2015年5月31日日曜日

大器晩成(2015-05-26)

夕方の5時半開場、6時半開演のコンサートを観るためであれば、丸一日の休暇を取得する必要はなかった。午後の半休、もしくはフレックスを活用して3時過ぎに退社しても開演に間に合わせることは十分に可能だった。しかし、結果としては全休を取っていたことが功を奏した。昨晩お腹を壊したからだ。夕飯のもつ煮定食が当たったとしか考えられない。食後30分ほどで突発的な腹痛に襲われ、電車を途中で降りてトイレに駆け込まざるを得なかった。夜中にお腹の痛さで目が覚めたし、午前中もしばらくは安静が必要だった。正露丸と休息のおかげで何とか回復し、アンジュルムの武道館公演を観に行くために家を出た。

グッズを買うために13時過ぎに九段下駅に着いた。日替わり写真は今日のこの会場でしか買えないので、売り切れたらもうチャンスはないのだ。田村メンバーの日替わり写真とマフラータオル、そしてアンジュルムのDVD MAGAZINEを買った。田村芽実のTシャツを持っていないのでいつかは買いたいのだが、現在買えるものでは欲しいと思えるデザインのものがない。仕方ないのでハハノシキュウTシャツを着て、首からめいめいのマフラータオルをかけて臨むことにした。13時半くらいから並んで、14時半くらいに買い終わった。

九段下Family Martで飲み物などを調達すると思わぬ接触イベントが発生した。
私「・・・(商品をレジに置く)」
店員(おばさん)「(私が裸の状態で携行していた田村マフラータオル、田村日替わり写真、アンジュルムDVD MAGAZINEを見て)大きい袋にしましょうか?」
私「あ、そうですね。ありがとうございます」
店員「5時半からですか?」
私「6時半です」
店員「楽しみですね」
私「はい」

入場前に九段下駅近くの「ターリー屋」でマンゴービールを飲んでサモサ、チキンパコラ、タンドリーチキンを少しずつの詰め合わせ、それにフライドポテトを食べた。ビールにマンゴージュースを入れたマンゴービールが気に入った。5時半頃になると客は私ともう一人だけになった。店員同士が「(客が)全然来ないね。たぶん明日の方が忙しい」「明日は何時から?」「6時半」という会話をしていた。明日の6時半というのはモーニング娘。のコンサートのことだ。入場者数はそんなに変わらないはずなので、明日の方が忙しくなるかどうかは疑わしいんだけどな、と思いながら1,280円の会計を済ませた。

私の席は、2F西スタンドのE列だった。右はごつい紳士だった。身体が私の席にはみ出ていた。窮屈な思いをするのが心配だったが、ほとんど身動きを取らないタイプのオタクだったので助かった。地蔵かと思いきや途中から控えめに声を出していた。前の席には、緑にしか光らないペンライトを右手に握り締めて健気にステージを見つめる小学生くらいの少女とその父親らしき人がいた。父親はファンではなさそうだった。緑は相川茉穂の色だ。数ヶ月前に加入したばかりの彼女を、どういうきっかけで知って応援することになったんだろうか。ちょっと気になった。一つ前の列(D列)までがファミリー席だったので、見晴らしがよかった。こういう席は好きだ。下手なアリーナ席よりもこっちの方がいい。左の女二人組は、関係者席に続々と入ってくるハロプロメンバーたちを見ては、誰々がいるなどと言い合ってキャッキャしていた。開演前はまだ微笑ましかったが、私の左の女は公演中もしょっちゅう双眼鏡で関係者席を覗いていたので呆れた。何を観に来たんだよ、本当に。しょうもない奴ら。コンサートの盛り上がりにはほとんど寄与せず、アンコールの声も出さなかったんだから、こうやって後から私にブログでディスられるのも仕方がない。とは言え、ハロプロの現役メンバー大多数とBerryz工房の嗣永桃子以外が一箇所に固まって座っている絵は壮観であった。もし誰かが今この会場を丸ごと爆破したら、この国の可愛さの80%が失われるんだと思うと恐ろしかった。そのような事件は起きなかった。平和な国でよかった。

公演中、私はずっとめいめいを目で追っていた。そこに迷いはなく、他のメンバーに目移りはしなかった。自分がアンジュルムの中では田村芽実推しであることを再確認(reconfirm)した。おでこ丸出しで編み編みにした髪型がよく似合っていた。彼女がステージの端に行って西スタンドからは見えなくなるときが何度もあったが、そのときは彼女の表情が映し出されるのを期待してモニターを見るようにしていた。和田彩花がコンサートの中盤に「始まってから約1時間がたちました」と言って田村メンバーにコメントを振った。すると田村メンバーは大げさに驚いた表情で「い、1時間たったんですか??? 5分くらいしかたっていないと思いました!!! 皆さんも、5分くらいにしか感じていませんよね???」というようなことを、大げさな表情を作ってわざとらしい演技で言っておどけていた。これぞめいめいって感じで面白かった。田村さんを直に拝見するのは、1月11日以来であった。もう少し高頻度で拝みたいところだが。

メンバー全員から伝わってきた武道館に立つことの感激に、去年この舞台を経験済みの1・2期の落ち着きがバランスよく混じり合ったパフォーマンス。まるでMIX CDのように淀みがなく、息つく暇もない展開。常に後半戦のような体力勝負の、中だるみを排したsetlist。最高だった。MCでは福田花音さんがダイエットのためにswimming poolをスクール水着で歩いていたら知らないおじさんが水中を追いかけてきて手を伸ばしてきたので必死に逃げたという話をしたところ、中西メンバーがアリーナ席を指差しながら「この中にいるんじゃないですか?」と言ったのが一番面白かった。際どい発言はコンサートがBlu-ray化される際に削除される傾向がある。例えばモーニング娘。のコンサートで「What is Love?」のビデオクリップに使うための映像を撮影をした際に道重さゆみが「AKBグループの人が見たら驚くくらい盛り上がって行きましょう!」と言ったのはBlu-rayでは削られたし、岡井千聖が℃-uteのコンサートで父親の浮気の話をした際も会場は爆笑に包まれていたのにBlu-rayではきれいに編集されてなくなっていた。今日の福田さんと中西さんの話も出来ればもう一度Blu-rayでじっくり確認したいが、もしそれが叶わないのであればせめて自分のTwitterとブログには文字にして残しておきたいのだ。