2019年1月27日日曜日

NEW AGE (2019-01-03)

食事や健康に関するさまざまな情報に触れていくにつれ、何が本当に正しいのかよく分からなくなってきている。多くの識者が口を揃えることの一つが、小麦に含まれるグルテンという成分が身体によくないということだ。グリアジンというタンパク質が小腸の壁にある結合組織を壊す。花粉症、アトピー、喘息等のアレルギー反応をもたらす。必要な栄養を吸収できなくなる(宮澤賢史、『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』)。認知症、巓癇、頭痛、うつ病、統合失調症、ADHD、性欲減退を引き起こすことが判明している(デイビッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ、『「いつものパン」があなたを殺す』)。テニスのノヴァク・ジョコヴィッチ選手はグルテン・フリーの食生活によって不調から脱却した。もっとも彼の場合は先天的にグルテンへの耐性が低かったのだが(Novak Djokovic, “Serve to Win”)。原因がつかめない不調やだるさ、取れない疲れがある人が避けるべき成分の一つがグルテン(本間良子、『しつこい疲れは副腎疲労が原因だった』)。これらの本を読んでから、私はなるべくグルテンを摂らないようにしている。最近は制限を緩めたのだが、それでも前のように積極的には食べない。グルテンを含む食品(パン、ほぼすべての麺類をはじめとするさまざまな食品)を食べた途端に分かりやすく体調が豹変するわけではないので、どこまで身体に悪いのかの確信が持てないというのが正直なところだ。

Juice=Juiceの宮本佳林さんがグルテン・フリー・ガチ勢ではなくなったというのは私にとって驚きだった。すべてにおいてストイックな方と認識していたからだ。ラジオ番組“HELLO! DRIVE! -ハロドラ-”(2018年12月31日放送)でそれは明かされた。一時期はストイックにグルテンを制限していたが、仕事柄、食べなきゃいけないことが多いのでそこまでこだわらずにほどほどにやっていくことにした、というようなことを彼女はおっしゃっていた。この回は他にも佳林ちゃんが好きすぎて職を失うというネタ投稿を受け(私のことは)娯楽として楽しんでいただきたい…と答える場面も印象に残った。公式でYouTubeに公開されているので一聴をおすすめする。

グルテンに限らず、何かを摂ったり制限したりするのは我々が健康に過ごすための手段であって、それ自体が目的ではない。グルテンを断っても不健康であれば意味がないし、グルテンまみれの食生活でも心身ともに快調であり続けるなら(それが可能であれば)無理に変える必要はない。身体の反応には性別、年齢、個人による差もあるから、誰かがやっていることを猿真似する必要はない。他人は他人。オレはオレ(K DUB SHINE)。そうは言っても、宮本さんがグルテンへのレジスタンスを軟化させたというのは私がグルテン・フリーを志す上で気持ちが少し揺らぎかねない出来事だった。

その宮本佳林さんのファンであるSさんと、池袋で待ち合わせた。宮本さんの最新写真集『覚醒』を一冊いただく代わりに私がお昼ご飯をごちそうする約束をしていたのだ。サイン入りを当てるために10冊買ったのだという(大体これくらい買えばサインが当たるという基準が10冊らしい)。1月3日だが、あけましておめでとうございますというまともな大人がする挨拶はしなかった。我々はまともな大人ではなくオタクなので。お久しぶりです、と会釈を交わした。中華か、刺身か、カレーか、と私が候補を挙げると、彼は中華がいいと答えた。最近は日高屋ばかりに行っているので本格的な中華を食べたいという。楊が閉まっていた(正確には夜からだった)ので、知音食堂に入った。麻辣香鍋、麻婆豆腐、エビ玉子チャーハン。私は生ビール(グルテン入り)。お酒が飲めないSさんは水。麻辣香鍋の花椒が強烈すぎて最後に出てきたチャーハンは味がほとんど分からなかった。繁盛店だが年が明けたばかりだからか、不思議なほどに空いていた。

Sさんは中野サンプラザ前の喫煙所でタバコを吸っていたが、いつの間にかどこにいるのか分からなくなった。それ以降、私が彼の姿を見ることはなかった。いや、そのうちまた会うだろうが、この日はそれっきりだった。これくらいの緩さが心地よい。はぐれちゃってごめんなさいというDMに、ここだよSさん! と返したい衝動が生まれ、ふふっとなった。彼はJuice=Juiceの“Magic of Love (J=J 2015 Ver.)”で恒例となった、はぐれちゃった どこにいるの? というリリック後のここだよ朋子! というチャントを嫌っているので。13時半開場、14時半開演。開場は5分くらい遅れた。私が入場列に入るのが遅かったので、グッズ列に並んでいる間に前座が終わっていた。中から曲が聞こえてきて、あーそういやカレッジ・コスモスが前座をやってるのかと思い出した。別にいいや。言葉の何とかを濾過したい的な曲名。知るかよ。勝手に濾過しとけや。ただ、一度はこの目で観て判断したい。次はもうちょっと早めに入ろう。日替わり写真は意外にもほとんど売り切れが出ておらず、小野瑞歩さんと稲場愛香さんのを買えた。

モーニング娘。(いつまでワンエイトだのワンナインだの付け続けるんだ。もうよくない?)の『自由な国だから』にはヴァイブスがあった。ここから一気に惹きつけられた。そこから『エイティーンエモーション』(アンジュルム)を挟んでの、ガキさん。特別ゲストの新垣里沙さん。『Moonlight night~月夜の晩だよ~』、『SEXY BOY~そよ風に寄り添って~』。この流れが最高だった。つんくさんの曲はひと味違う。そう再認識させられた。つんくさんの色が薄まってからもHello! Projectはいい曲をたくさん産み落としているけど、同氏の曲でしか生まれない現場のグルーヴがある。身体に染みついた何かがある。ガキさんは昔からクラウドをロックさせるやり方を心得ていたが、今でもソロでやっているだけあって錆び付いていない。

さん█にHello! Projectの█にHello! Project可愛かった。この間、 もちろん。だから面白い。可愛い。それでいいんだ。。それじゃつまらない。、承知している。

BEYOOOOONDSの新曲。フックで連呼するツイ! ツイ! がTwitterのことにしか思えなかった。

ダンス部は、山岸理子さんに目が行った(実際に目が物理的に山岸さんまで飛んでいったわけではない)。あと宮本佳林さん。初めは誰がダンス部にいて、どこに誰が立っているかを把握していなかった。その状態で、動きやシルエットを見ていいなと思ったのがこのお二人だった。無意識のうちに見慣れたメンバーさんを探していたのだろうか? 贔屓目を抜きに観たつもりだったのだが、バイアスがあるのかもしれない。

アップフロントが私に与えたのは前方ブロックの通路席だったが、お目当ての小野瑞歩さんは横を通らなかった。残念だった。つばきファクトリーの他のメンバーも来なかった。Juice=Juice、アンジュルム、こぶしファクトリーの人員さんを間近で観ることが出来た。

よりによって私の前にいた二人組が跳びまくっていた。のべつ幕なしに。三年前の私だったらイライラしていただろうけど、今ではそこまで気にはならなくなった。いちいち怒りがわいてこない。それどころか彼らの欲求も理解は出来る。ちょっと参ったなくらいには思うけど。みんなが自分なりにコンサートを楽しもうとしている。私が正義で奴らが悪、ではない。私は大人になった。ジャンプを多用するタイプの人たちは(周りがどうとかを気にしないかわりに)全力で楽しんでいるので、気の持ちようによっては彼らに触発されて自分も気持ちを高めることが可能だ。そういえばさっき、コンサートで双眼鏡は使いますかとSさんに聞いたら、使わないという答えだった。曰く、楽しくなるとステージは観ていないのだという。みんなが同じように楽しんでいるわけではない。

終演後、横の通路から退出すると、真冬なのに(冬じゃなくてもするべきではないが)オジサンが上半身裸になって着替えていた。客席やその辺の通路で半裸になるオジサンは、私が2010年に現場に行き始めた頃に比べると、だいぶ減っている気はする。女性客の増加と相関がある(おそらく因果もある)ように思う。でも決してなくなることはない。Hello! Projectの伝統だ。

疲れている。正月に寝すぎたのが一因のようだ。新たな香りを取り入れて精神を癒したい。帰りに伊勢丹メンズ館の香水売場に行った。イルプロフーモのショコラという香りがたいそう気に入った。買った。バイレードのイレブンス・アワーと迷った。私は普段から身体や衣類を洗っている上に香水をつけるくらいなので、現場でイルな臭いを放つオタクさんとは違うレベルにいる。ちなみにショコラはその名の通りチョコレート系の匂いだが、チョコレートには砂糖はもちろんのことカフェインが含まれるので、なるべく食べない方がよい。