2019年3月21日木曜日

SUN (2019-03-10)

つばきファクトリー(浜松でコンサート)、横浜F・マリノス(横浜で川崎フロンターレと試合)、Hello! Project研修生(東京で研修生発表会)の催しが同時に行われ、私が選んだのはHello! Project研修生発表会だった。つばきファクトリーのコンサート・ツアーに関しては、名古屋、岐阜、佐賀、福岡の計8公演を鑑賞することが決まっている。横浜F・マリノスの試合については、研修生発表会のFC受付時点で日程が公表されていなかった。仮に分かっていたとしても、研修生発表会を選んだ可能性が高い。私は日産スタジアムが好きじゃないからだ。観客席とグラウンドが遠すぎる。何かの決勝ならまだしも日常のリーグ戦で使うには収容人数が大きすぎて(約七万人)、一体感が不足している。マリノスはニッパツ三ツ沢球技場で観たい。大きすぎない(一万五千人を収容する)サッカー専用スタジアム。大迫力。臨場感。場所もいい。横浜駅から歩ける。残念ながら現在ではマリノスが同球技場を使用するのはほぼルヴァン杯に限られている。

つばきファクトリーを観なくてよかったのか? マリノスを観なくてよかったのか? それらの問いには答えられる。ところが、是非ともHello! Project研修生を観たかったという積極的な理由が思い当たらない。最近よく分からなくなってきた。私は何のためにHello! Project研修生発表会に入っているのだろうか? つばきファクトリーが出演していた頃は同集団および小野瑞歩さんを観に行きたいというのが一番の動機だった。つばきファクトリーが出場していなければ、研修生発表会のために名古屋に遠征することはなかっただろう。私はローティーンに熱を上げることは出来ない。顔写真をアップロードすると年齢を推定してくれるhow-old.netというサイトでは小野瑞歩さんの画像が23歳と出てきた。私がロリコンではないことが完全に証明されてしまった。私の自撮りは31歳だった。31歳と23歳。何の問題もないのである(何が?)。

私が初めて研修生発表会を観に行ったのは、2012年12月9日だった。℃-uteのコンサートに連れて行った友人がバックダンサーの小川麗奈さんに一目惚れし、次の研修生発表会に連れて行ってくれと頼んできたのだ。彼はYahoo!婚活コンシェル(現在はサービス終了)で結婚相手を見つけ、私がプレゼントしたものを含む小川麗奈さんの写真をすべて廃棄した。この話はこのブログで過去に書いている。彼が奥さんと初めて面会したのは池袋の椿屋喫茶店だった。コーヒーが一杯千円くらいする店だ。これは初めて書く。その友人と初めて研修生発表会を観たとき、こんな子供たちのショウを観ていていいのだろうかという、そわそわする感覚を覚えた。何か法律にでも違反しているような落ち着かなさ。あれから6年と3ヶ月がたった今、研修生発表会を観て似たような感覚を味わっている。開演し、登場する出演者たち。幼い。小さい。私は何をしに来たんだ。

前(最前)では四十代半ば~後半くらいの男性二人組が跳びまくっていた。十代前半の少女たちに手を振り続けてレスを求めてキャッキャしていた。心から楽しそうだった。自分のやっていることに一切の疑問がなさそうだった。もちろん、社会の多数派にとっては四十代の男性が十代前半の女の子を追いかけるのも、三十代の男性が十代後半の女の子を追いかけるのも異常であることに変わりはない。入場前、Zepp Tokyoを見下ろす通路で中島(名古屋旅行をライフ・ワークとする派遣労働者・競馬ライター。仮名)のスマ・フォで横浜F・マリノス対フロンターレ川崎のダ・ゾーン中継を見せてもらっていたら(私のiPhoneは通信制限がかかっているので)、後ろを通り過ぎた男性がこう言っているのが聞こえた。50代くらいの人ばっかやん。おそらく橋の下でたむろしている研修生発表会のヘッズを見ての言葉である。向こう側(アイドル鑑賞とは無縁は一般的妻帯者)から見れば、こっち側(アイドル鑑賞が生き甲斐の敗退者)が30代だろうと50代だろうと大差はない。向こう側の視点をある程度は持つべきなのか、持たないべきなのか。答えが分からない。今日に関しては、向こう側の視点が混じり込んでの鑑賞となった。純粋にただ楽しいというよりは、どこか疑問が拭い去れない状態で公演を観ていた。

ステージとの距離が近すぎたからだろうか? アップフロントが私に与えたのは三列。一列は潰してあったので、実質二列目だった。ずっと買い続けていれば、悪い席ばかりが続くことはない。いずれは良席が来るものだが、今日に関してはおまいつ転売集団が浜松に流れたのも関係しているかもしれない。近かったので、出演者たちをつぶさに観察することが出来た。今日の公演で最も私の印象に残ったのは出頭杏奈さんだった。表情の使い分けが上手だった。余裕と自信が感じられた。ただ、身体が完全に子供で。手足の細さとか。お腹のあばらが浮いている感じとか。彼女以外だと、松永里愛さん、中山夏月姫さん、為永幸音さんあたりが、純粋な(BEYOOOOONDSに選抜されていない)研修生では印象に残った。

BEYOOOOONDSは観ていて安心感があった。高校生くらいのメンバーさんが多いので、身体がほぼ出来上がっている。背徳感なしに観ることが出来る。一岡伶奈さんがお召しになっていた、お尻のラインを確認したくなるピッタリした黒パンツ。前田こころさんの、他の出演者との差がありすぎるスタイル(特に、若手研修生数人とユニットを組んで曲をパフォームした時)。清野桃々姫さんはまだ14歳だが、表現の仕方や佇まいは年齢を感じさせない。十代前半の他の研修生とは違う。もちろん技量面でもBEYOOOOONDSとそれ以外では明確な差があった。研修生の多くを観ても何か小さい子が頑張っているというのが先に来てしまうが、BEYOOOOONDSはそういう感じを受けない。ダンスや歌に目と耳が行く。島倉りかさんは今更ながら、常に笑顔を維持できているのが凄い。

島倉さんはトーク・セグメントの進行を担当していた。『さんま御殿』の録画を観て勉強したと言って期待値を上げておきながらその成果をまったく感じさせない進行ぶりで笑いをたくさん取っていた。いい味を出している。まことさんも感心していた。そのトーク・セグメントでは、二つのランキングが発表された。一つ目は、ゲームのボスなら倒せないくらい強い研修生。三位が山田苺さん。攻撃をしても効かなさそう。不死身。二位が小野田華凛さん。めんこいから攻撃できない。一位、小野琴己さん。手足が長いから必殺技を持っていそう。二つ目のランキングが、松永里愛さんが寂しい時に一緒にいてほしい研修生。三位、為永幸音さん。つらいときにお互い言葉をかけあっている。(研修生同士のこういうのってあんまり知る機会がない。)二位は誰だったか覚えていない。一位が金光留々さん。

身体も出来上がっていない小さな子供が一生懸命頑張っているのを観て純粋に楽しめるかどうか。そういった年代の子を、女として見られるか。そのあたりが、研修生発表会を観るのに向いているかどうかの分岐点だと思う。たとえば、小野田華凛さん。まだ11歳。表情が硬く、曲中の動きも迷いがあるように見え、ぎこちなかった。上述のトーク・セグメントでは研修生北海道から出張してきた石栗奏美さんにめんこいと褒められ、固まっていた。めんこくないと謙遜していたが、どう反応すればよいのか分からず困っているようだった。その小野田さんを本気で愛しいと思って応援できるかどうか。自分が彼女の親、下手をするとそのまた親くらいの年齢であったとしても。私は研修生発表会をしばらく観てきたが、その世界には行けなかった。行かずに済んだようだ。

2019年3月20日水曜日

GO FOR IT! (2019-03-07)

クスリがもうすぐで切れる。
耳鼻科。何が欲しいのか紙に書けと受付で言われる。前と同じ飲み薬を60日分。それに点鼻薬四つ。目薬四つ。28日分までしか出せないというので了承する。目薬は四つまで出せますが、そうしますか? そうですね、四つでお願いします。病院で払ったのが590円。薬局で請求されたクスリ代が3,180円。ゴールデン・ウィークくらいまではクスリを飲みたいので、もう一回来なきゃいかん。

ハングリー・タイガーに行くために全休を取得した。
15時くらいまで会社にいたとしても、開演には間に合った。でも会場が川崎なんで、大好きなこの店に行くことにした。コンサートよりもこっちの方が楽しみなくらいだった。横浜駅西口モアーズ。8階。ダブル・ハンバーグのレギュラー・セット。2,410円。クラムチャウダー、ハンバーグ、ジャガイモ、ミックス・ヴェジタブル、玉ねぎ、パン。バター。コーヒー。何から何までおいしい。こうやって書いているだけでまた食べたくなっている。

傘をささない先輩。
午前中に家を出た時点では小雨だった。午後にはやむだろうと何となく思っていた。予報もたしかそんな感じだった。川崎に着いたら強くなっていた。15時から始まる物販。14時42分、列に並ぶ。前にはざっと70-80人ほどか。やみそうな雰囲気はない。本を読み始める。ページを濡らす雨粒が増えていく。閉じる。14時57分、先頭付近が動き始める。ダウン・ジャケットのフードをかぶって、それで雨をしのぐ紳士。クリーニングに出さないんだろ。自然乾燥させて終わりだろ。だから臭くなるんだよ。一枚500円の写真を買う余裕があるんだったらコンビニで500円くらいの傘くらい買っておけよ。15時56分、スタート・ポイントの一人が甲府にいた人だと気付く。お並び、くだーさいっていう独特の抑揚。16時くらいに購入完了。DVD MAGAZINE新作と、日替わりの宮崎由加さん、稲場愛香さん。

彦星ブレンド。
何種類かあるうちの、苦味が強いやつ。星乃珈琲店。今日は宮崎由加さんと梁川奈々美さんにとってライブハウス(和製英語)では最後の公演となる。大事なコンサートのはずだが、私の気持ちは一向に高ぶらない。整理番号も悪いし。窓から外を見る。雨が強い。しばらくココでくつろいでから帰りたくなってくる。

17時過ぎにようやく雨が弱まってくる。
重い腰を上げる。クラブチッタ前に戻る。17時25分、705番が呼ばれている。グッズはどうやらまだ売り切れなしで、ほとんど並ばずに買える。雨に耐えながら待ち続けたあの1時間強が無意味だった。ペンライトを配る数名のおまいつさん。もらう。二本。青とピンク。巻き付けられた紙に企画の説明が書いてある。アンコールで両方を点灯させ、“Good Bye & Good Luck!”で青を点灯させてほしいという。番号の呼び出し。17時29分、840番。17時32分、900番。17時34分、950番。17時35分、980番。17時36分、1,000番。17時42分、フロアへ。

こんな人数、そもそもクラブチッタに入るのか?
再配達で受け取ったチケットの整理番号を見たときに私はそう思った。1,016番。ネットで検索すると収容人数は1,300人らしい。アップフロントがチケットを何番まで発行しているのか知らないが、私が最後の方なのは間違いなかった。しかし、ここまでとは思わなかった。左右の扉ともに、既に人で溢れつつあった。あと数名入れるかどうかというところ。どちらかというと空いていそうだったのと、女性エリアがこっち側だったので左よりは観やすいんじゃないかという一縷の望みを懸けて、右を選んだ。この時点で私は諦めた。公演をまともに楽しむことは出来ないだろう。敗北が確定。女性客が次々に前に抜けて行く。女性の方、結構いらっしゃるねと近くの紳士的な独身中年男性がお連れさんに話している。17時57分、梁川奈々美さんの影アナが始まる。

楽しかったつばきファクトリーのrelease partyが頭に浮かんだ。
落差が大きい。クラブチッタでげんなりするのは初めて。植村あかりさんのバースデー・イベント。つばきファクトリーのrelease party。この会場にはいい思い出しかなかった。

(会場は違えど)一番後ろでめいっぱい楽しんだこともある。
だから番号だけが問題ではなかった。今日は、とにかく私がそういう気分じゃなかった。不思議なくらい気持ちが高ぶらなかった。Juice=Juiceのコンサートを自分は観ているんだという実感もわかなかった。ワクワクしない。もう序盤で会場を出ようかと思った。踏み切れない。行動経済学の本を何冊か読んでいる私は、自分がサンク・コストに囚われていることを理解していた。あともう一つ用語を挙げるなら、損失回避。一度手に入れたコンサートを観る権利を逃すのが惜しい。しかし、このまま惰性でココに残るのは合理的ではない。いる意味がない。家に帰って早く寝た方がいい。

もし会社に行っていたら何か問題を起こしていたかもしれない。
そんな気がする。Juice=Juiceのコンサートが当選していなければ、今日は働いていた。私はこの数日、とにかく怒りに支配されている。ホルモンのバランスが崩れているのだろう、他者への攻撃的な感情を抑えるのが難しい。この状態で労働に従事していたら、職場の誰かに暴言くらいは吐いていたかもしれない。後々まで響く何かをしでかしていた気がしてならないのだ。Juice=Juiceが私を救ってくれた。私に労働を休む理由をくれたのだ。Juice=Juiceのおかげで、今日は職場に行かず、会社のメールと電話から遮断された。それ自体が私の人生に意味があったような気がする。私は時に目を瞑りながら、ボーッとしているか、労働のことを考えていた。没入のかけらもなかった。

楽しめそうで、楽しめなかった。
途中からJuice=Juiceの音楽空間が心地よくなってきた。『生まれたてのBaby Love』を聴けたのはいつ以来だろう? ブギウギベイベー 生まれたままのフィーリング Hi Hi…終盤に訪れるこの曲の山場。高木さんのアレンジがこれまでに聞いたことのないやつだった。すぐに帰らなくてよかった、と思った。ただそれもTシャツの背中にCHUO 17と印字された青年が近寄ってきて数日は洗っていない頭髪の臭いを振りまきながら狭いのに目の前で鋭敏な振りコピをやり始めるまでだった。右の拳で後ろから頭を殴りたいという考えが何度も浮かんだ。その度に自分を諌めた。私の精神状態が異常だ。

はじめの印象よりはメンバーさんが見えた。
意外と。見やすいクラブチッタだけある。西川口Heartsなんかよりは全然見えた。だから入り込めなかった主な原因は自分の精神状態に難があったからだ。

『禁断少女』がかかった。
“Borderline”も『生まれたてのBaby Love』も聴けたし、コレを聴けたら思い残すところはない。もう帰ろうかなと思ったらその次が“Magic of Love (J=J 2015 Ver.)”で退場のタイミングがつかめず、いつのまにか(アンコール前の)最後の曲になっていた。

感極まった金澤朋子さんが、泣きながら話していた。
アンコールの緑とピンク(のペンライト点灯)、あれは反則ですよ的なことをおっしゃっていた。ここまでの反応をメンバーさんから引き出せたのは企画として大成功。携わったおまいつさんたちは鼻が高いだろうし、今日ほど酒がうまい日はないだろうね。

ちょっと嫌な思い出も、たくさんある場所。
宮崎由加さんは今日がご自身最後の出演となったライブハウス(和製英語)をそう表した。ホールよりもライブハウスへの思い入れが強い。もちろん、ホールも目指してきた場所なので立てるのは嬉しいけど。MISSION 220は大変だった。だからこそJuice=Juiceが一つになれた。コレを言う前に、聞いたら忘れてほしいんですけど、と前置きをしていた。最後にポロっと本音を吐露した感じだった。ライブハウス(和製英語)での思い出として、やなみん(梁川さん)が挨拶の後に(お立ち台に立つために前に出てから)後ろを見ずに下がってきたことを挙げた。何度も私と衝突しそうになった。でも言わなかった。直して欲しくないから。そこも好きだから。

序盤で公演を放棄するという合理的な決断をしなくてよかった。
梁川奈々美さんの、Juice=Juice単独としては最後の公演(引退公演は3月11日に行われるカントリー・ガールズとの合同公演)。宮崎由加さんの、ライブハウス(和製英語)での最後の公演。アンコール明けのトークを聞いていると、メンバーさんたちにとって特別なコンサートだったことがひしひしと伝わってきた。そんな公演を見届けられたことに意味はあった。

終演後に千人を超える観客と握手をしなければならないJuice=Juice。
私には意欲も気力もなかったので、握手には参加せずにクラブチッタを出た。フロア後ろのゴミ箱の横に傘を置いていたが、なくなっていた。他の人が置いていた傘もすべてなくなっていたので、おそらく誰かが盗んだのではなく、スタート・ポイントの奴らが撤去したんだ。終演後まで置いといてくれりゃいいものを、わざわざご丁寧に片付けやがった。握手用のテーブルがフロア後ろの空間に設置されていた。ステージでやるのかと思っていた。つばきファクトリーのrelease partyだとそうなので。 19時59分、外に出た。雨を避けるため、小走りで地下道へ。電車で前に立つ淑女が、カバンの表面に何やらブログのタイトルとURLを貼っている。24時間見張られて13年目の私。検索してみたら少しこわかった。アレなブログだが、タイトルはよく考えたものだと感心する。いくつか記事を読みたかったが、今月はSpotifyの使いすぎで通信量が20Gを超えた(私の契約は10日締め)ので読み込みが遅すぎる。また今度にする。

2019年3月14日木曜日

爛漫 メジャーデビュー2周年スペシャル (2019-02-22)

・午前中はコメダで労働。通常のコーヒーよりも高いコメ黒ってのを頼んでみたが違いが分からない。というか普通の味を覚えていない。その場で飲み比べれば気付けるのかもしれないが。コーヒーは好きだけどこだわれるほどの知識がない。
・13時20分頃、愛知から新幹線で来たNさんと落ち合う。昨年11月17日以来。あのときは岐阜。東京でお会いする機会ってのはそう滅多にない。遠征の思い出になるようなとっておきの飲食店にご案内したいと毎回思っている。今日はA. Rajか楊にするつもりだった。インドか四川、どっちがいいですかという私の問いに、四川と答えたNさん。楊3号店。平日ランチ。回鍋肉1,200円。麻婆豆腐880円。ココの麻婆豆腐一皿を一人で食べるとお腹を壊す恐れがある。本物なので。私は過去に2-3回、やったことがある。Nさんがコンサート中にこらえきれず脱糞するという悲劇は避けたかった。だからおかずを分け合った。二人で来た利点を生かしたかったというのもある。
・ココに来たら一度、麻婆豆腐と水餃子を一緒に頼んでみてほしい。水餃子を麻婆豆腐に浸して食う。一口食ったら再び麻婆豆腐にどっぷりくぐらせてから食う。たまらない。抜群の相性。楊といえば汁なし担担麺が有名だが、3号店で大体いつも調理を担っている料理人さんは汁なし担担麺の作成がそれほど上手ではない。お目当てが汁なし担担麺なら他の店舗に行った方がいい。
・喫茶店フラミンゴでビールを飲むという案も考えたが、原宿の喫茶カメリアを覗いてみることに。つばきファクトリーのメンバーさんたちが考案した飲み物が頼める、期間限定のカフェである。
・原宿駅。竹下通りを抜ける。かつてはココに娯楽堂チケット館があった。便利だったので、閉店は惜しい。名物といってもいい、服か何かを売りつけるために点在する黒人たち。彼らはどこから来てなぜココでこんなことをやっているのか。新しく出来たっぽい何かの店に大行列が出来ている。新大久保で四時間待ちのタピオカ店だという声が聞こえてくる。ラジカセを肩に乗せてモノスゴイ化粧と格好で熱唱しながら通り過ぎる、原宿を煮詰めたようなオジサン。
・情報量の多すぎる竹下通りを抜けると、道路を挟んで前に見えるのがNew Balanceの路面店。この間、行ってみたけど凄くよかった。足の計測から始まる。知識のある青年による丁寧な接客。ここでスニーカーを買えば、後から足に合わなくて後悔することはまずあり得ないだろう。道路は渡らずに、右に曲がる。そのまままっすぐ。交差点を渡って数分。右に目的の建物があった。
Twitterの公式アカウントには、整理券の配布情報が載っていた。すぐには入れない。入れたとしても入るつもりはなかった。外観を眺めて、写真を撮る。狭い入り口を除いて外から見えない。窓もない。利用者の姿を一般のお客様に晒さなくて済むのは景観上、好ましい。入り口付近から中を窺う。狭い上にオタクさんで満員。居心地が悪そう。
・Nさんと一緒でなければ冷やかしにも来なかっただろう。ココでしか買えない限定写真? そこまでの物欲はない。メンバーさんの考えた飲み物? どれもこれも砂糖まみれじゃないか。集団の主な支持層である中高年男性たちを殺しに来ている。食いモンもワック、よくて平均的と決まっている。ナポリタンは私が作った方が絶対にうまい。死ぬまで限られている食事回数。こんなのに貴重な枠を使うわけにはいかない。
・喫茶店というのは私にとってコーヒーを飲んでゆっくり本を読んだりブログを書いたり誰かと歓談したりする場所だ。
・まだ時間に余裕はあるが、Nさんは特に見たいところもないということなので、新木場に向かう。
・午前はコメダで労働をしていた私だが、午後もちょくちょく会社のiPhoneでメールを確認する。
・新木場に行くのはNさんだけでなく私も初めてだ。この地区について私が知っているのは今日つばきファクトリーがコンサートを行う新木場STUDIO COASTが『フリースタイル・ダンジョン』の収録会場であるというくらいだ。
・昨日、自分のfavologを新木場で検索してみたところ、牛丼屋しかないというtweetが出てきた。とはいっても東京都だ。それなりに栄えているのだろう。そう高を括っていた。
・それは大きな間違いだった。駅のすぐ前にコンビニ、コメダ、ラーメン屋、その他いくつかのお店があったが、それで終わりだった。会場方面に歩くと、倉庫なのか何なんか、ちゃんと見ていないので分からないが、複数の会社の建物がそびえたっていた。生活感の薄い街だ。たしか何かのセミナーで流通センター駅に来たことがあるが、そこもこんな感じだった気がする。
・16時過ぎに新木場STUDIO COAST前に到着。グッズ売り場。まったく並んでいない。相当、並ぶんじゃないかと私は予想していたが、完全に外れた。日替わり写真にあたる商品が後から通販でも買えることが前日に分かったので、わざわざ並んでまで買う理由はなかった。小野瑞歩さんのA5写真2枚組1,000円、2L写真2枚組1,000、コレクション生写真500円を2枚購入。コレクション生写真の中身は一枚が山岸理子さんと、もう一枚が小野さん含む三名の集合(書き込みなし)。
・書き込みのないコレクション生写真、やめてくれ。書き込みにこそ価値がある。
・新木場駅前には座る場所がそれなりにあるのでストアル(ストリートでアルコホールを行為)には向いている。
・ファミリー・マートでお酒を調達。Nさんはたしかフォーナインだった。私はトリス・ハイボール濃いめ350ml。同じのをもう一缶追加して飲み干すと、アルコホールが効いているのを実感できた。
俺は何をやっているんだとか、そういう思いを打ち消すためにアルコールを入れるんですよ。そういう感じのことをNさんが言っていたのがとても印象に残っている。
・17時半開場、18時半開演。
・17時半頃にストリート・アルコホールを終了し、会場に戻る。
・冬なのに背中に大きく山岸理子さんの画像を貼り付けた緑の自作Tシャツ一枚で歩く、体型のだらしない男性。
・今日も大宮ナンバーで駆け付けたアンオフィシャル・フォトグラフ・ディーラー。興奮するNさん。最近では名古屋に彼らが現れなくなっているのだという。いつものように食い入るように選ぶ。
・私の整理番号が433番。Nさんの番号はたしか私の倍くらいだった。待つ場所が違うので、別れる。
・番号の塊ごとに区切られた待機場所は圧倒される密集度合いだったが、入場は円滑に進んだ。あんまり厳密に番号をチェックしていなかったので、ごまかして先に潜り込むことも可能だったかもしれない。まあそんなことをする奴はほとんどいないだろうけど。
・18時過ぎ、会場内。思ったよりも埋まっていない。サブ・ステージ周囲左側の6列目くらい。なかなか観やすそうだ。思ったよりもいい場所を取れた。
・トリス・ハイボール濃いめ700mlの効果で、外で入場を待っている間も、中で開演を待っている間も、ずーっと気持ちがよかった。公演中に尿意にも襲われなかったので、最適な飲酒量だった。
・背中の首付近に初恋と印字されたTシャツ(2018年春ツアーのグッズ)をまとって開演に備える紳士たち。
・つばきファクトリーの単独公演では最大規模の会場。
・今日のつばきファクトリーは、これまで私が観てきた彼女たちの中で最もカッコよく、可愛く、頼もしく、キラキラしていた。二年前とも、一年前とも、明らかに違う。
・デビューの記念日だからめでたいとか、メンバーさんが感極まっているからこちらも釣られて感激してしまうとか、そういう祝賀的な要素による補正を抜きにして、私が最近入ったHello! Projectの公演の中でもトップ級にグルーヴのある空間だった。イントロがかかった瞬間にフロアがオオーってなる曲がいくつもあるのは並大抵のことではない。もちろん優れた楽曲をつばきファクトリーに割り振っている事務所の采配によるところは大きい。でもそれらの曲を自分たちのものにして、現場でヘッズがぶち上がる育て上げているのは紛れもなくつばきファクトリーの実力だ。
・今日のコンサートでは披露されなかったけどたとえば『就活センセーション』を私は初めて披露されたリリース・パーティのリハーサルから観ている。メンバーさんだけではなく、曲が育っていく過程も見ている。
・このブログで何度も書いているけど『今夜だけ浮かれたかった』はもう間違いなくポスト・つんくのHello! Projectを代表する楽曲の一つだ。私のお気に入りは断トツで『春恋歌』だったけど、最近ではこっちの方が聴く頻度が多くなった。
・『I Need You ~夜空の観覧車~』あたりで私はほぼ素面に戻った。セットリストを検索したところ22曲中の16曲目だったようだ。
・終盤のコメントで涙をこらえながらくそー! と悪態をつく谷本安美さんに、収録入ってるよと忠告する小野瑞歩さんが面白かった。
・『帰ろう レッツゴー!』ほどコンサートの最後にぴったりな曲はないんじゃないかと、初めて聴いたときから私は思っていた。前のツアーでなぜパフォームしなかったのかが不思議だった。イントロが流れた瞬間に、すべてが氷解した。今日のために取っておいたんだ。初披露のはずだが、まるで何年もつばきファクトリーの定番曲であり続けてきたかのように違和感がなかった。
・つばきファクトリーがメジャー・デビューを果たした日から、今日で二年たつ。
・つばきファクトリーの成長は目覚ましい。二年前の彼女たちの画像を見ると、こんなに幼かったっけと私は驚く。歌とかダンスがどうとかいう以前に、人間として、生物として成長している。
・それに比べたら私の成長は止まっている。もちろん脳が正常に働いているかぎりにおいて、新しいことを学び続けることは出来る。現に私は日常的にさまざまな本を読み続けている。最近では業務上の必要に迫られAccessを勉強している。習得は出来ると思う。でも、もうこの歳になると、出来ないものは出来ない。無理なモンは無理。そういう諦念がはっきりと確立している。それでいいんだと私は思っている。
・いい歳をした大人が(自分について語るときに)成長という言葉を使うのに私は薄気味悪さを感じる。成長したいからと言い残してフットボーラーは移籍する。いわゆる成長企業と呼ばれる会社の採用ページでは、成長している企業に入って自分も成長したかったなぞと社員がほざいている。私が感じる不快感の正体を、はっきりとは言語化することが出来ない。
・成長という言葉は、つばきファクトリーのメンバーさんのように、まだ生物的に成長している年代に使うべき言葉である。
・いい歳をした大人がすべきことは、彼女たちの成長を見守ることである。支持するメンバーさんの写真を買って、公演のチケットを買って、応援するべきなのである。Hello! Projectにお金と時間を注ぎ込む。それが大人の責任である。


併せて読みたい:つばきファクトリー ライブツアー2019春・爛漫 メジャーデビュー2周年スペシャル 新木場 STUDIO COAST

2019年3月3日日曜日

つばきファクトリー 5thシングル発売記念ミニライブ&握手会イベント(2019-02-21)

川崎への電車でNick Leesonさんの“Rogue Trader”を読む。巨額の損失を不正に隠し続けて英ベアリングズ銀行を破綻させた元従業員の手記。こんなに面白い本にはなかなか出会えない。はじめの数十ページは興味を持って読めても途中でしんどくなる本は山ほどある。三百ページ前後に渡って読者の興味を持続させるには主題の面白さでは不十分。文章そのものに強い魅力が必要。その点、“Rogue Trader”は最初からずっとスリリングでエンターテイニングだ。『私がベアリングズ銀行をつぶした』という題名で日本語版が出ている。2019年3月3日現在、アマゾンのマーケット・プレイスで安く買えるので、読んでみてほしい。私は同じ賃金労働者としてNick Leesonさんの苦悩が想像出来た。もっとも彼と私では身を置く業界、職種がまったく異なるし、何より労働の苛烈さでは比較にならない。Nick Leesonさんの職務はひたすらストレスフルでハイ・リスク。リターンもハイとはいえ、私はイヤだ。彼のような仕事をしていれば、平日に二日連続でつばきファクトリーを観に行くなんて発想そのものが浮かばないだろう。

私は投資銀行のトレーダーにはなれないが、投資銀行のトレーダーも私のような生活は送れない。激務は私の性に合わない。会社に入って最初の先輩と上司がハード・ワーカーだった。昼休みの時間でも働き続け、毎日22時過ぎまで会社に残っている人たちだった。私は、バリバリ働く彼らに憧れはしなかった。むしろ、こんなに経験豊富なのに残業をしまくるしか術がないのかというのが率直な感想だった。自分はそうなりたくはなかった。長時間の以前に、そもそも私は働きたいと心から思ったことが一度もない。毎日ゆっくり本でも読んでいたいというのが学生の頃から今に至るまで変わらない私の願いだ。無職を一年強やったことがあるが、その間も勤労意欲はわいてこなかった。経済的に持続不可能だったので再び職に就かざるを得なかった。ただ、あの生活をそのまま続けたかったとは言わない。無職は無職でつらい。

料理に塩は欠かせない(もちろん料理にもよる)が、入れすぎるとしょっぱすぎて食えたもんじゃないし、大量に摂取し続けると病気になる。死につながる。それと同じように、世の大多数の人間にとって労働なしで生活は成り立たない。自分が許容できる労働の強度はどの程度なのか? 現実的な落としどころを模索していかなくてはならない。現時点において私は、労働と収入と生活の好ましいバランスを実現できている。未来のことは分からない。

13時16分にクラブチッタ前に到着。誰も並んでいない。前回と同様に貼り出されているQRコードから予約ページに飛んで、購入申し込みを済ませてからメールで送られてくるQRコードをタワー・レコードの係員に見せる。先方がそれをタブレットで読み込むと手続きが完了する。良番来い、と頭の中で唱えながら箱から券を取る。一回目が425番、二回目が263番。うん。平凡。13時22分。うすい整形外科医院。週末に家の中で転んだときに何かに膝をぶつけたようで、歩くだけでも痛い。お昼の時間も休憩なく診察してくれるのはありがたかったが、一時間半くらい待った。“Rogue Trader”を読む。履いていたジーンズのダメージ箇所がちょうど患部だったのでそのまま先生に見せることが出来て便利だった。レントゲンを撮ってもらって、骨は折れておらず単なる打ち身であると分かった。丁寧な先生だった。お医者さんからかしこまりましたと初めて言われた。飲み薬と貼り薬。すぐ近くの薬局。薬が安くなるからお薬手帳を作らないかとしつこく言ってくる。うっせー馬鹿。15時6分、薬を飲んで湿布を貼る。コイン・ロッカーにカバンを預け得るために駅に戻る途中でスーツ姿のクソ野郎が話しかけてくる。あ、すいません。すいません。何ですか。ちょっといいですか? よくないです。何なのか知らないけど(ブログのネタになるから少し付き合ってみようかという考えが頭をよぎった)、私がそんなにカモっぽく見えたのか。職業に貴賤がないはずがない。貴がつばきファクトリー、賤があいつ。

一回目 16時集合 16時半開演

待機する人だかり。2月1日に比べて明らかに少ない。皆さん明日のコンサートに照準を合わせているのだろう。先に呼ばれている若い番号の保持者に有名おまいつが見あたらない。15時56分、アルビ兄さんが姿を見せる。青いスニーカー、黒いパンツ、THE NORTH FACEのhoodie(グレー)、ネックレス。15時59分、50番まで呼ばれる。16時3分、入場開始。16時6分、120番。16時11分、260番。ほとんどオッサン、という声が聞こえたので振り返る。通りすがりの三人組の男性で最も老けたオジサンがニヤニヤしながら発した言葉だった。16時12運、300番。16時17分、フロアで右6列目の位置を確保。もこの辺だった。番号(426番)の割に悪くない場所だ。大方入りきったはずの16時23分の時点で後ろを見ると空間にだいぶゆとりがある。これだけ空いているとあえて後方で観るのも楽しそうだ。

16時27分、アルビ兄さんが登壇。ジャンプの制限について説明。フックのみならずAメロ、Bメロで飛ぶとずっとぴょんぴょん飛ぶことになるので過度なジャンプ。これは会場側の要請ではなく、アップフロント・ワークスが主催するリリース・イベントでのローカル・ルール。自分が責任者。明日から始まるツアーでは(主催者が違うので)また別のルールが適用される。今日は▒▒▒▒(アルビ兄さんへの義理で伏せ字にする)のカメラが入っている。お客様の目線でつばきファクトリーのリリース・イベントを映すという企画。(公開されるまではTwitterで)つぶやかないで。

1.『初恋サンライズ
2.『雪のプラネタリウム』

一曲目で頬を緩めて小野瑞歩さんを見つめていると、俺は何をやっているんだ、コレでいいのか人生という疑問が頭に浮かんで、気持ちが折れそうになった。が、何とか持ち直した。サンライズ・ジャンプの度に左膝が痛む。アイドル・ワン・グランプリといって、くじで引いた台詞を誰が一番アイドルっぽく言えるかのコンテストが行われた。小野さんは、今日は一日、楽しかったね。でも、まだ帰りたくないな、的な台詞を引き当てた。言いながら照れている感じがよかった。意味をどこまで考えて言っているのだろうか。知りたいような、知りたくないような。

3.『ふわり、恋時計
4.『独り占め
5.『表面張力〜Surface Tension〜』

ふわり、恋時計』はゆったりした曲調でありながら緩急のあるダンスが見所。秋山眞緒さんのキレが際立つ。『表面張力〜Surface Tension〜』で絶対に見逃してはいけないのが、二回あるキック。たまたまポジショニングに恵まれ、小野さんの短パンからはみ出る黒いアンスコを確認できた。この一瞬だけで、川崎まで来たのが報われた。現場にはDVD、Blu-ray、YouTubeには絶対に映されない芸術がある。在宅では知ることが出来ない。文化人類学と同様に、この分野ではフィールド・ワークが大事なのである。

6.『三回目のデート神話

アルビ兄さん曰く、シングルのスペシャル盤が好評。初めの予定の倍になった。メンバーさんが現れる前にステージに仁王立ちするエスタシオン。11人。フットボール・チームのようだ。Jリーグの2019年シーズンは開幕間近だ。横浜F・マリノスの初戦は2月23日のガンバ大阪戦。DAZNに登録して観る。楽しみだ。

全員握手。 右から:

小野田紗栞さん
秋山眞緒さん
岸本ゆめのさん
山岸理子さん
小片リサさん
谷本安美さん
新沼希空さん
浅倉樹々さん
小野瑞歩さん

秋山さんには、ふわりのダンス、カッコよかったと申し上げた。それ以外は明日、行きますで統一した。岸本ゆめのさん(たぶん)が服、可愛いとおっしゃってくださった(私はEngineered Garmentsのスウェットシャツを着ていた)。私の発話内容をお聞きになっていたのだろう、新沼さんは私が何か申し上げる前に、明日待ってますとおっしゃってくださった。小野さんは、序盤はいなくて女性エリアの握手の途中から最後に合流した。ちょっとつらそうだった。いつもの彼女からすると五分咲きくらいの笑顔だった。▒▒▒▒の映像収録者も握手に参加していた(握手はせずメンバーさんを撮影していた)。剥がしはアルビ兄さんが担当していた。

前回みつけた良心的な中華料理店、観行雲。四川風豚肉とキャベツの辛みそ炒め(要は回鍋肉)定食。680円。前の方が味がよかった気がする。Spotifyに投下されたMC松島さんの新曲を聴く。パーティの序盤に急に襲ってきた自己嫌悪にも似た疑問で少し気分が落ちていたが『乳ギャング』のリリックがくだらなさすぎて、力が抜けて、どうでもよくなった。『もうみんなでmixiの頃に戻ろう』はそこはかとなくアンニュイで、口ずさまずにはいられないフックのメロディ。この二曲に何だか救われた。

二回目 18時半集合 19時開演

オツムがおかしそうなおまいつのオタクのオジサンが大勢。総勢何人かは数えていないが、一回目よりも待機者が増えている。18時32分、80番。18時35分、160番。18時36分、210番。18時37分、250番。263番だったが、一回目に425番で入った時よりも入場済みの人が多かった。18時39分、6列目の真ん中から少し右寄りの位置につく。私は右端に近い位置を取ることが多いので、こんなに中央に近いのは新鮮な気持ちだ。アルビ兄さんが、二回目も▒▒▒▒の録画者が参加していると明かす。私の5人くらい左にいた。横位置的にはそこがど真ん中だった。今ステージに張ってある青い幕はメジャー・デビューの日にディファ有明でかけた幕。あれから二年経つ。つばきファクトリーはこれだけ成長した。お前の人生は少しでも前進したのか? と誰かが私の脳内でささやいている気がした。お前と同期入社した奴らや友人たちの多くは子育てをしているぞ。いや、そんな声は聞こえない。きっと気のせいだ。

1.『ふわり、恋時計
2.『純情cm(センチメートル)

たしか一回目と同じくアイドル・ワン・グランプリをやったはずだが、内容については私のiPhoneのNotesに何にも残っていないし、何にも覚えていない。

3.『デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい
4.『可能性のコンチェルト』
5.『今夜だけ浮かれたかった

二回目は、一回目よりもずっと盛り上がった。単純に人が多かったのもあるし、『今夜だけ浮かれたかった』がキックされたのも大きい。この曲はもう、イントロが始まった瞬間から間違いなくヘッズがぶち上がる曲に育っている。

隣にいた二人組がやたらとノリがよくて、力を振り絞って楽しんでいるのが伝わってきた。私も感化された。今回のシングルをたくさん聴いてくださいねとメンバーさんが言うと、絶対聴きます! 何ならもう聴いてます! と片方が絶叫して、うるせえよともう片方が笑っていた。私も釣られて笑った。その人はこの調子でトーク中にしょっちゅう大声で返事をしていたんだけど、ユーモアがあったし、敬語だったし、イヤな感じがしなかった。それにしても、ココにいる人たちの99%はシングルを購入済みだと思うんだけど、この場で宣伝する意味はあるんだろうか? ショッピング・モールのような一般のお客様が通りがかるような場所だったら分かるけど、ココは閉鎖されたライブハウス(和製英語)だからね。

6.『三回目のデート神話

ステージからの距離は一回目と大差なかったが、今回の方が中央付近だった分、迫力があった。ただ背の高めな紳士が前にいたので、ステージ中央はあまり見えなかった。視界は一回目の方がよかった。ただ周囲の盛り上がりは今回の方がよくて、私も心おきなく声をd出して楽しむことが出来た。横よりも真ん中の近くにいた方がヘッズの熱を感じやすいようだ。

19時38分、ミニ・コンサート終わり。途中からhoodieを脱いだアルビ兄さん。暑いですね、でもそれがいいですね的なことを言っている。BILLABONGのロゴの下にHAWAIIと印字されているTシャツ。19時46分、メンバーさん再登場。

全員握手。右から:

小野瑞歩さん
岸本ゆめのさん
山岸理子さん
小野田紗栞さん
谷本安美さん
新沼希空さん
秋山眞緒さん
浅倉樹々さん
小片リサさん

私は小野さんに、今日たくさん寝てねと申し上げた。ちょっと間を置いてから、うん、寝る! と返してくださった。今日の彼女は本調子ではなさそうだったので、しっかり休んで明日に備えてほしい。私は20時2分に川崎駅のコイン・ロッカーからカバンを取り出して、家に帰った。明日はいよいよつばきファクトリーのメジャー・デビュー二周年を記念した大事なコンサートだ。