2019年7月3日水曜日

遙かなる時空の中で6 外伝 ~黄昏ノ仮面~ (2019-06-14)

三國さらんさんという着エロ女優さん(引退済み)が、少し段原瑠々さんに似ていませんか? 分からない? ちょっと今、検索して画像や動画を見てみてください。どうですか? え、似ていない? それは失礼しました。今の発言は取り消します。Juice=Juice関係の記事で書こうと思っていたのですが忘れていました。ですのでここに記した次第です。三國さらんさんは『純粋少女~milky pop~』、『欲望のスイッチ』、『全力黒髪少女』、『清純クロニクル』、『胸ポチは神対応』、『さよならの前に~引退作~』という五枚のDVDをドロップしています。それらを再録した総集編Blu-ray『キミはボクのすべて』が彼女の集大成です。実に5時間50分にも及ぶ収録時間、DVDよりも優れた画質。もし画像や動画を観て気になったのであれば『キミはボクのすべて』を買っておけば間違いはありません。

それとはまったく関係ないのですが、つばきファクトリーさん主演の演劇『遙かなる時空の中で6 外伝~黄昏ノ仮面~』を観てきました。金曜日だったのですが、会社は休みでした。正確にはフレックス勤務の人は休みで、そうではない人は出勤日でした。私はフレックス側の人間なので、この日の公演に申し込みました。土日の公演よりも応募が少ないだろうから、いい席が来やすいのではないかという下心もありました。先週の土曜が4列と11列で、今日は再び4列でした。平日の部だったのがどれだけ寄与しているのかは分かりませんが(土曜にも同じ列をもらっていたので)、期待に違わぬ結果を得ることが出来ました。

休みのはずだったのですが、実際には労働をすることになりました。フレックスではない人たちに合わせる必要のある業務があったので。出社はせず、家や外の喫茶店で対応しました。労働に屈したようで不本意な部分もありましたが、休出代をもらえる喜びの方が大きかったです。事実、今日のチケット代や食事代はそれで十分にまかなえましたから。19時からの劇を観る以外の用事はなかったので、特に問題はありませんでした。ラップするための生活 生活するためのラップというカルデラビスタさんのライン(曲名を克明に覚えていませんが1stアルバムのどれかの曲です)が今の私にも通ずる部分があります。Hello! Projectを観るために賃金を得る。労働のたえの活力をHello! Projectからもらう。

今日の観劇は三回目で最後でした。もっと入るという手もありました。それだけの価値を私は先週の土曜に感じていました。ただ、今からチケットを買い足してもどうせ後ろの席になるだろうと思い、お代わりは踏みとどまりました。4列、11列、4列で終えた方が、その後に10何列とかを何回か付け加えるよりもよき思い出になると考えたのです。たとえば5列以内が保証されていれば迷わずに買っていたでしょうね。まあオークションや個人間の取引ではないかぎりそんなことはないのですが。あと、土曜日の公演後にチケットを買わなかったのは、購入特典として開催されるお渡し会でメンバーさんと対面するのを想像しただけで緊張したというのもあります。特に小野瑞歩さんには有馬一さんがカッコよかったと直接お伝えしたかったですが、実際に目の前に小野さんがいるのを想像すると何も言えないで終わるような気がしました。それに、そもそもお渡し会に小野さんが登場なさるかは分からないし(誰が出るかはどこかに書いてあったかもしれません)。そういうピュアなハートを持ったファンなんです、私は。

一回目(6月8日の昼公演)が4列の中央ブロック左端付近、二回目(同日の夜公演)が11列の中央ブロック真ん中付近。そして今回が4列の中央ブロック右寄り。理想的にはすべての座席から観たいなと思いました。というのが、同じ場面でも位置によって見え方が異なるからです。たとえば演者さんが客席から見て右に顔を向けたときは、右側の席からだと表情がよく分かります。左側だと、席によっては顔が見えないかもしれません。また、前方の席だと演者さん個人個人の細かい表情や動きが見えますが、後ろの席だとステージ全体を一望できるので、より集合的な表現として鑑賞することが出来ます。ですので、なるべく多くの位置から観た方が、文字通りさまざまな角度から舞台を楽しむことが出来るのです。とは言っても、選べるのであれば前の方で観たいですけどね。もちろん、何度も観たいと思える演劇であるのが前提です。『遙かなる時空の中で6 外伝~黄昏ノ仮面~』は繰り返しの鑑賞に耐える、良質な舞台でした。私はHello! Projectの演劇女子部を、下手をするとコンサートよりも好きかもしれないくらいですが、何度も観る程の出来ではないなと思うときもあります。たとえば『アタックNo.1』はそうでした。

今日この公演を観に来てよかった、三回入ってよかったと心から思える出来事が、劇中に起きました。主な登場人物が勢揃いして仲良く花火を鑑賞する場面があります。本来の筋書きだと小野瑞歩さんがジャケットの中に隠し持っていたコロッケを他の人たちに奪われます。俺の分も残しとけよと小野さんが言うと、これが最後の一つですと言って金光留々さんに食べられてしまいます。ところが今日はその最後のコロッケを、金光さんが落としてしまったのです。ステージから転がって最前の観客の前に落ちました。ここからのアドリブと連携が見事でした。俺の分も残しとけよまでは台本通りだったのですが、あれが最後でした、と金光さんは下を見て言ったのです。何で俺の大事なコロッケを落とすんだ、という小野さんの切り返しに、観客からは歓声と拍手が起きました。そこに須藤茉麻さんが畳みかけます。ステージから下りてコロッケを回収すると、(金光さんに向けて)お前、後で食えよと言ったのです。地面に落ちたのを食わせるのか? と小野さん。食えるものは無駄にしちゃいけないからよ、と須藤さん。大喝采。これぞ生の醍醐味。私にとっては複数公演に入ったことへのご褒美でした。初見だったら台本にない出来事だと知り得なかったので。この日、この公演だけで起きた奇跡。この場面に居合わせることが出来ただけで、今日の回に入った意味がありました。

何回か観たからこそ気付けた変化の一つとして、岸本ゆめのさん率いる鬼たちに小片リサさんを奪われた後に小野瑞歩さんが恨めしそうに発する、鬼め! という台詞が、6月8日では叫びだったのが、今日は低く、唸るような言い方でした。おそらくですが、叫んだときには小野さんの元の女性らしい声の成分が出ていたので、役の男性らしさを維持するために抑えたのだと思います。小野瑞歩さん扮する有馬一隊長がいる『遙かなる時空の中で6 外伝~黄昏ノ仮面~』の世界に浸る喜びは、三回目でもまったく色褪せませんでした。笑わせる場面でなくとも、自ずと頬は緩み続けました。大半の時間を私はニコニコしながら観ていたはずです。今回の演劇女子部のように、思わずニンマリしてしまう、心から楽しめる公演だけを私は観たいです。Hello! Project以外も含めて、自分が本当に今一番観ていて幸せを感じられる場所に足を運びたいです。惰性で、何となくファンクラブ先行に申し込むのではなくて。私の人生 エンジョイ! ですよ。最大限に。

今日のゲスト出演者はこぶしファクトリーの和田桜子さん(男役)と野村みな美さん(女役)でした。別の時代に行けるならどの時代に行ってみたいかという、ゲストへの定型の質問に、安土桃山時代と答えた和田さん。なぜかと小野さんに聞かれ、ラップで回答していました。安土桃山と大穴で踏んだことは覚えていますが、詳しい内容は忘れました。何だそのしゃべり方は? あとで教えてくれないか的なことを小野さんが言うと、あー全然、いいですよ、教えます的な感じでした。これで本当に後で和田さんが小野さんにラップを教えていたら面白いですね。野村みな美さんは、戦争(争いだったか)のない平和な時代に行きたいと言っていました。それを聞いた小野さんは、それはたしかに素敵だな、俺たちは戦ってばかりで大切なことを忘れていたのかもしれないというようなことをしみじみと言っていました。こういう箸休めのセグメントでも小野さんは役柄を崩さず、クソ真面目な反応をしているのが可笑しかったです。和田さんと野村さんが去る前の告知中も、出てくる単語に対して、こぶしファクトリー…? シースタジオ…? 等といちいち大袈裟に訝しがって隣の秋山眞緒さんに確認していました。