2024年2月4日日曜日

藤井優衣生誕祭~デスドライブ~ (2024-01-27)

一平(いっぺい)氏:歌舞伎町すごい好きじゃないんだけどさ、新宿の。歌舞伎町の唯一好きなところはやっぱ大きい声で何か言っても誰も何も気にしないところなんだよな
ぐんぴぃ氏:でもマジでそう
土岡氏:これぐんぴぃも同じこと言ってた。歌舞伎町の
一平氏:えー?
ぐんぴぃ氏:本当にそう。歌舞伎町は(渋谷の)もっと上で、セーックス!って言っても誰も振り向かないの
一平氏:あー
土岡氏:まあもう、そういう街…
ぐんぴぃ氏:歌舞伎町がセックスの街だから、その、セックスって言葉が透明なの
一同:(笑)
(【シャッフル】完全同期のGパンパンダとトーク! 『春とヒコーキのグピ☆グパ☆グポ』、Nov. 14, 2023)

雑にモノで埋められて立入禁止になっている、かつてトー横キッズがたむろしていた一角。それでも付近に居場所を見つけて寝そべる浮浪者たち。パチ屋だかゲーセンだかの入り口で寝ていた浮浪者の腕を両手で掴んで立ち上がらせる警官。TOHOシネマズの上から顔を覗かせるゴジラをスマート・フォンで撮影する観光客たち。渾然と立ち並ぶ水商売の店舗。風俗。覗き部屋。無料案内所。そんな光景の一部にあるビルヂングの三階。新宿DHNoA(デノア)。未成年のメンバーさんもいるアイドル集団が公演を行う場所としては最悪の立地。いや、でもアイドル産業も大きな括りではこっちに属する。白か黒かの違いではない。濃淡の問題だ。アイドルさんにデレデレしながらその一方では水商売や風俗に従事する女性を見下し侮蔑するのは二重基準だ。気付いてくれ。推し、アイドル、特典会、レスといった用語による擬態を剥ぎ取った先にある自己矛盾(adidas履いたままJUST DO IT! by Moment Joonさん)、自己欺瞞。

1月19日(金)。20時半から始まった日本代表のどうでもいい試合に気を取られ、22時からチケットが発売したことを忘れていた。試合後に行った近所の銭湯で思い出した。帰宅後の23時26分に購入。整理番号A154。154人目。出遅れた。キャパをググったら200人。この番号じゃ、人に埋もれてステージもまともに見えない状態で後方彼氏面をするしかなくなるのか。残念。と思ったが、X(旧Twitter)を見ると優衣チャンの熱烈な支持者であられる某氏も購入が遅れ悪い番号になったと知った。氏がそういう状況であれば、私程度が変にいい位置をもらうのは場違いだ。なにせこの公演は優衣チャンの生誕祭である。新参者のライト層である私が出しゃばるべきではない。これくらいの番号がむしろちょうどいい。いや、本当はもうちょっと若い番号がよかったケド。

ジムでトレーニング。正月で二キロ増えた体重は二週間で二キロ戻った。あと三キロ減らす。引っ越しから一年半が経過し満を持して導入したガス・コンロを活用し低脂肪の食事を作っていく。(玄関の照明も購入・設置が完了し、格段に便利になった。)新大久保、淘湘記でランチ定食の高菜毛豆肉沫(高菜と青豆、挽肉炒め)JPY880。健康的でおいしい。おすすめ。大量の青豆。生の唐辛子。慣れないうちは咳き込むくらいからい。今日は15時からの優衣チャン生産祭の前に同じ会場で対バンが開催されている。そっちには行かない。あくまでライト層として、嗜む程度に。節度を持って。距離を取って。

近頃の私はアイドルさんを見ることに対するモチベーションが低下している。その上キャパ200人の会場で整理番号が154番と来た。今日ココに来ることをちょっとめんどくせえなと思っていた。実際にフロアに入ってみると思ったほど埋まっていなかった。中央付近は今からじゃステージがあまり見えないくらい埋まっていたが両端、特に左側はスカスカになっていた。スピーカーのすぐ前、2列目に行くことが出来た。ステージはだいぶ近い。コレで気持ちがちょっと回復した。白髪混じりの紳士に話しかけられる。誕生日記念のメッセージ・カードを集めているらしい。てっきり優衣チャン向けかと思い、話も聞かずにカードを受け取る。Happy 24th Birthdayと書いてある。私もライト層とはいえ優衣チャンがなったのは24歳ではなく23歳なことは把握している。念のためiPhone SE (2nd generation) で検索するがやはり23歳。そしてココに描かれている茶髪女性は優衣チャンではない。れなぱん(大江れなさん)に見える。しかし手元で検索するとれなぱんが24歳になるのは3月10日。まだ先。本当にれなぱんで合っているだろうか? 確信が持てない。結局、誰が正解でも事故にならない汎用的なメッセージを書き込み、紳士に渡した。その紳士に言われるがままに壁際に移動させられ写真を撮られた。いい写真だ、と近くにいたお仲間が言ってた。後から分かったが祝福の対象はれなぱんで正解だった。ごめんネ、れなぱん。なんか適当に書いちゃって。

開演しステージに現れたKissBeeさんの面々。思わず見惚れるメンバーさんたちの可愛さ。目の保養。Hello! Projectとの大きな違いはこうやって間近で公演を見るチャンスが格段に大きいこと。この距離で見るのは全然違う。アイドル・オタクのスイッチが入ってしまう。ただ敢えてぶち上がりはしなかった。スピーカーのすぐ前だったので聴覚の保護を優先し耳栓(THUNDERPLUG)をつけて過ごした。耳栓をつけると周りの声も自分の声も聞きづらくなるため、声を出して騒ぐのは難しくなる。地蔵にならない程度に身体を揺らし、有志の方々にいただいた白のペンライト(優衣チャンのメンバー・カラーは白)を振り、たまに声を出しながら観た。先月のゆいのののときのような異常絶叫はしなかった。1月8日(月・祝)に立川立飛でのリリース・パーティをちょっと冷やかしたのを除けば、KissBeeさん全員をちゃんと観るのは昨年10月16日(月)以来。人数が多けりゃいいってモンでは断じてないけど、メンバーさんが8人いれば8種類の魅力があるわけで、それを一気にギュッと楽しめるのはいいモンだね。私がいたスピーカー付近にいる紳士たちに対しては山崎瑛麻チャンが最も気を配っていた。端っこにいる紳士に向けて、スピーカーをくぐって顔を見せ、何度もレスを与えていた。メンバーさんの衣装が白い特攻服だったんだけど、山崎瑛麻チャンは何度か左側をはだけて中のタンクトップ(黒)と二の腕を見せてくれた。5月末が使用期限の特典券が私の手元に10枚ある。今日何枚か使わないといけない。瑛麻チャンと写メを撮りたいなと思った(結局撮らなかったが)。

かなり楽しいコンサートだった。テーマはDEATHドライブ。優衣チャン以外のメンバーさんはセット・リストをいっさい知らされていなかったらしい。イントロがかかって次の曲がコレだってメンバーさんが初めて把握する。慌ててステージ上の立ち位置を組む。その上トークなしの90分一本勝負。曲と曲の間もほとんどなく、容赦なく畳みかけられるハードな曲。そこに差し込まれる倍速の『どっきんふわっふー』。怒濤の波状攻撃。息を整える暇もないメンバーさんたち。困惑を隠さない。水を飲む時間もない。ついていけず時には音を上げるメンバーさんたちを尻目に、涼しい顔で歌い踊り続ける優衣チャン。優衣ーズ・ブート・キャンプ。メンバーさんたちはへばってグダグダになるんだけどそれがまた楽しくて。KissBeeさんってホントに毎回、趣向を凝らして面白いことをやっているなって感心する。可愛いと楽しいが合体すると中毒性がある。それこそがアイドルのコンサートの醍醐味。終演直後、いや〜楽しかった〜と近くの紳士がお仲間に話していたが、俺もBOY-KENとは同意見である。後半で二曲くらい披露したKissBeeNextさんの一人にonmzの面影を重ねてしまい(笑顔がどことなく似ていた)、しばらくぼーっと眺めてしまった。たぶん野崎来姫さんという方。(もちろん、私が今から氏を支持することはない。それなら本家onmzをまた見ればいいじゃないか。まだ現役なんだから。と言いつつも一回だけ写メくらいは撮って見たいという気持ちも少しだけある。)

特典会では鈴木みゆチャン(14)、篠原ののかチャン(19)、藤井優衣チャン(23)と写メを撮った。私は最近Vladimir Nabokovの“Lolita”を読み始めたのだが、みゆチャンはこの小説で言うところのnymphetsの年齢層にギリギリ収まっている。そんな氏と対面し横に並んで写真を撮り簡単に言葉を交わすのは貴重な経験だった。
Between the age limits of nine and fourteen there occur maidens who to [people] twice of many times older than they, reveal their true nature which is […] nymphic (that is, demoniac); and these chosen creatures I propose to designate as “nymphets” (Vladimir Nabokov, “Lolita”)
私が横に並ぶと(ポーズを)何にする〜?(ハートマークがつく口調)と聞いてきたののかチャンからはいい匂いがした。撮影時にグッと距離を詰めてくれてオジサンはドキッとした。優衣チャン以外のメンバーさんはフロアで、優衣チャン(とKissBeeNextさん)はフロアの外、受付付近で特典会をやっていた。赤いドレスに身を包んだ優衣チャン。ソロ写メ(係員氏がメンバーさん一人だけが写ったソロの撮ってくれる)を終えてから、二人での撮影へ。どんな背景やねんそれ、と優衣チャンが私に言ってくる。何のことかと思ったら私のiPhone SE (Generation 2) の裏に入れてあるNHK撃退シールだった。