2018年4月4日水曜日

ひなフェス2018 (2018-04-01)

ひなフェスには持っていなかったいい印象。コンサートはでかい会場。ステージ観づらそう。同時に開催される展示会では物販に現れるHello! Projectメンバーさんに群がる魑魅魍魎。コンサートは撮影禁止だけど、展示会はメンバーさんを自由に撮っていい。今のHello! Projectで唯一でしょ。こんな機会。ここぞとばかりに数多の紳士淑女たちが殺到する。それは理解できる。でもさ。物を売るメンバーさんにたくさんのオタクさんがグワーって迫っているような構図の写真をTwitterで見たことがあるんだ。ゾンビが襲ってくるホラー・ゲームの一場面のようで、おぞましかった。自分がこの中に入りたくはないやって。人間としての尊厳を捨ててまでカメラ・ロールにHello! Projectのメンバーさんを収めたくはない。何かさ、露出狂系のコス・プレイヤーさんをカメラ小僧さんが取り囲んでいるっていう光景がよくあるじゃないですか。それとは違うけど、通ずる部分もある感じがしてね。仮にあの中に入ったとして、普通にやってもクズのような写真しか撮られへんと思う。ポジション争いは厳しい。W杯を数ヶ月後に控えたサッカー日本代表もびっくりだよ。一ダース程度の屍を越えていかなければメンバーさんの間近まで行って撮影するのは無理だ。去年、コンサートの一つにみーたんこと小野瑞歩さんがシャッフル・ユニットの一員に選ばれたときがあって、その公演はちょっと観たかった。でも私にとってひなフェスはBlu-rayで観るもので、里山何とかという展示会はTwitterで画像を見るものだった。

今回、初めて公演に申し込んだ。エグゼクティブ会員の資格があるうちに、先々行申し込みの権利を行使しておきたくてね。先々行は、普通に申し込むよりは安定的にいい席をあてがわれるんだ。これまでモーニング娘。のコンサートで一回、ハロコンでは複数回、エグゼの先々行で入ったんだけど、10列目くらいの真ん中のブロックが常に来ていた。ひなフェスには深入りするつもりはなかったので一公演だけ。会場がパシフィコ横浜なので、ハングリー・タイガーで昼飯を食ってからコンサートに行きたい。となると一番よさげだったのが4月1日(日)の17時開演。申し込んだ時点ではどの回がどのグループをフィーチャーした公演なのかは知らなかった。私が入るのはモーニング娘。'18プレミアム。後から知ったけど、これでよかったと思う。昨日の二公演は団体のO.G.(original gangsterではなくold girl)が多数出演したようだ。そして今日の昼公演(11時開演)はアンジュルムとJuice=Juiceが主役。自分が見たいのはO.G.(original gangsterではなくold girl)ではなく現役メンバーだし、Juice=Juiceが私の最も強く支持する集団とはいえアンジュルムとの二本立てだと出番は減るだろうしね。

11時に横浜モアーズ。腹を空かせて8階のハングリー・タイガー。発券した整理番号は24。11時が開店時間なのだが、経験上この時点で30番台や40番台になっていることが多い。30何番かまではスッと入れる。ダブル・ハンバーグ・ステーキのレギュラー・セット。2,470円。食後のアイス・コーヒー。この店を出る度に、幸せな気分にしかならない。横浜の誇り、ハングリー・タイガー。この先、何十年も何百年も変わらず続いてほしい。死ぬ間際までハングリー・タイガーのハンバーグ・ステーキを食べられる身体でいたい。

そっからみなとみらい駅。国士舘大学の入学式か何かがやっていて、スーツを着た青年とその親らしき人たちで溢れかえっていた。階段を下りたいつもの海辺に行ったところオタクさんがいいひんしグッズ売り場もない。チケットを見ると展示ホールA・Bと書いてある。そうか今日はいつもの大ホールじゃないんだな。展示ホールはすぐ隣の建物だった。

通路を歩いていると何やら男性の歌声が聞こえてくる。里山何とかのライブ・パフォーマンスをやっているんだな。誰かと思ったら中島卓偉さんじゃん。すぐにでもステージのそばに行きたかったけど、まずは写真を買わなあかん。たしか展示場AとBがコンサート会場で、Cが里山なんとかっていうやつ、で一番端のDがグッズ売り場の入り口。並ばずに買えた。日替わりのみーたん(小野瑞歩さん)とゆかにゃ(宮崎由加さん)。ソロ2Lのみーたん(小野瑞歩さん)。宮崎さんはいつもの自画像の上に「ゆめちゃんバースデー!!」と今日が誕生日の岸本ゆめのさんをフックアップなさっていた。小野さんは書いていなかったな。今回のみーたんの写真は髪型にしても服にしても凄くいいよこれは。何かこう、髪を結んでいてね。グッと大人びたヴァイブス。オジサンには詳しく分からないんだけどさ、色々と変化を付けて我々を楽しませてくれるよね。

私がステージ前の柵の外にたどり着いた13時くらいに上々軍団、さらに岡井千聖さんが出てきてさ。その上、中島早貴さんと矢島舞美さんまで登場して。すげえいいタイミングだったわ。岡井さんは℃-ute内で私の一推しだった淑女だし、彼女にしても中島さんと矢島さんにしても、ステージ上でお歌いになる機会は前ほどには多くないからさ。下手するとこの裏で行われているコンサートよりも貴重なモンが観られてるんじゃないかっていう感覚だった。他にも吉川友さんやラベンダーのおかまりさん、Bitter & Sweetのお二人もいて、後ろにはギターを首から下げた中島卓偉さんがいるわで、なかなか豪華だった。あと仙谷みなみさんもいたね。サングラスをかけてラッパーぶってふざけて登場した上々軍団。中島卓偉さんにプロデュースしてもらったという曲を歌った。その曲で鈴木啓太さんが自作のラップを披露していた。彼は随分と緊張したらしく顔が真っ赤だった。元℃-uteの三人をコーラスとして使う贅沢さ。あとは何よりこの面々による『大器晩成』には高揚したよ。ひなフェスの公演中だったからそんなに混んでいなかったし、気持ちのいい時間を過ごせた。ただ、やたらと暑かった。Tシャツ一枚で汗ばんだ。

さっきメンバーさんの撮影にはそこまで興味がない的なことを言ったけどさ、そりゃお前、撮れるもんなら撮ってみたいよ。もし自分が推しているメンバーさんがすぐ近くにいて、こっちを向いて笑ってくれた瞬間でもiPhoneに収められようもんなら、もう一生の宝じゃん。TwitterのTLにそういう写真が流れてくると羨ましくなる。一枚でいいから、いつかそんな写真を撮ってみたい。他陣営では接触イベントで自分のスマ・フォで撮影させてもらえるのが当たり前なのに、未だにHello! Projectはちっちぇー画質の悪いチェキのみ。それで9千円近くする。一方、この里山イベントでは一円も払わないでスマ・フォで撮り放題。明らかにおかしいでしょ。個別接触イベントで各自のスマ・フォによる撮影を導入しないアップフロントのマネジメント体制(西口猛さん)に問題がある。

里山何とかはもっと殺伐とした雰囲気なのかと想像していたが、基本的にはピースフルな空間だった。人で詰まって動けない状態で、意図的に私に身体をぶつけて通った奴がいてさ、どさくさに紛れてそいつの足元を蹴るっていうことはあった。大した写真は撮れなかったけど、楽しんだ。普段ステージの上や画面の中にいる方々が急にその辺に現れるというのは、コンサート中の降臨とはまた違った驚きがある。一度、ボーっとしていたら稲場愛香さんがすぐ横を歩いていてさ。ニコニコして可愛い動きをしながら。あれには本当に鼓動が高鳴った。ただ、キチガイが一人紛れ込むだけで大惨事が起き得るから、危ういところで成り立っているよね。警備なんて何もないからさ。私だっていなばっちょ(稲場愛香)さんに抱きつこうと思ったら抱きつけたよ。もちろん私はやらないし、それどころか立ちすくんで見惚れるだけなんだけどさ。世の中は全員がそういう自制の利く人たちばかりじゃないわけで。

どこかの地域(どこかは忘れた)で何か(何かは忘れた)をやっている紳士を迎えた、つばきファクトリーが出演するトーク・ショウ(中身はほとんど覚えていない。おそらくメンバーさんたちもそうだろう)で小野瑞歩さんに熱視線を送ってから、コンサート会場に移る。始まったと思ったらまことさんの紹介で何とかっていう映画の主題歌を出演者全員が歌った。あんまり練習もしていなかったであろう、やらされている感満載で、力強さの感じられない、棒読み感のある、焦点の合わない合唱だった。あれ?何だこれっていう感じに(少なくとも私は)なって。それでメンバーさんたちが捌けたと思ったらいきなり農林水産大臣の斎藤健さんという方が現れた。客席からは失笑が漏れた。でもそこはHello! Projectの支持者たちだけあって、切り替えが早い。「歌わないので安心してください」という斎藤さんにきちんとエーイングを浴びせていたよ。

アップフロントが私に与えた席は、E11というブロックの、三列目だった。満足できる位置だった。メイン・ステージから離れていたので、あんまりよくないのかとはじめは思っていた。たしかに演者さんたちがメイン・ステージにいるときは遠かった。双眼鏡必須。でも、すぐ前にもステージがあってね。3-4割くらいの時間はそこにメンバーさんが来てくれて。そのときは三列目に相当する近さだった。ステージから右にずれた位置のブロックではあったけど、メンバーさんが近くにいるときは迫力があった。今日はステージの構造上、誰かを集中的に観るというスタイルは採りづらかった。近くに来た人を観るという感じになった。いつもとは違うところに眼が行った。たとえば、モーニング娘。石田亜佑美さんのよさに気付いた。いつも笑顔でダンスがバキバキなのは知っていたが、今日の彼女はそれだけじゃなく色っぽくて、バキバキなだけじゃなくしなやかさがあって、引き込まれた。“A gonna”と書いてえーがなと読ませるつんくさんの新曲で、このメンバーさんは股間の動きがやたらとエロいなと思ったら石田さんだった(この曲は股間のムーヴが多い。股間曲と言っていい)。曲の後でいま披露したのは“A gonna”という曲で…と誰かがしゃべると隣り合っていた飯窪春菜さんと尾形春水さんが手を合わせて腕でAの形を作っていた。ご存知のようにこのお二人と元メンバーの工藤遥さんでトリプル・エーという秘密結社を作っている(名称の由来については説明するまでもないだろう)。工藤さんに続き尾形さんも6月20日をもってグループを退団することが決まっている。この公演が尾形春水さんにとって最後のひなフェスとなった。トリプル・エーのオリジナル・メンバーは一人となってしまう。

はじめの合唱と場違いな大臣さんの登場が、もしかしたら俺は外れの公演に来てしまったのか??という不安を私にもたらした。本編が始まるとそれは見事に吹き飛ばされた。他の3公演は観てないんだけどさ、このモーニング娘。プレミアムがこのひなフェスで一番よかったんじゃないか(他の公演を観ていないんだったら言うな)? モーニング娘。が主役の回だけあってつんくさんこと寺田光男さんの曲が多かった。寺田クラシックスを盛り込めば盛り込むほど問答無用で最高のHello! Projectコンサートが出来上がることを証明する公演だった。寺田クラシックス以外にも『大器晩成』(さっきも隣の展示場で聴いた)、『ドンデンガエシ』、『初恋サンライズ』、『春恋歌』等々、間違いないセットリストだった。他のグループがモーニング娘。の曲をカヴァーするセグメントでは、イントロがかかるごとにどよめきが起きた。こぶしファクトリーとつばきファクトリーによる『Oh my wish!』。Juice=Juiceと高瀬くるみさん、清野桃々姫さん、一岡伶奈さんによる『青春コレクション』、アンジュルムと稲場愛香さんによる『ワクテカ Take a chance』。稲場愛香さん、高瀬くるみさん、清野桃々姫さん、一岡伶奈さんによる『Midnight Temptation』(℃-ute)とか、岸本ゆめのさんによる『HAPPY TO GO!』(松浦亜弥)とか、6人ユニットによる『好きよ、純情反抗期』(スマイレージ)とか、こうやって振り返ると怒涛の波状攻撃だったね。6人のユニットってのがまた、宮本佳林さん、羽賀朱音さん、清野桃々姫さん、佐藤優樹さん、高瀬くるみさん、小野田紗栞さんという第三の目を開眼しても追いきれないくらいの顔ぶれで。この曲では小野田紗栞さんに目を奪われた。(今日、気付いたこととして清野桃々姫さんへのチャントは清野で統一されていた。)Juice=Juiceの新曲“Vivid Midnight”と“SEXY SEXY”を初めて聴いた。両方とも第一印象はいい。特に“Vivid Midnight”がグルーヴィーで好みな感じだった。ひなフェスにしても里山展示会にしても、百聞は一見に如かず。実際に行ってみたらリフレッシングな体験だった。


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