2019年11月19日火曜日

リボーン~13人の魂は神様の夢を見る~ (2019-11-16)

男たるもの、ちょっとしたことで泣いてはいけません。精神論ではありません。涙もろいのはテストステロン低下の兆候なので、要注意です。オレも歳をとって涙もろくなったんだよというのはそういうことです。テストステロンとは男性が健康に生きるために極めて重要な役割を果たすホルモンです。もちろん個人差は大きいですが、一定の年齢を超えるとどんどん下がっていきます。テストステロンが低いと、男性更年期障害と呼ばれるさまざまな不調の原因になります。それを加齢のプロセスだと諦めて何もしないか、出来るかぎり抗って元気に生きようとするかはあなた次第です。一つ言えるのは、あなたも私も若い頃と同じように生きているだけでは同じように健康には生きられないということです。さまざまな生活習慣を見直さなければなりません。

運動:短時間で強度の高い全身運動。HIIT (high intensity interval training)やタバタ式、スプリント、デッドリフト、スクワット、等々。たくさん歩く。長時間の有酸素運動(ジョギング、ランニング等)は筋肉とテストステロンをむしろ減らすのでやらない
食事:間欠的断食(やり方は色々あるが、ポピュラーなのが16/8 diet。一日のうち8時間だけカロリーを摂取する。典型的なのが12時から20時まで。それ以外の時間は水、お茶、コーヒーのみ摂取できる)。高たんぱく、高(中)飽和脂肪(コレステロールはテストステロンの原材料)、低糖質。水をたっぷり飲む。酒は避ける(サケだけに)。ジムで鍛える日には高炭水化物で低脂肪、休息日や運動量の少ないには高脂肪で低炭水化物という変化の付け方もある
睡眠:眠っている間に身体がテストステロンを生成するので、十分な時間の質の高い睡眠を得るのが重要。寝る前にスマートフォンを見るのをやめないとね…
ストレス:ストレスが多いとコルチゾールが体重が増えテストステロンが減る。マインドフルネス、自然に触れる、等々(Hello! Projectの鑑賞はこの項目に寄与しますね)
サプリメント:ZMAとビタミンD

参考文献
Charles Sledge, “How to increase Testosterone Naturally”
Alex McMahon, “Testosterone: The Proven Testosterone Solution”
Thomas Cangiano MD and Jose Cangiano MD, "The Myths and Reality of Testosterone"

なぜこんなことを書いているかというと、劇終盤の感動的な場面で、何人ものヘッズがすすり泣く音が聞こえてたからです。白状すると、私も目が少しだけ潤んでしまいました。後から冷静に考えると、そこまで強く感情を揺さぶられるべき場面ではありませんでした。あれで男が泣いてはいけません。テストステロンを高めていく必要を改めて感じました。

私は演劇女子部のファンなので、コンサートには入らない集団でも演劇女子部なら一度は観に行きます。舞台が好きなんですよね。といっても、Hello! Projectと田村芽実さん関連以外で観劇することはないですが。大学生の頃は友達の誘いで、何度か下北沢の小劇場に足を運んだこともありました。受け身で楽しめる(というかそれを求められる)というのが私に向いているんだと思います。あらゆる興行というのはやる側と観る側が一緒に作り上げるものですが、声を出したり身体を動かしたりするのを求められるコンサートと違って、舞台というのは基本的におとなしく観ていればいいわけじゃないですか。大勢で観ているのは変わらないんだけど、みんなで盛り上がるタイプの興行と違って一人でいられるというか。そういう部分が、根がシャイに出来ている私の性に合うんだと思います。私の場合、騒ぎたいというよりはアイドルさんを生で近くでじっくり鑑賞したいというのが根っこにある欲求なんだと思います。演劇女子部はコンサートよりも視界がいいですし、自分も他の観客も身動きをしないので観やすいのです。

15時からの回と18時半からの回の計2回を観ました。ファンクラブ先行の時点ではこの時期のつばきファクトリーの予定が不透明だったので予定がかち合う可能性を考えて今日だけの2回にとどめました。何も考えずに申し込んだら出費もバカにならないですしね。結果としては2回でちょうどよかったと思います。『アタック No.1』のように1回でもういいやと思うほどではありませんでした。一方で、3回、4回と観たくなるほどでもありませんでした。話があんまり面白くないです。約1時間45分引っ張るには魅力の足りない話だったと思います。私にとっては、まだコレが続くのかよと思うか思わないかのギリギリの線でした。4月のBEYOOOONDSさん主演『不思議の国のアリスたち』のように、もっとエンターテインメントに徹した方がよかったと思います。アレは本当に面白かった。今日は1回目では笑えていたちょっとした台詞も2回目になると自分の中で陳腐化してしまい笑えなくなりました。ただ、1回目は右端、2回目は左から二番目と位置が全然ちがったので、視点の変化を楽しむことは出来ました。1回目では小林“ほのぴ”萌花さんのピアノ演奏を間近で堪能しました。2回目は前田こころさんの素晴らしい衣装(詳述は避けます)に何度か釘付けになってしまいました。あと高瀬くるみさんがしばらく同じ体勢で脚を組む場面があり、その奥を凝視してしまいました。

12名の亡くなった偉人たち(+1名)が別の偉人に生まれ変わるためのオーディションを受けるという物語でした。めでたく次の命を手に入れた人は話の本筋からは外れて、オーディションの模様を上から見守っていました。合格者は一部の時間を除き、基本的には観客のように上から見守っているだけです。彼女たちが居眠りしたとしても劇の進行上は支障がなさそうなほど、役割がありません。(まるで勤務中の私ですね、って何でやねん。)これだけ多くの魅力的なメンバーさんがいるのに、実質的な出演者がどんどん減っていくのが本当にもったいないなと私は思いました。特に平井美葉さん、清野桃々姫さんといった序盤で話の本線から脱落するメンバーさんのファンは歯痒いのではないでしょうか。ずっと出ずっぱりだったのが、オーディションの主催側である広瀬彩海さん、里吉うたのさん、江口沙耶さん、小林“ほのぴ”萌花さん、オーディション参加組で最後まで生き残った井上玲音さんと浜浦彩乃さん。里吉うたのさんは相槌を打つ等の一つ一つの仕草や表情が可愛らしかったです。江口沙耶さんはこちらの想像以上にスラっとしていて、びっくりするくらいスタイルがよかったです。『クイック・ジャパン Vol.146』のインタビューによると、江口さんはスタイルを維持するために食事に気を付けていて、タピオカを飲みたくなっても我慢しているそうです。(同誌では里吉うたのさんが、私はHello! Projectに入るまでは普通の高校生で、クラスで目立つとか可愛いというわけでもなかったとおっしゃっています。私はそれを読みながら嘘つけと思わず声に出してしまいました。)

今回の演劇女子部の面白さの30%くらいは小林“ほのぴ”萌花さんの活躍が占めていました。劇としての主人公は井上玲音さんと浜浦彩乃さんのお二人ですが、小林さんが影の主役だと思います。彼女の支持者は出来るだけ右寄りかつ前方の席で一度は観るべきです。ほぼずっと右端にいるので。彼女はピアノ弾き(ショパンさん)の役でした。生演奏の小林“ほのぴ”萌花さんにしか与えられない役です。というより彼女の特技に合わせて作られた役なのでしょう。他の人にない能力を持ち、それが重宝される環境にいることの大切さを彼女は教えてくれます。他の人と同じ土俵(Hello! Projectであれば歌やダンス)だけで戦っても競争が厳しいですが、そもそも他の所属員にない能力を自分の武器として持ち込むことで、独自のポジションを築き得るからです。私にとっての英語のようなものです。私の勤め先では英語が重要なのにもかかわらず満足に出来る人がほとんどいないので、私は英語が得意というだけで得をしている面が多々あります。小林さんは15時の公演で台詞を飛ばしていましたが、その後は持ち直していました。私がもし同じ状況になったら頭が真っ白になって引きずりそうです。

広瀬彩海さんの演じた閻魔大王は、これまでの演劇女子部であれば須藤茉麻さんが務めていたであろう役でした。今回の出演者はこぶしファクトリーさんとBEYOOOOONDSさんだけで、須藤さんを含め客演はなし。広瀬さんがポジションを奪ったという見方も出来ますが、ちょっとだけイロモノで三枚目な役なので、彼女の支持者はどう思っているのだろうというのは少しだけ気になりました。今回の舞台は二つの集団を合わせて17名にも及ぶということで、それ以外の人々を呼ぶには人員過多だったという面もあったでしょう。

日替わり写真を買うなら里吉うたのさんかなと思っていましたが、14時すぎに入場した時点で、彼女のだけが売り切れていました。特にお目当てのメンバーさんがいないけど記念に一枚日替わりを買うとき、私は書き込みの情報量の多いメンバーさんのを選びます。今日は野村みな美さんでした。

15時の部、カーテン・コール(カーテンは閉まりませんが)後のコメント
小林“ほのぴ”萌花さん:実際のショパンは繊細で内向的。それが作品に表れている。本作ではマリー・アントワネットに絡みにいくなど、繊細さとのギャップを
平井美葉さん:ソロ・ダンスは先生のアドバイス受けながら自分で振り付けた。

18時半の部、カーテン・コール(カーテンは閉まりませんが)後のコメント(一人だけ)
山﨑夢羽さん:マリーが可愛いと思ってもらえるように頑張る

ヘッズの温度が、18時半の部の方が高かったです。最初に暗転したときに15時の部にはなかった拍手が起きましたし、劇中でも歌が終わる度に拍手がおきました。(ただ舞台の構成上、拍手を想定した間がないため、すぐにフェイド・アウトしていました。)後ろの方にノリの良い紳士がいた模様です。ただ、笑うような場面ではないのに一人で深夜ラジオ番組の構成作家のごとく大袈裟に笑っていたのは、いいことのかどうか判断が難しいところです。終盤で誰かが一人だけ拍手をしばらく続けて誰も追随しなかったのはとても面白かったです。そういえば18時半の部では周囲のヘッズが泣いている様子はありませんでした。私と同様に2回目以降の観劇の人が多かったのかもしれません。

清野桃々姫さんのダンスは身体にグルーヴが染み付いている感じがして、目立っていました。巧拙というよりは音に乗る喜びを全身で表現できているというか。

15時公演の前に、会場近くの但馬屋珈琲店でマラウィ芸者AAという珈琲750円をいただきました。私はコーヒーが好きですがセブン・イレブンのだろうがベローチェのだろうがVIE DE FRANCEのだろうが大体おいしいと感じてしまいます。残念ながらストリートの安いやつと高級品との決定的な違いがよく分かりません(ロッテリアのはまずいと思います)。メニューを見ていたら一つ、3,500円の珈琲がありました。ふざけんなよと思ったのですが、これが猫に珈琲豆を食わせてその糞で作ったという珈琲らしく、店によっては7,000円くらい取ることもあるそうです。