2022年5月3日火曜日

PARADE (2022-04-30)

千葉に向かう武蔵野線。デート・アプリ会社の車内広告。
#そろそろデート再開しませんか
コヴィッド騒ぎで減ったであろう利用者数が回復していないのか知らないが、デートをするしないの個人が判断する問題を企業がわざわざポスターで促していること自体がどこまでも受け身、不安症、陰気なジャップの国民性をよく表している気がした。誰かの指示やお墨付きがないと何も出来ない。生きる上での価値観や理念がなく、ただ空気に従うことに命を懸けている。山本七平さんが『空気の研究』で書いたように空気が日本人の宗教。いやまあデートなんてのはどうでもよくて、もっと大事なのは
#そろそろ握手会再開しませんか
だ。私たちにとっては。コヴィッド劇場が始まってから握手会が廃止され代わりに開催されているお話し会。お互いマスク着用で数メートル離れた上にビニールのパーティションを隔てて数秒対面するだけでJPY1,300。こんなのヤクザでも思いつかない。本当に鬼畜の所業。握手会ってのはな、触らせてもらえるから価値があったんだ。会話なんておまけなんだ。私はみずほさんを触りたい。触らせてくれ。デートは個人同士が勝手にやればいいけど私たちは勝手にアイドルさんに勝手に触るわけにはいかないんだ。

宇都宮、座間が(自分的に)低調だったし、水曜の高橋愛さん、田中れいなさん、夏焼雅さんのリリース・パーティで私の心は満たされていた。今日は席がよくないし、千葉に魅力もない。面倒くさい。気が乗らない。もちろんチケットがあるからと言って行く義務はない。行きたくなけりゃ行かないのも私の自由。ただ行かなかったからといって代わりにもっと楽しい何かがあるわけでもないんだよね。

今日の会場。千葉県文化会館。2016年に℃-uteのコンサートで行っていた。それ以来。現地で昼食を摂ろうかと思ったが当時の自分のブログを見ると本千葉駅周辺は飲食店環境に恵まれていなさそう。家の近くで食っておく。魚介系居酒屋のランチで寿司15貫。13時40分すぎに本千葉に到着。前を歩く某有名おまいつ。会場のすぐ近くに何やら城があって、それを眺めたりストレッチしたりして少し時間を潰してから入場。14時21分に席に着く。慣れていない感じの場内アナウンス。「つぶ……つばきファクトリーコンサートツアー」。15時の開演に合わせるかのように順調に眠くなってくる。でも今日は一度も眠ることなく最後まで観ることが出来た。

16列。カス席かと思いきや、思っていたよりは近かった。6倍の双眼鏡を使うとちょうど観測対象の全身が収まる感じ。私にとってはこのツアーがこれで最後なので、思う存分にみずほさんを目に焼き付けようと決めた。前半はほぼ彼女だけを観ていたが、後半から他のメンバーさん、特に谷本安美さんと山岸理子さんらの性的な誘惑に耐えきれず、ちょくちょくよそ見をしてしまった。二着目の衣装で谷本さんがガッツリ見せてくれる両ワキはウクライナ情勢を差し置いてでも注視せざるを得ないし、山岸さんがキック時に一瞬だけ見せてくれた短パンが小さいように見えたとき私は気が気でなくなった。もっと観たい、あと2回、3回と入りたいという考えが頭に浮かんだ。

しかし冷静になって考えるとこのツアーに関しては5回入ったし、それで十分だったと思う。仙台以外の地方遠征を入れなかったのは賢明だった。というのが、このつばきファクトリーさんのツアーには、交通費と宿泊代に何万円も出して観るほどの価値を私は見出せない。その熱意を持てない。もっと自分にとって突き抜けた楽しさを感じられる経験のためじゃないと、遠征してアイドルさんを観に行くというクレイジーな行為には及ぶことが出来ない。席の間隔を空け、立ち上がらず、声も出さず、おとなしく、決められたとおりに、お行儀よく観てくださいね〜、なんていう興行のために長距離バスや新幹線を駆使し地方まで行くのははっきり言って馬鹿馬鹿しい。価値観も財力も金銭感覚も人それぞれだから、遠征しまくっている人を否定する意図はまったくない。自分にとって今のハロー!プロジェクトがそうだというだけの話。

このコンサートを5回観ての総括としては、前半が退屈で衣装もいまいち。何度も観ていると前半は飽きる。翻って後半は楽しい。衣装も目を引くし何といっても『だからなんなんだ!』という目玉が配置されている。いやいやそれは流れとしてメリハリをつけているのであって、あの前半があるから後半が楽しいんだという意見もあるかもしれないけど、どうだろう。それはちょっと違うような気がするな。まあ私の個人的な感想に過ぎないし、議論をするつもりはないけど。

公演毎にヴェテラン・メンバーさんたちが髪型を変えて目で楽しませてくれたのは印象的だった。みずほさんはたしか今年の抱負として多彩なヘア・アレンジをしていきたいと何かで書いていたような記憶がある。その言葉通り、本当に公演毎に新しい一面を見せてくれた。対照的に毎公演の髪型が変わらない新メンバーの4人の初々しさ。今後コンサートを重ねていって、徐々に髪型を遊ぶようになるのかな。それを見るのは楽しみ。

新沼希空さんが特技と自称する、あいうえおきそらんという例の下手なあいうえお作文。先週は栃木の「と」を栃木で始めていたが(仙台と座間がどうだったかは覚えていない)、今日も千葉の「ち」を千葉で始めていた。あいうえお作文の意味がなくなるだろ。誰かが言ってやった方がいい。私が知るかぎり、このあいうえおきそらんというのがよかった試しが一度もない。つばきファクトリーさんだけを観に来た人が集まった場でさえきついのだから、外部仕事で特技ですと言うのはもっとやめた方がいい。みずほさんは会社の人の指示でフルートを特技ではなく趣味と言うようにしたらしいが(何かで言っていた)、あいうえおきそらんこそ特技から外した方がいい。そういえばどういう話かは忘れたけど、何かをしてくれないと、キソちゃん、怒っちゃうゾ! と思いっきりぶりっ子な感じで言い、我々の反応を見て「引かないでください」と2回言っていたのは面白かった。

秋山眞緒さんが、『断捨ISM』だったかな、何かの曲で新沼さんが貰っている歌割りを自分がいいな(欲しいな)と前から思っているという話をしていた。絶対にあげませんと新沼さんが一蹴すると、卒業したら私が受け継ぐということを秋山さんが言ってドッと会場が盛り上がった。すぐに訂正し、一生卒業はしなくていいけど〜、たまには私に歌わせて欲しいという風に言い直す秋山さん。そのとき新沼さんが笑って崩れ落ちたんだけど、衣装の中の短パンを見せてくれた。

会場を出て少し歩いた道路沿いに店を出していたアンオフィから42番(みずほさん)を購入。そのまま帰ろうとした本当にそのタイミングで目の前にF君、そして去年10月に初対面を果たして以来のLさんに出くわす。████さんからTwitterで依頼を受け36番(浅倉樹々さん)を代理購入。千葉が地元のLさんの案内でちょっと歩き、貴族館というサテンに三人で入る。レトロ感を出しているのではなく地でレトロ。隣が歯医者だったかな。二階から上がアパートメントで。まだこういう風景が日本に残されていたんだという感じの。50代くらいの淑女が一人で回している。18時閉店らしいが、17時にオーダーしたLさんのクリーム・ソーダが17時30分に来、F君と私のレーコーが来たのが17時38分。レーコーはおいしかった。18時間際に退店しようとするとお店の淑女がお手洗いに行っているか何かで不在で。ごめんねちょっと待ってねと出口付近のカウンターにいた常連客に言われる。ほのぼのした時間、空間。その後、錦糸町に移動。東京ムスリム飯店。ついさっきまで5時間に渡り昼飯を食っていたらしい████さんと合流し、夕食。羊のマーラー鍋的なものが四川料理店の感じとは違い油ギトギトではなく、スープを飲んでも胃がもたれない、薬膳っぽい味だった。前に来たことがあるというF君にお任せして頼んでもらった。全部おいしかったけど一つ挙げるなら羊の焼売が絶品だった。