこの席に座る権利を放棄するのならHello! Projectのファンとは言えないのではないか。

広島市内を散策。真夏以外に広島に来るのは初めて。涼しくて助かる。/原爆ドーム。8年前に初めてこの建物を見たのも夜遅くだった。/アメリカ軍の原爆投下目標だった相生橋。/アンデルセン一号店。改装中のようだ。/広島に来るとよく入る喫茶店イエスタディ―。ビートルズらしき音楽が常に流れている。明日の朝に来ようかな。時給850円。広島県の最低賃金をググると818円。/前に来て気に入ったお好み村の将ちゃん、満員。/創業1941年の洋食香房ミクニ、空いている。タンシチューのサービス定食1,600円。焼酎のロックを頼むとたっぷり注いでくれる店は信用できる。/広島に来る度に利用しているホテル28(トエニーエイト)にチェックイン。今日から二泊で6,900円。

※1 英語の音に近づけるとモウタイヴァイタミン
※2 JALUX スカイタイム キウイ
※3 もちろんHello! Projectの公演は平日に開催されることもある
※4 ふみちゃん 流川店 〒730-0033 広島県広島市中区堀川町1-20
※5 アサヒ・スーパー・ドライをビールと呼べるのかには議論の余地があるが…
※6 お好み焼き1,380円、生ビール540円。計1,920円
※7 段原瑠々さんの帰還を祝うために。300円。想像以上のゴミクズだった。ごく短時間しか光らんかったしすぐオレンジから黄色っぽくなった。不良品の在庫処分か? こんなのを公式で売るな
※8 広島アクターズ・スクールの子たちがいたと誰かが言っているのをTwitterで見た。もしかしたらそれだったのか?
※9 推しの地元公演を良席で観るって一度やってみたいじゃん。今は彼女がHello! Project全体で私の一推しかっていうと、そりゃアレだけどさ
※10 これは地方都市の公演に来る度に思うよ
※11 想像です

付録

前も思ったが、真ん中から見ると宮本佳林さんを中心に観ることになる。公演中、何度も口を半開きにして呆然とする私。それを見透かしたように(レスをいただいたという意味じゃなく、自分が勝手にそう感じたというだけ)微笑む彼女の表情が魅惑的だった。
・梁川奈々美さん:昨日、呉みなと祭りに出させていただいた。広島の方の優しさに触れた。
・梁川さんはJuice=Juice加入当初は歌唱とダンスに不安を感じさせたものだが、よく付いてきている。悪目立ちしなくなった。“SEXY SEXY”で本当の私のこと分かんないよというときの船を漕ぐような動きで目を引く。
・宮本佳林さん:今から滑りますよ。昨日、呉みなと祭りでなぜか“SEXY SEXY”をやらなかったんです。マネージャーさんやればよかったと言っていて。なぜなら(Crazyの箇所で)呉市…ってやれたから。(これ言うためにずっと準備していたんですよ、と高木さん。)
・これを言わせてください、という段原さんのただいま! 私は埼玉から来たんだが…という違和感を抱えながらお帰り!
・植村あかりさんが“Magic of Love”のあなたが好きよをるるちゃんが好きよと替える。驚いた顔をしてから、植村さんに抱きつかれて笑顔の段原さん。最後の大好きでは全メンバーが段原さんに寄る。泣く。
・アンコール。るるちゃん! るるちゃん! 『泣いていいよ』で登場すると泣いている段原さん。
・段原瑠々さん:(アンコールで)るるちゃんって言ってもらえると思わなくて。“Magic of Love”でみんなが寄ってきて。泣いてしまった。
・宮崎由加さん:皆さん(観客)の顔ぶれ的に地元の人だけじゃなく全国から集まっている。Juice=Juice初の単独広島公演。瑠々ちゃんのおかげですよきっと。今日は1公演のみでしたが、次は5公演くらい出来るように…(えええそれは無理だという反応のメンバーたち。おどけてのけぞる植村さん)。さすがに言いすぎました。まずは2公演できるようにしたい。
・ダブル・アンコール。段原さん。マイクなし。ありがとうございました!

2018年5月5日土曜日

キャメリア ファイッ! vol. 7 (2018-04-29)

独り暮らしには酷な午前中の再配達。8時から12時。いつ来るか分からない。何の前触れもない。強いて言えばバイクか車が家の前で停まる音。すぐ出ないと奴らは帰っちまう。シャワーを浴びるのも賭けだ。入浴なんて贅沢は許されない。家にいないといけない上に行動も制約される。最大で4時間。割に合わないが、今日の午前中しか受け取れないんだ。二つの荷物。メリケンのマルチビタミン。Juice=Juice LIVE AROUND 2017〜World Tour〜と“Prison of Culture: Beyond Black Like Me”。サプリメントは10時前に届いたが、DVDと本が来ない。共に日本郵便だが、配達員が違うようだ。12時になっても鳴らないインターフォン。ったくよ。もう外出する。俺は待ったからな。ってところで来た。老紳士。まだ12時過ぎてません私は遅れてません私は無実ですが何かって感じの顔(まだ数字上12:01にはなっていなかった)。俺はイライラしてぶっきらぼうになっちまった。郵便受けに入るんじゃねっていう大きさだったんで、なおさら。

着るにはまだ寒いなと思っているうちに着るにはもう暑い時期になるという春服にありがちな理由でまだ一度も着ていないEngineered GarmentsのAtlantic Parka。これを今日は羽織るんだって決めていた。ところが。最高気温27度。起きた時点で半袖Tシャツ一枚で事足りるくらいの気温。Battenwearのコーチ・ジャケットに変更。13時半から美容室。パーマを巻いてもらっている最中に居眠り。雑誌、読まれますか? いちばん手前のファッション雑誌。DHLとコラボしたことで話題の、トロンブルイユのフェイクレイヤードTシャツ 98,280/ヴェトモン。この金額で何人の子供が救えるんだ。ジョルダンで調べたら寄っても間に合いそうだったんで、美容室の後にソルマリ。カジャ1,000円。チキン・シェクワ300円。焼酎っぽいネパール酒450円。変な時間なのに店はネパール出身とおぼしき人民で埋め尽くされている。

山野ホール正面入口、17時30分集合。2ショット撮影&直筆サイン色紙。前から何を着るか考えて、さっき髪を切ったのもこのためやねん。アップフロントのクレジット・カードでな、ポイントを貯めんねん。3,000ポイント。好きなメンバーさんとチェキを撮ってサイン色紙がもらえる。ポイント増額キャンペーンがなければ300万円分の支払いに相当。幸いにも俺はポイントが貯まりやすい状況にいてる。毎月の家賃をカードで払っとる。それに最近は国内出張が多くてな、毎週のように新幹線に乗っとる。そういうのを全部アップフロントのカードで支払っとんのや。それが終わってから、つばきファクトリーFCイベント〜キャメリア ファイッ!vol.7 キャメリア Partyへようこそ!〜を観させてもらう。19時15分開演。

それまでは何ともなかったのに、代々木駅を降りて1分も歩かないうちに急激に緊張が襲う。電車の中でポーズを何にしようか考えていたが、うまく行く気がしない。お任せしよう。17時21分、山野ホール。グッズはそんなに並んでへん。けど17時半までには買い終えられなさそうだから、後回し。17時25分、2ショット撮影をする奴らはここら辺にいろとエスタシオンの青年。集まっているのは25人くらいかな。アップフロントの社員らしきメガネ女と非メガネ女の二人組。メンバーは誰ですか? 小野さんです。青の11番と非メガネに耳打ちするメガネ。コレを首から下げて、番号が呼ばれるまでお待ちください。はい。外の壁沿いに並ばされる。青の7番がどこかに消えた。メガネが声を張り上げる。17時48分、移動開始。階段を降りる。

『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』(岩本武範)によると、人と話す前に前頭葉の血流を活発にするのが有効。例えば、手を開いて握るのを繰り返す。手の指を回す。貧乏揺すり。足首を回す。チョコを嗅ぐ。枝豆を食う。それを知ってから俺は、個別握手の直前に足首と指を回すようにしている。今日もそれで気を紛らわす。私語禁止の待機列。静寂から緊張が伝わってくる。始まったようだ。列の前方に仕切りがあって、その先で撮影をしている。漏れてくる声。一人目が山岸理子さん。撮影を終え、次々にイイ顔でこっちに歩いてくる紳士たち。おまいつたちと愛想良くサツアイを交わす谷本安美さん。俺の一人前まで谷本さん。このまま手違いで彼女との撮影になるんじゃないか? 不安になるが、さすがにそこまでザルではないアップフロント。俺が案内されるまで間があった。向こうにいるとおぼしき彼女に目配せする非メガネ女。どうぞ。パーテーションを越えると、彼女がそこに立っている。あー! こんにちは! 的な感じだったと思う。俺はボソボソとこんにちはらしき声をひねり出した気がする。彼女が左、俺が右の椅子。ポーズ、やっぱり指定する。うさちゃんピースでいい? 分かりました。こっちに傾いてくれる。インスタント・カメラ。パシャッ。握手。今日、楽しみにしてます。はい! ありがとうございます。頑張ります! バイバイ! 受け取る色紙とまだ真っ白な写真。職員から渡されたサイン色紙と絵が出てくる前の写真を手に、去る俺。さっき前頭葉の血流を活性化させたはずだが、効果はゼロ。カバンを置いていたテーブルの前で写真に画像が浮かんできたのを確認。階段を上がる。グッズ列が今シーズンのマリノスのゴール前くらいがら空きになっている。小野さんのA5写真1,000円。コレクション生写真500円を2枚。コレ生は秋山眞緒さんと小野田紗栞さん。

イベントを待つ人々でごった返す会場前。外の風を浴び、現実世界に引き戻される。写真をPhotoScanで撮って、iPhoneの待ち受け画像にする。見惚れる。なんて可愛いうさちゃんピースなんだ。2010年にインドに行ったときを思い出した。デリーで会ったある青年の恋人が、宗教上の理由で顔を布で覆っていてね。彼女は食事のときだけ顔を露出したんだ。男の顔がパッと華やいで。携帯で写真を撮りまくっていた。後で何度も見返すんだろうね。(俺が書いたインド旅行記はクラシックなのではじめから読んでほしい。)俺も間近で小野瑞歩さんのお顔を拝見できることなんてそう多くはないし、こうやって写真を見ている時間の方が長い。

28列。後ろから二列目。まあ今日の公演は一回しかないし、当選しただけでもありがたい。見まわそう 360度 上下確認 今日の状況(キングギドラ『見まわそう』)。当然のように最前を埋めるおまいつたち。キャップのつばを花でデコレートしたちょっとアレなヴァイブスの紳士。後ろの人が見づらくなるのは必至。脱がないんだろうなどうせ。(イベント後日の話なんだけどね。5月2日、広島から羽田の飛行機で左から俺・オタク・空席という並びになって。オタクの野郎、右にずれないの。そいつがオタクかは知らんけど、オタクってのはそういうところだよな。他人のことを考えて適切な行動を取れない。)

司会、鈴木啓太さん。開演前、ご自身のバースデー・イベントのチケットを手売りしていた。本日はテンションが上がっております。つばきファクトリーのイベントで司会を務めるのは数年ぶり。彼女たちがどれだけ伸びているのかを確認するのが楽しみ。皆さん、後ろをご覧ください! 28列にいた俺たちを含め誰もが後ろを振り返る。つばきファクトリーが登場したのは真ん中の通路。17列と18列の間。右側から一人ずつ。1列目から17列目にいた奴らにとっちゃ後ろだったけどさ。18列から29列の俺らは蚊帳の外かよ。それでいいのか鈴木さん。

つばきファクトリーは3年前の今日に結成したらしい。俺はさっき知った。2ショット撮影で山岸さんと谷本さんに3周年おめでとうって何人か言っているのが聞こえてきて。3年間で何が変わったかを聞く鈴木啓太さん。すっごく可愛くなりました。元から可愛いんですけど…ボーストで沸かせる小野田紗栞さん。記念日の度に結成発表等の動画を観て初心を思い出している小片リサさん。

クイズ。秋山眞緒さんが小野瑞歩さんに直してほしいところ。手を挙げる小野さん、満面の笑みで、ないよね? 正解は、写真に勝手に映り込むところ。しかも、真顔。他メンバーのブログに自分の画像を載せたい。実際によく採用していると頷くメンバーたち。実演。スクリーンに映る真顔の小野さん。笑い。二人のセルフィーに入り込む。全員の集合写真でも出来るの? 出来ます。小野さんが選んだ位置が、ど真ん中。そこ? 笑い。小野さんがこうやって前に出て目立つようになったのは喜ばしい。/浅倉樹々さんから見てつばきファクトリーの楽屋といえば? 答えは、うるさい。

アップフロント社内とおぼしき場所のテーブルで小野瑞歩さん、山岸理子さん、浅倉樹々さんが食事を摂っている盗撮動画が始まる。悲鳴を上げる三人。客席側に脚を向けて倒れ込む小野さん。前2-3列以内の、ちょっと左寄りの席にいれば彼女のデニム・スカート内が見えたかもしれない。見た奴はいたんだろうか? 中はどうなっていたんだろうか? 俺もこの瞬間だけは前の方にいたかった。自分以外の時間を止めて、ステージ前に駆け寄って確認したかった。別に変な意味じゃなくて。変な意味じゃなくて。うん。違うから。いやらしい目で見ないから。本当に。浅倉さんが気付いて小野さんに耳打ちしていたようで、それから彼女は頭をこっちに向けていた。書きながら思い出して悔しくなってきた。/3週間くらい前に山岸さんが会社でキレイな外国人の女性に話しかけられたとブログに書いていたが、これはドッキリだった。英語話者と意志疎通を図ろうとする姿を動画に編集され、こうやって大勢の前で公開されて笑いのネタにされる。英語で何かを言う度に1ポイント。誰が一番ポイントを稼ぐか。残りの6人が話し合って山岸理子ちゃんと回答。結果はその通りになった。あなたたちは何をやっている子たちなの? という問いにアイドルと答えるがアイドルじゃ通じないか何て言えばいいんだろという感じになって、アイドルって英語で偶像という意味で全然違うんだよと小野さんが言う。オーと我々から感心の声。ダンス、アンド、ボウカル…のように説明する山岸さん。東京でオススメの場所(spot)はある? スポーツ? バドミントン。サッカー。英語っぽいイントネーションでムズーカーシーとこぼす浅倉さん。電話がかかってきたと言って去る女性。何ていう人だっけ。ガーナと即答する小野さん。アフリカの国名ですという字幕。正しくはガンナ。検索しても出てこなかったんです〜。外国 歌手 ガーナで検索してもガーナの方の写真ばかり出てきたんです。そりゃそうですよ。/小野さんの個別握手で、このドッキリの感想を伝える流れで英語で話してみたいな。ただのしゃべれないキモ・オタじゃなくて英語を使えるんだぞっていう感じを見せて彼女からリスペクトを得たい。英語だったら内容を警備員に知られるのを気にしなくていいしね。

ドッキリはこれで終わらなかった。つばきファクトリーはあと6人いる、と残りのメンバーに他人事ではないことを知らせる鈴木さん。その映像を観たいですか? と聞いて自分たちの口から観たいと言わせる。スクリーンに映像が映し出される。今日一番の悲鳴。絶叫。ステージ上を走り回る。倒れ込む。抱き合う。阿鼻叫喚。帰りたい…と泣きながら言う小片リサさん。タオルで顔を押さえて泣きじゃくる小野田紗栞さん。/メンバーたちが本物と信じて疑わなかった映画のオーディション。フェイクだった。宿題とバイトに追われる少女に悪い人が乗り移って世界征服してやるという感じに豹変するというのが課題の演技。/岸本ゆめのさん。会社の人に人生変わるかもよと言われていたんです。だから本気でやったんです。/観たいっていいましたよね? わたし言ってないです(小片さん)。みぃも言ってない。/小野さん、山岸さん、浅倉さんにクイズ。小片さんは日本ではないある言葉で演じた。それは何語? ドイツ語。正解は、クラゲ語。色んな言い方のすわ…すわすわ…だけで演じる小片さん。/つばきファクトリーの寸劇でおばあちゃん役をやらせていただいている、と谷本さん。監督の要望でおばあちゃんのまま、宿題とバイトに追われる少女を演じる。/各々が個性溢れる迫真の演技を見せるが、フェイク・オーディションという前提と、動画の編集の仕方で、一気に面白くなった。

前の二つに比べればソフトだが、またドッキリ。レギュラー番組に登用されるチャンスと聞いて書いた川柳。そんな番組は存在せず。作品をここで発表。お題は異文化交流、新生活、働き方改革。小野田紗栞さんは、入社後はじめだけ愛想よく振い頼まれたことを何でもやって猫をかぶる的な内容。秋山眞緒さんは、椿の花が咲く的な。どうやって作ったのかと聞く鈴木さんに、まず川柳の意味をインターネットで検索して、よさそうなのを引っ張ってきて…。その辺でやめとこうか。新生活 初日から知る 現実を、というのは谷本安美さん。引っ越すと荷物を片づけるのが大変だという意味。どれくらい時間かかった? 片付けるのにですか? 違うよ。川柳を考えるのにだよ。笑い。たまにはね 北海道に泊まりたい、というのは新沼さん。ハロコンとかで北海道に行くけどいつも日帰りなので、一泊したい。それは上層部へのメッセージへととらえていいですね? はい。作るのにどれくらいの時間がかかった? これ、自分で作ってないんです。こういうのやるんだって言って、お母さんに書いてもらったんです。小野瑞歩さんは、NO残業 だけど仕事は 山積みで。(あんまり企業社会に精通している感じを出すと、労働者の彼氏がいるんじゃないかとオジサンは勘ぐっちゃうヨ。)審査員として、和の心を最も理解する人物、という呼び込みでガンナさんが登場。流暢な日本語。歌手なんですか? いや全然。ガンナさんが最優秀作品に選んだのは山岸理子さんの、国を超え 仲良く未来 作りましょう、的なやつ。理由。理子ちゃんは可愛いし…。え、顔? トロフィーを受け取る山岸さん。

ステージに運び込まれるケーキ。ドッキリさせてごめんねと書いてある。許してもらえますか? 許します。ひどいことをした後に甘いものを出すって、犯した後に缶コーヒーで和ませるスーパーフリーの手法じゃないか。

秋山眞緒さん。楽しいなって思っているんですが、そう思えるのは皆さんがいてくださるから。/小野瑞歩さん。何があっても笑顔でいてねってマネージャーさんから言われていて、何か重大な発表があるのかなって思ってました。ドッキリには憧れていたのでよかったです。(私は途中から加入しているので)結成日はどういう気持ちでいればいいのか分からなかったんですが、途中から入ったのを感じさせない6人がいる(涙ぐんで後を向く新沼希空さん)。/岸本ゆめのさん。オーディションが偽だったのは残念だったが、ドッキリにかけられるのは夢だった。それが叶った嬉しさが、ギリギリで上回りました。私の名前には夢を持って生きてほしいという意味が込められています。私は夢を見ているからこのステージに立っている。観に来た皆さんにも夢のような時間だったと思ってもらえるようにしたいです。/小片リサさん。人生で今が一番たのしい。今日は(オリジナル・メンバーの6人は)結成発表時の服で来た。/山岸理子さん。Hello! Projectにはパフォーマンスが凄いグループがあって、可愛い子ももちろんたくさんいる。そんな中でもつばきファクトリーだけの魅力もあると思うので、ついてきてもらいたい。

こんなに涙が出るほど笑ったイベントは自分の記憶にない。今日のつばきファクトリーFCイベント〜キャメリア ファイッ!vol.7 キャメリア Partyへようこそ!〜は、Hello! Projectでもこんなに面白くできるという一つの金字塔を打ち立てたんじゃないだろうか。企画もつばきファクトリーの反応も素晴らしかった。バラエティ的には明らかに成長していると鈴木さんも言っていた。現場に来られなかったつばきファクトリー支持者は後日FC会員向けに販売されるDVDを必ずゲトって観なければならない。マスト・チェックな回だった。ミニ・コンサートは何と二曲だけ。歌とダンスをひたすら届けてくれるJuice=Juiceのコンサートの谷間に観させてもらうイベントとして、これ以上は望めないほどの至福の時間だった。

2018年5月1日火曜日

Go ahead SPECIAL (2018-04-28)

金曜の23時頃、一泊の国内出張から帰宅。24時すぎに寝たが5時半頃に目が覚める土曜日。深く眠れていないのかもしれない。リラックスしきれていないんだろう。よくあることだ。土曜は6時とかもっと前に起きて、日曜には8時くらいまで起きられない。疲れが溜まっているとこうなりがちだ。今日からゴールデン・ウィークだが、私は日曜日の午前は家でエクセルのデータをパチパチやる必要がある。火・水は広島からラップトップでアレコレしないといけない。完全に仕事から離れられないのは不本意だが、状況が許さない。旅行をキャンセルしなくて済んだのが幸運ではあるが、完全に長期休暇が始まったとは言えない。今日にしても部下の一人が家で働いている。緊急連絡があったら私の私用携帯に電話をかけるように言ってある。会社のiPhoneをバックパックに入れて家を出る。

ジョルダン乗換案内で検索したところ清水までは4時間くらいかければ新幹線を使わなくても行けることが分かった。新幹線を使うと6千円台、在来線で3千円台だった。節約のため行きは在来線、帰りは新幹線で帰宅する。冷蔵庫からFamily Martのバター・コーヒーを取り出して6時40分くらいに家を出る。池袋、大船、熱海、清水。長距離を乗り継いでいくと景色だけじゃなく車内の雰囲気が変わってくる。静岡には父親が単身赴任をしていたことがあって。その頃に一度来たような、来ていないような。仮に来ていたとしても記憶があやふやなので初めてに等しい。そんな私にとって静岡のファースト・インプレッションとは、立つのも楽そうではない背中の曲がった老淑女を前にしても動じずにアヒル口でスマ・フォをいじって座り続ける清水エスパルスのアロハ・シャツをお召しになった中年の紳士。車両連結部で腕を組んで身体を揺らしながら窓に向けて何やら独り言をつぶやかれている老紳士。PASMOで出られない清水駅の改札。ICカードのエリアがまたがっているためわざわざ改札横の駅員がいるところにPASMOを提示しなければならない(職員が中の機械でピッてやったらすぐに精算できるのに何で自動改札で出来ないんだ)。ただ駅を出るために30人以上が並ぶ光景。Sheeit.

改札を出ると、今日は試合があるらしくエスパルスのユニフォームを着た人たちがちらほら。シャトル・バスを待つエスパルスのオタクで混んどると思って列を通り過ぎたが、どうもフットボール愛好家にしては変な感じの人たちなのでもしかしてと思ったら、Juice=Juiceのグッズ列だった。200人以上いてはったんちゃうかな。並ぶ気にならん長さ。当初はまず日替わり写真を確保してから昼飯を食うつもりだったが、予定変更。メシだ、メシ。駅の逆側の商店街を散策。三つくらい気になる店があった。久松に入る。背中のひん曲がったおばあちゃんに、一番人気のまぐろづくし1,250円(税込みで1,350円)を頼む。安いしそんなに期待していなかったんだが、これがこれが。出てきた瞬間にこれはやばいと。本当に贅沢なまぐろ鮨で。ネタがシャリと変わんないくらいでかいし。こんな上物、東京だったらこの三倍は出さんといけんよ。久し振りにリアルな鮨をいただいた。この間、Juice=Juice福井公演の翌日に金沢で食ったアレは何だったんだ。とにかくこの店はオススメ。久松といったら郁美かここ。会計。めちゃくちゃおいしかったです。あーどうも! 毎日ね、市場に行ってね、買ってますからね。外の看板。当店のまぐろは店長が今朝市場(清水港)にて良質なまぐろを選び一匹買いしたものです。味がしっかりした新鮮な清水港のまぐろをどうぞお召し上がり下さい。

目論見通り、私が絶品のまぐろに舌鼓を打っている間にグッズ列は半分くらいになっていた。愛理と印字された黄色いTシャツを身にまとって海辺の方向を歩く紳士。何なんだ…。日替わり写真の宮崎由加さん、高木紗友さん、金澤朋子さん、植村あかりさん。DVD MAGAZINEの16と17。A5ワイドサイズフォトアルバム。日替わりの金澤さんと植村さんは名古屋から夜公演に駆けつけるMの分。代講しますよって私から申し出た。恩は売れるときに売っておいた方がいい。人間関係ってのはギヴを続けていれば望まずともテイクが来るもんだから。DVDが2枚もあったけん、だいぶ値が張ったのでコレクション生写真は回避。

13時52分頃、今日の会場、静岡市清水文化会館マリナートに入る。宮崎由加さんの日替わり写真では、いつもの自画像が宮崎と書かれたピンクのTシャツを着ている。まさにそのTシャツを着て、席に向かう私。今日は昼が17列。通路席に座る白髪混じり紳士にすみませんと声をかけても立つどころかほとんど身体を動かしてくれない。性格がアレなのか、それとも老衰で身体が意思に付いていかないのか。17列は、数字以上に近かった。ステージとの距離は中野サンプラザでいう1Fの前半分のブロックに収まるくらいだったんじゃないかな。しかも段差が多くてね、見晴らしがいい。双眼鏡(6倍)を駆使すれば濃厚な視覚的娯楽を得ることができた。

曲のイントロで何度もどよめきが起きる新鮮さ。これが味わえるのはツアーの初演だけ。2回目からはだいぶ薄れる。リピーターがそれだけいるってこと。一曲目が『Dream Road~心が躍り出してる~』所謂ドリローで。久し振り。おおそう来るかっていう。あとは何といっても『ブラックバタフライ』だね。観客全体がざわめき立っているのが伝わってきた。コンサートでこの曲が披露されたのはいつ以来なんだろう。

隣が挙動に落ち着きがない紳士で。両手に二本ずつペンライトを持ってね。振り真似なのか何なのかよく分からないクネクネした動きをしていて。終盤は疲れたのか動きが小さくなっていた。この間の飛行機でもそうだったけどさ、隣に変なヴァイブスの人がいるとこちらもそわそわする。何か感染するっていうか。

途中でJuice=Juiceの皆さんが白い衣装を脱いで、上下に分かれた赤い衣装の上に派手柄ブルゾンを羽織る場面があるんだけど、金澤朋子さんだけジッパーが全開だった。着る時間が短くて間に合わなかったんだろうけど、曲の間に閉めようとして2-3回失敗していて、最後には諦めていて、可笑しかった。公演毎に、誰がブルゾンのジッパーを閉めるのに成功し、誰が失敗するのか、注目すると面白いだろう。

金澤朋子さんはおへそを出すのがイヤなことで知られている。今日もおへそは全く見えていないのに、何度かパンツ(下着ではない)をずり上げて気にする素振りを見せていた。この話題は2018年3月17日のヤングタウン土曜日に彼女がゲスト出演した際にも出た。不思議がる明石家さんまさん。お前、へそが性感帯なの? 私は喫茶店かどこかでイヤフォンで聴いていたんだけど、その発言を聞いたときは変な声が出てしまった。どうなんですかねえ、という感じで金澤さんがはぐらかして特に騒ぎにはならなかったんだけど、明石家さんまさん以外の誰かが言ったら発言主の芸能活動継続に支障をきたすくらいの発言だった。それはともかく、おへそ以外を出すのに抵抗はないようで、終盤の衣装ではデコルテと脇を存分に見せてくださった。彼女がいちばん露出が多く、チューブトップのような形だった。本ツアーの最大の見所の一つと言わざるを得ない。

段原瑠々さん:ホールでのコンサートは℃-uteさんのバックダンスで何度も出させてもらってきた。でもJuice=Juiceの一員として出るのは気持ちが全然違う。(京都FANJでも、Juice=Juiceとしてコンサートに出演することに関して似たことを言っていた。)スポットライトが自分に当たる。わあ今るるスポットライト当たっとるってなる。誰も挟まずに皆さんと対面している。

植村あかりさん:ツアーのテーマがセクシー。セクシーの見本を見せてくれるダンスの先生。私の何十倍も何百倍もセクシー。私は先生のようにはなれないけど(観客、エーイング。どの口が言うんだ! と宮本佳林さん)、先生から吸収したり、セクシーな人の動画を観たりして勉強している。

高木紗友希さん:私はJuice=Juiceの中でもセクシーから最も遠いメンバー。(観客、エーイング。)そういうのはいいんです。長い付き合いなんだからやめてくださいよ! 私はダンスのときふんっ! って力が入ってしまうんです(吹き出す植村あかりさん)。そこを先生と話して直そうとしている。私もセクシーなDVDを観ている。

宮崎由加さん:私は24歳だし、セクシーさは持ち合わせている方だとおどけてファンからのフーを呼び込み、これからもよりセクシーになれるように頑張る的なコメント。

公演後、駅前でMと合流。さっきまで目利きの銀次でやっていたようだ。夜公演の後は私がすぐに帰るため、ゆっくり話すことができない。どこかに入ろうと商店街を歩く。さっきの久松へ。まぐろづくしはあまりに安いからてっきり昼だけのメニューかと思ったが夜も頼めた。みかんサワーを頼んだら付いてきたたっぷりのシラス。黒はんぺんフライ。厚焼き卵。どれもこれも味がいい。安い。ただ客が増えてくるとおばあちゃんが注文をさばききれなくて。たぶん店長のお母様だと思うんだけどね。店長がおばあちゃんに叱り続けるような感じになっていて。ちょっと気の毒でいたたまれない感じになっていた。店長は調理全般を一人でやっているようで。この二人で回すのは無理があった。私たちの後に入ってきた二人組は痺れを切らして注文する前に帰った。Mは前の店でどうもがっつり食べてきたらしく、苦しそうだった。清水まで来て目利きの銀次なんかで腹を満たすのはだいぶ惜しいことをしたな。

夜公演は席が7列だった。17列も悪くなかったけど、7列はぜんぜん違った。左寄りの位置で。宮崎由加さんが正面に来ることが多くてね、久し振りにJuice=Juiceのコンサートで、推しと向き合う感覚を味わった。昼よりも公演に入り込めた。久松を出てからコンビニで濃いめハイボール350mlを飲んでいた。酔いはせんかったけど、これも功を奏したんじゃないかな。

ブルゾンを着用する場面では、昼公演に続いて金澤朋子さんがまったくジッパーを閉じれていなかった。あと段原瑠々さんも開いていたが、はじめのうちに閉じることに成功していた。金澤さんはまたしても最後まで閉じられず。梁川奈々美さんも途中から?脱げかけている感じになった。サイズが大きいので、激しく踊るとはだける。それもセクシーに見せるための狙いなのかもしれない。

植村あかりさん:モニターに映るメンバーがセクシー。昼公演で後ろ(客席と反対側)を向いたときにモニターに映るるーちゃん(段原瑠々さん)がセクシーだった。自分にはできない感じ。(照れて高木紗友希さんに抱きつく段原さん。)

高木紗友希さん:今日はテンションが上がって、梁川奈々美ちゃんにキスしちゃった。(うちの子に何するのって感じで睨みつける宮崎由加さん。お母さん!と茶化すメンバー。紗友希なんてあっち行きなさい!とはたいたと明かす。お尻を叩かれたと高木さん。)

金澤朋子さん:MISSION 220をやっていたころに比べれば、今はコンサートの数が少ない。リハーサルをやっていても皆さんの反応がない。フーとか言われないのが寂しい。(フーをやる我々。そうそれという感じの金澤さん。)

宮崎由加さん:皆さん目が足りないと思うんですよ。色んなところで色んなことが起きていて。『泣いていいよ』で私はやなちゃんと手をつないで入ってきたんですけど見てました?(結構な数の観客が手を挙げる。お金払ってくださいと高木さん。(梁川さんにキスをした)紗友希が言わないで! 私のために争わないで。笑い。

昼公演の前に愛理と印字されたTシャツをお召しになった紳士を見たときは何だこいつは…アタマ大丈夫か? という感じだったが、夜公演の後に清水と印字された黄色いTシャツの紳士を見たときはさすがにくすっと笑った。ここでしか使う機会がないとお知り合いに話していた。

トークがほとんどなく、休む暇のない(それこそ金澤さんがジッパーを上げる余裕すらない)展開。我々にも座らせてもらえる時間はゼロ。℃-uteも成熟してきた頃はこういう感じだった。2015年秋ツアーの℃an't STOPとかさ。もうJuice=Juiceはあの頃の℃-uteの水準に達していると言って差し支えないでしょう。しかもこれ初日だからね。この完成度。最後はどうなっちまうんだっていう。私はこのツアーの全11公演中、大阪の2公演を除く9公演に入らせてもらうので、それを見守っていくのが楽しみでならない。静岡に遠征しに来たのは初めてだったけど、静岡市清水文化会館マリナートは観やすくていい会場だった。そして静岡ではおいしいまぐろを食べられることを知った。また来たい。Mと静岡駅で別れ、プラットフォームの売店で明日の朝食用に富士製パンのようかんパン378kcalを買って新幹線に乗り込んだ。


併せて読みたい:Juice=Juice LIVE GEAR 2018 ~Go ahead SPECIAL~ 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール

ニューワンマン3 (2018-04-22)

日本に急増するインドネパール料理店と一線を画す<ソルマリ>にしてもよかったが昨日も行ったし、何よりホッピーが飲みたかったのでナングロに入った。残念だったのがマトンを切らしていてサマエボウジのチョエラがチキンだった点だ。チキンじゃだめだ。キチンとチキン(松浦亜弥が歌ったファミ・マのフライド・チキンのコマーシャル・ソング)じゃない。キチンとマトン。頼むよ。じゃないとサマエボウジがサマにならないし。今日は東京都に住むギャンブル依存症のロリコン、中島(仮名)とDOTAMAのソロ・コンサートを観に行く。ワンマン・ライブというのは完全な和製英語だ。一人の男、生身くらいの意味になるんとちゃう。中島にはセットリストに多数の曲が入ると予想される最新アルバム『悪役』を聴かせていたが、ピンと来なかったらしい。私は気に入っていた。私は数年間に渡ってDOTAMAを追っているし、彼の曲をほぼすべて聴いた。過去に行われたソロ・コンサートの1と2にも足を運んだ。それに対し中島はDOTAMAの過去作をちゃんと聴いているわけではない。彼と私では普段聴いている音楽も食っているメシも推しの年齢層も違う。ある音楽アルバムを聴いた感想が同じではないのは当然のことである。私自身にしてもたとえば5年前にDOTAMAを聴いても受け付けられなかった可能性が高い。こんなのはヒップホップじゃねえとか言って拒絶していただろう。だから彼が『悪役』をいまいち気に入らないことに私はネガティヴな感情は少なかった。実際にコンサートを観て印象が修正されるのかどうかに興味を持っていた。

なお、当ブログの読者は筆者をアイドル・オタクと誤解しているかもしれないが、あくまで音楽ファンであるから、ヒップホップ現場にも顔を出すのである。K DUB SHINEが最近Twitterで巻き起こしたヒップホップかラップ音楽か論争からすると、DOTAMAがヒップホップかどうかっつうのは多少、議論の余地はあるかもしれない。ただヒップホップかどうかはたしかに重要だけど、今の私はそれよりもクリエイティブな音楽かどうかを大事にしている。まあこの話は深入りするのはやめておこう。

恵比寿LIQUID ROOM。私がここに来るのはいつぞやのfox capture plan以来だ。私たちの整理番号はB137とB138。番号からしてその前にAが何百人かいたんだろうけど、分かんないな。私たちが会場に着いた時点でもう入場列は出来ていなかったから。そのままスッと入って。フロアは6割くらい?埋まっていたけど余裕はあったね。開演間際になると人が増えてきたけど、ほどよい感じだった。アイドルさん以外の現場は、開演のちょっと前に入って適当に後ろの方で観ようという大らかな気持ちになれるのが新鮮だ。少しでも前で演者さんを観たいとかみーたんに見つけてもらってレスをもらいたいなんていう邪念が入り込まないで済むからね。

group_inouという、名前からして何かのグループのimaiという人物による前座。imaiとおぼしき青年がステージに現れ、軽く起きる歓声。まだ電源とか入れてるだけなんで、と準備を進めるimai。聞いたことも聴いたこともなかったのでそれほど期待をしていなかったのだが、彼のショータイムが始まるとすぐに引き込まれた。ジャンル的にはテクノなのかな。礼儀正しい独特の物腰。あんまり時間もないんで、というかそもそもDOTAMA君のワンマンなんで。DOTAMA君の思い出を語るのではなく、ボクのミッションは皆さんを暖めてDOTAMA君に送り出すことです。歓声。imaiが奏でるドープなサウンドに、DOTAMAのオタクたちは手を挙げて声を出す。着実に熱を帯びるフロア。はじめましての方も多いと思いますがこんなに共有してもらってありがとうございます。彼はハイになると恍惚とした表情で自身の胸をまさぐっていたんだけど、乳首がSexy Zone(性感帯)なのかな? group_inouのアルバムがあれば聴いてみたいと思った。後で検索したら何枚も出てるみたいで。サクッと捌けるimai。

彼のおかげで我々のヴァイブスはすぐにでもコンサートが始まってほしいくらいに仕上がったが、しばらく機材の入れ替え。それは仕方ないとして、本編が始まってからの導入部分を引っ張りすぎな感はあった。DOTAMAが出てくるまでの音楽がちょっと長すぎ。まだ出て来んのかよっていう。カップ・ラーメンにお湯を入れて5分放置したような感じになった。そこを引っ張ったところでおいしくはならへんやろっていう。それもあって、序盤は何かしっくり来なかった。私の前にいたジャケット、メガネのいかにもDOTAMAワナビーという風情の30代のうちに禿げそうな頭髪の紳士が『ディスっていいとも』でホントに世の中腐ってる! の部分を思いっきりのけぞって叫んでいるのを目の当たりにして、何でこいつはこのフレーズにここまで入り込めるんだ…と引いた。これは中島が言っていたことなんだが、DOTAMAの『悪役』におけるディスは全般的に具体性に欠ける。ディスが技術になっている。たしかにそれは一理ある。『音楽ワルキューレ』とか『サイキック島耕作』のように音楽業界とか会社の上司とか、明確な敵がいて、自分との関係も明確にしてこそのディスだし、ヒップホップだと思う。どいつもこいつもクソッタレ(『悪役』)と言われてもさ、ってのはある。ただ漠然と世の中を否定されても。

コンサートが進むにつれ、最初の違和感が取れていった。DOTAMAのパフォーマーとしての力量の高さ、音楽への向き合い方の真摯さ、彼が作る楽曲の面白さを再認識した。基本的な部分として声量が安定しているし、早口フローの後でも曲が続いても息が切れない。最初から最後まで音源と変わらない歌唱を届けてくれる。このコンサートの開催は半年前に決まった。ずっと胃が痛かった。半年間、毎日練習してきました。ってマジか。どんだけ練習するんだ。DOTAMAが他の多くのラッパーと比較して秀でているのは、曲毎にもアルバム毎にもテーマやコンセプトがある点だ。今日も披露された『楽曲のテーマは「テーマ」』では自身もそれについて歌っている。それだけではなく、アーティストとしても一環して追っているテーマやコンセプトがある。特に『音楽ワルキューレ』と『栃木のラッパー』に関しては題名を維持して番号を付ける形で続編を出している。アルバム『悪役』に前者は3、後者は2が収録されている。『音楽ワルキューレ』は、1のときは半ばヤケクソに音楽業界への不満を書き殴った。でもあれから8年。音楽家としてやってこれている。音楽の女神に愛されていた。だから3は女神へのラブソング。同じテーマに対して年月を経て微妙に変化していく思いを綴っていくことで、DOTAMAの人としての、アーティストとしての成長が感じられる。むかし彼は何かのバトルでAKBは死んでくれ! AKBは死んでくれ! と言っていたことがあった。2017年1月11日の『フリースタイルダンジョン』ではアイドルを揶揄する相手に「おいアイドルなめんな 俺アイドル現場でアイドルの子と一緒にやってるけど あの子たちは頑張ってるから お前は何だ ラッパーだからアイドル マジで(コンプラ)とか思ってる時点で お前はアーティストとして最悪だ」と返していた。AKBは死んでくれ! の方が尖っていて面白いけど、単純なヘイトって往々にして無知が原因なわけで。年齢と経験を重ねることで成熟していく考えを表現してもらった方が、人としての深みを感じられる。それを歌詞で表現することができるDOTAMA。

客演を挟むタイミングがよかった。それにゲストが6人いたにも関わらず曲をパフォームした後は長居せず去ったことでDOTAMAのソロ・コンサートという体裁が維持されていた。まずNAIKA。DOTAMAと二人で『北関東BLUES』。そこにSAM、MAKAが合流して『TECHNICS』。この面子は戦極MC BATTLEで、同じステージで対戦したことがあるので、コンサートで顔を合わせるのは感慨深い。最後に一言と振られ、特に告知をするリリースもないらしくDOTAMAのワンマンぶち上げてください!と私たちを煽るNAIKA。同じ言葉を続けるMAKA。UMBの栃木予選はドTシャツ(本ツアーのグッズ)を着て優勝すると宣言するSAM。バトルだけじゃなく音楽活動も頑張っていますという話をしているのに、と笑うDOTAMA。次に、輪入道とmu-ton。“TAG SHIT”。輪入道君とは以前ここで対決したことがあって。バトル振り返りライブみたいになってますけど。気合いを入れるためにビンタしてくれ! って言ったら輪入道君どん引きっていう。まだここまで深い仲じゃなくて。7年前。笑う輪入道。2月に曲(“TAG SHIT”)作って。4月にワンマンやるからに来てほしいと言って。絶対断られると思った。2ヶ月先までライブの仕事で埋まってるんでしょ? あ、否定しないんだ。笑う輪入道。mol53と出すEPを宣伝するmu-ton。最後のゲスト、般若。大歓声。公演の山場。『音楽ワルキューレ』『音楽ワルキューレ2』をメドレーでやった後に(『音楽ワルキューレ (1)』はニューワンマン1でも2でもメドレーだった。いい加減フルで聴かせてくれ!)、新作『音楽ワルキューレ3』に行くと見せかけて“MONSTER VISION”のトラックがかかる。サプライズ風な演出。般若、腕がムキムキ。曲が終わる。2008年のUMB東京予選で般若さんと対戦したのがこのLIQUID ROOMで。般若さんに喧嘩を売った命知らずのメガネとしてボクが全国に名を轟かせたんです。そのときの思い出話が始まるのか思いきや、何も言わずにステージの右に捌ける般若。見に行くDOTAMA。観客からは般若!のチャント。にゃんこ!という声に笑うDOTAMA。出てこない般若。お子さんと奥さんが見えているから般若さんもそこにいるはず。大丈夫そうなので、ということで『本音』。ヴァースの直前で再登場する般若。さっきはアロハ・シャツだったが今度はTYSONと印字された黒いTシャツにサングラス。2ヴァースだけの登場で1ヴァース毎に衣装を変えるというHello! Projectもびっくりな豪華さ。曲が終わるとまたすぐに捌ける。たぶん単なる気まぐれや受け狙いではなく、ゲストが多数いるという状況を観察した上で判断している。

今日の今日まで言うまいと思っていたんですが。1,500円という破格のチケット代の裏側を語るDOTAMA。安くしてたくさんの人に来てもらいたかった。1,500円なら軽い気持ちで来てくれる人がいると思った。2017年のUMBで優勝し、賞金100万円を獲得した。これまで散々100万なんて燃やしてやる、100万なんていらねえ等々あらゆる角度から100万円を拒絶してきた。お金よりも大切なもののためにやっているという意味で放った言葉だった。実際に100万円を手にすると、某S社員さん(戦極MC BATTLE主宰のMC正社員)が早く100万円燃やしてブログを書いてくださいよと言ってきた。ひどい人だ。その100万円を、今日にすべて突っ込んだ。大喝采。そういうのはいい、と照れるDOTAMA。さらに大きくなる拍手と声援。ボクのワンマンなので静かにしてもらっていいですか? 笑い。音楽業界では、ラッパーが2時間のワンマンをやると言うと白い目で見られる。夢みたいなこと言ってんじゃねえよって。そういう声を、音楽活動で黙らせる。来年もニューワンマン4が出来るように邁進していく。

終演後の中島が、アルバムを聴いての印象よりもよかった。どう言葉にしたらいいのか分からないですが、と言った。それはよかった。私は、アルバム『悪役』を聴いたときにはそこまで引っかからなかった『ハピネス』が、やけに沁みた。このコンサートの流れがあった上で最後の最後に聴くと、違った聴こえ方になった。これをきっかけに、好んで『ハピネス』を聴くようになった。それまでとは曲や演者に対する印象、見え方、聴こえ方が変わったり、新たな魅力を発見できたりするのは現場で音楽を味わうことの醍醐味の一つである。