2019年2月11日月曜日

<ハロショ千夜一夜 第六十夜>~つばきファクトリー 小野瑞歩~トークイベント (2019-02-06)

平日だし、2月1日(金)には川崎のリリース・パーティに行くし、場合によっちゃ2月4日(月)には川口のリリース・パーティに行くかもしれない(結局、行かなかった)。2月6日(水)の秋葉原はさすがに回避した方がいいんじゃないか。迷っていた。参加するためには事前にハロー!プロジェクト・オフィシャル・ショップ(以下ハロショ)で申し込まないと行けない。いうてもそこまで大したイベントではないだろう。あの店には過去に二回くらい行ったことがあるが、イベントの会場がどういう場所かは分かる。平時にはコンサート映像が流れている、あの空間だ。段差があるわけじゃないから、整理番号に恵まれないかぎり見えないんじゃないか。そのためにわざわざ秋葉原に行って参加券をゲトり、当日は仕事の都合をつけて早く上がる。いくら小野瑞歩さんのソロ・トーク・ショウとはいえ、即決は出来なかった。観覧しようと決め、お店で申し込んだのが2月2日(土)。この時点で二回目は完売していた。その一週間前にお店に来るつもりだったが、忘れていた。その時点で売り切れていたかどうかは分からない。

ハロショで行われるこのイベントを私はまったく重視していなかったのだが、実際に行ってみて、それが大間違いだったということが分かった。舐めていた。むしろ一番に推しているメンバーさんの回は是非とも観覧しなければならない。コレを観覧するとしないでは明確な差が出る。他人と比べてどうとかじゃなく、観覧した自分としなかった自分という意味で。経験値として。もちろんこの経験を積んだところで社会的には終わっていく一方なのだが、そのメンバーさんの支持者としての満足度には大きく寄与すると思う。(そんなことを言ったらあらゆる興行に入らないといけないからキリがないけど。)重要な公演とは何だろうと考えたときに、日にちという意味ではメンバーさんのお誕生日やデビュー記念日に行われる興行。他には初めてのホール・コンサートとか、地元公演とか。そういうのに負けず劣らず、ハロショのソロ・トーク・ショウは優先リストに入れるべきだと感じた。地方民は遠征してでも観覧する価値がある。申し込みは知り合いに代行してもらうとかして。

なぜそこまで言い切るかというと、ここまで長時間に渡ってHello! Projectメンバーさんがご自身について語るのを聞ける現場は他にないからだ。私が観た一回目は小野瑞歩に50の質問といって、事前に我々が紙に書いて箱に入れた質問からランダムに引いた50問に答えるという彼女たちは数多くのラジオ番組に出演しているが、一人でまとまった時間のフリー・トーク、それも自分のことを話すという機会は限られる。小野瑞歩さんはソロのラジオ番組(“Hello! SATOYAMA & SATOUMI Club”)をご担当されている。よってその限られた機会をお持ちの数少ないメンバーさんの一人なのだが、それでも今日はラジオではあまりされないお話をたくさん聴くことが出来た。だからあなたも一推しのメンバーさんが千夜一夜に登場する機会があれば行った方がいい。秋葉原のハロショを二度訪れる手間をかけるだけの価値はある。

西口猛さん(株式会社アップフロントプロモーション代表取締役)を媒介とした、一時間以上続く、握手のない個別握手会のようだった。通常の個別握手会では、まともに会話を成り立たせるのが私では容易ではない。(先日の個別お絵描き会で山岸理子さんと親知らずの話をしたのだが、それが私とアイドルさんとの間で初めて成立した、一定分量の双方向のやり取りである。)個別握手会は何といってもこちらが緊張するし、(出す枚数にもよるが)数秒~十数秒しかないし、ストップウォッチを持ったスーツ姿の青年が時間になったら退場を促してくる。ハロショの千夜一夜は、同じ相手でも観衆の一味として向き合うから気楽だし、イベントとしてのタイム・マネジメントは当然あるにしても一つ一つの問いにはっきりとした時間制限がなく、それなりに掘り下げるゆとりがある。西口猛さんはメンバーさん(小野さん)との距離感が絶妙だった。彼に関しては、見切り発車で一岡伶奈さん・高瀬くるみさん・清野桃々姫さんのデビューを発表してからの動きの遅さで醜態を晒してからあまりよい印象を持っていなかったものの、司会者としての力量は認めざるを得ない。今日の様子を見るかぎり、メンバーさんたちと良好な信頼関係を築いている感じもした。

末広町の駅前で並ばされてから店員の誘導に従い、17時50分から順次、エレベーターで6階へ。ハロショに入ってから身分証と参加券を提示し、箱から整理番号を引く。前にいた50代後半くらいのイルめな紳士が5番を出して声を出していた。私は33番だった。18時20分、番号の呼び出しが始まる。会場には8つの椅子が10列に並べられていた。真ん中くらいかなと思ったが、実際には二十人目くらいに入ることが出来た。三列目の右寄りというかなりいい場所を取ることが出来た。私が2月2日(土)にゲトった参加券には117という番号が振ってあった。117人目の購入者だったのだろう。今日の入場は150番で呼び出しが終わっていた。定員が150人だったのだろう。椅子の後ろに立ち見エリアがあった。テーブルには小野さん用とおぼしきペットボトル入りの水が置いてあった。ピンクのキャップ。うさぎなのか豚なのか、何かのキャラクター物。

オレンジにネイビーか黒の小さなドットが入ったシャツ、その上にデニムのワンピース(で合ってるかな?)、首元にはリボンという出で立ちで左のドアから登場した小野瑞歩さん。髪は下ろしている。何かがツボに入ったのか、西口猛さんを見て急に口を押さえて笑い始める小野さん。何かついてる? と訝しがる西口さん。何でもないです。笑いが止まらない。小野さんが箱から質問票を取り出してペンネームを読んで、西口さんに紙を渡す。西口さんが質問を読んで、小野さんが答えるという流れだった。

・今日は何時に起きましたか(この質問は私が投函した。二問目だった)? (中継先のハロショ大阪から笑い声。ツボが違うんですねと西口氏。)数秒考える小野さん。11時半。8時半に起きてから二度寝した。
・アイドルになって一番よかったことは? モーニング娘。のコンサートに毎回行けること。他にもあるでしょう、と呆れ気味の西口さん。ありますけど、真っ先に浮かぶのはそれです。
・佐藤優樹さんの映像で一番オススメのコンサートDVDは? 一つを挙げるのは難しい。一番よく観るのは田中れいなさんの卒業コンサート。Hello! Projectに入ってからDVDを買わなくなった。小野だけどって言ったらもらえるもんね、とからかう西口さん。)
・着てみたい衣装とコスプレは? 衣装は格好いいの。つばきファクトリーは可愛いのが多いから。アンジュルムさんのようなのを着てみたい。コスプレ? コスプレってたとえば何ですか? 婦人警官とか、と例を挙げる西口さん。それはイヤ、と小野さん。西口さん、うっかり自らの性的嗜好を披露するのを恐れているのかコスプレの話で歯切れが悪い。可愛いのがいいです。
・好きな衣装とビデオクリップは? 衣装は『低音火傷』。ビデオクリップは『春恋歌』。『春恋歌』、好きなんです。曲が。
・密かにオススメのHello! Projectの曲は? 最近いいと思うのは『ポツリと』、“Uraha=Lover”、『傘をさす先輩』。(それぞれの曲を挙げる際に甘めに歌う小野さん。)
・ブログに書いてある朝活の内容を教えてください。最近は希空ちゃんとかメンバーと出かけた。朝10時くらい。朝活というのは6時とか7時とか、遅くても8時にやるものではないかと西口さん。朝活じゃなかった、と笑う小野さん。
・好きな食べ物は? コレというのはない。日替わり。今日の昼ご飯はナポリタン。日毎に変わっていく中でも頻度が高いのは? という西口さんが聞く。コストコのザクロ酢を水で薄めて飲む。三日に一度くらい。
・焼き芋が好きな小野さんですが…という質問の枕詞に、あーそうなんだとまったく覚えのない小野さん。
・アイドルじゃなかったら助産婦(助産師と言い直すポリティカリーにコレクトな西口さん)になりたかった小野さんですが…という質問の枕詞にびっくりする小野さん。まったく記憶にないのだという。相当な覚悟がないと助産師になりたいとは言えないはずだが…と不思議がる西口さん。(助産婦というのは小野さんは間違いなく言っていた。私も何かで読んだか聞いたかした記憶がある。)
・ニックネームは何がいいのか? 家族がみんな私のことをみーたんと呼ぶ。やなみん(梁川奈々美さん)が考えたわけではない。“UTB”ではニックネームがみーたん、公式ホームページのプロフィールではおみずと書いてある。どちらも自分では言っていないのにそうなっている。マネージャーさんが遊んでいるんですよ。じゃあどれを正式なニックネームにする? という西口さんの質問に、おみずでいいですと小野さん。でいいって言ってるけどそれを正式にしていいの? と念を押す西口さん。呼びたいように呼んでくれればいいと小野さん。こだわりがないようだ。おみーずでもいいしね、という西口さん。笑う小野さん。
・“Hello! SATOYAMA&SATOUMI Club”で話す内容はどうやって決めているのか? 打ち合わせで決めている。基本的にスタッフさんが箇条書きにしてくれて、それに沿って話す。仕事編とプライベート編があって、プライベート編はさすがにスタッフさんは分からないので、自分で内容を考える。
・なぜ瑞穂ではなく瑞歩なのか? 産まれた瞬間の私を見た親のインスピレーションでみずほに決まった。なぜ歩かは分からない。聞いたこともない。親の周りにいたみずほが歩と書く人が多かったのでは? 地域性ね、とまとめる西口さん。知らないです。ずっこける西口さん。
・好きな天ぷらは? エビ。エビが好き。じゃあさっきの好きな食べ物でエビといえばよかったのにと西口さん。
・今日は何時間寝ましたか? たくさん(8時間は寝たとも言っていた)。“THE GIRLS LIVE”というテレビ番組があるんですけどご存知ですか? という質問を事務所の社長(西口さん)にぶっ込む小野さん。これで俺がいや知りませんと言ったら由々しき事態だ。“THE GIRLS LIVE”に出たときに、記憶力はいいんだけど睡眠時間を増やせばもっとよくなると言われた。それから早く寝るようになった。(コレを聞いて私は“THE GIRLS LIVE”があってよかったと思った。小野さんの睡眠時間の短さは以前から心配だったので。)
・フラフープ対決をしてみたい相手は? 誰が得意なのかが分からないという小野さん。譜久村聖さんが得意だと西口さん。そうなんですか、勝てる自信がある。大きいのとか、複数を同時に回すことは出来ない。一つを長く回し続けることが出来る。(質問者はOMAKE CHANNELで観てみたいと書いていたが、もうあのチャネルの担当者、飽きているよね。)
・海外の柔軟剤といえばダウニー。ダウニーの匂い、好き。柔軟剤の匂いがする人が好き。そう言うとみんな(ファンは)倍入れるよ、とおどける西口さん。そういうんじゃなくさりげなくふわっと香るのが好き。香水も清潔感のある匂いがする人が好き。不潔感のある匂いの香水はないのでは、と西口さん。
・自分はつばきファクトリーで何番目に可愛いと思っている? 分からない。みんなそれぞれの可愛いがある。自分の顔は凄く嫌い。コンプレックスがたくさんある。他のメンバーを見て可愛いなあって思っている。じゃあ9番? 頷く小野さん。でも自分が9番だと思って活動はして欲しくはないな。じゃあ何番目くらいですか? 皆さんに聞いてみれば。でもここにいる人は私を応援してくれる人なので。宮崎由加さん推しや谷本安美さん推しもいるよ(ペンネームや投稿内容でそういうことを書いている人がいた)。その二人は違う。この中で小野瑞歩がつばきファクトリーで一番美人、可愛いと思う人。(もちろん私も挙手。)手を挙げていない人もいたと指摘する西口さん。ちゃんと見えてましたと答える小野さん。
・つばきファクトリーの中で勉強を教えてもらえるメンバーはいますか? いない。(山岸)理子ちゃんが今日のブログで、小中と塾に行ってたって書いてたんですけど、頭よかったのかな…?
・長野、京都、滋賀、兵庫にある小野駅に行きたいですか? みずほ台に行きたい。
・小野家の家庭の味は何ですか? 何だろう…。カレー。普通だけどおいしい。
・一番好きな自分のソロ・ラインは? 君の愛に触れたい。
・隠れお嬢様? 私はお嬢様ではない。つばきファクトリー内では新沼希空ちゃんが高い物を買っているのでお嬢様かもしれない。
・宮崎由加さんについて思うことを三つ挙げてください。可愛い。格好いい。このリーダーならついていきます、となる。山岸さんはそうではないと、と西口さんが突っ込む。違います。りこちゃんもいいリーダーですよ。あとは…。答えに詰まる小野さんに、いつかの現場で宮崎家からの差し入れが舟盛りだったというエピソード(先週、段原瑠々さんがこのイベントで披露したらしい)を教える。そうなんですか?? じゃあ…(ヒソヒソ声で)お嬢様?
・自分であざかわは自覚してないし狙ってもいない。でも歌合戦のチーム名があざかわだった。つばきファクトリーだと小野田紗栞ちゃんがあざとくなろうと努力している時期があった。今はぶりっこ路線。あざかわとぶりっ子は違いますよね? 二つ丸があって、重なってはいるけど完全に同じではないかなと西口さん。
・ペンネーム川口アリオ、という出落ちのようなペンネームでかなり盛り上がる。ハロショが入っているこの建物よりも大きいのではないか、等と西口さんが話を広げて笑いを取る。
・他にペンネームで沸いたのは、あんみぃが気になる、ミッテラン大統領。
・(前置きは忘れた)仕事がそれなりにしか手がつきません。可愛く応援してください的な投稿。それなりに手がついてるじゃないですかー! と突っ込む小野さん。 ファイト! 拍手を贈る我々。皆さん優しいですねと小野さん。
・研修生の同期はどんな存在ですか? 梁川奈々美ちゃんは、同期で一番早くデビューした。何でも早くこなす優等生。秋山眞緒ちゃんは、研修生同期という感じがしない。同じグループなので。妹キャラと思われがちだけど意外とお姉さんっぽいとこもある。(笠原桃奈さんに関して何を言っていたか、私が失念した。)
・最近クレイジーだったことは? 正月のディズニーランド。年を越したの? と西口さんが聞く。年は(カウントダウン・コンサートで)越したじゃないですかー! あ、もうカウントダウンに出てるのか、と西口さん。カウントダウン・コンサートから帰宅して、寝てから行った。混み方がクレイジーだった。普通の日に行った方が空いていていいと小野さん。みなさんご存知だと思いますよ。
・上司と食事中に、お茶と間違えて麺つゆを注いでしまったという投稿者。小野さんもそばにまつわる失敗があるんですよね? 教えてください的な質問。何かのイベントの後にお母さんとそば屋さんに行った。疲れていた。つゆにそばを入れた。それ普通じゃん。何だっけ…。記憶が曖昧なようでしばらく思いだせない小野さんだったが、しばらくして思い出したのが、お茶に蕎麦をつけた。
・挑戦したいからいものは? もしくは赤からで挑戦したいからさは? DVDマガジンのときのカレーに再挑戦したい。(これを言う直前、ココイチ…と言いかけていた。ということはあのDVDマガジンで使用されたのはココイチのカレーなのか?)赤からで一番からいのは何? 無反応な我々(私も赤からなんてたぶん大学生くらいのときに一度行ったくらいだ)を見渡して、あまり行かれない…と小野さん。
・最後の質問。趣味は見つかりましたか? 見つかってません。これで50問50答が完了。拍手喝采。50の質問に答え終わっての感想を求める西口さん。たくさんの質問に答えられてよかったです。凡な感想ありがとうございました。
・(ところどころ、自分の過去発言を覚えていない場面があったので)自分の発言に責任を持たなくては、と思った。
・最後、捌ける前にランダムでHello! Projectメンバーの写真だかカードだかが入ったグッズをもらう小野さん。当てたのは船木結さん。裏でもう一回、引いていいからという西口さんに(佐藤雅樹さんを)引くまでやらせてほしいと要求し、それはダメと断られる小野さん。

私は録音していたわけでも(録音・録画は禁止)その場でNotesを取っていたわけでもない。下を見る時間なんてなかった。間近にいる小野瑞歩さんを一瞬たりとも見逃してはならない。後から思い出してiPhoneのNotesに書いたのをこうやってまとめている。正確ではない箇所も多々あるかもしれない。質問の順番も再現していない(したくても無理)。雰囲気をつかむ以上のことは期待しないでくれ。この記事にかぎらず、本ブログのほぼすべての記事に同じことが言える。

それにしても至福の時間だった。本人も売りにしている笑顔が可愛いだけじゃなく、コロコロ変わる表情とか一つ一つの言葉に対するリアクション。引き笑いとか、イヒって感じの笑いとか、笑うにしてもレパートリーの多さ。65分くらいずっと見ていても飽きなかった。それでいて西口さんがオジサン世代にしか分からないネタを挟んだら急に真顔になるのが本当に面白かった。小野瑞歩さんの魅力を存分に堪能でき、ますます彼女の虜になった。二回目のイベントも観たかったが、一回目が観られただけでも十分に満足できた。完全に満たされたので、夕食は抜いた。

2019年2月10日日曜日

つばきファクトリー 5thシングル発売記念ミニライブ&握手会イベント(2019-02-01)

そうだ、川崎行こう。発作のように、その衝動は襲ってきた。11時半くらいだったろうか。私は労働のため事務所にいた。これから昼の休憩を挟んで、午後は中途採用で新しく入ってきた社員に業務を教える予定だった。ふとTwitterを眺めると、クラブチッタという文字が目に入ってきた。ああ、今日か。つばきファクトリーのリリース・パーティがあるんだった。完全に忘れていた。日程が出た時点でこの日は諦めていた。最近は業務の都合上、金曜日に休みを取るのが難しい。どうしてもやらないといけないことがある。その任務が出来るのは私の他にはもう一人だけ。その一人は今日から一ヶ月の休暇に入った。いつもは彼と二人で一緒に進めていた。一人でやるのは今日が初めてだったので、普段よりも手こずる可能性は十分にあった。労働を優先するのは不本意ではあるが、今日のリリース・パーティを観覧するのは無理だと判断していた。ところが、業務がことのほか順調に進み、二人でやっていたときよりむしろ早く区切りがついてしまった。待てよ。行けるんじゃないかコレ。16時半と19時の二回。ジョルダン乗換案内。今から川崎に向かえば余裕で間に合う。みずちゃんに会える。引き継ぎは不要とは言わないが不急だ。私は帰ることにしましたので、と新加入労働者に伝え、私は事務所を後にした。

コンビニで国分フードクリエイトのパフォーマンス・コーヒー・ギーを買って電車で飲んだ。ギーとMCTオイルが加えられた無糖アイス・コーヒー。いいねコレは。もっと色んな店で取り扱ってほしい。今日からカフェイン摂取の制限を解除する。ただし昼まで。移動中、ジェイソン・ファンの『世界最新の太らないカラダ』に夢中になる。

体調がめっちゃいい。リリース・パーティを楽しめる予感しかしない。それに最近な、何年間も悩まされてきた背中のコリ・痛み・張りが軽減しているんだ。この間、背中の痛みの原因は何なのでしょうかと整体の先生に聞いたのね。そしたら姿勢が悪いからだって。とはいっても姿勢をよくしようと思うだけでよくなれば苦労しないわけで。姿勢をまっすぐにすること自体が自分にとっては苦しかったんだ。そこで小林弘幸さんの『医者が考えた猫背がなおる30秒ストレッチ』という本に出会った。そこで紹介されている肋骨ゴシゴシ体操を一昨日くらいからやり始めた。いつでも簡単に出来るんだけど、それを始めてから明らかに背中が楽になってきているんだ。まだ数日だから断言は出来ないけど、この体操は私の救世主かもしれない。

13時47分、クラブ・チッタ前に到達。コンパクト・ディスクの予約列には15人程度しか並んでいない。コンパクト・ディスクを物理的に販売するという商売は旧態依然だが、予約方法はハイ・テク化していた。案内係の兄ちゃんが持っている看板にあるQRコードから自分のスマ・フォでURLに飛んで、名前や住所、購入枚数を入力しておく。確認メールが来る。それを見せて、会計。紙への記入がなくなったのは楽だ。エスタシオン係員(たしかサイトウさん)と談笑するおまいつ集団を横目に順番を待つ。13時57分、パーティ券を手にする。一回目が343番、二回目が576番。うーん、いまいちかな。14時16分、星乃珈琲店。カフェインレス珈琲。『世界最新の太らないカラダ』を読む。川崎駅構内のコイン・ロッカーにカバンを預ける。

一回目 16時集合、16時半開始

16時18分、8列目くらいの右寄りにつく。まあ悪くはない位置だ。16時27分、アルビ兄さんがステージに現れる。グレーのトラック・ジャケットに、黒いロング・パンツ。いつものように注意事項を読み上げていくのだが、今回はジャンプに関するポリシーが明確化かつ厳格化されていた。フックでのジャンプはまあ許容する。Aメロ、Bメロでのジャンプ、いわゆる推しジャンに関しては前の方では禁止。やりたいなら後ろの方でやってくれ。ということだった。ショッピング・モールだと施設側の規則でジャンプが禁止になることはあるけど、今日はライブハウス(和製英語)なので先方からの要望ではないはず。つまり、広義の(裏方を含めた)Hello! Project側というかつばきファクトリー側が決めたルールということだ。

1.『ふわり、恋時計』

つばきファクトリーが登場すると、私の注目は衣装に向かった。名古屋で先んじて行われたリリース・パーティに参加したホーミーが、衣装を褒めていたからだ。私は実際にこの目で確認し、彼の言っていることが分かった。画像を見た第一印象ではパッとしないなと思っていた。ところが意外とツボを押さえている。お腹の上の方でキュッとしぼっておっぱいを強調したシルエット。ホーミーの記事でも指摘されているように、小野瑞歩さんと山岸理子さんは圧倒的だ。リーガ・エスパニョーラでいうとレアル・マドリードとバルセロナくらいの二強。そして一見、露出が少ないように見えて、しっかりと出してくださっている脚。ターンの度にスカートの下の短いパンツ(下着ではない方)から覗くふともものチラリズム。クラブチッタはステージが高く見やすい最高の会場なので、たっぷりと目に焼き付けることが出来た。ただチラリズムの詳細についてはもっと近い位置で把握したい。間近で観たい。ずっとそう思いながら見ていた。

イントロでフロアに観客が連れ込んだ赤ん坊が泣き出し、ほっこりするメンバーさんたち。微笑ましい光景…なんだろうが、赤ん坊の耳は大丈夫か? 小さい頃からこんな環境に置いたら早いうちに難聴になりそう。大人が自分で判断して耳栓をつけないのは勝手だが、物心もつかないような子供が、長く聞き続けるには適さない音量に晒される(それも前方のスピーカー近くに)のは少し不憫である(もしその赤ちゃんに耳栓をつけていたならごめんね)。私も自分の鼓膜がダメージを受けているのが分かる。急に思い立って来たので、耳栓を準備していなかった。

岸本ゆめのさんが司会のトーク・セグメント。誰がハロプロにいちばん詳しいかを決めるとかいう触れ込みで、ハロ!プロモバイルのQ&Aからクイズ。こういう質問に誰々は何と答えたでしょう、という感じで。優勝者には、Instagramに(Twitterにもだったか)可愛い写真を載せる権利が与えられる。段原瑠々さんは、もやしを食べられるようになりたい。山岸理子さんはこけたとき、小さな蟻を踏むところだったと言ってごまかした。佐々木莉佳子さんは落ち込んだ相手を(じゃなかったか? 何だったか)パリに行こうよと言って鼓舞する。早押し形式ではいつものように秋山眞緒さんの積極性が光る。二問を当てた小野瑞歩さんの優勝が決まったときは思わず声が出た。表立って反応をしない周囲のヘッズとの温度差を感じた。

2.『笑って
3.『私がオバサンになっても』
4.『表面張力~Surface Tension~』
5.『ハッピークラッカー』

『表面張力~Surface Tension~』では二回、キックをする振り付けがある。衣装のスカート内が露わになる。先述のようにもっと近くで細部を確認したい。もっと奥を知りたい。スロー・モーションで観たい。時を止めたい。でも一瞬で消えてしまうから美しいんだ。現場でしか感じ取れない、瞬間の芸術。流れ星のように儚い。

『ハッピークラッカー』のイントロがかかるとコンマ数秒で奇声を上げ始めるキチガイ。思わず苦笑いする私。ワックな紳士が手がけたチープなチューン。名作アルバム“first bloom”の中に紛れ込むと不思議と許せてしまう。現場となると話は別だ。それも決まってコンサートやイベントの山場に持ってくるから閉口する。つばきファクトリーの皆さんがこの曲でひときわ楽しそうに躍動しグルーヴを生み出しているのを観ると、どうしたものか…と私はいつも困惑する。

今回のシングルにadditional trackとして『もうサイコー!』が収録されることが発表された。むしろ『ハッピークラッカー』を配信とシングルのadditional trackにとどめておいて、『もうサイコー!』をアルバムに入れてもよかったのでは。

6.『三回目のデート神話

今日つばきファクトリーの皆さんがお召しになっているのは『三回目のデート神話』の衣装だ。現時点では曲そのものよりも衣装が好きだ。今回のシングルは『ふわり、恋時計』もそうだが、印象が弱い。ただ二、三回聴いただけで断定的な評価は下せない。『今夜だけ浮かれたかった』も初めて聴いた時点ではそこまでピンと来なかったし、イントロの加工された声が変だなと思っていた。今では私にとって、つばきファクトリーの中でも最も好きな曲の一つである。毎日のように聴いている。だから『三回目のデート神話』と『ふわり、恋時計』についてもある程度、聴いてから判断したい。

17時9分、ミニ・コンサート終了。アルビ兄さん、再登場。シングルのスペシャル盤を宣伝。握手の長さについてはお値段相応でやっています。つばきファクトリーは。通常の個別握手会と違って、その場で誰と握手するかを選べる。直前まで迷える。このシステムは前回、好評だった。発売日にお店には並ばない可能性が高い。作る数は決まっている。余ったら握手会の当日に持って行くが、確実に手に入れるにはレコード・ショップなりアマゾンなりで予約した方がよい。

全員握手は以下の順番で、いつものように右から左に流れる形だった。

小片リサさん
谷本安美さん
秋山眞緒さん
小野田紗栞さん
岸本ゆめのさん
新沼希空さん
小野瑞歩さん
浅倉樹々さん
山岸理子さん

このような握手がいくら苦手とはいえいい加減それなりの場数を踏んできたにも関わらずまったく成長する気配がなくただ無言で流れていく私のような生粋の楽曲派に向こうから声をかけてくださったのは新沼希空さんと小野瑞歩さんだった。あ、メガネ変わった? と新沼希空さんは私を見ておっしゃった。(変わっていない。本当はそろそろ新しいのが欲しい。ボーナスがしょっぱかったので我慢している。)小野瑞歩さんは左手で右(ご自身から見て左側)を指さし、何かをおっしゃった。聞き返すと、そこにいた、だった。私はそんなに前の方じゃなかったし、いることを認識してもらえているような気配は感じなかったので、びっくりした。もしかすると人違い? 当てずっぽうで言っている? とも思ったが、たしかに私はそこにいた。列に並んでいる最中には、小野さんには(クイズ優勝のご褒美の)写真を楽しみにしているとでもお伝えしようかと考えていた。

二回目の前に夕飯を食おう。コイン・ロッカーにカバンを預ける際、お金は二千円だけを持ち出していた。千円は入場料で消える(クラブ・チッタは五百円のドリンク代がかかる)。ということは千円以内に抑えなくてはならない。千円は何となく保険として財布から抜いただけ。夕飯のことは頭から抜けていた。でも、この制約があったから無駄遣いを防げたし、いい店を見つけた。観行雲(かんこんうん)といういい店を見つけた。副菜と杏仁豆腐まで付いた回鍋肉定食が、夜で680円。味も悪くない。千円じゃお酒は飲めないが、リリース・パーティが終わってからも労働をしないといけないのでちょうどよかった。

二回目 18時半集合、19時開始

番号が200以上後ろなのに、意外と一回目と同じくらいの位置につくことが出来た。8列目くらいの右寄り。ええやん。ええやん。何でだ。平日だから一回目(16時半~)よりも二回目(19時~)の方が人が増えるのは容易に予想できた。先日、私の目前でこぶしファクトリーのコンパクト・ディスクをかっさらったおまいつも、一回目はガラガラだろうからシングルを買わずに無料で観覧するのもありだと知人に言っていた。

18時56分、アルビ兄さん。ライブハウス(和製英語)なのでどんどん盛り上がってくれ的な文脈で、大きな、かけ声。大きな、拍手。という具合にいくつか大きな…を続けた後に適度な、ジャンプと落としていた。笑いが生まれた。一回目同様、推しジャンは前方では禁止。やるなら後方でやれという方針の周知。

1.『三回目のデート神話
2.『低温火傷

一回目と同様、岸本ゆめのさんの司会でハロ!プロモバイルから出題されるクイズ。小野瑞歩さんに何か異変があったようで、序盤で小野田紗栞さんに何かを話してからしばらく我々に背中を向けていて、それから左(下手)に捌けていた。このセグメントの大部分は不在だった。戻ってくると同時に岸本さんに指名された。たしかそのときの問題は、もし他の仕事をするとしたら高木紗友希さんは何という芸名にするかで、TS!と小野さんは答えていたような気がする(違ったかも)。この部では自らがハロ!プロモバイルの700円会員(いちばん高い会員区分らしい)だという小片リサさんが幸先よく一問目(たしか)を正解したが、最後に優勝したのは新沼希空さんだった。というか、2月10日時点でまだInstagramに小野瑞歩さんと新沼希空さんの可愛い写真、投稿されていないよね。いや、可愛い写真自体はブログに毎日投稿されてるけどさ。

3.『ふわり、恋時計』
4.『雪のプラネタリウム』
5.『初恋サンライズ

最後の曲の前にやたらとトークを引っ張るなと思ったら、小片リサさんが捌けていた。

6.『今夜だけ浮かれたかった

つばきファクトリーは『今夜だけ浮かれたかった』をもう完全にモノにしている。イントロがかかった瞬間から確実にクラウドをガッチリつかんでロックさせる。これをかけとけば間違いないというくらいに彼女たちも我々も練度が高まっている。℃-uteにとっての『Danceでバコーン!』のような、集団の代表曲でありHello! Project全体のクラシックでもある、そういう地位の曲になりつつある。いつの日か、未来の後発グループがリリース・パーティでこの曲をカヴァーする日が訪れるだろう。

全員握手。

小野瑞歩さん
秋山眞緒さん
新沼希空さん※
谷本安美さん
小野田紗栞さん
岸本ゆめのさん
浅倉樹々さん
山岸理子さん※
小片リサさん

※新沼さんと山岸さんが逆だったかもしれない。私がiPhoneのNotesに残した記録では3人目と8人目が両方、新沼さんになっている。

小野瑞歩さんが一人目だったので、言葉を交わすには絶好の機会だった。小野さんが可愛いので、可愛いとお伝えしたかったが、ステージに上がると緊張して無理になった。そういう純朴なファンなんだ、私は。小野さんと対面して、手を合わせて、目を合わせられる。それだけで満足だった。彼女は飛びっきりの笑顔で、ありがとうございますと言ってくださった。

ご本人にはお伝えできなかったけど小野瑞歩さんがめっちゃ可愛かった。その余韻で何とも言えない幸せな気持ちになった。川崎駅構内のコイン・ロッカーからカバンを取り出す。クリスピー・クリーム・ドーナッツでホットのマテ茶を頼む(結局、口を付けなかった)。席で会社のラップトップを開き、一時間くらいの労働。家に帰ると間もなくフットボールのアジア杯決勝、日本代表対カタール代表が始まった。相手のゴールもスーパーだったが、日本代表の出来がひどい。2018年のルヴァン杯決勝、湘南ベルマーレ戦の横浜F・マリノスを思い出した。対戦相手への研究と対策がばっちりなベルマーレと、打ち手がないまま修正できず、いいところなしに試合を終えたマリノス。その構図があのときとそっくりだ(私は埼玉スタジアム2002まで観に行った)。ただ、日本代表がどれだけ醜態を晒しても今の私にはどうでもいいことだった。つばきファクトリーで、小野瑞歩さんで心が満たされていたからだ(そもそも日本代表にはマリノスから一人も選ばれていないし)。もう一回、クラブ・チッタでリリース・パーティを開催するそうだ。2月21日(木)。何としてでも行く。

2019年2月6日水曜日

めいめい白書 (2019-01-19)

整体の先生が知らないうちにシングル・ファザーになっていた。これまでは例外なくお店にご夫人がいらっしゃった。今日はいない。外出しているのかと思ったが、会話を進めるうちに、シングル・ファザーなんでね、という言葉がごく自然に先生の口から出た。ずっと前から一人で子供を育てているかのような口ぶりだったが、つい5週間前にはそうではなかった。私は驚いたが、言葉を飲み込んだ。何があったのかは知らないし、私が知る必要もない。ご本人から言い出さないかぎり、聞くべきではない。彼にはもう一つ、人生の転機となり得る出来事があった。それには私が一枚噛んでいる。私はココとは別にタイ古式マッサージにも通っているのだが、そこの先生ご自身が身体の歪みに悩んでいる。私の脚を見て左右がぴったり同じ長さだと言う先生に、整体に通っているのでと答えると、どこの整体か教えてくれと頼んできた。店を教えて、代わりに予約してあげた。実際に整体院を訪れ先生の知識と技術に感激した彼女は、自らがタイで運営する学校で整体を教えてくれないかと言うオファーを彼に出した。ここ数日、ずっと考えているんですよ。同業者からもこんな話、聞いたことがないです。親にも相談したんですけど。お前、騙されてないかって。でもホームページを見たらちゃんとやっている人のようだし…。タイ古式マッサージのライセンスを発行できる資格を持っているそうで。相当スゴイ人ですよね。ええ、スゴイと思いますよ。僕は今まで色々なマッサージを受けてきましたけど、彼女はスペシャルだと思います。

池袋の楊で腸詰とキュウリの炒め物を頼んでみた。過去に注文したことがなかったので、どんなものかは分からなかった。たまにはルーティンを崩し、新しい料理を開拓したくなる。思わぬ発見があるかもしれないからだ。結果は、いまいちだった。二度と注文することはないだろう。人生では新しいことを試せば成功することも失敗することもある。この店はおいしいとかそうでもないとか我々は言うけど、どの料理も同じようにおいしい(おいしくない)ということはない。もっと言うと、料理人によっても得意不得意がある。同じ汁なし担担麺でもそのときに厨房にいるのが誰かによって大きな違いが出る。

今日は寒いというより涼しい。冬と言うよりは、春のような秋のような空気。白金高輪という駅で降りたのはたぶん、人生初。今日の会場は、セレネスタジオSELENE b2。聞いたこともなかった。18時15分開場、19時開演。そんなにゆっくりしている時間はないが、軽くメシを食っておきたい。17時43分、アジアン・ケバブという店に入った。やる気のなさそうな(別に問題ない)店員がスマ・フォをいじっている。私に気付くと気だるそうに顔を上げた。ケバブ・サンド。ピリ辛ソースで。500円。お酒ありますか? 首を振る店員。(つまみケバブを売っているのにお酒を出さないのは解せない。)キャベツでかさを増したワックなケバブ。大量のキャベツに、小麦粉で作られた薄い生地。材料の構成がほぼお好み焼き。まずくはないが、本場のとは大違いだ。私はトルコとドイツでケバブ・ラップを食べたことがある。向こうでは色んな種類の野菜を入れてくれるし、具がもっと多くてギッシリしているし、ラップはちゃんと巻いている(日本ではオープン・サンドウィッチのようになりがち)。比較にならない。トルコ人がやっている店でも(このアジアン・ケバブで働いているのが何人かは知らない)ドイツではリアル(その辺にケバブ・スタンドがたくさんある。日本の牛丼屋くらいの感覚じゃないだろうか)、日本に来ると途端にフェイクになってしまうのはなぜなのか。

18時3分、Google Mapの導きを得て会場の手前にたどり着く。チケットゆずってくださいと書かれた紙を掲示して立っている紳士。ココまで来て譲る奴がいるか? 仮に余らせるなり行けなくなるなりした場合はその日が来る前にTwitterやオークションで取引を済ませているだろうし。その手間を、チケットを事前に買うのに使えなかったんだろうか。チケットは即日完売ではなく、一定期間、販売されていた。追加席まで出た。直前になって急に行きたくなったのか? 付近のコンビニ前でハイボールサントリー角ハイボール缶〈濃いめ〉350mlを開け、一本満足プロテイン・バーを食う(ケバブ・サンド一つじゃ足りなかった)。

会場入ってすぐに飾ってある花。名義は、田村芽実ファン有志、田村芽実しゅきしゅきマン一同、ヒロミ、松本伊代、ビクターエンターテインメント等。あともう一つくらいあった。

18時9分、番号の呼び出しが始まる。受付に言えば500円で荷物を預けられるようだ。クロークをお願いしたいんですが。カバンですか? はい。あちらにロッカーがありますのでお預けください。そうですか。困惑する私。ロッカーがあるのはさっき把握していたが、その部屋が整理番号何番(300番だったか?)以降だかの待合室になっていて、人で密集していたからだ。彼らをかきわけて壁際のロッカーにたどり着かないといけない。しょうがない。すみません、失礼しますを連呼しながら進む。暑苦しい。空きを見つけて、カバンと上着を入れる。チケットと千円札をポケットに仕舞う。番号の呼び出しを待っている間に聞こえてくる周囲の会話はHello! Project関連が多い。さおりんがどうとか。

私の番号はA156。18時18分の時点でA130まで呼び出される。156番というのは、Hello! Projectの感覚だとあまりいい番号ではない。よく使われる、500人未満を収める地方ライブハウス(和製英語)だと最前に行けるのは12人前後(つまり一列がそれくらい)なので、156番だと十数列目だろうなという雑な計算が成り立つ。もちろん、サイドに流れればもう少し前には行ける可能性があるが。今日は思っていたよりもいい位置に行けた。右寄りの、5-6列目くらいだったかな。今日の会場の収容人数は、いま調べたら700人のようだ。開演前に人をかき分けて最前付近まで移動された白髪の紳士がいた。Hello! Projectの現場では白眼視される行為で、それはやらないという暗黙の了解がある。だが、おそらく一般的にはおかしくないのだ。横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は日頃から選手たちにスペースを活用せよと指導しているそうだが、ライブハウス(和製英語)においてもスペースを見つけて前に進んでいくのは普通のことなのだろう。周りのおまいつらしき人々から聞こえてきたところによると、その紳士は田村芽実さんのお父様だったらしい。ということは、そのお隣にいた女性はお母様だったのだろう。開演の少し前に後ろを見ると、ギューギューにならない程度に一番後ろまで人で埋まっていた。娘さんの晴れ舞台を上の関係者エリアからではなく一般エリアの前方で観覧することを選んだご両親(あくまでおまいつ情報だが)。

和田彩花さんのようなヘア・スタイル(おでこをだして分けている。私は女性のお化粧や髪型に関する知識が乏しいため何と言えばいいのか分からない)で現れた田村芽実さん。シリアスな感じで立て続けに二曲をショート版で披露する。歌い終えてから初めて笑顔を見せる。たくさんの顔があってびっくり、と客入りの多さに触れる。つらいけど頑張ってと我々を労う。実際に私からすると観ているだけでつらいというほどの密集度合いではなかった。ほどよい混み具合。私の周りは女性が多かった。女性限定エリアもなかったしね。

田村芽実さんが公演中に語ったところによると、この公演のコンセプトは田村芽実ヒストリー。後にも先にもないコンサート。前回に続いてカヴァーをやろうかという話もあったけど、持ち曲が少ない今だからこそできることをしたかった。歌を歌い始めるきっかけになった曲、Hello! Project在籍時の曲、『グランギニョル』と『マリーゴールド』の曲等、これまでの田村さんの活動を振り返るセットリストだった。ソロ歌手になってからリリースされた全曲も。そして三月に発売することをこの公演で発表したミニ・アルバム(ミニじゃなくてフル・アルバムを出してくれ)からも。田村芽実さんの過去、現在、未来が網羅され、彼女の魅力を知るにはうってつけのセットリストだった。田村さんをよく知らない人を連れて来たかった。スマイレージ時代の曲はやっぱり高揚する。田村さんの声でまた聴けるっていうのは格別な体験だった。『自転車チリリ』のイントロが始まるや否や、私の近くにいたナオン数名が一斉に泣き出した。情緒不安定なのかと思ったが、田村さんがアンジュルムの卒業コンサートで最後にソロで歌った曲らしい(私は覚えていなかった)。当時の情景がフラッシュバックしたのだろう。過去の曲で私がいちばん思い出したのは『マリーゴールド』だった。比較的最近だし、田村さん扮するガーベラのキャラクターがとても印象的だった。ミニ・アルバムからは、末満健一さんと和田俊輔さんが制作に参加したという(これらの名前が田村さんのお口から発せられるとヘッズはどよめいた)二曲。初披露。本編中に『無形有形』。正直、韻の安さが耳についた(フリースタイル・バトルで使ったら、そんな簡単な韻ばっか踏んでんじゃねえよと相手ラッパーに揶揄されそう)が、面白い曲ではあると思う。田村さんは緊張したそうで、最初は皆さんの顔が怒ってるように見えたと吐露していた。あともう一曲。アンコール明け。題名は忘れたが、私は小さい頃から歌ってきた、私は歌手になるために生まれてきた、オレにはコレしかねえ的なリリック。

田村芽実ヒストリーというコンセプトから成るセットリストの性質上、自ずとアイドル、ミュージカルにおけるいくつかの役等、彼女が持つ複数の顔を見せてくれるコンサートだった。しかし、今このステージに立つ田村芽実さんはモノホンの歌手でありそれ以外の何でもない。最後には私はそう確信した。彼女は元Hello! Projectメンバーとしてではなく、ミュージカル女優としてではなく、紛れもなくソロの歌手としてステージに立ち、空気を支配していた。

生バンドに生歌。音への没入度が段違い。音だけでも満足できそうだった。実際、途中の何曲かで私は目を瞑って聴き惚れていた。見ようと思えば近距離で田村さんのお姿を目に焼き付けられるのに。心が浄化され、いやらしい気持ちが微塵もなくなって、ただ田村芽実さんの美しいお歌に酔いしれた。脳の疲労を癒す、自律神経によいコンサートだった。ピアノ担当者かつバンドマスターは田村さんのお題を受けて弾いていた即興アレンジがジャズっぽかった。Hello! Projectでは一部のメンバーさんが歌に特化したバースデー・イベントをやっているが、この水準を目指してほしい。経費の問題があるだろうけど、Hello! Projectも昔のBuono!のようにバンドを組み込んだステージを取り入れてほしい。Juice=Juiceでいうと高木紗友希さんや段原瑠々さんには生演奏に乗せたソロ歌唱にチャレンジしてほしい。グループ横断で三~四人くらいの歌姫ユニットを作ってR&B系のアルバムを出してほしい。完全に私の趣味だが。

20時14分、本編終わり。20時36分、全部終わり。20時47分、会場の外に出る。コンサートは最高だったんだけど、私にとって痛恨だったのは買ったばかりで今日はじめて履く靴(THE NORTH FACEの、中綿の入った暖かいやつ)のサイズ選びに失敗したことを公演中の足先の窮屈さで悟ったことだ。一つ上のサイズも試着しておくべきだった。

6月30日(日)に渋谷WWW Xで次のソロ・コンサートが開催されることが発表された。22時から先行受付開始。URLは退出時に全員に配られたチラシに書いてあった。FC会員および今日の来場者限定と言いつつ、URLを打ち込めば誰でも応募できる。転売屋が舌なめずりするのが目に浮かぶ。私はこの方式が好きじゃない。FC先行受付に出来なかった理由は何なのだろうか? 田村さんに詳しくない友人を誘ったら乗ってくれた。22時58分に二人分の申し込みを完了させた。

2019年2月3日日曜日

YOU & I (2019-01-12)

ファクーがビキニ姿でコンサートをしている。ひときわ生地の少ない水着をお召しになっているのはさん。小さすぎるから裏方の配慮があったのだろう、歌って踊っている最中は腰にタオルを巻いていた。残念。立ち見の会場。私はフロアの右側にいる(さんがポジション上どちらかというとこちら側に来ることが多いし、左は女性限定areaになりがちなので)。タオルがずれるタイミングを見逃すまいと必死に観測するが、肝心なタイミングで視界が塞がる。一瞬、タオルの中が見えたような気がする。ちゃんのたぶが。こんな一瞬じゃ物足りない。もっとちゃんと目に焼き付けたい。ずっと見ていればまだ機会はあるはずだ。私は必死になる。全神経を集中させる。という夢を見た。いや、違うんだ。聞いてくれ。昨夜、私はマッサージを受けてからぐったりして、家に帰ったら電気を付けたまま寝落ちしていた。イレギュラーな睡眠が私にちょっと変な夢を見させたんであって、私は普段からこんなことを考えているわけではない。夢の内容が私の願望を反映しているとは考えないでくれ。ともあれ、その夢からの目覚めが三連休の始まりだった。

BARTHという入浴剤を二粒入れて、一時間近くの入浴。Twitterで誰かが絶賛していたし、Amazonのレヴューもよかったので買ってみた。普通の入浴剤との違いを実感できない。大体、Twitter投稿者が鼻息荒く推奨する商品、食べ方、生活の知恵を試してみて感動を得たためしがない。セブン-イレブンの冷凍餃子は油っこくべちゃっとしていたし、爽のジンジャーエール味(辛口)にビールをかけても絶品のシャンディ・ガフにはならなかった。電気を消して入浴してもそこまで目の奥のコリがほぐれる感じはしなかった。風呂の中でSpotifyを開き、ドープなプレイリストを作った。

11時頃に家を出ると雪がぱらついていた。駅に着くまでには雨に変わっていた。新大久保、ソルマリ。Aセット550円、スパイシー・ポーク、ズワイカッテーとかいう謎の種のような何かが入った温かいお酒500円(前にお店の人に聞いたところによると、お酒はラクシという焼酎で、ギーでコメと何かを炒めたものを入れているということだった)。13時、中野サンプラザの前。久保裕也さん系の面構えをしたエスタシオン係員。その青年じゃない誰かが拡声器で注意事項を読み上げ続けている。着替えは室内でやるな、外のテント内でやれと言った直後に、寒いから体調管理には気を付けろと言っている。正式な入場列が出来る前に、グッズ列の左に来場者たちが自主的な入場列を作りつつある。こっちに並ぶべきなのか、グッズ列に並ぶべきなのかが迷いどころだ。なぜなら開場時間が近づいてくるとグッズ列に並んでいるチケット保持者を列から引き離し、その集団を入場列の先頭にする場合があるからだ。係員に聞けばいいんだが、まあいいやと思って私は(一部の人たちが勝手に作った)入場列に並んだ。

はじめは二列だった非公式な入場列。四列に分けて前に詰めろとイラつき気味に指示口調で仕切り始める紳士。VANSのスニーカーと迷彩柄のダウン・ジャケット。あんたはこっち、ホラホラあんたはこっちと手で示して人を動かす。オレが言わねえと誰も動かねえんだから。ホントしょうもねえよコイツラは(苦笑)的な雰囲気を出していた。私は関わりたくなかったので、彼に目を合わせないようにして離れた場所に並んだ。彼の働きかけで前に詰めて横に倍に膨らんだ列は、結局エスタシオンによってまた大幅に後ろに移動させられた。グッズ列のチケット保有者を先に並ばせるためだ。さっき列を詰めたことで人が密集していたので、そこから全員が後ろに下がるのは容易ではなく、不機嫌な空気で充満した。さっきの彼はもちろん周りに謝りもせず、だんまりを決め込んでいた。ファッカー。

14時手前に場内のグッズ売場で日替わり写真を確保した。Sさん用の代理購入が横山玲奈さんと宮本佳林さん。二月にお会いする予定のホーミーに渡すために岸本ゆめのさん。自分用には小野瑞歩さんと宮崎由加さん。私がHello! Project全体のコンサートで宮崎由加さんの日替わり写真を買うのはこれが最後だ。なぜならこの私にとってこの2019年冬Hello! Projectコンサートに入るのは今日が最後で、次の夏Hello! Projectコンサートを前に彼女は団体を去るからだ。注文時に私が言う番号を電卓に打ち込んでいく販売員さん。効率的。賢い。

分厚いコートは現場に不向きだ。私はEngineered Garmentsのhighland parkaを着てきたのだが、席に置くにしても嵩を取る。アウトドア服の軽さと機能性に慣れると普通の服の欠点が目に付きやすくなる。特に冬場。23列の7番。通路席。1月3日、5日に続いて、今回のハロコンではアップフロントさんが三回とも通路席をくださった。前の席にはチェック柄シャツをお召しになったふくよかでクラシカルな紳士。縦には大きくなかったし跳ばなかったので問題はなかった。開演前、見覚えのある淑女が横を通る。みつばちまきさん…じゃないな。何ていう人だったっけ。これを書いている今、検索したら木下菜津子さんだった。カレッジ・コスモスの完全にフェイクな前座を、ストレッチをしながら冷ややかな目でやり過ごす。今朝(2月3日)Twitterで見たけど、次のシングルで児玉雨子さんがリリックを提供するんだと。児玉雨子さんの無駄遣いだろ。児玉雨子さんのリリックはHello! Projectに回せ。

一曲目が『大器晩成』でげんなりする。最初にそれかよ。2019年のHello! Projectコンサートなんだから、もっと新しいのを頭に持ってきなさいよ。『46億年LOVE』とかさ。前にも書いたけど、作品の冒頭をどうするかは全体のトーンを決める上で極めて重要なんだ。佐藤雅彦さんが授業『表現方法論』でおっしゃっていただろ。

小野瑞歩さんが可愛い。やっぱり私の一番は小野さんだ。Hello! Projectメンバーさんが総出演するコンサート。他に見どころが山ほどあるのは百も承知だが、それでも彼女ばかりを双眼鏡で追いかけてしまう。私が使っているのは2015年10月からVixenのアトレックライトBR6X30WP一機のみ。とても気に入っている。中野サンプラザであれば6倍で十分だ。ただ、日本武道館くらいになると倍率が物足りない。10倍くらいのを買い足したいと考えている。倍率を上げるとぶれやすくなるから、10倍だと手ぶれ防止は必須なんだろうな。いくつか候補を検討したが一旦、保留している。すぐに使う予定はないので。

新人さんのトーク・セグメント。三人に話を聞き、二人は捌ける。学校の休み時間にやっていること。アンジュルムの伊勢さんじゃない方曰く、ALTの英語の先生がお菓子を作っている。それを食べに行く。本当はイケないのだが、まだ他の先生にはバレていない。BEYOOOOONDSの大学生。休み時間は10分しかないので移動で終わる。昼休みは学食にいる。それは友達が多い証拠だ、と山木梨沙さん。曰く、私は周りの目を気にしながら一人で学食に行く。それにあまり利用しない。お母さんの作ったお弁当をひとり教室で食べる。

シャッフルのセグメントで、小野田紗栞さんと高木紗友希さんのお二人が出てきたときには物凄い何かが始まると分かった。『抱いて!HOLD ON ME』。デュエットであり、バチバチのデュエル。最強の敵に挑む小野田さんの闘志。余裕で受け止めてその上のレベルの歌唱を見せる高木さんの風格。さらに食らいつこうとする小野田さんの負けん気。そのサイクル。この一曲のためにYOU & I公演に入る価値があったと言えるほどに見応えがあった。ここで私は一気に持って行かれて、以降のコンサートに夢中になった。シャッフルはどれもこれもメンバーさんと選曲がつぼを押さえていた。梁川奈々美さんの『桃色片思い』とかさ。アルバムの構成を組むのは下手くそだ(例外はある)けどコンサートのセットリストを組む能力は一級品のHello! Project。

あるグループが自分たちの曲をパフォームし、別のグループがバックダンサーになるセグメントがあった。小野瑞歩さんが『フラリ銀座』(銀座フラリなのかフラリ銀座なのか今でも分からなくなる)を踊る等、貴重な光景に私の心が満たされた。ステージに立つのがJuice=Juiceとつばきファクトリーだけになる時間があった。私が世の中で最も好きな三つの集団のうち二つ(残り一つは横浜F・マリノス)が勢揃いしているという豪華さ。いや、勢揃いではなかった。つばきファクトリーの岸本ゆめのさんがインフルエンザだかで不在だった。その分、小野さんの歌割りが増え、グループ内の他メンバーと比べてもかなりフィーチャーされていた。岸本さんの体調不良は気の毒だが、小野さんの見せ場をいつもよりも多く観られたという点に関しては私は嬉しかった。正直。喉の不調で発声が制限された小野さんのソロ・ラインを岸本ゆめのさんが代行したという2018年11月17日の岐阜でのつばきファクトリー単独コンサート昼公演とは逆の展開となった。

ダンス部の衣装がエッチでよかった。お腹を出した黒いタンクトップ。白い短パン。黒いアンスコ。白い羽織り物。公開された石田亜佑美さん、佐々木莉佳子さん、森戸知沙希さんのおへそ。見えそうで見えない稲葉愛香さんのおへそ。稲場さんだけ羽織り物が赤。醸し出されるボス感。ダンス部を観ていても思うけど、佐々木莉佳子さんのヴァイブスはアンジュルムではもはや圧倒的。隠そうにも隠せない主役感。

私は一つ、悔いを残してしまった。『Danceでバコーン!』の最中である。小野瑞歩さんがパフォーマーの一人だった。伊達に元team ℃-uteではない私は、毎日が勝負パンツというリリックでメンバーさんが私たちに背中を向けて上体を前に落としまんぐり返しのようなムーヴをするのを分かっていた。そのとき私は身体を動かして音楽に乗るのを優先するため、双眼鏡は首から下げていた。おい、双眼鏡を構えなくていいのか? 私の中のリトルteam ℃-uteがささやいた。ためらったが、双眼鏡はそのまま触らなかった。その場面が過ぎてから、後悔した。私はそんなんじゃないんだっていう無駄な理性が邪魔をした。小野さんのまんぐり返しを拡大されたviewで鑑賞したかった。次にこういう機会があったら迷わずに双眼鏡を手に取りたい。『その場面でビビっちゃいけないじゃん!』(モーニング娘。)の精神を胸に刻まなければならない。

小野さんは、一年前のHello! Projectコンサートと比べて腰のグラインドが滑らかになっている。ダンスの技量が上達したということだろうけど、オジサンはちょっと複雑な気持ちだな…。その腰使い、どこで覚えたんだろうって…。今度、個別握手会で聞いてみようかな(聞けるわけないだろ。それにもし聞いたら警備員につまみ出されて二度と彼女と面会させてもらえなくなるわ)。

特別ゲストは、保田圭さん、矢口真里さん、市井紗耶香さん。3日5日に登場した洗練されてる面々には現役メンバーさんを食うくらいの熱と技量を感じたが、今日の三人からはパフォーマーとして一線を離れてからのブランクの大きさを感じた。それを補う要素であるはずの珍しさでさえ薄まっていた。なぜなら去年の夏Hello! Projectコンサートにも出演していたからだ。8月4日。こうやって短期間で続けて出演させるべきではなかったと私は思う。2019年になって矢口真里さん(35)のセクシービームを現場で体感するのは稀有な体験ではあった。思わず笑ってしまった。

こぶしファクトリーは『念には念』に途中でアカペラに転換するというアレンジを加えていた。YouTubeで観たまんまの見事なハーモニーだった。はじめからアカペラでやるのも難しいだろうが、こうやって曲の途中で切り替えてリズムを維持するのも相当な技量がないと出来ないだろう。私は歌唱力に関してはJuice=Juiceばかりを高く評価しがちだが、こぶしファクトリーもHello! Projectで上位の水準に達している。

カントリー・ガールズの曲中に、ひな壇の横山玲奈さん、羽賀朱音さん、石田亜佑美さんがわーって梁川奈々美さんに手を振っていた。梁川さんの反応は簡易的だった。アイドルさんがアイドルさんに手を振ってこれくらいの反応で済まされるのであれば、我々のような気持ち悪いオジサンは無視されるのが当然だし、レスを少しでももらえたらそれは奇跡なのである。私は納得し、安心した。

私の体調がよく、コンサート中にさまざまなことを感じ取れた。背中は相変わらず張るが、昨日のマッサージでよくなっている。NEW AGE公演を二回、YOU & I公演を一度だけ観ての感想だけど、YOU & Iの方がはるかに好きだったので、こっちをもっと観たかった。

大宮
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大宮ナンバーでいつもの場所(中野駅北口を出て左の高架下)に駆けつけたアンオフィシャル・フォトグラフ・ディーラーさん。終演後の16時34分の時点でこれからブツを車内から出すところだった。一足遅い。昼公演が終わった時点で陳列を済ましとかないと。どういうわけか土居麗奈さん(研修生から脱退済み、つまり今は完全に一般人)の写真が印刷された等身大くらいの板を設置する売人さん。品揃えを確認する私。71番と72番。私が差し出す二枚の千円札。売人さんから受け取った小野瑞歩さんのアンオフィシャル・フォトグラフ二束を手に、私は中野駅の改札に向かった。