2018年2月18日日曜日

Go ahead (2018-02-11)

昼が151番、夜が263番。よくもなく悪くもない。いや、前方の絶景を何度も経験させてもらった今の俺からすると、どっちかというと悪い。そんな番号が印刷されたチケットをカバンに入れ、高くもなく低くもないモチベーションで乗った新幹線。そんな混んでへん。隣は空席のまま。大宮から郡山。金曜日の夜に受けたマッサージの揉み返しによるだるさ。居眠り。ハロコンでは観ているけど、Juice=Juiceの単独公演に俺が入るのは11月20日の日本武道館以来。ライブハウス(和製英語)での公演となると、10月22日まで遡る。感覚が麻痺しているのかもしれないけど、3ヶ月半も空いているとかなり久しぶりな感じがする。行けなくなっていた可能性もあった。上から急に海外出張をぶち込まれたんだ。受け身でいたら今日か明日が出発日になっていた。それは絶対に避けたかった。今日はJuice=Juiceでしょ。で明日(月・祝)は小野瑞歩さんにお会いするために飯田橋に行くからさ。まだチケットも何も買っていない段階なら分かるけどね。もう手元にはチケットと握手券がある。そっちが最優先に決まってんだろ。だから強く主張して、2月13日(火)に出発する日程を勝ち取った。権利ってのは黙っていたら行使できるもんじゃない。時には戦って勝ち取らなきゃいけないんだよ。その原則の生きた教科書こと俺。

12時ちょい前くらいに郡山駅に着いた。そうなるように事前に切符を買っていた。今日は日帰りだし、観光らしい観光はしないけど、メシくらいは現地で食いたいと思ってね。もちろん日替わり写真も買いたかった。小雨が降っていて、埼玉よりも寒かった。向こうじゃ真冬の装いだと日中はちょっと暑いくらいだったんだけど、こっちじゃちょうどいい。駅前の飲食店事情はちょっと残念だったな。商店街では大体のリストランテが閉まっていて、シケていた。定休日なのか、ランチ営業をしていないのか。開いている数少ない店の一つ、「酒菜 刀削麺」に入った。坦々刀削麺の定食を頼む。炒め物にも惹かれたけど、初めて来る店ではまず看板メニューを試さないとね。ラーメン系はね、太るのが気になるけど、まあ夜を抜けばいいかなと。きのう読んだ堀江昭佳さんの『血流がすべて整う食べ方』で夕飯を何日か断つことが推奨されていた。胃に休む時間を与えることで血流がよくなるらしいんだ。つまらない刀削麺だった。麺の太さにあまりランダムさがない。池袋にはかなわない。

12時46分に並んだグッズ列。ぎょうさん行列してはいないが販売員が一人。かなり待つんじゃないかという不安がよぎる。ところがその淑女がてきぱき注文をさばくわさばくわで。客も客で手慣れていて、迷わずサッと注文してサッと支払う。どんどん列が進む。俺の前に20-30人はいたと思うけど、13時2分には買い終えた。宮崎由加さん、宮本佳林さん、高木紗友希さんの日替わり。あとコレクション生写真を二枚。コレ生は梁川奈々美さんの、よりにもよって同じのが二枚だった。考え得る最悪の引きである。こうなるとあらかじめ分かっていれば金澤朋子さんの日替わりでも買っていたといういつもの考えが頭に浮かぶ。が、これが人生なので、しゃあない。一度駅前に戻る。ヨドバシ・カメラ。トイレ。ダイソンの5万円以上する加湿器、格好いい。ヨドバシを出て会場の郡山HIPSHOT JAPANに再び。建国記念日万歳!と叫ぶデモ行進に出くわす。それで今日が建国記念日なのを知った。行進の後ろを付いていく車には「日本会議 福島」と書いてあった。雨は雪に変わっていたが、長くは続かなかった。まあ傘がなくても外で待てるくらいには。会場近くの歩道に50番毎に番号が書かれたコーンが立てられている。自分の該当するところで待たされる。茶髪にウエーブをかけたTASK CO. LTD.(関東でいうエスタシオンの役目)の青年が、傘は持ち込めないので入り口の傘立てに入れろと言いながら俺たちの横を練り歩いている。

昼公演(14時開場、14時半開演)

荷物検査なし。だから開場から開演が30分なんだね。まだ前段に入れる余地はあったが、後段の2列目を確保。前が低身長なので見やすそう。14時11分、まだこれから半分入るから詰めてくれという係員の発言に動揺しどよめくヘッズ。見た感じ7割は入っている感触だった。自分の位置はそうでもなかったけど、前段にいたヘッズはTASKの奴らの呼びかけでガンガン動かされていた。彼らの手際よい誘導がなければコンサートが遅れずに始まることはなかっただろう。言い方も人をイヤにさせる感じではなかった。

宮本佳林さんの影アナでヴァイブスが高まるフロア。コンサートの始まりは恒例となった感があるダンス。キレがある。迫力ある。風格がある。高木さんのダンスが目を引く。楽しそうにやっている。視界がよく、常に皆さんの膝くらいまで見えた。

段原瑠々さん:るるが郡山に来るのが初めて。プライベートでも来たことがなかった。はじめは郡山という漢字が読めなかった。梁川奈々美ちゃんが教えてくれた。こうやって来て、漢字も読めるようになって、嬉しい。

梁川奈々美さん:私が郡山に来るのは3度目。一年とちょっとぶり。郡山はとても好き。もちろんほかの場所も好きだが、郡山の雰囲気が好き。色んなおいしい食べ物があるし。

梁川さんのおべっかがジェネリックすぎる。具体性に欠ける。俺はあまりよくは思わない。インド料理が好きでインドに行きトルコ料理が好きでトルコにいった俺としては。そりゃどこ行ったってその土地なりの雰囲気はあるし何かしらのおいしい食べ物もあるわ。人が住んでいるかぎり。

宮崎由加さん:つばきファクトリーの小野田紗栞ちゃんと、ハロコンの待つところ(ひな壇のことかな?)で隣になった。話したことがなかったので緊張していたが、向こうから話しかけてくれた。彼女は髪質が佳林と似ている。触りたくなるが、まともに話したこともないのに触るのは変なので我慢して、後で佳林の髪を触った。

段原瑠々さん:つばきファクトリーの秋山眞緒ちゃんはるるのことを好き。「段原さんは今日何時に帰るんですか?」とメールを送ってくる。時間を答えると「そうなんですか」で終わる。 私の仕事の予定を把握している。昨日の仙台でのハロコンでも他の(つばきファクトリーの?)メンバーが「段原さんは今日帰るんですか?」と聞いてきたが「いや段原さんはあした郡山やねん」と先に答えた。(「マネージャーさん?」「マネージャーさんから予定のメールをまおぴんにも送った方がいいのでは」と他メンバー。)

宮本佳林さん、後輩関係のエピソードがないかと話を振られるが特になさそう。高木紗友希さんが話す:ハロコンで円陣を組むとき(フロア側から見て左から)タケちゃん(アンジュルム竹内朱莉さん)、佳林、私(高木さん)という順番だった。タケちゃんと代わってあげなよと周りが私に言ってきた。佳林は強がって「別にいいもん」という感じですましていたが、何かのきっかけで一度はなれて戻るときにちゃっかりタケちゃんの隣を確保していた。そのときに隣にいた別の人と手をつなぐのがイヤなんだと思われたくなかった(だからすぐに代わらなかった)、と宮本さん。

高木紗友希さん:昨日のハロコンで(アンジュルムの)佐々木莉佳子ちゃんが「高木さんのブログ好きっす」と変顔を織り交ぜながら言ってきた。「一つのブログに必ず一つ名言を入れてくる感じが好きっす」って。「馬鹿にしてる?」と聞いたら「馬鹿になんかしてませんよ」。

金澤朋子さん:昨日のハロコンでつばきファクトリーがバレンタインチョコを配っていた。なかなか自分に周ってこないので「なに配ってるの?」とわざとらしく小片リサちゃんに聞いて圧力をかけて、もらった。そうしたら他のつばきファクトリー・メンバーも次々にくれて、たくさんもらった。

高木紗友希さん:今日は「目を合わせても逸らさない系のお客さん」が多かったので、序盤から機嫌がよかった。

宮崎由加さん:今日は朝からいいことがあった。大好きなやなちゃん(梁川奈々美さん)とシュー・クリームを買いに行った。佳林からストレート・アイロンを借りた。コンサートのチケットがソールド・アウトした。「トリプルいいことがあった」。(モーニング娘。『ブレインストーミング』のムーヴを後ろでやるメンバーたち。)

宮本佳林さんは、最初のダンスと三曲、真ん中のトーク、アンコール明けだけの登場だった。彼女がいない状態のJuice=Juiceは、高木紗友希さんのグループだと私は感じた。歌でもダンスでも存在感でも全般において中心となって引っ張っている。宮本さんに次ぐ、もしくは双璧を為すエースと言える。

16時11分、本編(アンコール明け含む)が終わり。握手会では高木さんに日替わりの絵をほめたり梁川奈々美さんに郡山の食べ物は何がおいしいのか聞こうかと思ったが、無理だった。一問一答どころか一問を投げかけるのができるかできないかという速さだった。その上、握手はフロア上段で行われたので待機中のヘッズが騒がしく、会話ができる感じではなかった。高木さんがいい笑顔をくださった。梁川さんには上述の質問をするにはした。彼女は何かを返してくれたが、私はもう次に流れていて聞き取れなかった。コンサート後のおまけ握手としてはこれくらいのスピードがあるべき姿なのかもしれない。最後の宮本さんに、戻ってきてくれてありがとう的なことを申し上げようとしたが、私の力量でこの短時間ではうまく言えなかった。16時20分に会場を出る。

昼公演では運良く観やすい位置を取れたが、全般的に観やすいと言えるほどの会場ではない。悪くはないよ。でも今後、会場が郡山HIP SHOT JAPANであるというのを理由に積極的に足を運ぶことはないだろう。

Juice=Juiceのコンサートを観ているのに、たまにつばきファクトリーのことが頭に浮かんでしまい、完全なる没入とはいかなかった。

夜公演(17時半開場、18時開演)

同伴したナオンを前に抱え、髪の匂いを嗅いでチンポを擦り付けんばかりにくっつきながらJuice=Juiceのコンサートを鑑賞するニヤケ面の青年。ステージ上の演者さんとの落差が激しすぎて萎えちゃわないのかな…。

番号が番号だったんで、いちばん後ろの位置を取った。まだ前段に潜り込むことも可能だったけど、あえて後ろを選んで。俺は理解(わか)っているんだぞっていう感じで。これが見事に失敗だった。この作戦はさ、後方が空いているときにだけ効果があるんだ。今日みたいに押し込んでいる状況だと、最悪なんだよね。今日はしっぽまで餡が詰まったたい焼きみたいに後ろまでギューギューだった。最初は左にいた黄色Tシャツの青年が、自分が腕を振り回す空間を確保するために俺に密着するくらい左前に出てきて俺の身動きが取れなくなるしよ。身勝手な野郎。俺のチンポを擦り付けたろかと思ったわ。ライブハウス(和製英語)の現場ってのは本当に水物でさ。近くにいる一人のオタク次第で台無しになることもある。観客同士が近いから。しゃあない。

段原瑠々さん:『アレコレしたい!』の可愛いコール(超絶かわいい、〇〇!)があるじゃないですか。一番で高木さんが歌った後にそのコールが入るのを聞いて、可愛いなと思いながら聞いていて、二番るるじゃん!て思って 。そうしたら皆さん二番でやってくださって。嬉しかったけど、恥ずかしかった。こんなにたくさんの人から可愛いと言われることはないので。(可愛いと叫ぶヘッズ。はにかむ段原さん。「よかったですね」と金澤さん。)

高木紗友希さん:このツアーの日替わり写真では楽屋の様子をノン・フィクションでお送りしている。今日の日替わりは自分で描いて天才かと思った(誰かが自身の噂話をしているのを地獄耳で聞きつけた梁川奈々美さんが宮崎由加さんに「…そしたらママ」と話しに行くという絵))。完成した絵を写真に撮ってやなちゃんに送ったところ、やなちゃんは親に送った。梁川さん曰く、親からは1.絵が似ているね、2.(普段だけでなく)楽屋でもしゃべっているのかという二つのコメントをもらった。

宮本佳林さん:日替わり写真に描いた円形はギアを表している。コンパスを使って描いた。鉛筆で下書きをしてからマジックで。時間がかかった。

植村あかりさん:(観客に)泣いている人がいた。何で泣いてるんだ、と思った。今日はブログ長くなる。

宮崎由加さん:(他県から遠征して観に来てくれるファンもいるが)私が石川に住んでいる頃は、他県にライブを見に行くという発想がなかった。きょう観に来てくれた中にはそういう人もいるはず。きっと家で予習・復習をしてくれているのだと思う。

今日のJuice=Juiceは口々に、チケットが売り切れたことの喜びを表していた。高木紗友希望さん曰く、ソールド・アウトになったにも関わらず、見えなくてもいいからチケットを売ってくれと訴えてきた人たちがいた。その要望に応えて当日券が売り出されたらしい。誰の判断か知らねえけど、そのおかげでこっちは苦しい思いをしたんだ。余計なことをしやがって。ライブハウス(和製英語)では人が増えれば増えるほど観づらくなる。当然、売る方からすれば売上金額が増えた方がいいけどさ、鑑賞環境が悪くなるのを喜ぶほどお人よしじゃないよ俺は。向こうの商売が成り立つ程度に空いていてほしい。特に後方なんかさ、ただでさえ観づらいんだからせめて空いていてくれよ。

端っこに柵の台があって、そこに乗っかったら視界はよくなった。けど、体勢がつらかった。コンサートを鑑賞していたというよりは我慢していたに近い。わざわざ埼玉から福島にコレを観に来てんのに、早く終わってくれと散漫な気持ちでやり過ごした。こういうときもあるよ。ちょっとアレを思い出した。いつぞやの西川口Hearts

握手を干して帰ろうかと思った。でもダン・アリエリーさんの本に物事の記憶は締めくくりが大きな割合を占めると書いてあったのを思い出して、踏みとどまった。握手会のために現れたJuice=Juiceさん。間近を通った彼女たちはハッとするくらいマブかった。肌がきれいすぎてビビった。握手は何と俺が一人目。いわゆる鍵開けってのを体験してしまった。高木さんに「日替わり買ったよ」と申し上げて「お、ありがとう!」をいただいたのが唯一の会話。俺の限界。

20時5分の新幹線に乗ろうと思えば乗れそうだった。でも別に帰りを急いでいるわけではないし、このまま帰るのも後味がよくないので、軽めに食っていくことにした。駅前のベトナム料理屋。ネプ・モイという焼酎。ナッツの甘い香りがしてすごく気に入った。家に一本ほしい。今節最大の発見。二つ料理を頼んだが30分たっても出てこない。20時42分の新幹線に乗る必要がある。店員さんに事情を説明し、もうすぐで出来上がるという豚焼肉を包んでもらい、もう片方の焼き鳥をキャンセルさせてもらった。俺の入店時に隣のテーブルにいた淑女が料理の出てくる遅さに文句をつけて、ビールを飲み切っちゃったわよと嫌味っぽくこぼしていた。そんな風に言うたんなや、可愛そうやろと思ってんけど、たしかに提供にかかる時間は遅かった。新幹線で食った豚焼肉は割とおいしかった。