2021年11月28日日曜日

チーム「花」選抜FCイベント2021~為永幸音×工藤由愛×小野瑞歩×一岡伶奈~ (2021-11-21)

起きがけに水を飲むと喉の奥にやや痛みを感じる。風邪ではない。原因ははっきりしている。昨日の昼食。恵比寿のボンベイさんで、某紳士に勧められるがままに注文したカシミールというカレー。鶏肉を豚肉に変更。カシ・ブタ。食べている間、ずっと痛かった。口の中も、喉も。お店を出てからもしばらくは痛みの余韻があった。付け合わせのタマネギの漬け物で中和を試みるが焼け石に水。パッと見、量は多くないのだが皿を空にするのが大変だった。先客たちを見て随分と食うのが遅いなと思っていたが、理解出来た。私が好き好んで食べる域を超えていた。私にとっては味ではなく痛みだった。食事というよりは、身体に傷をつけることで何かの意味を見出すような、ある種の身体経験のような気がした。刺青を入れるのと根っこは同じなのではないだろうか。特にからいものが得意でもない一般的なジャップは一口目を飲み込むのも難しいと思う。いい人生経験にはなったが、二度と食うか、あんなモン。(幸いにも喉が少し傷んだ以外には何もなかった。お腹も大丈夫だった。)

桜木町駅。田村ゆかりさんの何かがあるらしく、I Love Yukariなぞと印字されたバッジをバックパックにつけた老紳士、同女史のグッズとおぼしきピンクのTシャツをまとった壮年男性などで賑わっている。俺はそういう人たちとは違う一般男性なんだぞっていう雰囲気を出しつつ、雑踏をくぐり抜け、ランドマーク・タワーへ。1階のコメダは行列が出来ている。ANTICO CAFFEで時間調整。レーコーのMがやたらとデカい。ノートブックを広げ、ペンを手に、次の金曜日に予定されている某社面接に向けた対策をぼんやりと考える。

アップフロントさんが私に与えたのは、1回目が13列の2番、2回目が14列の2番。たしか17列だったかな。一番後ろが。一方で2回とも最前に近い席をもらった人もいるようだ。最近の割り当てはこういう傾向があるらしい。同じ日の複数公演で、ほぼ同じ席が固まって来る。バランスが取られるわけでもなく。おざなりなお座席の配分。12月8日(水)に江戸川区で開催されるつばきファクトリーFCイベントではもっとマシな席にしてくれるのを期待している。

1回目 15時半〜

私は詳細を見ずに応募したので、開演してから小野瑞歩さん以外の出演者が誰なのかをちゃんと把握した。為永幸音さん、工藤由愛さん、一岡伶奈さん。司会進行が小野さん。私も明日のある会議で進行を務めなくてはいけないことを思い出し、彼女に親近感がわくと同時に少しつらくなった。メンバー紹介で初っ端からたまなが……と言い間違えてうわーっという感じになる小野さんの反応が可愛かった。たまながって金玉が長そうな名前だな、と私は思った。

他のHello! Projectメンバーさんと一日だけ入れ替われるなら? 一岡さんと小野さんの回答が、植村あかりさんで一致。
一岡さん:街をうろついて、男に振り返られるのを体験したい。私が男なら振り返る
小野さん:メイクしててもしてなくても変わらない(美人)だし、服もその辺に落ちてるのを着ても絶対キレイだと思う
小野さん:(美人という点では)谷本安美ちゃんもそう。安美ちゃんは頭の中が楽しそう。見た目もそう(キレイ)だけど、安美ちゃんになれたら楽しいんだろうなと思う。

工藤さん:最近投げキッスをよくする。Juice=Juiceだと稲場(愛香)さんとかが返してくれる。この間、ハロ・コンで最後に捌けるときのポーズをしてから癖で投げキッスをしてしまった。恥ずかしくなり、すぐに手を振りながら横に移動して誤魔化した
小野さん:投げキッスは別にしてもいい。私は日常的にする

為永さん:最近ハマっているホラー漫画は『カラダ探し』。少女漫画は『初婚』。

花チームは楽屋で井上玲音さんが音楽をかけて、セーイ? とか言ってノリノリになる。
小野さん:そのとき私はメイクをしてたけど、何か楽しそうだなって。一人一人を見たらそうではない子もいるかもしれないけど、花チーム全体としてはほわっとした雰囲気。

花チームのメンバーさんそれぞれにどの花が似合うかを選んでいくセグメント。後から花言葉が明かされる。
花の説明で、この花はおしべが長くて……と工藤さん。え、お尻が長い? と聞き返す小野さん。おしべと指摘され、恥ずかしがる。
新沼希空さんに割り当てられた花の花言葉が、ワガママな美人。たしかに、という感じで盛り上がるメンバーさんたち。後で(新沼さんに)言おう、一岡伶奈ちゃんがワガママな美人って言ってたよって、と小野さん。

最後に残った島倉りかさんの花選び。
工藤さん:可愛らしいの(花)がいいですよね
一岡さん:いや、意外と強いよ
小野さん:野生児っぽい
一岡さん:木ィ登るし

小野さん:花チームの長崎公演で、楽屋にハエが入ってきた。井上さん?がコップに入れてくれた。私が紙をかぶせてコップに蓋をして、外に逃がした。その紙はカステラの味が書いてある紙だったので、どのカステラがどの味かが分からなくなった。

『ハナモヨウ』の好き・嫌い・好き ハナモヨウの部分の替え歌風に、最初の二文字、三文字、二文字を元にハナモヨウに当たる五文字を当てるゲーム。正解を出した一岡さんが、正解者が取る小さな花瓶入りの造花を隣の小野さんに見せびらかす。煽らないでください、と小野さん。

抽選10名にメンバーさんたちのオートグラフ入りポスト・カード。10名中5名が10列で占められる。他の当選者も11列、13列とかで、随分と偏っていた。Hello! Projectのイベントの抽選ではよくあることだ。

延々トークとゲームが続き、花チームの『続・花鳥風月』ツアー残り二公演の告知。これで終わるような気配があったが、ちゃんと見に・コンサートをやってくれたので救われた。さすがにあのお喋りだけに二公演で一万円超を出して満足するほど私は酔狂ではない。衣装も全員が黒い半袖Tシャツにロング・スカートですべてを防御していたから、そういう意味での見所も乏しかった。(そう考えるとこのイベントは席が後ろで別によかった。)

為永さん:『愛の種』(モーニング娘。)
工藤さん:『銀色のテレパシー』
一岡さん:『やる気! IT'S EASY』(後藤真希)
小野さん:『インスピレーション!』(モーニング娘。)

それぞれのソロ歌唱。工藤さんがリリックを飛ばし、私ラーララーラーラーラララー……と音を埋め、最後の談話で謝罪していた。

小野さん:他のチームが選抜イベントをやっているのを見て、もし花チームでやるなら出たいなと思っていた。

2回目 17時45分〜

開演前にHello! Project各グループのビデオ・クリップがスクリーンに流れている。そういえばJuice=-Juiceさんの『がんばれないよ』のビデオ・クリップを観るのはコレが初めてかもしれない。

工藤さん:子供の頃、お姫様ごっこやおままごとが好きだった。小6くらいまで、草をすり潰して、これで治るよとか言って食べていた。その辺の草はしょっぱかった
他の三人が一斉に引く中、一番大きな悲鳴を上げた小野さん:いやあぁぁぁ!!!

小野さん:小学生の頃、梅を拾ってお道具箱に入れていたら、梅干しみたいにジュクジュクになって、お道具箱がダメになった……(黙る他のメンバーさんたちを見て)引いてるじゃないですか〜!
為永さん:私もお道具箱にダンゴムシを入れていた
お互いワンパク児だと意気投合するお二人。

花チームのメンバーさんと花を結びつけるセグメントで、花の説明役を務めた工藤さんが、台本の漢字を読めず、どれどれという感じで他の三人が見に来るが、結局だれも読めないということが二度ほどあって、可笑しかった。最後のコメントで、漢字の練習をしたいと思います、と工藤さんは言っていた。客席にいる中高年男性たちはステージにいる人たちよりは漢字を読めるかもしれないが、彼女たちは我々に出来ないことをやって、我々にお金を支払わせている。

私はこれまで一岡さんに注目したことが殆どなかったのだが、今日の2公演を通じて好印象を抱いた。トークでいい味を出していた。発言のテンポとか突っ込みとか。ちょっとぶっきらぼうな感じが。
小野さん:ペット・ボトルをちゃんと締められない。この間、カバンの中が水でびちゃびちゃになった。化粧道具も。力が足りないとかじゃないんですけど、いつも完全に締められない。どうしたらいいですか?
一岡さん:締めればいいんじゃないの??

小野さん:生きるのがめんどくさい……いや、楽に生きたい。靴も履きやすいのがいいので、サイズを上げる。ぴったりなサイズは24.0cmか24.5cmだけど、この間、通販で25.0cmの靴を買った。大きすぎて、歩くと脱げてくる
一岡さん:ちゃんと、合ったサイズを買いましょう

小野さん:よく転ぶので、普段はスニーカーしか履かない

小野さん:花チームで出雲大社に参拝した。(休養中だった)キソチャン(新沼希空さん)用にもお守りを買ったけど、まだ渡せていない。家のどこかにある。探さないと……

今月ハマっているファッション
小野さん:ヒートテック。極暖。着ていたら電車で暑くて頭痛がした。まだ早かった
一岡さん:冬はジーンズしか履きたくなくなる。それでもお洒落をしたい。最近、チャイナ服風のボタンがついた黒い上着をよく着る

ハナモヨウの五文字当てクイズで、一岡さん、小野さん共に正解一問で迎えた最終問題。小野さんが見事正解し(答えは「あいしてる」だった)、これみよがしに一岡さんの前で喜びを表す。1公演目で煽られたので、と小野さん。

為永さん:『紫陽花アイ愛物語』(美勇伝)
工藤さん:『Help Me!!』(モーニング娘。)
一岡さん:『恋ING』(モーニング娘。)
小野さん:『すっちゃかめっちゃか〜』(Berryz工房)

最後の『すっちゃかめっちゃか〜』で会場が一つになった感があった。手拍子にさほど前向きではない私も、本来は声を出すところで思わず手をたたいてしまう楽しさだった。小野さんが本当に楽しそうで、弾けていた。これが小野瑞歩さんだな、という感じがした。本日の曲はすべて自選とのこと。

終盤で歌詞を飛ばす小野さん。そのショックも醒めやらぬまま、ステージに戻ってきた他の三人に、一言ずつイベントの感想を、と振る。私“も”歌詞を間違えたんですけど……と始めて笑いを誘う一岡さん。曰く、曲終わりで捌けようとしたら足が動かなかった。それを見て皆さんが拍手をしてくださった。優しい方々だなと思った。

1回目だけだとそこまで楽しくはなかったけど、2回目を終えた時点では結構楽しめたという感触が残った。フットボールの前半と後半のようなもので、片方だけで判断するのは間違っているのだろう。もちろん、1回だけで十分に楽しめるに越したことはないのだが。コンサートにしてもそうだけど、どうしても1回目がウォーミング・アップ、2回目が本番という面があるのは否めない。ヘッズ側、出演者側の双方にとって。

ランドマークでメシを食う場合の唯一かどうかは分からないが数少ない正解の一つであることに間違いはない、横濱大食堂。チキン・ステーキJPY1,000と、サラダ・バーJPY580。豪華なサラダ・バー。店長らしき紳士がずっと厳しい感じでお店の人たちに指示を出していて、会計時にもややツンツンしていたが、おいしかったですと私が言うと表情が緩み、まだ来てくださいと言ってくれた。

2021年11月14日日曜日

"GREASE" (2021-10-31)

サッカー選手を目指したきっかけは、小一のとき休み時間にサッカーをやっていたらサッカー部員の先輩に入部を勧められたこと。横浜F・マリノス公式Podcast「SPEAK OUT!」で和田拓也さんはそう言っていた(VOL.12)。他の選手の回を聴いても、彼らの人生をフットボールの道へと分岐させた理由はちょっとした巡り合わせであることが多い。兄弟がサッカーをやっていたというような生育環境が鍵のように思える。フットボーラーに限らず、我々の職業選択には環境(周囲の人間を含む)が強く影響する。親がやっていた、友達に誘われた、周りにその職を選ぶ人が多かった、等々。

憲法で保障されている職業選択の自由とは、国民の職選びにおいて国家による強制や干渉がないということ。その意味ではたしかに現代日本に職選びの自由は存在する。しかし、個人の自由意志はどこまで介在しているのだろうか? 他の要因に比べると、実は微々たる重みしか持たないのではないだろうか? 人生がどの方向に転ぶかは環境に依るところが大きい。環境は生まれた時点である程度は決まっている。世界のどの地域で、どの親に生まれるか。それは我々に選べない。どの学校に行き、どういう教師に当たり、同じクラスにどういう生徒たちがいるか。私たちは小さな頃から一つ一つを自分で選んできたわけではない。人生の多くは偶然によって決まっている。

偶然とは言い換えると、運である。プロになれる人となれない人の差は何ですか? 先述のPodcast(VOL.15)でそう聞かれた岩田智輝さんは、運と答えた。幼少期から厳しい競争を勝ち抜かないとプロのフットボーラーにはなれない。それだけに、自分が人一倍の努力をしてきたからとか、才能があったからとか、言いたくなるのが普通だ。しかしそれは能力主義に毒された考え方である。実際には才能を持って生まれること、その才能が価値を認められる社会や時代に居合わせること、努力をして報われる環境で育つこと、そういったことも含めて運なのだ。Michael J. Sandelさんの“The Tyranny of Merit”(『実力も運のうち 能力主義は正義か?』)を読め。岩田さんがそこまで考えて言ったのかどうかは分からないが、端的に運と言い切れるのは大したものだな、と私は感心した。

田村芽実さんは天賦の才能に恵まれた表現者である。彼女がスマイレージさんに所属していた頃から私はそう思ってきた。今でもその考えに変わりはない。ステージで歌い、踊り、演じることが天職。今のミュージカル女優という職業にはなるべくしてなった、収まるべきところに収まった感がある。彼女が他の職に従事しているのは想像が難しい。だがその田村さんとて、お母様が劇団を主宰しているという家庭環境がなければ別の世界に入っていたかもしれない。誰かが別の仕事をやっているのを想像するのが難しいのは単にそれを見たことがないからだ。

何かの世界で頭角を現した(もしくは不遇の)人がいるとして、それが才能(もしくはその不足)なのか、環境の影響なのか、完全に区別することは出来ない。片方だけで誰かの境遇が成り立っているなんてことはあり得ないからだ。環境と偶然の産物で始めたことが、自分が選択した道ということになり、いつしかその道以外は考えられなくなる。他のことをやろうにも、どうしたらいいのかが分からない。Hello! Projectを退団しても結局はファンクラブやブログを開設しアイドルもどきのようなことに手を染めていくO氏やN氏のように。賃金労働者の転職に至っては、細分化された業界×職種のマトリックスでぴったり当てはまらないと会社を移るのでさえ簡単ではない。

田村芽実さんがステージにいて、私は客席から彼女を観ている。田村さんも、私も、それぞれの立場を幸せに思っている。けれども、絶対にこうならないといけなかったわけではない。もし生まれ育った時代、地域、家庭環境、色んなことが違っていれば、もしかするとステージにいたのは私で、客席にいたのは田村さんかもしれない。いや、いくら仮定の話とはいえ現実味が薄すぎる。そこまで行くともはやそれは田村芽実さんではないかもしれないし、私ではないかもしれない。(もちろん私には演技の道を志した過去があるわけではない。)いずれにせよ、私がこうやってミュージカル女優として次々に大きな仕事をゲトッてステージで活躍する田村芽実さんをファンとして観られているのはさまざまな偶然が積み重なった結果である。


神田駅前の江戸牛さん(私が最近はまっている焼き肉店)で昼食を摂って、北千住駅前のマルイ11階にあるTHEATRE1010。雨が降っていたが、駅を出てすぐだったので傘をほとんど差さずに済んだ。席が間引かれておらず、両隣に人がいた。今どの県でどの興行で何の規制があるのか分かっていないし、どうでもいい。早く普通に戻せ。8列目の中央付近。田村芽実さんファンクラブ会員のキモい中年男性ゾーンかと思いきや、左は男性出演者の誰かがお目当てとおぼしき女性二人組だった。(間の休憩時間に、そろそろお手洗い行きますか? ○○さんも、一緒に来てくれますか? うん。やった! という連れション交渉をしていた。)13時開演。

私はこの“GREASE”に関しては、物語も登場人物も、そこまで引き込まれるという感じではなかった。だが、耳馴染みのよい曲が多く、若者たちが活き活きとそれらをパフォームする姿からは単純に元気を貰えた。それぞれの出演者がステージで自分を魅せることに対して喜びを感じ、ギラギラしている感じがした。

話の本筋とは関係ないが、メリケンのパーティ文化とか、男がマッチョじゃないといけない感じ、異性とカップルを作れない意気地なし(そういう役が一人いる)に人権がない空気感が伝わってきて、こういう時代・文化で私がやっていくのは無理だな、死ぬなと思った。

田村芽実さんがお肌を露出する場面が多かったのは望外の喜びであった。パジャマ・パーティの場面では脚を付け根付近まで見せてくださった。その次の衣装ではタイトなジーンズでお腹とおへそを見せてくださった。田村さんのおへそ! こんなにガッツリ見せてくださるのはいつ以来だろうか? パッと思い浮かぶのはソロ女優としてのデビュー作『minako-太陽になった歌姫-』だが、さすがにそこまでは遡らないかな。双眼鏡を持って行くべきだった。

投票率が上がれば世の中がよくなるという無邪気な信仰が、私には不可解である。若者がもっと投票しなければ老人に有利な政治が続いていくという主張は、日本人の年齢の中央値が48.4歳という事実の前には空しく響く。高齢者が分厚い国で高齢者を優遇しているのであれば、それは民主制が機能しているのでは。いいか悪いかは別にして。(実際にそれが可能かどうかは別にして)年齢によって1票を2票や3票に数えるくらいのことをしなければ意味がないくらいの年齢分布になっている。私は東京都知事選でマック赤坂さんに投票するような人間である。自分の一票が何かの意味を持つとはまったく思わないが、家に帰ってすぐに投票所に向かい、締め切り間際の19時54分に投票を完了した。

2021年11月13日土曜日

続・花鳥風月 (2021-10-10)

昨晩の会は解散後、帰り道によっていくつかの小集団に分かれた。私は面接官を角瓶で殴った経験を持つ中島さん、中西香菜さんの元ファンである成金個人事業主(Iさん)の二人と一緒だった。中西香菜さんはHello! Project退団後、有料のブログをやっているらしい。Iさんは登録しないの? しないですよ。あの人から学ぶことがないですから。まあそうだよね。でもあれはスパム・メールと一緒で殆どの人に相手にされなくとも少数でも金づるを掴めればいいんだよね。一人に送るのと百万人に送るので労力は変わらないから。割高であればあるほど、忠実な信者を炙り出せる
。人の推しだった子のやってることをスパム・メール扱いするんですか? とIさんが笑いながら抗議したあたりで名古屋ビーズ・ホテル。また近々会いそうな気がするよね、というようなことを言い合って二人と別れた。

早起き(6時か6時半くらい)して朝風呂。私が予約したプランが朝食付きだった。コレがなかなかよかった。ミネストローネが具沢山。野菜たっぷり。栄養的に嬉しかった。パンも肉まん風の具材やチョコの入ったものがおいしく、思わずお代わりをした。一泊JPY4,500。リピートしたい。楽しかった飲み会の余韻、朝風呂の気持ちよさ、朝食の充実。若干二日酔い気味だが、いい気分。今日もいい一日になる。名古屋駅の逆側。ビック・カメラ前。8時半のバスで大阪へ。あらゆる所持品がHello! Projectで固められた、ハーコーな紳士。バックパックにジャラジャラのバッジ。クラシカルなモーニング娘。オタクという感じ。KOKORO & KARADAのTシャツ。靴下もモーニング娘。さんと何かのコラボ。労働の作業着を流用しているとおぼしきズボン。

新梅田食道街の二階にある居酒屋で昼食。牛ハラミ定食。味は悪くないが量が少なすぎる。物足りない。12時半過ぎに谷町四丁目駅。この谷町はパトロン的な意味のタニマチの語原らしい。モナコというサテンでホーミーたちと合流。Hello! Projectのメンバーさんで異常な回数シコッているが使うメンバーさんは意外と選り好む紳士(以下「████さん」)、小野瑞歩さんでいつでもシコれるように写真集『MIZUH◎』を取り出しやすい本棚の手前に置いていることでお馴染みの譜久村聖さん支持者45歳(以下「D君」)の二名。レーコーとチョコレート・ケーキ。一人の淑女が回している。一階は息苦しいほどだが、化粧室のある二階はガラガラだった。一人では目が届かないから客を入れていないのだろう。夜公演の後にメシを食おうとD君が誘ってくれる。今日は新幹線で帰るつもりだったが、それでは時間がなさそう。バスに方針転換。23時59分大阪発の池袋行き三列シートを予約。JPY7,800。東京から名古屋(夜行)、名古屋から大阪(昼行)と来てまた大阪から東京(夜行)をバスで移動するのは普通に考えてかなりイヤだし避けるべきだが何かイケる感じがした。気力的にも体力的にも。たぶん最近摂っているマルチ・ビタミン(Super Nutrition, Men's Blend, Iron Free)とKSM-66アシュワガンダのおかげだと思う。

NHK大阪ホール。昼公演(14時半〜)、夜公演(18時〜)ともに小野瑞歩さんの所属する花チーム。昨日の名古屋1公演、今日の大阪2公演で私の『続・花鳥風月』ツアーは終わり。重要だったのは何と言っても今日の昼公演。F3列。Fというアルファベットだから後ろなのかと思ったらどうやらFはfrontの略のよう。F1は潰してあったので、実質二列目だった。しかもほぼど真ん中。絶好の位置。全然違った。別の体験。平時のコンサートは席が後ろでも楽しみ方で補える部分が多少はあった。今はどの席でも同じ見方をしなければならない。だから席がよければよいほど楽しいし、悪ければ悪いほどそうでもない。みずほちゃんは最初の方で一、二回、私に向けてニコーッてしてくれた気がする。勘違いかもしれないが、後方席では勘違いをする余地すらない。メンバーさんがすぐ近くにいるという状態、その高揚感があるかないか。天と地の差。

わがまま 気のまま 愛のジョーク』でみずほちゃんが右から左(こちらから見て)の移動時、勢いをつけた状態で誰か(北川莉央さん?)とぶつかって、よろけていた。私はヒヤッとしたが、みずほちゃんはすぐに所定の立ち位置まで行き、何事もなかったかのように笑顔で踊っていた。(公演後、████さんとD君にこのことを話すと二人とも自分の崇拝対象を追いかけるのに夢中で気付いていなかった。オタクらしくていいなと思った。)

昨日の私はヒップを強調した『恋のUFOキャッチャー』のダンスを台無しにする野中美希さんの生地が多すぎるスカートに苦言を呈したが、よく見ると野中さんの腰の動かし方は思い切りがよく下品だったので、許した。この曲における手コキ的なムーヴでは福田真琳さんとそれ以外の三人の手馴れ具合の対比が面白かった。もっとも福田真琳さんは歌においては既に先発メンバーさんに見劣りはしない。新沼希空さんよりも声が出ていた。新沼さんは何かあるのか心配になるレヴェルだった。のか、そもそも彼女はこんなものなのか、私には分からない。

お喋りは有澤一華さんがご担当。ここ大阪が地元。曰く(客席に)同じ匂いのする人がいっぱいいる。子供の頃、串揚げ屋さんでソースの二度漬けをしてしまったことがある。この娘、やったなという目で周囲から見られた。それで学び、以降はしなくなった。二度漬けせずにソースを追加するには食べ物でソースをすくうという方法がある。

会場内のSeattle's Best Coffeeにて、████さん、D君と歓談。ゴール裏で京都サンガさんを観るKPさんに、来シーズンJ1で戦うにあたっての補強ポイントを尋ねたところ、FW、CB、あと荻原さんを残せるか次第で左SBとのことだった。来年、横浜F・マリノスが京都サンガさんをボコボコにやっつけるお祭りを観に行くのが楽しみだ。京都のあの新しいスタジアムにも行ってみたい。D君の支持する水戸ホーリーホックさんが横浜F・マリノスと対戦する日は来るのだろうか?

D君:新メンバーが(ソロ歌唱で)選んでいる曲、全部難しそうじゃないですか? もっと簡単な曲にすればいいのに。『初恋サイダー』とか

D君:メンズ・エステと言いつつ最後まで出来る店もあるんですよ
私:そういえば前、言ってましたよね。新大久保で、外でヤるならJPY4,500で、ホテルでヤるならJPY10,000で、ホテル代の方が高いという
D君:そうなんですよ。あの辺は結構有名みたいで。よく駐車場とかでヤッてる人がいましたよ。あとは手コキとか……
公衆の面前で大声で話すことではないことに気付き、近くの人々に聞こえていないかを気にするD君。

ガラクタDIAMOND』がつばきファクトリーさんによって披露される前にハロ・コンのシャッフルされた集団が何度もやるのはよくないと私は思う。オリジナルの集団が散々パフォームしてあるていど手垢をつけてからやらないと。

昼にあの席をいただいた私にとって夜公演はおまけのようなものだったが、思わぬ喜びがあった。お喋りの担当がみずほちゃんだったのだ。このツアーのお喋りではご当地情報を調べて発表するのがお決まりになっている。大阪出身の秋山まおぴんと岸本ゆめのchanに聞いてきたというみずほちゃん。
  • アメ村。1969年以降アメリカのお洋服を輸入して販売していたことからアメ村と呼ばれるようになった。古着はチャレンジしたことがない。かみこchan(司会の上國料萌衣さん)にコーデしてもらいたい。
  • 箕面。もみじの天ぷら。コンサートの差し入れで岸本ゆめのchanがくれたことがある。私が食べたことがあるのはプレイン味。調べたらきな粉など色んな味がある。秋はもみじがキレイ。パワー・スポットの滝がある。私たちは忙しくて行けないので皆さんに行ってもらって私たちにパワーを分けてほしい。(箕面とみずほちゃんが言ったときのざわつき方や拍手から、観客の地元民率の高さが窺い知れた。)
私が入った三公演でみずほちゃんのお喋りが一番よかった。昨日の名古屋公演は野中美希さんによるつけてみそかけてみその宣伝と商品を贈ってくれた会社へのおべっかで、クソつまらなかった。

私はNHK大阪ホールに来るのは今日が初めてだった。見やすく、いい会場だった。NHKは潰すべきだが。終演直後、エスカレーターに向かう途中でD君と合流。新世界とかの話をしていたのって今の公演の小野さんでしたっけと彼は聞いてきた。驚くべきことに昼公演で有澤さんが話していた内容とゴッチャになっている。いま観たばっかりなのに。

D君:譜久村さんとかもうグッショグショになってましたもん
████さん:下が?
D君:いや……
████さん:下は分からないですもんね

梅田食道街の洋食店、スエヒロさんで████さん、D君と夕食。昼公演後におのみずchanのソロがよかったとtweetしたD君だが、このコンサートに小野さんのソロはない。結局、それは全員曲における北川さんと小野さんのユニゾンであることが判明した。席に着く際に照明に頭をぶつけ、座ってからもモノを落とし、お店を出てからもモノを落とし、手持ちが足りず食事代のJPY1,950を払うために████さんからJPY100を借りるもののお金を卸す場所を見つけられず自販機のお茶で手打ちにしてもらう等、最後までD君の独壇場だった。彼のお誘いで私は夜行バスで帰ることを決意したものの、スエヒロさんを出ると彼はササッとバス乗り場に行ってしまった。21時35分集合らしい。████さんも明日早いんで……という感じでご帰宅され、私は21時過ぎから23時59分まで暇を持て余した。例によって21時を過ぎるとサテンもマクドも店内利用が出来ない。駅の周りをぶらぶら歩き続けていたら疲れてきた。帰りのバス(東京特急ニュースター号)は乗客が少なく、乗務員の紳士に言ったら席を替えさせてくれ、快適だった。どっちにせよ熟睡は出来ないから乗り心地はリボーンと大差なかった。翌朝7時39分、池袋着。まっすぐ帰宅しシャワーだけ浴び、すぐに家で労働開始。17時15分に切り上げ、スーツに着替え、17時半から某社の一次面接。目の回るような生活。

2021年11月7日日曜日

続・花鳥風月 (2021-10-09)

午前7時の開店直後に入ったダフネ珈琲館の期待外れなレーコーとトースト。同じ地下街のすぐ近くにあったコメダの方がリアルなのは想像に難くなかった。それは分かっていたけど、コメダは東京にもある。せっかく名古屋に来たんだから地元感のある店に入りたい。この土地にはホーミーが何人もいる。あわよくばそのうちの誰かと会えればという期待を込めて朝から名古屋にいるが、結局は夜まで一人になりそうだ。私を東京駅鍛冶橋駐車場からささしまライブまで送り届けた最高級バス、ウィラー社のリボーン。運賃JPY10,400。新幹線と殆ど変わらない。乗り心地は新幹線にかなわない。席が広くて水平に近いくらいまで倒せるが、道路がガタガタなのでしょっちゅう揺れる。それに最前以外の席は微妙に足のおさまりが悪い。熟睡は難しい。微妙に眠い。けだるい。それなら家でちゃんと寝てから新幹線で来ればよかった。

badbadnotgoodの新譜“Talk Memory”を聴く。正当派ジャズに今風の味付け。絶妙な匙加減。“City of Mirrors”が私のツボを刺激する。2時間経っても混んでくる様子のない店を出る。時間が余る。よもだカフェ。すぐ近くのよもだそばという立ち食い蕎麦屋と経営が同じのようだ。前からちょっと気になっていた。レーコーを受け取ってから気付いたが世界のビールが複数種、置いてあった。一杯やってもよかったかもしれない。昼は尾毛多セコ代。味噌とんちゃん定食。本当は夜の会をココでやりたかったが例のアレで21時に閉まるらしい。森川さん(仮名)が別の店を予約してくれている。私が今日入るコンサートは18時開演の一回のみ。宿のチェック・イン開始が15時。風呂に入ってから出かけたい。それまで近くのサテン。オカダ珈琲。レーコー。ブログを書く。Twitterで相互フォローの紳士からDMが来る。昼と夜の両公演に入るという同氏と、夜公演の前にお会いする約束をする。客は私を含め二人しかいないのにワン・ドリンク2時間までと言われて退店(もしくは追加注文)を促される。厳密には1時間40分くらい。外のベンチで瞑想をして時間を潰す。歩き回ると消耗する蒸し暑さ。

15時直後に宿。名古屋ビーズ・ホテル。いつもウェルビー栄だから、たまには違うところに。泉谷閑示さんの本(『「うつ」の効用』、『「普通がいい」という病』)にこういうことが書いてあった:精神を病んでいる人は毎日ひたすら同じモンを食い続ける等、行動の即興性が失われている傾向がある。こうするべきだという頭の指令に支配され、心=身体の声を聞けなくなっている。思い当たる節はあるんで、小さいことからいつもと違うことをしてみようと。大浴場。全身を洗う。プロダクトのボタニカル・ホールド・ジェルで髪を整える。香水(イル・プロフーモのショコラ)をつける。超フレッシュな気分。16時半頃に宿を出る。

ハゲ
濃グリーンT
デニム
黒のトレッキングシューズ

金山駅の改札を出たところで待ち合わせた初対面の紳士(E氏)がDMで送ってくれたご当人の識別情報には、筆頭にハゲと書いてあった。私はそれを冗談かと思った。日頃からTwitterで頭髪がないと自虐なさっているが、実際には多少薄くなっているくらいなのを誇張しているのだろうと思っていた。だが実際にご対面すると、それはもう完全に禿げていらした。いや、まだ大丈夫ですよなぞと言う余地は残されていなかった。駅前のカフェ・ド・クリエ。

E氏:あんまりアイドルっぽい顔ではないですけど、入江さんよかったですよ
私:歌が?
E氏:ボディーが。早く写真集出してほしいですね。アップフロントと親御さんとの調整になるでしょうけど

E氏曰く彼が居住なさっている某地方都市では未だに県外移動に目くじらを立てる雰囲気がある。県内の移動は問題がないけど県外はよくないという謎の基準。人の集まりにしても親族ならいいと思っている。親族一同で焼き肉屋に集まってクラスターを発生させている。村社会。初対面ながらご自身のことをかなり開示してくださって、信用できる紳士だと思った。日本特殊陶業市民会館ビレッジ・ホールに入場。またお食事でも、と言ってE氏と別れる。

開演からしばらく完全に無表情だった新沼希空さんを見て、鬱なのかと私は心配になったが(私は当事者として他人が示す鬱の兆候に敏感になっている)、いったん捌けてシャッフル・ユニットで再登場した際には幾分か表情が出ていたので、きっと███を我慢していただけなんだろうなと安心した。つばきファクトリーにスキルフルな若手四名が加入したことで、新沼さんをはじめとする先発メンバーさんは危機に直面している。「私がもし、つばきファクトリーになれたら、まずは実力、表現力ともに先輩方に追いついて、いつかはHello! Project全体をスキルで引っ張っていけるような、そんな存在になりたいです」、八木栞さんが集団への加入発表直前にそう述べた。「私たちと一緒に、スキルを磨いていきましょう」、山岸理子さんはそう言ってオーディション合格を告げた。

こと歌唱スキルについてはその時点で既に山岸さんが八木さんに負けていたことが後から発覚している。昨日の夜にYouTubeにドロップされたつばきファクトリーの新曲『ガラクタDIAMOND』。あのしょうもない規制で21時以降に入れる店がなく、私は東京駅鍛冶橋駐車場バス乗り場近くのストリートで立ちながら聴いた。「もう土砂降り」のフレーズだけで持って行く八木栞さん。曲の終盤で繊細なニュアンスのつけ方で聴かせる豫風瑠乃さん。二十歳前後の先発メンバーさんが会得していない表現の大人っぽさを、彼女たちはもう手に入れている。都並敏史さんが稲本潤一さんのヒップ・タックルで吹っ飛ばされて引退を決意したように、新メンバーさんたちの表現力を目の当たりにして自身の引き際を悟る先発メンバーさんがいたとしても不思議ではない。(とはいえスキルにも色々ある。アイドルさんのスキルは歌やダンスだけではない。)

上國料萌衣さんが一人で歌い出す。露出面の見所がゼロ。私は夜行バスで途切れ途切れの睡眠しか出来なかったため、少し眠くなっていた。しばし目を瞑って聴いていたら半裸の島倉りかさんが合流していたのに気付き、慌てて目を開け、双眼鏡を構えた。その島倉さん以外にはBEYOOOOONDSさんから一岡伶奈さんと小林萌花さんが出演していた。一岡さんと小林さんはワキをかなり自由に舐めさせてくれたが、島倉さんの衣装は肩周りに布が付加され、舌の侵入を許さない構造になっていた。

『恋のUFOキャッチャー』で野中美希さんが見せるお尻ふりふり。スカートは生地たっぷりでフリフリ。それじゃこっちは不利。出来ない受理。あれはピッタリしたパンツとか脚を出してミニ・スカートでやらないと。そういう曲だから。

名古屋駅。地鶏坊主。時短要請に従わないありがたいお店。地下1階。20時10分から予約。少し早めに入る。注文用のパッドが使えない。予約の時間になるまでロックされているのかと思ったが、20時10分になっても反応しない。店員さんを呼ぶ。どうやらお店の側でその機体を使えるようにする処理が抜けていた模様。

私:これは███(Kさんの勤め先)だったら詰められるんじゃないですか?
Kさん:███だったら激詰めですよ。そうなった“深い理由”を聞かれます

私、森川さん、Kさん、Iさん、Sさん、少し遅れて合流した中島さん(仮名)。

K氏語録
  • 24時間365日、仕事のことを考えてます。抜けないんですよね。頭から
  • 会社支給の携帯のGPSで居場所は常に管理されています
  • 死んだ方が楽です
  • この何年か4時間以上寝た記憶がない
  • 寝ないと死にます。仮眠は取らないと。本睡眠は取らなくても何とかなります。仮眠は必要です
中島さんが企業の採用面接で相手を角瓶で殴った経緯
  • 職歴がないことを面接官に非難される
  • 私は祖父から譲り受けた███万円を█████円に増やした。お前は労働でそれ以上の利益を出したことはあるのかと反論
  • 角瓶で相手の禿げ頭を殴る。知り合いの弁護士についてもらうから裁判するならしてみろと啖呵を切る。呆気に取られた相手は警察沙汰にせず