2016年1月10日日曜日

DANCING! SINGING! EXCITING! (2016-01-09)

「今日は音源の話をしに来たわけじゃねえ 俺はバトルをしに来た」―GOLBY、戦極MC BATTLE第10章で「音源出してみな」と挑発してきたmol53に対して

ハロプロのコンサートでは熱狂するのが正しいのか、メンバーさんたちをじっくり観て彼女たちの歌声、衣装、身体、表情、踊り、仕草、言葉を目と耳に焼き付けるのが正しいのか。これは難しい問いである。どちらも正解だし、どちらも不正解である。熱狂派の立場からすると、コンサートというのは来場者たちが演者たち(+裏方)と一緒になって作り上げていくものなのである。我々は、演者たちが提供するサービスを一方的に享受する客ではない。盛り上げて、楽しい空間にする責任がある。家でBlu-rayを観ているのとは違うのだ。一方のじっくり観る派からすると、普段はYouTube、テレビ、Blu-ray、DVD、写真で見ることの多いアイドルさんたちを生で観ることが出来るのがコンサートで得られる最大の喜びなのだ。彼女たちが一番かがやくのが、ステージで歌って踊っているときである。その姿を可能なかぎり鮮明に見たいし聴きたいのだ。ただ盛り上がるだけならアイドルの現場に来る必要はない。

双眼鏡という文明の利器と出会ってから私のコンサート鑑賞は変わった。それまでは一年にいちど当たるかどうかという良席でないと見えなかった光景、気付けなかった細部が見えるようになった。ただ、双眼鏡を使えば使うほど、ペンライトや手を振ったり声を出したり身体を動かしたりするのは難しくなる。双眼鏡を使う際には両手を使う上に、拡大するということはその分だけ映像がぶれやすいのでなるべく身体が動かないように固定させないといけないからだ。一方で、音楽に乗って身体を動かし声を出す能動的なスタイルを取れば取るほど双眼鏡を使うのは難しくなる。両立は難しい。「お堅い物理学/の文献/の文面/読みながら奮い立つ/硬いブツ磨く/ようなまったく相反する行為」(REAL STYLAの1st album『爆弾発言』の4曲目“R.S.”の三善/善三バースより)なのである。

世の中の問題の多くがそうであるように、こっちが正しい、こっちは間違っていると簡単に決めつけることは出来ない。私にとっては楽しいコンサート空間を作るのに寄与するのも、ハロプロのメンバーさんたちを自分なりの着眼点で観察するのも、同じように大事である。結局のところ、バランスだ。さじ加減をどうするかを、常に見定めていくことになるだろう。今日に関しては、双眼鏡をガンガン使うことにした。本当はここで声を出しているべきなんだよな…と後ろめたさを抱えて双眼鏡で見たくなかったし、本当は双眼鏡で見たいな…とモヤモヤしながらペンライトを振るのは避けたかった。

「今日はお祭り騒ぎをしに来たわけじゃねえ 俺はアイドルを観に来た」―誰かが「双眼鏡ばっか使ってんじゃねえ」とディスってきたらこう返す。そう決めたが、誰もディスって来なかった。とはいえ、さすがに『cha cha SING』や『アイアンハート』では声を出した。地蔵だったわけではない。私の席は22列だった。4列くらい後ろに“ももちの旦那さん”がいたが、挨拶はし損ねた。

その前に入場前の話をすると、14時過ぎのグッズ列は空いていた。10人くらいしか並んでいなかった。日替わり写真の宮崎さんと宮本さん各500円を買った。最初、日替わりの宮崎さんと言うと販売員さんが名前ですぐに分かるほどの熟練者ではなく手元のメモ帳を取り出して「Juice=Juiceの宮崎さんですね」と確認してきたので宮本さんのを注文するときには分かりやすいように「同じJuice=Juiceの、宮本さん」と伝えた。開演の17時半までに喫茶店に入ってブログを更新したかった。中野サンプラザに併設されている喫茶店は席がなさそうだった。ベローチェで190円のブレンドコーヒー。2時間ほど居座ってブログを書いた。ほぼ満員だった。すぐ両隣に人がいるpersonal spaceがほとんどない劣悪な環境だったが、追い出されなかっただけ運がよかった。池袋のベローチェで一度だけ出て行くように店員に言われたことがある。その店舗は長時間滞在に1時間半という基準を設けている。ともあれ無事にブログを投稿し、会場に入った。

「想像するだけでドキドキする事」
石田「スーパーの特売情報。人参が一本10円だったりとか。スーパーを2、3件ハシゴする」
岡井「何歳?」
石田「19です」
岡井「そんなに変わらないんだね。千聖21だから。そういうのを気にしだす年齢か」
飯窪「都内の安いスーパー情報をまとめて本を出したらどうですか? そうしたらお金が入ってくる」
石田「そういうのじゃないんだよ」
飯窪「すみません、思いっきり下衆なことを考えていました…」

嗣永「ハロプロのホームページに『…に関する重要なお知らせ』が来たとき」
岡井「一度、萩原舞ちゃんに関する大事なお知らせが出たことがあって、舞ちゃん私たちに言わずに…と思って開いたら、販売されていた写真に書いてあった文字がHAGIWAPA(はぎわぱ)になっていたという内容だった。発表の仕方を考えて欲しかった。ぜんぜん大事なお知らせじゃない。ただのおバカなお知らせ」
アイドルとしては完璧な間違いで可愛いと誰かが言うと「そう思ってくれたら嬉しいです」と岡井。

稲場「工藤さんのことが好きなので、一緒にどこかに出かけるのを想像するだけでドキドキする」
まことの振りで、この場でやってみようという流れに。稲場が設定と台詞を考案。工藤と稲場が腕を組んで、「今日は楽しかったよ愛香。次も会ってくれるかな」的なことを言う。「もちろんです~」と照れて崩れ落ちる稲場。「私のこと、好きですか?」「大好きだよ」的なやり取りもさせてもらってメロメロの稲場。
同じく工藤のファンであることで知られる羽賀がこれを見て嫉妬しているという感じの流れになる。
「愛香は(工藤さん大好きな)仲間なんです」と嫉妬を否定する羽賀。
「朱音が疲れたって言うから、何か言ってください」という雑な振りに困惑する工藤。工藤が「はがね」と言い間違えて台無しになった。(はがねと聞いて私は、P(ピー)さんの「友人が作った奇想天外でユーモラスなPRG【はがね】を実況プレイ!」動画を思い出した。)
一連の様子を見て、「女の人でも鼻の下が伸びるんですね」とまこと。
Twitterを見ていると、こういうのが好きな人が多い印象である。以前ちょっとだけ立ち読みした本に書いてあったがジャニーズのファンにもメンバーさん同士を想像でカップリングさせて楽しむ文化があるらしい。

まこと「こぶしファクトリーがつばきファクトリーに勝っているところは?」
和田「元気さ。楽屋がうるさい。声の大きい子がいる。こぶしが負けているのは女子力。肌が乾燥していてもそのままにしてしまう。マネージャーさんに肘や膝が白いと言われた。慌てて公演前にハンドクリームとボディクリームを塗った。見かねたマネージャーさんがハンドクリームを一つずつくれた」

・11:47のJuice=Juice公式Twitter accountで告知されたように金澤朋子が欠場していた。金澤がいないところは歌割りはもちろん他の人が埋めていたが、場位置に関しては金澤がいるはずの場所がぽっかり空いていた
・牧野真莉愛が英語詞の新曲“One and Only”の間奏で石田亜佑美と向き合うときの心底たのしそうな笑顔。別の曲で手を叩きながら客席に同じ動作をするように目で要求する場面の表情。端的に言うと、可愛い
・相川さん、ニットにSTABLE
・船木さん、スウェットパンツにBROOKLYN
・『アイアンハート』のintroの岡井アドリブは「えー? 何だよ しょうがないなあ アイアンハート」的な感じ
・“Magic of Love”で手を左右に振るときの宮本さんの動きの大きさ
・まこと「今日のトークテーマにもありましたが、ハロプロが皆さんをドキドキさせる存在でありたい」

終演後、いつもの場所を見るとアンオフィが店を出していたので立ち寄った。1月2日から始まったばかりのハロコンの写真がさっそく商品になっていた。宮崎さんのがあったので、買った。1,000円。最近はアマゾンで3,707円もしたThunderplugs PROという耳栓をしているのだが、付けたままアンオフィの人と取り引きが出来た。簡単な注文くらいなら出来るようになったので、慣れてくれば耳栓をしたままもう少し込み入った話も出来るようになるだろう。池袋西武の惣菜売り場にあるベトナム料理屋で200円引きになっていた焼きそば324円を買って家で電子レンジで少し温めて食った。それと桃のストレートジュース「桃の恵み」が晩飯。ジュースを絨毯にこぼして、うわあと叫んだ。