2019年12月31日火曜日

結 (2019-12-22)

ナカムラクリニックの院長ブログ。インターネットの宝。私が今いちばん熱心に読んでいるブログ。あなたも読みなさい。中村篤史先生は本物の知識人。本物の医者。最近この記事で知って面白かったのが、タンパク質レバレッジ仮説。
人間は無際限にバカバカ食べ続けるわけではない。栄養摂取量を規定する何らかの因子があるはずだ。そしてその因子こそ、脂肪でも炭水化物でも総エネルギー摂取量でもなく、タンパク質ではないか。
これが『The Protein-Leverage Hypothesis』である。
この仮説の正しさは、タンパク質を中心とする食生活(そう、糖質ではなくタンパク質が我々の主食であるべきなのだ。あなたも早く洗脳から脱するべきだ)を送っていると実感できる(※もっとも記事を色々と読むかぎり中村篤史先生は高タンパク質の食事をことさら推奨している訳ではなさそう)。今日の私がZepp Tokyoに入る前に近くにある広場のベンチで摂った昼食は
・ゆで卵×4個
・プロテイン・シェイク(グラスフェッド・ホエイ・プロテイン粉末+青汁+サイリウム・ハスク+水)
・プロテイン・バー(inバー プロテイン ベイクドビター 糖質40%オフ)
だった。大した量ではないのだが、ちょっとうんざりしてくる。高タンパクな食事は見た目よりもすぐお腹がいっぱいになる。

私は慢性的な疲労感に苛まれてHello! Projectの現場を楽しむのにも支障が出たのをきっかけに2018年の6月頃から食事や栄養に関するさまざまな本を読み漁ってきた。正解が一つという世界ではないことが分かった。何をどう食べるべきなのか、食べないべきなのかについて、考えられるほぼすべての主張が乱立している。たとえば朝食ひとつとってみてもしっかり食べるべき、少しでいいから食べるべき、食べないべきという立場が存在する。さまざまな情報に惑わされながら色々と試行錯誤してきたが、今の私は下記で落ち着きつつある:
・朝食を食べない16/8 diet(たとえば12時から20時という風に一日の8時間だけ何かを食べる。それ以外の時間は水、お茶、コーヒーのみ可)
・低糖質+高タンパク質+高脂肪

食事以外だと、
・HIIT (high intensity interval training)を週に2回(家の近くにたまたまコレが出来るジムが出来た)
・ビタミンやミネラル等のサプリメントを活用する
・夜は早めに寝る。入浴してから90分後に寝る。睡眠の質と量を確保する
等を実行し、健康管理に努めている。我々(コレを読んでいるあなたもそうだ)にはHello! Projectメンバーさんのように毒物(タピオカや糖質たっぷりの食事、お菓子)を常習的に身体に入れてスタイルと健康を保てる若さと免疫力は備わっていないのである。

今年の6月くらいからだったかな、私は一日三食で果物や玄米を毎日のように胃に入れていたら太ってきた。自分のサイズのはずのジーンズをインターネットで購入したところ、何かきついんだ。はじめは服がおかしいんじゃないかと思った…。徐々にこれはまずいんだと気付き、体脂肪の削減に本気を出すようになった。11月5日には21.7%だった体脂肪率は、
・11月21日に21.0%
・12月5日に20.3%
・12月28日に18.8%
と順調に下がっている(この約8週間で脂肪は2.4kg減った。筋肉量は変わらず)。体感的には食事の影響が最も大きい。もちろん、これで十分ではない。私の目標は15%以下を長期的に維持することである。私の体脂肪率が15%を切ったことは人生で一度もないかもしれない。元々、少年の頃から就職するまでずっと太っていたので。去年まで私は人が太るメカニズムやホルモンと栄養素の役割など何も知らなかった。学び始めると面白くて仕方がない。これからも勉強を続ける。知識は力である。

タンパク質をたっぷり平らげて…何の話だっけ? あ、そうそう。Zepp Tokyoね。Hello! Project研修生発表会。私はHello! Projectのゴールド・カード会員なんだけど、それのチケット先々行受付案内というのが初めて来たんだ。2018年7月22日(日)にゴールド・カードを受け取って以来、初めての特典らしい特典。先々行ってことは当然いい席が来るだろうから昼と夜の両方に申し込んだ。8列の通路席と、11列のど真ん中。実際に席はよかった。何で唐突に先々行案内を寄越してきたのか? 今思うと、最近の研修生発表会は売れ行きが悪いからだろうね。たしか前回だったかな、名古屋はチケットがかなり余っている的なことを関係者の誰か(先生の一人)が言っていた。で、その上、今回からはもうBEYOOOOONDSさんが出演しないからさ。チケット販売の苦戦が予想されていたんだろうなと。

開演前にご挨拶したTwitterの相互フォロワーさん(開演前の異常絶叫者の一人であることが判明。広本瑠璃さん支持者)は、二次流通で今日のチケットをゲトったらしい。最前で1万5,000円。BEYOOOOONDSさんが出演すると見越してチケットを獲得した人たちによる転売が続出し、値崩れしているんだって。タダであげますってTwitterに書いている人もいたらしくて。BEYOOOOONDSさんの追っかけさんたちは次からはもう申し込まないだろうから、研修生発表会はチケットの売り上げという点では厳しい時期に突入したんだろうな。そういえば3月のゴールド・カード先々行案内も来たよ。たしかつばきファクトリーのコンサートと被っているから申し込まないけど。3月は東京と大阪しかやらないんだって。名古屋公演は開催されず。ちょっとした事件だよね。まことさんが発表した日程は東京と大阪だけだった。大きなエーイングが起きてフロアはざわついた。私から言えるのはこれまでです、とまことさんは言った。(名古屋での発表ならともかく、東京でヘッズからここまでの反応が出るのもおかしな話なんだけどさ。いやお前ら東京で観られてるじゃんっていうね。)集客につながる起爆剤がないかぎりはもうしばらく名古屋ではやらないかもね。毎週火曜日に名古屋だけのイベントを開催するほどアップフロントさんに厚遇されてきたのに研修生発表会の撤退を招いてしまう、不甲斐ない愛知県民。

異常絶叫者と言えば、いつも先陣を切っていたいっちゃんいっちゃん連呼キチガイの紳士を今日は拝見しなかった。ストリートの噂ではHello! Projectの現場から足を洗い、地下の幼女集団に流れたらしい。

昼、夜と二公演観させてもらったけどさ。正直、研修生発表会はもうしばらくいいかなって。コレを言っちゃおしまいなんだけど、出演者たちが幼すぎる。前回と今回で12人だったかな、正確な数は覚えていないけど、新しい研修生さんが増えて、全体的に年齢がさらに大きく下がったんだ。小学生が何人もいる。初めて研修生発表会(生タマゴShow!)に足を踏み入れたときの戸惑い、背徳感を思い出した。昼公演では一つ前にいた髪が半分白い紳士がおのだかりんさん(11さい)で必死に飛び跳ねていた。その姿を後ろから見ていると、考えてしまう。私はココにいていいんだろうかって。このまま発表会に入り続けて新しい研修生さんたちの顔と名前が一致していけば愛着が生まれていくんだろうけど、そうなる前に手を引いた方がいい。

コンサートが楽しめなかったとか、そういうのではない。研修生ならではのがむしゃらさ、弾ける笑顔で張り切っている姿。毎度のことながら感心する。彼女たちの身体から抽出した何らかの成分でサプリメントを開発してほしい。アンチ・エイジングのために服用したい。iHerbで買えるようにしてほしい。顔と名前が一致する研修生さんだと石栗奏美さん、米村姫良々さん、為永幸音さん、中山夏月姫さん、金光留々さんあたりが印象に残った。特に米村姫良々さんは今の研修生さんだとエースだなと思った。顔のパーツのバランスがどんどん整ってきている感じがした。為永幸音さんはトークで自分が絡んでいないときでも大きく反応していて、見ていて飽きない。なお、金光留々さんは12月29日にHello! Project研修生からの脱退が発表された。この日は私が彼女を見る最後の姿となってしまった。マブさがずば抜けていた。容姿で団体をレップし得る存在だったので残念。

今日で確信したんだけど、私は研修生に目を光らせて次のオキニを見つけ徐々に小野瑞歩さんからその新しいオキニに移行していく気はまったくない。もちろん、いつか小野瑞歩さんはアイドルさんではなくなる。ステージに上がる人間ではなくなる。そうなったら、もう終わりでいいんだ。何が終わりなのか、そのときにならないと分からない。Hello! Projectをキレイさっぱり観なくなる、聴かなくなるということは考えづらい。でもHello! Projectに対する私のスタンスは大きく変わるだろう。現場に行く回数は間違いなく減る。既にその兆候はある。私は横浜F・マリノスの2020年の年間チケットを購入済みである。ただ、つばきファクトリーさんに対するコミットメントは今のところ緩めてはいない。春ツアーは24公演に申し込んだ。

夜公演の後、新橋へ。肉塊UNO虎ノ門店。Hello! Project支持者つながりの五人で忘年会。上質な肉を4,235円で好きなだけ食べられる。お店が糖質制限を推奨している。まさに私におあつらえむき。最高の店。独身異常男性会と銘打ちつつも実際には分別のあるまともな人しかいないつもりだったが、牧野真莉愛さんの写真集を通貨として他の人にお店の支払いを肩代わりしてもらい無銭で乗り切ろうとするガチで異常な青年が登場した。彼は初対面の私にその話を持ちかけた。私は所持していなかった唯一の作品である“Summer Days”+2月にドロップされる新作写真集+何らかのDVDマガジンを彼から受け取ることで支払いに了承した。オタクさん同士の会食には他にはない居心地のよさがある。こんないい歳になってからこのような人間関係を作れるのはありがたいことだ。Hello! ProjectさんとTwitterさんのおかげ。コースのうち数種類の肉が何度でもお代わり出来るのだが、思ったよりも早くお腹がいっぱいになってしまった。肉ばっかりそんなに食べられない。タンパク質レバレッジ仮説で説明できる。

2019年12月30日月曜日

JAPAN TOUR 2019 "SPECTRUM” (2019-12-15)

近くのテーブル。完全に中年紳士の見た目の人から完全に中年淑女の声が出ていて、認知的不協和で何度も見てしまった。オジサンのようなオバサン。オバサンのようなオジサン。どっちだ。おそらく前者。人間は壮年期以降、性ホルモンが低下し、男女の境目が曖昧になってくる。横浜の飲食店と言えば、読者諸兄は私がどこにいるかを分かってもらえると思う。万が一、分からなかったら当ブログの全記事を全文読破してからココに戻って来てほしい。この文をあなたが読んでいるということはお店の名前が分かっているということだからあえて書かない。そう、あのハンバーグ・ステーキ店だ。またかよって自分でも思うが、横浜に来てココに来ない手はない。10時59分に整理券をゲトッて、ダブル・ハンバーグ・ステーキが目の前に運ばれてきたのが12時半。同じ階のスタ・バでコーヒーを飲んで待った。食後にもコーヒーを飲んだ。

本当にこの席で正しいのか? こんな場所をいただいちゃっていいのか?不安になった。前日にセブン・イレブンさんで発券したチケットに記載された席は、1階C5列25番。C5って何だ。前にAブロックとBブロックがあるのか。ということはだいぶ後ろの方なのか。この間の清水公演がさ、S席なのに二階だったから、あんまり期待していなかった。ネットで座席を調べたらどうやら前から5列目? でも半信半疑だった。実際に席に着いた時点でさえ。だってめちゃくちゃいい席だったからね。上原ひろみさんの超絶的なピアノ演奏をこの距離で堪能できる機会なんて、もしかするともう二度とないかもしれない。いや、生きている間にもう一度、二度くらいはあると信じたい。築き上げる新時代(踏み尽くされた韻)。

横浜みなとみらい大ホール。みなとみらい駅に直結。近くのパシフィコ横浜には何度か来たことがある。℃-uteさんとか、モーニング娘。さんとかで。今日の会場は初めて。それもそのはず。会場の壁に貼ってある公演予定のチラシを見たらさ、クラシックとかそんなんばっか。入場時に配布されたアンケートには、今後さらに取り組んでみたい文化活動はどのようなことですかっていう設問があった。文化活動? まあとにかくアイドルさんのコンサートをやる箱とは毛色が違うんだよね。11月30日(土)に上原ひろみさんのツアーを観に行った静岡市清水文化会館マリナートさんにはJuice=Juiceさんのコンサートで来たこともあった

開演前にその予感はしていたけど、とにかく素晴らしい会場だった。優れた会場は、そこにいるだけでコンサートが始まる前からワクワクしてくる。そういうヴァイブスがある。上原ひろみさんも嬉しそうだった。曰くココには観客として来たことがある。是非うちでコンサートをと誘っていただいた。音響のよいホール。私とピアノの二人だけのコンサート。ピアノが喜んでいるのが分かる。今日はじめの音を出した時点でそれが分かった。期待できそうだねとピアノと話した。音が、こう…(手でカーヴを表す)。カーヴを描いてみなさんに届く感じで。(会場の音響については静岡市清水文化会館マリナートさんのときは何もおっしゃっていなかったんで、まあ…そういうことだよね。)あともうひとり重要なのが、と上原さんが挙げたのが、調律師のヨネザワさん。ピアニスト、ピアノ、調律師は、たとえるならばF1ドライバーとマシンと整備士のような関係。アルバムの調律はヨネザワさん。海外ではそれぞれの国の調律師さんにお願いしているので、アルバムの調律を聴けるのは日本ツアーだけ。

私の席は右側ブロックの通路席だった。上原さんが演奏中、お顔を上げて観客席をご覧になるとき、ちょうど角度的に私のあたりに視線が来る感じだった。だから気が抜けなかった。仏頂面でBGMを聞き流す受け身の観客ではいられなかった。自分がいてもいなくてもつつがなく同じコンサートが進行される、という感じがしないんだ。ちゃんと向こうのクリエイティヴィティにこっちがついて行けているかを試されている感じがするんだ。こっちの集中が切れると上原さんにバレる感じがするんだ。あらゆる興業は、演者と観客が一緒に作り上げるものだ。ジャズのコンサートというのは特にインプロヴィゼーション(即興)の比重が大きいので、こっちが適当な気持ちで聴いているとそれが演奏者さんに伝わって音楽に影響しかねない。自意識過剰だとあなたは笑うかもしれないが、誇張ではない。もちろん、観客は楽器を演奏しているわけではない。でも、アーティストさんのひらめきに気付いて、何かしらの反応(笑顔だったり、歓声だったり、身体を揺らすことだったり)を示すかどうか。それは奏でられる音楽がさらにグルーヴするか、さらに面白くなるかどうかの分岐点だと思う。Hello! Projectにたとえると、音楽そのものに握手会の要素があるというか。

こんな気持ち 初めて(つばきファクトリー、『初恋サンライズ』)

コンサートを観客として観ている、聴いているのではなく、自分が音楽になっている。音楽と自分の境界線が崩れている。コンサートの観客としてこれ以上に幸せな体験があるだろうか。凄まじかった。一生で観てきた中でも最高のコンサートの一つだった。別世界に連れて行かれた。途中で挟まれた20分の休憩時間中、本当に手が震えていた。これまで私は上原さんの最新アルバム“Spectrum”をいま一つ理解できなかったが、この横浜でのコンサート中、急に腑に落ちた感触があった。この難解なアルバムを私は理解したなんて大それたことを言うつもりはないが、少なくとも理解は進んだ。明らかにこれまでとは聞こえ方が違った。だいぶ時間がかかったが、この瞬間が訪れたことが本当に嬉しい。

15時開場、16時開演。18時27分に終演。この後、私は代々木に直行してつばきファクトリーさんのファンクラブ・イベントを観覧する予定だった。でもさ、もういいや。行くのをやめた。時間的には、上原さんのコンサートが終わるや否や小走りで駅に向かって何とか開演ギリギリ、もしくは少し遅れそうなくらいだった。そんなにすぐ気持ちを切り替えるのは無理だった。世界最高峰のピアニストによる絶品の演奏に打ちのめされ、ロビーでボーッとしていると10分くらい過ぎていた。ボーッとしすぎてまったく記憶がないのだが、なぜか蓋を閉めずに水のペットボトルをカバンにしまっていた(少ししか残っていなかったので無視できる程度の被害だったが)。とにかくこの体験は、今日中に別の何かで上書きしてはいけない。記憶をスポイルしたくない。この状態で何を聴いても耳汚しにしかならない。

誤解しないでくれ。つばきファクトリーさんを軽く見ているわけではない。数時間前まではファンクラブ・イベントに行く気満々だったよ。メンバーさんたちが着てくださるエッチなクリスマス衣装をこの目で観るのが楽しみだった。スナイパーのように双眼鏡でひたすら凝視したかった。お金を出してゲトったチケットを紙屑にするのは不本意だ。心残りがないと言えば嘘になる。でもさ、考えてみてくれよ。これだけ素晴らしい会場で、絶好の席で、人生にそう何度とないくらいのクオリティのコンサートを体験したすぐ後に、クソ会場(山野ホール)のクソ席(後ろから二列目)で、二流芸人さん(上々軍団さん)が司会のイベントを観に行くかよ? それも走って焦って向かって、開演ギリギリか開演後に客席に入ってさ。ペコペコしながら席に着いてさ。一生の思い出が台無しでしょ。いくらつばきファクトリーさんを優先するのが基本的な原則とは言っても、この上原ひろみさんのコンサートとつばきファクトリーさんのファンクラブ・イベント三部の一回とでは、さすがに重みが違いすぎる。上原ひろみさんは世界中を周っているのでそう頻繁に日本に来られるわけではない。(横浜でのコンサートは12年振りだという。12年前も来てくださった方? と上原さんが問いかけると数名が挙手。お互い一回り歳を取りましたが、お元気そうで何よりです、と言って笑いを誘っていた。)ソロ・アルバムは十年に一度作るというスタンス(実際に“Spectrum”は“Place to Be”以来、十年振りのソロ・アルバム)だから次の来日がソロのコンサートとは限らない。どちらかが昨日(土曜)だったらよかったんだけど。日程を恨むしかない。

帰ろう 帰ろう 思い出持って 帰ろう また会おう レッツゴー!(つばきファクトリー、『帰ろう レッツゴー!』)

(公演後に貼り出されていたセットリスト。清水のときに書いたように“Place to Be”は他の曲の即興の一部かと思っていた。あまりにもオリジナルとアレンジが違ったので。)

Hiromi
Japan Tour 2019
SPECTRUM

Kaleidoscope
Yellow Wurlizer Blues
Whiteover
MR.C.C.
Blackbird
Spectrum
-----------------------
Once in a Blue Moon
Place to Be
Rhapsody in Various Shades of Blue

Sepia Effect

2019年12月29日日曜日

Juice=Juice 稲場愛香バースデーイベント2019 (2019-12-13)

Jump to 稲場愛香さんが22歳になった日。いや、まだなってないのか。お誕生日はもう少し後だったもんね。何日かは覚えていないけど。今Googleで検索したら12月27日だって。去年もバースデー・イベントは早めにやっていたよね。年末はハロコンのリハーサルがあるからね。忙しいから当日付近にやるのは難しいんだろう。バースデー・イベントと銘打たれた公演に足を運びながら、稲場愛香さんが何歳になられるのかもよく分かっていないっていうね。まあ、そんなもんですよ。お誕生日パーティではない。あくまで演者さんが我々を楽しませてくださる公演の一つだからさ。実際。Hello! Projectのメンバーさんがソロで歌って踊るのを観られる貴重な機会。純粋にお誕生日を祝うというよりは、その側面が大きい。我々がメンバーさんにプレゼントを渡すとかもてなすとか、そういうのが主眼ではないから。

Jump to 肉塊UNO 虎ノ門店、2019年12月22日(日)。Hello! Project支持者つながりの五人で忘年会。そういえば、布面積で思い出したんですけどね。段原瑠々さんがいつも自分は布の少ない衣装をあてがわれるって嘆いていて。彼女はズボンの衣装が多いんですけど、この間、スカートで。そうしたら今回はズボンじゃなくてちゃんとスカートを履かせてもらって…的なことを言っていたんです。ズボンという衣装を着ているのではなく、スカートを脱がされているという認識でいたんだなって。そう思いながらズボンでステージに立っているって考えると、見方が変わってきますよね。

Jump to まだ誕生日が私にとって祝福(blessing)だった頃。二十代前半くらいまでかな。せいぜい。二十代の後半になってくると三十という数字が近づいてくるのがイヤだったのは覚えている。四十が近づいてきた今となっては増えていく年齢は重荷でしかない。呪い(curse)でしかない。迫り来る中高年という現実。どっしり構えられるほどの社会的地位を私は築いていない。年相応ではないんだ、一言で言うと。人生のフェーズが年齢に追いついていない。妻子がいて、一家を余裕で養えるほどの給料があって、という状態にあったら、おそらく自分の年齢の捉え方も違っていただろうと思う。(英語ではblessingとcurseはこのように対比して使う。Blessingだったものが今ではcurseになったというように。覚えておくといいよ。)

Jump to 2018年11月23日(金・祝)。私が稲場愛香さんに心を奪われた日。私がJuice=Juiceで最も支持するメンバーさんが宮崎由加さんではなくなった日。Jump to 2018年12月7日(金)。私が稲場愛香さんにますます心を奪われた日。恐くなった日。私がHello! Projectで最も支持するメンバーさんが小野瑞歩さんではなくなってしまうのではないかと危機感を覚えた日。あの勢いが続いていたら鞍替えしていてもおかしくなかった。それくらいに、ガツンとやられた。

Jump to 私がキライな職場。古い建物。効きすぎた暖房。モワッとした空気。隣の席で電話が鳴っても(あたかも業務に集中しすぎて気付いていないかのような感じで)ほとんど出ない派遣異常中年女性。後ろを通ると獣の臭いがする派遣異常中年女性。いい人で仕事の知識も豊富なんだけどたまに体臭がきつい既婚中年男性。そして、私。そんな愉快な島で私は働いている。愉快じゃねえよ、全然。さらに最悪なのが、週の二日くらいは私のすぐ右に部長が座っている。常に私を監視している格好になる机の向き。全員の距離が近すぎる。西洋人寄りの私のパーソナル・スペースを侵害してくる。気分の悪い職場環境。午後休を取得して抜け出す。

Jump to 終演後のお見送り会。
稲場愛香さん:ありがとー
私:『大人の事情』よかったっす!
稲場愛香さん:よし!(ガッツ・ポーズ)

Jump to 山野ホールに向かう電車で読んだ、有馬岳彦さん(通称サムライ)の裁判レポート。イオンつくばのお店でミニカーを万引きしてからイオンつくば内のイベント・スペースでつばきファクトリーさんのrelease partyを観覧するなんて、出来るか、普通? 普通じゃないのは重々承知だが、それにしても、だ。Donald Goinesさんの小説だと、ヘロインをプッシャー(売人)から買うお金を捻出するために窃盗に走る登場人物がよく出てくる。そういうことなのかな。稲場愛香さんのバースデー・イベントと同じ日に裁判を受けるなんて、さすが、持っている。運命を感じる。稲場さんのイベントを完全に食った(そんとき初めて出会ったブッダ バトルは俺が完全に食った by K DUB SHINEさん)。

参照:一人で行く有馬岳彦(サムライ)被告第一回公判in土浦 | モ娘(狼)板のスレッド |

Jump to 長引く稲場さんの衣装替え。トークでつなぐ上々軍団さん(案外おもしろかった)。ステージに戻った稲場さんによると、衣装にトラブルがあったので時間がかかったのだという。(ところで、この例のような形で使われるトラブルは和製英語だ。副島隆彦さんが『英文法の謎を解く』三部作のどれかで指摘したように、troubleというのは通常、警察沙汰を指す。)そもそもの話、稲場さんは衣装替えなどという野暮なことはしなくてよい。ただ一枚ずつ服を脱いでいけばそれで済むのである。Jump to 2019年8月25日(日)のHello! Projectコンサート。私は確信した。彼女は布の少ない衣装が似合う。もう二十歳を超えているのだから最終的に裸になっても何の問題もない。既存のアイドルの枠をビヨーンと超えてほしいのである。着エロでダンスするBlu-rayをリリースしてほしい。

Jump to 上々軍団さんの前座。客席で赤いペンライトを光らせる、根っからの善人たち。どうやら上々軍団さんのテーマ・カラーが赤らしい。二人組でテーマ・カラーもヘッタクレもあるかよ。いや、それ以前に上々軍団さんがテーマ・カラーを設定するな。Hello! Project支持者は乗っかるな。無視して本(Chuck Palahniukさんの“Invisible Monsters”)を読む私。『仲間』はまだ彼らの音楽活動を面白がる気持ちが私にもあった。あえてふざけてクサい歌を、まったく似つかわしくないオーディエンスに向けて熱唱するというジョークとして受け止めることが出来た。あのシングルにはカップリングにつばきファクトリーさんから数名が参加していて、千円を出して買う冗談としてはよく出来ていた。新作『悪友』にはそのユーモアは見る影もない。つばきファクトリーさんのリリースを11ヶ月も滞らせて(それと因果関係があるかは別として)歌手としての彼らに資源を割いているのが許容しがたい。

Jump to 稲場愛香さんの強い希望で実現したという、ダンス企画。ファンを四名、壇上に上げる。“Fiesta! Fiesta!”。一人、まったく関係のない動きをする紳士。何をやっているんだと突っ込みを受けて、いやあインドネシア体操をやっちゃいました…的なボケをぶっ込む。何度も。私としては昨年と同様、稲場さんが一人で踊るのをじっくりと鑑賞したかった。ファンと一緒に踊るだなんて事故にしかならないんだから、もうやらないでほしい。

Jump to バースデー・イベントの二部(19時45分)が開演し、通路から登場する稲場愛香さん。パッと空気が明るくなる。この人はやっぱり特別だ。本当に華がある。でも、ちょうど一年前の今頃の感覚は私の中から消え去っている。Juice=Juiceの中では稲場さんが一番好き。でもHello! Projectでは小野瑞歩さんが一番好き。その線はしっかりと引けている。それが確認できて、ホッとした。

※Jump toを連発して時系列をシャッフルさせるのはChuck Palahniukさんの“Invisible Monsters”の真似。実験的な小説なのは理解できたが、内容はよく理解できなかった。

2019年12月14日土曜日

つばきファクトリー 6thシングル発売記念 ミニライブ&握手会イベント (2019-12-12)

サテンにいる。隣で美容室の店長さんらしき人が、基本給20万円をスタッフに保証したら守られている感が出てしまっているので歩合にしたい的なことをオラついた口調で話し、スタッフらしき二人が聞いている。タバコを吸うために禁煙席から喫煙ゾーンに移動する店長さんをちらっと見たところあごヒゲを生やし上下グレーのスウェット・シャツとスウェット・パンツといういかにも粋がった田舎の若造という風情で、だらしなくダサかった。典型的なドン・キホーテさん愛好家。あとの二人も大概。埼玉だとこんなイモ野郎どもが美容室で働いているのか。先ほどコンビニで受け取った『日本人の給料はなぜこんなに安いのか』(坂口孝則さん)は開かず、私はブレンド・コーヒーを飲み、iPhoneでマリオ・カートをしばらくやってから退店。

鉄道会社によって、次の次の駅を知らせる英語音声が
1.The next stop after XXX will be YYY
の場合と
2.The next stop after XXX is YYY
の場合がある。私としては後者の方が英語としてしっくりくる。1.でも100%間違いではないと思うんだけど、聞く度にモヤモヤする。なぜならxxx駅の次がyyy駅なのは事実として決まっているからだ。Will beだとYYY駅以外になる可能性もあったけど今回はYYY駅になったという含みが出る気がするんだよな。日本語にすると1.はXXX駅の次はYYY駅になります、2.はXXX駅の次はYYY駅ですという具合だ。これで分かってもらえただろうか。2.を採用している副都心線で横浜へ。乗り換えて、川崎。の前に、ハングリー・タイガー。ダブル・ハンバーグ・ステーキのレギュラー・セット。パン・ライスなし(肉に付いているジャガイモ、ミックス・ベジタブル、インゲンだけで十分に糖質が入っている)。食後にホット・コーヒー。2,270円。

クラブ・チッタ。30分くらい並んで13時19分頃にパーティ参加券を手に入れた。一部が369番。もう少しマシな番号をくれ…と念じながら引いた二部が502番。3回中2回で最前をもらえる日もあれば、こういう日もある。私のように各部一枚だけという節度のある買い方をしていればコレが普通。各部何十枚も買うようなおまいつの紳士たちとは財力が違う。平日でも土日でも常に現場にいる彼らは全員ビジネス・オーナーかエンジェル投資家なのかな? せっかく会社を休んでココまで来ているんだ。もう少し買い足してマシな番号をゲトった方がいいんじゃないか。その考えが一瞬あたまをよぎる。列はそこまで長くない。が、やめておく。星乃珈琲店で彦星ブレンド。『日本人の給料はなぜこんなに安いのか』を読み終える。悪くはないが、普通の本。昔の坂口孝則さんの本にあった毒気と文芸性がない。

ハングリー・タイガーの匂いが髪に残っている。気になる(コンビニの後の髪の匂い 気になる 気になる 大好き)。手頃な施設があれば本当にシャワーを浴びたいくらいだった。せっかくおみずちゃんに会うというのに。

①16時集合 16時半開始

新曲『抱きしめられてみたい』の衣装で登場するつばきファクトリーさん。私がインターネットでこの衣装の画像を見たはじめの印象は、どてら?ちゃんちゃんこ?野暮ったい。そして何よりも露出が少なすぎる。お腹もワキもデコルテも出さないで何が衣装かと。実際に観て分かったのは、思ったよりも脚は見せてくださる。下にお召しになっているのが短い短パン(二重表現)なので、そこに注目すべきである。今日のパーティでは二部ともに『抱きしめられてみたい』が披露された。もう片方の『意識高い乙女のジレンマ』はまだお預けのようである。

信じられないほどのトークのつまらなさ。つばきファクトリーさんを贔屓目で見ている私でさえこう思ったんだから、相当だよ。浅倉樹々さん以外の8名がきのこの山派とたけのこの里派に分かれる。その二つの違いが分からないという秋山眞緒さん。メンバーさんも我々も、マジかよっていう反応。きのこの山はなめらかなビスケットで、たけのこの里はサクサクしたクッキーで…と岸本ゆめのさんらが説明する。理解したのかは不明だがきのこの山派としてステージ左側(下手)に寄る秋山さん。彼女を除く7名は全員、たけのこの里派としてステージ右側(上手)に寄る。そこからすったもんだを経て、最後は4対4に分かれる。声を合わせて困ったなあ的な小芝居をする8人の美女たち。勝負が決まらなかったから樹々ちゃんに決めてもらおうという流れ。なぜかメイドさん風にということで、ワンワン、ニャンニャン、といったいくつかの言葉を浅倉さんが発してから我々にリピートさせる(私はメイド・カフェに行ったことがないから分からないんだけど、こんなのをやるの?)。浅倉さんの判定はたしかきのこの山。ご本人はたけのこの里の方がお好きらしい。この対決内容、その後の浅倉さんの言動。事前に仕込んでいたのは明らかだったが、何をやりたかったのか理解が出来なかった。後から回想していくと少し恐くなってくるくらいだ。たとえばの話、直後にBEYOOOOONDSさんの『きのこたけのこ大戦記』を歌うのであれば理解できた(グループが違うし新曲だから現実には考えにくいが)。もちろんアイドルさんに巧みな話芸を求めるのがお門違いなのは百も承知。しかし今日のrelease party一部のトークはこれまでに記憶がないくらいにひどかった。いや、どうなんだろう。もしかして普段からこんなモンなんだったんだろうか? 洗脳が解けてつまらないトークを愛でることが出来なくなったのだろうか? 私は我に帰った。私はわざわざ会社を休んで、川崎まで来て、これを聞きに来ているのか? セットリストもピンと来なかった。

握手順番

山岸理子さん
小片リサさん
新沼希空さん
谷本安美さん
浅倉樹々さん
小野瑞歩さん
小野田紗栞さん
秋山眞緒さん

小野さんに髪型…可愛いですと言ったらたぶん可愛いですの部分だけが伝わった(そっちの方が本意だが)。おー、と少し驚いた感じの顔をしてからありがとうと返してくださった。

平日のこの時間、そして二日前に池袋でrelease partyをやったばかりというタイミングも関係しているのか、369番だったのに右端付近の6列目くらいに立つことが出来た。後ろ半分はスカスカ。前説のアルビ兄さん(いつもに比べて覇気がなかった。黒の半袖BILLABONG Tシャツに黒のロング・パンツ、NIKE AIRのスニーカー)も、こんな時間なんで広大なスペースがありますと客入りに触れていた。二部はさすがに人が増えるだろうが、もしスペースに余裕があるようであれば後方で跳びまくるのもありかもしれない。

安価で味もまあまあな中華料理店、観行雲。2ちゃんねるのJuice=Juiceの現場で有名(迷惑)なヲタについて語るスレで某メンバーさんのTOとしてテンプレート入りを果たした紳士と夕食。氏はつばきファクトリーさんだと小片リサさんを支持している。さっき食事は済ませたと言っていたのに定食を平らげていた。過剰なインスリン分泌による健康への影響が心配である。私は1,000円の晩酌セット的なやつ。ハイボール、豚モツ炒め、イカゲソの唐揚げ。ハイボールが薄すぎる。少なすぎる。ジュース、もう一杯。一部の様子を見るかぎり少し酔わないと二部も楽しむのは難しそうだ。白酒はありますかとお店の人に聞くと(メニューにはなかった)、一杯だけなら提供できるというのでいただいた(常連さんからどうしても飲みたいという要望を受け一本だけ仕入れていた残りがあったらしい)。五粮醇という銘柄。500円。アルコール45度。食事を共にした紳士が某メンバーさん(TO認定されているのとは別のメンバーさん)の握手券を9万円ぶん購入したという話を聞きながら51,100円の横浜F・マリノス年間チケット(20試合観戦可能)を注文した。自分が分別のある買い物をするまともな人間に思えた。

②18時半集合 19時開始

45度の白酒が私に与えた軽い酔いは、二部のトークで完全に醒めた。コレを面白がるにはあと2ショットは必要だった。相変わらずコントをやりたいのか何をやりたいのか不明瞭な時間だったが、一部に比べて興味深い情報は得られた。お題は、目玉焼きにかけるのは醤油かソースか。岸本ゆめのさんだけがソース派。曰くマヨネーズをかけるけどこの二択だったらソースに当てはまると思った。目玉焼きにさらさらしたものをかけるのがイヤ。その他に分かったこととして、
・秋山眞緒さんは目玉焼きを食べない
・小野瑞歩さんは目玉焼きの白身に切り込みを入れて醤油を染み込ませる
・谷本安美さんは目玉焼きの黄身に醤油を入れる
・浅倉樹々さんの家は目玉焼きにソースをかける
アイドルさんがたまに発する、こういう生活感のある情報が私は大好きだ。何時に寝て何時に起きたとかさ。2月、3月に何回か小野さんと握手させていただくけど、そういう話を聞きたいな。

お酒の効果は消えてしまったが、それでも二部の方が楽しかった。セットリストが圧倒的によかった。まず一曲目が私がつばきファクトリーで一番か二番目に好きなことで知られる『春恋歌』だったし、『私がオバさんになっても』もキックされたし。もう一つの理由は何といっても、いちばん後ろで観たから。私が502番でフロアに入った時点で369番で一部に入ったときよりも1.5倍くらい埋まっていたんで、グッドなポジションをゲトれる可能性は既になくなっていた。まだ空きがあったいちばん後ろの壁沿いを確保。ココなら誰の邪魔になる心配もない。それに来年からHello! Projectのすべての現場でジャンプが禁止される。自由に跳べる最後の機会かもしれない。跳び納め。なおHello! Projectのコンサートで跳ぶことに関しては賛否があるが、跳ぶ行為そのものは骨の健康によいので、別の形で続けるべきである。フットボール・クラブのサポーターとしてゴール裏で跳ぶのもよし、ジムで何らかのトレーニングを行うのもよし。

つばきファクトリーさんをチームに分けてのトーク&握手会の告知。谷本安美さんと新沼希空さんの二人組が、おれらマブダチだろ?というチーム名。私たちとマブダチになりにきてくださいという旨のことを新沼さんがおっしゃるが、正直者だらけのヘッズはほぼ無反応。(反応が)薄っ…と思わず新沼さんは笑っていた。そりゃそうだ。我々が新沼希空さん、谷本安美さんとマブダチになれるわけがない。一般女性のマブダチがいないのは言うまでもないとして、一般男性の友人でさえ多くはないのである。

パーティ本編後に出てきたアルビ兄さんによると、浅倉樹々さんが参加する曲が一部では一曲だったのを二部では二曲に増やしたらしい。私は言われるまでまったく気付かなかったので、唖然とした。たしかに浅倉さんが参加している曲としていない曲があるなくらいには思っていたけど、小野瑞歩さんだけを集中して観ていたので。小野さんがほとんど見えない位置にいるとき以外は他のメンバーさんは間接視野でしか見ていなかった。申し訳ない気持ちになったが、仕方がない。

出過ぎたウェイスト・ラインが丸分かりな上にB地区が浮き出たPSVアイントホーフェンのTシャツで握手列に並ぶ紳士。腹をすぐに引っ込めるのは難しいがせめてB地区は何とかしろや。Tシャツの下に一枚着ろ。それともわざとアイドルさんに見せるためにそうしてんのか。そう考えると私も見せたくなってきたぞ。いや冗談だよ。

握手順番

岸本ゆめのさん
新沼希空さん
小野瑞歩さん
谷本安美さん
秋山眞緒さん
小片リサさん
山岸理子さん
小野田紗栞さん
浅倉樹々さん

春恋歌』嬉しかった(もしくはよかった)と全員にお伝えした。新沼さんはそれなと返してくださった。小野さんは、ね…9人でのパフォーマンスで…と個別握手会のような調子で話し始めてくれたが当然ながらそこで次に流れざるを得なかった。小野さんのご返答で、さっきアルビ兄さんが言っていた浅倉樹々さんが参加したもう一曲が『春恋歌』であったことを私は知った(もう一曲は一部と共通で『抱きしめられてみたい』)。小片さんのありがとうが(もちろんご本人にその意図はないとは思うが)こちらを蔑むような冷淡な感じに聞こえて、そういうの(どういうの?)が好きな人は興奮するんじゃないかと思った。最後の浅倉さんに笑顔でありがとうございますをいただいて出口に向かいながら、私は少しゾッとした。たまたま浅倉さんが参加した曲だったからよかったものの、もし彼女不在の曲について知らずに同じことを言っていたら…。私は単純に好きな曲なので『春恋歌』が嬉しかったのだが、文脈的に9人が揃ったのを観られてよかったという意味が付加される言葉になっていたことに後で気付いた。

2019年12月4日水曜日

JAPAN TOUR 2019 "SPECTRUM” (2019-11-30)

体内時計の調整に重要な役割を果たすホルモン、メラトニン。15歳の若年者に比べて50-60歳では生産量が約半減。高齢者が熟睡しづらく早起きで、昼と夜の違いがない平坦な生活になる原因。メラトニン生産量の減少を防ぐには昼間に太陽の光を浴び、夜は明るい光を避ける(参照:古谷彰子、柴田重信、『時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則』)。休日の早朝、ストリートに出ると老紳士、老淑女たちが犬を散歩させている。通勤や通学から解放された現役世代がいないので、老人たちの姿は平日よりも目立つ。老人たち、と書くとまるで私が若者の側に属しているようだが、実際には若者でもない。若者と老人の中間である。加齢に伴うさまざまな心身の変調は、私にとっては他人事ではなくなりつつある。若者や老人といったカテゴリ間の移動はデジタルではない。一年一年、一日一日、一秒一秒、誰しもが少しずつ老化している。メラトニンが生産される量も少しずつ減っていく。私は3週間前からメラトニンのサプリメントを飲み始めた。今のところハッキリした効果は実感していない。そもそも不眠に悩まされていたわけではないのだが。ただ安い(私が飲んでいるのは60日分で400円しない)のでしばらくは続けてみるつもり。日本では製造・販売が認められていないが、個人での輸入は可能。iHerbさんで買える。最近はコエンザイムQ10のサプリメント(DR. MERCOLA LIPOSOMAL CoQ10)を一粒(100mg)昼食後に摂取したところ、寝ても取れなかったしんどさが翌日には解消した。もうそういう世代になってきた。あなたもそうだ。強がるなよ。セブン・イレブンでホット・コーヒーを三つも淹れる白髪の老紳士に若干イラつく。アイス・コーヒー(R)を淹れ、飲みながら駅へ。コレが朝の日課になっている。『ニッポンノD・N・A!』を聴いていたら、岡村美波と大人のみんなにで韻を踏んでいることに気付き感動した。作詞者(野沢トオルさん)が意図していたかどうかは分からない。偶然の可能性が高い。

土曜日。私が早く起きて平日と変わらない時間に家を出たのはメラトニンが減少しているからではない。静岡県の清水に上原ひろみさんのコンサートを観に行くためだ。開演時間の17時に間に合うだけなら朝に出る必要はない。去年の4月に訪問してから忘れられないリアルな店、久松さんでまぐろをいただきたい。それも昼と夜の両方。そして新幹線にムダ金を落としたくない。在来線を利用する。だからこの時間に家を出る必要があった。JR東海道。車窓から見える富士山。窓に張り付いて見ているのは私くらい。地元民たちには日常の風景なので『マジ興味ねぇ』(DJ OASIS feat. K DUB SHINE)のも当然。合計で3時間以上、電車に乗ったが、私は一度も座らなかった。具合が悪いか立ち仕事を終えた後でもないのに電車で席に着きたがる人は、おそらく身体が歪んでいる。整体に通った方がよい。座ってばかりの生活は人間の本来の姿ではない。The Pharcydeさんの“Humboldt Beginnings”を聴く。私はこのドープなグループをJ Dillaさんの“Jay Deelicious”で知った。11時35分に清水駅着。例によってPASMOでそのまま出られない。改札横で駅員さんに精算してもらう。久松さんに直行。給仕を務める老淑女はまだご健在だろうか。少し不安があったが、営業中の札を確認し扉を開けた先には安心する光景があった。海老のように背中の曲がった老淑女は心なしかに来たときよりもお元気そうに見えた。店主の紳士とのヒヤヒヤするコンビは相変わらず。まぐろづくし1,250円+税、たこぶつ500円+税。コレだよコレ、最高のまぐろずし。見た目の時点で既に絶品。久松さんがなければ今日の公演には申し込んでいなかった。清水を訪れたらここは必ず行かなくてはならない。むしろ久松さんに行くために清水に行く価値がある。清水港がすぐ側にあるという土地柄、まぐろを出すお店がいくつもある(私はまだ久松さんにしか行ったことがないが)にもかかわらず駅前のマクドナルドさんに行列を作る人々。

14時から大事な試合。明治安田生命J1リーグ第33節。川崎フロンターレさん対横浜F・マリノス。同時に行われるFC東京さん対浦和レッドダイヤモンズさんの結果によってはマリノスの優勝が決まる。なさそうなwi-fi(まず駅前にチェーン店のカフェすら見当たらない。マクドナルドにはあったかもね)。古めかしいサテンを発見。喫茶きょうばし。営業中。入る。ウインナーコーヒー500円。注文から15分ほどして運ばれてくる。こじゃれた食器。DAZNを起動する。
大変申し訳ございません
予期せぬ問題が発生しております。技術者チームが問題解決に向けて取り組んでおりますので、時間をおいて再度お試しください
65-000-500
映らない。アプリを再起動しても読み込み直しても変わらない。もうキック・オフ数分前。しばらくお待ち出来ないんだよこっちは。TwitterでDAZNで検索すると阿鼻叫喚だった。どの試合も観られなくなっているらしい。よりによって今日このタイミング。大迷惑。幸いにもマリノスの試合はたまたまDAZNのTwitterアカウントでも無料中継がされていた。そっちは観ることが出来た。助かった。NHKでもやっていたらしいが今はテレビを観られる環境ではない。前半をサテンで観た。仲川輝人さんのゴールで1-0。あまり長居しすぎるのも悪いので(客は私だけになっていたが)店を出る。FC東京さん対浦和レッドダイヤモンズさんは、山中亮輔さん(元マリノス)が打ったシュートを林彰洋さんが弾いたこぼれ球をマルティノスさん(元マリノス)が押し込んで浦和レッドダイヤモンズさんが先制、1-0でハーフタイムを迎えたようだ。後半だけのために別の店に入り直すのも何なので(どうせwi-fiもないだろうし)、コンサート会場である静岡市清水文化会館マリナート付近でウロウロしながら後半を観た。こっちは最終的に4-1でマリノスが完勝。ゴールが決まる度に、声を出すのを、飛び跳ねるのを抑えられなかった。向こうの試合はFC東京さんが追い付いて1-1で終了した。優勝チームが決定するのは来週の12月7日(土)に持ち越し。何という巡り合わせか、横浜F・マリノス対FC東京さんの直接対決。マリノスが3点差以内の負けまでならマリノスが優勝。FC東京さんが4点差以上で勝つとFC東京さんの優勝。15年ぶりとなるマリノスのリーグ優勝に向けて最高の状況が整った。チケット完売の日産スタジアム。私は歴史を目撃する準備が出来ている。

静岡市清水文化会館マリナートの入場列で試合終了を見届けた。開場時間は予定されていた16時から10分くらい遅れた。ツアーTシャツをゲトる。黒。Lサイズ。3,000円。一般的な男性用衣服の基準に比べて1サイズくらい小さい。Instagramだったか何かの画像で上原ひろみさんがMサイズを着用されていた。なかなかイカしたデザイン。白も欲しいくらい。Hello! Projectも見習ってほしい。背中にツアー日程を記すくらい基本でしょうが。S席とA席があって、私が購入したのはS席なんだけど、2階の2列目。ステージとの距離を感じる。どこまでがS席だったんだ。いちばん後ろは2階の13列目。そもそもA席は存在したのか? 私の右も左も、Hello! Projectの現場にいても違和感のないヴァイブスの中高年男性。同じ列の右端付近の席にすみませんを連発してわざわざ左から入る、要領の悪すぎる紳士。

上原ひろみさんの演奏に頭を切り替えるのが難しかった。私はまぐろとマリノスで満足してしまった。完全に。試合からもう何時間か空いていれば少しは違っていたかもしれないが、16時まであの試合があって、17時から上原さんのコンサートというのは気持ちを整えるのに十分ではなかった。マリノス優勝への希望でもう胸がいっぱいになっている。気もそぞろになってしまった。上原さんの演奏を聴いてはいるけど、集中できていなかった。夕食は何を食べようかという雑念まで浮かんで来た。しかしコンサートが進むにつれ、徐々にマインドフルな状態になっていった。ただ音楽を聴いているというよりは、徐々に無心になっていく、瞑想的な過程だった。この日、この場所でしか生まれない音楽を皆さんと追い求めていきたい、と上原さんは我々に語り掛けた。まさにそれこそが会場に足を運ぶ醍醐味である。特にジャズというジャンルでは曲そのものが変容する。同じ曲がまったく同じように演奏されるということは基本的に二度とない。後で音源化されるわけでもないので、本当にその場にいた人だけが味わうことを許される。絶対音感でもあれば後で頭の中で再現できるのだろうが、私のような凡人では一度聴いただけでは頭から消え去ってしまう。“Spectrum”のアルバム曲を中心としたセットリスト。私はアルバムに収録されたヴァージョンとの違いを楽しみながら生演奏に耳を澄ませていたが、じゃあどこがどう違ったのかと後になって説明することは出来ない。記憶力も、音楽の知識や語彙も不足している。印象に残っているのは前半の曲でしばらく同じ音を連打し続ける場面と、後半の曲のどれかで即興箇所に“Place to Be”が紛れ込んでいたこと。

私はアルバム“Spectrum”をまだ理解できていない。もっと聴き込まなければならない。上原ひろみさんの音楽はリリースを重ねる度に複雑で難しくなっていっている気がする。10年前のソロ・アルバム“Place to Be”と比べても“SPECTRUM”は展開が入り組んでいて、決してキャッチ―ではない。彼女の作品はどれも一、二回聴いてなるほどねって通り過ぎていい類の音楽ではない。はじめは尖っていて経歴を積むにつれ商業化され大衆に寄っていくというのは分かるんだけど、上原さんの場合はむしろ年月を経てどんどん尖っていっていると思う。我々がついて来られるのか試されている。“Spectrum”を実際に聴いてみてほしいんだけど(ストリーミングにある)、何かのコマーシャルに使いましょう的な分かりやすい曲は一つもないでしょ。

上原さんのトーク概要:三年ぶりの清水。港がすぐそこ。港で演奏をすることはそう多くない。前にあったのがノルウェー北部。平日の19時くらいからだった。地元メディアからの取材申し込み。受諾。終演後に楽屋で話すのかと思っていたら港に連れて行かれカニの船に乗せられた。夜10時くらいだったけど白夜で昼のようだった。カニを持たされてアイ・ラヴ・カニという感じで撮らされた。日本の常識が通用しない海外の珍道中。ここ(清水)ではそんなことはないでしょうけど…アイ・ラヴ・マグロみたいな。今日は近郊から来られた方も多いでしょうけど、魚介などは楽しまれましたか? 私とスタッフ一同はホタテ、アジ・フライ等をバック・ステージで楽しみました。/“Spectrum”は色をテーマにしたアルバム。“Whiteout”は雪の中で書いた。

上原ひろみさんは私の中で田村芽実さんと同じカテゴリー。才能と努力の塊。孤高の表現者。ただ食事に関してはそこまでストイックではなさそうだ。上原さんのInstagramを見るとオタク並の頻度でラーメンを召し上がっている。よくそれで全世界を飛び回り強度の高い公演をこなし続ける体力と集中力が持つものだ。もし上原さんが栄養の管理も徹底していたなら、彼女が産み落とす音楽は変わっていたのだろうか? 18時3分から20分の休憩。カーテン・コール後に一曲。19時21分に終演。夕食は再び久松さん。私が昼にも入ったのをまったく覚えている様子のない老淑女が、まぐろがおいしいですよと薦めてくる。まぐろづくし(特上)2,200円+税と焼酎のお湯割り。アジ・フライも食べたくてうずうずしたが、お腹の満たされ具合を冷静に判断し我慢。エラい。新幹線を使って帰った場合とカプセルに泊まって在来線で帰った場合で値段がほとんど変わらない。明日も休みだからゆっくりしていく。一年半前に利用した東静岡の時之栖 松之湯さんを再訪。ここはお風呂が素晴らしい。今日は久松さんのドープなまぐろ、そして何よりマリノスの優勝が懸かる試合が直前にあったという特殊な状況によって、コンサートよりもそれに付随する諸々が楽しかった。久松さんでまぐろを食べて時之栖 松之湯さんで一泊して帰るというパターンはコンサートがないときにまたやりたいくらいに気に入った(これを書きながら思ったが来年はアウェーの清水エスパルスさん戦を観に来るのもいいかもしれない)。何が目的なのか分からなくなってくるが、すべてを目的合理的に執り行うだけではつまらない。計画は必要だが、即興、逸脱、寄り道を楽しみたい。まるでジャズのように。