2018年8月14日火曜日

ALL FOR ONE/ONE FOR ALL (2018-08-04)

ブルシット・ジョブにぶん殴られ続けて頭の周りをヒヨコが回った状態で突入した週末でしたが、またしてもHello Projectさんが私を救ってくれました。昨日は朝から腹の虫の居所が悪く、一度も笑った記憶がありません。最近は神経を使うことが多くて。身体は凝り固まって、朝の目覚めも悪い。普通に起きて会社に行くだけでも一苦労。Crazy完全な酷暑も少しは作用していたかもしれません。帰宅時に近所のスーパーマーケットに寄って、プラムがおいしそうだなと思ってカゴに入れたときが、人間らしい優しい感情を抱いたほぼ唯一の瞬間でした。今朝、起きたときの感触(だいたい眠りから覚めたときにその日の調子が分かります)は昨日よりはマシでしたが、ダメージは残っていました。中野サンプラザへの移動中も労働のことが何度も頭をよぎりました。昼公演の最中も時折、労働の問題を思い出し、アレはどうすればいいんだろうってボーッとしてしまいました。でもそんな頭のモヤモヤは、Hello! Projectさんが着実にほぐしてくれました。ステージ上で輝くメンバーさんたちを見ていると思わず笑顔になりました。夜公演ではコンサートに没頭するという感覚を久し振りに味わいました。数時間の体験で、実感できるくらいにストレスが軽減していく。私の人生でそんなことが起きるのはHello! Projectさんの現場以外ではまずありません。(生殖を行った人々は、家に帰ってお子さんを見たら疲れが吹っ飛ぶとか言いますよね。それに近いのかもしれません。)

13時過ぎに中野サンプラザ前に着きました。暑さと日差しと列の長さを見て、日替わり写真を買うのは諦めました。入場後に買えそうなら買おうかなと。小野瑞歩さんの日替わりは売り切れるのが早いので、獲得は絶望的です。この時点で並んでいてもゲトれていた保証はありません。アンジュルムさんの『泣けないぜ・・・共感詐欺Uraha=Lover君だけじゃないさ…friends(2018アコースティックVer.)』がご自由にお取りくださいの箱に入っていたので、いただきました。なぜか置いてあった乃木坂48さんの『裸足でSummer』とTWICEさんの“Wake Me Up”もいただきました。席が空いていたCafe Miyama。喫茶店でカフェインと糖質を避けるとなるとトマト・ジュースくらいしか選択肢がなくなるんですよね。670円。高級。

昼公演は15時から。14時半すぎに店を出て、会場に入りました。14時43分に上々軍団さんのお二人が出てきました。そういえば彼らが前座をやるんだった。彼らがドロップしたばかりのシングル、『仲間』を歌いました。歌い出しから歌の終わりまで一フレーズたりともオタクさんの人生と合致する点がないリリック。私にとってはギャングスタ・ラップと同じくらい自分の生活実感からかけ離れている。ただ中島早貴さんのラジオ番組にゲストで出た鈴木啓太さんが、当初はコント用に作った曲(ネタの最後に分かりやすい青春ソングを歌って笑いにするため)だったと明かしたのを聞いてからは少し見方が変わりました。もしあのリリックの内容を本気で信じて、オタクさんに共感してもらうつもりで歌っているのであれば鈴木さんは相当なサイコパスです。我々がこの曲で描かれているような仲間に囲まれた人生を送っているわけがないでしょう。ところで上々軍団さんはお笑い芸人ということになっていますが、お笑いの仕事(Hello! Projectのファンクラブ・イベントの司会以外で)ってどれだけやっているんですかね? ぜひ次は開演前に歌ではなくネタを見せて我々を笑わせてほしいものです。

ブルシット・ジョブによる無愛想な仏頂面。顔の筋肉が固まって笑おうとしても笑えない。そんな状態で双眼鏡を構える私に、Hello! Projectさんは視覚と音声でセラピーを与えてくれました。

・はじめに私を笑顔にしたのが、宮本佳林さんでした。ひな壇で金澤朋子さんに何かちょっかいを出して、金澤さんの反応に驚きと嬉しさが入り交じったような表情と動きをされていて。
・今日は広瀬彩海さんの誕生日らしく、会場にいる全員でハッピーバースデーの歌を歌いました。名前の箇所はご本人の希望で彩海(あやパンだったかもしれません)。
・つばきファクトリーさんは『今夜だけ浮かれたかった』の衣装をまとっていました。川崎で衝撃を受けましたが、山岸理子さんと小野瑞歩さんのアレ(何がとは言っていない)が暴力の域に達しているのを再確認しました。
・カントリー・ガールズが新曲を披露していました。トラックがjazzyな感じでした。よさを理解するには何度か聴く必要がありそうです。作詞が児玉雨子さん(ポストつんくプロデューサー期における最大の発見。最先端の言語感覚の所持者)。
・このコンサートでは毎公演、Hello! Project出身者のゲストさんが登場します。昼公演では吉澤ひとみさん、市井紗耶香さん、保田圭さんによる『ちょこっとLOVE』。変わらないねと言いたいところですがプッチ熟女感が出てるね、とまことさんが指摘していました。さらに矢口真里さんが合流して『ハッピーサマーウェディング』。バツが二つ付いている…と感慨深そうに語るまことさん。私にとっては珍しいものを観られたという喜びはありましたが、それ以上ではありませんでした。比較は酷ですが、今の彼女たちが(知名度を除いて)現役Hello! Projectメンバーさんに勝っている点は一つもないと感じました。吹いてるぜ向かい風 お前らの立っていい舞台じゃねえ というライムが頭に浮かびました。
・研修生からデビューが決まった二つのグループに選ばれた皆さんがDA PUMPさんの“U.S.A.”をパフォームするのがこの夏ハロコンにおける目玉の一つです。清野桃々姫さんは頭一つ抜けていました。真顔からの笑顔への切り替えとか、フックでの身体の反り方、しなやかさ。観ていて飽きない。次に目に留まったのが岡村美波さん。実力診断テストの頃に比べると身体を絞っていました。今後に期待できそうです。
・“U.S.A.”をHello! Projectのコンサートでやることには賛否があります。私は歓迎します。本来ならHello! Projectが自前でこういうチューンを作らなければならなかったのです。それが出来ていない。つんくさんが病気になっていなければこの曲を作っていたかもしれないというのが、私が初めにこの曲を聴いたときの感想でした。病気になってからのつんくさんは作風が変わりました。元のつんくさんはもういない。穴を埋められる人もいない。その現状で、かつてのつんくさんを思い起こさせる“U.S.A.”を借りてくるのは判断として正しいのではないでしょうか。昔のつんくさんの曲を引っ張ってくるだけでは新鮮味に欠けますし。
・Juice=Juiceさんの“Vivid Midnight”のバックダンスをつばきファクトリーさんが務めていました。私の好きな曲を好きなグループ二つがパフォームする特別な時間でした。
・一岡伶奈さんがリーダーを務める新グループと高瀬くるみさん・清野桃々姫さんが所属する新グループ合同での新曲、『眼鏡の男の子』が初披露されました。作詞作曲、星部ショウさん。前田こころさん扮する学ラン眼鏡の男子学生に他のメンバーさん扮する女子たちが思いを寄せるという、物語仕立てで、コミカルで、歌とダンスに演技が混じったパフォーマンスでした。それぞれのグループにオーディションの合格者を加えて始動する予定のようですが、今の人員で一つのグループにまとめた方がいいんじゃないの、という感じがしました。
・『眼鏡の男の子』では前田こころさん、高瀬くるみさん、清野桃々姫さん以外は学校の制服風衣装なのですが、一岡さん(19歳)だけ現役の年齢を超えているとまことさんが指摘しました。コスプレです、と苦笑いする一岡さん。西田汐里さんはまだ中学生ということで、これからですと言っていました。
・コンサートを通してずっと、フランス代表の4番(VARANE)を着用した紳士が最前で飛び跳ねていました。あのユニフォームに何の意味があったのか。私もそのうちHUGO VIEIRAさんのユニフォームを着てコンサートを鑑賞しようかな(近いうちに買うつもり)。
・三人祭の『チュッ!夏パ~ティ』を川村文乃さん、牧野真莉愛さん、小片リサさんがカヴァーしていました。お尻を突き出すところはもっとエッチにやらないといけませんし、衣装にも一工夫が要ります。もちろん変な意味ではなく、本家へのリスペクトを表現する必要があるということです。
・森戸知沙希さんと井上玲音さんを溺愛していることで知られていた飯窪春菜さんが、小野田紗栞さんとのトークで好意を表しました(たしか前にも言っていたような)。小野田ちゃん可愛いなって思うんだけど、自覚してるよね? はい、もちろんです。飯窪さん曰く、小野田さんはこの人は私のことを好きなんだというのが分かった挨拶をしてくる。目配せをする感じ。そのつもりはないんですけど…無意識にやっていたんですかね、と小野田さん。あざとい、私チョロいと飯窪さん。推し増しは同じ愛情を注げれば問題ないんです。皆さんも肝に銘じてくださいね、と捨て台詞のように言い残して飯窪さんは捌けていきました。
・初めて『夏将軍』を聴きました。湘南乃風さんというドンキホーテさんの客層が好んで聴くようなセルアウト集団さんに所属する職安のような名前の紳士が作ったアンジュルムさんの新曲です。Twitterでは(私のTLでは)クソと評されています。そうは言っても、いくら何でも売れっ子アーティストさんがそんなモン作るはずないしHello! Projectさんが誇る一流の音楽ディレクターさん(橋本慎さん)が認めるわけないでしょ。どれどれ聴いてみようか…ってホンマや! ℃-uteさんの活動終盤をゴミ曲で彩るだけでは飽きたらずつばきファクトリーさんにシットと呼ぶに相応しい歌を投げつけ、今度は和田彩花さんのグループ活動終了に泥を塗るのかと呪詛を唱えたいところです。ただ、職安さんからすれば頼まれた仕事をやっているに過ぎないわけで。オーダーを続ける方に責任があります。橋本慎さんはヤクブーツでもやってるンんですか? それとも職安さんにナニでも舐められてるンですか?
・モーニング娘。さんの“Are You Happy?”で隣の秋山眞緒さんを誘って立ち上がり、曲のムーヴに合わせて飛び跳ねて、膝に手を当ててしゃがむ小野瑞歩さん。その笑顔がまた無邪気で心から楽しそうで。一回、後ろにこけそうになってまた笑っていました。
・Juice=Juiceさんの『禁断少女』。YouTubeに金澤朋子さんと段原瑠々さんによるフックの振りレクチャー動画が投稿されていました。私は何度か観ましたが、練習はしていなかったので、出来ませんでした。練習したとしても、双眼鏡で色々と舐め回すタイプのオジサンには難しいかもしれません。
・『夏将軍』が始まったときは若干お通夜のような雰囲気になりましたが、同じ職安さんによるつばきファクトリーさんの『ハッピークラッカー』は正直、普通に盛り上がっていました。私は乗りません。
・モーニング娘。のバックダンス時にふざける室田瑞希さんと隣の佐々木莉佳子さん。
・従来に比べてステージとひな壇の境目が少なくて、位置によっては重なっていました。

外に出るともうすぐで夜公演の開場時間(17時半)でした。2時間半近くやっていたようです。高架下のアンオフィ・ディーラーに千円札を差し出し、75番を注文。メシを食う暇もなく、入場。グッズ列に並ぶ。日替わり写真、売り切れまくり。売場でSOLD OUTとテープが貼られているメンバーさん以外もバンバン売り切れていて。じゃあ誰々さんはありますかって何度も聞いたんですがその度に切らしてますってなって。私の方もネタがなくなってきて。逆に誰のが残ってますかと売場の淑女に聞きました。石田さん、上國料さん、と何人か挙げてくれました。この機会がなければ買わないメンバーさんのにしようと、私は岸本ゆめのさんを選択しました。18時23分、上々軍団さん登場。彼らはヒップホップの現場でよくあるあの片手を上下させるムーヴを我々に要求していました。Hello! Projectにはない乗り方。

・そういえば今回のHello! Projectコンサートから開演前の注意事項の映像が刷新されていました。文字が意味もなく格好よく動いているだけで、メッセージが伝わりづらくなっていると思います。この出来の悪い映像を眺めながら、体調が昼公演のときよりよくなっていると感じました。
・昼公演がALL FOR ONE、夜公演がONE FOR ALLという名前で、セットリストや衣装が異なったのですが、“U.S.A.”は両方の公演でやっていました。清野桃々姫さん、ジャケットの使い方が上手い。はだけて二の腕をチラッと見せて、また羽織る。動きにバネがある。他のメンバーさんとは一線を画している。
・つばきファクトリーさんは『純情cm(センチメートル)』の衣装。
・夜のゲストはモノホンでした。夏焼雅さんと須藤茉麻さん。空気が一変しました。『恋の呪縛』と『ライバル』。爆発的に盛り上がりました。今のHello! Projectは彼女たちがこれらの曲をパフォームしたときを超えるグルーヴを生み出せていません。ゲストの直後に登場した現役メンバーさんたちが霞むほどのヴァイブスでした。この辺で明確に自分の調子がよくなったのが分かりました。コンサートに入り込んでいる実感がありました。
・セットリストは夜のONE FOR ALL公演の方がしっくり来ました。特にJuice=Juiceさんが『カラダだけが大人になったんじゃない』と『Goal~明日はあっちだよ~』をパフォームしたときはまるでJuice=Juiceさんのコンサートに来ている感覚で、そうそうコレだよってなりました。メンバーさんのシャッフルなしで既存グループが定番の持ち歌をキックするのが質という点では一番高いんですよね。モーニング娘。さんの『青春小僧が泣いている』とかタイトでした。とはいえ、単に各グループのミニ・コンサートにしてしまうとAVのビデオ・カタログのようで面白味に欠けます(ビデオ・カタログだけで抜ける紳士もいるかもしれませんが)。まあ今の若えのはビデオ・カタログって言っても通じないでしょうが、若えのは読んでいませんからね。
・懐かしいところだとSALT 5さんの『GET UP! ラッパー』や11 WATERさんの“BE ALL RIGHT!”が印象的でした。これらの曲を私はリアルタイムでは追っていませんでしたが、いつかの夏休みに帰省した祖父母の家で聴いた(もちろんイヤフォンで)記憶があります。祖父母はもう亡くなり、私の両親はその家を売りに出しました。何か“BE ALL RIGHT!”がやけに耳に残るんですよね。
・というか、ALL FOR ONEに『夏将軍』も『ハッピークラッカー』も入っていて、ONE FOR ALLにどちらも入っていないという時点でセットリストの優劣を語るのが馬鹿らしい。
・Juice=Juiceさんがステージに現れても、宮崎由加さんは必ずしも第一優先で観る対象ではなくなってしまいました。つばきファクトリーさんの場合は小野瑞歩さんの一挙一動を観られれば他は観なくてもいいというくらいの割り切りが出来るのですが。Juice=Juiceさんの場合は宮崎さんが私の中で絶対的な存在ではなくなってしまったのもあるし、他の皆さんも魅力的すぎる。

・夜公演の席は17列でした。昼は23列だったので通路への降臨に関しては何も見えず恩恵がゼロでしたが、夜は前に四列を挟んで通路だったので、少し見えました。和田彩花さん、宮崎由加さん、段原瑠々さん、金澤朋子さん、小関舞さんといったあたり。
・右前方の通路席に、振りコピ(演者さんたちと同じ動きをすること)とは違う、何かの格闘技もしくはオールブラックスのハカを高速再生したような動きを続ける坊主頭の紳士がいました。黒地に白でチバと印字したTシャツをお召しになっていました。Juice=Juiceさんのときには棒立ちしていて、イヤそこはやらんのかいと私は脳内で突っ込みました。
・一つ前にアンオフィのフォトグラファーとおぼしき紳士がいました。前にも拝見したことのある方だったので、すぐに分かりました。アレは三年前。2015年8月9日。やり口は同じでした。(同じ職務を何年も続けるから上達していくんでしょうね。道理でアンオフィ写真の質が高いわけです。)明らかにカメラとしか思えない物体を布で覆って、写真を撮り続けている。『眼鏡の男の子』の最中に、エスタシオンさんの黒ぶち眼鏡の男の子が撮影をやめるように柔らかく要求していましたが、アンオフィさんは数秒後にまたカメラを構えていました。その後も何度かその青年が通路を通りました。アンオフィさんが撮影を続けていたのは分かっていたはずですが、見て見ぬ振りをしているようでした。上に報告したらこれ以上は注意するなと言われたのか、それとも単に面倒なことになるのがイヤなのか。私は彼を見ながら、イイのを撮ってくれよ、頼んだ、捕まらないでくれと頭の中で応援していました。そういえば前回も彼は16列にいました。単なる偶然なのか、何か理由があるのか。気になるところです。終演後、私は好奇心から彼を尾行しようとしましたが、そそくさと逃げるように出る彼をすぐに見失ってしまいました。

・最後のトークでまことさんが、中野サンプラザにはHello! Projectの音楽が染み付いていると言いました。座席や壁に音が染みているという言い方を、音楽関係者はするそうです。(Hello! Projectを)よく20年間もやってきたなとしみじみ感心しながら、これからも続けていくので応援してほしいという旨の言葉で締めました。

・20時55分、外に出ると、邪魔だとか悪態をつきながら人だかりを自転車で横切るキチガイの老紳士。ぶつかりそうで危ない。私は後輪を蹴ろうとしましたが、タイミングが合いませんでした。セブン・イレブンでプロテイン・バーとおにぎりと青汁を買って、新宿までの電車で夕飯を済ませました。