2018年6月29日金曜日

Go ahead SPECIAL (2018-06-16)

不調だけど33迎えたわ 元気なふりだけだぶっちゃけたら
(KEN THE 390 feat. サイプレス上野、DOTAMA、『調子悪い』)

これはボクの持論なんですが…。栄養、睡眠、運動が十分であれば整体は必要にならないんです。以前、先生がそう言ったときはバツが悪かった。私は月に一度、この整体院に通っているからだ。去年の今頃だったかな、通い始めた頃は週に一回だった。身体にクセが付いているから、歪みを治してもらってもすぐに戻っていたんだ。それが今では一ヶ月くらい持つようになっている。整体を受け続けて感じる変化の一つとして、電車で席に座りたいと思うことが少なくなった。元々、狭い場所に見ず知らずの人と身を寄せ合うのがイヤなのでよほど空いていない限り座らなかったのだが、今ではもうちょっと前向きな気持ちで立っている。立ち続けるのがつらいというのはあまりなくなった。とはいっても、体調が常に良好というわけにはいかない。身体の歪みが軽減してきた次の段階として、栄養、睡眠、運動に関わる習慣の改善に移行しなければならない。ある程度はやっているんだが、先生の言葉を信じるならまだまだ足りていないんだろう。目標は整体が不要な身体である。いくらカネと自由な時間があったって、頭が痛ければ楽しむどころではない。私は2015年2月にこのブログを始めて以来、約150本、74万文字以上の記事を投稿してきた。いつも思うんだけど、文章を書く上でいちばん大事なのは体調を整えることだ。しんどい状態でいくら時間をかけても新しい発想は浮かんでこない。Twitterなら頭を使わなくてもポンポン言葉を出せるが、数千字のブログはごまかしが効かない。気分よく、頭が冴えた状態をいかに作るか。(次に大事なのは何かしらネタを書き留めておくことだ。キーワードの羅列でいい。記憶のアンカー。)何をやるにしたって、心身の健康が土台だ。ジャンク・フードばっか食って健康な奴もいるし、会社に納豆を持ち込んで社員食堂のメシに付加しているのにしょっちゅう風邪をひく奴もいるから、結局は遺伝によるところが大きいのかもしれない。それでも元気に過ごすために学べることは学んで、出来ることはしていきたい。成果も大切だが、何かを学んで実践することそれ自体に愉悦がある。どう生きようと最後は誰でも死ぬし、いつ何が理由で死ぬかは分からないんだから、私は過程を楽しみたい。最悪、Hello! Projectの現場がある日までに帳尻を合わせられればいい。極力それが出来るように努力はしているのだが、ほぼ毎週末、何かしらの現場がある状況では体調が原因で楽しみきれない日も出てくる。今日がまさにそうだった。

昼も夜もいい席をもらっていたので、楽しみにしていた。昼が7列の中央、夜が6列の左側。エグゼクティブ・パス2017先々行受付の恩恵。収容人数1,292人の比較的、こじんまりした会場で7列、6列ってのは相当に近い。それを受け止める準備が自分に出来ていなかったのが、残念でならない。

Kendrick Lamarさんの“To Pimp a Butterfly”を聴き、レナート・バルディさん with 片野道郎さんの『モダンサッカーの教科書』を読みながら電車に揺られる。三郷駅。三郷市文化会館。前回ここに来たのは去年の4月29日だった。そのときと同様、今日の用件はJuice=Juiceのコンサートだ。13時半少し前に到着。アンオフィはまだ出ていない。誰も並んでいないグッズ列。まだ日替わりは誰のも売り切れていない。宮崎由加さんと高木紗友希さんの購入。このツアーに関しては、売り切れで買えなかった広島公演以外は毎回、このお二人の日替わりを購入している。Juice=Juiceの現場では宮崎由加さんと誰かもう一人の日替わりを選ぶことが多い。このツアーに関しては楽屋におけるメンバーさんたちの様子を絵に描いた高木さんの書き込みが収集欲をそそる。今日は金澤朋子さんが梁川奈々美さんをおいやながわ! と怒鳴りつけている絵だった。朝から並ばなくてもサクッと買えるJuice=Juiceのグッズ売り場。好き。これが本来あるべき姿だ。品数と売り場窓口の数を十分に用意してくれれば、7時半から並んで若い女オタクから代理購入の注文を受け付けるキモジジイ集団という悲劇を目撃しなくても済むのに。

昼公演(14時開場、15時開演)

何で私はココにいるんだ。今日の二公演を観たらこのツアーに入るのが7回になる。来週も二公演。こんなにたくさん来る必要があったのか? たぶんなかった。正直、家でゆっくりW杯でも観ていたかった。元気なときならそれほど気にならないんだろうけど、右のキモめな若者に生気を持って行かれた。小鹿のような脚をさらに強調するピッタリしたパンツ。目が隠れるくらいの長さの髪。緩めなTシャツ。別に迷惑ではなかったが、普通ではない雰囲気を出していて、そいつが金澤朋子さんのラインで飛ぶ度に気が散った。2-3列前にはガタイのよい紳士がいて、その紳士越しのステージは見えなかった。中央にいて中央が見えないというのは結構きついものがある。その紳士は何も悪くない。鑑賞方法は至って常識的だった。この会場はステージとの距離が近いけど、あんまり傾斜がないんでね、ちょっと背が高い人が前方にいると一気に見づらくなる。

ロマンスの途中』の途中で、一瞬スクリーンに何かの日程が出ていた。10/13 Zepp Nambaというのが見えた。たぶんその上は10/10なんだろう、つまりJ=J Dayの発表だと思った。その通りだった。気付いた人、結構おったんとちゃう。あと、これはネタばれはなかったんだけど、ライブハウス(和製英語)ツアーの開催も発表された。コンサートの後に考えて、J=J Dayは東京、ライブハウス(和製英語)は日帰りで済む新宿と甲府だけを申し込むことにした。経験上、新宿は落選の可能性が高いし、甲府も分からない。稲場愛香さんが加入したばっかりで応募数も増えるだろうしね。落ちたなら落ちたでいいや。出費が減ってラッキーと思うことにする。最近の私は遠征のしすぎでお金が面白いくらいに減っている。口座残高がジャスト・イン・タイムだ。かんばん枚数が少ない。在庫管理だったら高度な技能だが、永続的な収入が保証されているわけではない労働者によるお金の管理としてはよろしくない。稲場愛香さんに関しては、宮崎由加さんが彼女の加入について、私たちもはじめはびっくりしたけど、今では楽しみだという旨のことを言っていた。

植村あかりさん:今日は(地元の埼玉なので)朋子の声がよく聞こえてきた。Juice=Juiceの声はみんな好き。ここにさらに愛香ちゃんの可愛い声が入るのが楽しみ。

宮本佳林さん:久しぶりのコンサートで忘れていたけど、思い出しリハーサルをやったら思い出した。私の頭、凄い。

高木紗友希さん:個別握手会で、何でアルバム出るのにライブじゃなくて舞台なのってふてくされてる人がいた。今日、ライブの開催を発表できてよかった。

金澤朋子さん:(地元の埼玉公演ということで張り切って)昨日、前髪を切って歯科検診にも行った。虫歯なしで迎えられた。

宮崎由加さん:昨日の思い出しリハーサルを楽しみすぎて、首が筋肉痛になった。翌朝に来たので、まだ24歳だなと思った。

最後の『未来へ、さあ走り出せ!』の曲中になぜか涙ぐんでメンバーさんたちから慰められる梁川奈々美さん。

終演後、デコルテとワキを見せてくださっている金澤朋子さんのアンオフィを購入。旺仔でマーラータンを食って生ビールを飲んで、17時57分に会場に戻るとアンオフィはいなくなっていた。旺仔は去年と比べてメニューを変えていた。リアル回鍋肉というのが気になった。他は普通なのにこれだけ名前にリアルって付いてるの。昼飯が多くて、お腹が空いていなかった。夕飯はスキップするのが正しかったんだけど、食い意地が理性を上回った。マーラータンはいまいちだったな。

夜公演(17時半開場、18時半開演)

なぜかここでもキモ目な野郎は必ずエラそな感じでサグぶる
(DJ OASIS feat. K DUB SHINE、三善/善三、JUN-G、『だからどこでも』)

私が立ち上がっても何も言わずムスッとした面で通り過ぎるふくよかな紳士。ほのかに臭う。ある程度、場数を踏むと、こいつはちょっとやばいなというのが分かるんだよね。そいつがすぐ右隣。チェック柄シャツの下はオレンジのRURU DAMBARA。その瞬間、私は自分にR.I.P.のメッセージを送った。伝わってくる異常な雰囲気。感じの悪さ。気持ちの悪さ。昼も夜も、右が変な奴。気が滅入る。こういう日なんだよ。やり過ごすしかない。体調が一向に回復しないし、そいつをなるべく視界から外して自分の世界に入り込むため、私は双眼鏡を構え続けた。声も出さず、身体も動かさず。傍から見りゃこんな近距離で双眼鏡に没頭する私が不気味な異常者だったろうけど、こっちにはこっちの事情があったんだ。6列目から6倍の双眼鏡で得られる絵は物凄かった。メンバーさんのお肌の質感までよく見えた。金澤朋子さんの生々しいワキ汗。体調がアレすぎて声を出す気にも音楽に乗る気にもなれなかったんで、とにかく双眼鏡越しの映像を目に焼き付けることに専念した。横のふくよかな紳士が『風に吹かれて』のやめて! とごめん! を見た目とよくマッチした甲高い声で叫んでいるのが聞こえてきた(そこで声を出す奴を初めて見た)。私はほぼずっと真顔だったんだけどそのときばかりはちょっと噴き出してしまった。

宮本佳林さんがコンサートの冒頭に、巷ではサッカー盛り上がっていますけれども。ハットトリックもあったりして。ロナウドさんですか。私たちもそれに負けない勢いでゴールを決めるので、付いてきてくださいね! 的なことを言っていた。家を出る前にそのポルトガル対スペインを観て感銘を受けていた私は、いやいやロナウドさんの方が凄いよ、あの試合を観たんですかあなたはと普通に思ってしまった。私が元気だったら、そんなことは頭をよぎらなかっただろう。体調がすぐれないとギスギスしたノリの悪い思考になってしまう。

アンコール明けの『泣いていいよ』でつまずく宮本佳林さん。最後のコメントによると、膝を擦りむいたけど、足首は痛くないという。同じタイミングで私も転んだ、と明らかにする金澤朋子さん。ちょうどそのときの歌詞が深く沈むと高く翔べるからだった。いつかそんなこともあったと一緒に笑おうよ、と歌いながらまさに今のことだなと歌詞を噛みしめていた。同じこと考えてた、と宮本さんが身を乗り出す。

今日は昼公演も夜公演もアンコールのチャントが朋子! 朋子! だった。金澤朋子さん曰くアンコールの朋子コールが嬉しかった。私は友達が多い方じゃない。家族は多いですけど。千人超えてる? 千人を超える人たちから朋子! って呼ばれる日が来るとは思わなかった。

普通に過ごす分には大丈夫だが、大声を出したり身体をガンガン動かして弾ける元気がない。コンサートで元気が出る場合もあれば、元気が足りなくて楽しみきれないコンサートもある。こういうときもあるさ。受け入れるしかない。帰り道、三郷駅の手前でガラの悪めな関西人さんが道路にはみ出して歩いていた。轢かれるやろ!! 早よ行けや!! と一人が叫んだ。埼玉にいながらリアルな大阪を感じられて、少しほっこりした。

2018年6月21日木曜日

にじ (2018-06-09)

東京都に住むギャンブル依存症のライター、中島(仮名)とナングロの前で待ち合わせて、ナングロに入ると見せかけてソルマリ。Bセット850円。ランチ・ビール350円。新大久保から大崎経由で国際展示場。いつもの慣れた移動。のはずが駅を間違えた。ここアレじゃん。ディファ有明とZepp DiverCity (Tokyo) の駅。Zepp Tokyoは一つ前の東京テレポートだった。何回も来ているはずなのに。情けない。もう駅名をさ、東京テレポートじゃなくてZepp Tokyo駅にしちゃえよ。私のために。Google Mapを開く。歩く。トヨタのショールームを抜ける。いつもの光景。見下ろすオタクさんの群れ。グッズ列。お、並んでない。すぐ買えるんちゃう。ココロ躍る。けど、近くにいたオタクさんと売り場の青年の会話によると場外の販売は終了済。次は開場してから中で売ると。たぶん13時半で終わったんだろうね。今、13時45分くらい。開場は14時。まだ日替わり写真は誰のも売り切れていなさそう。早くから並ぶほどの熱意は持ち合わせていないけど、ゲトれるんならゲトりたい。入場列に並ぶ。入場が始まったのが14時9分。入ってからは待ち時間ほとんどなしで買えた。小野瑞歩さんと、山﨑愛生さんの日替わり写真。直筆でもないA5の写真に500円を出すことに何の疑問も持たなくなった。小野瑞歩さんの写真を買うのはナングロに入ったらサマエボウジを頼むようなもんだけど、山﨑愛生さんの日替わりを買うのは初めて。そもそも北海道で活動している子でね。東京の研修生発表会に出演するのは初めてのはず。Hello! Project研修生北海道っていうのがあって彼女はそこの一員なのよ。北の本物こと稲場愛香さんがリーダー的な(リーダー的ってのが正式な文言なんだがリーダー的って何だよ)立ち位置を任されていて、向こうで定期公演をやってるんだ。5月に中野サンプラザで行われた実力診断テストで歌唱賞を獲得してね。同じく研修生北海道の石栗奏美.さんも何とか賞をもらっていて。今回はその二人が北海道から招待されている。実力診断テストを私は現場で観ていたんだけど、山﨑愛生さんの歌がとても印象に残ってね。観客の一人一人が審査員として最優秀選手に投票するんだけど、私は山﨑さんに入れたんだ。だから彼女を観られるのがとても楽しみだった。ネパール料理を食いながらスマ・フォで競馬を観ている中島と話していたら彼女はいくつなんだという話になって。皆さんご存知のように、私はロリコンではないし、楽曲派だから、純粋に歌とステージでの立ち振る舞いを観て彼女がいいと思ったんだ。だから年齢が分からなくて。検索したらまだ12歳で。びっくりした。中島も同じことを調べているのかと思って画面を覗いたら自身の推しメンである倉島杏実さん(SKE48)の生年月日が表示されていた。私がスマ・フォを近づける。ほぼ同じだね。いや、ほぼじゃないですよ。2005年6月28日。山﨑さんと倉島さんの生年月日がまったく一緒だったんだ。何たる偶然。365分の1。グッズ列には中島も並んでいて、誰のを買ったのと聞いたら山﨑愛生さんと江口沙耶さんの日替わりを買っていて。江口さんのことは前からお気に召していたんだけど山﨑さんは見たことがないはず。何で買ったのと聞いたら、生年月日が(倉島杏美さんと)一緒だからって。笑ってたらグッズ売り場のすぐ右につばきファクトリーご一行がいてさ。一番手前が岸本ゆめのさん。こんなところで全員握手をやってるの。全員めちゃくちゃ可愛い。握手しないんですか? しない。こういうのはいいんだよ。楽曲派なんで。楽曲派はその笑顔になりませんよ。席が左のブロックだったんで彼女たちの前を横切る形になったんだけど、たまたまそのとき握手列が途切れてね。でも手を振るとかはできなかった。顔をそむけて足早に通り過ぎた。いやいや、緊張するやん。カネも払わずにそんなことをするのは悪いし。14時16分、手を振りながら左の通路を駆け抜けるつばきファクトリー。得した気分。東京の研修生発表会は申し込みが多いようでね。前回は落選した。当たっても後方席であることが多い。今日は11列だった。1Fが全部で30列なんで、結構いい席。そりゃ最前おまいつからするとゴミだろうけど。中島も嬉しそうだった。近いですね。双眼鏡いらないくらいですね。そうだね。使うけどね。二列前にももちの旦那さんで有名なあの方がいた。

研修生発表会はDVDやBlu-rayにはならない。ハロ!ステでちょっと流れるくらい。でも今日は、映像収録のためカメラが入ります。お客様が映り込む可能性がありますのでご了承くださいっていう紙が扉に貼ってさ。Hello! Project全体のコンサートとかよく見るんだけど研修生発表会では初めて観た。何かが起きるのは間違いなさそうだった。一岡玲奈さんがリーダーを務めるグループと高瀬くるみさん・清野桃々姫さんが属するグループに関する人事の発表かなと予想していたら、そうだった。一岡さんのグループに西田汐里さん、島倉りかさん、江口沙耶さん。江口さんは今日めっちゃ仕上がってるなあと思ってたらデビュー発表。数年前に観に行った研修生発表会では、数名がやけに生き生きしているなと思ったら、直後に彼女らのデビューが発表された(こぶしファクトリーと室田瑞希さん)。デビュー決定後とか、賞をもらった後とか、輝き方が変わるよね。高瀬さんと清野さんのグループには前田こころさん、山﨑夢羽さん、岡村美波さん。ひたすら強いメンバーを集めたなと。特に一岡さんのグループ。リーダーいらんのちゃう、リーダー以外の三人の方がグループとして完成度高いんちゃうってくらい。イヤ、それくらい抜擢された人員が凄いっていう意味やで。一岡さんがいらんとは言うてへんで。言うてるやんか。ただ正直、西田さん、島倉さん、江口さんがいる中で彼女がグループの顔として成り立つんかなっていう疑問はある。オーディション組からどういう人を選ぶか次第やろね。何をしたいグループなのか、Hello! Projectの既存集団とどう差別化するのか、曖昧なまま人を募集している。グダグダ。これで人が集まるのか。またお得意の該当なしからの研修生があり得るんとちゃうの。このあいだ柏PALOOZAの前で近くにいた中性的なオタクさん同士が一岡さんについて話していてね。1stシングル出して卒業とかありそうだよね~とか言っていて。実際にそうなるかは別として、言わんとすることは分からんでもなかった。司会まことさんの口から抜擢された研修生の名前が呼ばれる度に、当人たちが感情的に高ぶっているのが伝わってきた。岡村美波さんは顔を押さえて泣いていた。デビューするというのは彼女たちにとって特別なんだなと。でも特別にするためにはアップフロントがお金と人をかけて演出してあげないといけない。今のアップフロントに、それが出来るのか疑わしい。彼らは研修生に与えている三ヶ月に一度の東名阪Zeppツアーを上回る活躍の場を、こぶしファクトリーとつばきファクトリーに用意できていない。こぶしファクトリーはデビューしてから二年にも渡り研修生発表会に参加させ続けた。既存グループのアルバムさえまともに出せていない。前にも書いたけどモーニング娘。もJuice=Juiceもアルバムの投下が三年空いた。制作やプロデュースの体力が不足している。その状態でグループを二つも増やして、メンバーさんたちの飼い殺しにならないのか。ちゃんと各グループで定期的にアルバムを出してほしい。それが出来る範囲のグループ数にしてほしい。定期的ってのは年に一枚、せめて一年半に一枚。前からずっと思ってるんだけど、スタジオ・アルバムを作り込む意欲と能力がアップフロントにないのであればコンサートをライブ収録したものをアルバムにすればいいんじゃないの。コンサートBlu-rayの特典でたまーにあるけど。恒例化するの。各グループ年に一枚くらい。二つの新しいグループ運営をどうやって切り盛りしていくのか。私の頭に浮かぶ、PRODUCED BY SHOCK-EYEというディストピア。それだけはやめてくれや。あと今回の発表は、堀江葵月さんへの実質的な戦力外通告と言えるんじゃないか。彼女は二十歳。

・実力診断テストで入賞した西田汐里さんと島倉りかさんがそのときと同じ衣装で同じ曲を披露した。テストよりも長い尺だったのが私は嬉しかった。西田さんは『ゴールデンチャイナタウン』、島倉りかさんは“Fiesta! Fiesta!”。私としては山﨑愛生さんの“Wonderful World (English Ver.)”もまた聴きたかったけど、その願いは叶わなかった。まことさんにコメントを振られた山﨑愛生さんは、(テストでは)オンリーワンになるために英語で歌ったのですが、ナンバー・ワンの賞をいただきました。次はベスト・パフォーマンス賞をいただけるようにしたいです的なことを言った。
・石栗奏美さん、山﨑愛生さん、橋迫鈴さん、岡村美波さん、松永里愛さんの五人による『リアル☆リトル☆ガール』。メンバーさんの組み合わせが凄くいいなって思った。
・降臨の際は山﨑夢羽さん、山岸理子さん、小野田紗栞さんらが近くにお越しになった。つばきファクトリーの発する色香が日に日に増し、本格的にたまんなくなってきている。研修生とは格が違う。小野田紗栞さんがおまといになられる色っぽさと可愛さは██に直結している。捌け際に一瞬、こちらに視線をくださったのだが、ドキッとした。
・私の席は、左の通路近く。右の紳士を挟んで通路。小野さんは右の通路だけに降臨なさった。小野さんが来ればよかったですね。いやあ、来なくてよかったよ。今の自分の精神状態では対応出来ない。何ですかそれは。準備が出来ていなかったから、来なくてホッとした。柳沢じゃないですか。QBKになっちゃいますね。そうそう。QOK。急に小野が来たので。
・愛知のマイメンがフォローする為永幸音さんをしばらく注目して観てみたが、お顔立ちは少し二階堂ふみさんの要素が入っている気がした。
・サングラスを買った山岸理子さん。今流行りの形。サングラスは芸能人の方のイメージがあるので…やっぱりリーダーとなると違うんだね~と冷やかす小野瑞歩さん。違うそういうんじゃないとお顔の前で手を振る山岸さん。紫外線が目から入るから…。
・小野瑞歩さんによると家の冷房は25度。つばきファクトリーの楽屋は22度くらい。まことさんは今年はまだ冷房を使っていない。付けるときも29度にしている。汗ばむくらい。
・つばきファクトリー『デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい』初披露。イントロでどよめき。第一印象、いいね。メロディ・ラインが初見では予想できない感じ。デコルテがシースルーで何気に露出多い衣装。好き。露出は多ければ多いほどよい。
・高瀬くるみさんが幸せを感じるのは目覚ましなしで朝、目が覚めたとき。生きてるんだと実感する。老人の幸せですね、というまことさん。まだ19歳です。
・16時30分ごろ、終演。いつもは80分くらいなので、デビュー発表があった分、少し長かったのかな。1Fの後半ブロックの一番前に、誰かの家族っぽい人たちがいた。母親っぽいひと、父親っぽい人、学生服を着たナオン。こんな連番は普通に発生しない。Hello! Projectは出演者の親族以外が家族で観に来るようなもんじゃない。ストリートで小野瑞歩さんと小野田紗栞さんのアンオフィを購入。実力診断テストの写真が大量に出ている。よりどりみどりの出品。山﨑愛生さんの、さすがに12歳の写真を買うのはアレなので自粛したが、よく考えたら日替わりを買っていた。
・新宿の喫茶店らんぶるで中島と22時まで語る。ここのピザ・トーストはおいしいと記憶していたが、そうでもなかったな。チーズが生グセエ。もうちょっと焼けや。具も増やせ。サラミとか。ツナ缶でもいいから。レーコーはおいしかった。

2018年6月15日金曜日

ファラオの墓 (2018-06-03)

名古屋で研修生発表会を観る者。東京で演劇女子部を観る者。それぞれの2018年6月3日。日曜日。Hello! Project 2018~オジサンたちの決断~。前回前々回と私は研修生発表会を名古屋に観に行っていたが、今回は東京だけにする。名古屋は三週間後に行くんでね。Juice=Juiceのコンサートで。そんなにしょっちゅう遠征はできない。お金が余っているわけではない。名古屋は魅力に欠けるし。初めに来たときは新鮮さがあったけど何回か訪れたら飽きてきた。私が名古屋に行くときのパターンは二つあって。一つ目は、東京を早朝に出て14時半くらいにささしまライブに着く低所得者向けバス(4,000-5,000円)に乗って、一泊して(5,000円前後)、帰りに富裕層向けの夜行バス(9,000円前後)。二つ目が、行きも帰りも富裕層向けの夜行バス(往復18,000円前後)。いずれにしても移動と宿で2万円前後はかかるんだ。名古屋は東京と大阪の真ん中というと聞こえはいいが、どっちとも中途半端に距離があるからそれなりの金額がかかる。名古屋ごときに月に4万も出せない。往復とも低所得者向けの夜行バスにすれば半分くらいで抑えられるけどさ、身体が持たないよね。というわけで、今回の研修生発表会に関しては名古屋は申し込まなかった。今日は、演劇女子部。モーニング娘。主演、『ファラオの墓』。サンシャイン劇場。池袋。17時開演の回。8列。

去年の今頃にやっていたミュージカルの再演。個人的には新しいのをやってほしかったなという思いはあった。不思議なもので、短期間で同じコンサート・ツアーや演劇を何度も観るのは平気なのに、時間がたってからの再演となるとそれほど気が乗らない。とはいえ、一年前とはまた違う表現を見せてくれるんだろうな、という期待はあった。アイドルさんたちはブラック企業の従業員並に入れ替わりが激しいし、ブラック企業の従業員並に圧倒的成長を遂げるから。所属員の変化という点では一年前から:
・工藤遥さんが去った。今はアップフロントに籍を残しつつ戦隊モノに出てるんだよね。元から私は彼女にそこまで興味が薄かったし、戦隊モノよりは泡洗体に興味がある。工藤遥さんを愛されている中島さんのブログは毎回、楽しみにしてるけどね。
・尾形春水さんの退団が決まった。たしか6月19日(火)の日本武道館が最後になるんだったかな(※20日の水曜日だった)。『ファラオの墓』はその前に千秋楽を迎えるので尾形さんが出演してもおかしくはないんだけど、ご欠席。舞台稽古はしんどいだろうし、演技は尾形さんの得意分野でもないので、退団間際にやるほどのモチベーションはないんだろう。稽古で監督やら演出のオジサンにダメ出しされても、ウチもうすぐで辞めんのに何でこんなん言われなあかんねんってなるわな。芸能の道に残るならまだしも、一旦は学業に専念する言うてはったし(2018年6月2日 MBSラジオ ヤングタウン土曜日)。分かる。私も会社を辞めたときは、退職が決まった瞬間から業務に対する態度が(さらに)いい加減になった。まだ出社日が残っていても自分の中ではもう辞めていたようなもんだった。それに比べれば尾形春水さんはプロフェッショナルだ。
・森戸知沙希さんがカントリー・ガールズから加入した。
去年の同作と比べるとモーニング娘。は工藤さんと尾形さんがいなくて、森戸さんが出演者に追加された。この中で演劇にいちばん大きな影響を与えたのは工藤遥さんがいなくなったことだった。去年は工藤遥さん、石田亜佑美さん、小田さくらさん、譜久村聖さんが主役級だったけど、中でも工藤さんは目立っていた。迫真の演技は狂気さえ感じさせた。同じレベルの役者は今のモーニング娘。にはいない。だから、圧倒的に秀でた個人がいたという点では、去年の方がよかったと思う。尾形さんと森戸さんはどちらかというと脇役だったので、彼女たちがいるかどうかは演劇の全体にはそこまで大きな影響は与えていなかったように見えた。あくまで去年に二回(2017年6月3日6月10日)、今年は一回だけ観た人間の感想ですけどね。

ただ工藤遥さんの穴(変な意味ではない)以上に、他のメンバーさんたちの成長に私は目を見張った。個人で工藤さんを上回る輝きを放てる人はいなかったが、モーニング娘。というグループ、『ファラオの墓』という演劇として総合的に観ると、2017年6月からの確実な進化を感じられた。特に私の印象に残ったのが、牧野真莉愛さん、野中美希さん、佐藤優樹さん。
・去年の牧野さんは、シリアスな話に笑いを差し込む箸休め的な役だった。演技というよりは彼女自身のキャラクターを生かした配役だった。今年は石田亜佑美さん演じる王子のフィアンセ役。準主役級。去年は譜久村聖さんが担当していた。中立的な位置から敵対する数名の登場人物をつなげる、ハンバーグでいう(ハンバーグでたとえる必要はない)つなぎのような役割を話の中で担っていた。引き締める重要な役だったが、牧野さんは立派にやり遂げていた。
・牧野さんとは逆に、野中さんは役の格が下げられた。去年は主役級だった。敵国の王子と恋に落ちる、別の国の王子の妹役。今年は奴隷を監視するリーダー。去年はおしとやかで一途な乙女。今年はその正反対。今日は声を低くして男っぽく、動作も荒々しく、体格もガッシリ(衣装の中に詰めてたんだろう)していて、肉体労働者の長役が板に付いていた。
・佐藤さんは、去年は要所で話を説明するナレーターという、イレギュラーな役だった。監督が彼女の置き場所に困って苦し紛れにひねり出したような(推測だが)役だった。今年はその役自体がなくなって、佐藤さんは王子・石田さんの部下でありながら彼(彼女)を陥れようとする反逆者の一人。普段(モーニング娘。として)の佐藤さんはよく言えば個性が強いんだが、ガイ感がある。天才と何かが紙一重という言葉は彼女のためにある。モーニング娘。に入り立ての頃は、まだ小さいから世間ずれしてなくて無邪気なんだろうなと私は思っていた。ところがもう19歳なのにそれほど変わる気配がない。2018年6月9日のMBSラジオ ヤングタウン土曜日でも明石家さんまさんが、あーおまえ社会不適合者やなと見抜いていた。普通に企業に入って、普通に勤め上げるとかは絶対に無理でしょう。彼女の言動が予測できないヒヤヒヤする感じがサイコパスな雰囲気を役に与えていた。その分、劇中でコンビを組んでいた生田衣梨奈さんがかすんでいた感はある。

もちろん主役の石田亜佑美さんをはじめ、全員が素晴らしかった。劇中、暗転して音がなくなるとそこら中からすすり泣く音が聞こえた。いくら悲劇的な内容とは言え、主演のモーニング娘。による舞台上の表現がしっかりしているから、観ている人たちが感情移入をしているということ。私の場合はどぎつい映画や小説に接しすぎて感覚がバカになっているようで、そこまできつい話だなとは思わないのだが。

終演後のトークで、ルー! と大きな声を出して横山玲奈さんにコメントを振る石田亜佑美さん(ルーは横山さんの役名)。びくっとする横山さん。美少年ルーを演じました、美少女の横山玲奈です。横山を見て可愛いなと思った方は手を挙げてください。多くの挙手。(本当にそう思ってます? と誰かが我々に問いかける。)はい、存じ上げております~。(あんまり調子に乗るなよ、と石田さん。)横山のことが可愛いと思った方、演技いいなと思った方は、いま開催中のHello! Project ONLY YOUオーディションに応募してください。21歳以下の女性ですよ。この中にいっぱいいますね! 以上、美少女の横山玲奈でした~! 石田さんは座長のように仕切っていた。最後に、明日は休演ですが10日まで池袋でやっているので、また私たちに会いに…と言いかける。いや違った、オレたちに会いに来てくれるよな?

2018年6月4日月曜日

初恋 (2018-05-26)

5月18日(金) Day 1
・五日ぶりに帰ってきた日本。つながるGoogle、Twitter、YouTube、LINE、Instagram。自由がこの手に戻ってきた。中国でもVPNでつなげばアクセスできたんだが、息苦しかった。予想していたように私の不在中にLINEメッセージを送ってきたのはMC松島さん、田村芽実さん、Hello! Projectさんのみ。インターネットの主要サービスが使えないのは知っていたが、上海の四川料理が大したことないというのは新発見だった。同じ国とはいえ四川省と上海では離れている。埼玉で本場のお好み焼きを求めるのがちょっと違うのと同じなのかもしれない。京華閣でナスの炒め物、牛肉や羊肉やソーセージや魚丸や椎茸の串焼きを食って、ハイボールを飲む。池袋チャイナ・タウンの味は上海に負けていない。
・東武百貨店のトイレで歯を磨く。18時から歯医者。親知らずの抜歯。右の下。20分くらいで終わった。思ったよりも楽だった。歯茎の切開が必要と目されていたが切らずに済んだようだ。先生がそういう雰囲気のことを手下に言っていた。地元のジム風呂。サウナ、水風呂を往復。昔から痛い痛いとは聞いていたけど、こんなもんか。と思っていたのも束の間、苦しみは麻酔が切れてから訪れた。運動をせずに安静にしてくださいと歯科衛生士さんが言っていたが、この痛みでは仮にやりたくても無理だ。

5月19日(土) Day 2
・痛みでまともに眠れない。歯医者さんで出してもらった鎮痛剤と抗生剤は飲んでいる。口をゆすぐと水が赤くなる。血の塊が出てくる。
・つんくさんが病気になっていなければ作っていたかもしれない曲、DA PUMPさんの“U.S.A.
・夕食。池袋、楊3号店。汁なし担々麺、卵とキクラゲの炒め物。痛みに耐えながら、口の片方でゆっくり噛むから食うのに時間がかかる。いつもありがとうございます。昨日まで仕事で上海にいたんですけど、ここは上海の四川料理店よりおいしいです。ありがとうございます。(iPhone 8で写真を見せながら)ここ分かります? あーこれ! 有名ですよ。あ、有名なんですか。はい。高いよ。高いと言っても日本と同じくらいだけど。ただ外国人向けに手加減してるね。あんまりからくなかった。そうそう。ウチはね、材料がいいよ。中国の店は麺がダメ。中国の麺がダメなの? (中国の店は)アメリカ産だよ。自分たち(中国産)のがもうない。
・昼間はある程度、クスリで散らせていたが夜になってぶり返してきた抜歯跡の痛み。私の場合は土日を挟んでいるが、親知らずを抜いて翌日から会社に普通に出勤してフルタイムで働くのは無理では。これは厳しい。というか、この痛みは月曜までに治まるのか?

5月20日(日) Day 3
・二日たっているが、痛みがそれほど引かない。明日からの一週間は普段にも増してなるべく抑え気味の働き方をせなあかんかもしれん。痛みが完全に引くまではそうせんと持たんわ。親知らずの抜歯そのものは別に痛くなかったんで大したことないやん思ってたんやけど、抜いた後が大変なんやね。

5月21日(月) Day 4
・睡眠に支障が出続けている。痛みが引くまで自宅で仕事をさせてほしいと上司にメール。承諾を得る。こういうのを柔軟に許可してくれる職場環境。ありがたい。どこでもこうはいかないはず。
・口内の痛みが頭痛に発展してきた。
・ハードなゴールデン・ウィーク、慣れない内容とメンバーの上に早朝から夜遅くまで拘束される海外出張、その出張から帰国即親知らず抜歯。身体が限界に達したのかもしれない。
・親知らずを抜いてからの痛みですべてにおいてやる気が出ないが、コレは今は本気を出さずに休めというお告げなので、ここぞとばかりに休むことにする。
・牛豚合挽900グラム分のミート・ソースを作る。
・歯医者さんに電話すると、クスリを追加で出すとのこと。明日、取りに行くことに。

5月22日(火) Day 5
・口の中が痛すぎてせっかく寝ても一時間くらいで目が覚めて限界なので与えられたクスリに加えてバファリンを飲むオーバードーズ。規則正しくクスリを飲む、口の中を清潔にする(歯をきちんと磨く)、数時間おきに塩を溶かしたお湯で口をゆすぐ、といったtipsを実践した結果、特に効果はなし。バファリンの追加投入で多少は楽になった。頼れるのはクスリだ。と思い眠るがまた一時間半くらいで目が覚める。初日の晩よりもひどい。
・歯医者さんでは、抜歯の当日は運動と飲酒をやめて安静にするように、とだけ言われていた。それは守った。ネットで検索する限り、入浴(血行がよくなり出血が促進される)も口をよくすすぐ(傷跡に蓋をする血の塊が取れてしまう)のもまずかったらしい。でもそんな説明は受けていない。説明してほしかった。インターネットで検索する限り、これはもしかするとドライソケットという症状かもしれない。だとすると面倒なことになった。やるせなさと怒りがこみ上げる。
・出されたクスリが三日分で、クスリを飲みきった時点で痛みがむしろ強くなっているって何かがおかしくなってるやん。
・歯を抜いてから初期の対応がめちゃくちゃ重要っぽかった。伝達の漏れを防ぐために重要事項をすべて記載した紙を読み上げる形で説明し、その紙を患者(私)に渡すべきだったのではないか。もう遅い。
・一時的に痛みが引いているボーナス・タイムを利用して会社のメールを処理する朝の8時台。
・歯医者。最初のとクスリが違うっぽいのに、受付のナオンが何の説明もしないで済まそうとして来やがる。強さは同じですか? 同じです。前のクスリが効かないくらい痛いんですけど…。クスリに強い・弱いのでコレを飲んでください。…分かりました。

5月23日(水) Day 6
・昨日の昼間は食事中を除けば痛みは軽かったが寝ている最中は相変わらず刺すように痛い。
・痛みが軽くなるどころか、日中は昨日よりも痛い。親知らずというスペシャルな名前が付くだけある。イカレてるよコレは。親知らずの痛みが一生続くか、一生無職になるかを選べと言われたら喜んで無職を選ぶよ。
・突如、16時半から痛みをほとんど感じないボーナス・タイムが訪れた。和食リストランテ華屋与兵衛に駆け込む。しゃぶしゃぶ定食の肉大盛り。痛みに耐えないで純粋に料理を楽しめる食事、天国か…。
・夜中に激痛で目が覚めるのに備えて台所にバファリンを常置しておくことにした。
・先週の金曜日18時20分以降、今日のボーナス・タイムを除けば、寝ている間は常に激痛(つまり眠れない)、朝はバナナが精一杯(口を開けるだけで痛みが走る)、昼間はビーフ・シチュー等の柔らかく煮込んだ料理はまあいけるけどトーストは苦労しながら噛む感じ。患部の逆側で。

5月24日(木) Day 7
・目が覚めるが昨日に比べると痛みは軽く、睡眠の持続時間が長い。バファリンを飲み塩を溶かしたお湯で口をすすぐ午前4時。
・痛さは減少傾向にある。お昼ご飯は少々の痛みで食べられた。回鍋肉とご飯。
・ここ一週間は3時間以上の継続した睡眠をほぼ取れておらず、好きなこと例えば本を読むのもまともに出来ていない。日頃は体調のよさやカフェイン等でごまかしている労働意欲の低さを隠すのが難しい。長期入院を要する病気にでもかかったら労働があまりにも馬鹿馬鹿しくなって退職しそう。
・昨日の夕方から苦痛は軽くなってはいるものの、じんわりとした痛みは続いており、何よりここ一週間の睡眠不足の蓄積によるダメージがある。何かに集中するのは難しい。
・歯医者に電話してまだ痛いんですけどと言ったらこちらはクスリを出すしかできないと言われた。よく分からないが歯を抜いてからやけに冷たい。本来ここはもう少しホスピタリティがある。400円くらいを払って痛み止めを受け取る。多めに出してくださいといったら多めに出していると言われたがこれまでと量が変わらないし、腑に落ちない。
・やりたくもねえ業務に関するクソみてえなSkype会議。資料のここを直せここをこうしろとアグレッシブなアジアのアンチクショウから言われまくる。

5月25日(金) Day 8
・少しは楽になってきた兆しがあるとは言え、刺すような痛みで夜中に目が覚めてバファリンを飲む生活は変わらない。
・今日も自宅にいさせてもらう。一週間コレが続くとは思わなかった。長くて2-3日だろうと思っていた。
・こっちは痛みを耐えながらまともに眠れもしないで消耗してるんだから仕事上の要求をするんじゃねえ。曲がりなりにもメールに対応しているだけでリスペクトしろくらいの気持ちになってきた。
・家にいると通勤しなくていい分、時間が浮くので、観ていなかったテレビ番組やハロ!ステやDVD、Blu-rayの消化がはかどる。『フリースタイル・ダンジョン』のLick-Gさんが凄すぎる。スキルフルだしエンターテイナーだし。目と耳を奪われた。この番組で初めて般若さんが小さく見えた。モーニング娘。'14 コンサートツアー春~エヴォリューション~[Blu-ray]を観ていると今よりも幼いキソランさん、ダンバランさん、みなみなさん、らっこさん、まなかんさんが出ていて、おーってなる。
・歯医者さんで出してもらったボルタレン25mg。通常は一回一錠だが痛みが強い場合は2錠までなら飲んでもいいと言われた。2錠飲んだところ、明らかにこっちの方が効いている。
・会社のパイセンと仕事のメール交信のついでに親知らずのことを書いたら、彼も経験者だった。聞いてみたら彼は一週間くらいで痛みが治まったらしい。

5月26日(土) Day 9
・5月18日(金)に親知らずを抜いてから初めて断絶のない睡眠を獲得した。7時間くらいかな。画期的。ボルタレン2錠。みーたんが夢に出てきた。会社の後輩だった。いや、誤解しないでくれ。私も分別のある大人だ。彼女が出てくる夢をしょっちゅう見てるんとちゃうで。人生で二回目だ。
・そもそもなぜ親知らずを抜いてもらったかというと、歯が痛くなるときがあって。診てもらったら、親知らずの進出が原因で一つ手前の歯が虫歯になりつつあるらしくて。もう抜かないといけませんねと先生が言ってね。軽い気持ちで受諾したが、こんなにハーコーなつらさが長引くもんだとは思っていなかった。
・どうしても今日までに痛みを完治させたかった。抜歯の予約を入れた時点では大丈夫だろうと高を括っていた。だって一週間以上あるわけで。今日、柏につばきファクトリーのコンサート昼公演を観に行くんだけど、整理番号が10番なんだ。そう。ジャンフランコ・ゾラさん、カルロス・バルデラマさん、フリオ・バルディビエソさんらが背負ってきた10番。滅多に来いひんで。こんなん。心身ともに最高の状態で臨みたいやん。それは叶わなかった。外を出歩けるくらいには回復している。けど、患部を中心に耳や目の周りが何となく痛い感じが続く。正常に眠れたのがせめてもの救いだ。2-3時間以内に目が覚め続けるのが何日も続くと、物事への集中がとにかく散漫になるんだよ。

・今日は13時半開場、14時開演。11時からグッズの販売。日替わり写真を確実にゲトりたかったので10時くらいに着く算段で家を出た。電車でSeth Stephens-Davidowitz, “everybody lies”を読む。7時間睡眠のおかげで本が何とか読めるようにはなっている。痛みはあるが、口を全開にしても大丈夫。前進である。新松戸で降りるはずが、車掌さんの車内放送に呼応してヨンバンセン、ヨンバンセン、ヨンバンセンなぞと大きな声で独り言を発するキチガイさんに気を取られて乗り過ごした。
・10時26分、柏PALOOZA前のグッズ列じゃ最高部な奴らになる。思ったより人が少ない。ざっと30人くらいかな。よく見る鹿島アントラーズ興梠慎三さん風の紳士。タンクトップに大きめのTシャツ、現代的なヘア・スタイル、整えた髭。小綺麗になさっているが間近で見ると白髪混じりだった。そこそこのご年齢なのかもしれない。
・10時46分、エスタシオンの青年が只今44ですと無線で相手に言っている。並んでいるのが44人のようだ。
・10時50分、つばきファクトリーご一行が我々の横を通って会場に入る。こっちも向こうも手を振ったり声を出したりはしない。照れくさそうに顔を伏せる新沼希空さん。他には岸本ゆめのさん、小片リサさん、秋山眞緒さんは視認できたが、数秒の間に全員を把握できなかった。
・11時30分、購入完了。日替わり写真の小野瑞歩さんと浅倉樹々さん。窓口は一つだけど手慣れた姉ちゃんがテキパキ捌いている。
・メシどころを探してさまよう。天然鯛焼きって何だよ。能書きを読むかぎり、どうやら天然水を使っているから天然鯛焼きらしい。柏駅前は、そこそこ栄えているけど興味深い飲食店には恵まれていなさそう。蘭という中華料理店に入る。メニューに本場刀削麺フェアという文言。そのフェア、参加させてもらう。四川麻辣刀削麺880円。悪くはないが大したこともない。おたくの実力はこんなもんなのか? 柏さん。あとハイボールを飲んだ。+100円の濃いめを頼んだのだが、レシートを見ると通常の濃度の料金だったようだ。基準が分からないので実物が濃いめだったのか普通だったのかは知る由がない。
・13時14分、柏PALOOZA前に戻る。患部が朝よりも痛んできた。案内係の青年にドリンク代500円であることを確認。500円玉を念のため二枚、あとチケットをポケットに入れて、コイン・ロッカーにカバンを預ける。暖かい季節になってくるとオタクさんが軽装になり肌を出し生々しいキモさが露わになる。

・こんなにひどい入場案内と誘導は初めて経験した。1番から100番が会場すぐ前に待機させられた。コレは普通だが、その塊のまま会場のドアを抜けて中に入らされる。番号順じゃないのかと誰かが係員に聞いたら、上で順番に呼び出しますんで的なことを言っていた。あいつらが実際にどうしたかっていうと、何の説明もせずいきなり1番から20番のおきゃくさまーって無差別に中に入れやがった。つまり1番だろうが20番だろうがそのときに前方にいた奴から順に中に入った。10番を持っていた私が実際に入ったのは16番目くらいだった。3列目の左寄り。左右の最前に車椅子のスペースがあったので、最前は8人くらいしか立てなかった。それでも番号通りに入っていれば私は2列目に入れたはずだ。2列目と3列目には大きな差がある。何だよコレは。こんなことがあり得るのか。あっていいのか。ふざけんなよ。スキャンダルだ。周りの人たちも怒っている。
・13時38分、そのまま後ろに下がってくれとエスタシオンの係員。もう一度、番号順に入れ直すらしい。サッカーの2004年アジア杯。日本対ヨルダンのPK戦。キッカーが軸足を滑らせる劣悪な芝生状態。宮本恒靖さんの抗議を聞き入れた主審の判断で、途中からサイドが変更された。仕切り直しという点ではそれに匹敵する珍事だった。結果、私は晴れて2列目の右寄りの位置を得た。右寄りは小野瑞歩さんがよく来る位置。公演中に跳ぶであろう有名おまいつさん二人が最前の左寄りにいた。彼らの真後ろを避けられたという点でも好ましい場所だった。後から来たナオンを真横に滑り込ませるふくよかな茶髪紳士。若いデブが女を割り込ませるために場所取りしてた、と2ちゃんねるに書き込む紳士。
・まだロビーに多くのお客様がいるので前にお詰めくださいと案内係のあんちゃんが叫び続ける。開演予定の14時を過ぎている。壊滅的な入場誘導の下手さ。それに加えアップフロントがチケットを売りすぎなんだろう。ライブハウス(和製英語)は構造上ただでさえ見づらいんだから、ギューギューにならない程度のチケット枚数にしないと。後方はちょっとスペースが空くくらいにしないと、観に来た人たちが報われない。コンサートの開始は10分以上、押した。

・こちらから見てやや右寄り、目前のステージでは1番のテープが貼ってある場所。小野瑞歩さんをよく観るためにはこれ以上はない位置だった。前の紳士たちの頭と頭の間から、最前と遜色ないほどのヴューを得られた。『就活センセーション』後半で長くお辞儀をしている最中に右の靴紐を結ぶ小野瑞歩さん。『さぼり』(Berryz工房)では長い間、目配せと笑顔をくださった気がした。公演を通して、視線をくださった感触が何回かあった。
・衣装は本編で二種類。一つ目が花柄。肩の付近が白かった。二つ目が白の上下に青いジャケットのような羽織り物(有線大賞の衣装のリメイクかな?)。アンコール後は二つ目の衣装のスカートだけ残して、上に黒いツアーTシャツ。お腹を出さない、脚もそこまで露出しない控えめな衣服ではあったが、ワキは存分に見せてくださる皆さん。こんな至近距離で、浅倉樹々さんが、山岸理子さんが、小片リサさんが…。目を逸らしちゃいけないでしょ。肝心の小野さんと、あともう一人か二人は肩に追加の布をお付けになっていて、見せてくださらなかった。私はHello! Projectを観るようになってからメンバーさんのお腹とかおへそとかワキとか二の腕とか、元々は特に興味のなかったさまざまな部位へのフェティシズムが芽生えてしまった。どこで歯車が狂ったんだ。
・小片リサさん、浅倉樹々さん、岸本ゆめのさん、新沼希空さんのトーク・セグメント。オーディションにまつわるエピソード。新沼さんはHello! Projectのオーディションでプリキュアになった。やってやってと野次るヘッズ。やらないよ。眉をひそめる新沼さん。エーイング。やらないの? という感じで他のメンバーさんが聞くが、勝間和代さん顔負けの断る力を発揮する新沼さん。フーとかイエーって言えばやると思ってるんだよ。そんなことよりやりたいことがあるんです、と本題に移る小片さん。即興劇を披露する。前の公演で今ここに立っていないメンバーでやったところ好評だった。演技と言えばうちらみたいなところあるからね。ハードル上げちゃった。犯人と女刑事というお題と、各人が台詞に入れなければならない言葉が与えられている。小片さんがけん玉、浅倉さんがチャーリー、岸本さんが豚キムチ、新沼さんがバイキソラン。配役を決めないでいきなり始めるもんだから、グダグダ。芝居の後に、私の名前はチャーリーという簡単すぎる方法でキーワードをねじ込んだ浅倉さんに共演者たちが抗議。私チャーリーって適当に済ませた人、誰、本当に? 樹々そんな適当にやってないもん。的な感じで、以前にDVD MAGAZINE上で勃発した例のビーフのオマージュを見せる小片さんと浅倉さん。
・寸劇を除けばこちらに水を飲む間もないくらいに曲が続く。初めてのコンサート・ツアーだが緩さがない。つばきファクトリーは全員が常に出ずっぱりというわけではなかった。曲によってステージに立つのが2人だったり4人だったりという時間帯がった。とはいってもお化粧や髪型を直したり着替えたり次の確認をしたりで、バタバタしているんだろうけど。

・岸本ゆめのさん:私はBerryz工房さんが好き。よくコンサートのDVDを観ていた。最後のMCで、誰かがタオルやTシャツの宣伝をするのが恒例。自分もしてみたかった。という前置きから、皆さん汗をかいたと思うので風邪をひかないように気を付けてくださいね。そこでタオルやTシャツを売っているので買ってください、という憧れの宣伝をぶち込む。
・浅倉樹々さん:(千葉は山岸理子さんと浅倉樹々さんの地元ということで)普段は別の子のTシャツを着ている人もピンクを着てくれて(笑うメンバーさんたち。思い切り吹き出す小野瑞歩さん)。サイリウムもピンクにしてくれて。嬉しかった。
・小野田紗栞さん:今朝、家を出る前に小学生の頃から好きなアーティストの映像を観た。出演者の皆さんが楽しそうで、癒された。今日は立場が逆じゃないですか。だから皆さんを癒そうと思って。皆さん、今日もさおりの可愛さで癒されてくれましたか?
・小片リサさん:今回のツアーは東京と静岡がない。さおり!とかみずほ!とか小片!コールを(アンコールで)聞きたかった(※今日のアンコールはりこちゃん! ききちゃん! だった)。次は東京・静岡にも行けるように頑張りたい。

・15時49分、終演。頭が痛い。途中からややしんどくなっていた。今日は昼公演だけの観覧(夜公演は外れた)なので、よかった。俺が文句を言わなかったら入場をやり直さなかったかもしれない、とお友達に話す近くの紳士。ありがとう。助かりました。理不尽には誰かが抵抗しないといけない。その誰かになるのは勇気が要る。ローザ・パークスさんのように。全員握手。私が着用していた8×8=51と印字されたハハノシキュウさんのTシャツを見たメンバーさんが口々に、違う、8×8=51? どういう意味なんだろ、等と疑問を投げかけてくださった。いかんせん説明する時間がないし、時間があったとしても難しい。私ごときの身に着けている衣服を観察した上でお言葉をかけていただくと、少し申し訳ない気持ちになる。ハイ・スピードの握手とはいえ、私とHello! Projectのメンバーさんは本来、双方向で交わっちゃいけないんだ。彼女たちとは目を見てのやり取りが発生する関係ではなく、JK見学部屋のキャストさんと客のような関係が望ましい。いや行ったことはないんで、想像だが。柏駅。改札に入ってからのベッカーズ。持ち帰りでレーコーのレギュラー。240円。頭痛がすると無性にアイス・コーヒーを飲みたくなる。逆効果だろ。

2018年6月1日金曜日

田村芽実ワンマンライブ (2018-05-12)

とうとう来たな、この時が。待望の田村芽実さん単独。2016年5月30日、日本武道館でのコンサートを最後に彼女はアンジュルムを退団し、アップフロントからも離れた。ミュージカル女優になるという公約を、彼女は約一年後に果たした。2017年5月19日、私は渋谷で『minako-太陽になった歌姫』を観劇した。同作を皮切りに、彼女は順調に出演作を増やしていった。同年7月、池袋で『グランギニョル』。11月、明治座で『京の螢火』。後者に関してはS席が12,000円で、私が応募を躊躇しているうちにファンクラブの申し込み期限が過ぎ、結局は行かなかった。ミュージカルで観る田村さんは、Hello! Projectの演者であられた頃にも増して生き生きとしているように見えた。彼女は演技と歌が交わる表現において、最も持ち味を発揮するのだろう。Hello! Project時代の特徴だった、曲に入り込む歌い方も一種の演技だったと言える。ミュージカルであれば、より直接的にその特徴を活かせる。おそらくミュージカル女優が彼女の天職なのだろう。とはいえ、ミュージカルの彼女は大勢いる出演者の一員である。一人の歌手としての田村芽実さんも捨てがたい。なので、このコンサートを私は心待ちにしていた。2月11日にも開催されていたが、その日の私は福島にJuice=Juiceを観に行っていた。先にチケットを確保済みだったので、泣く泣く(実際に泣いてはいない)諦めたのである。今日も危なかった。Yokohama Bay Hallでつばきファクトリーのコンサート・ツアー『初恋』が行われる。私は昼公演と夜公演に申し込んで、両方とも外れていた。田村芽実さんのコンサートが行われると公表されたのはその後だった。つばきファクトリーに関しては5月26日に柏での公演を観に行くことが決まっている。田村さんのコンサートは今回を逃すと次にいつあるかは分からない。なので、つばきファクトリーの横浜公演に外れたのは運がよかった。3月24日に田村芽実さんのファンクラブ・サイトから申し込んだところ、3月31日(土)15:00までにお振込みをお願い致しますという自動返信が来た。申し込んだら即チケット当選。落選するという概念はなかったようだ。

前回がどうだったのか、知らない。検索すればセットリストや感想が転がっているだろうが、私はあんまり興味がないんだ、他人が書いた報告には。特に媒体の奴らが書いた記事。コンサートに仕事で行って、仕事で書いているという時点で宿命的につまらない(もちろん例外はあるかもしれない)。何らかの媒体名を背負うからにはある程度、客観的に書かないといけないだろう。でもアイドルやコンサートについて客観的に書けば書くほどつまらない。日時、会場名、観客数、セットリスト。言うまでもなく、それらに情報としての価値はある。でも、一人のファンや観客という視点から大事なのは、なぜ自分がそのコンサートに行くと決めたのか。なぜそのアイドルなりアーティストが好きなのか。自分がこれまで生きていた人生においてどういう体験だったのか。どういう一日だったのか。コンサートでもそれ以外でも、何が印象に残ったのか。ムカついたことは、嬉しかったことは、イヤだったことは、興奮したことは何だったのか。体調はどうだったのか。前後に何を食って何を飲んだのか。遠征だったら、移動手段は。その土地ならではの驚いたことは何かあったのか。等々…。本題であるはずのコンサートやイベントとは関係のない一見ムダな情報が、文章に意味を与える。自分の体験として書く。生活感を出す。それには現場日記というスタイルが適している。これができるごく数名の信頼できる紳士たちのブログは愛読している。モーニング娘。'18 小田さくらバースデーイベント ~さくらのしらべ7~ in 名古屋の報告と見せかけておきながら文章の6割程度がiPhoneが故障し新しい機体を手に入れるまでの顛末で占められるホーミーの投稿なんかを見ると、そうそうコレだよってなる。音楽専門の媒体に同じ記事をドロップしたら読者から苦情が殺到するだろうが、個人のブログだったら文句を言われる筋合いはない。誰かの発注を受けて、他人の要望を満たすために書いているわけじゃないからね。自分が書きたいことを、書きたいように書く。それがブログ。もちろん何を書いてもいいってわけじゃないけど、書かなきゃいけないことはない。観に行った公演のことをいっさい書いていないのが究極の現場日記。

インターネットに公開されたグッズ。まったく購買意欲をそそらない。出費が抑えられて助かる。新大久保、ナングロ。サマエボウジ、ホッピー黒、チキン・シェクワ。2,010円。渋谷駅から歩いて10分足らずの、music DUO EXCHANGE。初めて来る会場。O-EASTとかがある、あの辺。K DUB SHINEさんが『追いつめられて 都知事人質』で都知事を誘拐したのもこの近辺だ(Bunkamura のすぐ裏 警官すら見えないこっちの面)。付近を散策すると、宇田川町で自販機や店の壁を埋めるグラフィティ。どこか不穏な雰囲気が漂う。強制徴収のドリンク代は600円。Hello! Projectと違ってお酒が選べるのが嬉しい。オススメドリンク ミドリスプモーニ(メロンリキュール+グレープフルーツ+トニックウォーター)というのも気になったが、ジン・トニックを選ぶ。たしか夜もジン・トニックにしたと記憶している。蒸留酒で糖質を抑えたいからね。ミドリスプモーニにはもしかして田村さんのアイデアが取り入れられているのかなと思ったが、コンサート中にご本人から言及がなかったので、たぶんそうじゃない。というか今気付いたけど田村さんはまだ未成年じゃんか(今年の10月で二十歳になりはる)。お酒のアイデアを出すわけがないな。彼女の真面目さとストイックさを考えるとおそらく飲んだこともないでしょう。アルコールで喉が焼けるとか、めっちゃ調べて気を遣いそう。プロフェッショナルとは、メイミ・タムラ。喉と言えばね、タンブラーっていうの? スターバックスとかで売ってるあのちっちゃい魔法瓶のようなやつ。ストロー付きの。あれを二つステージに持ち込んではってね。交互に飲まれているような感じだった。それぞれに何が入っていたんだろう。たぶん喉をいたわるための工夫なんだろう。気になる。こういう細かいことが分かったのも田村芽実オフィシャルファンクラブ事務局さんが私にいい席を割り振ってくれたおかげ。昼公演が整理番号61。3列目のやや左寄り。夜公演が37番。2列目のほぼ真ん中。ありがたや。コンサートの感想を端的に述べると、田村芽実さんが本当にお美しくて、歌もお上手で。というのに尽きる。Hello! Projectを退団してから彼女がどんどんべっぴんさんになっていくと感じるので、私がロリコンではないことが証明された。衣装は本編とアンコール後の二つ。昼公演で田村さんが語ったところによると、衣装を替えず、盛り上がる曲ばかりでもなく、ダンスをせず、動き回らず、そういうところに気を取られずに私の歌を聴いてもらうことにこだわった。色んな所からたっかいお金を払って観に来てくださる方々がそれで楽しんでくれるか心配だった。楽しかったですかと聞いたら楽しくなかったと言われるのが恐いのですが…楽しかったですか? 拍手と歓声で応える我々に笑みをこぼす田村さん。目を取られないようにしたとは言いつつも、田村さんの美貌を引き立てる衣装だった。アンコール後の服は昼と夜で一緒だったけど本編の衣装は替えていた。特に昼公演では脚を存分に見せてくださった。形が斜めになっていて、左脚はかなり上まで見せてくださったので、私は礼儀としてしっかりと目に焼き付けた。アンコール後は往年の松浦亜弥さんを思わせるショートのデニム・パンツ。ふとももが眩しかった。夜公演のアンコール後にはツインテールを見せてくださった。

昼公演で、客席に問いかける田村さん。電車で来た人? 私は二列目だったんで正確な挙手状況は分からないが、たぶん大半の人たちが手を挙げる。新幹線。そこそこ。飛行機。ちょっと。車。いない。歩き。いない。一番遠くから来たよって自信がある人? 誰も手を挙げない。みんな自信なさすぎじゃない? 笑い。二人が手を挙げる。一人は私の前にいた紳士。札幌から来た。もう一人は左の後方あたりの誰か。熊本。札幌と熊本ってどっちが遠い? 判断が難しく、笑いが起きる。じゃんけんで決めて。札幌の紳士が勝つ。名前を聞く田村さん。フル・ネームですか? フル・ネームだと覚えづらいからどっちかで。テンシンです。テンシンさん? はい。好きな花は? マリーゴールドとか、いくつか答えるが欲しかった答えではないらしく、他には? 他には? と何度も聞き直す田村さん。最終的には無理やりバラと言わせる。そんなバラが好きなテンシンさんに贈ります、とバラにまつわる曲を歌う。テンシンさんはどうやらおまいつのようで、夜公演では最前にいた。彼のおまいつ仲間のような人たちも数名、最前だった。田村さんが客席に質問を投げる場面は、夜公演でもあった。これは昼公演でも聞きたかったんですが、と少しモジモジしながら、一応ミュージカル女優として一年やってるんで…。私がスマイレージの頃から知ってくれている人は? 9割の人が手を挙げる。え、本当? 嘘つかなくていいんだよ? アンジュルムになってから知ってくれている人は? 1割くらい。テンシンさんが手を挙げたのが以外にもここだった。Hello! Projectを辞めてからファンになった人は? いない…二人だけ挙手。一人は私の隣にいた紳士。詳しく聞き出すが、田村さんを知ったのはHello! Project脱退後であったものの、在籍中の動画(バースデーイベントでの『シャボン玉』)を観たのがきっかけと知って急にガッカリする田村さん。Hello! Project退団後の活動で知ったという、もう一人の女性。明治座で『京の螢火』を観て、おりょうを演じた田村さんに興味を持ったのがきっかけでここに足を運んだという。飛び跳ねて喜ぶ田村さん。みんな、新しいファンの人に優しくしてね。そのヤナギサワ・ナツコさんに、バラにまつわる曲が贈られた。席が224番まであった中で、Hello! Project後の活動でつかんだファンが一人というのが現実である。言い方を変えれば、辞めてから2年がたつのにHello! Project時代のファンが付いてきているということである。

今日は二つのサプライズ発表があった。昼公演では、田村芽実さんがビクターからソロ歌手としてデビューすること。2018年夏(8月予定)。オリジナル曲を作っていく。今日のセットリストはカヴァーだけだった(『ロマンス』を除けば初めて人前で披露する曲だったという)。全体的に優しく包み込むような歌声だったが、一曲だけドラマティックな歌い方をされていて、まさに田村芽実さんワールドという感じだった。どうやら『グレイテスト・ショーマン』というミュージカルの歌だったようだ。ひときわ大きな拍手が起きた。私はミュージカル女優なので、一つはミュージカルの曲を入れたかった、と田村さん。ソロ歌手として正式に活動を開始することで、いずれオリジナル曲だけのソロ・コンサートが観られるかもしれない。夢が広がる。二年前にアンジュルムを卒業し、グループに頼らず、一人でどこまでできるかを試したかった。甘えずにやるため事務所も退社した。どうせすぐ(ソロのキャリアは)終わるんだろうなと思っていた。卒業しました、はい何もないという状況だったので。一年後、『minako』に出演させていただいた。そのご縁で今の事務所にいる。二年後の今、ソロ・デビューが決定した。/夜公演では、2019年のカレンダーを発売し、それを記念したイベントを行うこと。共に田村さんご本人は事前に知らなかった。デビューについてはうそーうそーという感じで感情を露わにして頭を振り回して嬉しさを表現していた。カレンダーについては何だそれはという感じで笑っていた。買ってくださいねと我々を牽制する田村さん。写真集やカレンダーは一生出さないものだと思っていたとこぼす。そういえばHello! Project時代に一度も水着姿を見せてくださる機会がなかった。帰り道。カレンダー売るってね。握手やるのかな? たぶんそうだろうね。ビクター行けると思っちゃってるんじゃないの? アイドル的に売れるって。いやあ、数絞らないと厳しいんじゃないかな、という現実的な話をする中高年紳士二人組。私は週のはじめから感じていた身体の不調を引きずっていた。昼公演のアンコールで拍手するときに肩が凝ってつらかった。夜はマシだったが、昼は眠かった。これはほぐしてもらなあかん。私は山手線で池袋に移動し、20時半から60分4,000円の台湾式マッサージを受けた。