2016年1月11日月曜日

DANCING! SINGING! EXCITING! (2016-01-10)

旅行の日程を組むときのコツの一つが、いい宿を後の方に持ってくることだ。もちろん最高の宿に毎日とまれればそれに越したことはないだろうが、普通はお金を無尽蔵に使えるわけではない。その上、宿泊料の他にもお金はかかる。だから二つ以上のホテルを使う旅では、なるべく料金を抑えて泊まる日、少し奮発して贅沢を味わう日という風にメリハリを付けるのが現実的だ。そこで序盤にいい宿に泊まってしまうと、後から泊まるホテルの悪いところばかりが目についてしまう。最初に安いホテルに泊まって、後からいいホテルを使うと、値段の差はこういうところに表れるんだなと気付くことが出来るし、格上のサービスに感激することが出来る。

1月10日(日)17時半に開演した2016年の冬ハロコン“DANCING! SINGING! EXCITING!”を観に行った。本ハロコンの10公演目で、東京(中野サンプラザ)公演としては最後。私にとっては3回目で最後の参加であった。私が参加したのはまず1月4日(月)の夜公演で、1F16列。次が1月9日(土)の夜公演で、1F22列。今日は、1F4列。最初の二回はファンクラブで申し込んだが、今日のチケットは1月2日に原宿の娯楽道で買った。18,000円。金にモノを言わせて良席を手に入れた。後からいい宿に泊まった方が旅の満足度が高いという理論は、コンサートにも適用できる。つまり同じコンサートに複数回、足を運ぶ場合には、後にいい席で観た方がよい思い出になる。娯楽道で買い足すチケットを10日のにしたのはその理論を信じているからだ。

荷物検査を終えて階段を上りきると、DVD収録を行うとの但し書きが貼ってあった。今回、ファンクラブのエグゼキュティブパス2016(所謂エグゼ)というのに応募するつもりだ。そのためにはまずクレジットカードを作ってスペシャル会員というのにならないといけない。ファンクラブから郵送されてきたお知らせに申し込み時に必要と書いてあった届出印はなくした。会場内にスペシャル会員への移行を申し込める場所がある。申込用紙だけをもらって、銀行で届出印を変更してから申し込もうと思ったが、「届出印がないと出来ないんですよね?」と聞くとキャッシュカードがあれば出来るとのことだったので、その場で申し込みを済ませた。しかしこのエグゼキュティブパスというのを後から検索してみると毎年の定員が300人くらいで、2年連続で当選する人もいないらしい。今年は海外出張が多くなりそうなので、仮に当選したとしても恩恵に授かりきれないかもしれない。今回はまずスペシャル会員になるだけにしておいて、エグゼに申し込むのは次回にしようかな?

4列は、格別だった。席に着いただけで始まる前から新鮮な興奮があった。双眼鏡をカバンに入れていたが、いざ来てみるとこの距離で双眼鏡を使うのはさすがに変だという自制心が働いた。先日お話をさせていただいた“ももちの旦那さん”は中野サンプラザの0列(最前列)でも双眼鏡を使うと言っていたが私はそれが出来る境地に達していない。開演前にためしに双眼鏡越しにステージを覗いてみたが、近すぎて焦点が合わない。調整するのも面倒くさい。今日はDVD収録がある。曲に乗って声を出して棒を光らせて会場の熱を高めるのに貢献することに決めた。一つ前の記事で熱狂と双眼鏡でじっくり見ることのトレードオフについて書いた。良席だとそのトレードオフは発生しない。双眼鏡を用いなくてよいほど近いため、細部を見るのと身体を動かして声を出すのとを両立させることが出来るのである。問題なのは良席というのは滅多に当たるものではないし、非正規ルートで入手するにしてもしょっちゅう買えるような値段ではないということだ。

私の左に一つ席があって、その左が通路だった。そこは演者たちがステージを降りて真ん中の通路に降臨する際の通り道だった。モーニング娘。'16の皆さんが通ったときだったと思うがいい匂いがした。走り抜けていくので一人一人が見えるのは一瞬なのだが、いいものを見られた。

「ハロプロなう」(2016年になってなうというこの時代感覚がいいよね)という決められたお題に沿って話すセグメントの司会は、私がこれまでに観た2公演ともまことさんと飯窪さんだったが、今日はまことさんと嗣永さんだった。今日のお題は「調子に乗りすぎてやってしまった事」

船木「お友達がお泊まりに来て、お好み焼きを作った。キャベツが一つの半分で十分なところを調子に乗って一玉ぶん入れてしまって、ひっくり返すときにバラバラになってスクランブルエッグルのようになってしまった」
船木さんが「お友達がお泊まりに…」と言ったとき「おと」で頭韻を踏んできたと思ったし、その直後に「お好み焼き」と「おと、おと、おこ」という頭韻を畳みかけてくるあたりは天性のラッパー。「スクランブルエッグル」と言ったのも私は聞き逃さなかった。言い間違えだがこの言い間違え方に才能を感じる。

田口「私はJuice=Juiceの高木さんが好きだが、普段はあまり話すことが出来ない。ハロコンのときくらいしか会うことが出来ないので調子に乗ってたくさんしゃべっていたらタメ語になってしまった。高木さんは先輩なのに」
高木はマイクを持ったが話は振られず、何かを言うタイミングを逃した。
嗣永「田口は私にもタメ語を使ってきたことがある。急いで走っているときに肩がぶつかって『あ、ごめん』って言ってきた。レコード大賞の最優秀新人賞を取ると人って変わるんだなあって。おめでとうございますー」
手で顔を隠す田口。

まこと「舞ちゃんに聞きたい。今日は会場に64本の飲み物があったんですが、一つだけ茶色かった。あれは何?」
萩原「お茶です。舞、水を飲めないんです」
まこと「それはアレルギー? それとも嫌いなの?」
萩原「嫌いなんです」
嗣永が皮肉たっぷりに「あー℃-uteさんクラスになるとねえ(そういうわがままが通る)」と煽る。手を振って否定する℃-uteメンバーたち。

生田、何かを言って滑る。生田と似た空気を持っているという流れで話を振られた中西、「今までの人生で発した言葉が一度も受けたことがない」

まことが不意打ちでつばきファクトリー浅倉を指名する。すっかり油断していたでしょとまことに言い当てられて困る浅倉。何か話はあるかと聞かれて「ないですよ」と言って笑いを誘う。「芸能界、こういう急なパス来るよ」と嗣永。
考えた挙げ句、家でダンスの練習をしていたら愛犬のチャーリーを二回ふみつけてしまったというepisodeを披露し、会場は笑いに包まれる。「こういう話を聞きたかった」とまこと。

森戸「山木梨沙ちゃんが蛙を好きなんですけどリアルな蛙の靴下を履いていて、でもその日は片方だけ間違えて普通の靴下を履いていて、片方だけ蛙だったんです」
会場の反応が今一つのなか、話している最中から笑いをこらえきれない森戸。コメントを求められた梁川が「森戸さんのほんわかした感じが出ていて、滑るとか滑らないとかを超越した可愛さがありました」と先輩を立てる。
「このグループは後輩の方がちゃんとしゃべれるんです」と嗣永がきれいに落としたが、岡井が横槍を入れる。「桃ちゃんが仕込んだんでしょ? 正直に言いなさい」マイクを梁川に渡さず手で×を作る森戸。
「お手本として桃ちゃんが面白い話をしてよ。ハロプロのバラエティ担当として」と言う岡井を「最悪だな…」と睨みながら悪態をつく嗣永。
「新しいワンピースを着て街を歩いていたらみんなが私のことを見るから可愛いからだと思っていたらタグを付けていたままだった」という話を披露し、当然ながら会場はシーンとする。カントリー・ガールズ6人だけが大げさに笑い転げる。「お腹が痛い!」と言った後に「面白さの質が違う!」と稲場。この連携の取れた小芝居、嗣永桃子が率いるグループだけある。

嗣永桃子が回しているだけあって抜群に面白かったがDVD化される回でJuice=Juiceの出番がなかったのは残念だ。

昨日の公演を欠席した金澤朋子は冒頭には出場していたが、途中からいなくなった。笑顔がなかったのでおそらくきついのだろうと思ったが、いたのは最初の方だけだった。

℃-uteが履いているヒールの高さが他のグループと違う。℃-uteのヒールの高さはえげつない。これだけ前で見ると、そういうところが分かる。

スワヒリ語でクマモトは女性器を意味すると以前にTwitterで知った(厳密には「熱い女性器」らしい)。ハロプロに新加入したメンバーたちが自己紹介をするセグメントで、熊本(スワヒリ語のクマモトとは無関係)から来た上國料萌衣が出身地の方言で話した。「今はダンスも歌も出来なくて周りに迷惑をかけているがこれから頑張って追いつく」的なことを言った後に「みんな好きばい」と締めくくって喝采を浴びた。

最後の方で宮崎由加さんが宮崎と大きく印字されたピンクのTシャツを着ている私に気付いてくれてこちらを一瞬みてニコッと笑ってくれた、ような気がした。ような気がしたら、それはもう事実なのである。アイドルとはそういうものなのである。つまり宮崎由加さんが一番なのである。

天国で毎日、良席でハロコンを観られて、死んだらその天国に行けるのであれば、不安なく死ねる。むしろ死にたい。そう思いながら私は帰途についた。

2016年1月10日日曜日

DANCING! SINGING! EXCITING! (2016-01-09)

「今日は音源の話をしに来たわけじゃねえ 俺はバトルをしに来た」―GOLBY、戦極MC BATTLE第10章で「音源出してみな」と挑発してきたmol53に対して

ハロプロのコンサートでは熱狂するのが正しいのか、メンバーさんたちをじっくり観て彼女たちの歌声、衣装、身体、表情、踊り、仕草、言葉を目と耳に焼き付けるのが正しいのか。これは難しい問いである。どちらも正解だし、どちらも不正解である。熱狂派の立場からすると、コンサートというのは来場者たちが演者たち(+裏方)と一緒になって作り上げていくものなのである。我々は、演者たちが提供するサービスを一方的に享受する客ではない。盛り上げて、楽しい空間にする責任がある。家でBlu-rayを観ているのとは違うのだ。一方のじっくり観る派からすると、普段はYouTube、テレビ、Blu-ray、DVD、写真で見ることの多いアイドルさんたちを生で観ることが出来るのがコンサートで得られる最大の喜びなのだ。彼女たちが一番かがやくのが、ステージで歌って踊っているときである。その姿を可能なかぎり鮮明に見たいし聴きたいのだ。ただ盛り上がるだけならアイドルの現場に来る必要はない。

双眼鏡という文明の利器と出会ってから私のコンサート鑑賞は変わった。それまでは一年にいちど当たるかどうかという良席でないと見えなかった光景、気付けなかった細部が見えるようになった。ただ、双眼鏡を使えば使うほど、ペンライトや手を振ったり声を出したり身体を動かしたりするのは難しくなる。双眼鏡を使う際には両手を使う上に、拡大するということはその分だけ映像がぶれやすいのでなるべく身体が動かないように固定させないといけないからだ。一方で、音楽に乗って身体を動かし声を出す能動的なスタイルを取れば取るほど双眼鏡を使うのは難しくなる。両立は難しい。「お堅い物理学/の文献/の文面/読みながら奮い立つ/硬いブツ磨く/ようなまったく相反する行為」(REAL STYLAの1st album『爆弾発言』の4曲目“R.S.”の三善/善三バースより)なのである。

世の中の問題の多くがそうであるように、こっちが正しい、こっちは間違っていると簡単に決めつけることは出来ない。私にとっては楽しいコンサート空間を作るのに寄与するのも、ハロプロのメンバーさんたちを自分なりの着眼点で観察するのも、同じように大事である。結局のところ、バランスだ。さじ加減をどうするかを、常に見定めていくことになるだろう。今日に関しては、双眼鏡をガンガン使うことにした。本当はここで声を出しているべきなんだよな…と後ろめたさを抱えて双眼鏡で見たくなかったし、本当は双眼鏡で見たいな…とモヤモヤしながらペンライトを振るのは避けたかった。

「今日はお祭り騒ぎをしに来たわけじゃねえ 俺はアイドルを観に来た」―誰かが「双眼鏡ばっか使ってんじゃねえ」とディスってきたらこう返す。そう決めたが、誰もディスって来なかった。とはいえ、さすがに『cha cha SING』や『アイアンハート』では声を出した。地蔵だったわけではない。私の席は22列だった。4列くらい後ろに“ももちの旦那さん”がいたが、挨拶はし損ねた。

その前に入場前の話をすると、14時過ぎのグッズ列は空いていた。10人くらいしか並んでいなかった。日替わり写真の宮崎さんと宮本さん各500円を買った。最初、日替わりの宮崎さんと言うと販売員さんが名前ですぐに分かるほどの熟練者ではなく手元のメモ帳を取り出して「Juice=Juiceの宮崎さんですね」と確認してきたので宮本さんのを注文するときには分かりやすいように「同じJuice=Juiceの、宮本さん」と伝えた。開演の17時半までに喫茶店に入ってブログを更新したかった。中野サンプラザに併設されている喫茶店は席がなさそうだった。ベローチェで190円のブレンドコーヒー。2時間ほど居座ってブログを書いた。ほぼ満員だった。すぐ両隣に人がいるpersonal spaceがほとんどない劣悪な環境だったが、追い出されなかっただけ運がよかった。池袋のベローチェで一度だけ出て行くように店員に言われたことがある。その店舗は長時間滞在に1時間半という基準を設けている。ともあれ無事にブログを投稿し、会場に入った。

「想像するだけでドキドキする事」
石田「スーパーの特売情報。人参が一本10円だったりとか。スーパーを2、3件ハシゴする」
岡井「何歳?」
石田「19です」
岡井「そんなに変わらないんだね。千聖21だから。そういうのを気にしだす年齢か」
飯窪「都内の安いスーパー情報をまとめて本を出したらどうですか? そうしたらお金が入ってくる」
石田「そういうのじゃないんだよ」
飯窪「すみません、思いっきり下衆なことを考えていました…」

嗣永「ハロプロのホームページに『…に関する重要なお知らせ』が来たとき」
岡井「一度、萩原舞ちゃんに関する大事なお知らせが出たことがあって、舞ちゃん私たちに言わずに…と思って開いたら、販売されていた写真に書いてあった文字がHAGIWAPA(はぎわぱ)になっていたという内容だった。発表の仕方を考えて欲しかった。ぜんぜん大事なお知らせじゃない。ただのおバカなお知らせ」
アイドルとしては完璧な間違いで可愛いと誰かが言うと「そう思ってくれたら嬉しいです」と岡井。

稲場「工藤さんのことが好きなので、一緒にどこかに出かけるのを想像するだけでドキドキする」
まことの振りで、この場でやってみようという流れに。稲場が設定と台詞を考案。工藤と稲場が腕を組んで、「今日は楽しかったよ愛香。次も会ってくれるかな」的なことを言う。「もちろんです~」と照れて崩れ落ちる稲場。「私のこと、好きですか?」「大好きだよ」的なやり取りもさせてもらってメロメロの稲場。
同じく工藤のファンであることで知られる羽賀がこれを見て嫉妬しているという感じの流れになる。
「愛香は(工藤さん大好きな)仲間なんです」と嫉妬を否定する羽賀。
「朱音が疲れたって言うから、何か言ってください」という雑な振りに困惑する工藤。工藤が「はがね」と言い間違えて台無しになった。(はがねと聞いて私は、P(ピー)さんの「友人が作った奇想天外でユーモラスなPRG【はがね】を実況プレイ!」動画を思い出した。)
一連の様子を見て、「女の人でも鼻の下が伸びるんですね」とまこと。
Twitterを見ていると、こういうのが好きな人が多い印象である。以前ちょっとだけ立ち読みした本に書いてあったがジャニーズのファンにもメンバーさん同士を想像でカップリングさせて楽しむ文化があるらしい。

まこと「こぶしファクトリーがつばきファクトリーに勝っているところは?」
和田「元気さ。楽屋がうるさい。声の大きい子がいる。こぶしが負けているのは女子力。肌が乾燥していてもそのままにしてしまう。マネージャーさんに肘や膝が白いと言われた。慌てて公演前にハンドクリームとボディクリームを塗った。見かねたマネージャーさんがハンドクリームを一つずつくれた」

・11:47のJuice=Juice公式Twitter accountで告知されたように金澤朋子が欠場していた。金澤がいないところは歌割りはもちろん他の人が埋めていたが、場位置に関しては金澤がいるはずの場所がぽっかり空いていた
・牧野真莉愛が英語詞の新曲“One and Only”の間奏で石田亜佑美と向き合うときの心底たのしそうな笑顔。別の曲で手を叩きながら客席に同じ動作をするように目で要求する場面の表情。端的に言うと、可愛い
・相川さん、ニットにSTABLE
・船木さん、スウェットパンツにBROOKLYN
・『アイアンハート』のintroの岡井アドリブは「えー? 何だよ しょうがないなあ アイアンハート」的な感じ
・“Magic of Love”で手を左右に振るときの宮本さんの動きの大きさ
・まこと「今日のトークテーマにもありましたが、ハロプロが皆さんをドキドキさせる存在でありたい」

終演後、いつもの場所を見るとアンオフィが店を出していたので立ち寄った。1月2日から始まったばかりのハロコンの写真がさっそく商品になっていた。宮崎さんのがあったので、買った。1,000円。最近はアマゾンで3,707円もしたThunderplugs PROという耳栓をしているのだが、付けたままアンオフィの人と取り引きが出来た。簡単な注文くらいなら出来るようになったので、慣れてくれば耳栓をしたままもう少し込み入った話も出来るようになるだろう。池袋西武の惣菜売り場にあるベトナム料理屋で200円引きになっていた焼きそば324円を買って家で電子レンジで少し温めて食った。それと桃のストレートジュース「桃の恵み」が晩飯。ジュースを絨毯にこぼして、うわあと叫んだ。

2016年1月9日土曜日

DANCING! SINGING! EXCITING! (2016-01-04)

昨晩は池袋「京華閣」でIと飯を食っていた。途中から気分が悪くなっていた。Iの発言に気分を害したのではない。会話は愉快だった。はじめは満腹感だと思っていたがどうも違った。帰途では軽い吐き気を催していた。酒が悪かったのか、牛のペニスが悪かったのか、食い過ぎたのか、原因は分からない。10時半くらいに冷蔵庫から「これでフルーツ10種類ヨーグルト フルーツミックス」(最近は「濃密ギリシャヨーグルト」よりもこっちだ)と干し芋(1キロで1,800円)を取り出して、朝と昼を兼ねた食事とした。部屋で昼過ぎまでだらだらした。

中野駅から中野サンプラザに向かう途中のいつもの場所にアンオフィが店を出していた。メリクリxJuicexBox時の宮崎さんの写真1,000円を買った。会場内のグッズ売場は比較的すいていて、階段の6-7割くらいまでの列が出来ていた。ハロプロ全体のDVD MAGAZINE VOL. 47(YouTubeで宣伝動画を観たところ珍しく面白そうな企画だった。48はいつもの雰囲気なので買わない)4,700円、つばきファクトリーの新曲『気高く咲き誇れ!』800円、日替わり写真の宮崎さんと宮本さん各500円を買った。時間を見ると16時前だった。開場が16時半、開演が17時半。公演は2時間半あるので、終わるのは20時。今日は正月休みの最終日だ。明日は仕事で早起きしないといけない。終演後はなるべく早く帰って寝たいので、入場前に飯を食うことにした。近くの商店街をうろうろして「李苑」という韓国料理屋を見つけた。土日祝日限定で17時までランチをやっているという。店に入ると客は私だけだった。もち豚の三点盛りランチ(塩、たれ、みそからみそを選択)880円と焼酎500円くらいを頼んだ。焼酎は味も香りもなかったので、これ水じゃないか…? 店の人が間違えて水を入れた? もしくは水でも分からないだろうと思って騙そうとしているのか? と疑心暗鬼になったが、隣の水を飲んでいた。焼酎には味も香りもあった。この店は気に入ったのでまた来よう。

会場に戻ると「チケットゆずってください」と書かれた紙と「チケットゆずります」と書かれた紙を掲げた紳士がお互いすぐ近くで立っていた。彼らは話して条件が折り合わなかったのだろうか? こういう光景はよく見る。不思議である。今回のハロコンはいつものファミリー席と一般席という区切りだけではなく、一般席がSS席、S席、A席の三種類に分かれている。ファンクラブの先行受付では等級を指定して申し込む形だったのだが、SS席を5公演ぶん申し込んですべて外れた。SS席に応募が集中したらしく、SS席以外の席は二次受付が行われた。そこでS席に2公演ぶん申し込んで、両方とも当選した。今日は1F16列49番というどちらかと言うといい席で、もう片方(9日の夜公演)は1F22列というあまりよくない席だった。10日のチケットを娯楽道で買い足した。

私が席に到着するのと同時に一つ左の紳士が席に着いた。計ったように同じタイミングだ。ちらっと見ると嗣永桃子さんのTシャツをお召しになっていた。横顔にどうも見覚えがあった。もしかして…と思ったが、確信は持てなかった。しかし数分後に彼が自分の髪を束ねてももち結びを作り始めた瞬間、疑いの余地はなくなった。こんなことをする方はこの世界に一人しかいない。Twitterでfollowして何百個ものtweetをふぁぼらせていただいている、あの方だ。最近テレビで嗣永桃子さんに握手会で求婚する姿が放映された、あの方だ。まさか彼とコンサートで連番することになるとは! はぐれメタルとの遭遇どころではない僥倖に、震えた。頃合いを見計らって話しかけてみると、やはりご本人で間違いなかった。気さくに会話に応じてくださった。

・双眼鏡は8倍。落として買い換えて、3代目くらい
・双眼鏡は中野サンプラザの0列(最前列)でも使う
・双眼鏡はライブハウスでも使う
・年間200-300現場
・妻からは後ろの方でないかぎり双眼鏡を使うなと言われている。中野サンプラザであれば三分の二より後ろであれば使ってよいと個別握手会で言われた

彼の隣でハロコンを鑑賞できたのは光栄であった。彼は双眼鏡を多用しながらも、音楽にはちゃんと乗って、声も出す。共感できる鑑賞スタイルだった。ペンライトを持っていなかった。たしかに双眼鏡を多用しているとペンライトは邪魔になる。

周りを見ると、そこそこ空席があった。1Fの後ろ半分は15%くらい空席だったんじゃないかな。私の右も、一つ前もその右も空いていた。だから見やすかった。

「ショックだったこと」
工藤「新曲の初回盤Bのジャケットに映っている顔が劇団ひとりさんに似ていると言われた」
飯窪「頑張っている姿がキモいねとスタッフに言われた」
宮本「80年代アイドルが好きなのだが、その話をしてもメンバーの反応が薄い。紅白で松田聖子さんがトリで郷ひろみさんがトップバッターだったじゃないですか。二人ともトリだったらよかったのに!」
まことに振られて松田聖子のステップと歌唱を実演する宮本。
田村「70年代アイドルが好き。私もメンバーと話が通じない。小柳ルミ子さんとか」
まことに振られて誰かの歌唱を実演する田村。
岡井「昔の曲を聴くのが好きだっていう人?(上の二人に加えてこぶし和田が手を挙げるが気付かず)カラオケ行こう! みんなも昔の曲を聴いて欲しいですよ。90年代の曲とか。音楽をやる人間として」
まことに振られてボウイを実演する岡井。中央にあるスピーカー?に足を乗せる。普段はこんなところに足を乗せちゃいけないんですと言って謝る。
突如として娘。佐藤が「おかさん、90年代ってまー生まれてないですよ」と言うが「私も生まれてないよ」という岡井の一言で会話が終了した。しかし岡井千聖は1994年生まれである。

今回もハロコンの恒例となった通路へのいわゆる降臨があった。私のいた16列は通路を挟んで4列目だったので、メンバーたちが通路に来たときにギリギリ見える位置だった。近くに降臨した研修生の一人が目を引いた。後から名前を調べたら小野瑞歩さんという人だった。

コンサートは大きく分けると、
1.グループ毎に新曲を披露する
2.メンバーをシャッフル編成して古い曲を歌う
3.グループ毎に他のグループの曲を歌う
という構成だった。

・昔の曲で聞き覚えのないのがいくつかあった。田村芽実と宮本佳林が歌った『デコボコセブンティーン』(2005)とか。ダブルユーの曲らしい。自分もまだまだファンとして浅いな。
・℃-uteがモーニング娘。の『泣いちゃうかも』をやってくれたのは嬉しかった。なぜなら『泣いちゃうかも』は私が初めて買ったモーニング娘。のCDで、この曲を好きだからだ。ただ歌い出しをはじめとして重要な箇所を萩原舞が歌っていて、歌唱の水準としては当時のモーニング娘。には達していなかった。

・℃-uteの『アイアンハート』前奏で岡井千聖がアドリブで何かを言うのが通例になっているが、今日は「いま緑のペンライトを持っている人、運がいいですよ! 私が夢に出てきます!」だった。ちょうどそのときに私のペンライトは電池残量が少なくなってピンクが光らなくなって赤になっていたので、緑に切り替えた。『アイアンハート』は歌詞の中身はともかくとして、よく聴いてみると面白い韻の踏み方をしている。
テンポよくずむ呼吸は
たくましくpumping, pumping
一度きりぎりあるこのイフ
すべてはlearning, learning
の部分で太字にしたあ行の一文字だけを合わせて、そこを強調して歌うことでリズムを作っている。

・こぶしファクトリーの『桜ナイトフィーバー』を初めて聴いたがいまいち好きになれなかった。

・モーニング娘。'16の『ENDLESS SKY』は歌詞がいいなと思った。「誰もが自由でいいはずなのに 生きてくルールに縛られてる」という文字がスクリーンに映し出され、メロディに合わせて聴くと何かハッとするものがあった。改めて歌詞をじっくり味わいながら聴いてみたい。

・モーニング娘。'16に関しては4月に一度コンサートを観に行くので、そのときに誰を推すかの見極めという視点でも見ていたが、決定的な答えは見つからなかった。牧野真莉愛さんではないかという仮説には至った。

・今日の公演では、アンジュルムに一番の勢いを感じた。こぶしファクトリーの『念には念』カバーでは本家よりもこぶしがあった。ねんねんねんねん…のときの田村芽実の身体の反り方にはびっくりした。身体の柔らかさ。

・カントリー・ガールズでは小関さんが目を引いた。生で見るのは昨年8月(約半年前)以来だが文字通り成長してきれいになってきている。と言ってもまだ13歳(14歳)なのか…。

・つばきファクトリーは歌声がまだか弱いと感じた。こぶしファクトリーとはだいぶ差が付いている。これからどう追い上げるか。

ハロコンはいつものように最高だった。贅沢で、特別な空間だ。あと2公演、観に行くのでしっかりと堪能したい。

2016年の正月休みが終わった。あっという間に過ぎ去ったように感じたが、実際に起きている時間が普段よりも短かったのでそれも当然である。