2016年4月16日土曜日

宮崎由加バースデーイベント2016 (2016-04-04)

ちょっと焦りました。そろそろ時間だから半蔵門に向かおうと思って地下鉄の改札まで来るまではよかったんです。いつもパンツ(下着じゃない方です)の後ろの左ポケットにあるはずの定期入れがないんですよ。他のポケットも探しました。ダッフルコートのポケットも、カバンの中も探しました。でも見つからなくて。前の日くらいにPASMOに1万円をchargeしたばっかりだったんです。もし悪い人が拾ったら即座に使いますよね。だからなるべく早く鉄道会社に紛失を申し出て、使えないようにしないといけない。一方で時間に余裕がなくて。宮崎さんの誕生日を祝う大事なイベントに遅刻をするという選択肢は最初から頭になかったです。それはあり得ないことです。すぐに駅員さんに言いに行きました。もし時間がかかるようであれば途中で投げ出して会場に向かうつもりでした。最悪、PASMOの残金はなくなっても仕方がないつもりでした。だけど運良く関西弁の駅員さんがテキパキ対応してくれて、数分で終わりました。仮に誰かが拾ったとしても使えなくなっているという確認が取れて一安心しました。

TOKYO FM HALLには無事に開演前に着きました。入場前に湯のみ1,500円、2L判生写真4枚セット1,000円、A5ワイドサイズ生写真2枚セット、オフショット2L判生写真2枚セット500円、バースデーDVD 3,000円を買いました。湯のみ、いいですよね。お茶が好きな宮崎さんらしい。まあ僕が湯のみで飲むとしたら日本酒ですけど。最近のハロプロってご本人によるデザインがほとんどなくなっちゃったじゃないですか。Tシャツなんか顕著です。僕だけじゃないと思うんですけど、メンバーさんご自身による文字や絵が入っていると嬉しいんです。

今回のイベントは18時45分開演、20時30分開演、17時開演(追加公演)の三回あったうち、僕は18時45分の回と17時の回に入らせていただきました。17時の回は、C列(三列目)でした。右の方だったので、始まる直前に左の方で待機されている宮崎さんのお姿が見えました。後でおっしゃっていましたけど、緊張のあまり合図が出る前に出てしまったんですよね。それにしても今回のイベントを『桃色片想い』で始められたのはさすがですね。会場が一気に宮崎由加ワールドに染まりましたよ。ご自身の魅力をよく分かってらっしゃる…。もう反則ですよと言いたくなるくらいはまっていましたよ。今のハロプロで、宮崎さん以上にこの曲が似合う人はいないんじゃないですか?

宮崎さんの実際のお誕生日だった4月2日は地元の石川県でコンサートをされていたんですよね。この日ってZEEBRAさんのお誕生日でもあるんですよ。ご存じないですか? ほら「シに濁点で棒でフに濁点でラに濁点はなくて」でお馴染みの。ZEEBRAさんが属するキングギドラの名盤『空からの力』に大掃除というディス曲があってその中の一節です。最近ラジオ日本の『爆夜~BAKUNAI』を聴いていたらたまたま金澤朋子さんもZEEBRAさんを知らないと言っていました。まあ、知らなくてもいいと思います。それはいいとして、22歳になられた瞬間は、ご実家で、東京に行っていたお兄さん以外のご家族と過ごされていたんですよね。お誕生日に地元でコンサートが出来たのも、ご家族と過ごせたのもよかったですね。

Juice=Juiceのメンバーさんからメールの話は意外でした。宮本さんと金澤さんは当日の朝にお祝いのメールが来たけど、「問題児二人」の植村さんと高木さんは今(4月4日のイベント時)でも来ていないだなんて! 「『最後を狙っている』とかよく分からないことを言っている」というのは笑いました。他のグループの話を聞いていると結構みなさんお誕生日のお祝いメールはマメにやる印象があったんです。それこそ日付けが変わった瞬間に送るのが普通くらいの。最初にメールをくれたのはモーニング娘。'16の生田さんだったんですね。司会の鈴木さんが、色んなメンバーのバースデーイベントの司会をやってきたけど生田さんの名前は挙がったことがない。だから生田さんは本当に宮崎さんのことが好きに違いない、というようなことを言ったら宮崎さんは「(生田さんは)顔は金澤朋子ちゃんが好みと言っているのでよく分からないんですけど…嬉しいです」と照れ気味におっしゃっていましたね。「よく分からない」というの、口癖ですよね。

今回のイベントでは回ごとに異なるお題で、事前にWebのアンケートで来場者が回答した結果を宮崎さんが当てていくという企画がありましたね。17時の回のお題は「宮崎由加の魅力」でした。お手つきは5回までで、すべて正解すれば高級焼き肉の食事券がもらえるということでした。お手つきが5回までと鈴木さんが言ったとき、宮崎さんはそんなに外していいんだと喜んでいましたけど、5回でも難しかったですよね。せめて答えがあらかじめ分かっていて、順位を当てていくくらいにした方がよかった。僕が覚えている限りでは、1位が「騙されてもいいと思えるくらいあざとい」。上位には他に「ふわふわしている」「可愛すぎるルックス」、5位あたりに「ライブでの表現力」(「えー? あるかなぁ?」と戸惑いながらも嬉しそうな宮崎さん)、「甘えん坊」、下位の方に「グループ愛」「しっかり者」がありました。考えている最中、客席に目配せして答えを教えてくれと目で訴えていましたけど、僕たちも答えを知っているわけではなかったんですよ。終盤には鈴木さんからヒントをもらうだけにとどまらず「○○は(答えの中に)入ってますか?」「入ってません」「じゃあやめます」というやり取りでお手つきを免れたのには笑いました。反則技を使っても結局は食事券が獲得できませんでしたが、ゲーム終了を告げた鈴木さんに「ファンの皆さんの優しさは無駄だったんですか?」とただでは引き下がらない姿勢に負けず嫌いな一面を見ました。ファンから見たご自身の長所が10個書かれたボードを目の前にして「家に飾りたい!」とはしゃぐ宮崎さんが無邪気で微笑ましかったです。

矢島舞美さんからの祝福動画を、宮崎さんは食い入るように見ていましたね。動画の中で矢島さんは、宮崎さんの魅力として奥ゆかしさを挙げていました。SATOYAMAのロケで二人で一泊したことがあるという話を披露した後に、会場で一緒にハッピーバースデーの歌を歌いました。名前のところは矢島さんがいつもそう呼んでいるからということで「ゆかちゃん」でした。動画の後、「焼き肉は獲得できなかったけど…」と言う鈴木さんに「心は満たされました」と返した宮崎さん、満足そうでした。

その後、Bitter & Sweetの『恋心』、松浦亜弥さんの『100回のKISS』、カントリー・ガールズの『わかっているのにごめんね』を歌われました。『恋心』では高い音が出せず恥ずかしそうに喉のあたりに手をやっていましたね。17時の回で歌われた5曲中、2曲が松浦亜弥さんの曲でしたね。宮崎さんにとって松浦亜弥さんはどういう存在なのか知りたくなりました。『わかっているのにごめんね』では客席に降臨されていましたが、すべての通路をくまなく歩かれていたのがファンへの思いやりに溢れていました。

今回のイベントは内容が盛りだくさんで、最後の歌に移る前にもう一つ企画がありましたね。17時の回は利き茶。イベントをやりながら好きなお茶が飲める、と宮崎さんは嬉しそうでした。緑茶、ほうじ茶、紅茶の順番でやって、緑茶と紅茶が正解、ほうじ茶は不正解でした。間違える度にジャージ、割烹着、うさぎの着ぐるみを着ないといけないという罰ゲームでした。マイクを持ちながらだったのでジャージを着るのに手こずっていましたね。ジャージに岡井と書いてあるとおっしゃっていましたが、僕も見覚えがありました。去年の℃-uteさんの春ツアー“The Future Departure”のときのジャージですね。最後の紅茶だけ、宮崎さんが飲む前に正解が客席に明かされましたが、宮崎さんが背中を向けて見えない状態で、こっちがこうで、こっちがこうで、と鈴木さんがネタばらしをしたときの客席の「おー」という反応を聞いて「何そのリアクション~?」と戸惑う宮崎さんが可愛かったです。

最後にモーニング娘。さんの『インスピレーション』を歌われて17時の回は終了しましたけど、最後にはける直前に「最後に言いたいんですが、今までに聞いたハッピーバースデーでいちばん歌がうまかった。この中にオペラ歌手がいますよ!」というほめ言葉をいただいたのがこれ以上ない締めくくりでした。

18時45分の回は、B列で見させていただきました。今のハロプロでいちばん好きな宮崎さんのバースデーイベントに二回ともこんないい席を割り当てていただいて、アップフロントさんに感謝の気持ちでいっぱいです。これだけ近い場所に宮崎由加さんがいて、立っている、しゃべっている、歌っている、笑っている、それをこの目と耳で確認できる、それは本当に幸せな時間です。さいきん家に届いたモーニング娘。のチケットはゴミのような席でしたが、宮崎由加さんやJuice=Juiceさんのときにいい席や番号をいただけるのであれば、まったく問題ありません。

2回目は、1回目とは異なる部分も結構あって、同じイベントを2回見ているというのを感じずに楽しめました。違いとしては、まずハロプロ研修生の清野桃々姫(きよのももひめ)さんを招いての対決企画がありましたね。清野さんはケーキを運びながら登場して、ハッピーバースデーの歌も一緒に歌いました。セットリストが一曲だけ違いました。『100回のKISS』だった箇所がモーニング娘。'15さんの『冷たい風と片思い』でしたね。最後に、アンケートの1位から10位を当てるゲームのお題が「宮崎由加に足りないもの」でした。

それにしても清野桃々姫さんは強烈でした。清野さんが憧れているという嗣永桃子さんも顔負けの、徹底したアイドルぶりは見物でした。自撮り対決でも、遅刻を可愛く謝る対決でも、宮崎さんのファンだけで埋められた会場が思わず清野さんに軍配を上げてしまうほどでした。あのやりきっている感じが凄い。自撮り対決では清野さんが先攻でしたが、「伊達にブログに自撮りを載せていないですよ」と自信を隠さなかった宮崎さんを相手に「負けません」と言い放ち、渾身の自撮りで宮崎さんのファンだけで占められた会場をどよめかせ、宮崎さんを本気にさせていましたね。11歳の研修生から本気で勝利を奪い取ろうとする大人げない宮崎さんが見られてよかったです。撮影を終えてスマートフォンを職員さんに渡すとき、少し納得がいっていなさそうでしたがまあいいかと小さくつぶやいていましたね。遅刻を可愛く謝る対決でも先攻だった清野さんは「宮崎さんの美しい写真を見ていたらあっという間に時間が過ぎてしまって…」と宮崎さんのファンである僕たちもうまく味方に付けながら完璧な回答を見せて、宮崎さんはたじたじでしたね。30秒で円周率を覚えて30秒で書き出す速読トレーニングのような対決でも、宮崎さんは3.145926535くらいで間違えていましたが、清野さんは20桁くらいまで行っていたし書いた数字はすべて合っていましたもんね…。何という記憶力。鈴木さんから11歳と22歳でダブルスコアだと煽られていましたが、僕は33歳なので、11の倍数でいい感じでした。会場には44歳と55歳もいたかもしれません。

この回では冒頭に鈴木さんとの話の中で、1回目に比べて緊張がほぐれたとおっしゃっていましたね。実際、さっきの回に比べて伸び伸びされていたように感じました。特に「宮崎由加に足りないもの」を当てるゲームでの奔放さ加減が最高でした。客席を見渡して答えを教えてくれと訴えるのはもちろんのこと、ヒントとして鈴木さんに最初の文字を聞いて「ク」。最後の文字も聞いて「ル」。そのうえ真ん中の文字まで聞いて「ー(棒)」。それで正解が「クール」だったというのはみんな笑っていました。事前に応募ページの選択肢を見ていたから、そこにあった選択肢を言えばいいのかと言う宮崎さんに「カンニングをしたの?」と鈴木さんが聞いて「違います。これを(ブログで)告知してという資料だから見ていいんです」と反論されていましたけど、たしかにそれは正しいです。極めつけは、ちょっとだけめくっていいですよね?と言って正解が分かるまで紙をめくっていて、やりたい放題でした。「こんなおてんばな子だとは思わなかった!」と鈴木さんもびっくりされていましたね。私も、宮崎さんがこんなに負けず嫌いでマリーシアに溢れているとは知らず、今回のイベントで新たな魅力に気付くことが出来ました。(マリーシアというのは勝つための駆け引きというくらいの意味です。戸塚啓さんの『マリーシア~<駆け引き>が日本のサッカーを強くする』が参考になります。)

「宮崎由加に足りないもの」の1位は「セクシーさ」でした。最初の文字が「セ」だと知って一旦「セクシー?」と言い掛けてから「いや、でも最近出てきたから違うはず」と回答を引っ込めようとしていましたよね。正解が「セクシーさ」だと聞いて「まだ気付いていないんですね~」と僕たちに向けておっしゃっていました。他には「芸能人の友達が少ない」、「運」(「私、運めちゃくちゃあるよ」的なことをおっしゃっていましたね)、「ずる賢さ」、「歌唱力」、「かわいさ」(会場が「え?」という感じで若干ざわつきました)、「トーク力」といったあたりがありました。あの手この手を使って1位~10位をすべて正解したものの、「不正が過ぎるので高級焼き肉から牛丼に変更」というカンペがステージの袖から回ってきていましたね。

Bitter & Sweetの『恋心』では1回目と同様、苦手な箇所で声が出せず、1回目よりも歯がゆそうでした。歌いたいという気持ちは十分に伝わってきましたし、難しい曲に挑戦したことが素晴らしいことだと思います。僕は宮崎さんが100点を出す姿が見たいのではなくて、今の宮崎さんが出来ることをやってくれれば嬉しいのです。最後の『インスピレーション』では歌い出しの場所を早まってしまい、曲の後に謝って、思いっきり悔しがっていましたね。このイベントのセットリストをどうするかは迷った、何を歌えば盛り上がるのか分からなかったというようなことをおっしゃっていましたが、十分に盛り上がったと思います。ちょっと声が出なかったとか、間違えたとか、そんなのは些細なことです。終演後のお見送りでは清野さんとの対決に負けた罰としてうさぎの着ぐるみをお召しになっていましたが、「こんなのを着させられちゃって…」的な表情が可愛すぎましたし、陳腐な表現ですが癒されました。定期券を紛失したことがどうでもよくなるくらいにほっこりした気持ちになりました。素敵な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。