2022年12月17日土曜日

つばきファクトリーFCイベント ~キャメリア ファイッ!vol.14 キャメリアXmas2022~ (2022-12-02)

根が健康志向に出来てるので崩したくない生活のリズム。無理に早起きせず後からアーカイヴで試合を観ようと思っていたが、根がフットボール小僧に出来てるので勝手に目が覚めた。iPhoneの電源を入れる。4時19分。Fire HD10でAbema TVを開く。日本0-1スペイン。当然のようにスペインが一方的にボールを保持している。たまに奪い返してもすぐに失う日本。点を取れる気配がない。私は日本0-3スペインと日本1-2スペインにJPY400ずつ賭けているが、このままだと日本0-3スペインの方が的中する可能性が高そう。(このWINNERってやつはスコアまでピッタリ当てないといけないのに払い戻しがしょっぱすぎる。胴元がマージンを取りすぎなのでは。)何とか失点ひとつで45分(+AT)を堪え忍んだ日本代表だが攻め手があるようには思えない。後半にとどめを刺されてボコボコにされるに違いない。と前半が終わった時点では思っていたが、その後は皆さんもご存じのように信じられない展開が待っていた。2-1で日本が勝ってしまった。2点目に繋がったあの場面は本当に鮮烈だった。ペナルティ・エリア内に侵入した堂安さんが右から送ったクロス。スペインのDFとGKが見送るしかない絶妙なコース。ゴール・エリアの左側で滑り込むが間に合わない前田大然さん。その先に身体を投げ出していた三苫さんが左足で折り返す。あのときボールがゴール・ラインに残っていた長さは1.88mmとも言われている。ボールがあと2mm前に進んでいればあのゴールはなかった。日本は予選リーグで敗退していたかもしれない。森保さんと選手たちへの評価も大きく変わっていたかもしれない。紙一重で天国にも地獄にもなる世界。

このワールド・カップでの日本代表について解説してほしい、と後日ジムでトレーナーの青年(野球ファンでフットボールには疎い。ボディ・ビルダー)に頼まれた。ストレッチをしながら私は大体こういうことを話した:ドイツとスペインに勝ったのは凄いと思いますよ。でもこれで日本がドイツとスペインよりも強いということにはならないんです。サッカーは弱いチームでも強いチームに勝つことがあるんです。采配とか、運とか、色んな要素が重なって、一試合単位ではそういうことも起きる。特に短期の大会では。だから、目標をどこに置くかですね。ベスト16なりベスト8なりに進むことそれ自体なのか、決勝トーナメントの常連チームと伍して戦えるようになることなのか。その二者は似ているようで違うんですよ。私がJリーグで応援している横浜F・マリノスというチームが、ワールド・カップでいうところのドイツやスペインのようなチームなんですよ。たまに日本のようなチームが守備を固めて一回のチャンスを決めて勝ったりするんです。もちろん、負けは負けですよ。ただそれで相手の方がマリノスよりも強いとは思わないんです。ちょっと前に天皇杯でヴァンフォーレ甲府というJ2でも下位のチームが優勝したんですけど、J1の全クラブよりもヴァンフォーレ甲府が強いとは誰も思っていません。それと同じです。(李国秀さんがYouTubeの動画で、勝負とフットボールは別物という旨のことを言っているのが腑に落ちた。勝負に勝ったからといってフットボールで勝っているとは限らない。)

午前在宅勤務、午後休。大量の残務を週明けの月曜日に持ち越す。入社当初とは徐々に苦しさの種類が変わってきている。分かることが少なすぎてすべてが手探りのストレスよりは業務量が多いストレスの方が断然マシだ。楊2号店で汁なし担々麺。私が足繁く通っていた3号店は料理人と給仕係が替わり、味も変わってしまった。このあいだ久し振りに汁なし担々麺を食ってみたが、これじゃないんだ。調味料の配合だと思う。2号店は本来の味を維持している。日暮里駅前のエクセルシオールで赤松利市さんの『東京棄民』を読む。4時19分から起きているせいか、気怠くなってくる。居眠りしてしまう前に店を出る。青砥とかいう東京の癖に辺鄙で読み方もよく分からない駅へ。F君、首の皮一枚で明治安田生命J1リーグへの残留を決めたクラブのサポーターであられる紳士と合流。

最近Hello! ProjectでもようやくQRチケットが導入され始めた。この公演もその対象で、私にとってはHello! Projectの公演にQRコードで入場するのは初めてだった。「電波障害でQRコードが開けない場合に備えて、QRコードが表示できましたらスクリーンショットで予め保存をお願いいたします」と書いてある画面で「QRコードを表示」を押すと、次の画面では「スクリーンショットはご利用いただけません」と書いてある。どっちなんだよ。馬鹿が。これを見たら秋葉忠宏さんも「ディス・イズ・アップフロント!」と叫ぶに違いない。

前日にグッズ写真で確認した衣装で、見所は秋山さんの大腿部と当たりをつけていた。見立て通りだった。しかも実際に観ると中がボクサー・ブリーフのようなピタッとした赤い短パンで、その下に穿いている黒いアン・スコを何度も見せてくれた。特に逆さ言葉で出されたなぞなぞの原文を理解するために床に指で書くためクロッチを見せつけるようにしゃがみ込んでいるときが絶景だった。好きになってしまう。大腿部もまともに露出せずドイツ戦とスペイン戦の日本代表が敷いた守備ブロックのようにガードの堅いメンバーさんの多い中、一人だけアンジェ・ポステコグルー監督時代の横浜F・マリノスのような高いディフェンス・ラインで攻める衣装。観ないのが失礼。一部と二部の間の時間に秋山さんの衣装の話をしたところ、J2降格目前だったクラブの支持者であられる紳士も見逃していなかった。浅倉さん(彼女の衣装もクオリティが高かった。デコルテを丸出しにして見せてくれた)を見つつ間接視野で秋山さんも見ていたとのことだった。山岸さんや谷本さんの肌面積が狭いのは納得がいかない。自分の存在意義とは何なのか、顧客に提供できる価値は何なのか、他のメンバー(特にリト・キャメ勢)と比較したときの強みは何なのか、その辺をちゃんと理解できていればあの肌面積にはならないはずだ。Hello! Projectのコヴィッド対策(笑)下における質素な演出、声で一緒に作り上げることを許されない鑑賞方法の制限、大したことのない曲、生演奏ではない音楽、本業の歌手やダンサーには及ばないパフォーマンス・レヴェル、それで何が残るかというと女の身体。生イメビ。だから肌面積を広くしないと成り立たない。私にとっては。

おみずちゃんに関して言えば、一部で自己紹介のキャッチ・フレーズを他のメンバーさんが考案するくだりがあった。お水もしたたるいい女というのが最終的に採用されたと私は記憶している。新沼希空さんが言った、キャベツの大盛り無料が大好きです、というのが一番おもしろかったが、おみずちゃんがイヤがって不採用となった。各メンバーさんからのサンタさんにお願いしたいことを叶えるという体で色んなゲームをやっていた。もちろんメンバーさんたちがキャッキャ言いながら色々やっているのは可愛らしく微笑ましかった。Hello! Projectにしては面白かった。さわやか五郎の仕事ぶりも評価できる。だが誰が何をやったのか、一部が誰で二部が誰だったかとかをいちいち思い出して書き残したくなるほどの熱は私にない。今日という一日において日本対スペインに比べるとつばきファクトリーのFCイヴェントはおまけでしかなかった。終演後、三人で恵比寿のどんくという店に入った(移動に一時間以上かかり、青砥の遠さにイラつかされた)。名物のチキン・カツ定食は枚数を選べる。2-3枚がJPY900、4-5枚がJPY950。夜に定食が食える居酒屋は稀少。値段が手頃で味もよく、気に入った。近場にあったら間違いなく通う。