2019年2月10日日曜日

つばきファクトリー 5thシングル発売記念ミニライブ&握手会イベント(2019-02-01)

そうだ、川崎行こう。発作のように、その衝動は襲ってきた。11時半くらいだったろうか。私は労働のため事務所にいた。これから昼の休憩を挟んで、午後は中途採用で新しく入ってきた社員に業務を教える予定だった。ふとTwitterを眺めると、クラブチッタという文字が目に入ってきた。ああ、今日か。つばきファクトリーのリリース・パーティがあるんだった。完全に忘れていた。日程が出た時点でこの日は諦めていた。最近は業務の都合上、金曜日に休みを取るのが難しい。どうしてもやらないといけないことがある。その任務が出来るのは私の他にはもう一人だけ。その一人は今日から一ヶ月の休暇に入った。いつもは彼と二人で一緒に進めていた。一人でやるのは今日が初めてだったので、普段よりも手こずる可能性は十分にあった。労働を優先するのは不本意ではあるが、今日のリリース・パーティを観覧するのは無理だと判断していた。ところが、業務がことのほか順調に進み、二人でやっていたときよりむしろ早く区切りがついてしまった。待てよ。行けるんじゃないかコレ。16時半と19時の二回。ジョルダン乗換案内。今から川崎に向かえば余裕で間に合う。みずちゃんに会える。引き継ぎは不要とは言わないが不急だ。私は帰ることにしましたので、と新加入労働者に伝え、私は事務所を後にした。

コンビニで国分フードクリエイトのパフォーマンス・コーヒー・ギーを買って電車で飲んだ。ギーとMCTオイルが加えられた無糖アイス・コーヒー。いいねコレは。もっと色んな店で取り扱ってほしい。今日からカフェイン摂取の制限を解除する。ただし昼まで。移動中、ジェイソン・ファンの『世界最新の太らないカラダ』に夢中になる。

体調がめっちゃいい。リリース・パーティを楽しめる予感しかしない。それに最近な、何年間も悩まされてきた背中のコリ・痛み・張りが軽減しているんだ。この間、背中の痛みの原因は何なのでしょうかと整体の先生に聞いたのね。そしたら姿勢が悪いからだって。とはいっても姿勢をよくしようと思うだけでよくなれば苦労しないわけで。姿勢をまっすぐにすること自体が自分にとっては苦しかったんだ。そこで小林弘幸さんの『医者が考えた猫背がなおる30秒ストレッチ』という本に出会った。そこで紹介されている肋骨ゴシゴシ体操を一昨日くらいからやり始めた。いつでも簡単に出来るんだけど、それを始めてから明らかに背中が楽になってきているんだ。まだ数日だから断言は出来ないけど、この体操は私の救世主かもしれない。

13時47分、クラブ・チッタ前に到達。コンパクト・ディスクの予約列には15人程度しか並んでいない。コンパクト・ディスクを物理的に販売するという商売は旧態依然だが、予約方法はハイ・テク化していた。案内係の兄ちゃんが持っている看板にあるQRコードから自分のスマ・フォでURLに飛んで、名前や住所、購入枚数を入力しておく。確認メールが来る。それを見せて、会計。紙への記入がなくなったのは楽だ。エスタシオン係員(たしかサイトウさん)と談笑するおまいつ集団を横目に順番を待つ。13時57分、パーティ券を手にする。一回目が343番、二回目が576番。うーん、いまいちかな。14時16分、星乃珈琲店。カフェインレス珈琲。『世界最新の太らないカラダ』を読む。川崎駅構内のコイン・ロッカーにカバンを預ける。

一回目 16時集合、16時半開始

16時18分、8列目くらいの右寄りにつく。まあ悪くはない位置だ。16時27分、アルビ兄さんがステージに現れる。グレーのトラック・ジャケットに、黒いロング・パンツ。いつものように注意事項を読み上げていくのだが、今回はジャンプに関するポリシーが明確化かつ厳格化されていた。フックでのジャンプはまあ許容する。Aメロ、Bメロでのジャンプ、いわゆる推しジャンに関しては前の方では禁止。やりたいなら後ろの方でやってくれ。ということだった。ショッピング・モールだと施設側の規則でジャンプが禁止になることはあるけど、今日はライブハウス(和製英語)なので先方からの要望ではないはず。つまり、広義の(裏方を含めた)Hello! Project側というかつばきファクトリー側が決めたルールということだ。

1.『ふわり、恋時計』

つばきファクトリーが登場すると、私の注目は衣装に向かった。名古屋で先んじて行われたリリース・パーティに参加したホーミーが、衣装を褒めていたからだ。私は実際にこの目で確認し、彼の言っていることが分かった。画像を見た第一印象ではパッとしないなと思っていた。ところが意外とツボを押さえている。お腹の上の方でキュッとしぼっておっぱいを強調したシルエット。ホーミーの記事でも指摘されているように、小野瑞歩さんと山岸理子さんは圧倒的だ。リーガ・エスパニョーラでいうとレアル・マドリードとバルセロナくらいの二強。そして一見、露出が少ないように見えて、しっかりと出してくださっている脚。ターンの度にスカートの下の短いパンツ(下着ではない方)から覗くふともものチラリズム。クラブチッタはステージが高く見やすい最高の会場なので、たっぷりと目に焼き付けることが出来た。ただチラリズムの詳細についてはもっと近い位置で把握したい。間近で観たい。ずっとそう思いながら見ていた。

イントロでフロアに観客が連れ込んだ赤ん坊が泣き出し、ほっこりするメンバーさんたち。微笑ましい光景…なんだろうが、赤ん坊の耳は大丈夫か? 小さい頃からこんな環境に置いたら早いうちに難聴になりそう。大人が自分で判断して耳栓をつけないのは勝手だが、物心もつかないような子供が、長く聞き続けるには適さない音量に晒される(それも前方のスピーカー近くに)のは少し不憫である(もしその赤ちゃんに耳栓をつけていたならごめんね)。私も自分の鼓膜がダメージを受けているのが分かる。急に思い立って来たので、耳栓を準備していなかった。

岸本ゆめのさんが司会のトーク・セグメント。誰がハロプロにいちばん詳しいかを決めるとかいう触れ込みで、ハロ!プロモバイルのQ&Aからクイズ。こういう質問に誰々は何と答えたでしょう、という感じで。優勝者には、Instagramに(Twitterにもだったか)可愛い写真を載せる権利が与えられる。段原瑠々さんは、もやしを食べられるようになりたい。山岸理子さんはこけたとき、小さな蟻を踏むところだったと言ってごまかした。佐々木莉佳子さんは落ち込んだ相手を(じゃなかったか? 何だったか)パリに行こうよと言って鼓舞する。早押し形式ではいつものように秋山眞緒さんの積極性が光る。二問を当てた小野瑞歩さんの優勝が決まったときは思わず声が出た。表立って反応をしない周囲のヘッズとの温度差を感じた。

2.『笑って
3.『私がオバサンになっても』
4.『表面張力~Surface Tension~』
5.『ハッピークラッカー』

『表面張力~Surface Tension~』では二回、キックをする振り付けがある。衣装のスカート内が露わになる。先述のようにもっと近くで細部を確認したい。もっと奥を知りたい。スロー・モーションで観たい。時を止めたい。でも一瞬で消えてしまうから美しいんだ。現場でしか感じ取れない、瞬間の芸術。流れ星のように儚い。

『ハッピークラッカー』のイントロがかかるとコンマ数秒で奇声を上げ始めるキチガイ。思わず苦笑いする私。ワックな紳士が手がけたチープなチューン。名作アルバム“first bloom”の中に紛れ込むと不思議と許せてしまう。現場となると話は別だ。それも決まってコンサートやイベントの山場に持ってくるから閉口する。つばきファクトリーの皆さんがこの曲でひときわ楽しそうに躍動しグルーヴを生み出しているのを観ると、どうしたものか…と私はいつも困惑する。

今回のシングルにadditional trackとして『もうサイコー!』が収録されることが発表された。むしろ『ハッピークラッカー』を配信とシングルのadditional trackにとどめておいて、『もうサイコー!』をアルバムに入れてもよかったのでは。

6.『三回目のデート神話

今日つばきファクトリーの皆さんがお召しになっているのは『三回目のデート神話』の衣装だ。現時点では曲そのものよりも衣装が好きだ。今回のシングルは『ふわり、恋時計』もそうだが、印象が弱い。ただ二、三回聴いただけで断定的な評価は下せない。『今夜だけ浮かれたかった』も初めて聴いた時点ではそこまでピンと来なかったし、イントロの加工された声が変だなと思っていた。今では私にとって、つばきファクトリーの中でも最も好きな曲の一つである。毎日のように聴いている。だから『三回目のデート神話』と『ふわり、恋時計』についてもある程度、聴いてから判断したい。

17時9分、ミニ・コンサート終了。アルビ兄さん、再登場。シングルのスペシャル盤を宣伝。握手の長さについてはお値段相応でやっています。つばきファクトリーは。通常の個別握手会と違って、その場で誰と握手するかを選べる。直前まで迷える。このシステムは前回、好評だった。発売日にお店には並ばない可能性が高い。作る数は決まっている。余ったら握手会の当日に持って行くが、確実に手に入れるにはレコード・ショップなりアマゾンなりで予約した方がよい。

全員握手は以下の順番で、いつものように右から左に流れる形だった。

小片リサさん
谷本安美さん
秋山眞緒さん
小野田紗栞さん
岸本ゆめのさん
新沼希空さん
小野瑞歩さん
浅倉樹々さん
山岸理子さん

このような握手がいくら苦手とはいえいい加減それなりの場数を踏んできたにも関わらずまったく成長する気配がなくただ無言で流れていく私のような生粋の楽曲派に向こうから声をかけてくださったのは新沼希空さんと小野瑞歩さんだった。あ、メガネ変わった? と新沼希空さんは私を見ておっしゃった。(変わっていない。本当はそろそろ新しいのが欲しい。ボーナスがしょっぱかったので我慢している。)小野瑞歩さんは左手で右(ご自身から見て左側)を指さし、何かをおっしゃった。聞き返すと、そこにいた、だった。私はそんなに前の方じゃなかったし、いることを認識してもらえているような気配は感じなかったので、びっくりした。もしかすると人違い? 当てずっぽうで言っている? とも思ったが、たしかに私はそこにいた。列に並んでいる最中には、小野さんには(クイズ優勝のご褒美の)写真を楽しみにしているとでもお伝えしようかと考えていた。

二回目の前に夕飯を食おう。コイン・ロッカーにカバンを預ける際、お金は二千円だけを持ち出していた。千円は入場料で消える(クラブ・チッタは五百円のドリンク代がかかる)。ということは千円以内に抑えなくてはならない。千円は何となく保険として財布から抜いただけ。夕飯のことは頭から抜けていた。でも、この制約があったから無駄遣いを防げたし、いい店を見つけた。観行雲(かんこんうん)といういい店を見つけた。副菜と杏仁豆腐まで付いた回鍋肉定食が、夜で680円。味も悪くない。千円じゃお酒は飲めないが、リリース・パーティが終わってからも労働をしないといけないのでちょうどよかった。

二回目 18時半集合、19時開始

番号が200以上後ろなのに、意外と一回目と同じくらいの位置につくことが出来た。8列目くらいの右寄り。ええやん。ええやん。何でだ。平日だから一回目(16時半~)よりも二回目(19時~)の方が人が増えるのは容易に予想できた。先日、私の目前でこぶしファクトリーのコンパクト・ディスクをかっさらったおまいつも、一回目はガラガラだろうからシングルを買わずに無料で観覧するのもありだと知人に言っていた。

18時56分、アルビ兄さん。ライブハウス(和製英語)なのでどんどん盛り上がってくれ的な文脈で、大きな、かけ声。大きな、拍手。という具合にいくつか大きな…を続けた後に適度な、ジャンプと落としていた。笑いが生まれた。一回目同様、推しジャンは前方では禁止。やるなら後方でやれという方針の周知。

1.『三回目のデート神話
2.『低温火傷

一回目と同様、岸本ゆめのさんの司会でハロ!プロモバイルから出題されるクイズ。小野瑞歩さんに何か異変があったようで、序盤で小野田紗栞さんに何かを話してからしばらく我々に背中を向けていて、それから左(下手)に捌けていた。このセグメントの大部分は不在だった。戻ってくると同時に岸本さんに指名された。たしかそのときの問題は、もし他の仕事をするとしたら高木紗友希さんは何という芸名にするかで、TS!と小野さんは答えていたような気がする(違ったかも)。この部では自らがハロ!プロモバイルの700円会員(いちばん高い会員区分らしい)だという小片リサさんが幸先よく一問目(たしか)を正解したが、最後に優勝したのは新沼希空さんだった。というか、2月10日時点でまだInstagramに小野瑞歩さんと新沼希空さんの可愛い写真、投稿されていないよね。いや、可愛い写真自体はブログに毎日投稿されてるけどさ。

3.『ふわり、恋時計』
4.『雪のプラネタリウム』
5.『初恋サンライズ

最後の曲の前にやたらとトークを引っ張るなと思ったら、小片リサさんが捌けていた。

6.『今夜だけ浮かれたかった

つばきファクトリーは『今夜だけ浮かれたかった』をもう完全にモノにしている。イントロがかかった瞬間から確実にクラウドをガッチリつかんでロックさせる。これをかけとけば間違いないというくらいに彼女たちも我々も練度が高まっている。℃-uteにとっての『Danceでバコーン!』のような、集団の代表曲でありHello! Project全体のクラシックでもある、そういう地位の曲になりつつある。いつの日か、未来の後発グループがリリース・パーティでこの曲をカヴァーする日が訪れるだろう。

全員握手。

小野瑞歩さん
秋山眞緒さん
新沼希空さん※
谷本安美さん
小野田紗栞さん
岸本ゆめのさん
浅倉樹々さん
山岸理子さん※
小片リサさん

※新沼さんと山岸さんが逆だったかもしれない。私がiPhoneのNotesに残した記録では3人目と8人目が両方、新沼さんになっている。

小野瑞歩さんが一人目だったので、言葉を交わすには絶好の機会だった。小野さんが可愛いので、可愛いとお伝えしたかったが、ステージに上がると緊張して無理になった。そういう純朴なファンなんだ、私は。小野さんと対面して、手を合わせて、目を合わせられる。それだけで満足だった。彼女は飛びっきりの笑顔で、ありがとうございますと言ってくださった。

ご本人にはお伝えできなかったけど小野瑞歩さんがめっちゃ可愛かった。その余韻で何とも言えない幸せな気持ちになった。川崎駅構内のコイン・ロッカーからカバンを取り出す。クリスピー・クリーム・ドーナッツでホットのマテ茶を頼む(結局、口を付けなかった)。席で会社のラップトップを開き、一時間くらいの労働。家に帰ると間もなくフットボールのアジア杯決勝、日本代表対カタール代表が始まった。相手のゴールもスーパーだったが、日本代表の出来がひどい。2018年のルヴァン杯決勝、湘南ベルマーレ戦の横浜F・マリノスを思い出した。対戦相手への研究と対策がばっちりなベルマーレと、打ち手がないまま修正できず、いいところなしに試合を終えたマリノス。その構図があのときとそっくりだ(私は埼玉スタジアム2002まで観に行った)。ただ、日本代表がどれだけ醜態を晒しても今の私にはどうでもいいことだった。つばきファクトリーで、小野瑞歩さんで心が満たされていたからだ(そもそも日本代表にはマリノスから一人も選ばれていないし)。もう一回、クラブ・チッタでリリース・パーティを開催するそうだ。2月21日(木)。何としてでも行く。