2021年5月29日土曜日

つばきファクトリー 2ndアルバム発売記念 ミニライブイベント (2021-05-27)

食とは何か? 働くためです。
食の必要を突き進めれば、労働に結びつきます。
人間を働かせるために、食は発展したのです。
食が消えれば、強制労働は消えるのは必然な流れです。
(山田鷹夫[編著]、『不食実践ノート』)

労働と消費は同じコインの裏表。誰かの消費は誰かの労働。それでも我々は労働を憎み、消費を愛する。消費者は比較をして商品やサービスを選ぶ。競争が激しければ激しいほどその商品やサービスの提供元は二つの相反する要求に応え続けることを強いられる。もっと安く、もっと質を高く。それは回り回って誰かの労働をもっと安く、もっときつくさせる。自分の労働を厭々やっている人でも、消費者としてふてくされた接客や対応を受けようものなら当然のように怒る。自分のことは棚に上げ、他人にはプロであることを要求する。自分は大して給料がよくないからこの程度でいいんだと(口に出すかは別にして)開き直るのに、他人に要求するときには相手の待遇のことなぞ殆ど考慮に入れない。

最低限の衣食住にかかる費用は別として、我々は労働の痛みを癒すために消費をしている。労働は鬱病と強く結びついている。労働で鬱病になるのは言うまでもないとして、労働をしていなければしていないで自己肯定感や社会との結びつきを失い(デュルケームさんの言うところのアノミー)鬱病になる。場合によっては自殺する。現代日本では大人になって労働経済に参加していなければ社会の一員として認められない。だから我々は就労していようがしていまいが、消費を通じて得られる快楽なしで生きていくのが難しい。労働あるいはそれがない苦しみを、他人の労働で和らげてやり過ごしている。もちろん労働が楽しくて仕方がないとか、生き甲斐だという人(そういう人は労働という言葉は使わない)も一部にはいる。食えている芸術家や、心からやりたいことがあって起業して成功している人はそうなのだろう。ただの会社員がそう思っていたら一種の洗脳(やりがい搾取)を受けている。そうじゃなかったら相対的に楽で高給な職にありついている。運良くババを引かなくて済んだだけの話。雇用市場や社内での立ち回りが器用なだけ。くだらない。どこかの誰かがそのしわ寄せを受けている。

労働と消費のスパイラル。就労第一という価値観。適応出来ない者に渡される鬱病と自殺への切符。大学を出て企業に就職した瞬間から私は罠にかかっている。いや、その前から消費者として手懐けられ、この構造に組み込まれてきた。私はここから一生、抜け出せる気がしない。本当は労働を憎むのなら消費も憎まないといけない。Juliet B. Schorさんが“The Overspent American”で書いていたように、消費によって何らかのステイタスを得られるという幻想を捨て、不要な消費と過剰な労働というサイクルから抜け出すのが、労働を愛せない人の目指すべき道だ。消費をすればするほど労働への依存が高まる。もし仮に人生で支出をゼロに出来るなら労働はしなくていい。それを突き詰めたのが山田鷹夫さん。食べないで生活する(不食)という境地を切り開いた。無人島に移住して不食を実践すれば働かなくて住む(『無人島、不食130日』)。

私が何とか精神を病み過ぎずに(軽度に病むことはたまにある)労働経済に踏みとどまっていられているのは、横浜F・マリノス、田村芽実さん、Hello! Projectさんといった存在のおかげだ。私が生きる目的といっていい。しかし彼らとて慈善事業ではなく商売。お金がなければ活動を続けられない。お金を払わなければ試合や舞台、コンサートを観ることは出来ない。お金を得るためには労働を続けないといけない。

私は基本的に平穏で恵まれた環境にいるが、楽しい、ワクワクする、面白いといったポジティヴな感情を労働から得ることは皆無と言っていい。特に最近はそうだ。我慢するのが職務のようなものだ。何日か前にストレスで胃腸に異変をきたし、食欲が減退し、下痢になった。検索すると過敏性腸症候群というやつっぽい。私は元々ストレスにはさほど強くない。最近はそれを発散させるのも難しくなった。コロナ対策禍(コロナそのものよりむしろ行政によるコロナ対策が民衆を苦しめること。金井利之さんの『コロナ対策禍の国と自治体』参照)による興行への制限で、フットボールでもコンサートでも声を出すことが許されない。(ちなみに明治安田生命Jリーグではゴールが決まったときに観客が大声を出しているのは暗黙の了解である。これで1,000試合以上やっていわゆるクラスターの発生がゼロというのは皆さんにも知ってほしい。)マスクを着けて、座ったまま、黙って観ていなければならない。かつてのように感情を爆発させることが出来なくなった。人生そのものにおいて、である。

いいこと教えてあげよっか。黒い半袖Tシャツからムキムキの腕を覗かせる小麦色の男性が対面に座る女性に言っていた。話の断片によるとどうやらジムの店長らしい。ジャガイモは食物繊維だから、ベジ・ファースト。血糖値の上昇を防いでくれるよ。へえ、そうなんだあ、と女性は答える。食物繊維を最初に食べることで糖質の吸収が穏やかになり、血糖値の乱高下を防げる。よく知られた話。だけど、ジャガイモでそれが出来るのか? 食物繊維なんか入ってたっけ? 糖質制限系の本ではむしろ血糖値を急上昇させる悪役のような扱いを受けている。後で調べてみたらジャガイモに多くの食物繊維が入っているのは事実だった。驚いた。しかしベジ・ファーストのベジにジャガイモをカウントしてよいのか? 実際のところどうなんだろう。ある程度の食事が摂れるまでには胃腸が回復していたので、横浜のハングリー・タイガーさんで昼食を摂った。ダブルは無理。シングルでお腹いっぱい。

コンパクト・ディスク販売開始時刻の12時半ちょうどくらいにクラブ・チッタに到着。土砂降りの雨の中、信じ難い長さの列が出来ていた。全員が傘を差していた分、人と人との距離があった。それを差し引いても、つばきファクトリーさんが平時にリリース・パーティをやっていたときの二倍から三倍はいるのではないだろうか。周囲から漏れ聞こえてくる会話によると、10時頃からちらほら並んでいたらしい。もちろん早くから並ぶ人はいるにせよ、ここまでの規模になるとは予想していなかった。それに、事前に会場周辺に溜まらないでくれというアップフロントさんからのお願いに馬鹿正直に従いすぎた。マリーシアが不足していた。一度の会計で買えるのは一人一枚。つまり二回行われるリリース・パーティの両方に入るためには二度並ぶ必要がある。列の最後尾に着いた時点で分かったのは、二回分の入場券を手にするのは不可能だろう。一回分も手に出来ないという最悪の事態も想定しないといけない。その場合はお見送り会だけに参加しようか? それとも帰ろうか? “Your Money of Your Life” (Vicki Robin and Joe Dominguez)を読む。ページがびしょびしょに濡れていく。

この列は何なの? これみんな密になっちゃうんじゃねえの? なぞと笑いながらエスタシオン係員に聞く、通りすがりの小汚い老紳士。テレビで仕入れた密とかマスクとかワクチンとかのクソ情報で頭をいっぱいにしたまま死んでいくと思うと憐れだ。私がこのコロナ騒ぎで学んだことの一つが、人は老人になったら賢くなるわけではないということ。いや、それは何とか…とエスタシオンははぐらかすように答えていた。きちんと対策をしていますので密にはなりませんと自信を持って言えばいいのに…と思いながら、私は本に意識を戻した。

後ろに並んでいた若いナオン二人組の片方が、この瞬間もテレ・ワーク中ということになっていることを明かしていた。ちょっと横山玲奈さん的な喋り方。今日は朝8時に起きて、餃子を作って…それでここに来た、と労働に関する言葉が何も出てこなかった。バレないの? と聞くお友達。バレない。列は最後の方になると会場内に入る。フロアの後ろで、つばきファクトリーさんのリハーサルが聞こえてくる。『三回目のデート神話』。ちょっと得した気分。さっきのナオンが、これから会議が始まる。今当てられたら(リハーサルの音が入るので)困る。何かやたら当てられるんだよね。あんまり悪いことしてないのに。なぞと明るく話していた。私は感心した。労働というのは、労働者というのは、こうあるべきだ(有給休暇を取れなかったのかという疑問は残る)。売り場まであと20-30人というところで、参加券が残り少なくなっております、只今お並びのお客様でもご希望の参加券をお買い上げになれない可能性があります、と案内を繰り返す。緊張が走る。その少し後に、1回目の参加券が完売したという案内が来た(つまり販売開始時刻に少なくとも300人以上が並んでいたということ)。焦ったが、何とか2回目の参加券を確保することが出来た。1時間40分くらい並んだことになる。185番。うーん、決してよくはないが、パーティに参加する権利を有しただけでよしとしなければならない。箱に手を入れた感触ではまだ数十枚はありそうだった。箱はもう一つあった。用意されていた参加券は300枚ずつ(計600枚)らしい。何で1回目だけがこんなに先に枯渇する? 普通に考えたら19時開演の2回目の方が労働者は参加しやすいのでは? 首を傾げる。後から理由を考えたが、松永里愛さんと工藤由愛さんのFCイヴェントが夕方にあったので、それと回したい人が多かったのだろう。

星乃珈琲店で、オキニのノートブック(マルマンノート ニーモシネ A5 無地 N183A)にオキニのペン(パイロット アクロボール 0.5)で頭の中の考えを書き記す。数日前に比べるとよくなってきているが、まだ胸が苦しい。胸の内を言葉にして自分で向き合うことで少しでもこのつらさを鎮められるのではないか。そう思って書いた言葉の一部が、この記事の前半部分(最初の◆をつけるまで)の土台である。

商店街にある焼き肉店の夜定食に惹かれた。肉200gで、約2千円。この鬱状態から脱するために赤身肉を食ってタンパク質や鉄分をたっぷり補充した方がいい。迷ったが、もっと安く済ませたいという考えが勝った。観行雲さんで鶏肉とカシュー・ナッツ炒めの定食。700円。

10月18日(月)につばきファクトリーさんが日本武道館でコンサートを行うことが、5月26日(水)にYouTubeで発表された。いい知らせなのは間違いないが、私としては素直に喜びきれない部分があるのも否定できない。本来なら2020年の5月にいわゆるホール会場でのコンサート・ツアーをやるはずだった。コロナ騒ぎで頓挫したその計画から再開するべきなのではないか? 過程を踏まずにいきなり日本武道館というのは思い出づくりの印象が強く、白けてしまう部分がある。研修生ではなくつばきファクトリーさんとBEYOOOOONDSさんがホールでの単独公演をやるべきだった。もっとも一番大事なのはメンバーさんのモチベーション。武道館に立てるのを励みに彼女たちが前向きに活動を続けていけるのなら、それが正解なのだとは思う。

つばきファクトリーさんがドロップした新アルバム“2nd STEP”を、私は発売日前日の5月25日(火)に受け取った。まだ数回しか聴いていないので断定的な評価は下せない。新曲は一人一人の歌声をフィーチャーした曲が多くメンバーさんたちの成長を楽しめる。『断捨ISM』から始まるというハード・コアな構成で出鼻をくじかれるが、そこまで悪くはないのではないか。少なくとも音楽性の停滞したモーニング娘。さんの新アルバム“16th~That's J-POP~”よりは面白い。それが現時点の印象だ(モーニング娘。さんに関してはアップフロントさんが2012年の“One・Two・Three”以来のEDM路線をいつまでも最先端だと思っていそうなのが痛々しいし、この期に及んで例のフォーメイション・ダンスとやらの自己満を得意げに押し出しているのは見ているこっちが恥ずかしくなる)。

このように情報を受け取るだけで、曲を聴いただけで、ゴチャゴチャと意見を言うことは出来る。しかし、大事なのは御託をこねることでもケチをつけることでもない。現場で体感することなのだ。つばきファクトリーさんたちがひなフェス2021で初披露した脚をガッツリ露出したミント色の衣装でステージに現れ、照明を浴びながら『マサユメ』をパフォームするとすぐに余計な考えは頭から消え去った。メンバーさんの熱量、輝きに魅了され、夢中になった。「この現場以外に本場なんてのは存在しない 外野の野次は聞くに殆ど値しない」(ライムスター、『ウワサの真相 feat. F.O.H.』)という宇多丸さんのリリックが頭に浮かんだ。このパーティの前と後では『マサユメ』の鳴りが違うんだよ。明らかに。私の中で特別な曲になった。

私の席は真ん中よりも後ろだったけど、それでも十分に近くて。メンバーさんの表情からは、つばきファクトリーさんという単位でのショウが出来る喜びが伝わってきて。ラモス瑠偉さんみたいなことを言うけど、何をやるにも気持ちって大事だよ。技術があればいいってものではない。気持ちを伴わない表現、活動、労働はどこかで破綻するよ。本当に一人一人が可愛くて。太ももが眩しくて。全力でやってくれるキックではショート・パンツから覗く脚の付け根付近がちょっときわどくて。『恋のUFOキャッチャー』のヒップをふりふりするダンスがコケティッシュで(この箇所については事実上お尻を丸出しにしてくれているに等しいジャージ姿でのダンス動画が至高。同じ意味で『My Darling~Do you love me?~』のダンス動画も宝)。声は出せなくても会場の雰囲気はスゴくよかった。ハロ・コンより何倍も楽しかった。つばきファクトリーさんが出てきたら私はすぐに笑顔になった。音楽に身体を揺らし、エメラルド・グリーンのペンライトを小野さんに向けて振っていると、さっきまで重苦しかった気持ちが、スーッと楽になったんだ。そこでふと思った。もしかして配偶者や子供がいる人は、こんな回復効果を日頃から得ているのだろうか? そういえば前に読んだ本に、子供、孫、恋人、配偶者といった愛する人と過ごすことには大きな疲労回復効果があると書いてあった(渡辺恭良・水野敬、『疲労と回復の科学』)。我々はアイドルさんに依存してでも対抗しないと勝負にならないじゃないか!

不思議なんだけど、画像や映像だけでは、私は小野瑞歩さんが最も魅力的だと常に思うわけではない。でもこうやって現場に来ると、やっぱり彼女が好きだな、私は彼女を応援したいなってその度に思うの。『My Darling~Do you love me?~』のフックでメンバーさんが一列に並ぶとき、左端に来る小野さんがちょうど私の席から見て真正面でね。愛してるって私を見て言ってくれているような感覚を味わえて、好きになってきた。

本編中は一切の発声が禁止だったが、お見送りではなぜかメンバーさんとの会話が許された。メンバーさんの並びは右から左、年上順だった。人の流れをしばらく見たアルビ兄さんが、一回目もそうだったが流れ方が早い。心の中で握手をしているつもりで。次いつやれるかは分からない。とスピードを緩めるよう我々に促した。私は個別お話し会にも申し込んでいないし、たしかに小野さんとお話をする機会は滅多にない。私は殻を破ることにした。手元にある二枚のお見送り参加券。もしこれが小野さんと対面できる最後の機会だとしても悔いがないように、二つだけを伝えるとすると…。

お見送り1回目
小野さん:あ!(指さし)
小生:みずほchan一番かわいい!
小野さん:イェイ! 一番!(指で1を示す)ありがとう!

お見送り2回目
小野さん:みずほが一番!(指で1を示す)
小生:(意表を突かれ、言葉に詰まる)……。好きです
小野さん:あっはっはっは

つばきファクトリーさんに、小野瑞歩さんに、誇張抜きで、文字通り生きるための元気を貰えた。本当に楽しかった。くりぃむしちゅーさんのオールナイト・ニッポンを聴いても素直に笑えないくらい弱っていた精神が、帰りの電車では目の前に上司がいたら殴ってやると思うくらいまでに回復した。マジで殴りてえ。どんな薬でもこんなに効かないだろ。CBDオイルよりもつばきファクトリーさんが効く。ナイアシンよりもつばきファクトリーさんが効く。5-HTPよりもつばきファクトリーさんが効く。セント・ジョーンズ・ワートよりもつばきファクトリーさんが効く。つばきファクトリーさんは私を救った。つばきファクトリーさん、本当にありがとう。コロナ騒ぎで興行がやりづらい中、このパーティを実現にこぎつけたアルビ兄さんをはじめとする裏方の皆さん、本当にありがとう。

2021年5月21日金曜日

花鳥風月 (2021-05-16)

双眼鏡越しなのに小野瑞歩さんからレスをいただけたような感触が何回かあった。もちろん実際にはレスではなかったかもしれない。VAR (video assistant referee)が介入したら、3月17日(水)に徳島ヴォルティスさん戦で前田大然さんが決めたゴールのように取り消しになる可能性が高い。そんなに前の席ではなかったし、そもそも双眼鏡に送られるレスというものが存在するのだろうか? おそらく私が勝手にレスのように感じたに過ぎない。いわば疑似レスである。ところが人間の脳は都合よく出来ていて、疑似フェラを見て興奮するのと同じように、疑似レスでも実際のレスをいただいたような喜びを得てしまう。後から考えると単に双眼鏡で視界を拡大していたから小野さんがこちらの方向を見ただけで私を見てくださったと誤解しやすくなっていただけではないか。しかしそんな理性的思考とは関係なく、私の脳は勝手に幸せ物質を分泌させた。小野瑞歩さんのことがまた好きになってきた。

Hello! Projectへの依存度を下げ、フットボールとジャズを愛好するイケてるインテリ一般男性へのジョブ・チェンジを成功させつつあった私だが、仙台の地で小野瑞歩さんに引き留められた感がある。度々このブログでも書いているように私にとってHello! Projectは生きる目的というよりはいくつかある楽しみの一つになっていた。コロナ騒ぎがそれに追い討ちをかけた。制限下の興行に前のように興味を持てなくなったのもあるし、自分の収入が減って出費を絞らざるを得なくなったのもある。コロナ騒ぎ前に比べて私の心がHello! Projectから離れているのは間違いない。自己分析するに、私がこのブログでアイドルという存在についてメタ的に語ることが増えたのはそれが原因だ。料理があまりに熱いと味が分からないように、アイドルにどっぷり浸かっているよりは熱が少し冷めてきた頃合いの方が冷静に考えられる。その状態で出会ったミシェル・ウエルベックさんの小説。答えが書いてある、と私は思った。

こんにちは
あ、久しぶり! 超可愛いお洋服
あ、ありがとうございます。あの、ちょっと遅いんだけど
うん
お誕生日おめでとう。二十歳
ありがとう
何年もアイドルを続けてくれてありがとう。応援できることが幸せです
ずっと応援してね
はい
え、お洋服超可愛い!
2020年11月21日(土)ベルサール新宿グランド 個別お話し会 二部
(ちなみにこの日の私は上下Needlesだった)

コロナ騒ぎが始まってからのコンサートである『ザ・バラッド』、“STEP BY STEP”、『花鳥風月』に、数回ずつではあるが私は足を運んだ。小野瑞歩さんが出演する公演だけを選んで申し込んだ。実のところ、公演中は小野さんのことばかりを観ていたわけではなかった。彼女が団体から身を引く際には私もHello! Projectオタク活動からの引退を視野に入れている。何事もなかったかのように別のメンバーさんに鞍替えするということはあり得ない。ただそれは義理と意思の領域であって、小野さんへの熱をいつまで保てるかは別の話。一時期に比べれば弱火になっているのは否めない。でも、今日に関しては目が離せなかった。夢中でステージ上の小野さんの一挙一動を目に焼き付けるあの感覚が戻ってくるのを感じた。

照明に反射して光る、小野さんの顔の汗。衣装のラメのように彼女をキラキラさせる。意図された演出と感じられるくらい、コンサートの欠かせない要素だった。井上玲音さんが、今日はリハーサルから暑かった。そしてこの花ティームは残り数公演しかないので一同、気合いが入っていた。それが私たちの発汗につながった、的なことを言っていた。新沼希空さんが一番スゴかった。もう、汗だく。左肩を露出した衣装の譜久村聖さんはデコルテが水浸しになっていた。(公演後にご一緒した譜久村さん支持者の紳士は、譜久村さんの髪型がポニー・テイルだったので衣装と相まって首周りと肩をよく見せてくださっていた点にたいそう欲情なさっていた。)でも誰一人として汗を拭わないのがプロだった。

小野さんの表情が味わい深く、ずっと観ていても飽きない。単に笑顔がステキというだけでなく、その時々によって微妙に異なるさまざまな感情がブレンドされている感じがする。楽しいとか嬉しいだけでなく、たとえば照れ臭いとか。そのときのリリックとご自身のお気持ちに合わせて調合しているのだろう。表情のブレンドを変えることで言葉を使わずに我々と会話をしている感じ。

一曲目の『桜ナイトフィーバー』(春というだけで毎年この季節にセットリスト入りする駄曲)で、何度かメンバーさんが屈む場面がある(これってどうなんでしょう? の箇所)。譜久村さんが衣装の下で胸部に巻いているサラシのようなものが見えた。小野さんはどうも衣装の首元を真ん中で止めてあったらしく、衣装の中は見せてくれなかった。島倉りかさんがスカートの中にお召しになっているスパッツ。井上さんと新沼さんが足を高いキックで見せてくれる短パン。フットボールで球際の激しさ、インテンシティが重視されるのと同じように、Hello! Projectのコンサートでも足をしっかり上げる、腰を低く落とすといった動作の一つ一つを本気でやってくれるとメンバーさんの気持ちが伝わってくる。何となく流してやっていると観ている方も分かる。さんが最初にお召しになっていた白いロング・パンツはよく見ると中のが透けていた。それは私を性的に興奮させた。

女性の太ももを感知すること、その交わるところにある性器を頭の中で再構成すること、興奮の程度が直接持ち主の生足の長さに比例するこのプロセスは、ぼくの中では意識されることなく、あまりにも機械的に行われ、ある意味でDNAにすり込まれていた。(ミシェル・ウエルベック、『服従』)

トークネット・ホール仙台。アップフロントさんが私に与えた席は13列だった。中の上くらいの席だが、割と小じんまりした会場だったので、悪くはない位置だった。双眼鏡を使うと動くアンオフィとでも言うべき景色を得られ、満足出来た。盛り上がることが許されず、座って黙って鑑賞しなければならないという制限下では、ステージとの近さが公演への満足度を決める重要な要素である。どの席でも同じやり方でしか鑑賞させてもらえないので、席の悪さを自分の鑑賞方法で取り返すことが出来ないからだ。良席の相対的価値は前よりも更に高まっている。二階席からの観覧だった千葉公演に比べ私が格段に楽しめたのも、席が比較的良かったというのが大きな要因だったと思う。久しぶりにHello! Projectの現場が心から楽しかった。そう思えたのはたぶん去年8月のリリース・パーティ以来だ。

私は双眼鏡に専念するためにペンライトを持ってこなかった。ペンライト利用者への係員の当たりがきつかった。曲と曲の間にしょっちゅうスーツ姿の青年が飛んで来て注意してるの。誰かが『こんなハズジャナカッター』の最後に振りコピで一秒くらい頭上にペンライトを上げただけでも注意の対象になっていた。注意基準の妥当性は別として、禿げ散らかして、もしくは半分くらい白髪になって、ステージの少女に向けるペンライトの高さを執拗に注意される中高年は人生に悲哀があり過ぎる。

コンサートは日曜日だったんだけど、土曜日から仙台に入って精神的にリラックス出来ていたのもよかった。ちょっと危なかった。数週間前に労働でやらかしたエラーの火種が金曜日に燃え始め、不穏な空気が漂っていた。運良く丸く収まった。上司に説明と謝罪を済ませて土日に持ち越さずに済んだ。この旅で読むために部屋の積ん読から拾った『黄泉の犬』(藤原新也さん)が面白かった。独特の文章展開と構成。仙台でコンサートを観る以外にやったことと言えばサテンをハシゴしてひたすらこの本を読んだのと、メシを食ったくらい。土曜日と日曜日に入ったランチ処が両方とも大当たりで。商店街の中にある魚たつさんと、電力ビルの地下にある扶餘さん。おすすめ。公演後に譜久村聖さんを支持する紳士と入った焼き肉屋さんのひがしやまさんもよかった。焼き肉屋さんって簡単に一人五千円、六千円、あるいはもっと行くじゃない。ここは定食があってね。それと一杯ずつ飲んで一人2,300円で済んだ。もちろんもっとおいしい焼き肉屋さんはたくさんあるけど、値段を考えると高く評価できる。半額キャンペインで新幹線を利用できたので移動のストレスも少なかった。日曜の23時頃に帰宅。月曜日はフィジカル出社のつもりだったがちょっとしんどい。在宅勤務に切り替える。

2021年5月2日日曜日

キャメリア ファイッ!vol.12 キャメリア記念日 (2021-04-23)

太陽が毎日昇ることを祝う人間には、明日という未来は確定していない。人間は、地動説を信じることで、明日という未来を確定させた。知識、情報が増えることで、未来は確定していく。(妹尾武治、『未来は決まっており、自分の意思など存在しない』)

つばきファクトリーさんの結成6周年。(結成日は2015年4月29日。厳密にはこのイヴェントの時点でまだ6年は経っていない。)小学校に入って卒業するまでの期間だ、と岸本ゆめのさんはステージでいつもの真っ直ぐな笑みを浮かべ感慨に浸っていた。もうランドセルじゃなくなっちゃうよ、とメンバーさんの誰が言っていた。小学校と違ってアイドルさんの活動には決まった期間があるわけではない。長く続けたとしても二十五歳くらいが限界だという暗黙の了解がある一方、いつ終わっても不思議ではない。直近だと小片リサさんや高木紗友希さんを見よ。その日は突然やってくる。アイドルさんが何かと結成やデビューの日付を大切にし、記念日として毎年祝うのは理に適っている。その日が次に訪れる保証がないからである。(もちろん運営にとっては商業的な理由も多分にあるだろう。)もし余程のことがない限り十年後も二十年後も同じ活動をしている(=未来が確定している)のであれば、経過年数は事実として、単なる数字として通り過ぎるのみである。一般の労働者が入社日を毎年祝わないのは、生きている限りは労働を続けないといけないと分かっているからだ。

普通、アイドル10年やってらんないでしょ?』(Berryz工房)

アイドルさんの選手生命における6年間は、一般の賃金労働者にとっての20年、30年に相当する。終身刑としての労働生活を送る賃金労働者とは時間の重みが違う。じゃあ何で30歳、40歳になって(少なくとも10代のプレイヤーたちと同じ枠組みの中で)アイドルさんを続けるのが難しいのか。それは我々が熱狂するアイドルというフィクションの核を為すのは少女性であり、少女性はどうしても年齢と関係するからだ。年齢に関係なく本人の意思があればアイドルを続けられるべきだという論は、この視点を欠いている。(それにどうせそういうことを言う人は殆どの場合、応援するメンバーさんが40歳、50歳になっても同じようにお金と時間を費やす覚悟などない。)

アイドルさんがいちばん人間離れした輝きを放てる年齢は、思春期や青年期と呼ばれる、人間が最も多感な時期と重なっている。あれだけの美貌と愛嬌を備え人間的にも擦れたところのないハロー・プロジェクト・メンバーさんたちはミシェル・ウエルベックさんの言う『闘争領域の拡大』の恩恵を受ける側。恋愛とセックスを巡る競争で圧倒的な勝ち組になる資格を有している。普通の(普通というのが本当に存在するかはここでは置いておく)学生生活を送っていれば、上位のスクール・カーストに属し、サッカー部員のような男(高校で多少うまい程度ではどうせプロにすらなれないが…)と交際していたはずだ。しかし彼女たちは公然と彼氏を作りファックし放題の充実した学園生活ではなく、恋人が発覚しようものなら裏切り者として魔女狩りに遭う茨の道を選んだ。同年代の同性異性とワイワイする日々を捨て、下位スクール・カーストのなれの果てである中高年男性を主な顧客層とする産業のプレイヤーであることに若さを捧げている。

生涯未婚率という言葉がある。50歳で一度も結婚経験がない人が社会に占める割合のことだ(天野馨南子、『データで読み解く「生涯独身」社会』)。つまり50歳の時点で一度も結婚できていない人は100%に近い確率で独身のまま生涯を終えることが統計的に分かっている。とはいえ50間近になってとつぜん結婚するのは考えにくい。それなりの過程があるはず。30代、40代でアイドルを追いかけている。その時点で実質的には詰んでいる。一生アイドルのオタクでいることが約束されているようなものだ。つまり、ハロー・プロジェクトのメンバーさんが自由な恋愛とセックスを犠牲にしてアイドルとしての活動をしているのと同様、我々(私)もアイドルを応援することで生涯未婚への快速電車に乗っているのだ。もっともアイドル鑑賞をしていなければ結婚して家庭を作って…というような人生になっていたかというと、それは別問題だ。今よりも幸せだったかというと、それはもっと別問題だ。服の通販サイトでかなり値引きされているのに不思議なくらい無視されて売れない服がたまにある。あなたや私は恋愛市場におけるそれである。しかも我々は値引きされていないし、必死に売ろうともしていない。売り場に出ることさえ諦めている。アイドルという救いがなければ生きていられたかどうか分からない。

蒲田駅。微妙な場所。東京の端。隣が川崎駅。そういえば明日も横浜(日産スタジアムにマリノス対横浜FCさんを観に行く)だった。こっちに泊まってもよかったかもしれない。羽田空港に行くまでの中継地点として二度くらい来た覚えがある。そうそう。2019年9月。札幌遠征前に泊まったカプセル・ホテル。ダニに刺されてまともに眠れなかった。たしかあの建物がそうだよな、とホテル名の塗装が剥げかけた壁を見ながら私は思った。そこから徒歩数分以内にある今日の会場。大田区民ホール・アプリコ。向かいのカフェ・ド・クリエ。レーコー。石井妙子さんの『女帝 小池百合子』を読む。発売当初(2020年5月)から気になっていた。値段がこなれるのを待ちブック・オフで570円で買った。とてつもなく面白い。筆者に一円も還元されない買い方をしてしまったのが申し訳ないくらいの力作。12回目となったつばきファクトリーさんのキャメリア ファイッ! 1回目が16時半、2回目が18時半。両方とも当選したのは少し驚いた。だって席を間引いているし、久しぶりのファンクラブ・イヴェントだからヘッズは飢えているだろうし。

1回目で登壇したつばきファクトリーさんは客席を見、一様にホッとしたような反応を見せていた。何でも彼女たちが出てくる前にステージでちょっとだけ喋っていたさわやか五郎さんに対する我々の拍手を裏で聞いていて、その音からだいぶ観客が少ないのではないかと恐れていたらしい。「皆さん、優しい拍手だったので…」(岸本ゆめのさん)。私がe-Lineupであまり商品を買わなくなったせいかアップフロントさんの厳しい仕打ちは続いており、席は1回目が1階24列、2回目が2階。いずれも日本野鳥の会ばりに双眼鏡を常用しないと楽しめないのが確定していた。私は若干ふてくされてはいたが、VixenアトレックライトBR 6x30WPを構えて小野瑞歩さんをはじめとするうるわしのカメリアたちを追いかけると、すぐに口角が上がった。

だが、最初のセグメントのつまらなさと言ったらなかった。オタク引退が頭をよぎった。来場者から募っていたらしい(私はまずそれを知らなかった)つばきファクトリーさんのこれまでに関する(もしくはちなんだ)クイズにメンバーさんが答えていく。たとえば、低温火傷になるのは最低何度でしょう。正解は44度。他には、岸本ゆめのさんにゆめぴっぴというニック・ネームが出来たのは何年何月何日のブログでしょう、とか。メンバーさんが当てずっぽうで数字や日付を答える。もっと後、もっと前、と正答に導いていくかさわやか五郎さん。ひたすら数字を刻んで連呼していくメンバーさん。私は平日にわざわざ労働を調整して、コレを観に来たのか? 面白くなるヴィジョンが見えなかった。

次のセグメントはとてもよかった。前にJuice=Juiceさんのファンクラブ・イヴェントで似たのがあった。違法に投稿された動画で観たことがある。“Juice=Juice FCイベント2019~メリクリxJuicexBoxIV~”だ。それを参考にしたのかもしれない。メンバーさんの誰かが誰かを表彰し、賞を貰ったメンバーさんがそれにちなんだ曲を1ヴァースだけキックするという内容。たとえば、岸本ゆめのさんは新沼希空さんを表彰。同じ年代の女の子が集まっているので争いが起きがちだが、いつも仲裁し平和をもたらしてくれるのが新沼さんなのだという。曲が『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』。歌詞カードを見ながらの緩めの歌唱。後ろで自由に踊ったり手拍子を促したりのメンバーさんたち。平時のハロ・コンのひな壇のようで、幸せな光景だった。セグメントを通しテキツーな感じで身体を揺らす左側の年長組(山岸理子さん、新沼希空さん、谷本安美さん)、割とガチめに踊る年少組(特に浅倉樹々さん)のコントラストが可笑しかった。小野瑞歩さんがダンスマシーン的な賞の名前を発表すると「やばい私だ」と谷本安美さんが言っていたが特に誰も突っ込まなかった(言うまでもないが受賞したのは秋山眞緒さん)。

ミニ・コンサート。それまで無邪気にはしゃいでいたメンバーさんが一転、フォーメーションを作ってスッと真顔になる、スイッチが入る感じ。カッコよくて私は好きだ。このために訓練された集団。曲順は正確に覚えていないが、『抱きしめられてみたい』、“My Darling~Do you love me?~”、『低温火傷』、『笑って』、『三回目のデート神話』。あと一曲あったはず。計6曲。小片リサさんの退団から時間が空いたせいか、もう私はこのラインは本来リサchanが歌っていたんだよな…的なことを感じなくなってしまった。私は“My Darling~Do you love me?~”を音源で聴いてそこまで強い印象は受けていなかったんだけど、こうやってステージで歌って踊るつばきファクトリーさんの視覚的な要素と合わさると一気に魅力が増す。17時36分頃に終演。

半休を取得し名古屋方面から蒲田にお越しになったホーミー、森川さん(仮名)と合流。彼は2回目だけに入り、一泊するのだという。18時半の開演まであまり時間はないのだが、周囲の飲食店は軒並み20時に閉店するため、夕食をご一緒するなら今しかない。会場近くのソルマリに入る。新大久保にあるリアルなネパール料理店の支店なので安心していたが、変なローカライゼーションを施していた。許せないことにチリ・モモの中にチーズを入れてやがる。気持ち悪い。正月のハロ・コンで買った為永幸音さんのアンオフィシャル・フォトグラフを進呈。『競艇と暴力団「八百長レーサー」の告白』(西川昌希さん)をいただく。もっとゆっくりしたかったが、致し方なし。

2回目の公演は、のっけから1回目よりもメンバーさんの熱量があった。そんなもん。昼公演よりも夜公演の方が演者も客も乗っているという、よくある現象。公演を通して、小野瑞歩さんのトレードマークである弾けた笑顔を何度も目に焼き付けることが出来た。

最初のつまらないクイズ・セグメントの内容は何も思い出せないが、最も正答数が多かったのはさっきの回も今回も小野瑞歩さんだった(1回目では浅倉樹々さんと同率一位)。セグメントの冒頭で前と同じように一番になると宣言していた小野さん。有言実行の小野ですから、と胸を張った。

表彰からの1ヴァースをキックするセグメントでは、演出上、ちょっとした変化があった。1回目では、賞の名前を言ってから受賞者にスポットライトを当てるという順序だったが、今回は先に受賞者にスポットライトを当てて、後から賞の内容を発表するという順序に変わっていた。フットボールでハーフ・タイム中に戦術的な調整を行うように、1回目と2回目の間に裏方やメンバーさんが話し合ってやり方を変えたのだろうか。と思ったら、3人目くらいからまた1回目のやり方に戻った。あれは何だったのだろう。最後(発表者が誰だったか忘れた)は、あなたは熱い的な賞。受賞者が誰かは二重に自明だった。第一に、1回目の公演から一人ずつ受賞していき、残っているのが岸本ゆめのさんしかいない。第二に、つばきファクトリーさんで熱いと言えば岸本ゆめのさんしかいない。のだが、なぜか浅倉樹々さんに当たるスポットライト。違うでしょ、私ですよ、と照明担当者さんの方向を指さして抗議する岸本ゆめのさん。照明担当者さんの単なるポカなのか、意図的なボケなのか分からないが、笑いが起きて場内は盛り上がった。

セットリストは1回目と比べて2曲が入れ替わっていた。“My Darling~Do you love me?~”→『恋のUFOキャッチャー』。『三回目のデート神話』→『純情cm(センチメートル)』。

このイヴェントで採用された、メンバーさんの身体の大部分を覆うカーテンのような衣装はイケていなかった(新沼希空さんだけはチャイナ・ドレス感があって幾分かマシだった。また浅倉樹々さんのヒップ・ラインは見事だった)。今日の私が席に恵まれなくても悔しくならなかった理由は、衣装にある。どうしてももっと近くで観たいと思うほど肌が出ていなかった。年齢的にも、肌は出し惜しみせず見せていかないと。布面積の少なさで勝負する℃-uteさんの精神をちゃんと受け継いでほしい。江ノ島デートという原罪。小片リサさんがInstagramにドロップしてきた愚痴の数々。もう純真無垢では済まない。女性としての魅力はどんどん増し、いま雑巾掛けレースを収録したら円盤に年齢制限がかかりかねないこの集団が、今更ロング・ドレスを着て私たち清楚ですみたいなのはもう無理なんだから。もし予算の問題でアレになったのであれば、過去のシングルのを使い回してもよかったんじゃないの?

終演後、森川さんと公園でチル。彼は缶コーヒー、私は炭酸水。これ以上飲むとバッド入るんで…とコンビニでアルコールを避ける森川さん。身体に気を付けているんですかと聞いたところ、煙草を吸うことで飲酒欲が低下したとのこと。あまり書くと後にドロップされるかもしれない彼の創作物のネタばれになってしまうが、公演の直後に森川さんが残したフレッシュな感想をいくつか記録しておきたい。

  • 小野さんのおっぱいがよかったですね
  • Saoriが元気なかったですね。生なのカナ?
  • 『恋のUFOキャッチャー』はこの動き(手を上下に動かす)がアレ(手コキっぽい)ですよね