2022年9月4日日曜日

夏焼雅バースデーイベント2022 ~えっ!気づいたら30歳だって!~ (2022-08-27)

最近、家の近くにちょこざっぷっていうライザップが運営する安いジムが出来て、行き始めたんだ。家から歩いて5分なんだけど、その5分の間に、5人も配置されているんだよ。老人が。シルバー人材センターと書かれた蛍光黄色のベストを着せられて、交通誘導に使うペンライト的なのを持たされてさ。いくらなんでも多すぎる。げんなりしてくるんだ。あいつらがいるのって朝と昼だけなんだよ。意味ないじゃん。あの装備。何となく与えられた持ち場でぷらぷらして、おはよーございまーすとか行ってらっしゃいとか通行人に声かけて。子供にはやたらと絡みに行って。まるで自分の孫であるかのように。それでお駄賃を貰っているわけ。おはようはまだ我慢できるとして、行ってらっしゃいは本当いらつくわ。俺が朝ジムに行く日はそこから家に帰って在宅勤務だし。勝手にどこかに送り出すなよ。そもそも誰だよお前。これだけ数が膨れ上がって弱者どころか一大利権集団と化した老人という社会集団に無条件で慈悲の目を向けるのは無理なんだよ。あの「お仕事」に従事している彼らはおそらく老人の中でも恵まれた部類。みんながみんなあの職にありつけるわけがない。俺たちがあの歳になったときにはさらに厳しい競争が待っている。決まっている。あいつらは少なくとも東京都の最低賃金である千数十円は貰ってるわけでしょ。たとえば1日4-5時間やったとして。月に20日でJPY100,000くらい貰って。年金と貯金とそのお金でまあ不自由なく暮らして。お金だけじゃない。毎日決まった時間に外に出る規則正しい生活。自分が社会と繋がって何らかの意味がある役割を果たしているという幻想。そういうのを手に入れているんだろうね。でもさ。何かやらせるにしてももう少し人の役に立つことがあると思うんだよね。ゴミ拾いとかさ。この間「お仕事」の老人たち4、5人が道ばたで集まって、雇っている側の人間とおぼしき四十前後くらいの男の指示を聞いているのを見た。ジジイども、すげーペコペコしてんの。はい!はい!ってハキハキした返事で。よろしくお願いします!って頭下げてんの。自分の子供でもおかしくない年代の男が親分。やってるのは虚無の労働もどき。なんていうか、それまでおそらく何十年も働いてきて、色んな経験を積んできて、行き着く先がそれなのか? 在宅勤務の日でも、出社する日でも、ただお駄賃を貰うための「働いた」という見せかけの実績を出すためにそこに立っているとしか思えないような、強度の欠片もないお気楽な「お仕事」をしている彼らが目に入る度、俺は心底イライラするんだ。でも、なぜ? 俺がここまで気分を害する理由は何なのか? 私はおそらくどこかで彼らのことが羨ましいんだと思う。もし私が自分の労働生活に満足していれば、彼らのそれに対して怨嗟など抱くはずがない。本当は彼らのようにプレッシャーもノルマも期限もない緩くてぬるい労働生活を送りたい。ただ何時間か外の空気を浴びてそれでお金が貰えるなんて。彼らを見ると、自分にそれが出来ていないことが苦痛で不愉快になる。だからイラッとするんだ。俺がここまで書いてきたことはかなりの部分、上々軍団の鈴木啓太にも当てはまる。要はその人を食わせること自体を目的に設定されたようなゆるゆるな職。おいしい立場。私が居住できていない、優しい世界。それ故にどうしても抱いてしまう過剰な敵意。俺は鈴木くんと同年代なんだよね。それでなおさら自分と重ねてしまうんだと思う。夏焼雅さんのバースデー・イヴェント。私にとっては初めて。つまり初焼雅。この週末は何も予定がなくて。夏焼さんは数ヶ月前のリリース・パーティで観て強い印象を受けた。せっかくM-Lineファンクラブ会員になったことだし1公演入れてみようと。3部あるうちの真ん中。15時半。渋谷シダックス・ホール。身分証とかを確認されるとき、お顔を確認させていただきますと言ってマスクをずらすよう要求してきた。コヴィッドで死ぬ人もいるんですよ?! 私がマスクを外したことでコヴィッドに感染し重症化けし、後遺症に苦しんだら、あなたは責任を取ってくれるんですか!? コヴィッドはその一瞬を狙ってくるんですよ?! マスクはそれを防いでくれるんですよ?! 私の中のコロナ脳が騒いだ。小ぶりで(フル収容で160人)いい感じの会場で。貰った席もよくて。C列の右側。赤いドレスを纏って登壇する夏焼さん。ハッとするようなキレイさと華やかさ。夏焼雅というドープな氏名。いっさい名前負けしない容姿とヴァイブス。すごいなあ……見とれるも、それを台無しにする展開。司会進行役はあの方です的なことを言う夏焼さん。それではお呼びしましょう。イヤな予感。的中。そう。鈴木くん。啓太くん。じゃないほうの鈴木啓太。元浦和レッドダイヤモンズのフットボーラーじゃないほうの。腸内フローラ・サプリメントを開発した事業家じゃないほうの。最近Hello! Projectのイヴェントに司会で出てくる頻度が減っていて。いい傾向だと思っていたら。M-Lineを観始めた私を追いかけるようにこっちに出てきた。GUで買ったような、せめて二十代前半くらいが着ないとサマにならない、襟なしの安いセットアップ。一張羅なんだろうね。啓太くんが進行する異常につまらないカス・コーナー。一番意味が分からなかったのが、何かのランキングで30位までに入った回答が五つスクリーンに表示されて、一つが30位の回答。で、30位じゃない残りの四つを当てるってやつ。最初の問いドラえもんの映画名だったんだけど、夏焼さんはドラえもんの映画は特に観ていないし好きでもなさそう。じゃあなんでドラえもんの映画名をお題にしたの? あれ啓太くんが考えたの? あとはチョコ菓子の人気ランキングとか、男が言ってみたい台詞ランキングとか。そもそもランキングの出典すら明示されないし啓太くんも知らない。ふわっとしてんの。たとえば今日の来場者による回答のランキングだったらもうちょっと面白くなりようもあったと思うんだけどね。啓太くんはどう思ってたの? まともな芸人だったら焦るんじゃない? 待って、これって面白い? こんなんでいいの? って我に帰るはずだ。睡眠に支障が出るはずだ。うなされるはずだ。こんなレベルで芸人を名乗っている自分の将来が不安になるはずだ。トゥ・ビー・フェア(to be fair)、他のコーナーはまだマシだった。夏焼さんが色んなことにステージ上でチャレンジ。成功できるかどうかをヘッズが色で回答(片面赤、片面青のA4紙が入場時に配られた)卓球のラケットで30回リフティングが出来るか8人を除いて全員が出来ないに上げて脱落。私も脱落。30回を成功させ、みんなみやのことなめすぎ〜!と言う夏焼さん。なめたい。事前に募集したファンからの質問に答えるコーナーでで得られた夏焼さん情報:コンビニで買える食べ物・飲み物だと最近ではローソンの生カヌレが好き。セブン・イレブンのカフェ・オレが好きで前からよく飲んでいる。最近選べるようになった濃いめも気に入っている。『警察24時』が好き。録画して観ている。街中で怪しい人がいたら警察目線で観察している。駅のホームで駅員に詰められているオジサンがいたら携帯をいじるふりをして近くを通り聞き耳を立てる。啓太くんがステージに居座っていた虚無の時間は置いておいて(置いておけないくらい占める時間の割合が大きいのだが……)ミニ・コンサートは凄くよかった。夏焼さんの歌を、このような小さな会場でじっくりと聴けるのは心地がよかった。彼女が着用なさっていたのは足下まであるドレスだったから肌面積は狭かったけどノン・スリーヴだったからワキをしっかり見せてくださったのもありがたかった。ヘッズがBerryz工房の曲とBuono!の曲でペンライトの色を変えていたのが面白かった。本物のBerryz工房がBerry工房の歌を歌っている! というちょっとした感激があった。特に『蝉』とか、『大人なのよ!』とかを聴けたのは嬉しかった。私がHello! Projectに対し音楽として心酔していた時期を思い出す。これって解散(Berryz工房は名目上は活動停止だが)した集団だから得られる感慨なのかもしれない。オリジナルが他にないから。仮にBerryz工房がメンバーを入れ替えて今でも続いていたら、こうは思えないだろうから。自分の中にこの感覚が残っているうちは、M-Lineを細々と観ていきたい。それもなくなったときが、私が完全に離れるときだと思う。