2018年5月5日土曜日

キャメリア ファイッ! vol. 7 (2018-04-29)

独り暮らしには酷な午前中の再配達。8時から12時。いつ来るか分からない。何の前触れもない。強いて言えばバイクか車が家の前で停まる音。すぐ出ないと奴らは帰っちまう。シャワーを浴びるのも賭けだ。入浴なんて贅沢は許されない。家にいないといけない上に行動も制約される。最大で4時間。割に合わないが、今日の午前中しか受け取れないんだ。二つの荷物。メリケンのマルチビタミン。Juice=Juice LIVE AROUND 2017〜World Tour〜と“Prison of Culture: Beyond Black Like Me”。サプリメントは10時前に届いたが、DVDと本が来ない。共に日本郵便だが、配達員が違うようだ。12時になっても鳴らないインターフォン。ったくよ。もう外出する。俺は待ったからな。ってところで来た。老紳士。まだ12時過ぎてません私は遅れてません私は無実ですが何かって感じの顔(まだ数字上12:01にはなっていなかった)。俺はイライラしてぶっきらぼうになっちまった。郵便受けに入るんじゃねっていう大きさだったんで、なおさら。

着るにはまだ寒いなと思っているうちに着るにはもう暑い時期になるという春服にありがちな理由でまだ一度も着ていないEngineered GarmentsのAtlantic Parka。これを今日は羽織るんだって決めていた。ところが。最高気温27度。起きた時点で半袖Tシャツ一枚で事足りるくらいの気温。Battenwearのコーチ・ジャケットに変更。13時半から美容室。パーマを巻いてもらっている最中に居眠り。雑誌、読まれますか? いちばん手前のファッション雑誌。DHLとコラボしたことで話題の、トロンブルイユのフェイクレイヤードTシャツ 98,280/ヴェトモン。この金額で何人の子供が救えるんだ。ジョルダンで調べたら寄っても間に合いそうだったんで、美容室の後にソルマリ。カジャ1,000円。チキン・シェクワ300円。焼酎っぽいネパール酒450円。変な時間なのに店はネパール出身とおぼしき人民で埋め尽くされている。

山野ホール正面入口、17時30分集合。2ショット撮影&直筆サイン色紙。前から何を着るか考えて、さっき髪を切ったのもこのためやねん。アップフロントのクレジット・カードでな、ポイントを貯めんねん。3,000ポイント。好きなメンバーさんとチェキを撮ってサイン色紙がもらえる。ポイント増額キャンペーンがなければ300万円分の支払いに相当。幸いにも俺はポイントが貯まりやすい状況にいてる。毎月の家賃をカードで払っとる。それに最近は国内出張が多くてな、毎週のように新幹線に乗っとる。そういうのを全部アップフロントのカードで支払っとんのや。それが終わってから、つばきファクトリーFCイベント〜キャメリア ファイッ!vol.7 キャメリア Partyへようこそ!〜を観させてもらう。19時15分開演。

それまでは何ともなかったのに、代々木駅を降りて1分も歩かないうちに急激に緊張が襲う。電車の中でポーズを何にしようか考えていたが、うまく行く気がしない。お任せしよう。17時21分、山野ホール。グッズはそんなに並んでへん。けど17時半までには買い終えられなさそうだから、後回し。17時25分、2ショット撮影をする奴らはここら辺にいろとエスタシオンの青年。集まっているのは25人くらいかな。アップフロントの社員らしきメガネ女と非メガネ女の二人組。メンバーは誰ですか? 小野さんです。青の11番と非メガネに耳打ちするメガネ。コレを首から下げて、番号が呼ばれるまでお待ちください。はい。外の壁沿いに並ばされる。青の7番がどこかに消えた。メガネが声を張り上げる。17時48分、移動開始。階段を降りる。

『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』(岩本武範)によると、人と話す前に前頭葉の血流を活発にするのが有効。例えば、手を開いて握るのを繰り返す。手の指を回す。貧乏揺すり。足首を回す。チョコを嗅ぐ。枝豆を食う。それを知ってから俺は、個別握手の直前に足首と指を回すようにしている。今日もそれで気を紛らわす。私語禁止の待機列。静寂から緊張が伝わってくる。始まったようだ。列の前方に仕切りがあって、その先で撮影をしている。漏れてくる声。一人目が山岸理子さん。撮影を終え、次々にイイ顔でこっちに歩いてくる紳士たち。おまいつたちと愛想良くサツアイを交わす谷本安美さん。俺の一人前まで谷本さん。このまま手違いで彼女との撮影になるんじゃないか? 不安になるが、さすがにそこまでザルではないアップフロント。俺が案内されるまで間があった。向こうにいるとおぼしき彼女に目配せする非メガネ女。どうぞ。パーテーションを越えると、彼女がそこに立っている。あー! こんにちは! 的な感じだったと思う。俺はボソボソとこんにちはらしき声をひねり出した気がする。彼女が左、俺が右の椅子。ポーズ、やっぱり指定する。うさちゃんピースでいい? 分かりました。こっちに傾いてくれる。インスタント・カメラ。パシャッ。握手。今日、楽しみにしてます。はい! ありがとうございます。頑張ります! バイバイ! 受け取る色紙とまだ真っ白な写真。職員から渡されたサイン色紙と絵が出てくる前の写真を手に、去る俺。さっき前頭葉の血流を活性化させたはずだが、効果はゼロ。カバンを置いていたテーブルの前で写真に画像が浮かんできたのを確認。階段を上がる。グッズ列が今シーズンのマリノスのゴール前くらいがら空きになっている。小野さんのA5写真1,000円。コレクション生写真500円を2枚。コレ生は秋山眞緒さんと小野田紗栞さん。

イベントを待つ人々でごった返す会場前。外の風を浴び、現実世界に引き戻される。写真をPhotoScanで撮って、iPhoneの待ち受け画像にする。見惚れる。なんて可愛いうさちゃんピースなんだ。2010年にインドに行ったときを思い出した。デリーで会ったある青年の恋人が、宗教上の理由で顔を布で覆っていてね。彼女は食事のときだけ顔を露出したんだ。男の顔がパッと華やいで。携帯で写真を撮りまくっていた。後で何度も見返すんだろうね。(俺が書いたインド旅行記はクラシックなのではじめから読んでほしい。)俺も間近で小野瑞歩さんのお顔を拝見できることなんてそう多くはないし、こうやって写真を見ている時間の方が長い。

28列。後ろから二列目。まあ今日の公演は一回しかないし、当選しただけでもありがたい。見まわそう 360度 上下確認 今日の状況(キングギドラ『見まわそう』)。当然のように最前を埋めるおまいつたち。キャップのつばを花でデコレートしたちょっとアレなヴァイブスの紳士。後ろの人が見づらくなるのは必至。脱がないんだろうなどうせ。(イベント後日の話なんだけどね。5月2日、広島から羽田の飛行機で左から俺・オタク・空席という並びになって。オタクの野郎、右にずれないの。そいつがオタクかは知らんけど、オタクってのはそういうところだよな。他人のことを考えて適切な行動を取れない。)

司会、鈴木啓太さん。開演前、ご自身のバースデー・イベントのチケットを手売りしていた。本日はテンションが上がっております。つばきファクトリーのイベントで司会を務めるのは数年ぶり。彼女たちがどれだけ伸びているのかを確認するのが楽しみ。皆さん、後ろをご覧ください! 28列にいた俺たちを含め誰もが後ろを振り返る。つばきファクトリーが登場したのは真ん中の通路。17列と18列の間。右側から一人ずつ。1列目から17列目にいた奴らにとっちゃ後ろだったけどさ。18列から29列の俺らは蚊帳の外かよ。それでいいのか鈴木さん。

つばきファクトリーは3年前の今日に結成したらしい。俺はさっき知った。2ショット撮影で山岸さんと谷本さんに3周年おめでとうって何人か言っているのが聞こえてきて。3年間で何が変わったかを聞く鈴木啓太さん。すっごく可愛くなりました。元から可愛いんですけど…ボーストで沸かせる小野田紗栞さん。記念日の度に結成発表等の動画を観て初心を思い出している小片リサさん。

クイズ。秋山眞緒さんが小野瑞歩さんに直してほしいところ。手を挙げる小野さん、満面の笑みで、ないよね? 正解は、写真に勝手に映り込むところ。しかも、真顔。他メンバーのブログに自分の画像を載せたい。実際によく採用していると頷くメンバーたち。実演。スクリーンに映る真顔の小野さん。笑い。二人のセルフィーに入り込む。全員の集合写真でも出来るの? 出来ます。小野さんが選んだ位置が、ど真ん中。そこ? 笑い。小野さんがこうやって前に出て目立つようになったのは喜ばしい。/浅倉樹々さんから見てつばきファクトリーの楽屋といえば? 答えは、うるさい。

アップフロント社内とおぼしき場所のテーブルで小野瑞歩さん、山岸理子さん、浅倉樹々さんが食事を摂っている盗撮動画が始まる。悲鳴を上げる三人。客席側に脚を向けて倒れ込む小野さん。前2-3列以内の、ちょっと左寄りの席にいれば彼女のデニム・スカート内が見えたかもしれない。見た奴はいたんだろうか? 中はどうなっていたんだろうか? 俺もこの瞬間だけは前の方にいたかった。自分以外の時間を止めて、ステージ前に駆け寄って確認したかった。別に変な意味じゃなくて。変な意味じゃなくて。うん。違うから。いやらしい目で見ないから。本当に。浅倉さんが気付いて小野さんに耳打ちしていたようで、それから彼女は頭をこっちに向けていた。書きながら思い出して悔しくなってきた。/3週間くらい前に山岸さんが会社でキレイな外国人の女性に話しかけられたとブログに書いていたが、これはドッキリだった。英語話者と意志疎通を図ろうとする姿を動画に編集され、こうやって大勢の前で公開されて笑いのネタにされる。英語で何かを言う度に1ポイント。誰が一番ポイントを稼ぐか。残りの6人が話し合って山岸理子ちゃんと回答。結果はその通りになった。あなたたちは何をやっている子たちなの? という問いにアイドルと答えるがアイドルじゃ通じないか何て言えばいいんだろという感じになって、アイドルって英語で偶像という意味で全然違うんだよと小野さんが言う。オーと我々から感心の声。ダンス、アンド、ボウカル…のように説明する山岸さん。東京でオススメの場所(spot)はある? スポーツ? バドミントン。サッカー。英語っぽいイントネーションでムズーカーシーとこぼす浅倉さん。電話がかかってきたと言って去る女性。何ていう人だっけ。ガーナと即答する小野さん。アフリカの国名ですという字幕。正しくはガンナ。検索しても出てこなかったんです〜。外国 歌手 ガーナで検索してもガーナの方の写真ばかり出てきたんです。そりゃそうですよ。/小野さんの個別握手で、このドッキリの感想を伝える流れで英語で話してみたいな。ただのしゃべれないキモ・オタじゃなくて英語を使えるんだぞっていう感じを見せて彼女からリスペクトを得たい。英語だったら内容を警備員に知られるのを気にしなくていいしね。

ドッキリはこれで終わらなかった。つばきファクトリーはあと6人いる、と残りのメンバーに他人事ではないことを知らせる鈴木さん。その映像を観たいですか? と聞いて自分たちの口から観たいと言わせる。スクリーンに映像が映し出される。今日一番の悲鳴。絶叫。ステージ上を走り回る。倒れ込む。抱き合う。阿鼻叫喚。帰りたい…と泣きながら言う小片リサさん。タオルで顔を押さえて泣きじゃくる小野田紗栞さん。/メンバーたちが本物と信じて疑わなかった映画のオーディション。フェイクだった。宿題とバイトに追われる少女に悪い人が乗り移って世界征服してやるという感じに豹変するというのが課題の演技。/岸本ゆめのさん。会社の人に人生変わるかもよと言われていたんです。だから本気でやったんです。/観たいっていいましたよね? わたし言ってないです(小片さん)。みぃも言ってない。/小野さん、山岸さん、浅倉さんにクイズ。小片さんは日本ではないある言葉で演じた。それは何語? ドイツ語。正解は、クラゲ語。色んな言い方のすわ…すわすわ…だけで演じる小片さん。/つばきファクトリーの寸劇でおばあちゃん役をやらせていただいている、と谷本さん。監督の要望でおばあちゃんのまま、宿題とバイトに追われる少女を演じる。/各々が個性溢れる迫真の演技を見せるが、フェイク・オーディションという前提と、動画の編集の仕方で、一気に面白くなった。

前の二つに比べればソフトだが、またドッキリ。レギュラー番組に登用されるチャンスと聞いて書いた川柳。そんな番組は存在せず。作品をここで発表。お題は異文化交流、新生活、働き方改革。小野田紗栞さんは、入社後はじめだけ愛想よく振い頼まれたことを何でもやって猫をかぶる的な内容。秋山眞緒さんは、椿の花が咲く的な。どうやって作ったのかと聞く鈴木さんに、まず川柳の意味をインターネットで検索して、よさそうなのを引っ張ってきて…。その辺でやめとこうか。新生活 初日から知る 現実を、というのは谷本安美さん。引っ越すと荷物を片づけるのが大変だという意味。どれくらい時間かかった? 片付けるのにですか? 違うよ。川柳を考えるのにだよ。笑い。たまにはね 北海道に泊まりたい、というのは新沼さん。ハロコンとかで北海道に行くけどいつも日帰りなので、一泊したい。それは上層部へのメッセージへととらえていいですね? はい。作るのにどれくらいの時間がかかった? これ、自分で作ってないんです。こういうのやるんだって言って、お母さんに書いてもらったんです。小野瑞歩さんは、NO残業 だけど仕事は 山積みで。(あんまり企業社会に精通している感じを出すと、労働者の彼氏がいるんじゃないかとオジサンは勘ぐっちゃうヨ。)審査員として、和の心を最も理解する人物、という呼び込みでガンナさんが登場。流暢な日本語。歌手なんですか? いや全然。ガンナさんが最優秀作品に選んだのは山岸理子さんの、国を超え 仲良く未来 作りましょう、的なやつ。理由。理子ちゃんは可愛いし…。え、顔? トロフィーを受け取る山岸さん。

ステージに運び込まれるケーキ。ドッキリさせてごめんねと書いてある。許してもらえますか? 許します。ひどいことをした後に甘いものを出すって、犯した後に缶コーヒーで和ませるスーパーフリーの手法じゃないか。

秋山眞緒さん。楽しいなって思っているんですが、そう思えるのは皆さんがいてくださるから。/小野瑞歩さん。何があっても笑顔でいてねってマネージャーさんから言われていて、何か重大な発表があるのかなって思ってました。ドッキリには憧れていたのでよかったです。(私は途中から加入しているので)結成日はどういう気持ちでいればいいのか分からなかったんですが、途中から入ったのを感じさせない6人がいる(涙ぐんで後を向く新沼希空さん)。/岸本ゆめのさん。オーディションが偽だったのは残念だったが、ドッキリにかけられるのは夢だった。それが叶った嬉しさが、ギリギリで上回りました。私の名前には夢を持って生きてほしいという意味が込められています。私は夢を見ているからこのステージに立っている。観に来た皆さんにも夢のような時間だったと思ってもらえるようにしたいです。/小片リサさん。人生で今が一番たのしい。今日は(オリジナル・メンバーの6人は)結成発表時の服で来た。/山岸理子さん。Hello! Projectにはパフォーマンスが凄いグループがあって、可愛い子ももちろんたくさんいる。そんな中でもつばきファクトリーだけの魅力もあると思うので、ついてきてもらいたい。

こんなに涙が出るほど笑ったイベントは自分の記憶にない。今日のつばきファクトリーFCイベント〜キャメリア ファイッ!vol.7 キャメリア Partyへようこそ!〜は、Hello! Projectでもこんなに面白くできるという一つの金字塔を打ち立てたんじゃないだろうか。企画もつばきファクトリーの反応も素晴らしかった。バラエティ的には明らかに成長していると鈴木さんも言っていた。現場に来られなかったつばきファクトリー支持者は後日FC会員向けに販売されるDVDを必ずゲトって観なければならない。マスト・チェックな回だった。ミニ・コンサートは何と二曲だけ。歌とダンスをひたすら届けてくれるJuice=Juiceのコンサートの谷間に観させてもらうイベントとして、これ以上は望めないほどの至福の時間だった。