2022年10月2日日曜日

M-line Special 2022 ~My Wish~ (2022-09-25)

8時半過ぎで既に満員のコメダ池袋西口店。キモすぎる。モリヴァ池袋二丁目店に移動。“Good Reasons for Bad Feelings”を読み始める。サンシャイン・シティ4F屋上のサンシャイン広場。いつもは空いているのだが人だかりが出来ている。30-50代のむさ苦しい男性を中心とした見るからにオタクという感じの人々が何かの入場列を形成している。参列者同士が談笑する光景はなく、難しそうな顔で各々がスマフォに向き合っている。孤独でクラシカルなオタクたち。ベンチで日光を浴びながらチル・アウト・ゼロ・グラヴィティを飲み、瞑想。寝落ち。最近、疲れが溜まっている。日中に眠くなることがよくある。普通の睡眠ではもちろんのことサウナ施設で療養しても酸素カプセルに入っても回復しない。夜はリラックスというよりは疲弊して充電が0%になって動けなくなる感じで寝ている。目覚めもスッキリしない。この数ヶ月、転職、引っ越し、酷暑と心身に負担がかかりっぱなしだった。だから無理もないけど、何とかしないといけない。

なんとなく一杯だけひっかけておきたい気分。新大久保のナングロでホッピー(黒)、サマエボウジ(長らく遠ざかっていたけど最近また食べるようになった)、チキン・パコラ。池袋に戻り、埼京線で戸田へ。見る見る埼玉になっていく車窓の風景。ちょっと懐かしい感じ。人がいてもどこか落ち着きがある。6月まで5年間住んでいた新座市を思い出す。池袋の異常さを改めて認識。北池袋は平和だし治安もいいけど早朝から深夜までひっきりなしに車と人が通っていて騒がしい。色んな言葉(主に中国語)が行き交っている。たまに叫びながらうろつき回っているオジサンがいる。

M-lineのコンサートを初めて観覧する。このツアーには二回入る。今日の戸田市文化会館(昼公演)と、あと10月の横浜。Hello! Projectの現場もだいぶ絞っているけどM-lineにも深入りはせず、つまみ食いする程度で。出演者はよく把握していなかったけど、どうやら今日は佐藤雅樹さんが出演するらしい。グッズのページを眺めていたら日替わり写真に彼女がいたので。あとはわてちつ(Tiktok参照)こと宮本佳林さん、夏焼雅さん、小片リサさん、ビタ・スイのお二人。

1F15列48番。一番右端ではあるがまあまあ観やすそうな会場。開演前に場内に流れる音楽がなかなかいい感じ。Shazamによると:
A Deeper Love (Aretha Franklin)
Wandering Eyes (Nuttin' Nyce)
Pay Attention (Veleria Andrews) and Ryan Toby
Joyful (From "Sister Act 2") (Show Tones)
The Greatest Medley Ever (Sister Act 2: Back in the Habit) (Ronelles & Whoopi)

私はコンサートのセットリストを誰がどうやって組んでいるのか知らない。コンサート中のトークを聞いているとメンバーさん同士で決めた曲もあるようだ。すべてがそうなのか、あるいはそれは例外で全体としては裏方が決めているのか。もし後者だとすると、それはおそらく開演前のBGMを決めているのと同じ人(たち)なのだろう。完全な推測だが。というのが非常にイケているセットリストだったからだ。

私が好きだったHello! Projectのハイライト集、ダイジェストを見せられているようだった。色んな思い出が走馬燈のように頭を駆け巡る。たとえば『鳴り始めた恋のベル』を聴くと、辺鄙な土地のライブハウス(和製英語)でギューギューに詰め込まれて観たJuice=Juiceのコンサート、終演後の全員握手といった記憶がよみがえってくる。今思うと本当に狂っていて楽しかった。あの日々は戻ってくることはもうない。そう思うと少し寂しくなった。研修生発表会(最近はチェックしていないが)のように今昔の曲を引っ張ってくる自由なセットリストは、私にとってはHello! Projectのオタクとしての総集編のような趣があった。序盤の『表面張力〜Surface Tension〜』、夏焼さん+ビタ・スイの『振られパターン』(ビタ・スイが提案してセットリストに入ったらしい)、『流星ボーイ』(ビタ・スイ田崎さんが高校に入学して初めて話しかけて友達になった子がイナズマ・イレブンと主題歌『流星ボーイ』が好きだったので、アップフロントに入ったときはあの曲を歌っている人たちと同じ事務所だ……と感激したと言っていた)、佐藤さんソロの『奇跡の香りダンス』、全員の『ドッカーン・カプリッチオ』と『ビートの惑星』、等々……。小片さんと宮本さん二人がステージに現れて始まった曲が『アドレナリン・ダメ』だったときには声が出た。今日は座間でつばきファクトリーの秋ツアー初日。その裏で元つばきファクトリーの小片さんが同集団の最新曲をパフォームするのを観られるとは。

昨日の『ヘアスプレー』の余韻が残っていたので、同じショーという括りで見たとき、緩いな、ショボいな、色んな意味で100%ではないな、といった考えがしばらくは拭えなかった。もちろんメンバーさんの可愛さ、技量、魅力に非の打ち所はない。その反面、その素材に頼りすぎているのが否めない。もちろんミュージカルとコンサート、チケット代のJPY14,500とJPY6,500という違いはあるにせよ、娯楽作品としての作り込み方という点では雲泥の差を感じた。J1上位とJ2くらいのインテンシティの差は確実にあった。途中からは気にせず楽しめたし、私はこのコンサートに満足したのは付け加えておく。

最初の衣装にはガッカリさせられた。Juice=Juiceが最初の武道館で最後に着ていたような全身白。小片さんだけ脚を出していて、他は全員ほぼ全身が布で覆われている。二着目の衣装ではビタ・スイ以外はしっかりと脚を見せてくれて持ち直した。佐藤さんはゲストという位置づけで途中から出てきた。そのときはまだ先発組が白衣装を纏っていた。宮本さんと二人で喋る時間があって、そのときに佐藤さんだけ黒を着ている旨を宮本さんが指摘すると、チーンという感じ(葬式)で。と佐藤さんが答え、宮本さんにたしなめられていた。(どうやらもう一つ衣装があって本当はそちらを着るはずだったのが、佐藤さんの気分で黒を選んだらしい。)宮本さんと佐藤さんが昔SATOYAMAの企画でユニットを組んだときの曲をパフォームしたのだが、正直二人が並んだときに私は宮本さんのほうが圧倒的にオーラがあると感じた。(今日の出演者だと宮本さんと夏焼さんが頭一つ抜けてキラキラしていた。)佐藤さんは茶髪のメンテナンスが出来ておらず髪がプリン化しており、ヤン・ママ感があった。しかし衣装の肌面積は広めだったし、ソロでパフォームした『奇跡の香りダンス』では躊躇せずハイ・キックを繰り出して付け根付近まで脚を何度も見せてくれたので、許した。

どんなデートがしてみたいかというトークのお題で宮本さんに振られた小片さん。具体的な相手との具体的すぎるデート内容が頭に浮かんでしまってやばいと思ったのか、少し考えてから、私の1st EPのMVを色んな場所で撮ったので聖地巡礼的にそれらの場所に行きたい、と宣伝に繋げてお茶を濁していた。ひとしきり出演者の話が出揃ったところで、みなさんは私たちのFSKと一緒に色んなところに行ってくださいね、グッズ売場で売ってますから、と宮本さんが我々に言って締めたのが可笑しかった。

ビタ・スイのおまけ感。(私はこのデュオに対して特にネガティヴにもポジティヴに見ているわけでもなく、中立的な立場である。)もちろん歌はちゃんとしているけど、元Hello! Projectメンバーさんたちのふんどしを借りて仕事を得ている感が凄かった。労働強度が低めで、でも活動は継続できる程度の小規模のおまいつはついていて、なおかつ同僚のプロップスに乗っかって自分たちだけでは立てない規模の会場でもコンスタントに歌うことが出来る。いいポジションなのではないだろうか。ビタ・スイといえば札幌在住の某紳士(一度お会いしたことがある)がリリース・パーティを観覧したところ隣に関係者らしき人が来て色々と話しかけてきた挙げ句「独身ですか?」と聞かれて気分を害した話が好きだ。