2015年11月13日金曜日

℃an't STOP! (2015-11-08)

チケットの先行受付に申し込んだときは近場のような感覚だったが、伊勢原は遠かった。東京寄りとはいえ埼玉から神奈川の奥深くまで移動しているのだから、ふらっと出かけるという距離ではない。昨日の夜から体調がやや優れなくて、ジムで一走りするつもりだったが断念していた。明日からアメリカに出張するが荷作りをほとんどしていない。今日は18時から新宿タワレコでfox capture planさんの無銭現場がある。ゆっくり休んで体調を回復させながら、出張の準備をして、夕方にふらっと新宿に足を運んでfox capture planさんでも見物するという過ごし方が出来ればよかったが、14時からと17時半からの℃-uteさんのコンサート2公演のチケットが手元にあり開催場所が伊勢原である以上それは許されなかった。大体、明日からのアメリカ出張というのも今日の℃-uteさんのコンサートを観られるように日程を調整したのだ。

昼公演。12列。近い。双眼鏡がいらないくらいだ。いっそのことカバンにしまっておこうかと思ったほど。一番前から何列かが座り席だったのと、一つ前の11列の11番が途中まで空席だったので、はじめは視界が良好だった。『涙の色』の途中から短髪の岡井オタが来てからは視界が2-3割遮られた。彼はちょうど段差分くらい私よりも身長が高かったので、同じ身長の人が段差のない状態で前に立ちはだかっているのと同じだった。私の二つ右の人は優に180cmを超えていた。その後ろの人は災難だっただろう。身長の高い本人は何も悪くないが。前に背の高い人が来る度に、一般的に男性に比べて背が低い女性はこういう思いをするのが普通なのか…と思う。とはいえ伊勢原市民文化会館は当たりの部類に属する会場だった。

今日は雨が降っていた。この時期にしては気温が高めだった。
中島「雨が降っているとステージでも湿気を感じる。髪の毛がすぐに崩れる」
萩原「舞美ちゃんって汗が鼻の下に溜まったときにどうしてるの?」
顔を振って汗を落としていると矢島。
萩原「汗って一直線に落ちてくるから鼻まで流れてくると困る」
岡井「二十歳を前にしてよく汗をかくようになった舞ちゃん」
萩原「トシをとって代謝が悪くなったら嫌だ」
岡井「二十歳でトシとったって言っちゃダメだよ。ね、舞美ちゃん?」
矢島「ね、舞美ちゃんって言わないでよ」

このツアーで恒例となった『Danceでバコーン!』のintroにおける中島メンバーから客席への振りは「ダンスでダンスでダンスでダンスで?」と言って「バコーン!」と言わせるという、こちらにとって対応が容易なものだった。我々の「バコーン!」は気持ちよく揃った。

中島と矢島が二人で喋って、後の三人は着替えが終わり次第、合流する。
中島「℃-uteは最近みんな画像を加工するのにはまっている。最近℃-uteのLINEに千聖が変顔を送ってきた。これは加工しろってことだなと思ってみんなで加工した。リーダーだけ時間がかかっていた。店にいたが閉店間際になって、店の人がお茶を出したりして早く出るよう圧力をかけてきた。店を出てホテルに着いたらリーダーからメールが来た。ああ頑張ったんだな、という画像だった」
矢島「千聖からは使えないよと公開を拒否されていた。画像を削って、これならいいよという許可をもらった」
その画像がscreenに映し出される。岡井の口元。万歳の格好をしている萩原が、岡井の2本の前歯の間に挟まっている。萩原を丹念に削っていく作業に時間がかかったらしい。
2枚目はおそらく水族館で撮った写真。魚の頭に中島の顔をはめ込んである。よく見ると後ろの小さな魚にも中島の顔。矢島曰くなっきぃの子供とのこと。
後から合流して2枚目の写真を見た岡井、「なっきぃの子供」に気付いて「気持ち悪い」。
矢島「なっきぃは魚にしやすい。おでこを出している方が魚にしやすい」
中島「じゃあ一生おでこ出さない」と言いながら捌ける。
萩原「千聖は変顔の公開を嫌がるけどバラエティ番組で変顔よりもきわどいことを言っている。この間も『これから何の仕事?』と聞いたら『ニノさん』。中身を聞いたら前から拭くか後ろから拭くかとか…」
鈴木もえーと驚く。
岡井「変顔は画像だから残るけど言うことは一瞬だから」
萩原「でも残るよ」
鈴木「地上波だから」
岡井「あと下着はボクサーパンツ派か、あと何て言うんだっけ?(客席の声を聞いて)トランクス?んー、そういうやつ。シャカシャカのやつ」
会場にいる人たちにどっち派か客席に聞いてみたら?と岡井に振る萩原。「私は興味ないけど。(客、エーイング)え、みんながどういう下着を穿いてるかなんて興味ないよ?」
客、エーイング。「え、聞いてほしいの?」
最初はその話題をやめてコンサートを進めようという空気だったが客席がそれを許さない空気だったのでどっち派かのアンケートが始まった。ボクサーパンツ派の人? シャカシャカ派の人? と呼びかける℃-uteさん。シャカシャカ派のときに声を挙げる客に、岡井が「同志よ」という感じで喜んでいた。
萩原「千聖、グッズで下着を出せばいいじゃん。緑の」
岡井「何で千聖が好きなパンツをグッズにするの」
矢島「以前グッズで℃-uteの下着を売っていた」
えー?と驚くメンバーズ。
岡井「売ってないって! リーダー勝手に売らないでよ!」
腕で丸を作って売っていたと伝える客。
え! 売ってたの!と驚く矢島以外のメンバーズ。ほら売ってたじゃんと言う矢島。
大盛り上がり。
矢島「これだけ声を出してもらってから聞くのも何ですが…」
通常であれば「女の人? 男の人?」「後ろの方の人? 前の方の人?」というような聞き方で会場の声を拾っていくのだが、この公演では先ほどまでの話題に乗っかって「ボクサーパンツの人ー?」と矢島が聞く。
矢島の後に客席に問いかける役割である鈴木が「え、私がシャカシャカの人って聞くの?」と恥じらう。フーと冷やかす客。少し間を置いてから「シャカシャカが好きな人ー?」
半々に分かれたことに驚く中島。
ピッタリのやつ嫌だ!と本当に嫌そうな岡井。
岡井「でもねピッタリの方がいいんだって。理由はね…オンエアを観てください」

アンコール明け。

岡井「女性の皆さん?(男がふざけてキャーと叫ぶ。それをやめさせる岡井)心配してくれなくても最近は女性が来てくれるようになった。前は本当に男性だけだった。女性の皆さん?(それなりの数のリアル女「キャー」)可愛いですね。男性の皆さん?(ウオーという野太い声)頼もしいですね。女性の皆さん?と呼びかけると男性の方がキャーって…(男がまたふざけてキャーと叫ぶ)女性の皆さん、こういう感じだったんですよ」

矢島「アンコール出る前に鼻血が出てきた。気付いたのが直前だったので、いいやって出て来た」
岡井「ボクサーパンツとシャカシャカパンツの話をしたからだよ」

萩原、アンコール明けの一曲目『嵐を起こすんだ Exciting Fight!』を終えると捌けて、他のメンバーが喋っている間はしばらくいなかった。右肘をマイクにぶつけて出血したとのこと。その手当をしていた。キズバンドを貼っていた。

夜公演。15列。昼よりも双眼鏡を多く使った。私の五つくらい左に、金髪で若くて(たぶん二十歳そこそこ)日焼けしたチャラそうな見た目の奴がいた。いかにもオタクっぽい中年の紳士を現場で見るとさもありなんと思うが、パッと見ギャル男やんという青年を見ると、こいつはどう間違ってこうなってしまったんだ…というやばさを感じる。

萩原「昨日ホテルのシャワーに知らない人の髪の毛が3本くらい落ちていて。ちゃんと掃除しろよ!と思った。舞、髪の毛だいきらいだから」

鈴木と岡井が喋り、残りの3人が着替え次第、合流する。
鈴木「昼公演でとあるものに関してどっち派かというのをやった。昼公演が終わってから℃-uteで色々と話して、アンケートをやりたいとなった。皆さん、青春時代を思い出してください。女の子の制服でセーラー服とブレザー、どっちが好きですか?」
結果、半々に割れた。
岡井「学校の制服がセーラー服だった人がブレザーに憧れ、制服がブレザーだった人がセーラー服に憧れているのでは?」
岡井が聞きたがっていたということで、唐揚げにレモンをかける人、かけない人というアンケート。3:2くらいでかけないが優勢だったか?
岡井「レモンかけないでほしい」
他のメンバーも、液体をかけるとせっかくサクッとした唐揚げがしなっとしてしまう等、レモンをかけることに否定的な意見。こういうところで℃-uteはみんな意見が一緒だということで話がまとまりつつあったが、「私レモンかけるんだけど」と中島が水を差す。客席から歓声。そこから話の風向きが変わり、なっきぃが℃-ute内でことあるごとに仲間はずれになりがちだという流れになった。
みんながボーダーの服を着ていたがなっきぃだけ違ったことがあると萩原。ボーダーの服をあまり持っていないと中島。
中島「メキシコで山田大使とお会いしたとき、清楚な感じでと言われていたのでシャツにデニムのスカートを着て行った。他の四人は全員、灰色で揃えていて…」
たまたまだという他メンバーズ。
萩原「なっきぃをボツにしようとか、そういうのじゃない」
中島「次からは打ち合わせしよう」
岡井「でもなっきぃのそういうところが可愛い」

岡井千聖がアンコール明けに「握手会で(下着を)見せてくるのは絶対にやめてください」と客に釘を刺したときは、最後の締めの挨拶がそれかよと思った。面白かった。

今日の中島のダンバコのイントロでの振りは鈴木が考えたらしい。夜公演のは何を言っているのか分からなかった。

職安のような名前の紳士が提供した『Iron Heart』、このツアーで初披露にも関わらず、既に客の乗り方が完成しつつある。ウォッオー。オイオイオイオイ。コンサートで盛り上がりやすい、分かりやすい仕掛け。そういう曲を作るのは、発注者の要望を満たしたプロの仕事なのだろう。

夜公演の後には客席で恒例の「℃-ute最高!」と「おつカレーライス!」からの「ばんざーい!」合唱が起きた。
萩原舞さんご本人が恥ずかしくなって使わなくなってから1年半以上は経っている「おつカレーライス」が今でも℃-uteコンサート終演後の客席にこだまする定番phraseであり続けているのがとてもいい。