2021年1月12日火曜日

STEP BY STEP (2021-01-10)

20時までに閉めなくちゃいけなくなったから
協力するの?
協力じゃなくて強制だよ。見回りが来るよ。話聞かなかったら罰金50万。だんだん中国みたいになってきた笑
協力したら一日5万?
6万
十分ですか?
ぼろ儲け笑 規模にもよるけど二人体制だったら休んだ方が儲かる
それはよかったですね

小池百合子を初めとする馬鹿な知事たちの圧力に屈し、政府がまた緊急事態宣言を出した。東京都(+埼玉県、神奈川県、千葉県)の飲食店は20時で閉めるようにというお達し。厳密には強制ではなく要請なはず。従わないという声明を出した会社もある。ただ、実際にはほとんどの店が営業時間を短縮している。昨日もコンサートの後に中野の商店街を練り歩いたが、二、三の店を除き20時に閉店するか、20時以降はテイクアウトのみの営業にしていた。給付金は一律であるため、当然ながら一人や二人で回している小さな店と多くの従業員を抱える店では金額の持つ意味が異なる。少なくとも楊3号店は当面、生き延びてくれそうだ。ここの回鍋肉は私が知る限り世の中で一番おいしい。

よく分からないのが要請の対象でないはずのお店や施設が次々に20時閉店を打ち出していること(※末尾の追記参照)。書店とか。待ってましたとばかりに。緊急事態宣言が好きすぎるとしか思えない。全員を一律に縛る上からの具体的な指示をヨダレが出るほど切望し、それが出ると合理性に関係なく嬉々として従う。この従順さ。私が通っている歯医者はそもそもの診療時間が20時を跨がないのに最終の診療受付時間を19時から18時に変えた。この週末に行ったときに、歯医者さんって不要不急だったんですかと聞いてみようかと思っている。

これは私の勝手な想像・妄想・憶測(Ⓒ失敗小僧さん)だが、アップフロントさんももし選べるのであればこの冬コンサートを中止にしていたのかもしれない。だが、もうそんな空気を読んでいられる余裕がないのではないだろうか。コンサートを観れば分かる。未だかつてハロ・コンでこんなにショボいステージがあっただろうか? 本当に何もない黒い土台に、位置を把握するための数字のテープが貼ってあるだけなんだよ。なかなかの衝撃である。いくら写真集の連続リリースで多少の日銭を稼いでいるとはいえ、本業の興行でキャッシュをゲトるサイクルを取り戻さないと本当に潰れかねない段階に来ているのではないだろうか。

二日連続で二階席でこのコンサートを観て分かったこととして、メンバーさんは誰一人として二階のことなど見てはいない。文字通り、眼中にない。昨日、今日と、メンバーさんの視線が二階に向かう機会はほぼ皆無だった。昨日の公演で一回だけ小野瑞歩さんがこちらを観てくださったような気がした。もちろんこちらというのは私個人という意味ではなく、方向としてのこちらである。そのときは私の脳内でいわゆるレスに変換されドキッとしたのは言うまでもないが、仮にVAR(video assistant referee)で審議された場合、レスはなかったという判定が下るだろう。そもそもVAR(video assistant referee)の介入対象にはならない案件だった。あれをレスだったと言い張るのはネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニアさん級の役者であり、自民党ばりの拡大解釈(Ⓒ上田晋也さん)である。もちろん一階のそれも前方だったらまた違った感触を得たのかもしれないが、私は本ツアーに二度入って、コンサートをやる側と観る側の明確な区分けを感じた。Hello! Projectに限らずエンターテインメント全般はやる側と観る側が一緒に作り上げるものだが、今は、やる側が作り上げたものをおとなしく観ることが我々には求められている。一にも二にもコロナ対策のお作法から逸脱せずにお行儀よくすること。拍手や手拍子で熱い気持ちを届けてくれ的なことを毎度メンバーさんが言うのだが、盛り上がってますかー、とか声出してますかーとかの煽りが必ず入っていた平時と比べ、会場の熱量と双方向性は低い。それでも、集団的ヒステリーが収まらないコロナ騒ぎの中で、不完全な形とはいえこうやってコンサートを観ることが出来る。それはありがたいこと。今はこれで満足しなければならない。そういう割り切った幸福感が会場を包んでいるような気がした。実際、Hello! Projectの客層は高齢者が多いため、静かに鑑賞することに対してそこまで不満がない人は案外多いのかもしれない。(ただ、元から地蔵的なスタイルで現場に臨んでいる人も、周りが盛り上がっていた方が内心では楽しいはずなんだよね。)私の左前方にいた推定70代男性は開演前に数独を解いていた。老紳士の模範。

今日はつばきファクトリーさんからは四人。小野瑞歩さん、山岸理子さん、浅倉樹々さん、秋山眞緒さん。生唾ゴックンもののおみあしを惜しげなくお見せになっていた谷本安美さんと小野田紗栞さんがいないのは残念だったが、ずっと同じ面子ばかり観るよりは変化があった方が面白い。出演していたのは小野さんが属するユニット③と、BEYOOOOONDSさん4名とモーニング娘。さん4名から成るユニット①だった。出演者一覧をよく見ずに入っているので、コンサートが始まってから、あのメンバーさんがいるのか!という新鮮な喜びを味わうことが出来た。つばきファクトリーさんは12月12日(土)のファンクラブ・イヴェントで観たばかり。BEYOOOOONDSさんは10月9日(金)の演劇女子部以来。モーニング娘。さんに関しては、小野さんと同じユニット③の中で石田亜佑美さんと森戸知沙希さんは9月26日(土)の仙台と9月27日(日)の青森で観ていたが、野中美希さん、牧野真莉愛さんは2020年の冬ハロ・コン以来。北川莉央さん(彼女に関しては歌うのを観るより前に水着姿を脳に刷り込まれているので、あの水着グラビアの人が歌っているという認識の仕方になる)と岡村ほまれさんを観るのは昨日で初めてかな? 去年のハロ・コンにいたかな? ユニット①の譜久村聖さん、羽賀朱音さん、横山玲奈さんも2020年1月のハロ・コン以来。こうやって全員というわけには行かなくても、複数のメンバーさんたちと再会できた(別に会っているわけではないが)のは喜びだった。

つばきファクトリーさんが四人で『三回目のデート神話』をパフォームしていた。春あらしわたし…という小野瑞歩さんのソロ・ラインで始まることでお馴染みのナンバー。リリース・パーティを思い出す。でもリリース・パーティだったらもっと近くで観られる。この席は無料で観覧する野次馬の距離だよな…俺はコレを観るために6,000円+送料+手数料を払っているんだが…と少し悲しくなった。

その後、つばきファクトリーさんの四人以外の全員(研修生ユニットも除く)で『ふわり、恋時計』をやってくれたのも特別感があってよかった。あえてつばきファクトリーさんを一人も出さないっていうね。こういう他では観られない組み合わせを堪能できるのがハロ・コンの醍醐味の一つ。

島倉りかさんと譜久村聖さんの『モーニングコーヒー』。先に島倉さんが歌い出してから譜久村さんが合流するのだが、二人で歌っていると気づくのに一、二秒を要した。声が似ていて。歌い終わってからの感想でも当人たちがその旨のことを言っていた。

江口沙耶さんがノン・スリーヴの衣装で存分に見せてくださるワキを観て小片リサさんを思い出した。お二人ともワキがアディダスのスリー・ストライプス的な感じになっているからだ。

島倉りかさんは眼福。コロコロ変わる表情。愛くるしさ。ユーモアと知性を感じる。観ていて飽きない。肌の露出が控え目なのに引き付けられる稀有な存在。宮崎由加さんがそうであったように、表情で魅せられる人。

今日、最も印象に残ったのはその島倉りかさんと、横山玲奈さん。素敵な笑顔揃いのHello! Projectメンバーさんの中でも横山さんのそれは愛嬌が際だっている。彼女のヴァイブスとプレイ・スタイルに『○○がんばらなくてもええねんで!!』がドンピシャにはまっていた。この曲はたしか三人でやっていたと思うけど、残りの二人が誰だったかを忘れるほどに私は横山さんばかり観ていた。彼女の声はユニゾンで埋もれない。アイドルさんにはこういう生まれ持った魅力が大事。毎日磨くスニーカーとスキル(ⒸTWIGYさん)。それは前提として、そこに本人ならではの資質がどう掛け合うか。

横山さんは衣装も出色だった。ノン・スリーヴの上に、短い革ジャンのようなものをお召しになっているんだけど、腕をすべて覆っているように見えて、内側がぱっくり開いている。腕を上げるとワキが丸見え。芸術的なチラリズム。足し算の露出。変態的な発想。発案者に拍手。こういうのを考える人こそ本当の意味でのエッセンシャル・ワーカー。(医療関係者や運送業、飲食業の人々をこの珍奇な言葉で括る人々は、奴隷が労働をしてくれるおかげで私が安心して暮らせると言っているのと同じなので職業差別意識が強い。)玲奈が腕を上げる度に、私は夢中で舐めた。

石田亜佑美さんが昨日に続きジャケットの中に来ている衣服の上部からはみ出させているパイオツ。まるでメイクアップの一環としてペンで描いたかのような。石田さんはこうなっている一方で、譜久村聖さんは一切そうなっていないという、怪奇現象。

『元年バンジージャンプ』のリリック中の元年が三年に差し替えられていた。2021年に合わせた小粋な演出ではあるのだが、令和元年を表現した曲なのだから元年のままでいいんじゃないだろうか? こうやって年のところだけ三年、四年、五年…と変えていくと、徐々に他のリリックと噛み合わなくなってくるのではないか。去年の冬ハロ・コンではたしか元年ではなく新年に替えていた。これなら理解できる。令和というコンセプトを一旦脇に置いた、新年だけの特別仕様として。まあ、別にいいんだけどね。

それにしてもステージの貧相さ。映像作品はどうするのだろうか? いずれ全メンバーさんを集結させたファイナル公演を、見栄えのするステージでやって、それを収録するのだろうか?

私はもう人生のすべてにおいてHello! Projectを優先させるという価値観からは脱している。明治安田生命Jリーグ(2月26日には2021年シーズンが開幕する。今年も横浜F・マリノスの年間チケットを購入した)、ジャズ、田村芽実さん。いくつかある観測・応援対象の一つ。それが今の私にとってのHello! Project。今日の二公演を観ての感触次第では、私のHello! Project離れがさらに加速するのは避けられなかった。ところが、二日とも席が悪かったにも関わらず、そこそこ楽しむことは出来た。最高とは言わないまでも、来てよかったと思える程度には。まだ自分がHello! Projectのファンだというのを再確認した二日間だった。もちろん、Hello! Projectへの興味が今後どうなったとしても、小野瑞歩さんを最後まで見届けることに違いはない。

※追記。これを書いている時点では知らなかったのだが、飲食店以外にも時短要請は出されていた模様。補償金なしで。1月15日(土)に美容師さんから聞いた。あと東京都からの6万円は、時短要請に応じた全飲食店に一律で支給されているのかと私は思っていたが、大手チェーン店には支給されていないらしい(参照:ITmedia ビジネスオンライン「ふざけんなよと」怒り爆発 大手外食が“露骨に冷遇”されるワケ)。

2021年1月11日月曜日

STEP BY STEP (2021-01-09)

1

あ、どうも
すみません、待たせちゃって
いえいえ、全然
あ、あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。前の予定がなくなって、それで早く着いたんですよ
そうなんですね。ここら辺って夜になると、(女性が)立ってる感じの場所ですか
あー、そうかもしれません
来たことあるんですよ。もう十年前くらいになるんですけど。友達と
そうなんですか
外でって言われましたね。安く済ませたいなら。いやあ、外はちょっとイヤだな~と
はい
外だったらプレイ料金だけで4,500円。その辺の公園で。ホテルだったら込み込みで10,000円
ホテル代の方が高いんですね…。ここです
お、ついに! 来てみたかったんです
(風俗店に入ったようにしか見えない会話だが、ネパール料理店のラト・バレで昼食。その後、喫茶店シュベールへ)

2

さんはザ・バラッドに結構入られたんでしたっけ
そうですね、入れるだけ入ろうと思って
それだけ精神的につらかったんですか? (ザ・バラッドに熱心に通い詰める行為、それは心のSOS。)僕は仙台青森で、二日連続、計4公演を観たんですけど。最初の仙台の二曲目か三曲目くらいで、これはもうきついなと思いましたね
二、三曲目で既に…
田村芽実さんがソロになって初めてのコンサートが、歌謡曲のカヴァーだったんです。それを経験して、さらに田村さんがYouTubeに公開してきた(最近ストリーミングに放流され、フィジカルでもドロップされた)カヴァーを聴いた上で、だったんで、どうしてもそれと比べてしまって…
本物ですからね。でも歌が下手なのも里吉うたのさんくらいまでいくと、よさがありますよね
そうなんですよね。里吉さんの歌はいいですよね。もう音をぜんぶ外してるんじゃないかっていう。アレは本当にいい…
最初からちょっとずつずれて、一つも合わない感じですね。里吉うたのさんの歌が好きなら、モーニング娘。もオススメですよ。基本的に歌えない集団なので
歌えない集団…。譜久村さん、小田さん、佐藤さんで歌割りを固めている感じでしたっけ
まあ、好きなんですけどね

3

この間、チェキを撮ったときに譜久村さんがすげー寄ってきてくれたんです。それを君に話したんですけどね。よく考えたら君は俺の息子(でもおかしくない)くらいの年齢なんですよね。もし俺の親父がこんなこと言ってたらイヤだなあって思いますね。寄ってきたぞとか…。どうでもいい…。

4

そういえば、シングルください。何だっけ…人間関係No Way Wayと、あと最新の…
ギューされたいだけなのに
あれってもうフィジカルであるんですか
あります
じゃあお願いします
分かりました。いつもCDが大量に余って、処分に困るんですよね。この間、BEYOOOOONDSの現場で5人くらいに声かけたんですけど、要らないって言われて。まあみんな持ってますよねえ
業者にタダで引き取ってもらえないんですか?
最初は枚数が多くても引き取ってもらえてたんですけど、お客様の方で処分してくださいって最近は言われるようになって
そうなんですね
それで持ち帰ることになって。レゲエとか書いてある中古レコード店がふと目に入ったんです。こういうところの方が却って引き取ってもらえるんじゃないかなと思って、聞いてみたんです。いやあアイドルはちょっと…という感じだったんですけど、インストも入ってますし、サンプリングとかに使える面白い音なんですよって言ったら、じゃあ二枚までなら…ってなったんです
そこまで食い下がって…労力に見合ってないですね
見合ってないです

5

楽しかったです。ザ・バラッドより全然よかったです。ただ、ザ・バラッドの要素も残していましたね。ちょっと眠くなりそうな時間帯もありました。ザ・バラッドを0、平時のハロ・コンを10とすると、4とか5とか、その辺な気がしました。STEP BY STEPというツアー名そのままで、これから徐々に戻していくよっていう、途中段階。こっちも着座で、声を出せませんし。ギアを上げきっていない感じというか。もっとも、僕が取得した自動車免許はオートマ限定なんで、ギアのことはよく分からないんですが…。

6

びっくりしたのが、ステージ。真っ黒で、本当に何もなくて。セットはおろかモニターすらないという。辛うじて照明はその場に応じて使い分けているという程度。芸能スクールの、父母に見せるための発表会みたいな。お金がなくて苦しいんだろうなって…。出演するメンバーさんが少ないとはいえ、客席を半分に間引いて、チケットも普段より安いですからね。終戦直後の、焼け野原みたいな。これから復興していくぞ的な。そんな感じでしたね。

7

席は2階の3列。明日も2階の9列。いや参ったね(Ⓒ有田哲平さん)。中野サンプラザの2階を引くなんて最近じゃ記憶にないです(もっとも最近はコンサート自体が減っていましたが)。たしかこぶしファクトリーさんのとき以来です。いつかの公演は当日券で13列が来たなんて報告をTwitterで見たもんだから、そりゃふざけんなって気持ちになりますわ。誰かにチケットを売れるんなら売りたいくらいでしたね。実際、間近まで迷いました。でも、結果的には売らなくてよかったです。乗り気じゃなかったのに会場に入って席に着くと、不思議とワクワクしてくるんですよね。中野サンプラザに来るのが約一年ぶりで。戻ってきたという感じがしました。席も傾斜はあるし、みんな座っているんで視界はよかったです。下手に1階の後ろよりはよかったかもしれません。もちろん双眼鏡がなきゃ話になりませんけど。

席が悪いのは大人気メンバーさんであられるモーニング娘。の佐藤優樹さんが出演なさるからじゃないかっていう説をさんから聞いていていました。実際、今日も15時半~のこの公演だけ当日券がないとかで。納得しかけていたんですけど、明日は佐藤さんが出ない公演なのに席がもっと後ろなんですよね。

8

全メンバーさんが一堂に会するのが本来はハロ・コンの醍醐味ですが、このツアーでは一度に出るメンバーさんが制限されています。メンバーさんを六つのユニットに分けた中から二つ+研修生ユニット。この公演では研修生ユニットを除いて18名だったんですが、つばきファクトリーのメンバーさんが全員出演されていました。黒衣装。Twitterでは喪服なんて言われていましたが、脚の露出具合が素晴らしかったです。山岸理子さん、谷本安美さん、浅倉樹々さん、小野田紗栞さん、秋山眞緒さん。中でも小野田さんと谷本さん。このお二人の脚については、性欲が強くないことで知られるこの私でさえ、しゃぶりつきたいと、はっきりそう思いました。間近で見たらたまらないだろうと思います。八王子の公演ではもっと前の席が来るといいんですが…。

9

小野瑞歩さんは髪に付けていた黒いリボンが可愛かったです。『断捨ISM』のときの表情が楽しそうで。最近、私はこの曲を憎む気持ちがだいぶ薄れてきました。もちろん、つばきファクトリーさんが歌って踊る姿を生で観られるありがたさが勝っているというのが最大の理由です。

10

山﨑愛生さんのヴァイブスが凄かったです。何かこう、画像や動画では伝わってこないスペシャル感がありました。今日の面子でも一際キラキラしていたような気がします。スキルじゃないんですよ。生まれ持ったもの、なおかつ今しか出せない雰囲気だと思いますね。半年、一年経てば変わってしまうような(変わるのが悪いわけではありませんが)。この時期にアイドル活動に大きな制約があるのは気の毒です。メンバーさん全員に言えることですが。まあ、アイドルさんから見れば我々に同情される筋合いはないし、我々こそが気の毒な人たちなんですが。

11

凄いことになっていると某紳士がTwitterでおっしゃっていたので石田亜佑美さんのパイオツに注目したんですが、実際、ジャケットの中にお召しになっているタンクトップ的な衣服から、胸部の上部がはみ出ているような感じでした。付近の肉をすべてたくし上げて集約させたような。あとパンツ(下着ではない方です)は緩いですが以外とリーシーのシルエットも見せてくれていました。

最後の方、僕が気付いたのは“VERY BEAUTY”だったんですけど、石田さんの右の靴紐が解けていました。どうするのかなってずっと観ていたら、その後の全員曲でも結局最後まで直さなかったんですよね。で、一度も下も見ないんです。たぶん気付いていたんだろうと思いますが、プロだなって思いました。

12

コロナ対策ということで、平時のコンサートよりもメンバーさん同士が距離を取っているんです。(この点でも、ソロで歌うザ・バラッドと平時のハロ・コンの中間という感じがしました。)だから双眼鏡で観たときに、複数のメンバーさんを同時に視界に入れるのが難しかったです。前述のつばきファクトリーさんたちの脚以外にも、小田さくらさんの大腿部、牧野真莉愛さんのワキ、森戸知沙希さんのワキ、北川莉央さんのワキ、石田亜佑美さんのパイオツとリーシー、生田衣梨奈さんのM字開脚といった見所があったのですが、同時に双眼鏡で観られるのは一人、二人、まあ多くて三人でしたね。

13

立ち上がることも声を出すことも許されてはいなかったのですが(それどころか、ちょっとサイリウムの掲げ方が大きいだけでもエスタシオンの青年たちがいちいち飛んできます。私の周囲でも注意しているのを二回目撃しました。ちょっとやり過ぎにも見えました)、それでも自然と身体が動き出すような、グルーヴのある曲を聴けるのは嬉しいものです。これでこそHello! Projectさんという感じがします。『泡沫サタデーナイト』とかね。気分が高揚しました。そう来なくっちゃ。

14

しばらく見ないうちに野中美希さんがおキレイになられていました。もちろん今までがそうでもなかったとか、意地悪なことを言いたいわけではなく。他意なしにキレイになられたなと思いました。過去に無理なダイエットで苦労をされたことをブログで明かしていましたが、試行錯誤の末、見た目に表れるくらいの成果を出されている。努力が素晴らしいです。

トークのセグメントで今年の目標を聞かれ、たくさん寝ること野中さんは言っていましたが、寝るという言葉を性交のメタファーとして受け止める人もいるので気を付けてほしいです。

15

小田さくらさん、岸本ゆめのさんのお二人による『Memory 青春の光』は聞き応えがありました。言わずとしれた歌姫、小田さんの高音が美しくて。岸本さんも負けておらず、対等に声のセッションをしていました。小片リサさんという欠かせないアクセントを失った今、つばきファクトリーさんの歌唱面における岸本さんの役割はますます大きくなっていくでしょう。

2021年1月5日火曜日

HIROMI PIANO QUINTET (2021-01-03)

ヘヴィー・ユーザーの清水國明です。っていうくらい日高屋に行ってるのよ最近。学生の頃に一回だけ行って、そのときにまずいと思ってね。ラーメンと餃子だったかな。もう二十年近く行っていなかったんだ。二度と入ることはないと思っていた熱烈中華食堂を、ひょんなことからまた利用してみた。何でって、察してくれよ。ほら、収入が。アレだから。削れるところは削る必要があって。平日の食事代。朝は果物とプロテイン・バー、夜は米を炊いて適当に何かを作る。で、昼だけ外食するんだけど、ちゃんとした店の昼定食は900円か1,000円くらいする。日高屋だと700円くらいで米、野菜、肉、スープ、漬け物が食えるの。お店のショウ・ウィンドウに飾られたバクダン炒めというのが気になって、食ってみようと。そしたら案外いいんだ、これが。近くで中国系の人がやっている中華料理店よりおいしい。野菜と豚肉とキムチの炒め物なんだけど味にパンチがあってね。口の中が妙にビリビリすることもあるんだけど、何なんだろう。化学調味料? 日高屋のホーム・ページには「何よりも素材の旨みにこだわり、化学調味料の使用はできるだけ控えています」と書いてある。

ガラガラなのに私のすぐ隣に座ってくる老人。おそらく毎日のように来ていて座る席が決まっているのだろう。状況に応じたポジションを取ることが出来ない。空間認知能力の低下。外国人の店員さんにめんどくせえこと(メニューにない生卵が出せないかとか)を聞いて理解してもらえず、勝手に苛ついている老紳士。すぐ近くにこういう手合いがいるときつい。黙っとけやジジイと思わず私からお声掛けしそうになったことがある。二人でウーロン杯二杯と3個餃子だけで昼に居座る老紳士たち。外を通り過ぎるだけで店内から睨みつけるような視線を送ってくる老紳士。昼定食900円や1,000円のお店では目にすることのない客層。場外馬券場にいる類の、リアルな奴ら。まともな和食店で焼き魚、米、味噌汁、野菜を食べる老人と、日高屋の中華そば390円だけで昼を済ませる(本物は定食を頼まない)老人とでは心身の健康に大きな差がつくのは想像に難くない。

休業、残業禁止、賞与削減の合わせ技で、私の2020年の年収は2019年と比べ約二百万円減った。収入に見合わない家賃。引っ越しが頭をよぎり始めている。SUUMOで検索するところまでは行った。ただ引っ越すにもお金はかかる。仮に二十万円かかるとして(実際にはもっとかかる)、家賃が月一万円下がってもブレイク・イーヴンするだけで二年近くかかる。生活の質が落ちるだけ。無意味。二万下げると居住空間は半分以下。三万下げるとゲットー的な物件しかない。何をするにもお金のことが気になる。貧すれば鈍するとは蓋し名言。Rutger Bregman, “Utopia For Realists”に書いてあった。貧しいと今日の夕食をどうしよう等の直近の問題で頭がいっぱいになり、愚かな判断をするようになる。Eldar Shafirによると貧困はIQを13-14下げる。一晩の徹夜かアルコール中毒の影響に相当する。変な雑貨の販売、ステ・マ、YouTubeといった手段でクイック・キャッシュをゲトろうとする元ハロプロ・メンバーさんたちを見よ。

家からいちばん近い(徒歩30分)イタリアン・トマトで253円のアイス・コーヒーを飲んでチケットを購入したのが2020年12月10日(木)。アリーナ席。JPY12,100。誇張ではなく心臓がバクバクし、手が震えた。しばらく収まらなかった。でも、この判断は正しいと私は分かっていた。上原ひろみさんの演奏を小さい箱で聴ける機会なんて一生にそう何度もないだろう。ましてやステージに近いアリーナ席。もっと安い席も残っていたが、安いとは言ってもJPY9,800。ここで二千数百円をケチるべきではない。もちろん家計のことは無視できない。でもこの場面でお金のことを最優先にしているようでは、何のために生きているのか分からなくなる。

私が観るのは16時開場、17時開演の1st set。fox capture planさんを観に行った2020年12月27日(日)で、会場への行き方や入ってからの勝手は分かっていた。席に着いたら注文を求められる。(同行者がいるならともかく)あまり早く入っても手持ち無沙汰になる。公演が始まった時点で飲み物を半分以上残した状態にしたかった。カフェ・ベローチェ渋谷二丁目店でルイボス・ミント・ティーJPY302を飲み、Douglas Murray, “Madness of Crowds”を読み、時間を潰す。16時半すぎに入場。いらっしゃいませ、明けましておめでとうございます、と頭を下げる係員。恭しい。音楽の現場でお客様として扱われ上品に接客されるというのは私には衝撃的な経験。今日の限定カクテル、HARMONYを注文。JPY1,800+JPY180(奉仕料)+JPY198(消費税)=JPY2,178(終演後に支払う)。日高屋でバクダン炒め定食が三回食える。前回で分かっていたので金額にショックはない。何てことはない、清涼飲料水のような代物だった。

私の席はE5-1。3列目。ほぼ中央。やや左寄り。近い! 目と鼻の先に鎮座する、YAMAHAのピアノ。そこに上原ひろみさんが来て演奏をするのか! 何たる贅沢。始まる前から笑えてきた。

fox capture planさんのときにはなかった(私が気付かなかっただけかな?)、ノーモア映画泥棒をオマージュした映像で録画禁止が周知される。私の後ろにいた紳士が、これが著作権法違反なんじゃないか? とお連れの方におどけていた。これも前回はなかったはずなんだけど、公演中はマスクをなるべく着けてくれというメッセージも流れた。12月26日(水)にブルーノート東京からこういうメールが来ていた:

この度、新型コロナウイルス感染防止対策に関する政府の各自粛要請を鑑みて、年末年始にご予約をいただいている“SAVE LIVE MUSIC RETURNS”上原ひろみ ~ピアノ・クインテット~公演に関しましては、店舗でのフード提供を行わないこととなりました。(ドリンクの提供は通常通り行う予定でございます。)

食事をなくしたのとあわせて、マスク着用要請を強めた可能性はある。

17時になる直前くらいに暗転。右から四名のストリングス担当者、次に左から上原ひろみさんが登場。今日はクインテット。ストリングスの内訳はヴァイオリン1、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ。皆さんもう見るからに上流階級という感じの紳士淑女(ヴィオラのみ淑女)で。紳士たちは髪をピシッとポマードでとかしつけておでこを出して。いい家で育ち、幼稚園からずっと学費の高い私立に通っていたんだろうなという感じの。各人の経歴を数秒眺めただけで庶民とは別の世界に住んでいるのが分かる。そうでもないとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを習得する人生にはならないわな。

普通コンサートを観たら、セット・リストにあの曲が入っていたのが嬉しかったという感想が浮かぶものだけど、今日に関してはそれが出来ない。どれもリリースされていない曲だった(はずだ)から。私は絶対音感の持ち主ではないから、初めて聴いた曲を後から脳内で反芻することは出来ない。私のような凡人にはライヴ・ミュージックの現場に行く前に音源を聴き込むという準備が大切なんだ。ただでさえ上原ひろみさんの音楽には何十回も聴いて初めて形が見えてくるような複雑さがある。一回だけ聴いて何かを述べるなんていうのは、無理な話。

そんな状態でも二曲目は圧巻だった。これを聴けただけで今日ココに来た価値があるというくらいの。2020年にコロナでミュージシャンとして思うように活動が出来ず、忍耐を強いられた時期。そのときの内面を表現して作ったという。組曲。四部構成。最初は孤独から始まって、最終的にそれに打ち勝っていくという展開。最初は息苦しさがあって、徐々に感情が解放され、雄弁になっていく感じが、聴いていて伝わってきた。ディズニー映画を観ているような。ディズニーのような曲調という意味ではなく、映像があって、物語があって、場面がどんどん変わっていく感じというか。ドラマティックで、喜怒哀楽のすべてが詰め込まれた、世界中で上原ひろみさんにしか作れない曲だった。これは曲と言えるのか? もはやアルバムなのではないか? と思うほどに表現の密度が高かった。(“Spectrum”収録の“Rhapsody in Various Shades of Blue”がそうだったように。)

(コロナで活動が制限され)時間があったもので…と上原さんは笑っていた。(今も終わってはいないが)あの苦しい時期を作品に昇華できるのはただ者ではない。時間があるからといって、何かを作る気力が出てくるとは限らない。あの田村芽実さんでさえ、引退を考えた。凄まじい組曲に度肝を抜かれながら、私は上原さんに畏敬の念を抱いた。

間近で見て、上原さんの前腕の筋肉に目が行った。私なんかよりも筋肉が多い。過酷な公演日程を怪我なくこなせるのもこういうアスリート的な強さがあってこそなんだろう。

アンコールを受け、Tシャツに着替えて再登場する上原さん。お正月三が日限定のプレゼント企画。ひろみお年玉BOXと書かれた箱から上原さんが引いた席番号の一人にサイン入りワインが贈呈される。その一連の説明(上原さんが事前に録音したものが流れた)が面白可笑しい感じで、補助する係員もマスクの下で笑っている。彼女が白い箱の中に手を入れ、一枚の紙を取り出す。読み上げた番号は…E51! 私だ! けど、もし違ったらどうしよう…というジャップ特有のシャイさが露呈し、大きく反応できない。躊躇いがちにステージの係員に向けてE51と書かれたコースターを見せる。ちょっとこの辺の記憶が飛んでいるんだけど、おめでとうございます的なことを上原さんが言ってくださったと思う。ステージにいたのとは別の係員が、左から白い袋を渡してくれる。私は咄嗟に立ち上がり、ワインを掲げて周りにペコペコとお辞儀をした。たぶん皆さんは拍手をしてくれたと思う。はっきり覚えていない。何という幸運。サイン入りのワイン自体はJPY4,620で販売されている。だから当選した景品自体にプレミア価値があるわけではない。一人しか当たらない抽選で、上原さんが私の番号を引いてくれたこと。その経験が感無量だった。(と思ったが、帰宅後に袋を開けて中身を確認したところ、ボトルにはサインだけでなく「祝! 当たり!!」「2021.1.3」と書いてあった。これは嬉しい。販売されているサイン入りワインはこうではないはず。大事にしなくては。)

世界一のピアニスト率いる豪華編成のクインテット。至高の会場。奮発して購入した甲斐があったアリーナ席。当選したサイン入りワイン。さまざまな意味で特別な、忘れられない夜だった。2021年は俺のモンだ、と思えた。公演は約80分だったが、fox capture planさんの72分で感じた物足りなさはなかった。濃密な時間だった。電車で家の最寄り駅へ。サイゼリヤ。赤ワインのデカンタ小、キャベツとアンチョビのソテー、骨付きももの辛味チキン、ペペロンチーノ。JPY1,300。