2016年12月28日水曜日

EXCITING!/メリクリ x Juice x Box II (2016-12-18)

横浜Fマリノスに所属するJリーグ屈指のドリブラー、齋藤学。サッカー・ダイジェスト誌に好調の要因を聞かれて挙げたのが腸内フローラ。記事には腸内フローラが何なのかについて一切の解説がない。あるのは「(腸内フローラが何なのかは)ちょっと難しいから説明しづらい」という齋藤のコメントと「“絶好腸”のドリブラーに注目したい」という記者による締めのフレーズである。記者はたぶん調べていないし、知る気もない。サッカーの媒体なんてその程度だ。結果として私の頭には腸内フローラという言葉だけが残った。言葉そのものには見覚えがあった。齋藤学が言及したことで、ちゃんと知りたいと思うようになった。根が知識欲旺盛に出来ているので光岡知足の『腸を鍛える―腸内細菌と腸内フローラ』という本を買った。風呂場で読んだ。腸内環境に関する本は以前にも読んだことがあったので、そこまで新しい知識を得ることは出来なかった。新しく知ったことの一つとして、サイリウムという食物繊維のサプリメントが有効であるということ。この本を読むまでサイリウムといえばペンライトしか私は知らなかった。調べてみると、ペンライトのサイリウムは“Cyalume”という会社名、食物繊維のサイリウムは“psyllium”という植物名であり、まったく別の単語だった。

サイリウムのタブレットは数日前に注文した。光るサイリウムは持たずに家を出た。というか、忘れた。けど、わざわざ取りに帰るほどのものではない。最低限チケットと双眼鏡と耳栓があればいい。町内フラフラ。池袋で昼飯を食った。朝に目が覚めた時点から調子がいまいちだった。「美そ乃」で特選ハラミ・サガリランチと生ビール(プレミアム・モルツ)をいただいて店を出た頃にはだいぶ回復していた。よかった。今日はちゃんと体調を整えないと乗り切れないのが分かっていた。現場が三つもある。14時半と17時半からZepp Tokyoで「Hello! Project 研修生発表会 2016 12月 〜EXCITING!〜」。19時半からTFT HALL 1000で「Juice=Juice FCイベント2016 〜メリクリ x Juice x Box II〜」。年の瀬だけあって多忙なのである。こんな風に現場を回すって、初めての経験だけれど、事情がある。この日は研修生発表会だけのつもりだったが、後になってJuice=Juiceの日程が出た。不可抗力。研修生の二回目が終わってからJuice=Juiceの開演に間に合うのか確証が持てなかったが、たぶん大丈夫だろうと踏んで申し込んだ。KFCで買ったアイスコーヒーを飲みながら、電車で青海駅へ。降りて2-3分あるいたところにZepp Tokyo。

グッズ売場は窓口が多くて進みが早いというツイートを見ていたので安心していたが、実際に並んでみるとほとんど進まなかった。たぶん販売員を減らしている。数時間前に正しかったことが今でも正しいとは限らない。状況は刻々と変化する。ストリートの現実はストリートに行かないと分からない。エスタシオンに雇われたお兄ちゃんが、いま並んでいるヘッズは開場時間(13時半)までに買えなかったら開場後に中のグッズ列の一番前に案内する的なことを言っていた。ということはここに並んでいるのが正解だなと思って本を読んだ。大塚ひかりの『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』を読み終えてPeter Kolchinの“American Slavery”に移った。ところが開場してからの半端な時間になって同じお兄ちゃんが、中でも売ってるからこの列を離れて中に入れ的なことを言い出しやがった。どういうこっちゃねん。私の聞き間違いだったのか? 釈然としないが、販売員が二人しかいなくて、このまま残っても時間がかかりそうだったので、列を抜けて会場内へ。中もけっこう並んでいて、開演までに買えるのか、欲しい商品が売りきれないかという二重の意味でヒヤヒヤしたが、どっちも大丈夫だった。日替わりの小野瑞歩と小片リサ。小野瑞歩の2L写真。

500円で買わされたドリンクチケットを交換する際に「お水ください」と言って、気が付いた。お水ください…お水…おみず…小野瑞歩。お水を買うことが小野瑞歩を推す行為のように思えて可笑しくなった(おみずという愛称については『つばきファクトリーDVD MAGAZINE VOL.2』参照)。ところで以前、ライブハウス(和製英語)で強制的に500円のドリンクチケットを買わされることに文句を言っている奴らについて「ライブハウスは法律上、飲食店として営業しているんだから飲食代を取らないといけないんだよ。文句あんなら利用するなよ」とか何か毒々しく得意げに書いている奴をTwitterで見たことがあるんだけど、お金を取るのが仕方ないという話と、500mlの水やお茶に500円が高いというのは別問題ですよね。大半の人は後者の不満を持っているのではないかな? そこを分けて論じないと、ドリンクチケットが1万円でも文句が言えないことになるよ。それはともかく、おみずを片手に内心ニヤニヤしながら席へ向かった。13列。チケットを受け取ったときには番号を見てあんまりよくない席だなと思っていたが、思ったよりも前方だったし、通路席だった。意外といい場所。

近くの紳士の体臭がきつく、さすが「本場」は違うな…などと思っているうちに開演。すぐ近くに新沼希空が現れた。もう本当に手を伸ばせば触れる距離。間に誰もいない。事前情報を仕入れずに臨んだので降臨があるとは知らず、純粋に驚いた。通常、通路席の利点とは、隣に人がいないから多少横にはみ出しても問題ないのと、他の席に比べて視界が多少よいことである。今日に関しては出演者たちの降臨があった上に、通り過ぎるだけではなくしばらくとどまって歌って踊ってくれたので、通常とは比べられないほどに通路席に価値があった。最初の曲だけではあったものの、ここから見える光景はまさしくEXCITINGだった。前方に目をやると小野田紗栞がいた。この並びにつばきファクトリーが固まっているのか? だとすると数学的に考えて、近くに小野瑞歩さんがいる可能性がある。せっかく目の前で踊ってくれている新沼さんにはごめんやけど後ろに身体を向けると、いた、いた、いた。こっちには後ろ姿しか見せていなかったけど、分かった。彼女はステージに向かうためにこちらに身体を向けた際に、明らかに気が付いていた。13列の通路席に「小野(瑞)」と印字されたエメラルドグリーンぽい色のTシャツを着た紳士がいることを。彼女が目の前を通り過ぎた際に、みずほ!と名前を呼んで手を振ると、彼女はしっかりとあの笑顔で私の目を見て、両手を振り返してくれた。それはF-ZEROの回復ゾーンではなく、はっきりと私だけに向けられた視線と笑みと手の振りであった。世界三大オノ。オノ・シンジ。オノ・ヨーコ。オノ・ミズホ。

トークにおけるまことのおじいちゃん感が公演の絶妙なスパイスとなっていた。微妙に噛み合わない、若い(幼いといっても過言ではないメンバーもいる)ハロプロ研修生たちとの会話。滑らかに意志疎通をしきれていない感じが独特の間を生み出して、客席から笑いを引き出していた。橋迫鈴(はしさこ・りん)という若干11歳(!)の見るからに小さな研修生に対して、とぼけた口ぶりで体重が何キロなのかと聞くまこと。何だこのジジイと言わんばかりの表情で無視する橋迫。ジジイの鈍感さと老獪さでいっさい動じないまこと。橋迫いわく、身長が132.9cmから133.9cmに伸びたが体重は変わっていない。ということは痩せたということ? ちゃんと食べてね。冬だし。とまこと。橋迫さんは傷メイクをするのが好き。100円ショップで血糊を買う。腕にやる。顔は取れにくいのでやらない。孫くらいの話を聞くジジイという構図が明確になっていた。何でそれが面白さにつながるかというと、客も世代的にまこと寄りの人々が多いからだと思う。そこまで行かなくとも、ハロプロ研修生たちと世代が大きく違うのは間違いない。まことは観客が彼女たちの言葉を消化する媒介になってくれているのだ。ハロコンのときとは比較にならないほどにまことが生き生きとしていた。ハロプロ研修生発表会の司会が彼ほど似合う人は他にいない。氏の天職である。終盤にはモーニング娘。入りが決まった加賀楓に向けて「加賀ちゃんは永遠の研修生だと思っていた」という名言を放った。

つばきファクトリーから3名が登場しまこととトークを繰り広げる時間があった。小野瑞歩が「先日、初めてのMV撮影に参加した。屋外だった。雨が降っていてメンバー一同で心配していたが、撮影を始める頃にはやんだ。つばきファクトリーは晴れ女が多いグループ」的なことを言った。あとは小片リサ、もう一人は忘れた。その忘れた一人が「リップシーンで…」と言い出したのを遮って「リップシーンというのは、歌っている顔だけを撮ることなんですけど…」のような注釈を挟んでいた。出来る子。しっかり者。

会場から出たのが15時52分だった。ということは80分強。次が17時半から。19時半からのJuice=Juiceのイベントには間に合いそうだ。しかし、TFT HALL 1000という会場には行ったことがない。夜公演までの時間を利用して、Zepp TokyoからTFT HALL 1000まで歩いてみた。時間を計ったら13分くらいだった。途中に引っかかると長い信号待ちがある。でも長めに見たとしても15分くらいだ。間に合うという手応えを得た。ガラス越しに建物の中を見ると、サンタの仮装をしたファンがちらほらといた。心と時間とお金に余裕のある人たちだ。ついでにグッズを買おうとしたが、列の長さと販売員の数を見て、諦めた。場外と場内で二つずつしか窓口がなかった。

Zepp Tokyoは空調と換気がよく、昼公演で付近にいた紳士の異臭も序盤だけで済んだ。夜公演の席(19列の左の方)は空調がもろに当たる場所で、半袖では肌寒かった。夜公演の方が客が盛り上がっていたけど、私は昼公演の方がはるかに楽しかった。昼の方がステージがよく見えたし、すぐ側で何人もの出演者たちの歌と踊りを鑑賞できたし、オノ・ミズホから濃厚なレスをちょうだいするという幸運すぎる出来事があったからだ。

つばきファクトリーとまことが話すセグメントでは山岸理子、小野田紗栞、浅倉樹々が登場した。初めてのリリース・イベントの話。
・山岸曰く、踊っているときに髪飾りが取れたので脇に投げた。後で見たら壊れていた。小野田と浅倉を連れて、イベント会場のショッピング・モールに代わりの髪飾りを探しに行った。似たのを見つけて、買った。1,000円未満。自腹ではなく「大人のお金」(山岸)。「(髪飾りを途中で変えたことに)気付いた人いますか?」と客席に投げかけるも、挙手ゼロ。
・小野田曰く、初めてのリリース・イベントだったので緊張して何も覚えていない。え?と驚く山岸、浅倉。「イルミネーションを見たじゃん」「イルミネーションを見ながら踊ったじゃん」と浅倉が思い出させようとするが「それも覚えていない…」ということで、小野田からはエピソードなし。
・浅倉曰く、リリース・イベントのときは一日メンバーと共に過ごした。ご飯も一緒に食べた。中華料理の出前を頼んだ。チャーハンとか、麻婆ナスとか、色々あった(まこととのやり取りで麻婆ナスが言い間違いで、麻婆豆腐であったことが判明)。浅倉は麻婆豆腐を選んだ。食事中にメンバーが「ご飯はどうしたの?」と聞いてきた。他のメンバーはおかず以外にご飯を一つずつ食べていた。自分のご飯はなかった。あれ?と思ったら、まおぴん(秋山眞緒)が天津飯をおかずにご飯を食べていた。それで浅倉の分のご飯がなくなっていたことが分かった。発覚した時点で秋山はそのご飯をほとんど食べていた、と小野田。

加賀楓と清野桃々姫がまこととトークを繰り広げた。
・加賀楓はモーニング娘。入りを言われたときは頭が真っ白で、どう返事したかも覚えていない。
・清野桃々姫の最近の悩みは、思ったことを無意識に口にしてしまうこと。先日も学校でふと石って食べたらおいしいのかな?と思っていたら、隣にいたクラスメイトが驚いて「何言ってんの?」と言ってきた。何のことかと聞き返したら「今『石って食べたらおいしいのかな?』って言ったでしょ」。清野はその言葉を発した自覚がなかった。

つばきファクトリーとこぶしファクトリー以外の純粋な研修生で、この子を今デビューさせないでどうする!とテーブルに拳を打ち付けたくなる存在はいなかった。現時点でめぼしい研修生は一通りグループに加入済み・加入が決定済みという印象を受けた。私が前に研修生のコンサートを観に来させてもらったのは2年前だった。そのときはまだこぶしファクトリーが出来ていなくて、浜浦彩乃や小川麗奈の処遇をどうするんだ、まさかこのまま飼い殺しにはしないだろうな…という落ち着かなさがあった。個人的には『ネガポジポジ』に出演していた研修生たちには自然と目が行った。高瀬くるみ、前田こころ、清野桃々姫といった面々にはいずれどこかのグループに入ってほしいと思った。私は昨日(12月17日)『ドント・ブリーズ (Don't Breathe)』という映画を観た。3人組の強盗が盲目の老人が住む屋敷に忍び込む。ところがその老人、実は目が見えないかわりに超人的な聴覚を頼りに侵入者をしとめる殺人者だった。強盗たちが必死にその老人から逃げまどう。というイカした映画である。おすすめ。私は3人の強盗のうち一人について、お前は生き残ってくれ、と映画館の座席から祈っていた。私が『ネガポジポジ』組の何人かに覚えた感情もそれに近かったかもしれない。

18時56分に外に出た。私と同じように徒歩でTFT HALL 1000に向かう人の群れが出来ていた。歩いていると後ろから誰々はよく動けていた、どこかの小野瑞歩と違って…なぞという声が聞こえてきて、胸がチクっとした。小野瑞歩をディスられて穏やかでいることは出来なかった。少し間を置いて振り返ると、頭が小さくバーコード・ヘアーのチンパンジーのようなジジイと白髪ダウン・ジャケット歩きたばこジジイの二人組だった。小野瑞歩への悪口の出所はおそらくチンパンジーの方だった。顔は覚えた。動けていないって、あんたの人生こそ真っ当な方向に動かないまま取り返しがつかなくなっているじゃないか…でももし公演中に小野瑞歩が目の前に来たら顔をほころばせて手でも振るんだろ? オタクってのはそういうもんだ。私もそんなもんだ。だから許す。私は最近、過去に小野瑞歩が更新してきたハロプロ研修生日記をぜんぶ読んだ。彼女がレッスンや公演毎に自分の課題を冷静に把握し、ことごとく乗り越えてきたのがよく伝わってきた。チンパンジーの批判がどれだけ的を射ているかは知らない。間違いないのは小野瑞歩が自身のスキルを向上させ続けヘイターどもを黙らすことだ。小野瑞歩のヘイターはユニクロのヒートテックしか冬の防寒肌着を知らずに死ぬまで過ごせ。私はTHE NORTH FACEのNU65135やNU65136を愛用しているし、場合によってはそのうちARC'TERYXのPhaseに手を出すことも厭わない。

19時11分にTFT HALL 1000に入った。グッズにはほとんど列が出来ていなかったがそれもそのはずで、ほとんどすべての商品が売り切れていた。私の席は26列目。いちばん後ろで30列だった。後方から全体を見渡すと、かなり劣悪な会場だというのが分かった。これは、ステージ・パフォーマンスを鑑賞する場所ではない。立食パーティをやる場所だ。リッツ・パーティをやる場所だ。巨大な披露宴をやる場所だ。ステージには段差があるけど、それ以外は完全に平らだ。この会場では多くは期待できない。キリン・カップで来日したサッカーの海外代表チームくらいのモチベーションで開演を待った。始まるともっときつくなった。距離の遠さにトドメを刺すように音が遠い。スピーカーがステージの上にしかない。おそらく会場自体にはスピーカーが備え付けられておらず、イベントの主催側がすべて持ち込んで設置する形式なのだろう。ただでさえメイン・ステージが自分の席から離れているのに、音の遠さが心理的な遠さも付加した。ショッピング・モールでのイベントを遠巻きに見物しているような感覚だった。Zepp Tokyoとの落差が明白だった。

この会場の構造的な見づらさを緩和するための裏方の工夫は感じた。後方にサブ・ステージが設けられて、何度かメンバーが来たからだ。サブ・ステージに置いてある紙を拾い上げて、そこに書いてある台詞を叫ぶという企画があった。そこで高木紗友希が下の紙を取る際にこちらに背中を向けて前屈みになった。こっち側にいた観客は一人残らず、ワンピース的な服(茶色のモコモコしたフリース素材のサンタ衣装)から覗くふとももとその上に注視していた。彼女が下に履いていたのは同素材の短パンに過ぎないのだが、それを分かった上でも視線をやらざるを得ないのが人間の本能である。スカート的な履き物の下にある何かがチラリと見える瞬間。流れ星の儚さと通ずるものがある。もののあはれである。

人間は五感のうちどれかを塞ぐと他の感覚が強くなる、と何かで読んだことがある。たとえば飲食店が照明を薄暗くするのは料理の味や匂いを際だたせるためだ。これは映画『ドント・ブリーズ』に込められたテーマの一つでもある。美容室で読んだ雑誌のインタビューで監督がそんなことを言っていた。目を開けていてもどうせJuice=Juiceは大して見えないので、歌のセグメントの大半は目をつむって聴いた。視覚を遮ることで音に集中するようにした。まあ、実際のところは半ばふてくされた鑑賞態度だった。フックで“All I Want For Christmas is You”と歌っている英語詞の曲にはグッと来た。そこで私のふてくされは解消した。各メンバーの特長を存分に生かした歌唱とバッチリはまったユニゾンに思わず引き込まれた。後で調べたらマライア・キャリーのまさに“All I Want For Christmas is You”という曲だったらしい。この曲を聴いてJuice=Juiceのグループとしての歌唱表現力に舌を巻いた。KICK THE CAN CREWが「キャラ立ち3本マイク+キャラ立ちDJ」(“3MC'S + 1DJ”)ならJuice=Juiceはキャラ立ち5本マイクだ。単にみんな上手いとかそういう問題じゃなくてね。それぞれの個性が絶妙に合わさっているんだ。

会場のファンから指定された条件に当てはまる人を4人あつめてきて、一番はやい人が勝ちというゲームがあったのだが、そこで宮崎由加に与えられたのが「10代の人」であった。「えー! それだけ簡単」と金澤が騒いだ(そのときは金澤に「携帯カバーに鏡を付けている女性」、宮本に「射手座の人」という条件が与えられた。高木と植村はその前に二人で対決した)。「そう? 10代じゃない人なら簡単に分かるけど…」という司会の鈴木啓太が正しかった。宮崎は10代の観客を一人しか見つけられなかった。そもそもこの会場に10代の人が4人いるのか?という宮崎の問いから鈴木が10代の人に挙手させる。すると会場の右半分で一人、左半分で3-4人。800人くらいの観客で、10代が4-5人。「ちょうど20歳の人が多いんだね、きっと。私も20歳超えてるし」と宮崎。

衝撃だったのが、26列から双眼鏡を使わなくてもトーク中に宮崎由加の表情が変わるのが分かったことである。私は以前から彼女に絵文字スロットマシーンという二つ名を付けているのだが、そのスロットマシーンでよく出てくる表情に、口を丸くして目を見開くというのがある。驚きと喜びを掛け合わせたような表情である。普通の顔からその顔になるのが、26列目から鮮明に判別できた。

武道館での公演という大きな夢を最高の形で達成したJuice=Juiceの、その後のビジョンを私は気にしていた。彼女たちのSTORYは、本当に続いていくのか? どうやって続いていくのか? 本日のイベントで確認できたのは、FCイベントをたくさんやっていくというのが当面のビジョンであるということだ。MISSION 220における禁欲的で過酷なライブハウス(和製英語)周りに比べてまったりしていて緩いFCイベントに、メンバーたちは新鮮な喜びを感じでいるように見えた。宮崎由加は「1回目、2回目と終わる度にメンバー同士で楽しいねって言っていた。毎日ファンクラブイベントだけをやり続けたいくらい」的なことを言っていた。バスツアーをやりたいねとも言っていた。こういう場で言うということは水面下では決まっているのかな?

Juice=Juiceのイベントを観させてもらいながら、田村芽実のブログ記事(「後悔のない人生。田村芽実ですっ。」2014年12月18日)が何度も頭にちらついた。
ファンの皆さんも、人間人生1度。ヲタ人生1度。

私推しの方が、3期いいなーとか思っていたら、3期を応援して下さい(^ ^)

ヲタ人生は1度きりだし、ライブやイベントは第一、ファンの皆さんに一番楽しんで頂きたいので、1番応援して楽しい子を思いっきり応援してくださいな(ノ▽〃)
来年は初めてFCのエグゼ(詳述は省く)に申し込むつもりなのだが、応募する際に第一から第三までメンバーの希望を出すのだ。第一希望を宮崎由加にするのか、小野瑞歩にするのか。これが非常に悩ましい。私が2016年1月4日のハロコンで小野瑞歩を「発見」していなければ…小野瑞歩がつばきファクトリーに加入していなければ…『ネガポジポジ』を何かの事情で観られていなければ(もしくは小野瑞歩が出演していなければ)…℃-uteがこの先もバリバリ続けていく未来が見えていれば…第一希望は宮崎由加の他に選択肢がなかった。歴史にifはないというが、いくつものifを頭に浮かべざるを得ない。まさか小野瑞歩がここまで急浮上するとはつい最近まで私も想定していなかった。小野瑞歩、恐るべしである。