2019年2月3日日曜日

YOU & I (2019-01-12)

ファクーがビキニ姿でコンサートをしている。ひときわ生地の少ない水着をお召しになっているのはさん。小さすぎるから裏方の配慮があったのだろう、歌って踊っている最中は腰にタオルを巻いていた。残念。立ち見の会場。私はフロアの右側にいる(さんがポジション上どちらかというとこちら側に来ることが多いし、左は女性限定areaになりがちなので)。タオルがずれるタイミングを見逃すまいと必死に観測するが、肝心なタイミングで視界が塞がる。一瞬、タオルの中が見えたような気がする。ちゃんのたぶが。こんな一瞬じゃ物足りない。もっとちゃんと目に焼き付けたい。ずっと見ていればまだ機会はあるはずだ。私は必死になる。全神経を集中させる。という夢を見た。いや、違うんだ。聞いてくれ。昨夜、私はマッサージを受けてからぐったりして、家に帰ったら電気を付けたまま寝落ちしていた。イレギュラーな睡眠が私にちょっと変な夢を見させたんであって、私は普段からこんなことを考えているわけではない。夢の内容が私の願望を反映しているとは考えないでくれ。ともあれ、その夢からの目覚めが三連休の始まりだった。

BARTHという入浴剤を二粒入れて、一時間近くの入浴。Twitterで誰かが絶賛していたし、Amazonのレヴューもよかったので買ってみた。普通の入浴剤との違いを実感できない。大体、Twitter投稿者が鼻息荒く推奨する商品、食べ方、生活の知恵を試してみて感動を得たためしがない。セブン-イレブンの冷凍餃子は油っこくべちゃっとしていたし、爽のジンジャーエール味(辛口)にビールをかけても絶品のシャンディ・ガフにはならなかった。電気を消して入浴してもそこまで目の奥のコリがほぐれる感じはしなかった。風呂の中でSpotifyを開き、ドープなプレイリストを作った。

11時頃に家を出ると雪がぱらついていた。駅に着くまでには雨に変わっていた。新大久保、ソルマリ。Aセット550円、スパイシー・ポーク、ズワイカッテーとかいう謎の種のような何かが入った温かいお酒500円(前にお店の人に聞いたところによると、お酒はラクシという焼酎で、ギーでコメと何かを炒めたものを入れているということだった)。13時、中野サンプラザの前。久保裕也さん系の面構えをしたエスタシオン係員。その青年じゃない誰かが拡声器で注意事項を読み上げ続けている。着替えは室内でやるな、外のテント内でやれと言った直後に、寒いから体調管理には気を付けろと言っている。正式な入場列が出来る前に、グッズ列の左に来場者たちが自主的な入場列を作りつつある。こっちに並ぶべきなのか、グッズ列に並ぶべきなのかが迷いどころだ。なぜなら開場時間が近づいてくるとグッズ列に並んでいるチケット保持者を列から引き離し、その集団を入場列の先頭にする場合があるからだ。係員に聞けばいいんだが、まあいいやと思って私は(一部の人たちが勝手に作った)入場列に並んだ。

はじめは二列だった非公式な入場列。四列に分けて前に詰めろとイラつき気味に指示口調で仕切り始める紳士。VANSのスニーカーと迷彩柄のダウン・ジャケット。あんたはこっち、ホラホラあんたはこっちと手で示して人を動かす。オレが言わねえと誰も動かねえんだから。ホントしょうもねえよコイツラは(苦笑)的な雰囲気を出していた。私は関わりたくなかったので、彼に目を合わせないようにして離れた場所に並んだ。彼の働きかけで前に詰めて横に倍に膨らんだ列は、結局エスタシオンによってまた大幅に後ろに移動させられた。グッズ列のチケット保有者を先に並ばせるためだ。さっき列を詰めたことで人が密集していたので、そこから全員が後ろに下がるのは容易ではなく、不機嫌な空気で充満した。さっきの彼はもちろん周りに謝りもせず、だんまりを決め込んでいた。ファッカー。

14時手前に場内のグッズ売場で日替わり写真を確保した。Sさん用の代理購入が横山玲奈さんと宮本佳林さん。二月にお会いする予定のホーミーに渡すために岸本ゆめのさん。自分用には小野瑞歩さんと宮崎由加さん。私がHello! Project全体のコンサートで宮崎由加さんの日替わり写真を買うのはこれが最後だ。なぜならこの私にとってこの2019年冬Hello! Projectコンサートに入るのは今日が最後で、次の夏Hello! Projectコンサートを前に彼女は団体を去るからだ。注文時に私が言う番号を電卓に打ち込んでいく販売員さん。効率的。賢い。

分厚いコートは現場に不向きだ。私はEngineered Garmentsのhighland parkaを着てきたのだが、席に置くにしても嵩を取る。アウトドア服の軽さと機能性に慣れると普通の服の欠点が目に付きやすくなる。特に冬場。23列の7番。通路席。1月3日、5日に続いて、今回のハロコンではアップフロントさんが三回とも通路席をくださった。前の席にはチェック柄シャツをお召しになったふくよかでクラシカルな紳士。縦には大きくなかったし跳ばなかったので問題はなかった。開演前、見覚えのある淑女が横を通る。みつばちまきさん…じゃないな。何ていう人だったっけ。これを書いている今、検索したら木下菜津子さんだった。カレッジ・コスモスの完全にフェイクな前座を、ストレッチをしながら冷ややかな目でやり過ごす。今朝(2月3日)Twitterで見たけど、次のシングルで児玉雨子さんがリリックを提供するんだと。児玉雨子さんの無駄遣いだろ。児玉雨子さんのリリックはHello! Projectに回せ。

一曲目が『大器晩成』でげんなりする。最初にそれかよ。2019年のHello! Projectコンサートなんだから、もっと新しいのを頭に持ってきなさいよ。『46億年LOVE』とかさ。前にも書いたけど、作品の冒頭をどうするかは全体のトーンを決める上で極めて重要なんだ。佐藤雅彦さんが授業『表現方法論』でおっしゃっていただろ。

小野瑞歩さんが可愛い。やっぱり私の一番は小野さんだ。Hello! Projectメンバーさんが総出演するコンサート。他に見どころが山ほどあるのは百も承知だが、それでも彼女ばかりを双眼鏡で追いかけてしまう。私が使っているのは2015年10月からVixenのアトレックライトBR6X30WP一機のみ。とても気に入っている。中野サンプラザであれば6倍で十分だ。ただ、日本武道館くらいになると倍率が物足りない。10倍くらいのを買い足したいと考えている。倍率を上げるとぶれやすくなるから、10倍だと手ぶれ防止は必須なんだろうな。いくつか候補を検討したが一旦、保留している。すぐに使う予定はないので。

新人さんのトーク・セグメント。三人に話を聞き、二人は捌ける。学校の休み時間にやっていること。アンジュルムの伊勢さんじゃない方曰く、ALTの英語の先生がお菓子を作っている。それを食べに行く。本当はイケないのだが、まだ他の先生にはバレていない。BEYOOOOONDSの大学生。休み時間は10分しかないので移動で終わる。昼休みは学食にいる。それは友達が多い証拠だ、と山木梨沙さん。曰く、私は周りの目を気にしながら一人で学食に行く。それにあまり利用しない。お母さんの作ったお弁当をひとり教室で食べる。

シャッフルのセグメントで、小野田紗栞さんと高木紗友希さんのお二人が出てきたときには物凄い何かが始まると分かった。『抱いて!HOLD ON ME』。デュエットであり、バチバチのデュエル。最強の敵に挑む小野田さんの闘志。余裕で受け止めてその上のレベルの歌唱を見せる高木さんの風格。さらに食らいつこうとする小野田さんの負けん気。そのサイクル。この一曲のためにYOU & I公演に入る価値があったと言えるほどに見応えがあった。ここで私は一気に持って行かれて、以降のコンサートに夢中になった。シャッフルはどれもこれもメンバーさんと選曲がつぼを押さえていた。梁川奈々美さんの『桃色片思い』とかさ。アルバムの構成を組むのは下手くそだ(例外はある)けどコンサートのセットリストを組む能力は一級品のHello! Project。

あるグループが自分たちの曲をパフォームし、別のグループがバックダンサーになるセグメントがあった。小野瑞歩さんが『フラリ銀座』(銀座フラリなのかフラリ銀座なのか今でも分からなくなる)を踊る等、貴重な光景に私の心が満たされた。ステージに立つのがJuice=Juiceとつばきファクトリーだけになる時間があった。私が世の中で最も好きな三つの集団のうち二つ(残り一つは横浜F・マリノス)が勢揃いしているという豪華さ。いや、勢揃いではなかった。つばきファクトリーの岸本ゆめのさんがインフルエンザだかで不在だった。その分、小野さんの歌割りが増え、グループ内の他メンバーと比べてもかなりフィーチャーされていた。岸本さんの体調不良は気の毒だが、小野さんの見せ場をいつもよりも多く観られたという点に関しては私は嬉しかった。正直。喉の不調で発声が制限された小野さんのソロ・ラインを岸本ゆめのさんが代行したという2018年11月17日の岐阜でのつばきファクトリー単独コンサート昼公演とは逆の展開となった。

ダンス部の衣装がエッチでよかった。お腹を出した黒いタンクトップ。白い短パン。黒いアンスコ。白い羽織り物。公開された石田亜佑美さん、佐々木莉佳子さん、森戸知沙希さんのおへそ。見えそうで見えない稲葉愛香さんのおへそ。稲場さんだけ羽織り物が赤。醸し出されるボス感。ダンス部を観ていても思うけど、佐々木莉佳子さんのヴァイブスはアンジュルムではもはや圧倒的。隠そうにも隠せない主役感。

私は一つ、悔いを残してしまった。『Danceでバコーン!』の最中である。小野瑞歩さんがパフォーマーの一人だった。伊達に元team ℃-uteではない私は、毎日が勝負パンツというリリックでメンバーさんが私たちに背中を向けて上体を前に落としまんぐり返しのようなムーヴをするのを分かっていた。そのとき私は身体を動かして音楽に乗るのを優先するため、双眼鏡は首から下げていた。おい、双眼鏡を構えなくていいのか? 私の中のリトルteam ℃-uteがささやいた。ためらったが、双眼鏡はそのまま触らなかった。その場面が過ぎてから、後悔した。私はそんなんじゃないんだっていう無駄な理性が邪魔をした。小野さんのまんぐり返しを拡大されたviewで鑑賞したかった。次にこういう機会があったら迷わずに双眼鏡を手に取りたい。『その場面でビビっちゃいけないじゃん!』(モーニング娘。)の精神を胸に刻まなければならない。

小野さんは、一年前のHello! Projectコンサートと比べて腰のグラインドが滑らかになっている。ダンスの技量が上達したということだろうけど、オジサンはちょっと複雑な気持ちだな…。その腰使い、どこで覚えたんだろうって…。今度、個別握手会で聞いてみようかな(聞けるわけないだろ。それにもし聞いたら警備員につまみ出されて二度と彼女と面会させてもらえなくなるわ)。

特別ゲストは、保田圭さん、矢口真里さん、市井紗耶香さん。3日5日に登場した洗練されてる面々には現役メンバーさんを食うくらいの熱と技量を感じたが、今日の三人からはパフォーマーとして一線を離れてからのブランクの大きさを感じた。それを補う要素であるはずの珍しさでさえ薄まっていた。なぜなら去年の夏Hello! Projectコンサートにも出演していたからだ。8月4日。こうやって短期間で続けて出演させるべきではなかったと私は思う。2019年になって矢口真里さん(35)のセクシービームを現場で体感するのは稀有な体験ではあった。思わず笑ってしまった。

こぶしファクトリーは『念には念』に途中でアカペラに転換するというアレンジを加えていた。YouTubeで観たまんまの見事なハーモニーだった。はじめからアカペラでやるのも難しいだろうが、こうやって曲の途中で切り替えてリズムを維持するのも相当な技量がないと出来ないだろう。私は歌唱力に関してはJuice=Juiceばかりを高く評価しがちだが、こぶしファクトリーもHello! Projectで上位の水準に達している。

カントリー・ガールズの曲中に、ひな壇の横山玲奈さん、羽賀朱音さん、石田亜佑美さんがわーって梁川奈々美さんに手を振っていた。梁川さんの反応は簡易的だった。アイドルさんがアイドルさんに手を振ってこれくらいの反応で済まされるのであれば、我々のような気持ち悪いオジサンは無視されるのが当然だし、レスを少しでももらえたらそれは奇跡なのである。私は納得し、安心した。

私の体調がよく、コンサート中にさまざまなことを感じ取れた。背中は相変わらず張るが、昨日のマッサージでよくなっている。NEW AGE公演を二回、YOU & I公演を一度だけ観ての感想だけど、YOU & Iの方がはるかに好きだったので、こっちをもっと観たかった。

大宮
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大宮ナンバーでいつもの場所(中野駅北口を出て左の高架下)に駆けつけたアンオフィシャル・フォトグラフ・ディーラーさん。終演後の16時34分の時点でこれからブツを車内から出すところだった。一足遅い。昼公演が終わった時点で陳列を済ましとかないと。どういうわけか土居麗奈さん(研修生から脱退済み、つまり今は完全に一般人)の写真が印刷された等身大くらいの板を設置する売人さん。品揃えを確認する私。71番と72番。私が差し出す二枚の千円札。売人さんから受け取った小野瑞歩さんのアンオフィシャル・フォトグラフ二束を手に、私は中野駅の改札に向かった。