2016年8月12日金曜日

Rainbow Carnival (2016-08-06)

VIE DE FRANCEというパン屋で、私が高校生くらいの頃に母親がパート・タイムで働いていた。仕事の帰りによく店のパンを買って来てくれた。お好み焼きパンなぞというのが割とおいしかったのを覚えている。どこがFRANCEなんだと言いたくなる実験的な総菜パンだったが、好きだった。(たぶんいま食べてもおいしいとは思わないだろう。)これを書いている今、私はVIE DE FRANCEの羽田空港店にいる。豆乳アイスロイヤルティー370円を飲みながら、広島行きの飛行機の時間までこのブログ記事を書く。指先で叩いているのは先ほど箱から出したばかりのピカピカのポメラDM100。ポメラとしては通算3台目、DM100としては2台目だ。本ブログにある53本の記事のほぼすべてを書いてきたDM100が今日8月12日にQDT(急に電源が付かなくなった)という悲劇に襲われた。仕方なくビックカメラで新しいのを買った。2万3千円くらい+ポイント10%だった。アマゾンでは20,220円だったが、今すぐに手元にないと困るので店舗で購入した。故障したDM100は、お盆休み明けにキングジムに問い合わせて、修理代金によっては直してもらうつもりだ。予備の機体があってもいい。私にとってそれくらいに代わりの効かない道具であり相棒である。使い始めてから1年半だった。3年くらい持ってほしかった。

8月6日。3回観に行く夏ハロコンの1回目。10時から12時過ぎまで映画『シン・ゴジラ』を観た。「厄介者、学会の鼻つまみ者…」というナレーションが流れるくだりで厄介と学会で韻を踏んでいるのに興奮した。何人かの人たちが石原さとみさんの英語を褒めているのをTwitterで見ていた。私は、英語をよく勉強したというよりはメリケンぽいしゃべり方を体得したという方が正確だろうと思った。あの英語は地味で地道な知識の積み重ねに裏打ちされているというよりは、ひたすら対人で練習を重ねてそれっぽく仕立て上げたというのが私の見立てである。実生活ではカタギの役者が、映画ではヤクザの言葉遣いをしているのと同じだ。実のところ米国人は彼女の英語を字幕なしで理解できるのだろうか? ちょっと怪しいんじゃないかと思う。ただそう思っても言わないだろうけど。外国人の英語をアメリカ人が表立って批判するのは政治的に正しくない。最悪の場合、人種差別主義者として叩かれるだろう。まあ、この話はどうでもいいんだけど。『シン・ゴジラ』もそうだが、Twitterがなければ出会わなかったかもしれない本、映画、音楽はたくさんある。例を挙げるとCharles Bukowski、西村賢太、樋口毅宏、根本敬、Milan Kundera、園子温、fox capture plan…。

13時過ぎ(15分くらい?)に中野サンプラザに着いたところ、会場前は人の塊で埋まっていた。グッズ列だ。見た瞬間に無理と悟って、並ぶのを諦めた。どうやらまだグッズの販売は始まっていないようだ。私が観させてもらう公演は13時45分開場、14時45分開演なのだが、仮に並んだとすると開演にすら間に合わないかもしれなかった。それくらいに人が多かった。そこで作戦変更。グッズ列ではなく入場列に並ぶ。まだ人が少ないうちに会場に入ることが出来れば中のグッズ売場では短い待ち時間で買えるのを経験から知っている。真夏だ。炎天下で延々と待った。これでは観客が多少は臭くなるのは仕方ない。頭にタオルを被せている人がちらほらいた。開場は10分遅れた。途中から日陰に入れたからまだよかったが、後ろの人たちはずっと陽に晒されていた。誰も言わない文句。荷物検査。チケットもぎり。すぐにグッズ売場へ。サクサク進んだ。作戦通りのサクセス・ストーリー。買ったのは宮崎由加さん、宮本佳林さん、金澤朋子さんの日替わり。そしてコレクション写真を6枚。コレ生の取れ高を確認。浜浦彩乃さん、牧野真莉愛さん、佐藤優樹さん、小田さくらさん、中西香菜さん、佐々木莉佳子さん。全員の書き込みが「私の思う夏の風物詩と言えば」というお題に答えていた。浜浦:「冷凍桃」、牧野:「わらびもち」、佐藤:「アイスクリーム」、小田:「水ようかん」、中西:「コンサート」、佐々木:「風鈴」。浜浦さんと牧野さんを残して、残りの4枚を元手に後で宮崎さんと宮本さんを狙いに行こう。

今日のチケットを受け取ったときは声が出た。何せ2列目、中央寄りの通路席である。まあ、2列目といっても中野サンプラザは0列というのが3列あるので実質5列目ではあるが、良席に変わりはない。14時5分頃には写真の購入が終わっていたが、あんまり早く席に着いて席交渉の隙を与えたくなかったので、14時半すぎまで時間を潰してから席に向かった。ももちの旦那さんが3列前にいた。彼はTwitterで席番号を公開していたので近くなのは知っていた。前回にお見かけしたとき(2月の中島早貴さんのバースデーイベント)から髪がだいぶ伸びていた。0列でも当然のように双眼鏡をフル活用していた。

私が最後に足を運んだハロプロの現場は6月26日のJuice=Juice横浜Bay Hall公演だった。1ヶ月半の間ハロプロの現場から遠ざかっていたが、特に欠乏感はなかった。まったり過ごす週末も悪くなかった。でも注意事項の映像の後に客席の照明が落ちて、音楽が流れて、歓声が挙がって、各グループの紹介映像が音に合わせて切り替わっていくと、思わず顔がほころんだ。これだよ、これ。私の休日にはこれが必要なんだ。このワクワクは他には代え難い。ずっとなかったらおそらく耐え難い。それを再認識。2016夏ハロコン、最新式。

ハロプロ研修生の新曲で始まった。花火がどうのという、夏のために作られたような曲だった。途中でスクリーンに花火が上がる演出があった。加賀楓さんの髪型が一段と可愛かった。表情が前よりも柔らかくなった気がする。研修生の中ではひときわ目を引いた。小野瑞歩さんはたしか5月のJuice=Juiceの前座で見たときにちょっとふっくらしたと思ったが、そのときよりもさらにふっくらしていた。もちろんこれは年齢的に当然ではあるのだが、近い将来にどこかのグループに加入をしたいのであればもう少し状態を整えないと厳しいでしょう。新グループの結成と既存グループへの加入によって、残された研修生たちの顔ぶれはだいぶ地味になった。まことさんから岡井千聖さんの手術によるパフォーマンス制限、和田桜子さんと船木結さんの欠場が発表された。稲場愛香さんのカントリー・ガールズ脱退には触れていなかった。

広島に着いて、空港の「つけ麺本舗 辛部」でつけ麺大950円と麦焼酎ロック500円をいただいて、呉に向かうバスの中だ。焼酎が思ったよりも多かった。いい気分だ。いい身分だ。『初恋サイダー』で中島早貴さんが向かい合った(6月26日のJuice=Juiceのコンサートで植村あかりさんが使った言い方だと「シンメになった」)尾形春水さんの髪の毛を直していた。尾形さんが付けていたうさぎのカチューシャの後ろから前に回ってきた毛を、中島さんが後ろに戻すと、尾形さんは照れたような嬉しそうな表情を見せた。私の位置から中島さんが0ずれになる時間が数秒だけあって、ハッとするほどきれいだった。

まことさんの司会の下手さが際だっていた。こんなに下手だったか? 私は氏の司会にそこまで批判的な意見は持っていなかったが、今日はひどかった。アンジュルム新メンバー笠原桃奈さんを呼んで二人で話すセグメントがあった。せっかく彼女をフィーチャーする絶好の機会だったのに自己紹介をさせてそこから話をいっさい広げることなく次の曲に移ったときには本当に唖然とした。

モーニング娘。はヘソ出し衣装が素晴らしかった。一曲だけで着替えてしまったのが惜しい。PRISMツアーのときの衣装かな? 牧野さんは客席から見て右端にいることが多く、私の席からはあまり見えなかった。衣装といえば…ちょっとバスの揺れがひどいからここでいったん書くのをやめよう(といっても次の段落まで既に書いてある)。高木紗友希さんのシャッフル時の衣装が印象的だった。チューブトップの上に透けた紺色のセーラー服。下はたしか白い短パン。高木さんは誰よりも自信と喜びに溢れていた。今日のMVPは彼女だ。

金澤さんがシャッフルに引っ張りだこだった。2016年冬のハロコンでは病気があって休み休みの参加だった。Blu-rayに収録されているのは2016年1月10日の17時半開演の公演のはずなのだが、このときに金澤さんは冒頭にちらっと出ただけで残りは欠場していた。でもBlu-rayを観ると欠場していない。欠場していた曲については別の公演の映像をつぎはぎしている。あのBlu-rayには前方の席で後ろに宮崎と大きく印字されたTシャツを着ている私の後ろ姿が映っている。病気とはまだ戦っているのだろうが、今日は客席から観ている分にはその影響を感じさせない笑顔。大活躍だった。喜ばしい。

金澤といえば、全裸と字面が似ていることでお馴染みだ。私は裸眼での視力が0.1程度なので、メガネをかけていなければ全裸朋子と書いてあっても見過ごす可能性が高い。つまり金澤さんは実質的に全裸と言っても過言ではない。金澤朋子さんの全裸を見たいか見たくないかのニ択を突きつけられたら、見たいというのが私の答えだ。でもその願いは叶わないので、自分が全裸になってホテルでこれを書いているのが現実だ。

今回のハロコンでは毎回「○○なメンバーは?」というお題にメンバーたちが投票した結果を発表するセグメントがあるようだ。今日は「毎晩、鏡を見て微笑んでいそうなメンバー」だった。5位は生田衣梨奈。誰かは忘れたが「えりどうやったらもっと可愛くなると?」と言っていたというエピソードを披露した。生田さんはご本人曰く『彼と一緒にお店がしたい!』というモーニング娘。に加入して半年後くらいの曲の頃がいちばん可愛かったという。4位は嗣永桃子。「3年前だったら1位だったと思う。自分はもっと後に来るなと思って油断していた。メンバーの入れ替わりと時代の変化を感じる」というようなことを嗣永さんは言っていた。3位は宮本佳林。「そんなに見てないですけどね…」と困惑気味な宮本さんに「嘘だね!」とすぐさま突っ込みを入れる嗣永さん(ひな壇で一つ後ろの列にいた)。携帯のカバーの鏡は最近ではペラペラのタイプを使っていると弁明。金澤さんがそれを笑って否定し、いつも鏡の前で決め顔をしていると暴露。いや、それは化粧をしているだけであって顔を決めている訳ではないと宮本さん。佳林ちゃんはメンバーの中でいちばん化粧品を持っている印象があるとまことさんが言うと、チーク三つ、アイシャドー三つくらいは持っているのが女子として当たり前だと釈明する宮本さん。ざわめき立つひな壇。最前列で口をあんぐりさせる和田彩花さん。2位は和田桜子(今日は欠場)。広瀬彩海曰く、投票した7人の大半はこぶしファクトリーのメンバーだという。和田さんは食事中でも鏡で自分の顔を見ながら食べているという。1位は小関舞。ついに私の時代が来たといつものラッパー的セルフボーストをかまし、「4位でしたっけ?」と嗣永さんを挑発する小関さん。美意識が高く、それに比例して自意識も高いとうまいコメントを放つ梁川奈々実さんに複雑な表情を浮かべる小関さん。「3年前なら桃に入れていたんですけどね、今は小関ちゃんの時代ですね」と嗣永のコメントをなぞる矢島舞美さん。「おい! リーダー! どういうことだ!」と抗議する嗣永さん。

宮崎由加さんがどうも本調子ではないように見えた。いつもの表情の変幻自在さ、底抜けの笑顔が今日はなかった。何かこう調子が悪いのを表に出すまいと我慢しているように見えた。宮崎さんは何とシャッフルに一つも参加していなかった。Juice=Juiceとしての出場のみだった。一番観たいメンバーなのに限られた場面でしか出てこなかった。深夜まで起きて観たペルージャの試合に中田英寿が出場していないような感覚だった。

モーニング娘。の『泡沫サタデーナイト』を初めて生で聴いた。理屈抜きで、ただ楽しいだけの曲だ。イントロのうーたかた!うーたかた!の手の動きをやるのが楽しかった。サンフレッチェ広島のエース・ストライカーはピーター・ウタカだ。ベンチ要員なのは浅野拓磨と佐藤寿人のお二方。野中美希さんの笑顔の笑顔度が凄かった。今日のベスト・スマイル賞を贈呈する。以前わたしは笑顔が素敵な社員にステッカーをあげていちばん多くのステッカーを集めた社員がベスト・スマイル賞を贈呈されるという気持ちの悪い会社に所属していたことがある。自分で言っておいてなんだがベスト・スマイル賞という言葉からそのクソみたいな記憶が掘り起こされた。

Juice=Juiceの新曲を三つとも初めて聴いた。第一印象では『Keep on 上昇志向!!』が一番好きだ。初めて聴くにも関わらず自然と馴染んできた。Michael Jacksonぽかった。ダンスにムーンウォークぽい動きがあったし、曲のフックが“Thriller”のようだった。家に帰ってから“Thriller”を聴いてみたらやっぱりオマージュと言っていいほどに似ていた。ラジオ番組“We are Juice=Juice”で高木さんと金澤さんがこの曲のレコーディング時にマイケルっぽくやってくれと言われた等のエピソードを披露していたことを知った。Michael Jacksonを明確に意識した曲だったのだ。

もちろんハロコンが最高で今日も楽しかっという前提の上での比較だが、今までに観てきたハロコンの方が好きだ。私にとってハロコンの魅力を一言で言うと、それは二つの眼で拾いきれないくらいの情報量である。ステイジで歌い踊るメンバーたちがいれば、両脇のひな壇で思い思いにふざけたり乗ったりしているメンバーたちがいる。ハロプロ全員が一気に登壇して曲を披露する。どう頑張っても見所のごく一部しか把握することが出来ない豪華さ、贅沢さ。お祭り感。今日はパフォーマンス中のひな壇がなかった。夏にまつわるメドレーのセグメントではグループが代わる代わる出てきたが、あまりにもぶつ切れすぎた。細切れのメドレーをやるなら全員でやってほしかった。

16時43分頃に終演。水分補給を怠っていた。喉がとても渇いた。すぐにでも何かを飲みたかったが、まずはコレ生の交換だ。テントに入って右奥の紳士と取引。佐藤→宮崎。小田+中西→宮本。無事に宮崎さんと宮本さんのコレ生を手に入れた。上出来。まだ東京の初日が始まったばかりなので交換の胴元に在庫が揃っていないようだった。特に宮本さんのは胴元の紳士が1枚しか持っていなかったらしく、だいぶ渋っていた。中野サンプラザから徒歩数分のPIZZERIA BAR NAPOLI。15-18時のHAPPY HOUR。カンパリビア。ナポレターノ。カンパリビア。1,180円。ほろ酔い。帰宅。